JP2008049897A - ブレーキ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁制御弁における温度上昇を許容範囲内に抑える。
【解決手段】ブレーキ制御装置は、ホイールシリンダへの作動流体の給排を制御電流に応じて制御する常閉型の電磁制御弁を含むホイールシリンダ圧制御系統と、ホイールシリンダ圧が目標圧に近づくように制御電流を制御する制御部と、作動流体を運転者によるブレーキ操作部材の操作量に応じて加圧するマニュアル液圧源と、マニュアル液圧源とホイールシリンダとを接続しており、ホイールシリンダ圧制御系統によりホイールシリンダ圧を制御するに際して遮断される作動流体供給経路と、を備える。制御部は、電磁制御弁の制御中に電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えた場合に電磁制御弁を閉弁してホイールシリンダ圧制御系統による制御を中止するとともにマニュアル液圧源からホイールシリンダへ作動流体が供給されるように作動流体供給経路を連通させる。
【選択図】図2
【解決手段】ブレーキ制御装置は、ホイールシリンダへの作動流体の給排を制御電流に応じて制御する常閉型の電磁制御弁を含むホイールシリンダ圧制御系統と、ホイールシリンダ圧が目標圧に近づくように制御電流を制御する制御部と、作動流体を運転者によるブレーキ操作部材の操作量に応じて加圧するマニュアル液圧源と、マニュアル液圧源とホイールシリンダとを接続しており、ホイールシリンダ圧制御系統によりホイールシリンダ圧を制御するに際して遮断される作動流体供給経路と、を備える。制御部は、電磁制御弁の制御中に電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えた場合に電磁制御弁を閉弁してホイールシリンダ圧制御系統による制御を中止するとともにマニュアル液圧源からホイールシリンダへ作動流体が供給されるように作動流体供給経路を連通させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両に設けられた車輪に付与される制動力を制御するブレーキ制御装置に関する。
従来から、車両に設けられた車輪に制動力を付与するための液圧制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置は、複数の車輪それぞれに設けられたホイールシリンダの増圧用あるいは減圧用に用いられる複数対の電磁制御弁を含むアクチュエータと、このアクチュエータを制御する電子制御ユニットとを備えている。この装置によれば、運転者によるブレーキペダルの操作量は、センサ等により測定され電気信号に変換されて電子制御ユニットに供される。そして電子制御ユニットにより増圧用または減圧用の電磁制御弁が制御され、車両の4輪のホイールシリンダ圧が独立かつ最適に制御される。このため、高度の走行安定性及び安全性を実現することができる。このように運転者による操作入力を電気信号に置き換えて制動力を制御することは、一般にブレーキバイワイヤと称されている。
特開2005−35471号公報
ブレーキアクチュエータのいずれかの箇所で作動流体の小漏れ等の異常が生じた場合、その異常箇所を通じてホイールシリンダへの作動流体の連続的な流出入が生じることになる。異常が検出されるまでは異常発生前と同様にブレーキバイワイヤによりホイールシリンダ圧が目標圧に追従するように制御される。異常による作動流体の連続的な流出入のもとでホイールシリンダ圧を目標圧に追従させようとすると、ホイールシリンダ圧の増圧用及び減圧用の電磁制御弁の作動頻度が増大することが予想される。作動頻度の増大は電磁制御弁における過度の温度上昇を招く可能性がある。
そこで、本発明は、異常発生後の電磁制御弁における温度上昇を許容範囲内に抑えることができるブレーキ制御技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブレーキ制御装置は、作動流体の供給により車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、ホイールシリンダへの作動流体の給排を制御電流に応じて制御する常閉型の電磁制御弁を含むホイールシリンダ圧制御系統と、ホイールシリンダ圧が目標圧に近づくように制御電流を制御する制御部と、収容されている作動流体を運転者によるブレーキ操作部材の操作量に応じて加圧するマニュアル液圧源と、マニュアル液圧源とホイールシリンダとを接続しており、ホイールシリンダ圧制御系統によりホイールシリンダ圧を制御するに際して遮断される作動流体供給経路と、を備えるブレーキ制御装置であって、制御部は、電磁制御弁の制御中に電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えた場合に電磁制御弁を閉弁してホイールシリンダ圧制御系統による制御を中止するとともにマニュアル液圧源からホイールシリンダへ作動流体が供給されるように作動流体供給経路を連通させる。
この態様によれば、電磁制御弁を制御することによりホイールシリンダ圧を制御している間に、つまりブレーキバイワイヤによるホイールシリンダ圧の制御中に、電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えた場合に電磁制御弁が閉弁される。電磁制御弁は常閉型であるため閉弁に際して制御電流が低減されることになる。このため、電磁制御弁における過度の温度上昇を抑えることができる。
また、この態様によれば、電磁制御弁が閉弁されてホイールシリンダ圧制御系統による制御が中止されるとともにマニュアル液圧源からの作動流体の供給が開始されるように作動流体供給経路が制御される。このため、ブレーキバイワイヤによる制動力制御を中止した後もマニュアル液圧源を利用して継続して制動力を確保することができる。
制御部は、ホイールシリンダ圧に応答異常が検出されていない状態において電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えたことを条件としてホイールシリンダ圧制御系統による制御を中止してもよい。この態様によれば、制御部は、ホイールシリンダ圧に例えば応答遅れなどの応答異常が検出されていない状態において電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えたことを条件としてホイールシリンダ圧制御系統による制御を中止する。このため、ホイールシリンダ圧制御系統の制御能力の範囲内に収まる程度の少量の漏れ異常が発生した場合であっても、電磁制御弁の作動頻度の増大に伴う過度の温度上昇を抑え電磁制御弁の保護を実現することができる。このような小漏れはホイールシリンダ圧の応答から検出することが必ずしも容易ではない場合があり、異常が検出されていない状態において電磁制御弁の保護を図ることはフェイルセーフの観点からみて好ましい。
