JP2008060416A - 半導体装置 - Google Patents

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圭子 河村
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Abstract

【課題】 高耐圧及び低オン抵抗の簡易構造の半導体装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 第一導電型の半導体基板100表面に第一導電型のドレインドリフト層101、ドリフト層101表面に第二導電型のウェル層102を順次形成し、ウェル層102表面からドリフト層101に至るまで内壁に絶縁膜107を有するトレンチ106を形成する。次に、トレンチ106内部に、トレンチ106底面から第二導電型の埋め込み層108を形成し、さらに埋め込み層108上からウェル層102と絶縁膜107を介して対向するようにゲート電極109を形成する。続いて、ウェル層102表面に、その上面がゲート電極109の上面より下方に位置するように第一導電型のソース層103を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置、特にトレンチゲート構造のMOSFET(Metal-Oxide -Semiconductor Field Effect Transistor)に関する。
近年、リチウム電池の安全回路等の電力用MOSFETとして、トレンチゲート構造のMOSFETが広く使用されている。このようなMOSFETには、電力用用途として安定した動作を確保し、さらには動作時の消費電力を抑えることができるように、高耐圧特性及び低オン抵抗特性が求められている。
これに対し、高耐圧化及び低オン抵抗化を図ったMOSFETとして、トレンチをソース層、ウェル層を貫通してドレインドリフト層に至るように形成し、トレンチ内部に絶縁膜を介して埋め込み電極及びゲート電極を設けたトレンチゲート構造のMOSFETが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この従来のMOSFETは、ドレイン電圧印加時にドレインドリフト層(以下、単にドリフト層と言う)と埋め込み電極の電荷を結合させることにより、ドリフト層を空乏化させて耐圧を高めるとともに、ゲート電圧印加時にドリフト層のトレンチとの界面近傍にキャリアの蓄積層を形成するACCUFET効果により、オン抵抗を低減することができる。
しかしながら、この従来技術では、埋め込み電極とゲート電極をそれぞれ独立した電位にするため、埋め込み電極とゲート電極間に絶縁膜を形成しており、また電界が特に集中するトレンチの湾曲部近傍における耐圧を十分に高めるために、トレンチ湾曲部の絶縁膜の膜厚を大きくする必要がある。
このように、埋め込み電極とゲート電極間に絶縁膜を形成し、さらにはトレンチ湾曲部の絶縁膜を厚くするには、複雑かつ緻密な製造技術が伴う。従って、現在、製造の容易な簡易構造で、高耐圧特性及び低オン抵抗特性を十分に確保することができるトレンチゲート構造のMOSFETが望まれている。
特開2002−83963号(図2)
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、高耐圧及び低オン抵抗の簡易な構造を有する半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体装置は、第一導電型の半導体基板と、前記半導体基板表面に形成された第一導電型のドレインドリフト層と、前記ドレインドリフト層表面に形成された第二導電型のウェル層と、前記ウェル層表面に形成された第一導電型のソース層と、前記ソース層表面から前記ドレインドリフト層に至るまで形成され、内壁に絶縁膜を有するトレンチと、前記トレンチ内部の底面から前記ドレインドリフト層と前記絶縁膜を介して対向するように形成された第二導電型の埋め込み層と、前記トレンチ内部に、前記埋め込み層と接触し、かつ前記ウェル層と前記絶縁膜を介して対向するように形成されたゲート電極を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、高耐圧及び低オン抵抗の簡易な構造を有する半導体装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について図面を参照して説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施例1に係る半導体装置の構成を説明する。図1は本実施例に係る半導体装置を示す斜視図であり、図2は図1の一点鎖線A−A’における本実施例に係る半導体装置を示す断面図である。なお、本実施例では、第一の導電型をp型、第二の導電型をn型とするが、第一の導電型をn型とする場合には、第二の導電型がp型となる。
