JP2008061332A - 電源装置及び高周波回路システム - Google Patents

電源装置及び高周波回路システム Download PDF

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Abstract

【課題】より一層の小型化やコストの低減を実現できる電源装置及びそれを備えた高周波回路システムを提供する。
【解決手段】トランスと、トランスの一次巻線に対して少なくとも2つの周波数の交流電圧を供給する一次電源と、交流電圧の周波数によって減衰量が異なる、トランスの二次巻線に接続されたフィルタ回路とを有し、トランスの二次巻線に接続されたフィルタ回路から所望の交流電圧が出力されるように、トランスの一次巻線へ供給する交流電圧の周波数を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は進行波管等に対して電源電圧を供給するのに好適な電源装置及びそれを備えた高周波回路システムに関する。
進行波管やクライストロン等は電子銃から放出された電子ビームと高周波回路との相互作用により高周波信号の増幅や発振等を行うために用いる電子管である。進行波管は、例えば、図6に示すように、電子ビームを放出するカソード電極1と、カソード電極1から放出された電子ビームと高周波信号(マイクロ波)を相互作用させる高周波回路であるヘリックス2と、ヘリックス2から出力された電子ビームを捕捉する第1のコレクタ電極3及び第2のコレクタ電極4と、カソード電極1から電子を引き出すと共にカソード電極1から放出された電子ビームをヘリックス2内に導くアノード電極5とを有する構成である。カソード電極1には、カソード電極1から熱電子を放出させるための熱エネルギーを与えるヒータ6を備えている。
カソード電極1から放出された電子ビームは、アノード電極5により加速されてヘリックス2内に導入され、ヘリックス2に入力された高周波信号と相互作用しながら内部を進行する。ヘリックス2から出力された電子ビームは第1のコレクタ電極3及び第2のコレクタ電極4で捕捉される。このとき、ヘリックス2からは電子ビームとの相互作用により増幅された高周波信号が出力される。
図6に示すように、カソード電極1にはヘリックス2の電位を基準に負の直流電圧であるヘリックス電圧(HELIX)が供給され、第1のコレクタ電極3にはカソード電極1の電位(H/K)を基準に正の直流電圧である第1のコレクタ電圧(COL1)が供給され、第2のコレクタ電極4にはカソード電極1の電位(H/K)を基準に正の直流電圧である第2のコレクタ電圧(COL2)が供給される。また、アノード電極5にはカソード電極1の電位(H/K)を基準に正の直流電圧であるアノード電圧(A)が供給され、ヒータ6にはカソード電極1の電位(H/K)を基準に負の直流電圧であるヒータ電圧(H)が供給さる。ヘリックス2は、通常、進行波管のケースに接続されて接地される。
ヘリックス電圧(HELIX)、第1のコレクタ電圧(COL1)、第2のコレクタ電圧(COL2)、アノード電圧(A)及びヒータ電圧(H)は、例えば直流電圧を交流電圧に変換するインバータ、トランス、整流回路及び整流用コンデンサ等を用いて生成される。また、へリックス2と第1のコレクタ電極3間及び第1のコレクタ電極3と第2のコレクタ電極4間には、低負荷電流時に第1のコレクタ電極3と第2のコレクタ電極4に流れる電流のバランスが変化することで生じる第1のコレクタ電圧(COL1)及び第2のコレクタ電圧(COL2)の上昇を抑制するためにブリーダ抵抗器R1、R2が接続されている。
なお、図6ではコレクタ電極を2つ備えた進行波管の構成例を示しているが、進行波管には1つのコレクタ電極のみ備えた構成や3つ以上のコレクタ電極を備えた構成もある。コレクタ電極を3つ以上備える構成の場合、ブリーダ抵抗器は各コレクタ電極へ供給するコレクタ電圧(COL)を生成する整流回路毎にそれぞれ接続される。このブリーダ抵抗器R1、R2には進行波管の動作時に流れる電流を低減するために比較的大きな値(数MΩ程度)の抵抗器が用いられる。
このような進行波管の各電極に電源電圧を供給する電源装置では、進行波管に対してヒータ電圧(H)を先に供給してカソード電極1を予熱し(3〜5分間程度)、予熱完了後にヘリックス電圧(HELIX)、アノード電圧(A)及びコレクタ電圧(COL)を供給する必要がある。したがって、従来の電源装置では、ヘリックス電圧(HELIX)、アノード電圧(A)及びコレクタ電圧(COL)を生成するための第1の高圧トランスと、ヒータ電圧(H)のみを生成するための第2の高圧トランスとを備え、これら2つの高圧トランスの一次巻線へ供給する電源の投入順序を制御する構成を採用していた。
