JP2008057848A - エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル - Google Patents

エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル Download PDF

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Abstract

【課題】エジェクタ吸引側の第2蒸発器18の蒸発温度を適切に制御して必要能力を確保する。
【解決手段】蒸発温度の異なる複数の運転モードを提供するECU25を備えている。
これによれば、例えば、通常運転時とエコノミー運転モード時でも第2蒸発器18を使用中か否かとで蒸発温度の異なる複数の運転モードを選択することができ、エジェクタ吸引側の第2蒸発器18の蒸発温度を適切に制御して必要能力を確保することのできる。これにより、例えば第2蒸発器18を冷蔵庫として用いる場合、収容物の温度を適切に保つことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する作動流体の巻き込み作用によって流体輸送を行う運動量輸送式ポンプであるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル、特にエジェクタ上流の高圧側で分岐して複数台の蒸発器を持つ蒸気圧縮式冷凍サイクルに関するものであり、例えば、車両用空調冷蔵装置の冷凍サイクルに適用して有効である。
従来技術として、下記特許文献1に示されるように、同時に複数の蒸発器で冷却対象空間から吸熱し、さらにサイクル内の冷媒の流量調節を容易にできるエジェクタ式サイクルがある。このエジェクタ式サイクルでは、エジェクタの昇圧効果により、エジェクタ吐出側の第1蒸発器に対してエジェクタ吸引側の第2蒸発器がより低い蒸発温度で運転できることが特徴となっている。
一方、車両用空調装置の冷凍サイクルなどでは圧縮機の消費動力低減を目的として、春秋の中間シーズンなどには目標温度を夏期の低温側の目標温度より所定値だけ高めの温度に補正するエコノミー制御(省動力制御)が知られている。また、下記特許文献2にはエジェクタ式サイクルではないが、1つの冷凍サイクル内に主、副の2つの蒸発器を並列に設置するものにおいて、そのエコノミー制御(省動力制御)を実施するものが示されている。
特開2005−308380号公報 特許第3799768号公報
しかしながら、上記特許文献1のエジェクタ式サイクルを、例えば、車両用空調冷蔵装置の冷凍サイクルに適用し、第1蒸発器を車室内の冷房を行う冷房用蒸発器、第2蒸発器を冷蔵庫(クールBOX)内の冷却を行う冷蔵用蒸発器としたものにおいて、上記特許文献2のエコノミー制御を実施して第1蒸発器の目標温度を高めに補正した場合、第2蒸発器の蒸発温度も同程度上昇してしまい、冷蔵に必要な冷却能力を保てなくなるという問題点がある。
本発明は、このような従来の技術を組み合わせた場合に発生する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、エジェクタ上流の高圧側で分岐するエジェクタ式サイクルにおいて、エジェクタ吸引側の第2エバポレータの蒸発温度を適切に制御して必要能力を確保することのできるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項9に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、冷媒を吸入して圧縮する圧縮機(12)と、
圧縮機(12)から吐出される高圧冷媒の放熱を行う放熱器(13)と、
放熱器(13)下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに冷媒を吸引するエジェクタ(14)と、
エジェクタ(14)の冷媒流れ下流側に配置された第1蒸発器(15)と、
圧縮機(12)、放熱器(13)、エジェクタ(14)および第1蒸発器(15)を含んで冷媒が循環する冷媒循環路の放熱器(13)とエジェクタ(14)との間から分岐させた冷媒流れをエジェクタ(14)に導いて吸引させる分岐流路(16)と、
分岐流路(16)に配置されて冷媒流れを減圧する絞り手段(17)と、
分岐流路(16)において絞り手段(17)の冷媒流れ下流側に配置された第2蒸発器(18)とを備えるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、
蒸発温度の異なる複数の運転モードを提供する制御手段(25)を備えることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、例えば、通常運転時とエコノミー運転モード時でも第2蒸発器(18)を使用中か否かとで蒸発温度の異なる複数の運転モードを選択することができ、エジェクタ吸引側の第2蒸発器(18)の蒸発温度を適切に制御して必要能力を確保することができる。これにより、例えば第2蒸発器(18)を冷蔵庫として用いる場合、収容物の温度を適切に保つことができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、第1蒸発器(15)の冷却度合(t1)を検出する第1冷却度合検出手段(28)と、