図1及び図2に示したように、p型の不純物原子を含有するp型シリコン基板(半導体基板)100表面にp型ドリフト層101が形成されている。ドリフト層101表面にはn型の不純物原子を含有するn型ウェル層102、n型ウェル層102表面にはp型の不純物原子を含有するp型ソース層103がそれぞれ形成されている。ソース層103はその表面に形成された金属材料から構成されるソース電極104と電気的に接続されており、シリコン基板100はその裏面に形成された金属材料から構成されるドレイン電極105と電気的に接続されている。ソース電極104にはソース電位、ドレイン電極105にはドレイン電位がそれぞれ与えられる。
また、ソース層103の表面からウェル層102を貫通してドリフト層101に至るまで、複数の帯状のトレンチ106が並列して形成されており、トレンチ106の内壁には、例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜107が形成されている。
このトレンチ106内部の底面(下面)からは、絶縁膜107を介して埋め込み層108が形成されており、埋め込み層108はその上面がドリフト層101とウェル層102の界面より下方に位置し、ドリフト層101と絶縁膜107を介して対向するように形成されている。埋め込み層108は、例えばn型不純物原子が添加されたドープドポリシリコン等の導電材料を構成材料とし、さらに埋め込み層108の空乏化をより容易にするために、一般的なトレンチ構造のMOSFETのゲート電極に使用されるポリシリコン膜等よりも不純物原子濃度を低くしており、例えば1E15cm−3以上かつ1E18cm−3以下としている。
またトレンチ106内部の埋め込み層108上には、ゲート電極109が埋め込み層108と接触して形成されており、ゲート電極109はその上面がウェル層102とソース層103の界面より上に位置し、ウェル層102及びドリフト層101、ソース層103の一部と絶縁膜107を介して対向するように形成されている。ゲート電極109は、例えばp型あるいはn型の不純物原子が添加されたドープドポリシリコン膜を構成材料とし、ゲート抵抗を低減するために埋め込み層108よりも不純物原子濃度を高濃度に、例えば1E19cm−3以上としている。
また、トレンチ106内部のゲート電極109上には埋め込み絶縁層110、埋め込み絶縁層110上には層間絶縁層111が形成されており、ゲート電極109とソース層上に形成されたソース電極104は電気的に絶縁されている。さらにゲート電極109は、その一部において引き出しゲート電極112と連結されており、ゲート電位が与えられている。またここで、埋め込み層108も引き出しゲート電極112に連結して、埋め込み層108とゲート電極109に等電位が与えられるようにしてもよい。
次に、以上のような構成を有する本実施例に係る半導体装置の製造方法について、図1、図3及び図4を参照して説明する。図3及び図4は、本実施例に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図3(a)に示したように、p型不純物原子、例えばボロン原子等を注入し熱拡散させたp型シリコン基板100表面にp型ドリフト層101をエピタキシャル成長により形成し、さらにドリフト層101表面に例えばリン原子等のn型不純物原子を注入し、熱拡散させてn型のウェル層102を形成する。このとき、ドリフト層101のボロン原子の濃度を、半導体基板100のボロン原子の濃度よりも低くする。例えば、半導体基板100の不純物原子濃度を1E19cm−3以上とし、ドリフト層101の不純物原子濃度を1E15cm−3から1E17cm−3程度とする。
さらに、例えばRIE(Reactive Ion Etching)等の異方性エッチングにより、複数の帯状のトレンチ106をウェル層102の表面からウェル層102を貫通してドリフト層101に至るように形成する。ここでは、隣り合うトレンチ106のピッチを例えば0.6μm程度とする。また一般的に、ドリフト層の形成時にシリコン基板からドリフト層に不純物が再拡散されることにより、シリコン基板に隣接するドリフト層部分に拡散領域が形成される場合があるが、この拡散領域にトレンチが達すると、トレンチ底部近傍の空乏層の拡がりが抑制される恐れが生じる。このため、トレンチ106は、この拡散領域に達しない深さに形成することが好ましい。
次に、図3(b)に示すように、CVD(Chemical Vapor Deposition)法や熱酸化法等により、ウェル層102表面及びトレンチ106の内壁に、例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜107を形成する。この絶縁膜107の厚さは、例えば500Å程度とする。
次に、図3(c)に示すように、ウェル層102表面及びトレンチ106内部に、例えばCVD法によりシランを熱分解して成膜すると同時にn型不純物原子であるリン原子等を添加して、n型のポリシリコン膜113を形成する。このとき、このポリシリコン膜113は、リン原子の濃度を、1E15cm−3以上かつ1E18cm−3以下とする。なお、このn型のポリシリコン膜113は、ウェル層102表面及びトレンチ106内部にCVD法等によりポリシリコン膜113を形成した後、ポリシリコン膜113にn型不純物原子の注入を行い、さらにn型不純物原子をポリシリコン膜113全体へ熱拡散させる熱拡散法により形成してもよい。
