JP2008059721A - 光ディスク再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 偏荷重を有する光ディスクを再生する場合であっても、簡単かつ省スペースな構成でピックアップ部が光ディスクに記録されたデータを正確に読み取ることができなくなることを防止することができる光ディスク再生装置を提供する。
【解決手段】 筐体と、ターンテーブルと、スピンドルモータと、ピックアップ部と、ピックアップ部をスライドするピックアップ駆動部と、スピンドルモータ及びピックアップ駆動部を固定しピックアップ部のスライド方向に対して略直角となる方向の両端部分にそれぞれ外側に垂直面を成す側面部を備えるシャーシ部と、筐体に固定されシャーシ部を保持するスプリングと、筐体に固定されるベース部と、ベース部に固定され側面部の垂直面に近接し当該垂直面に対して平行な垂直面を備える弾性体とを備える。
【選択図】 図4
【解決手段】 筐体と、ターンテーブルと、スピンドルモータと、ピックアップ部と、ピックアップ部をスライドするピックアップ駆動部と、スピンドルモータ及びピックアップ駆動部を固定しピックアップ部のスライド方向に対して略直角となる方向の両端部分にそれぞれ外側に垂直面を成す側面部を備えるシャーシ部と、筐体に固定されシャーシ部を保持するスプリングと、筐体に固定されるベース部と、ベース部に固定され側面部の垂直面に近接し当該垂直面に対して平行な垂直面を備える弾性体とを備える。
【選択図】 図4
Description
本発明は、光ディスクに記録されているデータを再生する光ディスク再生装置に関する。
従来の光ディスク再生装置として、外部からの衝撃や振動によって、光ディスクに記録されたデータを正確に読み取ることができなくなることを防止するために、光ディスクに記録されたデータを読み取るディスク再生部をスプリングやゴム部材などの弾性部材を介して筐体に固定するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図5は、従来の光ディスク再生装置のディスク再生部を示す図で、図5(a)は上面図、図5(b)は前面図である。
図5(a)においては、矢印A方向を従来の光ディスク再生装置の前方とする。
従来の光ディスク再生装置100は、ディスク再生部200、図示しない筐体、前面パネル、出力部、制御部、トレイ駆動部、操作部、ディスクトレイ及びDAC(Digita1 Ana1og Converter)を備える。
図5(a)においては、矢印A方向を従来の光ディスク再生装置の前方とする。
従来の光ディスク再生装置100は、ディスク再生部200、図示しない筐体、前面パネル、出力部、制御部、トレイ駆動部、操作部、ディスクトレイ及びDAC(Digita1 Ana1og Converter)を備える。
ディスク再生部200は、ターンテーブル11、スピンドルモータ12、ピックアップ駆動部13、ピックアップ部14、ゴムブッシュ15及びスプリング16を備える。
シャーシ部201は、前後方向に縦長の直方形を形成する平板であり、前方及び後方の左右部分にそれぞれ孔203を備える。シャーシ部201は、上面にスピンドルモータ12、ピックアップ駆動部13を固定する。スピンドルモータ12は、シャーシ部201の前方の略中央の位置に配設され、ピックアップ駆動部13は、スピンドルモータ12の後方となる位置に配設される。スピンドルモータ12は、ターンテーブル11を軸支し、制御部の制御により、ターンテーブル11を回転させる。ピックアップ駆動部13は、シャフト131を備え、ピックアップ部14に備える図示しない溝をシャフト131に挿入することによって、このシャフト131の軸方向に自在にスライド可能となる。ピックアップ駆動部13は、制御部の制御により、ピックアップ部14をシャフト131の軸方向にスライド駆動する。
ゴムブッシュ15は、円周上に溝が形成され、孔203の内壁にこの溝を押し込むことによってそれぞれの孔203の内壁に保持される。スプリング16は、上端部分がゴムブッシュ15の下面に接着剤によってそれぞれ固定され、下端部分が筐体20の内部に接着剤によって固定される。シャーシ部201は、下面と筐体20の上面との間に弾性を有するスプリング16が介在することによって、筐体20の上方に浮いた状態で保持される。
前面パネルは、貫通する開口孔を備え、筐体の前面に固定されている。操作部は、開閉釦、再生釦及び停止釦を備え、それぞれ前面パネルに固定されている。開閉釦、再生釦及び停止釦は、押圧されることにより、それぞれ開閉指示信号、再生指示信号及び停止指示信号を制御部に出力する。
