JP2008055244A - 多段フラッシュ式造水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱放出部での伝熱負荷を軽減し得る多段フラッシュ式造水装置を提供する。
【解決手段】塩水の加熱器1と、この加熱器で加熱された高温の塩水を導きフラッシュ蒸発させるとともに加熱器に供給される冷却用の低温の塩水により凝縮させて清水を得るようにした熱回収部である第1蒸発器2と、この第1蒸発器2からの塩水をさらに導きフラッシュ蒸発させるとともに冷却用の海水により凝縮させて清水を得るようになし且つ当該凝縮熱を奪った冷却用の海水を外部に排出するようにした熱放出部である第2蒸発器3とを有し、さらに第2蒸発器3内の塩水を第1蒸発器2の冷却用の塩水として供給するようにした多段フラッシュ式造水装置において、上記加熱器1から第1蒸発器2に導かれた高温の塩水の一部を第1蒸発器の最終段から廃棄塩水として外部に排出するようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、多段フラッシュ式造水装置に関するものである。
海水から清水を得る装置として、多段フラッシュ式造水装置がある。
この造水装置は、図2に示すように、塩水(ブライン)の加熱部(ブラインヒータ)51と、この加熱部51で加熱された高温の塩水を導きフラッシュ蒸発させるとともに上記加熱部51に供給する冷却用の低温の塩水により凝縮させて清水を得るようにした熱回収部52と、この熱回収部52からの塩水をさらに導きフラッシュ蒸発させるとともに冷却用の海水により凝縮させて清水を得るようになし且つ当該凝縮熱を奪った海水を外部(系外)に排出するようにした熱放出部53とを有し、さらにこの熱放出部53の出口における塩水を上記熱回収部52の冷却用の塩水として供給するとともに、この熱放出部53における塩水の一部を最終段から系外に取り出し廃棄していた(特許文献1参照)。
特開昭59−189985号公報
上述したように、熱放出部の最終段から廃棄塩水(ブローダウンともいう)を外部(系外)に取り出し廃棄しているが、これは、熱放出部において、廃棄塩水を伝熱管内を流れる海水で冷却することになり、しかもこの冷却用の海水の大部分および廃棄塩水も外部に廃棄されるため熱的にみて無駄が生じており、具体的には、余分な伝熱負荷が生じていた。
そこで、本発明は、熱放出部での伝熱負荷を減少し得る多段フラッシュ式造水装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の多段フラッシュ式造水装置は、塩水の加熱部と、この加熱部で加熱された塩水を導きフラッシュ蒸発させるとともに上記加熱部に供給される塩水により凝縮させて清水を得るようにした熱回収部と、この熱回収部からの塩水をさらに導きフラッシュ蒸発させるとともに冷却用の海水により凝縮させて清水を得るようになし且つ当該凝縮熱を奪った冷却用の海水を系外に排出するようにした熱放出部とを有し、さらに上記熱放出部内の塩水を上記熱回収部に冷却用の塩水として供給するようにした多段フラッシュ式造水装置において、
上記加熱部から熱回収部の最終段または熱放出部の最終段より前段側に導かれた塩水の一部を系外に排出するように構成したものである。