次に、図4(a)に示したように、n型ポリシリコン膜113をエッチバックして、ウェル層102表面に形成された絶縁膜107を露出させるとともに、その上面がドリフト層101とウェル層102の界面より下方に位置し、ドリフト層101と絶縁膜107を介して対向するようにn型の埋め込み層108を形成する。
次に、図4(b)に示したように、ウェル層102表面に形成された絶縁膜107の表面及び埋め込み層108上に、CVD法により例えばボロン原子等のp型不純物原子を添加したドープドポリシリコン膜を形成する。その後、ドープドポリシリコン膜をエッチバックして、ウェル層102表面に形成された絶縁膜107を露出させるとともに、その上面がトレンチ106の開口面より下方に位置し、ドリフト層101及びウェル層102と絶縁膜107を介して対向するようにゲート電極109を形成する。ただし、このドープドポリシリコン膜のエッチバックにおいては、後にトレンチ106外部に形成する引き出しゲート電極112とポリシリコン膜(ゲート電極109)を連結できるように、引き出しゲート電極112との連結部近傍のウェル層102表面及びトレンチ106内部のポリシリコン膜の一部をフォトレジスト膜等でマスクをしてエッチングされないように保護する。そしてさらに後の工程において、この保護されたトレンチ106外部のポリシリコン膜(ゲート電極109)に引き出しゲート電極112を連結することで、ゲート電極109と引き出しゲート電極112を電気的に接続する。
またここで、ゲート抵抗をより低減するために、ゲート電極109のボロン原子の濃度を埋め込み層108の不純物原子濃度よりも高濃度、例えば1E19cm−3以上とすることが好ましい。なおゲート電極109に関しても、埋め込み層108と同様に、熱拡散法等により形成してもよい。
次に、図4(c)に示したように、例えば、CVD法等によりウェル層102表面に形成された絶縁膜107上及びゲート電極109上に酸化膜を形成し、トレンチ106内部に埋め込み絶縁層110及びトレンチ106外部に層間絶縁層111を形成する。さらに、ウェル層102表面の層間絶縁層111及び絶縁膜107の一部をエッチング除去して、開口部を形成する。
さらに、ウェル層102表面の開口部からウェル層102表面に例えばボロン原子等のp型不純物原子を注入し、熱処理を施してp型不純物原子をウェル層102表面内部へ拡散させることにより、ウェル層102表面にp型のソース層103を形成する。このとき、ソース層103−ドリフト層101間のウェル層102におけるキャリアの蓄積を十分に確保するため、ソース層103の下面がゲート電極109の上面よりも下に位置するように形成し、キャリアの移動するウェル層102領域をゲート電極109と対向させることが好ましい。
引き続いて、図1に示した半導体装置の構成になるよう、ソース層103上にスパッタ法等によりAl等を材料とするソース電極104を形成し、ソース電極104とソース層103を連結する。また、トレンチ外部106に形成されたゲート電極109上の層間絶縁層111をエッチングしてゲート電極109の一部を露出させ、スパッタ法等により露出したゲート電極109上に金属材料により構成される引き出しゲート電極112を形成し、ゲート電極109と引き出しゲート電極112を連結する。さらに、半導体基板100の裏面(下面)には、スパッタ法等によりドレイン電極105を形成し、ドリフト層101をドレイン電極105と電気的に接続する。
以上のような本実施例に係る半導体装置によれば、ゲート電位を0V電位に保持した状態で、ソース電極104に0V電位、ドレイン電極105に負電位を印加した場合、図5(a)に示したように、絶縁膜107を介して対向するp型のドリフト層101とn型の埋め込み層108の界面近傍で空乏層114を拡げることができる。さらにドレイン電位を負にすると、図5(b)に示したように、ドリフト層101と埋め込み層108の界面近傍から空乏層114が拡大して隣接するトレンチ106側部の空乏層114が互いに接合し、トレンチ106下方のドリフト層101まで空乏層114が拡大する。この結果、トレンチ106の湾曲部に形成される空乏層114の形状が滑らかになり、トレンチ106湾曲部への電界集中を回避して、MOSFETの耐圧を向上することができる。
また埋め込み層108は、ドリフト層101と反対導電型のドープドポリシリコン膜からなり、しかも一般的なトレンチ構造のMOSFETのゲート電極に使用されるポリシリコン膜等よりも不純物原子濃度が低濃度であるため、従来の半導体装置に比較してドリフト層101と埋め込み層108の界面における空乏層114を容易に形成でき、更には容易に拡大することができる。このため、従来の半導体装置では電界が特に集中するトレンチの湾曲部近傍における耐圧を十分に確保するために、トレンチ湾曲部の絶縁膜の膜厚を局所的に大きくする必要があったが、本実施例では、トレンチの絶縁膜に特殊な加工を施さなくとも、簡易な構造により耐圧を向上することができる。
さらに、従来の半導体装置では、埋め込み電極とゲート電極にそれぞれ独立した電位を与えるため、埋め込み電極とゲート電極間に絶縁膜を形成して埋め込み電極とゲート電極を互いに絶縁しているが、本実施例では、埋め込み層108とゲート電極109は互いに接触しており、これらの間に絶縁膜107を形成する必要はない。従って、従来の半導体装置に比較して、製造工程を削減することができ、簡易な構造により耐圧を向上することができる。
