JP2008057857A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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哲英 倉本
Masahiro Ohama
昌宏 尾浜
Yoshitsugu Nishiyama
吉継 西山
Kazuhiko Marumoto
一彦 丸本
Takayuki Takatani
隆幸 高谷
Toshikatsu Fukunaga
敏克 福永
Toshimoto Kajitani
俊元 梶谷
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Abstract

【課題】コンパクトであり、かつ湯切れしないヒートポンプ給湯機を提供する。
【解決手段】圧縮機1と給湯熱交換器2の冷媒側配管2aと膨張弁3と蒸発器4とを環状に接続して形成した冷媒回路6と、貯湯タンク7と水循環ポンプ8と給湯熱交換器2の水側配管2bとを環状に接続して形成した貯湯回路14と、貯湯タンク7内の温水と給水配管17内の水とを混合して所定温度の湯を供給する給湯回路20とを備え、水側配管2bで加熱された温水を貯湯タンク7の上部に戻す第1貯湯配管10の出口側開口部10aと、貯湯タンク7の上部から温水を取り出す第1給湯配管15の入口側開口部15aとを略相対配置したもので、出口側開口部10aから吐出する湯の温度が低い場合でも、直接入口側開口部15aに流入し給湯されるので、貯湯タンク7内の湯温を低下させることがなく、大能力かつ高効率な沸き上げ運転が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプで高効率に沸上げたお湯を給湯に利用するヒートポンプ給湯機に関するものである。
従来、ヒートポンプで高効率に沸上げたお湯を給湯に利用するヒートポンプ給湯機として、図3に示すように、沸上げたお湯を貯湯タンク内を経由せず直接給湯するダイレクト給湯機能を有したものがある(例えば、特許文献1参照)。
図3に示すように、従来のヒートポンプ給湯機は、圧縮機101、凝縮器103、減圧装置104、蒸発器105、アキュムレータ106を順次環状に接続してヒートポンプ回路109を構成している。108は、蒸発器105に風を送る送風機である。
また、ヒートポンプ回路109は、圧縮機101の吐出冷媒を、バイパス弁107を介して蒸発器105にバイパスさせる除霜手段を備えており、さらに、ヒートポンプユニットの大能力化のため、圧縮機101a、凝縮器103a、減圧装置104a、蒸発器105a、アキュムレータ106aからなるもう一つのヒートポンプサイクル109aを備えている。108aは、蒸発器105aに風を送る送風機である。ヒートポンプサイクル109aは、圧縮機101aの吐出冷媒を、バイパス弁107aを介して蒸発器105aにバイパスさせる除霜手段を備えている。
また、給水管113、減圧弁114を介して給湯タンク111内に供給された水は、給湯タンク111の底部から循環ポンプ112を介して水熱交換器110に運ばれ、ここでヒートポンプ回路109、109aとの熱交換により自身は加熱されて高温の湯となり、給湯タンク111に戻る。この貯湯回路により給湯タンク111内に湯を蓄えることができる。給湯タンク111内に湯を蓄える場合には、給湯タンク111の蓄熱量を確保するためにヒートポンプでの沸上げ温度を高く(75℃〜90℃程度)設定するのが普通である。
また、給水管113から水熱交換器110に直接導入された水をヒートポンプ回路109、109aとの熱交換で加熱して、給湯タンク111を経由せずにシャワーやカランなどの使用端末118、浴槽119へと給湯するダイレクト給湯経路を備えている。このダイレクト給湯経路途中には、水熱交換器110出口の湯と給湯タンク111の湯とを混合するミキシングバルブ120と、ミキシングバルブ120で混合された湯と給水管113の水とを混合するミキシングバルブ121と、ミキシングバルブ121出口の給湯流量を調節する流量調整弁122が設けられており、所定温度の湯が使用端末118や浴槽119から給湯できる構成となっている。116は、浴槽119内の水や湯を追い炊きする際の浴槽循環ポンプである。
ヒートポンプは、沸上げ温度が低いほど運転効率(COP)が高くなり、大能力での運転が可能であるという特性を有しているため、給湯タンク111を経由せずに給湯する場合には、沸上げ温度を貯湯回路運転時よりも低く(42℃〜65℃程度)設定する。これにより、ヒートポンプ回路109、109aのダイレクト給湯機能により省エネルギー化が可能になるだけでなく、給湯タンク111を備えたことによりヒートポンプ回路109、109aの運転起動時の加熱能力不足を補うことができ給湯負荷に対する応答性が向上する。更に、ヒートポンプ回路109、109aと、給湯タンク111などからなる水循環回路117とを一つの外箱123に収納することで、ヒートポンプユニットとタンクユ
