JP2008058893A - セルロースエステルフィルム、偏光板保護フィルム、偏光板、セルロースエステルフィルムの製造方法および液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】幅が1500〜4000mmのロール状セルロースエステルフィルムであって、該フィルムが負の複屈折性を有する化合物を含み、幅方向の弾性率が、長尺方向の弾性率よりも大きくかつRtが15〜70nm、Roが0〜15nmことを特徴とするロール状セルロースエステルフィルムを偏光板保護フィルムとした偏光板によって達成することができた。
【選択図】なし
Description
1.幅が1500〜4000mmのロール状のセルロースエステルフィルムであって、該フィルムが負の複屈折性を有する化合物を含み、幅方向の弾性率が、長尺方向の弾性率よりも大きくかつRtが15〜70nm、Roが0〜15nmであることを特徴とするロール状のセルロースエステルフィルム。
2.前記1記載のセルロースエステルフィルムからなることを特徴とする偏光板保護フィルム。
3.偏光子と該偏光子を挟む2枚の偏光板保護フィルムからなる偏光板であって、該偏光板保護フィルムの少なくとも一枚が請求項2記載の偏光板保護フィルムであり、該偏光板保護フィルムの該偏光子の吸収軸方向と直交する方向の弾性率が、該偏光子の吸収軸方向と同じ方向の弾性率よりも大きいことを特徴とする偏光板。
4.前記1記載のセルロースエステルフィルムの製造方法であって、該フィルムが、負の複屈折性を有する化合物を含有するセルロースエステルフィルムを、幅方向に対して15〜50%延伸したものであることを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
5.前記3記載の偏光板を使用したことを特徴とする液晶表示装置。
(ロール状セルロースエステルフィルム)
本発明のロール状セルロースエステルフィルムは、幅が1500〜4000mmのものである。従来は、偏光子の有効幅として60インチ型(フィルム幅1328mm×流れ方向784mm)の液晶表示装置までに制限されていたが、本発明により有効幅68インチ型(フィルム幅1505mm×流れ方向889mm)が可能となった。
本発明のセルロースエステルとしては、トリアセチルセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース(DAC)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、セルロースアセテートブチレート(CAB)、セルロースアセテートフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、硝酸セルロース等のセルロースエステル類が挙げられる。
カラム: Shodex K806,K805,K803G(昭和電工(株)製を3本接続して使用した)
カラム温度:25℃
試料濃度: 0.1質量%
検出器: RI Model 504(GLサイエンス社製)
ポンプ: L6000(日立製作所(株)製)
流量: 1.0ml/min
校正曲線: 標準ポリスチレンSTK standard ポリスチレン(東ソー(株)製)Mw=1,000,000〜500迄の13サンプルによる校正曲線を使用した。13サンプルは、ほぼ等間隔に用いることが好ましい。
式(II) 0≦Xac≦2.1
中でも1.0≦Xac≦2.1、0.1≦Ypb≦1.55のセルロースアセテートプロピオネート(総アシル基置換度=Xac+Ypb)が好ましい。これらアシル基の置換度は、ASTM−D817−96に規定の方法に準じて測定することができる。アシル基で置換されていない部分は通常水酸基として存在している。これらのセルロースエステルは公知の方法で合成することが出来る。
(負の複屈折性を有する化合物)
本発明の負の複屈折性を有する化合物とは、セルロースエステルフィルムの中で、フィルムの延伸方向に対して負の複屈折性を示す材料を意味し、針状微粒子、アクリルポリマー、ポリエステル、フラノース構造もしくはピラノース構造を有する化合物等が挙げられる。負の複屈折性は、複屈折率が負の性質をいう。