第2蒸発器(18)の冷却度合(t2)を検出する第2冷却度合検出手段(29)とを備えるとともに、
制御手段(25)は、第2蒸発器(18)の冷却度合(t2)が所定の温度範囲内となるように第1蒸発器(15)の目標温度(TO)を制御することを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、より具体的に第2蒸発器(18)の冷却度合(t2)を検出する第2冷却度合検出手段(29)を設け、その第2冷却度合検出手段(29)で検出される冷却度合(t2)に応じた制御を行うことで、第2蒸発器(18)を適切な運転範囲内で運転させることができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、圧縮機(12)は、オンオフ作動の比率を制御することによって冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機であるとともに、
制御手段(25)は、第1蒸発器(15)の冷却度合(t1)が目標温度(TO)となるように圧縮機(12)のオンオフ作動の比率を制御することを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明では、請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、圧縮機(12)は、吐出容量の変化によって冷媒吐出能力を調整する可変容量型圧縮機であるとともに、
制御手段(25)は、第1蒸発器(15)の冷却度合(t1)が目標温度(TO)となるように圧縮機(12)の吐出容量を制御することを特徴ととしている。
これら請求項3または請求項4に記載の発明によれば、圧縮機(12)として、オンオフ作動の比率を制御することにより冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機を用いれば、目標温度(TO)を制御するための圧縮機能力制御をオンオフ作動制御により行うことができる。また、圧縮機(12)として、吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整する可変容量型圧縮機を用いれば、目標温度(TO)を制御するための圧縮機能力制御を吐出容量制御により行うことができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、分岐流路(16)に冷媒流れを遮断する冷媒遮断手段(19)を有するとともに、
制御手段(25)は、第2蒸発器(18)の冷却度合(t2)が所定の温度範囲よりも低い場合、冷媒遮断手段(19)にて分岐流路(16)の冷媒流れを遮断することを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明では、請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、第2蒸発器(18)に送風する送風手段(27)を有するとともに、
制御手段(25)は、第2蒸発器(18)の冷却度合(t2)が所定の温度範囲よりも低い場合、送風手段(27)での送風を停止することを特徴としている。
これら請求項5または請求項6に記載の発明によれば、第2蒸発器(18)の冷却度合(t2)が低下しすぎた場合、冷媒遮断手段(19)にて分岐流路(16)の冷媒流れを遮断する、もしくは送風手段(27)での送風を停止する制御を行うことで、第2蒸発器(18)のフロストを防止することができる。これにより、熱交換器など部品の凍結割れや凍結臭、および収容物の凍結や破損を防ぐことができる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、第1蒸発器(15)の目標温度(TO)を通常よりも所定値だけ高めのエコノミー温度(Te)に補正して制御するエコノミー運転モードを有するとともに、
制御手段(25)は、自動もしくは手動操作によってエコノミー運転モードが選択された場合、第2蒸発器(18)が使用中のときには目標温度(TO)をエコノミー温度(Te)へ補正する制御は行わないことを特徴としている。
この請求項7に記載の発明によれば、第1蒸発器(15)の目標温度(TO)を高めに補正したことで第2蒸発器(18)の蒸発温度も釣られて同程度上昇してしまい、冷蔵に必要な冷却能力を保てなくなるという問題点を防ぐことができる。
また、請求項8に記載の発明では、請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、第1蒸発器(15)の目標温度(TO)を通常よりも所定値だけ高めの第1エコノミー温度(Te)に補正して制御するエコノミー運転モードを有するとともに、
制御手段(25)は、自動もしくは手動操作によってエコノミー運転モードが選択された場合、第2蒸発器(18)が使用中のときには第1エコノミー温度(Te)よりも低い第2エコノミー温度(Te´)に補正して制御することを特徴としている。