制御部は、操作部の開閉釦から開閉指示信号が出力される毎に、ディスクトレイを開閉するようトレイ駆動部を制御する。ディスクトレイは、光ディスクを載置する。トレイ駆動部は、制御部の制御によりディスクトレイを筐体の内部から開口孔より前方に突出する位置にスライドし、また、ディスクトレイを前面パネルの前方から開口孔を通過して筐体の内部にスライドする。
制御部は、再生釦から再生指示信号が出力されると、ディスクトレイによって筐体の内部に搬送された光ディスクを再生するようディスク再生部200を制御し、また、停止釦から停止指示信号が出力されると、ディスク再生部200による光ディスクの再生を停止するようディスク再生部200を制御する。
ターンテーブル11は、ディスクトレイによって筐体の内部に搬送された光ディスクを固定する。スピンドルモータ12は、制御部の制御によりターンテーブル11を回転させる。ピックアップ駆動部13は、制御部の制御により、シャフト131の軸方向にピックアップ部14をスライド駆動させる。ピックアップ部14は、光ディスクに記録されたオーディオデータを読み取る。DACは、ピックアップ部14が読み取ったオーディオデータをアナログのオーディオ信号に変換し、出力部に出力する。出力部は、DACから出力されたオーディオ信号を出力する。
以上の構成により、光ディスク再生装置100は、ディスクトレイに載置した光ディスクを筐体の内部にスライドさせた後、ディスク再生部200のターンテーブル11に載置された光ディスクを回転させ、ピックアップ部14が光ディスクに記録されたデータを読み取ることによって、光ディスクに記録されたオーディオデータを再生することができる。
図6は、従来のディスク再生部200を示す図で、図6(a)はターンテーブル11に光ディスクが固定された後スピンドルモータ12がターンテーブル11を回転させている状態を示す上面図、図6(b)は図6(a)の前面図である。
図6(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置100の前方とする。
図6(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置100の前方とする。
図6(a)に示すように、ターンテーブル11が光ディスク10を回転させ、ピックアップ部14が光ディスク10に記録されたデータを読み取っているときに、例えば、筐体20の下方から筐体20に衝撃が加わった場合、図6(b)に示すように、スプリング16が筐体20に加わった下方からの衝撃を減衰することによって、外部からの衝撃がシャーシ部201に固定されたピックアップ部14やスピンドルモータ12に直接伝達することを防止する。このことによって、筐体20の外部から加わった衝撃がシャーシ部201に直接伝達し、ピックアップ部14が光ディスク10に記録されたデータを正確に読み取ることができなくなることを防止することができる。
近年、光ディスク再生装置としてCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの複数種の光ディスクを再生可能とするものが知られている。これらの複数種の光ディスクを再生可能な光ディスク再生装置は、光ディスクを回転させてピックアップ部により光ディスクに記録されたデータの読み込みを行う場合、再生する光ディスクの種類に応じて、スピンドルモータ12の回転速度を変化させることが一般的である。例えば、通常、CDを再生する場合は、300rpm〜500rpm程度の回転速度で光ディスクを回転させ、DVDを再生する場合は、1000rpm以上の回転速度で光ディスクを回転させる必要がある。
図7は、従来の光ディスク再生装置100がCDである光ディスク10を300rpmの回転速度で回転させて、光ディスク10に記録されたデータを再生する状態を示す図で、図7(a)はターンテーブル11に光ディスク10が固定された後スピンドルモータ12がターンテーブル11を回転させている状態を示す上面図、図7(b)は図7(a)の前面図である。
図7(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置100の前方とする。
図7(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置100の前方とする。