制御部は、電磁制御弁における温度が基準温度を超えた場合に制御電流の供給を中止して電磁制御弁を閉弁してもよい。このようにすれば、適切に基準温度を設定することにより電磁制御弁における温度が基準温度を超えた場合に電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えたものとして電磁制御弁が閉弁される。温度というパラメータを用いることにより比較的簡易に電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えたか否かを判断することができるという点で好ましい。また、制御電流の供給を中止しているので、電磁制御弁における温度上昇を抑制するという点でも好ましい。
電磁制御弁は、制御電流の供給により当該弁を開閉動作させるためのコイルを含み、制御部は、コイルの抵抗値に基づいて電磁制御弁における温度を推定してもよい。このようにすれば、コイルの抵抗値に基づいて電磁制御弁における温度が推定されるので、電磁制御弁に温度測定用のセンサを取り付けることなく電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えたか否かを判断することができる。温度測定用のセンサを取り付けなくてもよいので、ブレーキ制御装置のコストアップを招かないという点で好ましい。
マニュアル液圧源は、収容された作動流体を運転者によるブレーキ操作部材の操作量に応じて加圧する第1の液圧源と、第1の液圧源の作動流体圧に合わせて作動流体を調圧する第2の液圧源とを含み、作動流体供給経路は、第1の液圧源からホイールシリンダへの作動流体の供給を開閉により制御する第1制御弁と、第2の液圧源からホイールシリンダへの作動流体の供給を開閉により制御する第2制御弁と、を含み、ホイールシリンダ圧制御系統は、ホイールシリンダに供給されるべき作動流体を動力の供給により加圧する動力液圧源を含み、当該動力液圧源は第2の液圧源への作動流体の供給源として第2の液圧源に接続されており、電磁制御弁は、動力液圧源から送出された作動流体のホイールシリンダへの供給を制御する増圧用制御弁であり、制御部は、増圧用制御弁における発熱が許容範囲を超えた場合に動力液圧源における圧力が基準圧力を超えていることを条件として増圧用制御弁を閉弁するとともに第2制御弁を開弁してもよい。
この態様によれば、動力液圧源における圧力が基準圧力を超えていることを条件として第2制御弁を開弁し、マニュアル液圧源の第2の液圧源からホイールシリンダに作動流体が供給開始されるようにしている。第2の液圧源には作動流体の供給源として動力液圧源が接続されている。動力液圧源における圧力が基準圧力を超えていることを条件とすることにより、ブレーキバイワイヤによる制動力制御を中止した後も安定して制動力を確保することが可能となる。
制御部は、増圧用制御弁における発熱が許容範囲を超えた場合に動力液圧源における圧力が基準圧力に満たないことを条件として増圧用制御弁を閉弁するとともに第1制御弁及び第2制御弁の双方を開弁してもよい。
この態様によれば、動力液圧源における圧力が基準圧力に満たないことを条件として第1及び第2制御弁の双方を開弁し、マニュアル液圧源の第1及び第2の液圧源からホイールシリンダに作動流体が供給開始されるようにしている。第2の液圧源に加えて第1の液圧源も利用することにより、動力液圧源における圧力が基準圧力に満たない場合であっても継続してして制動力を確保することが可能となる。
本発明によれば、電磁制御弁における温度上昇を許容範囲内に抑えることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るブレーキ制御装置20を示す系統図である。同図に示されるブレーキ制御装置20は、車両用の電子制御式ブレーキシステム(ECB)を構成しており、車両に設けられた4つの車輪に付与される制動力を制御する。本実施形態に係るブレーキ制御装置20は、例えば、走行駆動源として電動モータと内燃機関とを備えるハイブリッド車両に搭載される。このようなハイブリッド車両においては、車両の運動エネルギを電気エネルギに回生することによって車両を制動する回生制動と、ブレーキ制御装置20による液圧制動とのそれぞれを車両の制動に用いることができる。本実施形態における車両は、これらの回生制動と液圧制動とを併用して所望の制動力を発生させるブレーキ回生協調制御を実行することができる。
ブレーキ制御装置20は、図1に示されるように、各車輪に対応して設けられたディスクブレーキユニット21FR,21FL、21RRおよび21RLと、マスタシリンダユニット27と、動力液圧源30と、液圧アクチュエータ40とを含む。
ディスクブレーキユニット21FR,21FL、21RRおよび21RLは、車両の右前輪、左前輪、右後輪、および左後輪のそれぞれに制動力を付与する。マニュアル液圧源としてのマスタシリンダユニット27は、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル24の運転者による操作量に応じて加圧されたブレーキフルードをディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出する。動力液圧源30は、動力の供給により加圧された作動流体としてのブレーキフルードを、運転者によるブレーキペダル24の操作から独立してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出することが可能である。液圧アクチュエータ40は、動力液圧源30またはマスタシリンダユニット27から供給されたブレーキフルードの液圧を適宜調整してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに送出する。これにより、液圧制動による各車輪に対する制動力が調整される。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RL、マスタシリンダユニット27、動力液圧源30、および液圧アクチュエータ40のそれぞれについて以下で更に詳しく説明する。各ディスクブレーキユニット21FR〜21RLは、それぞれブレーキディスク22とブレーキキャリパに内蔵されたホイールシリンダ23FR〜23RLを含む。そして、各ホイールシリンダ23FR〜23RLは、それぞれ異なる流体通路を介して液圧アクチュエータ40に接続されている。なお以下では適宜、ホイールシリンダ23FR〜23RLを総称して「ホイールシリンダ23」という。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RLにおいては、ホイールシリンダ23に液圧アクチュエータ40からブレーキフルードが供給されると、車輪と共に回転するブレーキディスク22に摩擦部材としてのブレーキパッドが押し付けられる。これにより、各車輪に制動力が付与される。なお、本実施形態においてはディスクブレーキユニット21FR〜21RLを用いているが、例えばドラムブレーキ等のホイールシリンダ23を含む他の制動力付与機構を用いてもよい。
マスタシリンダユニット27は、本実施形態では液圧ブースタ付きマスタシリンダであり、液圧ブースタ31、マスタシリンダ32、レギュレータ33、およびリザーバ34を含む。液圧ブースタ31は、ブレーキペダル24に連結されており、ブレーキペダル24に加えられたペダル踏力を増幅してマスタシリンダ32に伝達する。動力液圧源30からレギュレータ33を介して液圧ブースタ31にブレーキフルードが供給されることにより、ペダル踏力は増幅される。そして、マスタシリンダ32は、ペダル踏力に対して所定の倍力比を有するマスタシリンダ圧を発生する。