本発明のセルロースフィルムは、延伸方向に対して負の複屈折性を示す少なくとも1種の針状微粒子を含有することが特徴である。
すなわち、複屈折性微粒子の長径方向の屈折率が、それに直交する方向の平均屈折率よりも大きければ正の複屈折、その逆であれば負の複屈折となる。
次に本発明に係るアクリルポリマー、ポリエステルおよびフラノース構造もしくはピラノース構造を有する化合物ついて説明する。
本発明のセルロースエステルフィルムは、延伸方向に対して負の複屈折性を示す重量平均分子量が500以上30000以下であるアクリルポリマーを含有することが好ましく、該アクリルポリマーは芳香環を側鎖に有するアクリルポリマーまたはシクロヘキシル基を側鎖に有するアクリルポリマーであることが好ましい。
本発明のポリマーXは分子内に芳香環と親水性基を有しないエチレン性不飽和モノマーXaと分子内に芳香環を有せず、親水性基を有するエチレン性不飽和モノマーXbとを共重合して得られた重量平均分子量5000以上30000以下のポリマーである。好ましくは、Xaは分子内に芳香環と親水性基を有しないアクリルまたはメタクリルモノマー、Xbは分子内に芳香環を有せず親水性基を有するアクリルまたはメタクリルモノマーである。
−(Xa)m−(Xb)n−(Xc)p−
さらに好ましくは、下記一般式(1−1)で表されるポリマーである。
−[CH2−C(−R1)(−CO2R2)]m−[CH2−C(−R3)(−CO2R4−OH)−]n−[Xc]p−
(式中、R1、R3、R5は、HまたはCH3を表す。R2は炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基を表す。R4、R6は−CH2−、−C2H4−または−C3H6−を表す。Xcは、Xa、Xbに重合可能なモノマー単位を表す。m、nおよびpは、モル組成比を表す。ただしm≠0、n≠0、k≠0、m+n+p=100である。)
本発明のポリマーXを構成するモノマー単位としてのモノマーを下記に挙げるがこれに限定されない。
重量平均分子量Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定した。
カラム: Shodex K806,K805,K803G(昭和電工(株)製を3本接続して使用した)
カラム温度:25℃
試料濃度: 0.1質量%
検出器: RI Model 504(GLサイエンス社製)
ポンプ: L6000(日立製作所(株)製)
流量: 1.0ml/min
校正曲線: 標準ポリスチレンSTK standard ポリスチレン(東ソー(株)製)Mw=1000000〜500迄の13サンプルによる校正曲線を使用した。13サンプルは、ほぼ等間隔に用いる。
−(Ya)k−(Yb)q−
さらに好ましくは、下記一般式(2−1)で表されるポリマーである。
−[CH2−C(−R5)(−CO2R6)]k−[Yb]q−
(式中、R5は、HまたはCH3を表す。R6は炭素数1〜12のアルキル基またはシクロアルキル基を表す。Ybは、Yaと共重合可能なモノマー単位を表す。kおよびqは、モル組成比を表す。ただしk≠0、k+q=100である。)
Ybは、Yaと共重合可能なエチレン性不飽和モノマーであれば特に制限はない。Ybは複数であってもよい。k+q=100、qは好ましくは0〜30である。
この測定は、JIS K 0070(1992)に準ずる。この水酸基価は、試料1gをアセチル化させたとき、水酸基と結合した酢酸を中和するのに必要とする水酸化カリウムのmg数と定義される。具体的には試料Xg(約1g)をフラスコに精秤し、これにアセチル化試薬(無水酢酸20mlにピリジンを加えて400mlにしたもの)20mlを正確に加える。フラスコの口に空気冷却管を装着し、95〜100℃のグリセリン浴にて加熱する。
(式中、Bは空試験に用いた0.5mol/Lの水酸化カリウムエタノール溶液の量(ml)、Cは滴定に用いた0.5mol/Lの水酸化カリウムエタノール溶液の量(ml)、fは0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液のファクター、Dは酸価、また、28.05は水酸化カリウムの1mol量56.11の1/2を表す)