この請求項8に記載の発明によれば、第2蒸発器(18)が使用中のときにはその冷却度合(t2)が所定の温度範囲に収まる範囲で第1蒸発器(15)の目標温度(TO)を第1エコノミー温度(Te)よりも低い第2エコノミー温度(Te´)に補正することで、第2蒸発器(18)の蒸発温度が上昇してしまい、冷蔵に必要な冷却能力を保てなくなるという問題点を防ぐことができる。
また、請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項8のうちいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、使用している冷媒は、フロン系冷媒、HC系冷媒、CO冷媒のいずれか1つであることを特徴としている。この請求項9に記載の発明によれば、冷媒としてはフロン系冷媒、HC系冷媒、CO冷媒のいずれか1つを使用すれば良い。
なお、ここでフロンとは炭素、フッ素、塩素、水素からなる有機化合物の総称であり、冷媒として広く使用されているものである。フロン系冷媒には、HCFC(ハイドロ・クロロ・フルオロ・カーボン)系冷媒、HFC(ハイドロ・フルオロ・カーボン)系冷媒等が含まれており、これらはオゾン層を破壊しにくいため代替フロンと呼ばれる冷媒である。
また、HC(炭化水素)系冷媒とは、水素、炭素を含み、自然界に存在する冷媒物質のことである。このHC系冷媒には、R600a(イソブタン)、R290(プロパン)などがある。なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について添付した図1、2、6、7を用いて詳細に説明する。まず図1は、本発明の一実施形態におけるエジェクタ式サイクルの構成を示す模式図である。本実施形態は、本発明に係るエジェクタ式サイクルを車両用空調冷蔵装置(いわゆるクールボックス付きのカーエアコン)の冷凍サイクルに適用した例を示しており、エジェクタ式サイクルには、冷媒が循環する冷媒循環経路11が備えられている。
また、冷媒循環経路11には、冷媒を吸入圧縮する圧縮機12が配置されている。本実施形態では、この圧縮機12を図示しない車両走行用エンジンによりベルトなどを介して回転駆動するようになっている。そして、圧縮機12として吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整できる可変容量型圧縮機を使用している。
ここで、吐出容量は1回転当たりの冷媒吐出量に相当するもので、冷媒の吸入容積を変化させることにより吐出容量を変化させることができる。可変容量型圧縮機12としては斜板式が代表的であり、具体的には、斜板の角度を変化させてピストンストロークを変化させて冷媒の吸入容積を変化させる。なお、容量制御機構を構成する電磁式圧力制御装置12aにより斜板室の圧力(制御圧力)を変化させることにより、斜板の角度を外部から電気的に制御できる。
なお、本実施形態では、圧縮機12として可変容量型圧縮機を用い、この可変容量型圧縮機12の容量を後述するECU25により制御して、圧縮機12の冷媒吐出能力を制御するようにしているが、圧縮機12として固定容量型圧縮機を用い、この固定容量型圧縮機12の作動を電磁クラッチによりオンオフ制御し、圧縮機12のオンオフ作動の比率を制御して、圧縮機12の冷媒吐出能力を制御するようにしても良い。
また、圧縮機12として電動圧縮機を用いる場合は、電動圧縮機12の回転数制御により冷媒吐出能力を制御するようにしても良い。この圧縮機12の冷媒流れ下流側には放熱器13が配置されている。放熱器13は、圧縮機12から吐出された高圧冷媒と図示しない冷却ファンにより送風される外気(車室外空気)との間で熱交換を行って高圧冷媒を冷却する。
放熱器13よりもさらに冷媒流れ下流側部位には、エジェクタ14が配置されている。このエジェクタ14は流体を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する作動流体の巻き込み作用によって流体輸送を行う運動量輸送式ポンプである(JIS Z 8126 番号2.1.2.3など参照)。
エジェクタ14には、放熱器13から流入する高圧冷媒の通路面積を小さく絞って、高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル部14aと、ノズル部14aの冷媒噴出口と同一空間に配置され、後述する第2蒸発器18からの気相冷媒を吸引する吸引口14cが備えられている。
さらに、ノズル部14aおよび吸引口14cの冷媒流れ下流側部位には、昇圧部を成すディフューザ部14bが配置されている。このディフューザ部14bは冷媒の通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する作用を果たす。
エジェクタ14のディフューザ部14bから流出した冷媒は、第1蒸発器15に流入する。第1蒸発器15は、例えば、図示しない車室内空調ユニットの通風路内に設置され、車室内冷房用の冷却作用を果たす。
具体的には、車室内空調ユニットの第1(電動)送風機26により車室内空調空気が第1蒸発器15に送風され、エジェクタ14にて減圧後の低圧冷媒が第1蒸発器15において車室内空調空気から吸熱して蒸発することにより車室内空調空気が冷却されて冷房能力を発揮する。第1蒸発器15で蒸発した気相冷媒は圧縮機12に吸入され、再び冷媒循環経路11を循環する。