マスタシリンダ32とレギュレータ33との上部には、ブレーキフルードを貯留するリザーバ34が配置されている。マスタシリンダ32は、ブレーキペダル24の踏み込みが解除されているときにリザーバ34と連通する。一方、レギュレータ33は、リザーバ34と動力液圧源30のアキュムレータ35との双方と連通しており、リザーバ34を低圧源とすると共に、アキュムレータ35を高圧源とし、マスタシリンダ圧とほぼ等しい液圧を発生する。レギュレータ33における液圧を以下では適宜、「レギュレータ圧」という。なお、マスタシリンダ圧とレギュレータ圧とは厳密に同一圧にされる必要はなく、例えばレギュレータ圧のほうが若干高圧となるようにマスタシリンダユニット27を設計することも可能である。
動力液圧源30は、アキュムレータ35およびポンプ36を含む。アキュムレータ35は、ポンプ36により昇圧されたブレーキフルードの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギ、例えば14〜22MPa程度に変換して蓄えるものである。ポンプ36は、駆動源としてモータ36aを有し、その吸込口がリザーバ34に接続される一方、その吐出口がアキュムレータ35に接続される。また、アキュムレータ35は、マスタシリンダユニット27に設けられたリリーフバルブ35aにも接続されている。アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ35aが開弁し、高圧のブレーキフルードはリザーバ34へと戻される。
上述のように、ブレーキ制御装置20は、ホイールシリンダ23に対するブレーキフルードの供給源として、マスタシリンダ32、レギュレータ33およびアキュムレータ35を有している。そして、マスタシリンダ32にはマスタ配管37が、レギュレータ33にはレギュレータ配管38が、アキュムレータ35にはアキュムレータ配管39が接続されている。これらのマスタ配管37、レギュレータ配管38およびアキュムレータ配管39は、それぞれ液圧アクチュエータ40に接続される。
液圧アクチュエータ40は、複数の流路が形成されるアクチュエータブロックと、複数の電磁制御弁を含む。アクチュエータブロックに形成された流路には、個別流路41、42,43および44と、主流路45とが含まれる。個別流路41〜44は、それぞれ主流路45から分岐されて、対応するディスクブレーキユニット21FR、21FL,21RR,21RLのホイールシリンダ23FR、23FL,23RR,23RLに接続されている。これにより、各ホイールシリンダ23は主流路45と連通可能となる。
また、個別流路41,42,43および44の中途には、ABS保持弁51,52,53および54が設けられている。各ABS保持弁51〜54は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされた各ABS保持弁51〜54は、ブレーキフルードを双方向に流通させることができる。つまり、主流路45からホイールシリンダ23へとブレーキフルードを流すことができるとともに、逆にホイールシリンダ23から主流路45へもブレーキフルードを流すことができる。ソレノイドに通電されて各ABS保持弁51〜54が閉弁されると、個別流路41〜44におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
更に、ホイールシリンダ23は、個別流路41〜44にそれぞれ接続された減圧用流路46,47,48および49を介してリザーバ流路55に接続されている。減圧用流路46,47,48および49の中途には、ABS減圧弁56,57,58および59が設けられている。各ABS減圧弁56〜59は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。各ABS減圧弁56〜59が閉状態であるときには、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて各ABS減圧弁56〜59が開弁されると、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通が許容され、ブレーキフルードがホイールシリンダ23から減圧用流路46〜49およびリザーバ流路55を介してリザーバ34へと還流する。なお、リザーバ流路55は、リザーバ配管77を介してマスタシリンダユニット27のリザーバ34に接続されている。
主流路45は、中途に分離弁60を有する。この分離弁60により、主流路45は、個別流路41および42と接続される第1流路45aと、個別流路43および44と接続される第2流路45bとに区分けされている。第1流路45aは、個別流路41および42を介して前輪側のホイールシリンダ23FRおよび23FLに接続され、第2流路45bは、個別流路43および44を介して後輪側のホイールシリンダ23RRおよび23RLに接続される。
分離弁60は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。分離弁60が閉状態であるときには、主流路45におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて分離弁60が開弁されると、第1流路45aと第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
また、液圧アクチュエータ40においては、主流路45に連通するマスタ流路61およびレギュレータ流路62が形成されている。より詳細には、マスタ流路61は、主流路45の第1流路45aに接続されており、レギュレータ流路62は、主流路45の第2流路45bに接続されている。また、マスタ流路61は、マスタシリンダ32と連通するマスタ配管37に接続される。レギュレータ流路62は、レギュレータ33と連通するレギュレータ配管38に接続される。
マスタ流路61は、中途にマスタカット弁64を有する。マスタカット弁64は、マスタシリンダ32から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給系路上に設けられている。マスタカット弁64は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされたマスタカット弁64は、マスタシリンダ32と主流路45の第1流路45aとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに規定の制御電流が通電されてマスタカット弁64が閉弁されると、マスタ流路61におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