しかしながら、ヒータ電圧(H)を供給するヒータ電源は、所要の電流容量が少ないにも拘わらず、高圧電位上で使用するために絶縁性能を確保しなければならず、高価で大型の高圧トランスを用いる必要がある。そのため、電源装置の回路規模やコストが増大してしまう。
そこで、ヒータ専用の電源を不要にして、そのための高圧トランスを無くした高圧電源回路が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の高圧電源回路は、ヘリックス電源、アノード電源、ヒータ電源とコレクタ電源を結合したヒータ/コレクタ電源、ヒータ/コレクタ電源から出力されるコレクタ電圧を遮断するリレー、コレクタ電圧の出力端の放電を行う放電回路及び電源電圧の投入順を制御する電源制御回路を備えている。
特許文献1に記載の高圧電源回路では、リレー(高圧真空リレー)を用いてコレクタ電圧を遮断した状態でヒータ/コレクタ電源をオンしてヒータ電圧のみを供給し、カソード電極の予熱完了後、ヒータ/コレクタ電源を一旦オフにすると共に放電回路を用いてコレクタ電圧の出力端の電荷を放電させ、放電完了後、ヘリックス電源、アノード電源及びヒータ/コレクタ電源を全てオンにすることでヒータ専用の高圧トランスを不要にしている。
特開平09−017344号公報
上述したように、従来の進行波管用の電源装置ではヒータ専用の電源を備えているため、高価で大型の高圧トランスを複数備える必要があり、電源装置が大型化してコストが増大する問題がある。
また、上述したヘリックスとコレクタ電極間に接続するブリーダ抵抗器は、印加電圧が高いため、流れる電流が少なくても消費する電力が大きく、十分な耐電力を得るためにはパッケージが大型化する。そのため、ブリーダ抵抗器の実装面積が大きくなるという問題がある。なお、ブリーダ抵抗器を用いない場合は、負荷電流が短時間で大きく変動した場合でもコレクタ電圧が安定するように可変容量の大きい高圧用のレギュレータ回路を用いる必要がある。したがって、そのような構成でも電源装置の回路規模やコストの増大は避けられない。
進行波管及びその電源装置を含む高周波回路システムは、各種の無線通信や地上波放送だけでなく、衛星通信や衛星放送、あるいは移動体通信でも利用されるため、小型化、軽量化、コストの低減に対する要望が益々高まっている。
上述した特許文献1に記載の高圧電源回路は、ヒータ専用の電源を不要にして高価で大型な高圧トランスの数を低減するには有効であるが、高圧真空リレーやブリーダ抵抗器のようなその他の大型部品を低減することはできないため、さらなる小型化やコストの低減を目指す場合には十分とは言えない。
本発明は上記したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、より一層の小型化やコストの低減を実現できる電源装置及びそれを備えた高周波回路システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の電源装置は、トランスと、
前記トランスの一次巻線に対して少なくとも2つの周波数の交流電圧を供給する一次電源と、
前記交流電圧の周波数によって減衰量が異なる、前記トランスの二次巻線に接続されたフィルタ回路と、
を有する。
一方、本発明の高周波回路システムは、上記電源装置と、
前記電源装置から電源電圧が供給される進行波管と、
を有する。
上記のような電源装置及び高周波回路システムでは、例えばトランスの一次側から供給する交流電圧の周波数を、フィルタ回路を通過する(減衰しない)周波数に設定すればフィルタ回路からは所要の交流電圧が出力される。また、フィルタ回路を通過しない周波数に設定すればフィルタ回路から出力される交流電圧を遮断できる。すなわち、トランスの一次側から供給する交流電圧の周波数によって二次側の交流電圧の通過/遮断を制御することが可能であり、トランスの二次側から交流電圧を選択的に出力できる。そのため、ヒータ専用の高圧トランスが無くても各種の電源の投入順序を制御できる。
また、例えばトランスの一次側から供給する交流電圧の周波数を二次側に設けたローパスフィルタの周波数特性のスロープ上に設定し、二次側の負荷に応じて一次側から供給する交流電圧の周波数を変更すれば、フィルタ回路から出力される交流電圧を一定に制御できる。したがって、ブリーダ抵抗器がなくても二次側の出力電圧を安定化できる。また、トランスの二次側に設けるレギュレータ回路等も動作電圧範囲を狭くできるため、小型で安価なレギュレータ回路を用いることができる。