一般的に、光ディスクは、回転軸に対して偏荷重を有することが多い。このため、偏荷重を有するCDを、例えば、ターンテーブル11によって300rpmの回転速度で回転させると、光ディスク10は、自身が有する偏荷重により外周方向に慣性モーメントが生じるため、光ディスク10の表面に対して水平方向に振動しようとする力が生じる。この結果、図7(a)及び図7(b)に示すように、スプリング16によって筐体20から浮いた状態で保持されているシャーシ部201は、光ディスク10が水平方向に振動しようとする力に同期して水平方向に振動する。このため、この振動の影響でピックアップ部14のスライド位置がズレてしまい、光ディスク10に記録されたデータを正確に読み取ることができなくなってしまう。
図8は、従来の光ディスク再生装置100がDVDである光ディスク10を1000rpmの回転速度で回転させて、光ディスク10に記録されたデータを再生する状態を示す図で、図8(a)はターンテーブル11に光ディスク10が固定された後スピンドルモータ12がターンテーブル11を回転させている状態を示す上面図、図8(b)は図8(a)の前面図である。
図8(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置100の前方とする。
図8(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置100の前方とする。
偏荷重を有する光ディスクを高速で回転させる場合は、低速で回転させる場合と比較して、光ディスクから生じる振動の固有振動数が高くなる。
このため、図7に示すように、偏荷重を有するCDを300rpmの回転速度で回転させた場合にシャーシ部201が水平方向に振動した場合に較べ、DVDを1000rpmの回転速度で回転させた場合、光ディスクから生じる振動の固有振動数が高いため、図8(a)及び図8(b)に示すように、シャーシ部201は自身の有する慣性モーメントによって、前端の略中心から後端の略中心を軸として回転する方向に振動する力が生じる。このため、この振動の影響でピックアップ部14のスライド位置がズレてしまい、光ディスク10に記録されたデータを正確に読み取ることができなくなってしまう。
このように、CDやDVD等の複数種の光ディスクを再生することができる光ディスク再生装置においては、光ディスクの回転速度の変化によって、シャーシ部201が水平方向に振動したり、また、シャーシ部201が前端の略中心から後端の略中心を軸として回転する方向に振動する。このため、ピックアップ部14が光ディスク10に記録されたデータを正確に読み取ることができなくなってしまうことを防止するために、シャーシ部201の振動を抑制することが必要となる。しかしながら、光ディスクの回転速度の変化に応じてシャーシ部201の振動方向が変化してしまうと、これらのシャーシ部201の振動を抑制するためには、例えば、シャーシ部201の周囲全体に振動を抑制するための部材を備える必要がある。このため、筐体20の内部に多くのスペースが必要となり、光ディスク再生装置1が大型化してしまう。また、シャーシ部201の周囲全体に振動を抑制するための部材を備える構成とすると、これらの部材を備えるためのコストが必要となり、光ディスク再生装置1のコストが上昇してしまう。
本発明は、光ディスクに記録されているデータを再生する光ディスク再生装置において、偏荷重を有する光ディスクの回転速度を変化させて当該光ディスクに記録されたデータを読み取る場合であっても、簡単かつ省スペースな構成でピックアップ部が光ディスクに記録されたデータを正確に読み取ることができなくなることを防止することができる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1記載の発明は、光ディスクに記録されているデータを再生する光ディスク再生装置において、筐体と、光ディスクを載置するターンテーブルと、前記ターンテーブルを回転させるスピンドルモータと、前記ターンテーブルに載置された光ディスクに記録されたデータを読み取るピックアップ部と、前記ピックアップ部をスライドするピックアップ駆動部と、前記スピンドルモータ及び前記ピックアップ駆動部を固定し前記ピックアップ部のスライド方向に対して略直角となる方向の両端部分にそれぞれ外側に垂直面を成す側面部を備えるシャーシ部と、前記筐体に固定され前記シャーシ部を保持するスプリングと、前記筐体に固定されるベース部と、前記ベース部に固定され前記側面部の垂直面に近接し当該垂直面に対して平行な垂直面を備える弾性体とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、光ディスクに記録されているデータを再生する光ディスク再生装置において、偏荷重を有する光ディスクの回転速度を変化させて当該光ディスクに記録されたデータを読み取る場合であっても、簡単かつ省スペースな構成でピックアップ部が光ディスクに記録されたデータを正確に読み取ることができなくなることを防止することができる光ディスク再生装置を提供することができる。