また、マスタ流路61には、マスタカット弁64よりも上流側において、シミュレータカット弁68を介してストロークシミュレータ69が接続されている。すなわち、シミュレータカット弁68は、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69とを接続する流路に設けられている。シミュレータカット弁68は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。シミュレータカット弁68が閉状態であるときには、マスタ流路61とストロークシミュレータ69との間のブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されてシミュレータカット弁68が開弁されると、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69との間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
ストロークシミュレータ69は、複数のピストンやスプリングを含むものであり、シミュレータカット弁68の開放時に運転者によるブレーキペダル24の踏力に応じた反力を創出する。ストロークシミュレータ69としては、運転者によるブレーキ操作のフィーリングを向上させるために、多段のバネ特性を有するものが採用されると好ましい。
レギュレータ流路62は、中途にレギュレータカット弁65を有する。レギュレータカット弁65は、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給系路上に設けられている。レギュレータカット弁65も、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされたレギュレータカット弁65は、レギュレータ33と主流路45の第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに通電されてレギュレータカット弁65が閉弁されると、レギュレータ流路62におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
液圧アクチュエータ40には、マスタ流路61およびレギュレータ流路62に加えて、アキュムレータ流路63も形成されている。アキュムレータ流路63の一端は、主流路45の第2流路45bに接続され、他端は、アキュムレータ35と連通するアキュムレータ配管39に接続される。
アキュムレータ流路63は、中途に増圧リニア制御弁66を有する。また、アキュムレータ流路63および主流路45の第2流路45bは、減圧リニア制御弁67を介してリザーバ流路55に接続されている。増圧リニア制御弁66と減圧リニア制御弁67とは、それぞれリニアソレノイドおよびスプリングを有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、それぞれのソレノイドに供給される電流に比例して弁の開度が調整される。
増圧リニア制御弁66は、各車輪に対応して複数設けられた各ホイールシリンダ23に対して共通の増圧用制御弁として設けられている。また、減圧リニア制御弁67も同様に、各ホイールシリンダ23に対して共通の減圧用制御弁として設けられている。つまり、本実施形態においては、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、動力液圧源30から送出される作動流体を各ホイールシリンダ23へ給排制御する1対の共通の制御弁として設けられている。このように増圧リニア制御弁66等を各ホイールシリンダ23に対して共通化すれば、ホイールシリンダ23ごとにリニア制御弁を設けるのと比べて、コストの観点からは好ましい。
なお、ここで、増圧リニア制御弁66の出入口間の差圧は、アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力と主流路45におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応し、減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧は、主流路45におけるブレーキフルードの圧力とリザーバ34におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応する。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力に応じた電磁駆動力をF1とし、スプリングの付勢力をF2とし、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧に応じた差圧作用力をF3とすると、F1+F3=F2という関係が成立する。従って、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力を連続的に制御することにより、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧を制御することができる。
ブレーキ制御装置20において、動力液圧源30および液圧アクチュエータ40は、本実施形態における制御部としてのブレーキECU70により制御される。ブレーキECU70は、CPUを含むマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に各種プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートおよび通信ポート等を備える。そして、ブレーキECU70は、上位のハイブリッドECU(図示せず)などと通信可能であり、ハイブリッドECUからの制御信号や、各種センサからの信号に基づいて動力液圧源30のポンプ36や、液圧アクチュエータ40を構成する電磁制御弁51〜54,56〜59,60,64〜68を制御する。
また、ブレーキECU70には、レギュレータ圧センサ71、アキュムレータ圧センサ72、および制御圧センサ73が接続される。レギュレータ圧センサ71は、レギュレータカット弁65の上流側でレギュレータ流路62内のブレーキフルードの圧力、すなわちレギュレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。アキュムレータ圧センサ72は、増圧リニア制御弁66の上流側でアキュムレータ流路63内のブレーキフルードの圧力、すなわちアキュムレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。制御圧センサ73は、主流路45の第1流路45a内のブレーキフルードの圧力を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。各圧力センサ71〜73の検出値は、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に所定量ずつ格納保持される。