本発明によれば、トランスの二次巻線にフィルタ回路を接続し、トランスの二次巻線に接続されたフィルタ回路から所望の交流電圧が出力されるようにトランスの一次巻線へ供給する交流電圧の周波数を制御することで、回路部品を低減できるため、小型で低価格な電源装置を実現できる。
次に本発明について図面を参照して説明する。
本発明の電源装置は、トランスの二次巻線にフィルタ回路を接続しておき、該トランスの二次巻線に接続されたフィルタ回路から所望の交流電圧が出力されるように、トランスの一次巻線から供給する交流電圧の周波数を制御する方式である。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の電源装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図2は第1の実施の形態の電源装置の動作原理を示す模式図である。
第1の実施の形態の電源装置は、高圧トランスの一次側から供給する交流電圧の周波数によって二次側から出力される交流電圧の通過/遮断を制御する例である。例えば高圧トランスの二次側にローパスフィルタを設けた場合、該高圧トランスの一次側から供給する交流電圧の周波数をローパスフィルタを通過する(減衰しない)十分に低い周波数に設定すれば高圧トランスの二次側に接続された整流回路へは所要の交流電圧が供給される。一方、高圧トランスの一次側から供給する交流電圧の周波数をローパスフィルタを通過しない(減衰量が大きい)十分に高い周波数に設定すれば高圧トランスの二次側に接続された整流回路へ供給する交流電圧を遮断できる。
図1に示すように、第1の実施の形態の電源装置は、高圧トランス20と、高圧トランス20の一次巻線21から交流電圧を供給するインバータ(一次電源)30と、進行波管に供給するヘリックス電圧(HELIX)、第1のコレクタ電圧(COL1)及び第2のコレクタ電圧(COL2)を生成する第1の整流回路40と、第1の整流回路40の入力側に接続されたフィルタ回路60と、進行波管に供給するヒータ電圧(H)を生成する第2の整流回路50とを有する構成である。フィルタ回路60には、例えばインダクタ、キャパシタ、抵抗器等を用いて構成されたローパスフィルタが用いられる。フィルタ回路60は、ローパスフィルタに限定されるものではなく、ハイパスフィルタであってもよく、バンドパスフィルタであってもよい。
インバータ30は、直流電圧源31と、直流電圧源31から出力される直流電圧を交流電圧に変換するためのトランジスタQ1,Q2と、トランジスタQ1,Q2を交互にオン/オフする駆動回路32と、トランジスタQ1,Q2のオン/オフ周期を切り換えるための周波数信号(周波数F1,F2)を生成する発振器(OSCILATOR)33とを備えている。
発振器33は、図2に示すようにフィルタ回路60を通過しない周波数F1の信号とフィルタ回路60を通過する周波数F2の信号とを生成する。ここでは、フィルタ回路60としてローパスフィルタを用いているため、周波数F1はフィルタ回路60によって大きく減衰する十分に高い周波数に設定され、周波数F2はフィルタ回路60を減衰することなく通過する十分に低い周波数に設定される。
発振器33は、進行波管のヒータによる予熱時に周波数F1の信号を出力し、ヒータによる予熱完了後に周波数F2の信号を出力する。ここでは、周波数F1,F2の切り換えを、不図示の制御装置からの信号(LV ON、HV ON)にしたがって行うものとする。なお、インバータ30にタイマやカウンタ等を備えている場合は、該タイマやカウンタを用いて発振器33の出力周波数の切り換えを制御することも可能である。駆動回路32は、発振器33の出力周波数のタイミングでトランジスタQ1,Q2を交互にオン/オフし、直流電圧源31から出力される直流電圧を交流電圧に変換する。
高圧トランス20は、2つの二次巻線を備え、一方の二次巻線(第1の二次巻線22)にフィルタ回路60が接続され、該フィルタ回路60を介してヘリックス電圧(HELIX)、第1のコレクタ電圧(COL1)及び第2のコレクタ電圧(COL2)を生成する第1の整流回路40が接続されている。また、高圧トランス20の他方の二次巻線(第2の二次巻線23)にはヒータ電圧(H)を生成する第2の整流回路50が接続されている。
第1の整流回路40は、図1に示すようにキャパシタを介して3つのダイオードブリッジを接続することで、カソード電圧(H/K)から第2のコレクタ電圧(COL2)、第1のコレクタ電圧(COL1)及びヘリックス電圧(HELIX)を順次積み上げて出力する。