また、本実施形態のエジェクタ式サイクルには、冷媒循環経路11の放熱器13とエジェクタ14との間の部位で分岐し、エジェクタ14の吸引口14cで冷媒循環経路11に合流する分岐流路16が形成されている。
この分岐流路16には、冷媒の流量調節と冷媒の減圧を行う流量調節弁(本発明で言う絞り手段)17が配置されている。この流量調節弁17は、電気的に弁開度を調節可能なものである。この流量調節弁17よりも冷媒流れ上流側部位には、電磁弁(本発明で言う冷媒遮断手段)19が配置されている。この電磁弁19は、操作パネル30の冷蔵オンオフスイッチ30aがオフされた場合、この電磁弁19で分岐流路16を遮断して第2蒸発器18への冷媒流れを止めるようになっている。
なお、本実施形態で操作パネル30には、乗員の判断で後述するエコノミー運転モードをオンオフするためのエコノミーオンオフスイッチ30bも設けられている。また、流量調節弁17よりも冷媒流れ下流側部位には第2蒸発器18が配置されている。この第2蒸発器18は、例えば、図示しない車両搭載の冷蔵庫(クールボックス)内部に設置され、冷蔵庫内の冷却作用を果たす。冷蔵庫内の空気は、第2(電動)送風機(本発明で言う送風手段)27によって第2蒸発器18へ送風するようになっている。
なお、この第2蒸発器18の熱負荷変動が比較的小さい場合には、先の流量調節弁17として、絞り開度が一定になっているキャピラリチューブなどの固定絞りを用いても良い。また、流量調節弁17として、固定絞りと電磁弁19とを一体化した構成を用いれば、固定絞りによる流量調節機能に流路遮断(シャット)機能を組み合わせた絞り機構を構成できる。また、流量調節弁17としては、蒸発器出口の過熱度などを検知して絞り開度を調節する機構を備えるもの(例えば膨張弁など)であっても良い。
本実施形態の第1・第2蒸発器15、18には、それぞれの冷却度合として第1・第2蒸発器15、18それぞれの温度を検出するサーミスタなどの第1・第2温度センサ(本発明で言う第1・第2冷却度合検出手段)28、29を設けている。なお、ここで制御のために検出する温度は、例えば、蒸発器後空気温度、蒸発器表面温度、冷蔵庫内温度、庫内の吹出空気温度などであっても良い。
そして、本実施形態では、第1・第2温度センサ(本発明で言う第1・第2冷却度合検出手段)28、29から第1・第2蒸発器15、18それぞれの冷却度合t1、t2や、操作パネル30のスイッチ信号などが電気制御装置(本発明で言う制御手段、以下ECUと略称)25へ入力されるとともに、可変容量型圧縮機12の電磁式圧力制御装置12a、電磁弁19、第1・第2送風機26、27などはECU25からの制御信号により電気的に制御されるようになっている。
次に、上記構成における本実施形態の作動概要を説明する。圧縮機12を車両エンジンにより駆動すると、圧縮機12で圧縮されて高温高圧状態となった冷媒は矢印A方向に吐出され、放熱器13に流入する。放熱器13では高温の冷媒が外気により冷却されて凝縮する。放熱器13から流出した液相冷媒は、冷媒循環径路11を流れる矢印Bの流れと、分岐流路16を流れる矢印Cの流れとに分流する。
分岐流路16を流れる冷媒(矢印C)は、流量調節弁17で減圧されて低圧冷媒となり、この低圧冷媒は第2蒸発器18で第2送風機27によって送風される冷蔵庫内の空気から吸熱して蒸発する。これにより、第2蒸発器18が冷蔵庫内の冷却作用を発揮する。
ここで、分岐流路16を流れる冷媒流量、すなわち、第2蒸発器18の冷媒流量はECU25により分岐流路16の流量調節弁17の開度を制御することで調節できる。従って、第2蒸発器18が発揮する冷却対象空間(具体的には冷蔵庫内空間)の冷却能力は、ECU25にて流量調節弁17の開度および第2送風機27の回転数(送風量)を制御することによって制御できる。
第2蒸発器18から流出した気相冷媒は、エジェクタ14の吸引口14cへ吸引される。一方、冷媒循環経路11を流れる矢印Bの冷媒流れはエジェクタ14に流入し、ノズル部14aで減圧され膨張する。従って、ノズル部14aで冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換され、このノズル部14aの噴出口から冷媒は高速度となって噴出する。この際の冷媒圧力低下により、吸引口14cから第2蒸発器18にて蒸発した気相冷媒を吸引する。
ノズル部14aから噴出した冷媒と吸引口14c吸引された冷媒は、ノズル部14a下流側で混合してディフューザ部14bに流入する。このディフューザ部14bでは通路面積の拡大により、冷媒の速度(膨張)エネルギーが圧力エネルギーに変換されるため、冷媒の圧力が上昇する。エジェクタ14のディフューザ部14bから流出した冷媒は、第1蒸発器15に流入する。
第1蒸発器15では、冷媒が車室内へ吹き出す空調空気から吸熱して蒸発する。この蒸発後の気相冷媒は、圧縮機12に吸入、圧縮され再び冷媒循環経路11を矢印A方向に流れる。ここで、ECU25は、圧縮機12の容量制御を行って、圧縮機12の冷媒吐出能力を制御することにより第1蒸発器15への冷媒流量を調節するとともに、第1送風機26の回転数(送風量)を制御することにより、第1蒸発器15が発揮する冷却対象空間の冷却能力、具体的には車室内冷房能力を制御できる。