分離弁60が開状態とされて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通している場合、制御圧センサ73の出力値は、増圧リニア制御弁66の低圧側の液圧を示すと共に減圧リニア制御弁67の高圧側の液圧を示すので、この出力値を増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の制御に利用することができる。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67が閉鎖されていると共に、マスタカット弁64が開状態とされている場合、制御圧センサ73の出力値は、マスタシリンダ圧を示す。更に、分離弁60が開放されて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通しており、各ABS保持弁51〜54が開放される一方、各ABS減圧弁56〜59が閉鎖されている場合、制御圧センサの73の出力値は、各ホイールシリンダ23に作用する作動流体圧、すなわちホイールシリンダ圧を示す。
さらに、ブレーキECU70に接続されるセンサには、ブレーキペダル24に設けられたストロークセンサ25も含まれる。ストロークセンサ25は、ブレーキペダル24の操作量としてのペダルストロークを検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。ストロークセンサ25の出力値も、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に所定量ずつ格納保持される。なお、ストロークセンサ25以外のブレーキ操作状態検出手段をストロークセンサ25に加えて、あるいは、ストロークセンサ25に代えて設け、ブレーキECU70に接続してもよい。ブレーキ操作状態検出手段としては、例えば、ブレーキペダル24の操作力を検出するペダル踏力センサや、ブレーキペダル24が踏み込まれたことを検出するブレーキスイッチなどがある。
上述のように構成されたブレーキ制御装置20は、ブレーキ回生協調制御を実行することができる。ブレーキ制御装置20は制動要求を受けて制動を開始する。制動要求は、例えば運転者がブレーキペダル24を操作した場合など、車両に制動力を付与すべきときに生起される。制動要求を受けてブレーキECU70は要求制動力を演算し、要求制動力から回生による制動力を減じることによりブレーキ制御装置20により発生させるべき制動力である要求液圧制動力を算出する。ここで、回生による制動力は、ハイブリッドECUからブレーキ制御装置20に供給される。そして、ブレーキECU70は、算出した要求液圧制動力に基づいて各ホイールシリンダ23FR〜23RLの目標液圧を算出する。ブレーキECU70は、ホイールシリンダ圧が目標液圧となるように、フィードバック制御則により増圧リニア制御弁66や減圧リニア制御弁67に供給する制御電流の値を決定する。
その結果、ブレーキ制御装置20においては、ブレーキフルードが動力液圧源30から増圧リニア制御弁66を介して各ホイールシリンダ23に供給され、車輪に制動力が付与される。また、各ホイールシリンダ23からブレーキフルードが減圧リニア制御弁67を介して必要に応じて排出され、車輪に付与される制動力が調整される。本実施形態においては、動力液圧源30、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67等を含んでホイールシリンダ圧制御系統が構成されている。ホイールシリンダ圧制御系統によりいわゆるブレーキバイワイヤによる制動力制御が行われる。ホイールシリンダ圧制御系統は、マスタシリンダユニット27からホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路に並列に設けられている。
このとき、ブレーキECU70は、第2の開閉弁としてのレギュレータカット弁65を閉状態とし、第2の液圧源としてのレギュレータ33から送出されるブレーキフルードがホイールシリンダ23へ供給されないようにする。更にブレーキECU70は、第1の開閉弁としてのマスタカット弁64を閉状態とするとともにシミュレータカット弁68を開状態とする。これは、運転者によるブレーキペダル24の操作に伴って第1の液圧源としてのマスタシリンダ32から送出されるブレーキフルードがホイールシリンダ23ではなくストロークシミュレータ69へと供給されるようにするためである。ブレーキ回生協調制御中は、レギュレータカット弁65及びマスタカット弁64の上下流間には、回生制動力の大きさに対応する差圧が作用する。
なお、本実施形態に係るブレーキ制御装置20は、回生制動力を利用せずに液圧制動力だけで要求制動力をまかなう場合にも、当然ホイールシリンダ圧制御系統により制動力を制御することができる。ブレーキ回生協調制御を実行しているか否かにかかわらず、ホイールシリンダ圧制御系統により制動力を制御する制御モードを以下では適宜「リニア制御モード」と称する。あるいは、ブレーキバイワイヤによる制御と呼ぶ場合もある。
リニア制御モードでの制御中に、例えば故障等の異常の発生によりホイールシリンダ圧が低下したり、あるいは運転者の急激なブレーキ操作によりマスタシリンダ圧が急増したりして、ホイールシリンダ圧が目標液圧から乖離してしまう場合がある。ブレーキECU70は、例えば制御圧センサ73の測定値に基づいて例えば応答遅れ異常や応答進み異常、制御不良などの異常の有無を周期的に判定している。応答遅れ異常とは、減圧リニア制御弁67やABS減圧弁56〜59、配管などからの漏れ異常や、増圧リニア制御弁66の閉故障などを原因として、制御液圧の立ち上がりが過度に遅れることをいう。応答進み異常とは、増圧リニア制御弁66等の開故障や漏れ異常などを原因として、制御液圧が目標液圧を超えて急激に増大してしまうことをいう。制御不良とは、制御液圧が目標液圧に追従していない状態をいい、例えば目標液圧と制御液圧との偏差が基準偏差を超える状態が所定の判定基準時間を超えて継続することをいう。
ホイールシリンダ圧の制御応答に異常があると判定された場合には、ブレーキECU70は、リニア制御モードを中止してマニュアルブレーキモードに制御モードを切り替える。マニュアルブレーキモードにおいては、運転者のブレーキペダル12への入力が液圧に変換されて機械的にホイールシリンダ23に伝達され、車輪に制動力が付与される。マニュアルブレーキモードは、フェイルセーフの観点からリニア制御モードのバックアップ用の制御モードとしての役割を有する。
本実施形態においては、液圧源からホイールシリンダ23への供給経路を異ならせることによりマニュアルブレーキモードとして複数のモードから選択することができる。具体的には、ブレーキECU70は、マスタカット弁64、レギュレータカット弁65、及び分離弁60の開閉パターンを異ならせることにより、複数のマニュアルブレーキモードから1つの制御モードを選択することができる。ここでは、レギュレータモードと非制御モードの2つを例として説明する。
レギュレータモードにおいては、ブレーキECU70は、レギュレータカット弁65及び分離弁60を開弁し、マスタカット弁64を閉弁する。増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67は、制御が停止され閉弁される。シミュレータカット弁68は開弁される。その結果、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23にブレーキフルードが供給されることとなり、レギュレータ圧によって各車輪に制動力が付与される。レギュレータ33には動力液圧源30が高圧側として接続されているので、動力液圧源30における蓄圧を活用して制動力を発生させることができるという点で好ましい。