上述のXポリマーポリマーYは何れもセルロースエステルとの相溶性に優れ、蒸発や揮発もなく生産性に優れ、偏光板用保護フィルムとしての保留性がよく、透湿度が小さく、寸法安定性に優れている。
式(i) 5≦Xg+Yg≦35(質量%)
式(ii) 0.05≦Yg/(Xg+Yg)≦0.4
式(i)の好ましい範囲は、10〜25質量%である。
本発明のセルロースエステルフィルムは下記ポリエステルを含有することも好ましい。
本発明のセルロースエステルフィルムは下記一般式(3)または(4)で表されるポリエステルを含有することが好ましい。
(式中、B1はモノカルボン酸を表し、Gは2価のアルコールを表し、Aは2塩基酸を表す。B1、G、Aはいずれも芳香環を含まない。mは繰り返し数を表す。)
一般式(4) B2−(A−G−)nA−B2
(式中、B2はモノアルコールを表し、Gは2価のアルコールを表し、Aは2塩基酸を表す。B2、G、Aはいずれも芳香環を含まない。nは繰り返し数を表す。)
一般式(3)、(4)において、B1はモノカルボン酸成分を表し、B2はモノアルコール成分を表し、Gは2価のアルコール成分を表し、Aは2塩基酸成分を表し、これらによって合成されたことを表す。B1、B2、G、Aはいずれも芳香環を含まないことが特徴である。m、nは繰り返し数を表す。
本発明のセルロースエステルフィルムは下記一般式(5)または(6)で表されるポリエステルを含有することが好ましい。
(式中、B1は炭素数1〜12のモノカルボン酸を表し、Gは炭素数2〜12の2価のアルコールを表し、Aは炭素数2〜12の2塩基酸を表す。B1、G、Aはいずれも芳香環を含まない。mは繰り返し数を表す。)
一般式(6) B2−(A−G−)nA−B2
(式中、B2は炭素数1〜12のモノアルコールを表し、Gは炭素数2〜12の2価のアルコールを表し、Aは炭素数2〜12の2塩基酸を表す。B2、G、Aはいずれも芳香環を含まない。nは繰り返し数を表す。)
一般式(5)、(6)において、B1はモノカルボン酸成分を表し、B2はモノアルコール成分を表し、Gは炭素数2〜12の2価のアルコール成分を表し、Aは炭素数2〜12の2塩基酸成分を表し、これらによって合成されたことを表す。B1、G、Aはいずれも芳香環を含まない。m、nは繰り返し数を表す。
本発明のセルロースエステルフィルムはフラノース構造もしくはピラノース構造を少なくとも1個有し、該フラノース構造もしくはピラノース構造が1〜12個結合した化合物中のOH基のすべてもしくは一部をエステル化した化合物とを含むことを特徴とする。
本発明のセルロースエステルフィルムには、前記負の複屈折性を有する化合物以外に、通常のセルロースエステルフィルムに添加することのできる添加剤を含有させることができる。
(Rt、Ro)
本発明において、Rt、Roは、23℃55%RH下で波長590nmでの式(i)および式(ii)で表される。
式(ii)Rt={(nx+ny)/2−nz}×d
(ここで、フィルム面内遅相軸方向の屈折率をnx、遅相軸に直交する方向の屈折率をny、フィルム厚さ方向の屈折率をnz、dはフィルムの膜厚(nm)をそれぞれ表す。)
尚、リターデーション値、複屈折率は自動複屈折率測定装置(王子計測機器(株)製の商品名KOBRA−21ADH)を用いて測定出来るが、これに限定されるものではない。
(ロール状セルロースエステルフィルムの製造方法)
次に、本発明のロール状セルロースエステルフィルムの製造方法について説明する。
尚、Mはウェブまたはフィルムを製造中または製造後の任意の時点で採取した試料の質量で、NはMを115℃で1時間の加熱後の質量である。
幅方向の好ましい延伸倍率は1.15〜1.50倍(15〜50%)であり、1.20〜1.50(20〜50%)倍が好ましい。
(幅方向、長尺方向の弾性率)
本発明ではロール状セルロースエステルフィルムの幅方向の弾性率が、長尺方向の弾性率よりも大きいことを特徴とする。この特徴は、搬送工程、延伸工程を含めた幅方向の総延伸倍率が、長尺方向の総延伸倍率よりも大きいことによって達成することができる。
(偏光板)
本発明の偏光板においては、一軸延伸フィルムである偏光子に対して、本発明のセルロースエステルフィルムを偏光板保護フィルムとして少なくとも偏光子の一つの面に貼合する。