また、本発明の他の多段フラッシュ式造水装置は、塩水を加熱する加熱器と、この加熱器にて加熱された塩水を導きフラッシュ蒸発を行うとともに伝熱管内を流れる塩水により凝縮させて清水を得る蒸発室が複数段でもって設けられた第1蒸発器と、この第1蒸発器からの塩水をさらに導きフラッシュ蒸発を行うとともに伝熱管内を流れる冷却用の海水により凝縮させて清水を得る蒸発室が複数段でもって設けられた第2蒸発器と、上記第2蒸発器の最終段蒸発室内の伝熱管に冷却用の海水を供給する海水供給管路および当該第2蒸発器の最終段蒸発室から清水を取り出す清水取出管路と、上記第2蒸発器の初段蒸発室内の伝熱管から冷却用の海水を系外に排出する海水排出管路および当該海水排出管路内の海水の一部をこの第2蒸発器の最終段蒸発室内に戻し補給するための海水補給管路と、上記第2蒸発器内の塩水を第1蒸発器の最終段蒸発室内の伝熱管に冷却用の塩水として供給する塩水循環供給管路とを有する多段フラッシュ式造水装置であって、
上記第1蒸発器の最終段蒸発室内の塩水の一部を系外に排出する廃棄塩水排出管路を具備したものである。
さらに、本発明の他の多段フラッシュ式造水装置は、塩水を加熱する加熱器と、この加熱器にて加熱された塩水を導きフラッシュ蒸発を行うとともに伝熱管内を流れる塩水により凝縮させて清水を得る蒸発室が複数段でもって設けられた第1蒸発器と、この第1蒸発器からの塩水をさらに導きフラッシュ蒸発を行うとともに伝熱管内を流れる冷却用の海水により凝縮させて清水を得る蒸発室が複数段でもって設けられた第2蒸発器と、上記第2蒸発器の最終段蒸発室内の伝熱管に冷却用の海水を供給する海水供給管路および当該第2蒸発器の最終段蒸発室から清水を取り出す清水取出管路と、上記第2蒸発器の初段蒸発室内の伝熱管から冷却用の海水を系外に排出する海水排出管路および当該海水排出管路内の海水の一部をこの第2蒸発器の最終段蒸発室内に戻し補給するための海水補給管路と、上記第2蒸発器内の塩水を第1蒸発器の最終段蒸発室内の伝熱管に冷却用の塩水として供給する塩水循環供給管路とを有する多段フラッシュ式造水装置であって、
上記第2蒸発器の最終段よりも前側の前段側蒸発室内の塩水の一部を系外に排出する廃棄塩水排出管路を具備したものである。
上記の構成によると、塩水の一部を熱放出部である第2蒸発器に移送するとともに、残りを熱回収部である第1蒸発器の最終段または第2蒸発器の前段側から系外に排出するようにしているので、従来のように、全てを熱放出部に移送させて所定温度まで低下させてから系外に排出するようにした場合に比べて、熱放出部における伝熱面積が少なくて済み、言い換えれば、伝熱負荷が減少し、したがってチタンなどの高価な材料で構成された伝熱管の使用量を減らすことができるので、設備の製造コストの低減化を図ることができる。
また、熱放出部に供給する冷却用の海水量を減らすことができるので、海水取水設備での動力の低減化を図り得るとともに、さらなる製造コストの低減化を図ることができる。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態に係る多段フラッシュ式造水装置を図1に基づき説明する。
この多段フラッシュ式造水装置は、塩水(ブラインともいう)を蒸気により加熱する加熱器(加熱部)1と、この加熱器1にて加熱された高温の塩水を導きフラッシュ蒸発を行うとともに伝熱管12内を流れる冷却用の低温の塩水により凝縮させて清水を得る蒸発室11が複数段(例えば、16段)でもって形成された第1蒸発器(熱回収部)2と、この第1蒸発器2からの塩水をさらに導きフラッシュ蒸発を行うとともに伝熱管17内を流れる冷却用の海水により凝縮させて清水(淡水)を得る蒸発室16が複数段(例えば、3段)でもって形成された第2蒸発器(熱放出部)3と、これら各蒸発器2,3の各蒸発室11,16内の空気を吸引して所定圧力以下にするための真空装置4とが具備されている。また、各蒸発室11,16内には、凝縮した清水を集める受け皿13,18がそれぞれ配置されている。なお、「海水」と「塩水」とを使い分けているが、「塩水」は、海水を加熱し水分を蒸発させて、その塩分濃度が濃くなったものを示している。