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、従来技術で示した構成要素と同一の部分については同符号を用いる。
図1は、本発明の一実施例の光ディスク再生装置を示す斜視図である。
光ディスク再生装置1は、ディスク再生部2、出力部3、制御部4、表示部5、トレイ駆動部8、操作部9、筐体20、前面パネル21、ディスクトレイ801及び図示しないDAC(Digita1 Ana1og Converter)を備える。
光ディスク再生装置1は、ディスク再生部2、出力部3、制御部4、表示部5、トレイ駆動部8、操作部9、筐体20、前面パネル21、ディスクトレイ801及び図示しないDAC(Digita1 Ana1og Converter)を備える。
前面パネル21は、貫通する開口孔210を備え、筐体20の前面に固定されている。トレイ駆動部8、制御部4、ディスク再生部2及びDACは、筐体20の内部に固定され、表示部5及び操作部9は、前面パネル21に固定される。
操作部9は、開閉釦901、再生釦902及び停止釦903を備え、それぞれ前面パネル21に固定されている。開閉釦901、再生釦902及び停止釦903は、押圧されることにより、それぞれ開閉指示信号、再生指示信号及び停止指示信号を制御部4に出力する。
制御部4は、操作部9の開閉釦901から開閉指示信号が出力される毎に、ディスクトレイ801を開閉するようトレイ駆動部8を制御する。ディスクトレイ801は、光ディスク10を載置する。トレイ駆動部8は、制御部4の制御によりディスクトレイ801を筐体20の内部から開口孔210より前方に突出する位置にスライドし、また、ディスクトレイ801を前面パネル21の前方から開口孔210を通過して筐体20の内部にスライドする。
制御部4は、再生釦902から再生指示信号が出力されると、ディスクトレイ801によって筐体20の内部に搬送された光ディスク10を再生するようディスク再生部2を制御し、また、停止釦903から停止指示信号が出力されると、ディスク再生部2による光ディスク10の再生を停止するようディスク再生部2を制御する。
図2は、本実施例のディスク再生部2を示す図で、図2(a)は上面図、図2(b)は前面図である。
図2(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置1の前方とする。
図2(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置1の前方とする。
ディスク再生部2は、ターンテーブル11、スピンドルモータ12、ピックアップ駆動部13、ピックアップ部14、ゴムブッシュ15、スプリング16、ベース部17及び弾性部18を備える。
シャーシ部201は、前後方向の長さBが左右方向の長さCよりも長い直方形を形成する平板であり、前方及び後方の左右部分にそれぞれ孔203を備える。シャーシ部201の右端及び左端には、直角に折り曲げられ外側に略垂直な垂直面204を備える側面部202をそれぞれ備える。
シャーシ部201は、上面にスピンドルモータ12、ピックアップ駆動部13を固定する。スピンドルモータ12は、シャーシ部201の前方の略中央の位置に配設され、ピックアップ駆動部13は、スピンドルモータ12の後方となる位置に配設される。スピンドルモータ12は、ターンテーブル11を軸支し、制御部4の制御により、ターンテーブル11を回転させる。ピックアップ駆動部13は、シャフト131を備え、ピックアップ部14に備える図示しない溝をシャフト131に挿入することによって、このシャフト131の軸方向に自在にスライド可能となる。ピックアップ駆動部13は、制御部4の制御により、ピックアップ部14を矢印D及び矢印E方向にスライド駆動する。
ゴムブッシュ15は、円周上に溝が形成され、孔203の内壁にこの溝を押し込むことによってそれぞれの孔203の内壁に保持される。スプリング16は、上端部分がゴムブッシュ15の下面に接着剤によってそれぞれ固定され、下端部分が筐体20の内部に接着剤によって固定される。シャーシ部201は、下面と筐体20の上面との間に弾性を有するスプリング16が介在することによって、筐体20の上方に浮いた状態で保持される。