第2の整流回路50は、第1の整流回路40から出力されるカソード電圧(H/K)を基準に、負の直流電圧であるヒータ電圧(H)を出力する。この第2の整流回路50には、例えば2つのダイオードから成る全波整流回路が用いられる。
なお、図1に示す電源装置は、2つのコレクタ電極を備えた進行波管に電源電圧を供給する回路例である。進行波管のコレクタ電極の数が2つ以外の場合は、第1の整流回路が備えるダイオードブリッジをコレクタ電極の数に応じて設ければよい。例えばコレクタ電極が1つの場合はダイオードブリッジを2つにすればよく、コレクタ電極が3つの場合はダイオードブリッジを4つにすればよい。また、図1に示す電源装置では、進行波管のアノード電極にアノード電圧(A)を供給するアノード電源を記載していないが、アノード電源は本実施形態の特徴と直接関係しないため、ここではその説明を省略する。
このような構成において、外部から供給されるLV ON信号によってインバータ30が動作を開始すると、発振器33は最初に周波数F1の信号を出力する。
駆動回路32は、発振器33から出力された周波数F1の信号のタイミングでトランジスタQ1,Q2を交互にオン/オフし、直流電圧源31から出力される直流電圧を周波数F1の交流電圧に変換する。このとき、高圧トランス20の第1の二次巻線22及び第2の二次巻線23からはそれぞれ周波数F1の交流電圧が出力される。
しかしながら、第1の二次巻線22から出力される周波数F1の交流電圧はフィルタ回路60により大幅に減衰するため、第1の整流回路40へは供給されない。一方、高圧トランス20の第2の二次巻線23から出力される交流電圧は、フィルタ回路60が無いためにそのまま第2の整流回路50へ供給され、第2の整流回路50により整流されて進行波管のヒータへ供給される。
続いて、カソード電極に対する予熱が完了してインバータ30に外部からHV ON信号が供給されると、発振器33は周波数F2の信号を出力する。
駆動回路32は、発振器33から出力された周波数F2の信号のタイミングでトランジスタQ1,Q2を交互にオン/オフし、直流電圧源31から出力される直流電圧を周波数F2の交流電圧に変換する。このとき、高圧トランス20の第1の二次巻線22及び第2の二次巻線23からはそれぞれ周波数F2の交流電圧が出力される。
この場合、第1の二次巻線22から出力される周波数F2の交流電圧はフィルタ回路60を通過してそのまま第1の整流回路40へ供給される。したがって、第1の二次巻線22から出力された交流電圧は第1の整流回路40により整流されて進行波管のヘリックス電極及び2つのコレクタ電極へそれぞれ供給される。
また、高圧トランス20の第2の二次巻線23から出力された交流電圧は、フィルタ回路60がないためにそのまま第2の整流回路50へ供給され、第2の整流回路50により整流されて進行波管のヒータへ供給される。
本実施形態の電源回路によれば、高圧トランス20の2つの二次巻線の一方の出力にフィルタ回路60を設け、高圧トランス20の一次側から供給する交流電圧の周波数によって二次側の交流電圧の通過/遮断を制御することで、高圧トランスの一次側から供給する交流電圧の周波数により二次側から交流電圧を選択的に出力できる。そのため、ヒータ専用の高圧トランスが無くてもヒータやコレクタ電極に供給する電源電圧の投入順序を制御できる。したがって、回路部品を低減できるため、小型で低価格な電源装置を実現できる。
(第2の実施の形態)
図3は本発明の電源装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図4は第2の実施の形態の電源装置の動作原理を示す模式図である。
第2の実施の形態の電源装置は、高圧トランスの二次側の負荷電流の変動に応じて一次側から供給する交流電圧の周波数を変更することで、二次側から出力される交流電圧を一定に制御する例である。
図3に示すように、第2の実施の形態の電源装置は、高圧トランス120と、高圧トランス120の一次巻線121から交流電圧を供給するインバータ(一次電源)130と、ヘリックス電圧(HELIX)を生成する第1の整流回路140と、ヘリックス電圧(HELIX)を安定化するためのレギュレータ回路141と、第1のコレクタ電圧(COL1)を生成する第2の整流回路150と、第2のコレクタ電圧(COL2)を生成する第3の整流回路160と、第1の整流回路140の入力側に接続される第1のフィルタ回路170と、第2の整流回路150の入力側に接続される第2のフィルタ回路180と、第2の整流回路150に流れる電流を検出する電流検出器190とを有する構成である。