非制御モードにおいては、ブレーキECU70は、すべての電磁制御弁への制御電流の供給を停止する。よって、常開型のマスタカット弁64及びレギュレータカット弁65は開弁され、常閉型の分離弁60及びシミュレータカット弁68は閉弁される。増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67は、制御が停止され閉弁される。その結果、ブレーキフルードの供給経路はマスタシリンダ側とレギュレータ側との2系統に分離される。マスタシリンダ圧が前輪側のホイールシリンダ23FR及び23FLへと伝達され、レギュレータ圧が後輪側のホイールシリンダ23RR及び23RLへと伝達される。非制御モードによれば、制御系の異常により電磁制御弁への通電がない場合であっても制動力を発生させることができるので、フェイルセーフの観点から好ましい。
ところで、漏れ異常などの異常が発生したとしても、その異常が検出されるまでの間は、異常発生前と同様にブレーキバイワイヤによりホイールシリンダ圧が目標圧に追従するように制御される。特に、長年の使用や異物噛み込みなどによる制御弁あるいは配管などからの小流量の漏れ異常の場合には、ホイールシリンダ圧に顕著な応答異常が生じない可能性がある。しかし、漏れ異常によるブレーキフルードの連続的な流出入のもとでホイールシリンダ圧を目標圧に追従させようとすれば、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67の作動頻度が増大することが予想される。このように作動頻度が増大すれば、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67における過度の温度上昇を招く可能性がある。
そこで、本実施形態においては、制御部としてのブレーキECU70は、ブレーキバイワイヤによる制御中にホイールシリンダ圧を制御するための電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えた場合に、ブレーキバイワイヤによる制御を中止してマニュアルブレーキモードに移行する。このときブレーキECU70は、電磁制御弁に供給される制御電流を低減し、あるいは好ましくは制御電流の供給を停止することにより、電磁制御弁における発熱を許容範囲内へと回復させる。本実施形態においては、ブレーキバイワイヤに供される電磁制御弁として常閉型の増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67を用いている。このため、制御電流を低減することにより電磁制御弁は閉状態に向かい、自動的にホイールシリンダ圧制御系統による制御を中止することができる。マニュアルブレーキモードに移行することにより、継続して制動力を確保することができる。
本実施形態においては、ホイールシリンダ圧の応答異常の検出に先立って、あるいは言い換えれば異常が検出されていない状態において、ブレーキECU70は発熱が許容範囲を超えたことを条件としてブレーキバイワイヤによる制御を中止する。このため、ホイールシリンダ圧制御系統の制御能力の範囲内に収まる程度の少量の漏れ異常が発生した場合であっても、電磁制御弁における過度の温度上昇を抑え電磁制御弁の保護を実現することができる。このような小漏れはホイールシリンダ圧の応答から検出することが必ずしも容易ではなく、本実施形態のように異常の検出に先立って電磁制御弁の保護を図ることはフェイルセーフの観点からみて好ましい。特に本実施形態のように複数のホイールシリンダ23に対し電磁制御弁が共通化されたことにより制御電流が大きくなる場合に有効である。なお、ブレーキECU70は発熱が許容範囲を超えたことを条件として漏れ異常の発生を推定するようにしてもよい。
ブレーキECU70は、電磁制御弁における発熱の許容範囲として例えば電磁制御弁の温度範囲を用いる。ブレーキECU70は、電磁制御弁における温度が基準温度を超えた場合に許容範囲を超えたものと判定する。電磁制御弁における温度は、電磁制御弁に設けられた温度センサによる実際の測定温度でもよいし、推定温度でもよい。本実施形態においては以下に説明するように、電磁制御弁の駆動用のコイルの抵抗値に基づく推定温度を用いる。あるいはブレーキECU70は、電磁制御弁に供給された制御電流に基づいて推定温度を演算してもよい。また、ブレーキECU70は、発熱の許容範囲として温度範囲に限られず、電磁制御弁の作動時間、作動頻度、またはこれらに基づいて定められる指標により発熱許容範囲を設定してもよい。
図2は、本実施形態に係る制御モードの移行処理を説明するためのフローチャートである。図2には、減圧リニア制御弁67における発熱が許容範囲を超えた場合の移行処理が示されている。図2に示される処理は、リニア制御モードにおいてブレーキECU70により実行される。なお、図においては、減圧リニア制御弁67をSLRと示し、増圧リニア制御弁66をSLAと示し、レギュレータカット弁65をSRCと示す。
ブレーキECU70は、まず減圧リニア制御弁67のコイル温度が基準温度Tよりも高いか否かを判定する(S10)。ブレーキECU70は、減圧リニア制御弁67のコイル温度をコイル抵抗値に基づいて演算する。減圧リニア制御弁67の主たる発熱源はコイルであり、コイルの温度とコイルの抵抗値との間には一定の関係があるから、コイル抵抗値に基づいてコイル温度すなわち減圧リニア制御弁67の温度を求めることができる。基準温度Tは、コイルを保護するための樹脂の耐熱温度よりも低い所定の温度に設定される。電磁制御弁の発熱からの保護を重視する場合には基準温度Tを低めに設定し、制御モードをリニア制御モードに維持することを重視する場合には基準温度Tを高めに設定することができる。基準温度Tはこれらの観点を適宜考慮して例えば実験等により適切な値に設定することが望ましい。
減圧リニア制御弁67の温度が基準温度Tよりも低いと判定された場合には(S10のNo)、ブレーキECU70は、S10の判定を周期的に繰り返す。すなわち、リニア制御モードによる制動力制御が続行される。逆に、減圧リニア制御弁67の温度が基準温度Tよりも高いと判定された場合には(S10のYes)、ブレーキECU70は、レギュレータカット弁65または増圧リニア制御弁66に漏れ異常または開故障が生じているものと推定する(S12)。この場合、ブレーキECU70は、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67への制御電流の供給を停止してリニア制御モードを中止し、レギュレータモードに移行する(S14)。これにより、減圧リニア制御弁67への通電が停止され減圧リニア制御弁67を発熱から保護することができる。
減圧リニア制御弁67の温度が高まったのは、ブレーキECU70がホイールシリンダ圧を目標圧に追従させようとして減圧リニア制御弁67の作動頻度を高めたことによるものと考えられる。これは、レギュレータカット弁65または増圧リニア制御弁66からホイールシリンダ23へのブレーキフルードの流入量が多くなったためであり、レギュレータカット弁65または増圧リニア制御弁66に漏れ異常または開故障が生じている可能性が推定される。