ベース部17は、シャーシ部201に対して右側及び左側となる位置にそれぞれ配設され、下端が筐体20に固定されている。弾性部18は、円柱形を成すゴム部材であり、シャーシ部201の左右に配設されたベース部17の内側にそれぞれ接着剤によって固定される。シャーシ部201の左右に配設されたベース部17に固定されたそれぞれの弾性部18の内側の面には、それぞれ垂直面204を備える。弾性部18は、垂直面204がシャーシ部201の側面部202の垂直面204に近接した位置であって、垂直面181がシャーシ部201の垂直面204と平行となるようにそれぞれ配設される。
ターンテーブル11は、ディスクトレイ801によって筐体20の内部に搬送された光ディスク10を固定する。スピンドルモータ12は、制御部4の制御によりターンテーブル11を回転させる。ピックアップ駆動部13は、制御部4の制御により、シャフト131の軸方向にピックアップ部14を矢印D及び矢印E方向にスライド駆動させる。ピックアップ部14は、光ディスク10に記録されたオーディオデータを読み取る。
DACは、ピックアップ部14が読み取ったオーディオデータをアナログのオーディオ信号に変換し、出力部3に出力する。出力部3は、DACから出力されたオーディオ信号を出力する。表示部5は、光ディスク10に記録されているオーディオデータのトラック数や再生するオーディオ信号のトラック番号及び再生経過時間等の情報を表示する。
以上の構成により、光ディスク再生装置1は、ディスクトレイ801に載置した光ディスク10を筐体20の内部にスライドさせた後、ディスク再生部2のターンテーブル11に載置された光ディスク10を回転させ、ピックアップ部14が光ディスク10に記録されたデータを読み取ることによって、光ディスク10に記録されたオーディオデータを再生することができる。
図3は、本実施例のディスク再生部2を示す図で、図3(a)はターンテーブル11に光ディスク10が固定された後スピンドルモータ12がターンテーブル11を回転させている状態を示す上面図、図3(b)は図3(a)の前面図である。
図3(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置1の前方とする。
図3(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置1の前方とする。
図3(a)に示すように、ターンテーブル11が光ディスク10を回転させ、ピックアップ部14が光ディスク10に記録されたデータを読み取っているときに、例えば、筐体20の下方から筐体20に衝撃が加わった場合、図3(b)に示すように、スプリング16が筐体20に加わった下方からの衝撃を減衰することによって、外部からの衝撃がシャーシ部201に固定されたピックアップ部14やスピンドルモータ12に直接伝達することを防止する。
図4は、本実施例の光ディスク再生装置1が偏荷重を有する光ディスク10を再生する状態を示す図で、図4(a)はターンテーブル11に光ディスク10が固定された後スピンドルモータ12がターンテーブル11を回転させている状態を示す上面図、図4(b)は図4(a)の前面図である。
図4(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置1の前方とする。
図4(a)においては、矢印A方向を光ディスク再生装置1の前方とする。
光ディスク10は、回転軸に対して偏荷重を有している場合、この光ディスク10を、例えば300rpmの回転速度で回転させると、光ディスク10が有する偏荷重により外周方向に対して慣性モーメントが生じるため、光ディスク10の表面に対して水平方向に振動しようとする力が生じる。このとき、図2(a)に示すように、シャーシ部201の前後方向の長さBが左右方向の長さCよりも長い直方形を形成する平板であって、このシャーシ部201の略中央の位置にスピンドルモータ12及びピックアップ部14が配設されている場合、シャーシ部201の前後方向の長さBが左右方向の長さCよりも長いことにより、シャーシ部201の有する左右方向の慣性モーメントは前後方向の慣性モーメントよりも低くなるため、シャーシ部201は、図4(a)に示す矢印F及び矢印G方向に振動しようとする力が生じる。しかしながら、シャーシ部201の左右にそれぞれ配設された弾性部18の垂直面181がシャーシ部201の左右のそれぞれの側面部202の垂直面204に近接していることにより、シャーシ部201が矢印F及び矢印G方向に振動しようとしても、左右の側面部202の垂直面204が弾性部18の垂直面181に当接し、シャーシ部201が左右に振動しようとする力を減衰することによって、シャーシ部201の矢印F及び矢印G方向の振動を抑制することができる。