第1のフィルタ回路170及び第2のフィルタ回路180には、例えばインダクタ及びキャパシタ等を用いて構成されたローパスフィルタが用いられる。フィルタ回路は、ローパスフィルタに限定されるものではなく、ハイパスフィルタであってもよく、バンドパスフィルタであってもよい。
インバータ130は、直流電圧源131と、直流電圧源131から出力される直流電圧を交流電圧に変換するためのトランジスタQ3,Q4と、トランジスタQ3,Q4を交互にオン/オフする駆動回路132と、トランジスタQ3,Q4のオン/オフ周期を変化させるための周波数信号を生成する発振器133と、第2の整流回路150に流れる電流の値に応じて発振器133の発振周波数を制御する周波数制御回路134とを備えている。
インバータ130が備える発振器133は、周波数制御回路134からの指示にしたがって出力周波数を所定の範囲内で連続して変化させる構成であり、例えば図4に示すように高圧トランス120の二次側に備えた第2のフィルタ回路180(または第1のフィルタ回路170)の周波数特性のスロープ上に位置する周波数F1から第2のフィルタ回路180を通過する周波数F2までの信号を生成する。
駆動回路132は、発振器133の出力周波数のタイミングでトランジスタQ3,Q4を交互にオン/オフし、直流電圧源131から出力される直流電圧を発振器133の出力周波数に等しい交流電圧に変換する。
高圧トランス120は、電源供給対象の進行波管の構成に合わせて3つの二次巻線を備え、第1の二次巻線122に第1のフィルタ回路170を介してヘリックス電圧(HELIX)を生成する第1の整流回路140が接続され、第2の二次巻線123に第2のフィルタ回路180を介して第1のコレクタ電圧(COL1)を生成する第2の整流回路152が接続され、第3の二次巻線124に第2のコレクタ電圧(COL2)を生成する第3の整流回路160が接続されている。
第1の整流回路140、第2の整流回路150及び第3の整流回路160は、それぞれが有するダイオードブリッジを直列に接続することで、カソード電圧(H/K)から第2のコレクタ電圧(COL2)、第1のコレクタ電圧(COL1)及びヘリックス電圧(HELIX)を順次積み上げて出力する。このような積み上げ型の電源回路については、例えば特開2000−201481号公報にも記載されている。
なお、図3に示す電源装置は、第1の実施の形態と同様に、2つのコレクタ電極を備えた進行波管の各電極に電源電圧を供給する回路例である。進行波管のコレクタ電極の数が2つ以外の場合は、高圧トランスの二次側巻線及びダイオードブリッジをコレクタ電極の数に応じて設ければよい。また、図3に示す電源装置では、進行波管のアノード電極に直流電圧を供給するアノード電源及びヒータに直流電圧を供給するヒータ電源を記載していないが、これらの電源は本実施形態の特徴と直接関係しないため、ここではその説明を省略する。
ところで、図3に示した電源回路では、ヘリックス電流(Ihelix)や第1のコレクタ電流(Icoll1)が少ないとき、レギュレータ回路141の入力端と第1のコレクタ間電圧及び第1のコレクタと第2のコレクタ間電圧が上昇してしまう。特に図2に示す回路は、上述したようにカソード電圧(H/K)から第2のコレクタ電圧(COL2)、第1のコレクタ電圧(COL1)及びヘリックス電圧(HELIX)を順次積み上げて出力するため、第1の二次巻線122や第2の二次巻線123の変動が、第1のコレクタ電圧(COL1)及びレギュレータ回路141の入力端電圧の大きな変動の要因となる。
第2の実施の形態の電源回路では、電流検出器190により第2の整流回路150に流れる電流を検出し、図5に示すように検出した電流値に応じて周波数制御回路134により発振器133の出力信号の周波数を変化させ、高圧トランス120の一次巻線121から供給する交流電圧の周波数を変化させる。駆動回路132は発振器133の出力信号の周波数でトランジスタQ3,Q4を交互にオン/オフし、直流電圧源から出力される直流電圧を発振器133の出力周波数に等しい交流電圧に変換する。
周波数制御回路134は、例えば第1のコレクタに流れる電流が少なくなると、発振器133の発振周波数を高くして第2のフィルタ回路180を介して第2の整流回路150へ供給される電圧を下げ、負荷電流が少なくなることによる第2の整流回路150の出力電圧の上昇を抑制する。