ニットとが分離している従来の電気温水機に比べて本体をコンパクト化でき、施工性が向上する。
特開2003−279133号公報
しかしながら、前記従来のヒートポンプ給湯機の構成では、ダイレクト給湯運転を行う場合に専用の水回路が必要となり、コストがかさむという問題があった。また、ダイレクト給湯機能を有しないヒートポンプ給湯機では、沸上げ温度を下げた運転を行うとヒートポンプの運転効率は向上するものの、沸上げた湯(42℃〜65℃)が貯湯タンク内に蓄えられていた高温の湯(75℃〜90℃程度)と混合して貯湯タンク内の温度が低下し、貯湯タンクの蓄熱量が減少してしまうという問題があった。例えば、タンク上部に85℃の湯が蓄えられている場合に、ヒートポンプ回路の大能力運転(沸き上げ温度42℃)を行うと、タンク上部では85℃の湯と42℃の湯とが混合して、タンク上部の蓄熱温度が60℃〜65℃程度にまで低下してしまう。ヒートポンプで60℃の湯を更に加熱することは、運転効率が低下するために行わないのが通常である。従って上記例の場合、タンク上部の湯温が85℃から60℃に低下したことにより、約25K(=85℃−65℃)相当の蓄熱量が低下することになるのである。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、専用のダイレクト給湯回路を有しなくてもタンクの蓄熱量を減少させることなく、大能力かつ高効率な沸き上げ運転が可能なヒートポンプ給湯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ給湯機は、圧縮機と給湯熱交換器の冷媒側配管と膨張弁と蒸発器とを環状に接続して形成した冷媒回路と、貯湯タンクと水循環ポンプと前記給湯熱交換器の水側配管とを環状に接続して形成した貯湯回路と、前記貯湯タンク内の温水と給水配管内の水とを混合して所定温度の湯を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ給湯機において、前記水側配管で加熱された温水を前記貯湯タンクの上部に戻す第1貯湯配管の出口側開口部と、前記貯湯タンクの上部から温水を取り出す第1給湯配管の入口側開口部とを略相対するように配置したもので、第1貯湯配管の出口側開口部から吐出する湯の温度が低くてもそれが、直接第1給湯配管の入口側開口部に流入して給湯に供されるので、高温の湯を貯めた貯湯タンク内の湯温を低下させることなく、即ち貯湯タンクの蓄熱量を減少させることなく、大能力かつ高効率な沸き上げ運転が可能となる。
本発明のヒートポンプ給湯機は、給湯熱交換器の水側配管で加熱された温水は、第1貯湯配管の出口側開口部、第1給湯配管の入口側開口部を介して給湯されるため、沸き上げ温度が低い大能力運転を行っても貯湯タンク内の湯温が低下しない。従って、専用のダイレクト給湯回路を有しておらず、貯湯タンクの容量が比較的小さい場合でも、大能力かつ高効率な沸き上げ運転が可能となり、コンパクトかつ湯切れしないヒートポンプ給湯機を提供できるのである。
第1の発明は、圧縮機と給湯熱交換器の冷媒側配管と膨張弁と蒸発器とを環状に接続して形成した冷媒回路と、貯湯タンクと水循環ポンプと前記給湯熱交換器の水側配管とを環状に接続して形成した貯湯回路と、前記貯湯タンク内の温水と給水配管内の水とを混合して所定温度の湯を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ給湯機において、前記水側配管で加熱された温水を前記貯湯タンクの上部に戻す第1貯湯配管の出口側開口部と、前記
貯湯タンクの上部から温水を取り出す第1給湯配管の入口側開口部とを略相対するように配置したもので、第1貯湯配管の出口側開口部から吐出する湯の温度が低くてもそれが、直接第1給湯配管の入口側開口部に流入して給湯に供されるので、高温の湯を貯めた貯湯タンク内の湯温を低下させることなく、即ち貯湯タンクの蓄熱量を減少させることなく、大能力かつ高効率な沸き上げ運転が可能となる。
第2の発明は、特に、第1の発明の第1貯湯配管の出口側開口部を、第1給湯配管の入口側開口部の鉛直上方に配置したもので、第1貯湯配管の出口側開口部から出る湯を第1給湯配管の入口側開口部で確実に受けることができるので、貯湯タンク内の湯温を低下させることなく大能力かつ高効率な沸き上げ運転が可能となる。