この造水装置の配管系統として、上記第2蒸発器3の最終段蒸発室16(16C)の伝熱管17に冷却用の海水を供給する海水供給管(海水供給管路)21および当該第2蒸発器3の最終段蒸発室16Cの受け皿18から清水を取り出す清水取出管(清水取出管路)22と、上記第2蒸発器3の初段蒸発室(前段蒸発室ともいう)16(16A)内の伝熱管17から冷却用の海水を外部(系外)に排出する海水排出管(海水排出管路)23および当該海水排出管23内の冷却用の海水の一部をこの第2蒸発器3の最終段蒸発室16C内に戻し海水を補給するための海水補給管(海水補給管路)24と、上記第2蒸発器3内の(より具体的には最終段蒸発室16C内の)塩水を第1蒸発器2の最終段蒸発室11(11P)内の伝熱管12に冷却用の低温の塩水(循環ブラインともいう)として循環供給する塩水循環供給管(塩水循環供給管路)25と、上記第1蒸発器2の初段蒸発室11(11A)内の伝熱管12からの冷却用の低温の塩水を加熱器1に移送する低温塩水移送管26と、上記加熱器1にて加熱された高温の塩水を第1蒸発器2の初段蒸発室11Aに移送する高温塩水移送管27と、上記第1蒸発器2の最終段蒸発室11P内の塩水を外部(系外)に排出(廃棄)する廃棄塩水排出管(廃棄塩水排出管路)28とが具備されている。なお、第2蒸発器3の3段の蒸発室16のうち、中央の蒸発室を中段蒸発室16(16B)といい、また最終段より前側の蒸発室、すなわち初段蒸発室16Aと中段蒸発室16Bとを纏めて前段側蒸発室という。
また、上記各蒸発器2,3における蒸発室11,11;16,16同士の上部は蒸気連通部(図示しないが、例えば連通管)を介してそれぞれ連通されるとともに、蒸発室11,11;16,16同士の下部は例えばオリフィスを有する塩水連通部11a,16aを介してそれぞれ連通されており、さらに各受け皿13,18の清水は、第1蒸発器2の初段蒸発室11Aの受け皿13から第2蒸発器3の最終段蒸発室16Cの受け皿18まで順次移動して、清水取出管22から取り出せるようにそれぞれ配管でもって接続されている。
さらに、第1蒸発器2と第2蒸発器3とは、実際には一体に構成されており、したがって第1蒸発器2の最終段蒸発室11P内と第2蒸発器3の初段蒸発室16A内とは各蒸発室同士における蒸気連通部と同様に蒸気連通部P1にて互いに連通されるとともに、各蒸発室同士における塩水連通部11a,16aと同様に塩水連通部P2にて互いに連通されている。
なお、加熱器1には加熱用の蒸気を供給する蒸気供給管31が接続されるとともに、当該加熱器1で発生したドレンを取り出すドレン排出管32が接続されている。
また、上記各管には、必要に応じて、海水、塩水、清水、ドレンなどを移送するためのポンプ41が設けられている。
さらに、上記真空装置4は、蒸発室11,16内に流入した空気および補給用海水に溶存している空気を抜き取るとともに各蒸発室11,16内を所定の真空度に保持するためのもので、具体的には、蒸気駆動式のエジェクタが用いられている。なお、エジェクタにより取り出された空気および蒸気は、凝縮器42にて、凝縮用海水供給管43より供給される冷却用の海水により冷却される。
上記構成において、加熱器1に蒸気が供給されるとともに、真空装置4により、各蒸発室11,16内が所定圧力に維持されている状態において、海水供給管21より第2蒸発器3に供給された冷却用の海水(例えば、35℃程度)は、各蒸発室16内の伝熱管17を順次通過した後、その一部は、海水補給管24を介して第2蒸発器3内に戻され、そしてこの第2蒸発器3内の塩水(循環ブライン)は塩水循環供給管25を介して、第1蒸発器2の各蒸発室11内の伝熱管12を順次通過して加熱器1内に移送され、ここで蒸気により所定温度(例えば、105℃程度)に加熱される。