偏光子は、二色性物質を含む一軸延伸フィルムが用いられる。偏光子としては、たとえば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着させて一軸延伸したものがあげられる。
前記偏光子と本発明の偏光板保護フィルムとの貼り合わせには、通常、接着剤が用いられる。接着剤としては、イソシアネート系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、ゼラチン系接着剤、ビニル系ラテックス系、水系ポリエステル等を例示できる。前記接着剤は、通常、水溶液からなる接着剤として用いられ、通常、0.5〜60質量%の固形分を含有してなる。接着剤には、架橋剤、シランカップリング剤、チタンカップリング剤などのカップリング剤、各種粘着付与剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、耐加水分解安定剤などの安定剤等を配合することもできる。
偏光板に貼合する本発明のセルロースエステルフィルム以外の偏光板保護フィルムとしては、適宜な透明材料を用いうるが、透明性や機械的強度、熱安定性や水分遮断性などに優れるものが好ましく用いられる。
<処方1:試料1〜4の製造>
(ドープ組成物A処方)
・トリアセチルセルロース(酢化度61.0%) 85質量部
・2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベゾトリアゾール 1.5質量部
・メチルメタクリレート−2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体 8質量部
(80/20(質量比)) Mw;8000
・メチルアクリレート重合体(*) Mw;1000 5質量部
・メチレンクロライド 475質量部
・エタノール 50質量部
(*)特開2000−128911公報の実施例3記載の重合方法でメチルアクリレートモノマーを重合し、Mw1000、Mn700のポリマーを得た。この反応物の水酸基価(OHV;mg/g KOH)は、50であった。
・平均粒径16nmのシリカ粒子分散液 11.0質量部
・メチレンクロライド(第1溶媒) 76.1質量部
・エタノール(第2溶媒) 3.5質量部
・アセチルプロピオニルセルロース(アセチル置換度2.06、プロピオニル置換度0.79) 1.9質量部
(マット剤溶液の調製)
平均粒径16nmのシリカ粒子(AEROSIL R972、日本アエロジル(株)製)を20質量部、メタノール80質量部を30分間よく攪拌混合してシリカ粒子分散液とした。この分散液を下記の組成物とともに分散機に投入し、さらに30分以上攪拌して各成分を溶解し、マット剤溶液を調製した。
<処方2:試料5の製造>
(添加剤溶液組成)
・シクロヘキシルスルホンアニリド 44.3質量部
・2−ヒドロキシ−4−オクタノキシベンゾフェノン 7.9質量部
・メチレンクロライド(第1溶媒) 58.8質量部
・メタノール(第2溶媒) 8.4質量部
・トリアセチルセルロース(酢化度61.0%) 2.2質量部
上記ドープ組成物Aを95.6質量部、マット剤溶液を1.8質量部、添加剤溶液6.7質量部をそれぞれ濾過後に混合し、試料1と同様にして試料5を製造した。
<処方3:試料6の製造>
上記ドープ組成物Aのメチルメタクリレート−2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体(80/20(質量比))の共重合体質量比を(70/30(質量比)Mw;8000)、添加量を5質量部としメチルアクリレート重合体を添加しないドープ組成物によって、試料1と同様にして試料6を製造した。
<処方4:試料7の製造>
上記ドープ組成物Aのメチルメタクリレート−2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体およびメチルアクリレート重合体の代わりに、オクタアセチルスクロースを13質量部用い、試料1と同様にして試料7を製造した。
<処方5:試料8の製造>