また、前述したように、シャーシ部201の有する左右方向の慣性モーメントは前後方向に対する慣性モーメントよりも低いため、偏荷重を有する光ディスク10を、例えば1000rpmの回転速度で回転させると、シャーシ部201は自身の有する前後方向に対する慣性モーメントよりも低い左右方向に対する慣性モーメントの作用によって、前端の略中心から後端の略中心を軸として回転する方向に振動しようとする力が生じる。しかしながら、シャーシ部201の左右にそれぞれ配設された弾性部18の垂直面181がシャーシ部201の左右の側面部202の垂直面204に近接し、弾性部18の垂直面181が側面部202の垂直面204に対して平行を成していることにより、シャーシ部201が前端の略中心から後端の略中心を軸として回転する方向に振動しようとしても、左右の側面部202の垂直面204が弾性部18の垂直面181に当接し、シャーシ部201が回転する方向に振動しようとする力を減衰することによって、シャーシ部201の回転する方向への振動を抑制することができる。
以上の構成により、本実施例の光ディスク再生装置1は、偏荷重を有する光ディスク10を回転させることによって、シャーシ部201が水平方向に振動しようとする力が生じても、シャーシ部201が図4に示す矢印F及び矢印G方向に振動することを抑制することができるので、シャーシ部201の水平方向の振動の影響によってピックアップ部14が光ディスク10に記録されたデータを正確に読み取ることができなくなってしまうことを防止することができる。
また、本実施例の光ディスク再生装置1は、偏荷重を有する光ディスク10を回転させることによって、シャーシ部201が前端の略中心から後端の略中心を軸として回転する方向に振動しようとする力が生じても、シャーシ部201が回転する方向に振動することを抑制することができるので、シャーシ部201の回転方向の振動の影響によってピックアップ部14が光ディスク10に記録されたデータを正確に読み取ることができなくなってしまうことを防止することができる。
スピンドルモータによって光ディスクを回転させ、光ディスクに記録されたデータをピックアップ部によって読み取るディスク再生部の構成としては、スピンドルモータ及びピックアップ駆動部をシャーシ部201に固定し、このシャーシ部201を外部からの衝撃から保護するために、スプリングによって筐体から浮いた状態とすることが一般的である。そして、このシャーシ部201の形状としては、光ディスク再生装置の筐体をコンパクトにするために、なるべく省スペース化することが求められ、また、スピンドルモータに軸支されたターンテーブルの中央から外側方向を軸としてピックアップ部をスライドさせる必要があることから、図2に示すように、ピックアップ部14のスライド方向に対して縦長の形状となる。このため、偏荷重を有するディスクを回転させた場合にシャーシ部が振動する方向としては、図4に示すように、シャーシ部201の前後方向の長さが左右方向の長さよりも長いことにより、シャーシ部201の有する左右方向の慣性モーメントは前後方向の慣性モーメントよりも低くなるため、ピックアップ部14のスライド方向である矢印D及びE方向に対して略直角となる矢印F及び矢印G方向に振動する場合と、シャーシ部201がシャーシ部201の前端の略中心から後端の略中心を軸として回転する方向に振動する場合が殆んどである。
本実施例の光ディスク再生装置1のシャーシ部201は、ピックアップ部14のスライド方向である矢印D及びE方向に対して略直角となる矢印F及び矢印G方向の両端部分にそれぞれ外側に垂直面204を備える側面部202を備え、この垂直面204に近接した位置であって、垂直面204に対して平行を成すように垂直面181を配設した弾性部18を備える構成としたことにより、シャーシ部201のピックアップ部14のスライド方向に対して略直角となる方向である矢印F及びG方向の振動と、シャーシ部201がシャーシ部201の前端の略中心から後端の略中心を軸として回転する方向への振動を効果的に抑制することができる。これにより、不用意に、シャーシ部の振動を抑制するための弾性部材などをシャーシ部の周囲全体に備える必要がないため、筐体内部を省スペース化することができる。また、本実施例の光ディスク再生装置1は、弾性部材をシャーシ部の周囲全体に備えるのではなく、シャーシ部201の左右の位置にそれぞれベース部17及び弾性部18を備えるのみの構成であることから、振動を抑制するための弾性部材を必要最小限とすることができ、光ディスク再生装置1の製造コストを低減することができる。