ところで、空調ユニットには第1蒸発器15の冷却度合(具体的には、第1蒸発器15の吹出直後の空気温度)を検出する第1温度センサ28を設置して、この第1温度センサ28の検出温度が予め設定した目標温度TO(蒸発器のフロスト防止温度、具体的には3℃付近)に維持されるように、圧縮機12の吐出容量を制御している。これにより、蒸発器のフロストを防止して、蒸発器の冷却性能の低下を防止している。
また、春秋の中間シーズンなどには上記目標温度を夏期の低温側の目標温度より所定値だけ高めの温度に補正して、圧縮機稼働率を低下したり、圧縮機を低容量で運転させたりする、いわゆるエコノミー制御(省動力制御)によるエコノミー運転モードを実施するようにしている。
図7は、従来の通常運転時とエコノミー運転時との制御パターンを示す表である。まず、上述したようにエコノミースイッチ30bで可変させる場合で固定容量圧縮機を用いている場合、通常運転時は3℃以下でオフし4℃以上でオンするパターンが、エコノミー制御時は10℃以下でオフし11℃以上でオンするパターンとなる。
また、可変容量圧縮機を用いている場合、通常運転時は50〜100%の容量範囲にて3℃以下でオフし4℃以上でオンするパターンが、エコノミー制御時は0〜50%の容量範囲にて10℃以下でオフし11℃以上でオンするパターンとなる。また、オートエコノミーで可変させる場合、通常運転時は3℃一定のパターンが、エコノミー制御時は15℃〜25℃の中間温度範囲で目標温度を10℃に補正するパターンとなる。このようなエコノミー制御によって圧縮機の消費動力を低減することができる。
図6は、通常運転時とエコノミー運転モード時とで第1蒸発器の温度t1と第2蒸発器の温度t2との例を表すグラフである。(a)の通常運転時、第1蒸発器15の温度t1は目標温度TOと成るよう制御され、第2蒸発器18の温度t2はエジェクタ14の昇圧効果によって所定の温度分だけ低くなって所定の温度範囲内で運転されるようになっている。この第2蒸発器18の運転領域は、例えば冷蔵庫で冷却する飲み物に適切な温度範囲などである。
次に、図6(b)に示すように、この複数台の蒸発器を持つエジェクタ式サイクルにおいて、図7で示したようなエコノミー制御を実施すると、第1蒸発器15の目標温度TOがエコノミー制御での目標温度Teに補正されて上がるため、第2蒸発器18の温度t2も同程度上昇してしまい、冷蔵に必要な冷却能力を保てなくなる。但し、第2蒸発器18を使用していなければ問題ではないため、第1蒸発器15のみの使用時にはこのようにエコノミー制御を実施するものである。
しかし、第2蒸発器18を使用している状況で第2蒸発器18が冷蔵に必要な冷却能力を保てなくなるのは問題(本発明の課題)であるため、図6(c)に示すように、第2蒸発器18の温度t2が所定の温度範囲内に収まるよう第1蒸発器15のエコノミー制御での目標温度Teを第2の目標温度Te´まで下げてエコノミー制御を実施するものである。
より具体的に、図2のフローチャートで説明する。図2は、本発明の第1実施形態における第2蒸発器使用時のエコノミー制御の制御作動を示すフローチャートである。まずステップS1では、第2蒸発器18の温度t2を読み込む。そして、次のステップS2では、その温度t2が所定温度範囲内であるか否かを判定する。その判定結果がNOで所定温度範囲よりも高い場合にはステップS3へ進んで第1蒸発器15の目標温度TOを所定量だけ下げてリターンする。
また逆に、ステップS2での判定結果がNOで所定温度範囲よりも低い場合にはステップS4へ進んで第1蒸発器15の目標温度TOを所定量だけ上げてリターンする。その結果、ステップS2での判定結果がYESで所定温度範囲内である場合にはステップS5へ進んで現目標温度TOを維持しつつリターンして作動を続行するものである。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について列挙する。まず、蒸発温度の異なる複数の運転モードを提供するECU25を備えている。これによれば、例えば、通常運転時とエコノミー運転モード時でも第2蒸発器18を使用中か否かとで蒸発温度の異なる複数の運転モードを選択することができ、エジェクタ吸引側の第2蒸発器18の蒸発温度を適切に制御して必要能力を確保することのできる。これにより、例えば第2蒸発器18を冷蔵庫として用いる場合、収容物の温度を適切に保つことができる。
また、第1蒸発器15の冷却度合t1を検出する第1温度センサ28と、第2蒸発器18の冷却度合t2を検出する第2温度センサ29とを備えるとともに、ECU25は、第2蒸発器18の冷却度合t2が所定の温度範囲内となるように第1蒸発器15の目標温度TOを制御している。
これによれば、より具体的に第2蒸発器18の冷却度合t2を検出する第2温度センサ29を設け、その第2温度センサ29で検出される冷却度合t2に応じた制御を行うことで、第2蒸発器18を適切な運転範囲内で運転させることができる。