この加熱された高温の塩水は、第1蒸発器2の初段蒸発室11A内に移送されて減圧下で蒸発(所謂、フラッシュ蒸発)が行われ、この蒸発した蒸気は伝熱管12内を流れる冷却用の低温の塩水により冷却されて凝縮し清水となり、受け皿13上に落下する。
また、塩水連通部11aを介して次段の蒸発室11内に入った塩水も、同様に、フラッシュ蒸発するとともに伝熱管12にて凝縮されて清水となり、受け皿13上に落下する。
このように、加熱器1からの高温の塩水は、順次、第1蒸発器2の初段蒸発室11Aから最終段蒸発室11Pに移動される。
また、第2蒸発器3においても、第1蒸発器2と同様に、初段蒸発室16Aから最終段蒸発室16Cに移動するとともに、それぞれの蒸発室16にて伝熱管17内を流れる冷却用の海水により凝縮されて清水が得られ、それぞれ受け皿18上に落下する。これら両蒸発器2,3にて得られた清水は、最終的には、清水取出管22より取り出される。
ところで、加熱器1から第1蒸発器2内の底部に供給された高温の塩水は、順次、初段蒸発室11Aから最終段蒸発室11Pに移動した後、塩水連通部P1を介して、第2蒸発器3内に移送されるが、その一部が、第1蒸発器2の最終段蒸発室11Pから廃棄塩水排出管28を介して系外(外部)に排出される。
なお、第2蒸発器3内に移送された塩水は、塩水循環供給管25を介して、第1蒸発器2の最終段蒸発室11P内の伝熱管12に冷却用の塩水として供給される。
このように、加熱器1から第1蒸発器2に移送(供給)された塩水の一部を第1蒸発器2の最終段蒸発室11Pから外部に排出するようにしたので、例えば第2蒸発器3に移送して当該第2蒸発器3の最終段蒸発室16Cから外部に排出するようにした場合に比べて、当該第2蒸発器3での冷却熱量(伝熱負荷)が少なくて済む。
詳しく説明すれば、第2蒸発器3から第1蒸発器2の伝熱管12に移送する塩水の温度が高い場合、当該第1蒸発器2での凝縮効率、すなわち清水の生成効率が悪くなるため、第2蒸発器3における塩水の温度を、ある程度(例えば、43℃)まで下げておく必要がある。したがって、第1蒸発器2から第2蒸発器3に移送される塩水の量が減った分だけフラッシュ蒸発量が減り、第2蒸発器3での伝熱面積を少なくすることができる。
すなわち、第2蒸発器3に配置されるとともに高価なチタンなどの材料で構成された伝熱管17の使用量を減らすことができ、その分、設備の製造コストの低減化に繋がる。
さらに、第2蒸発器3に供給する冷却用の海水量を減らすことができるので、海水取水設備での動力の低減化を図り得るとともに、海水取水設備でのさらなる製造コストの低減化を図ることができる。
ここで、本発明に係る装置と従来例に相当する装置について、各部分での伝熱面積、並びに海水、塩水、清水の温度および流量を比較した結果を、下記の[表1]に示しておく。
Figure 2008055244
なお、[表1]中の管路位置の欄に、各流体が流れる管路部材の番号(配管の部材番号)を記載しておく。
この[表1]から分かるように、熱放出部である第2蒸発器3での伝熱面積が従来例の装置に比べて、15%程度減少しているとともに、海水供給管21より供給される海水量についても15%程度減少しているのがよく分かる。なお、清水については、その減少量が1.6%程度と僅かであり、殆ど問題はない。
ところで、上記実施の形態において、第1蒸発器2の最終段蒸発室11Pから塩水の一部を系外に排出するように説明したが、第2蒸発器3の最終段蒸発室16C以外の前段側、すなわち初段蒸発室16Aまたは中段蒸発室16Bから塩水の一部を系外に排出するようにしてもよい。この場合も、第2蒸発器3における伝熱負荷の軽減を図ることができる(但し、伝熱負荷の軽減の割合は、実施の形態の場合よりも少し低下する)。