上記ドープ組成物Aのトリアセチルセルロースの代わりに、アセチル置換度2.06、プロピオニル置換度0.79のアセチルプロピオニルセルロースを同量使用し、さらにリン酸トリフェニル4質量部、リン酸ビフェニルジフェニル1質量部を添加し、試料1と同様にして試料8を製造した。
<処方6:試料10〜13の製造>
上記ドープ組成物Aのメチルメタクリレート−2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体およびメチルアクリレート重合体の代わりにリン酸トリフェニル4質量部、リン酸ビフェニルジフェニル1質量部を使用し、トリアセチルセルロースは、98質量部とし試料1と同様にして試料10を製造した。試料11は、試料10において試料4と同様にオフライン工程で製造した。試料12は、試料11において膜厚を80μmとした。試料13は、幅方向の延伸倍率を10%とし、試料1と同様にして製造した。
<処方7:試料14の製造>
上記ドープ組成物Aのトリアセチルセルロースの代わりに、アセチル置換度1.6、プロピオニル置換度0.8のアセチルプロピオニルセルロースを100質量部使用し、さらにトリメチロールプロパントリベンゾエート5.5質量部、下記構造の化合物A5.5質量部を添加し、試料1と同様にして試料14を製造した。
厚み80μm、幅3100mmのポリビニルアルコールフィルム((株)クラレ製,平均重合度2400,ケン化度99.9モル%,長さ800m)を、30℃の純水中に60秒間浸漬して膨潤させるとともに、長さ方向(流れ方向)に延伸倍率2.5倍まで一軸延伸した。次いで、30℃のヨウ素/ヨウ化カリウム(質量比=1/10)の濃度0.05%の水溶液に60秒間浸漬するとともに総延伸倍率が2.8倍となるように延伸した後、40℃のホウ酸濃度3質量%、ヨウ化カリウム濃度2質量%の水溶液中で総延伸倍率が3倍となるまで延伸した。
(偏光板の作製)
上記偏光子および試料フィルムを長尺方向に走行させながら、ポリビニルアルコール系接着剤にて、偏光子の両面にロールトゥロールで連続して貼り合わせて偏光板を作製した。得られた試料1〜14からの偏光板(試料番号と同じ番号)について、引き裂き強度を評価した。なお、試料9では、試料をシート状に裁断したのち、偏光板保護フィルムと偏光子の貼合方向をクロス方向とした。
エレメンドルフ法の引き裂き荷重をJIS K 7128−1991に従い東洋精機(株)製の軽荷重引き裂き装置で引き裂き強度を測定した。このとき偏光子の吸収軸に対し平行方向へ引き裂いた結果である。
68インチを超える液晶表示装置に代えて、32型TFT型カラー液晶ディスプレーベガ(ソニー社製)によって偏光板の光学性能は代用評価した。
23℃、55%RHの環境で、この液晶ディスプレイのバックライトを点灯して、30分そのまま放置してから、測定を行った。測定にはELDIM社製EZ−Contrast160Dを用いて、液晶TVで白表示と黒表示の正面輝度を測定し、その比を正面コントラストとした。値が高いほど、コントラストに優れている。
Claims (5)
- 幅が1500〜4000mmのロール状のセルロースエステルフィルムであって、該フィルムが負の複屈折性を有する化合物を含み、幅方向の弾性率が、長尺方向の弾性率よりも大きくかつRtが15〜70nm、Roが0〜15nmであることを特徴とするロール状のセルロースエステルフィルム。
- 請求項1記載のセルロースエステルフィルムからなることを特徴とする偏光板保護フィルム。
- 偏光子と該偏光子を挟む2枚の偏光板保護フィルムからなる偏光板であって、該偏光板保護フィルムの少なくとも一枚が請求項2記載の偏光板保護フィルムであり、該偏光板保護フィルムの該偏光子の吸収軸方向と直交する方向の弾性率が、該偏光子の吸収軸方向と同じ方向の弾性率よりも大きいことを特徴とする偏光板。
- 請求項1記載のセルロースエステルフィルムの製造方法であって、該フィルムが、負の複屈折性を有する化合物を含有するセルロースエステルフィルムを、幅方向に対して15〜50%延伸したものであることを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 請求項3記載の偏光板を使用したことを特徴とする液晶表示装置。
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