逆に第1のコレクタ電極に流れる電流が多い場合は、発振器133の発振周波数を低くして第2のフィルタ回路180を介して第2の整流回路150へ供給される電圧を上昇させ、負荷電流が増えることによる第2の整流回路150の出力電圧の低下を抑制する。
本実施形態の電源装置によれば、高圧トランス120の二次巻線にフィルタ回路を設け、高圧トランス120の一次側から供給する交流電圧の周波数によって二次側の交流電圧を制御することで、フィルタ回路から出力される交流電圧を一定に制御できる。したがって、ブリーダ抵抗器がなくても二次側の出力電圧を安定化することが可能である。また、第1のコレクタ電圧(COL1)を一定に制御することで、ヘリックス電圧(HELIX)を安定化させるためのレギュレータ回路も動作電圧範囲を狭くできるため、小型で安価なレギュレータ回路を用いることができる。したがって、第1の実施の形態と同様に、小型で低価格な電源装置を実現できる。
なお、上述した第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、進行波管の各電極に高圧の電源電圧を供給する構成を例にして本発明の特徴を説明したが、本発明の電源装置は、進行波管に限らず、どのような装置に対しても所望の電源電圧を供給する場合に適用可能である。
本発明の電源装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態の電源装置の動作原理を示す模式図である。 本発明の電源装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態の電源装置の動作原理を示す模式図である。 図3に示した周波数制御回路の制御動作を示す模式図である。 進行波管及び電源装置を備えた高周波回路システムの一構成例を示すブロック図である。
符号の説明
20、120 高圧トランス
21、121 一次巻線
22、122 第1の二次巻線
23、123 第2の二次巻線
30、130 インバータ
31、131 直流電圧源
32、132 駆動回路
33、133 発振器
40、140 第1の整流回路
50、150 第2の整流回路
60 フィルタ回路
124 第3の二次巻線
134 周波数制御回路
141 レギュレータ回路
170 第1のフィルタ回路
180 第2のフィルタ回路
190 電流検出器
Q1〜Q4 トランジスタ

Claims (8)

  1. トランスと、
    前記トランスの一次巻線に対して少なくとも2つの周波数の交流電圧を供給する一次電源と、
    前記交流電圧の周波数によって減衰量が異なる、前記トランスの二次巻線に接続されたフィルタ回路と、
    を有する電源装置。
  2. 前記トランスに複数の二次巻線を備え、
    前記フィルタ回路が、
    前記複数の二次巻線のうちの少なくとも一つを除いた残りの二次巻線にそれぞれ接続された請求項1記載の電源装置。
  3. 前記フィルタ回路から出力される交流電圧を整流する第1の整流回路と、
    前記二次巻線から出力される、前記フィルタ回路を通過しない交流電圧を整流する第2の整流回路と、
    を有する請求項2記載の電源装置。
  4. 前記一次電源は、
    前記フィルタ回路を通過することで減衰する第1の周波数の交流電圧と、
    前記フィルタ回路を通過しても減衰しない第2の周波数の交流電圧と、
    を出力する請求項1から3のいずれか1項記載の電源装置。
  5. 前記一次電源は、
    前記フィルタ回路を通過することで減衰する第1の周波数から前記フィルタ回路を通過しても減衰しない第2の周波数までの交流電圧を連続して出力する請求項1から3のいずれか1項記載の電源装置。
  6. 前記二次巻線に流れる電流を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器によって検出された電流値に応じて、前記二次巻線から出力される交流電圧が一定となるように前記一次電源から出力する交流電圧の周波数を制御する周波数制御回路と、
    を有する請求項5記載の電源装置。
  7. 請求項3から5のいずれか1項記載の電源装置と、
    前記電源装置から電源電圧が供給される進行波管と、
    を有する高周波回路システム。
  8. トランスの二次巻線にフィルタ回路を接続しておき、
    前記トランスの二次巻線に接続されたフィルタ回路から所望の交流電圧が出力されるように前記トランスの一次巻線へ供給する交流電圧の周波数を制御する電源電圧の制御方法。
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