また、圧縮機12は、オンオフ作動の比率を制御することによって冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機であるとともに、ECU25は、第1蒸発器15の冷却度合t1が目標温度TOとなるように圧縮機12のオンオフ作動の比率を制御するようにしている。
また、圧縮機12は、吐出容量の変化によって冷媒吐出能力を調整する可変容量型圧縮機であるとともに、ECU25は、第1蒸発器15の冷却度合t1が目標温度TOとなるように圧縮機1)の吐出容量を制御するようにしている。
これらによれば、圧縮機12として、オンオフ作動の比率を制御することにより冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機を用いれば、目標温度TOを制御するための圧縮機能力制御をオンオフ作動制御により行うことができる。また、圧縮機12として、吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整する可変容量型圧縮機を用いれば、目標温度TOを制御するための圧縮機能力制御を吐出容量制御により行うことができる。なお、使用している冷媒は、フロン系冷媒、HC系冷媒、CO冷媒のいずれか1つである。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態における第2蒸発器使用時のエコノミー制御での制御作動を示すフローチャートである。上述した図2のフローチャートとはステップS4、5での作動がステップS6、7の作動に置き換わっただけのため、共通する部分の説明は省略する。ステップS2の判定結果で高い場合の処置は同じであるが、低い場合はステップS6へ進んで分岐流路16の電磁弁19を閉じるか、もしくは第2蒸発器18へ送風する第2送風機27を停止させてリターンする。
その結果、ステップS2での判定結果がYESで所定温度範囲内である場合には、ステップS7へ進んで現目標温度TOを維持するとともに、分岐流路16の電磁弁19を開くるか、もしくは第2蒸発器18へ送風する第2送風機27を運転させてリターンして作動を続行するものである。
上述した第1実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、分岐流路16に冷媒流れを遮断する冷媒遮断手段としての電磁弁19を有するとともに、ECU25は、第2蒸発器18の冷却度合t2が所定の温度範囲よりも低い場合、電磁弁19にて分岐流路16の冷媒流れを遮断するようにしている。
もしくは、第2蒸発器18に送風する送風手段としての第2送風機27を有するとともに、ECU25は、第2蒸発器18の冷却度合t2が所定の温度範囲よりも低い場合、第2送風機27での送風を停止するようにしている。
これらによれば、第2蒸発器18の冷却度合t2が低下しすぎた場合、電磁弁19にて分岐流路16の冷媒流れを遮断する、もしくは第2送風機27での送風を停止する制御を行うことで、第2蒸発器18のフロストを防止することができる。これにより、熱交換器など部品の凍結割れや凍結臭、および収容物の凍結や破損を防ぐことができる。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態におけるECU25の制御作動を示すフローチャートである。まずステップS11では、操作パネル30のエコノミースイッチ30bがON状態であるか否かの判定を行う。その判定結果がNOで通常運転である場合には以下のスイップをパスしてリターンするものである。また、ステップS11での判定結果がYESでエコノミー制御を指示されている場合は、ステップS12へ進んで第2蒸発器18が使用中であるか否かの判定を行う。
その判定結果がNOで、第2蒸発器18が使用されておらず、第1蒸発器15だけの運転状態である場合にはステップS13へ進み、図7で示した通常のエコノミー制御を実施するものである。また、ステップS12での判定結果がYESで、第2蒸発器18が使用中である場合にはステップS14へ進み、第1蒸発器15を通常運転での目標温度TOで制御し、実質的にはエコノミー制御を行わないものである。
上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、第1蒸発器15の目標温度TOを通常よりも所定値だけ高めのエコノミー温度Teに補正して制御するエコノミー運転モードを有するとともに、ECU25は、自動もしくは手動操作によってエコノミー運転モードが選択された場合、第2蒸発器18が使用中のときには目標温度TOをエコノミー温度Teへ補正する制御は行わないようにしている。
これによれば、第1蒸発器15の目標温度TOを高めに補正したことで第2蒸発器18の蒸発温度も釣られて同程度上昇してしまい、冷蔵に必要な冷却能力を保てなくなるという問題点を防ぐことができる。
(第4実施形態)
図5は、本発明の第4実施形態におけるECU25の制御作動を示すフローチャートである。上述した図4のフローチャートとはステップS14での作動がステップS15の作動に置き換わっただけのため、共通する部分の説明は省略する。ステップS12での判定結果がYESで、第2蒸発器18が使用中である場合にはステップS15へ進み、第1蒸発器15の目標温度TOを先のエコノミー温度Teよりも低い第2エコノミー温度Te´に補正して制御するものである。