一方、本実施例に係る半導体装置は、ゲート電極109を負の電位にした場合、すなわちMOSFETのオン時には、図6に示したように、ドリフト層101に突き出したトレンチ106部の周囲にキャリアの蓄積層115が形成される。このいわゆるACCUFET効果によって、MOSFETのオン時にドリフト層101におけるキャリアの移動が促進され、オン抵抗を低減することができる。
以上より、本実施例に係る半導体装置によれば、従来の半導体装置に比較して簡易な構造を有する高耐圧及び低オン抵抗のトレンチゲート構造のMOSFETを実現することができる。
また本実施例では、オフ時にソース−ドレイン電圧を印加したときの埋め込み層108の空乏化とオン時のACCUFET効果を同時に効果的に実現できるように、埋め込み層108の不純物原子濃度を1E15cm−3以上、1E18cm−3以下としている。しかし、埋め込み層108の不純物原子濃度を1E15cm−3より小さくして埋め込み層108の空乏化をより容易化してもよく、反対に埋め込み層108の不純物原子濃度を1E18cm−3より大きくすることで、ACCUFET効果をさらに高めてオン抵抗を低減してもよい。
また本実施例では、ゲート電極109は、埋め込み層108よりも不純物原子濃度を高くして高導電性とし、しかもウェル層102に対向するトレンチ106部分の全体に形成することで、ウェル層102におけるキャリアの移動が促進され、MOSFETのしきい値を低下させることができる。
次に、図7を参照して、実施例2に係る半導体装置の構成について説明する。図7は、本実施例に係る半導体装置の断面図である。
本実施例に係る半導体装置は、実施例1に係る半導体装置のゲート電極109に金属材料を用いたことを特徴とする半導体装置である。従って以下、本実施例の説明において、上述の実施例1に係る半導体装置の構成及び製造方法と同様の部分については詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施例に係る半導体装置は、図7に示したように、p型シリコン基板100表面にp型ドリフト層101が形成され、ドリフト層101表面にn型ウェル層102、ウェル層102表面にp型ソース層103がそれぞれ形成されている。ソース層103は、上面においてソース電極104と電気的に接続されており、シリコン基板100は下面においてドレイン電極105と電気的に接続されている。
また、ソース層103の表面からウェル層102を貫通してドリフト層101に至るまで、トレンチ106が形成されており、トレンチ106の内壁には、例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜107が形成されている。
トレンチ106内部には、トレンチ106底面からドリフト層101と絶縁膜107を介して対向するようにn型の埋め込み層108が形成され、さらにトレンチ106内部の埋め込み層108上には、ウェル層102と絶縁膜107を介して対向するように、例えばAl、W等の金属を構成材料とするゲート電極209が形成されている。
また、トレンチ106内部のゲート電極209上には、 埋め込み絶縁層110が形成され、 埋め込み絶縁層110上には層間絶縁層111が形成され、また図示はしないものの、ゲート電極209は引き出しゲート電極112に連結されている。
次に、以上のような構成を有する本実施例に係る半導体装置の製造方法について、図3および図8を参照して説明する。本実施例に係る半導体装置は、実施例1に係る半導体装置のゲート電極109をポリシリコン膜から金属層に変更したものであり、製造方法はほぼ同じである。
すなわち、図3に示したように、p型シリコン基板100表面にp型ドリフト層101を形成し、さらにドリフト層101表面にn型ウェル層102を形成する。さらに、トレンチ106をソース層103の表面からウェル層102を貫通してドリフト層101に至るように形成する。続いて、CVD法等によりウェル層102表面及びトレンチ106の内壁に絶縁膜107を形成した後、絶縁膜107上にn型ドープドポリシリコン膜113を形成する。
次に、図8(a)に示したように、n型ドープドポリシリコン膜113をウェル層102とドリフト層101の界面より下方の位置までエッチバックして、埋め込み層108を形成する。
次に、図8(b)に示したように、ウェル層102表面の絶縁膜107上及び埋め込み層108上に、金属膜、例えばW膜をCVD法で形成した後、さらにW膜をエッチバックして、ウェル層102上の絶縁膜107を露出させるとともにトレンチ106内部の埋め込み層108上に金属を構成材料とするゲート電極209を形成する。ただしこのとき、実施例1と同様に、後に形成する引き出しゲート電極112との連結部近傍のトレンチ外部のゲート電極209は、レジスト膜でマスクしてエッチバックされないように保護する。
次に、図8(c)に示したように、トレンチ106内部のゲート電極209上に埋め込み絶縁層110、ウェル層102表面に層間絶縁層111を形成する。さらに、ウェル層102上の層間絶縁層111及び絶縁膜107の一部を剥離して開口部を設けた後、ウェル層102表面にp型のソース層103を形成する。