ブレーキECU70は、この推定結果から直ちに異常の発生を確定させる必要はなく、異常発生の可能性があることを示す記録として推定結果を用いることができる。ブレーキECU70は、例えば一定時間内に複数回漏れ異常等の推定がなされた場合に異常の発生を確定的に判定するようにしてもよい。また、レギュレータモードへの移行後に減圧リニア制御弁67の温度が基準温度Tよりも低下した場合には、ブレーキECU70は、レギュレータモードからリニア制御モードへと復帰させてもよい。あるいは、ブレーキECU70は、漏れ異常または開故障の推定(S12)を省略して、減圧リニア制御弁67の温度が基準温度Tよりも高いと判定された場合に(S10のYes)、ただちにレギュレータモードに移行してもよい(S14)。
なお、本実施形態においてブレーキECU70は、マスタカット弁64における漏れ異常等の発生を推定していない。仮にマスタカット弁64に開故障が生じマスタシリンダ32からホイールシリンダ23へとブレーキフルードが流入したとしても、マスタシリンダ32の収容液量は比較的少量であることから減圧リニア制御弁67の作動頻度の増大への影響は小さいと考えられる。これに対して、レギュレータカット弁65及び増圧リニア制御弁66の上流には動力液圧源30が接続されている。このため、マスタシリンダ32に比較して多量のブレーキフルードがホイールシリンダ23へと漏出し、減圧リニア制御弁67における作動頻度の増大への影響が大きいものと想定される。
図3は、本実施形態に係る異常発生箇所の特定処理の一例を説明するためのフローチャートである。図3に示される処理は、上述のように減圧リニア制御弁67の発熱が許容範囲を超えてレギュレータモードに移行した後にブレーキECU70により実行される。図3に示される処理が開始されると、まずブレーキECU70は、ブレーキペダル12の踏込が戻し中であるか否か、つまり踏込が解除中であるか否かを判定する(S16)。ブレーキペダル12の戻し中にはレギュレータ圧Pregがホイールシリンダ圧Pfrontよりも低くなる傾向があるので、両者の大小関係を効果的に判定することができない可能性があるからである。よって、ブレーキペダル12の踏込が戻し中である場合には(S16のYes)、ブレーキECU70は、次の判定処理に移行せずに、周期的にこの判定を繰り返す(S16)。
ブレーキペダル12の踏込が戻し中ではない場合には(S16のNo)、ブレーキECU70は、レギュレータ圧Pregとホイールシリンダ圧Pfrontの大小関係を判定する(S18)。具体的には、ブレーキECU70はホイールシリンダ圧Pfrontのほうがレギュレータ圧Pregよりも大きいか否かを判定する。レギュレータ圧Pregはレギュレータ圧センサ71により測定され、ホイールシリンダ圧Pfrontは制御圧センサ73により測定されてブレーキECU70に送信される。
ホイールシリンダ圧Pfrontのほうがレギュレータ圧Pregよりも大きいと判定された場合には(S18のYes)、ブレーキECU70は、漏れ異常または開故障が生じているのは増圧リニア制御弁66であると推定する(S22)。逆に、ホイールシリンダ圧Pfrontとレギュレータ圧Pregとが同程度である判定された場合には(S18のNo)、ブレーキECU70は、漏れ異常または開故障が生じているのはレギュレータカット弁65であると推定する(S20)。
レギュレータモードにおいては、レギュレータカット弁65が開弁されるから、ホイールシリンダ圧Pfrontとレギュレータ圧Pregとは同程度となる。それにもかかわらず、ホイールシリンダ圧Pfrontのほうがレギュレータ圧Pregよりも高くなるということは、動力液圧源30に蓄圧されている高圧のブレーキフルードが増圧リニア制御弁66を介してホイールシリンダ23へと漏出している可能性が考えられる。一方、ホイールシリンダ圧Pfrontとレギュレータ圧とが同程度であれば増圧リニア制御弁66は正常に閉弁されており、レギュレータカット弁65に漏れ異常等が生じていたものと考えることができる。なお、ホイールシリンダ圧Pfrontとレギュレータ圧Pregとを比較する代わりに、ホイールシリンダ圧Pfrontに適宜マージンを加えたものとレギュレータ圧Pregとを比較するようにしてもよい。
なお、ブレーキECU70は、ブレーキ回生協調制御の実行中に限って減圧リニア制御弁67の発熱が許容範囲を超えた場合にマニュアルブレーキモードに移行するようにしてもよい。ブレーキ回生協調制御の実行中には回生制動力に相当する差圧がレギュレータカット弁65の上下流間に作用する一方、回生協調制御ではない通常のリニア制御モードにおいてはレギュレータカット弁65の上下流間に差圧は生じていない。このため、回生協調制御の実行中のほうがレギュレータカット弁65の開故障時のホイールシリンダ23への漏出量は大きくなり、減圧リニア制御弁67の作動頻度がより増大することになるからである。
図4は、本実施形態に係る制御モードの移行処理を説明するためのフローチャートである。図4には、増圧リニア制御弁66における発熱が許容範囲を超えた場合の移行処理が示されている。図4に示される処理は、ブレーキECU70によりリニア制御モードにおいて実行される。
ブレーキECU70は、まず増圧リニア制御弁66のコイル温度が基準温度Tよりも高いか否かを判定する(S30)。ブレーキECU70は、増圧リニア制御弁66のコイル温度を図2に示される処理と同様にコイル抵抗値に基づいて演算する。基準温度Tは、増圧リニア制御弁66と減圧リニア制御弁67とに共通の値に設定してもよいし、異なる値に設定してもよい。例えば増圧リニア制御弁66と減圧リニア制御弁67との仕様が共通であれば基準温度Tを共通の値に設定することができる。
増圧リニア制御弁66の温度が基準温度Tよりも低いと判定された場合には(S30のNo)、ブレーキECU70は、S30の判定を周期的に繰り返す。すなわち、リニア制御モードによる制動力制御が続行される。逆に、増圧リニア制御弁66の温度が基準温度Tよりも高いと判定された場合には(S30のYes)、ブレーキECU70は、ホイールシリンダ圧を減少させるような漏れ異常または開故障が生じているものと推定する(S32)。ブレーキECU70は、例えば減圧リニア制御弁67、ABS減圧弁56〜59、または配管等のいずれかの箇所からの漏れ異常が生じているものと推定する。
この場合、ブレーキECU70は、動力液圧源30における液圧Paccに応じて異なるマニュアルブレーキモードを選択して移行する。ブレーキECU70は、動力液圧源30における液圧Paccと基準圧力P0との大小を判定する(S34)。ブレーキECU70は、液圧Paccとしてアキュムレータ圧センサ72の測定値を用いる。ブレーキECU70は、動力液圧源30における液圧Paccが基準圧力P0を超えている場合には(S34のYes)、レギュレータモードに移行する(S36)。動力液圧源30における液圧Paccが基準圧力P0に満たない場合には(S34のNo)、ブレーキECU70は、非制御モードに移行する(S38)。いずれの場合においてもブレーキECU70はリニア制御モードを中止するから、増圧リニア制御弁66への通電が停止され増圧リニア制御弁66を発熱から保護することができる。