本発明の実施の形態に係る多段フラッシュ式造水装置の概略管路系統を示す図である。 従来例に係る多段フラッシュ式造水装置の概略管路系統を示す図である。
符号の説明
1 加熱器
2 第1蒸発器
3 第2蒸発器
4 真空装置
11 蒸発室
12 伝熱管
13 受け皿
16 蒸発室
17 伝熱管
18 受け皿
21 海水供給管
22 清水取出管
23 海水排出管
24 海水補給管
25 塩水循環供給管
28 廃棄塩水排出管

Claims (3)

  1. 塩水の加熱部と、この加熱部で加熱された塩水を導きフラッシュ蒸発させるとともに上記加熱部に供給される塩水により凝縮させて清水を得るようにした熱回収部と、この熱回収部からの塩水をさらに導きフラッシュ蒸発させるとともに冷却用の海水により凝縮させて清水を得るようになし且つ当該凝縮熱を奪った冷却用の海水を系外に排出するようにした熱放出部とを有し、さらに上記熱放出部内の塩水を上記熱回収部に冷却用の塩水として供給するようにした多段フラッシュ式造水装置において、
    上記加熱部から熱回収部の最終段または熱放出部の最終段より前段側に導かれた塩水の一部を系外に排出するように構成したことを特徴とする多段フラッシュ式造水装置。
  2. 塩水を加熱する加熱器と、
    この加熱器にて加熱された塩水を導きフラッシュ蒸発を行うとともに伝熱管内を流れる塩水により凝縮させて清水を得る蒸発室が複数段でもって設けられた第1蒸発器と、
    この第1蒸発器からの塩水をさらに導きフラッシュ蒸発を行うとともに伝熱管内を流れる冷却用の海水により凝縮させて清水を得る蒸発室が複数段でもって設けられた第2蒸発器と、
    上記第2蒸発器の最終段蒸発室内の伝熱管に冷却用の海水を供給する海水供給管路および当該第2蒸発器の最終段蒸発室から清水を取り出す清水取出管路と、
    上記第2蒸発器の初段蒸発室内の伝熱管から冷却用の海水を系外に排出する海水排出管路および当該海水排出管路内の海水の一部をこの第2蒸発器の最終段蒸発室内に戻し補給するための海水補給管路と、
    上記第2蒸発器内の塩水を第1蒸発器の最終段蒸発室内の伝熱管に冷却用の塩水として供給する塩水循環供給管路とを有する多段フラッシュ式造水装置であって、
    上記第1蒸発器の最終段蒸発室内の塩水の一部を系外に排出する廃棄塩水排出管路を具備したことを特徴とする多段フラッシュ式造水装置。
  3. 塩水を加熱する加熱器と、
    この加熱器にて加熱された塩水を導きフラッシュ蒸発を行うとともに伝熱管内を流れる塩水により凝縮させて清水を得る蒸発室が複数段でもって設けられた第1蒸発器と、
    この第1蒸発器からの塩水をさらに導きフラッシュ蒸発を行うとともに伝熱管内を流れる冷却用の海水により凝縮させて清水を得る蒸発室が複数段でもって設けられた第2蒸発器と、
    上記第2蒸発器の最終段蒸発室内の伝熱管に冷却用の海水を供給する海水供給管路および当該第2蒸発器の最終段蒸発室から清水を取り出す清水取出管路と、
    上記第2蒸発器の初段蒸発室内の伝熱管から冷却用の海水を系外に排出する海水排出管路および当該海水排出管路内の海水の一部をこの第2蒸発器の最終段蒸発室内に戻し補給するための海水補給管路と、
    上記第2蒸発器内の塩水を第1蒸発器の最終段蒸発室内の伝熱管に冷却用の塩水として供給する塩水循環供給管路とを有する多段フラッシュ式造水装置であって、
    上記第2蒸発器の最終段よりも前側の前段側蒸発室内の塩水の一部を系外に排出する廃棄塩水排出管路を具備したことを特徴とする多段フラッシュ式造水装置。
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