続いて、実施例1と同様に、ソース層103上に金属材料からなるソース電極104を形成し、ソース層103とソース電極104を連結する。さらに、トレンチ106外部に形成されたゲート電極209上の層間絶縁層111の一部を除去してゲート電極209の一部を露出させ、露出したゲート電極209上に金属材料からなる引き出しゲート電極112を形成し、ゲート電極209と引き出しゲート電極112を連結する。また半導体基板100の下面には、ドレイン電極105を形成する。
以上のような本実施例に係る半導体装置によれば、ソース−ドレイン電圧を印加した場合、実施例1に係る半導体装置と同様に、トレンチ106の下方のドリフト層101まで空乏層114を拡大することで、トレンチ106の湾曲部に形成される空乏層114の形状を滑らかにし、トレンチ106湾曲部への電界集中を回避して、MOSFETの耐圧を向上することができる。
さらに、実施例1に係る半導体装置と同様に、MOSオン時にドリフト層101に突き出したトレンチ106部の周囲にキャリアの蓄積層115を形成することにより、オン抵抗を低減することができる。
以上より、本実施例では、従来の半導体装置に比較して簡易な構造を有する高耐圧及び低オン抵抗のトレンチゲート構造のMOSFETが実現できる。
さらに、本実施例では、ゲート電極209が金属材料であるため、ゲート電極109にポリシリコン膜を用いた実施例1に係る半導体装置と比較してゲート抵抗を低減することができる。
なお、上記実施例では、ゲート電極209に金属材料を用いているが、図9に示したように、ゲート電極309を、埋め込み層108上に不純物原子を含有したポリシリコン膜310とW、Al等の金属層311とを組み合わせて形成し、さらに金属層311と引き出しゲート電極(図示せず)を連結するような構造でもよい。ただし上記構造の半導体装置では、閾値のばらつきを抑制するため、ウェル層102と絶縁膜107を介して対向するトレンチ106内部の領域にポリシリコン膜310と金属層311が混在しないようにするのが好ましい。
このような半導体装置であっても、従来の半導体装置に比較して簡易な構造により高耐圧化及び低オン抵抗化を実現することができ、ゲート電極309の一部が金属層311であり、金属層311が引き出しゲート電極に連結しているため、ゲート電極109にポリシリコン膜を用いた実施例1に係る半導体装置と比較して半導体装置のゲート抵抗を低減することができる。
本発明の実施例1に係る半導体装置を示す斜視図。 本発明の実施例1に係る半導体装置を示す断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置のドレイン電圧印加時の空乏層を示す図。 本発明の実施例1に係る半導体装置のMOSオン時のキャリアの蓄積層を示す図。 本発明の実施例2に係る半導体装置を示す断面図。 本発明の実施例2に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 本発明の実施例2に係る半導体装置を示す断面図。
符号の説明
100 半導体基板
101 ドレインドリフト層
102 ウェル層
103 ソース層
106 トレンチ
107 絶縁膜
108 埋め込み層
109、209、309 ゲート電極
310 ポリシリコン膜
311 金属層

Claims (5)

  1. 第一導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板表面に形成された第一導電型のドレインドリフト層と、
    前記ドレインドリフト層表面に形成された第二導電型のウェル層と、
    前記ウェル層表面に形成された第一導電型のソース層と、
    前記ソース層表面から前記ドレインドリフト層に至るまで形成され、内壁に絶縁膜を有するトレンチと、
    前記トレンチ内部の底面から前記ドレインドリフト層と前記絶縁膜を介して対向するように形成された第二導電型の埋め込み層と、
    前記トレンチ内部に、前記埋め込み層と接触し、かつ前記ウェル層と前記絶縁膜を介して対向するように形成されたゲート電極と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記埋め込み層は、その上面が前記ドレインドリフト層と前記ウェル層の界面より下方に位置し、前記ゲート電極は、その上面が前記ウェル層と前記ソース層の界面より上方に位置することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記埋め込み層は、第二導電型の不純物原子を含有するポリシリコン膜であり、かつ含有する不純物原子の濃度が、1E15cm−3以上かつ1E18cm−3以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 前記埋め込み層及び前記ゲート電極は等電位であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の半導体装置。
  5. 前記ゲート電極は、金属層を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の半導体装置。
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