上述した実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、第1蒸発器15の目標温度TOを、通常よりも所定値だけ高めの第1エコノミー温度Teに補正して制御するエコノミー運転モードを有するとともに、ECU25は、自動もしくは手動操作によってエコノミー運転モードが選択された場合、第2蒸発器18が使用中のときには第1エコノミー温度Teよりも低い第2エコノミー温度Te´に補正して制御するようにしている。
これによれば、第2蒸発器18が使用中のときにはその冷却度合t2が所定の温度範囲に収まる範囲で第1蒸発器15の目標温度TOを第1エコノミー温度Teよりも低い第2エコノミー温度Te´に補正することで、第2蒸発器18の蒸発温度が上昇してしまい、冷蔵に必要な冷却能力を保てなくなるという問題点を防ぐことができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下述べるごとく種々変形可能である。上述の実施形態では本発明を車両用空調冷蔵装置に適用した例を示したが、冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15と冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18の両方をともに車室内の異なる領域(例えば、車室内前席側領域と車室内後席側領域)の冷房に用いるものに適用しても良い。
冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15と冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18の両方を、ともに冷蔵庫内の冷却に用いても良い。つまり、冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15により冷蔵庫内の冷蔵室を冷却し、冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18により冷蔵庫内の冷凍室を冷却するようにしても良い。また、その他の二つの蒸発温度帯で運転するエジェクタ式サイクルへ適用しても良い。
上述の実施形態では、気液分離器を用いていない構成例を示したが、第1蒸発器15の上流側に気液分離器を設けて第1蒸発器15に液冷媒のみを流入させたり、圧縮機12上流側に気液分離器を設けて圧縮機12に気相冷媒のみを流入させたりする構成としても良い。また、放熱器13の下流側に冷媒の気液分離を行って液冷媒のみを下流側に導出するレシーバを配置しても良い。
上述の実施形態において、エジェクタ14として、第1蒸発器15の出口冷媒過熱度などを検知してエジェクタ14のノズル14aの冷媒流路面積、つまり流量を調節する可変流量型のエジェクタを使用すれば、ノズル14aから噴出する冷媒圧力(吸引する気相冷媒の流量)を制御するようにしても良い。
上述の実施形態に、高圧側冷媒とエジェクタ14から吐出されて圧縮機12に吸入される低圧側冷媒とを熱交換させる熱回収手段としての内部熱交換器を有するエジェクタ式サイクルとしても良い。また、上述の実施形態において、複数の蒸発器、例えば、第1・第2蒸発器15、18を1つのユニットとして一体に組み付けても良い。
なお、上述の実施形態では、冷媒の種類を特定しなかったが、冷媒はフロン系、HC系の代替フロン、二酸化炭素など蒸気圧縮式の超臨界サイクルおよび亜臨界サイクルのいずれに適用できるものであっても良い。
本発明の一実施形態におけるエジェクタ式サイクルの構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における第2蒸発器使用時のエコノミー制御での制御作動を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における第2蒸発器使用時のエコノミー制御での制御作動を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態におけるECU25の制御作動を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態におけるECU25の制御作動を示すフローチャートである。 通常運転時とエコノミー運転モード時とで第1蒸発器の温度t1と第2蒸発器の温度t2との例を表すグラフである。 従来の通常運転時とエコノミー運転時との制御パターンを示す表である。
符号の説明
12…圧縮機
13…放熱器
14…エジェクタ
15…第1蒸発器
16…分岐流路
17…流量調節弁(絞り手段)
18…第2蒸発器
19…電磁弁(冷媒遮断手段)
25…ECU(制御手段)
27…電動送風機(送風手段)
28…第1温度センサ(第1冷却度合検出手段)
29…第2温度センサ(第2冷却度合検出手段)
TO…第1蒸発器の目標温度
Te…エコノミー温度、第1エコノミー温度
Te´…第2エコノミー温度
t1…第1蒸発器の冷却度合
t2…第2蒸発器の冷却度合

Claims (9)

  1. 冷媒を吸入して圧縮する圧縮機(12)と、
    前記圧縮機(12)から吐出される高圧冷媒の放熱を行う放熱器(13)と、