第3の発明は、特に、第1の発明の第1貯湯配管の出口側開口部と第1給湯配管の入口側開口部とを、水平方向で相対するように配置したもので、比較的製作が容易な構成で、貯湯タンク内の湯温を低下させることなく大能力かつ高効率な沸き上げ運転が可能となる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれかひとつの発明の第1給湯配管の入口側開口部の管径を、第1貯湯配管の出口側開口部の管径よりも大きくしたもので、第1貯湯配管の出口側開口部を出た湯が第1給湯配管の入口側開口部に入らずに貯湯タンク内に留まることを防止し、貯湯タンク内の湯温を低下させることなく大能力かつ高効率な沸き上げ運転が可能となる。
第5の発明は、特に、第4の発明の第1貯湯配管の出口側開口部を第1給湯配管の入口側開口部内に挿入したもので、第1貯湯配管の出口側開口部を出た湯が確実に第1給湯配管の入口側開口部を介して給湯されるため、貯湯タンク内の湯温を低下させることなく大能力かつ高効率な沸き上げ運転が可能となる。
第6の発明は、特に、第1〜4のいずれかひとつの発明の第1貯湯配管の出口側開口部と第1給湯配管の入口側開口部との距離を100mm以下に設定したもので、第1貯湯配管の出口側開口部を出た湯が第1給湯配管の入口側開口部に入らずに貯湯タンク内に留まることを防止し、貯湯タンク内の湯温を低下させることなく大能力かつ高効率な沸き上げ運転が可能となる。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれかひとつの発明のヒートポンプ給湯機のヒートポンプの最大加熱能力が8〜12kWであり、かつ貯湯タンクの容量が100〜150Lとしたもので、コンパクトかつ湯切れを起こさないヒートポンプ給湯機を提供できる。
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか1つの発明の冷媒回路は、高圧側の冷媒圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルであり、前記臨界圧力以上に昇圧された冷媒により給湯熱交換器の水側配管内の水を加熱するもので、前記給湯熱交換器内の冷媒は臨界圧力以上に加圧されているので、前記給湯熱交換器内の水により熱を奪われて温度低下しても凝縮することがない。従って、前記給湯熱交換器の全域で冷媒と水との間の温度差を形成しやすくなり、熱交換効率を高くできる。
第9の発明は、特に、第8の発明の冷媒として二酸化炭素を使用するもので、比較的安価でかつ安定した二酸化炭素を冷媒に使用することで製品コストを抑えるとともに、信頼性を向上させることができる。また、二酸化炭素はオゾン破壊係数がゼロであり、地球温暖化係数も代替冷媒HFC−407Cの約1700分の1と非常に小さいため、地球環境に優しいヒートポンプ給湯機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機の構成図である。
図1において、本実施の形態におけるヒートポンプ給湯機は、冷媒回路6と、貯湯回路14と、給湯回路20から構成され、冷媒回路6は、圧縮機1と、給湯熱交換器2の冷媒側配管2aと、膨張弁3と、蒸発器4とを環状に接続して形成されている。蒸発器4はファン5を有しており、ファン5により蒸発器4に供給された空気と蒸発器4内の冷媒との間で熱交換が行われ、冷媒が加熱される。
貯湯回路14は、貯湯タンク7と水循環ポンプ8と給湯熱交換器2の水側配管2bとを環状に接続して形成されている。貯湯タンク7底部の水は、水循環ポンプ8によって給湯熱交換器2の水側配管2bに搬送され、ここで給湯熱交換器2の冷媒側配管2a内の冷媒と熱交換して自身は高温の湯となり、第1貯湯配管10を介して貯湯タンク7の上部に戻される。貯湯タンク7の底部には貯湯タンク7に水を補給するための給水配管17が減圧弁116を介して、貯湯タンク7の上部には貯湯タンク7から湯を取り出すための第1給湯配管15がそれぞれ接続されており、混合弁18を介してシャワーやカラン等の給湯端末19に給湯する給湯回路20を形成している。貯湯タンク7の側壁面には、残湯量センサー13a、13b、13cが設置されており、貯湯タンク7の壁面温度を測定することにより貯湯タンク7内の残湯量を検出することができる。
また、第1貯湯配管10の出口側開口部10aと第1給湯配管15の入口側開口部15aとは、貯湯タンク7の内部において、100mm以下の間を置いて、互いに略相対するように配置している。