ここで基準圧力P0はレギュレータモードを実行するのに充分な程度のアキュムレータ圧に設定すればよい。増圧リニア制御弁66の動作頻度が高くなり当該弁における発熱が許容範囲を超えた場合には、動力液圧源30における液圧Paccが比較的低くなっている場合があり得る。よって、液圧Paccが基準圧力P0に満たない場合に非制御モードに移行することにより、レギュレータ圧とともにマスタシリンダ圧を利用してホイールシリンダ圧を増圧して制動力を充分に確保することができる。なお、ブレーキECU70は、一旦レギュレータモードに移行した後に動力液圧源30における液圧Paccが基準圧力P0を下回った場合にレギュレータモードから非制御モードへと移行してもよい。
付言すると、ブレーキECU70は、減圧リニア制御弁67の発熱が許容範囲を超えた場合にも(図2参照)、上述のように動力液圧源30における液圧Paccに応じて異なるマニュアルブレーキモードを選択して移行してもよい。増圧リニア制御弁66における漏れ異常によって液圧Paccが低下している可能性が考えられるからである。
マニュアルブレーキモードへの移行後に、ブレーキECU70は例えば次のようにして漏れ異常の発生箇所を特定することが可能である。ブレーキECU70は、ABS保持弁51〜54のうちの特定の1つ、例えば右前輪用のABS保持弁51を閉弁し、制御圧センサ73の測定値Pfrontが上昇するか否かを判定する。このとき測定値Pfrontに上昇が見られるならば、ブレーキECU70は、閉弁された右前輪用のABS保持弁51に対応する右前輪用のABS減圧弁56に開故障が生じていると判定する。なぜなら、特定のABS保持弁を閉弁した後に測定値Pfrontの上昇が再開されたということは、そのABS保持弁の下流においてブレーキフルードの漏れが生じていると考えられるからである。この操作をすべての車輪に対して実行することにより、ABS減圧弁56〜59のいずれかに漏れ異常が発生しているか否かを判定することができる。いずれのABS減圧弁56〜59にも漏れ異常が生じていないと判定された場合には、ブレーキECU70は、減圧リニア制御弁67に異常が発生しているものと判定することがことができる。
なお、この場合、制御弁の開故障ではなく、液圧アクチュエータ40とホイールシリンダ23とを接続する配管等からのブレーキフルードの漏れが生じている可能性もある。仮に配管からの漏れが生じている場合には、リザーバ34に還流するブレーキフルードが減少するので、リザーバ34におけるブレーキフルードの蓄積量から判定することができる。よって、ブレーキECU70は、リザーバ34におけるブレーキフルードの蓄積量を検出するリザーバスイッチ等からの信号に基づいて、制御弁からの漏れと配管からの漏れとを識別するようにしても良い。
20 ブレーキ制御装置、 23 ホイールシリンダ、 27 マスタシリンダユニット、 30 動力液圧源、 32 マスタシリンダ、 33 レギュレータ、 64 マスタカット弁、 65 レギュレータカット弁、 66 増圧リニア制御弁、 67 減圧リニア制御弁、 70 ブレーキECU。
Claims (6)
- 作動流体の供給により車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、
前記ホイールシリンダへの作動流体の給排を制御電流に応じて制御する常閉型の電磁制御弁を含むホイールシリンダ圧制御系統と、
ホイールシリンダ圧が目標圧に近づくように前記制御電流を制御する制御部と、
収容されている作動流体を運転者によるブレーキ操作部材の操作量に応じて加圧するマニュアル液圧源と、
前記マニュアル液圧源と前記ホイールシリンダとを接続しており、前記ホイールシリンダ圧制御系統によりホイールシリンダ圧を制御するに際して遮断される作動流体供給経路と、を備えるブレーキ制御装置であって、
前記制御部は、前記電磁制御弁の制御中に前記電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えた場合に前記電磁制御弁を閉弁して前記ホイールシリンダ圧制御系統による制御を中止するとともに前記マニュアル液圧源から前記ホイールシリンダへ作動流体が供給されるように前記作動流体供給経路を連通させることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 前記制御部は、ホイールシリンダ圧に応答異常が検出されていない状態において前記電磁制御弁における発熱が許容範囲を超えたことを条件として前記ホイールシリンダ圧制御系統による制御を中止することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
- 前記制御部は、前記電磁制御弁における温度が基準温度を超えた場合に前記制御電流の供給を中止して前記電磁制御弁を閉弁することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
- 前記電磁制御弁は、前記制御電流の供給により当該弁を開閉動作させるためのコイルを含み、
前記制御部は、前記コイルの抵抗値に基づいて前記電磁制御弁における温度を推定することを特徴とする請求項3に記載のブレーキ制御装置。 - 前記マニュアル液圧源は、収容された作動流体を運転者によるブレーキ操作部材の操作量に応じて加圧する第1の液圧源と、前記第1の液圧源の作動流体圧に合わせて作動流体を調圧する第2の液圧源とを含み、
前記作動流体供給経路は、前記第1の液圧源から前記ホイールシリンダへの作動流体の供給を開閉により制御する第1制御弁と、前記第2の液圧源から前記ホイールシリンダへの作動流体の供給を開閉により制御する第2制御弁と、を含み、
前記ホイールシリンダ圧制御系統は、前記ホイールシリンダに供給されるべき作動流体を動力の供給により加圧する動力液圧源を含み、当該動力液圧源は前記第2の液圧源への作動流体の供給源として前記第2の液圧源に接続されており、
前記電磁制御弁は、前記動力液圧源から送出された作動流体の前記ホイールシリンダへの供給を制御する増圧用制御弁であり、
前記制御部は、前記増圧用制御弁における発熱が許容範囲を超えた場合に前記動力液圧源における圧力が基準圧力を超えていることを条件として前記増圧用制御弁を閉弁するとともに前記第2制御弁を開弁することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。 - 前記制御部は、前記増圧用制御弁における発熱が許容範囲を超えた場合に前記動力液圧源における圧力が基準圧力に満たないことを条件として前記増圧用制御弁を閉弁するとともに前記第1制御弁及び第2制御弁の双方を開弁することを特徴とする請求項5に記載のブレーキ制御装置。
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WO2017188164A1 (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | 株式会社デンソー | 坂道発進補助装置 |
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