    前記放熱器(13)下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに冷媒を吸引するエジェクタ(14)と、
    前記エジェクタ(14)の冷媒流れ下流側に配置された第1蒸発器(15)と、
    前記圧縮機(12)、前記放熱器(13)、前記エジェクタ(14)および前記第1蒸発器(15)を含んで冷媒が循環する冷媒循環路の前記放熱器(13)と前記エジェクタ(14)との間から分岐させた冷媒流れを前記エジェクタ(14)に導いて吸引させる分岐流路(16)と、
    前記分岐流路(16)に配置されて前記冷媒流れを減圧する絞り手段(17)と、
    前記分岐流路(16)において前記絞り手段(17)の冷媒流れ下流側に配置された第2蒸発器(18)とを備えるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、
    蒸発温度の異なる複数の運転モードを提供する制御手段(25)を備えることを特徴とするエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  2. 前記第1蒸発器(15)の冷却度合(t1)を検出する第1冷却度合検出手段(28)と、
    前記第2蒸発器(18)の冷却度合(t2)を検出する第2冷却度合検出手段(29)とを備えるとともに、
    前記制御手段(25)は、前記第2蒸発器(18)の前記冷却度合(t2)が所定の温度範囲内となるように前記第1蒸発器(15)の目標温度(TO)を制御することを特徴とする請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  3. 前記圧縮機(12)は、オンオフ作動の比率を制御することによって冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機であるとともに、
    前記制御手段(25)は、前記第1蒸発器(15)の前記冷却度合(t1)が前記目標温度(TO)となるように前記圧縮機(12)のオンオフ作動の比率を制御することを特徴とする請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  4. 前記圧縮機(12)は、吐出容量の変化によって冷媒吐出能力を調整する可変容量型圧縮機であるとともに、
    前記制御手段(25)は、前記第1蒸発器(15)の前記冷却度合(t1)が前記目標温度(TO)となるように前記圧縮機(12)の吐出容量を制御することを特徴とする請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  5. 前記分岐流路(16)に冷媒流れを遮断する冷媒遮断手段(19)を有するとともに、
    前記制御手段(25)は、前記第2蒸発器(18)の前記冷却度合(t2)が所定の温度範囲よりも低い場合、前記冷媒遮断手段(19)にて前記分岐流路(16)の冷媒流れを遮断することを特徴とする請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  6. 前記第2蒸発器(18)に送風する送風手段(27)を有するとともに、
    前記制御手段(25)は、前記第2蒸発器(18)の前記冷却度合(t2)が所定の温度範囲よりも低い場合、前記送風手段(27)での送風を停止することを特徴とする請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  7. 前記第1蒸発器(15)の目標温度(TO)を通常よりも所定値だけ高めのエコノミー温度(Te)に補正して制御するエコノミー運転モードを有するとともに、
    前記制御手段(25)は、自動もしくは手動操作によって前記エコノミー運転モードが選択された場合、前記第2蒸発器(18)が使用中のときには前記目標温度(TO)を前記エコノミー温度(Te)へ補正する制御は行わないことを特徴とする請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  8. 前記第1蒸発器(15)の目標温度(TO)を通常よりも所定値だけ高めの第1エコノミー温度(Te)に補正して制御するエコノミー運転モードを有するとともに、
    前記制御手段(25)は、自動もしくは手動操作によって前記エコノミー運転モードが選択された場合、前記第2蒸発器(18)が使用中のときには前記第1エコノミー温度(Te)よりも低い第2エコノミー温度(Te´)に補正して制御することを特徴とする請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  9. 使用している冷媒は、フロン系冷媒、HC系冷媒、CO冷媒のいずれか1つであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のうちいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクル。
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