11は、給湯熱交換器2に流入する水の温度を検出する入水温度センサーで、12は、給湯熱交換器2から流出する水の温度を検出する出湯温度センサーである。9は、給湯熱交換器2から流出する湯を、貯湯タンク7の上部又は下部のいずれかに供給するために切り替える三方切替弁である。
従来、冷媒回路6と貯湯タンク7とはそれぞれ個別のユニット内に収納されていた(分離型と呼ぶ)が、本実施の形態では、冷媒回路6と貯湯回路14と給湯回路20とを同一のキャビネット(図示せず)内に収納した構成(一体型と呼ぶ)としている。
これにより、ヒートポンプ給湯機のコンパクト化による省スペース化や設置配管工事の施工性向上を図っている。また、ヒートポンプ給湯機のコンパクト化と湯切れ防止とを両立するために、貯湯タンク7の容量は100〜150L、ヒートポンプの最大加熱能力は8〜12kW程度に設定するのが良い。
給湯負荷が発生した場合、貯湯タンク7内の湯は、第1給湯配管15の入口側開口部15aから第1給湯配管15を介し、混合弁18で給水配管17からの水と混合されて所定温度(38℃〜48℃程度)の湯となって給湯端末19から給湯される。また、貯湯タンク7内の残湯量が所定値よりも少なくなった場合(例えば、残湯量センサー13cの検出温度が45℃未満になった場合)には、湯切れ(貯湯タンク7内の湯がなくなること)防止のためにヒートポンプによる沸き上げ運転を行う。そして、更に貯湯タンク7内の湯が少なくなった場合(例えば、残湯量センサー13bの検出温度が45℃未満になった場合)には、ヒートポンプを最大加熱能力(例えば、10kW)で運転して湯切れを防止するのである。
尚、沸き上げ温度を一定(例えば85℃)に固定したままヒートポンプの加熱能力を増大させると、圧縮機1の電流値や吐出圧力が許容範囲を超えてしまうため、ヒートポンプを最大加熱能力で運転する場合は沸き上げ温度を通常よりも低め(例えば42℃〜65℃)に設定する。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯機について、以下その動作、作用を説明する。
冬期や、中間期の給湯負荷が多い時期では、貯湯タンク7内には比較的高温(70〜85℃)の湯が多く蓄えられている。高温で蓄熱することにより、貯湯タンク7の容量を小型化することができる。一方、夏期のように給湯負荷が少ない時期では、貯湯タンク7内に比較的低温(65℃)の湯を少なく蓄えることで、ヒートポンプの運転効率を向上させると共に、無駄な沸き上げ運転を防止することができる。
貯湯タンク7の残湯量が所定量よりも少なくなった場合(例えば、残湯量センサー13bの検出温度が45℃未満になった場合)、ヒートポンプを最大加熱能力(例えば、10kW)、沸き上げ温度を42℃として運転して湯切れを防止する。
この時、第1貯湯配管10の出口側開口部10aと第1給湯配管15の入口側開口部15aとは、貯湯タンク7の内部において互いに略相対するように配置しているので、ヒートポンプユニットで沸き上げられた42℃の湯は、第1貯湯配管10の出口側開口部10aから貯湯タンク7に流入後すぐに第1給湯配管15の入口側開口部15aを介して給湯に使用される。このため、貯湯タンク7の上部に蓄えられていた比較的高温(70〜85℃)の湯とヒートポンプユニットで沸き上げられた42℃の湯とが混合して貯湯タンク7上部の湯の温度が低下することを防止できるのである。
また、貯湯タンク7内の残湯量が多い場合であっても、浴槽(図示せず)の湯張りなど多量に湯を使用することが予めわかっている場合には、給湯開始と共にヒートポンプユニットを最大能力で運転しても良い。また、上記実施の形態では、ヒートポンプユニットの最大加熱能力を10kW、沸き上げ温度を42℃としたが、これらの値にはある程度の幅(例えば、ヒートポンプユニットの最大加熱能力を8〜12kW程度、沸き上げ温度を38〜65℃程度)を持たせても良い。
上記実施の形態では、第1貯湯配管10の出口側開口部10aを、第1給湯配管15の入口側開口部15aの真上、すなわち、鉛直上方に配置したが、図2(a)に示すように、第1貯湯配管10の出口側開口部10aと第1給湯配管15の入口側開口部15aとを、水平方向で相対するように配置してもよい。この場合は、比較的製作が容易になる。
また、図2(b)に示すように、第1給湯配管15の入口側開口部15aの管径を、第1貯湯配管10の出口側開口部10aの管径よりも大きくすれば、ヒートポンプユニットで沸き上げられた湯は、より確実に第1貯湯配管10の出口側開口部10a、貯湯タンク7、第1給湯配管15の入口側開口部15aを介して給湯に使用されるため、貯湯タンク7上部の湯の温度が低下することを防止することができる。