1 光ディスク再生装置、2 ディスク再生部、201 シャーシ部、
202 側面部、203 孔、204 垂直面、
3 出力部、4 制御部、5 表示部、8 トレイ駆動部、801 ディスクトレイ、
9 操作部、901 開閉釦、902 再生釦、903 停止釦、
10 光ディスク、11 ターンテーブル、12 スピンドルモータ、
13 ピックアップ駆動部、131 シャフト、14 ピックアップ部、
15 ゴムブッシュ、16 スプリング、17 ベース部、
18 弾性部、181 垂直面、
20 筐体、21 前面パネル、210 開閉孔、
100 光ディスク再生装置、200 ディスク再生部
202 側面部、203 孔、204 垂直面、
3 出力部、4 制御部、5 表示部、8 トレイ駆動部、801 ディスクトレイ、
9 操作部、901 開閉釦、902 再生釦、903 停止釦、
10 光ディスク、11 ターンテーブル、12 スピンドルモータ、
13 ピックアップ駆動部、131 シャフト、14 ピックアップ部、
15 ゴムブッシュ、16 スプリング、17 ベース部、
18 弾性部、181 垂直面、
20 筐体、21 前面パネル、210 開閉孔、
100 光ディスク再生装置、200 ディスク再生部
Claims (1)
- 光ディスクに記録されているデータを再生する光ディスク再生装置において、
筐体と、
光ディスクを載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルを回転させるスピンドルモータと、
前記ターンテーブルに載置された光ディスクに記録されたデータを読み取るピックアップ部と、
前記ピックアップ部をスライドするピックアップ駆動部と、
前記スピンドルモータ及び前記ピックアップ駆動部を固定し前記ピックアップ部のスライド方向に対して略直角となる方向の両端部分にそれぞれ外側に垂直面を成す側面部を備えるシャーシ部と、
前記筐体に固定され前記シャーシ部を保持するスプリングと、
前記筐体に固定されるベース部と、
前記ベース部に固定され前記側面部の垂直面に近接し当該垂直面に対して平行な垂直面を備える弾性体とを備えることを特徴とする光ディスク再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006237889A JP2008059721A (ja) | 2006-09-01 | 2006-09-01 | 光ディスク再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006237889A JP2008059721A (ja) | 2006-09-01 | 2006-09-01 | 光ディスク再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008059721A true JP2008059721A (ja) | 2008-03-13 |
Family
ID=39242248
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008059721A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9047909B2 (en) | 2011-08-04 | 2015-06-02 | Toshiba Samsung Storage Technology Korea Corporation | Skew adjusting apparatus and optical disc drive including the same |
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2006
- 2006-09-01 JP JP2006237889A patent/JP2008059721A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9047909B2 (en) | 2011-08-04 | 2015-06-02 | Toshiba Samsung Storage Technology Korea Corporation | Skew adjusting apparatus and optical disc drive including the same |
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