さらに、図2(c)に示すように、第1貯湯配管10の出口側開口部10aを第1給湯配管15の入口側開口部15a内に挿入するようにすれば、第1貯湯配管10の出口側開口部10aを出た湯が確実に第1給湯配管15の入口側開口部15aを介して給湯されるため、貯湯タンク7内の湯温を低下させることなく大能力かつ高効率な沸き上げ運転が可能となる。
また、本実施の形態では、冷媒として二酸化炭素を用いると共に、冷媒回路6のサイクルを、高圧側の冷媒圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルとしているが、もちろん高圧側の冷媒圧力が臨界圧力以下のヒートポンプサイクルでもよい。またこの場合、冷媒としてはフロンガス、アンモニアなどを用いても良い。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ給湯機は、貯湯タンク内の湯温を低下させることがなく、大能力かつ高効率な沸き上げ運転ができるもので、貯湯タンクの容量が比較的小さいヒートポンプ給湯機に対して極めて有効である。
本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ給湯機の構成図 (a)同ヒートポンプ給湯機の貯湯タンク内配管の他の例を示す構成図(b)同貯湯タンク内配管の他の例を示す構成図(c)同貯湯タンク内配管の他の例を示す部分拡大断面図 従来のヒートポンプ給湯機の構成図
符号の説明
1 圧縮機
2 給湯熱交換器
2a 給湯熱交換器の冷媒側配管
2b 給湯熱交換器の水側配管
3 膨張弁
4 蒸発器
5 ファン
6 冷媒回路
7 貯湯タンク
8 水循環ポンプ
9 三方切替弁
10 第1貯湯配管
10a 第1貯湯配管の出口側開口部
11 入水温度センサー
12 出湯温度センサー
13a、13b、13c 残湯量センサー
14 貯湯回路
15 第1給湯配管
15a 第1給湯配管の入口側開口部
16 減圧弁
17 給水配管
18 混合弁
19 給湯端末
20 給湯回路

Claims (9)

  1. 圧縮機と給湯熱交換器の冷媒側配管と膨張弁と蒸発器とを環状に接続して形成した冷媒回路と、貯湯タンクと水循環ポンプと前記給湯熱交換器の水側配管とを環状に接続して形成した貯湯回路と、前記貯湯タンク内の温水と給水配管内の水とを混合して所定温度の湯を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ給湯機において、前記水側配管で加熱された温水を前記貯湯タンクの上部に戻す第1貯湯配管の出口側開口部と、前記貯湯タンクの上部から温水を取り出す第1給湯配管の入口側開口部とを略相対するように配置したことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  2. 第1貯湯配管の出口側開口部を、第1給湯配管の入口側開口部の鉛直上方に配置したことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯機。
  3. 第1貯湯配管の出口側開口部と第1給湯配管の入口側開口部とを、水平方向で相対するように配置したことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯機。
  4. 第1給湯配管の入口側開口部の管径を、第1貯湯配管の出口側開口部の管径よりも大きくしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  5. 第1貯湯配管の出口側開口部を第1給湯配管の入口側開口部内に挿入したことを特徴とする請求項4に記載のヒートポンプ給湯機。
  6. 第1貯湯配管の出口側開口部と第1給湯配管の入口側開口部との距離を100mm以下に設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  7. ヒートポンプの最大加熱能力が8〜12kWであり、かつ貯湯タンクの容量が100〜150Lであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  8. 冷媒回路は、高圧側の冷媒圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルであり、前記臨界圧力以上に昇圧された冷媒により給湯熱交換器の水側配管内の水を加熱する請求項1〜7のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  9. 冷媒として二酸化炭素を使用することを特徴とする請求項8に記載のヒートポンプ給湯機。
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