JP2008047395A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電層の温度分布を均一化した燃料電池の提供。
【解決手段】燃料電池を構成するセパレータ20内に形成された冷媒通路22a,bは、燃料供給側の冷媒供給マニホールド24,25からセパレータ20の長辺に沿って内部に向かって流れ、所定の位置で直角に折れ曲がって重力方向に流れ、再び直角に折れ曲がって長辺に沿ってもとの短辺方向に戻り、燃料排出側の冷媒排出マニホールド27,28に接続される略U字形の通路を内側に並べた構造を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池に関する。
発熱を伴う電気化学反応が行われる燃料電池では、発電層の全面で安定した発電を行うために、発電層を作動温度域に保つと同時に、温度分布を均一化することが望ましい。そのため、従来から、燃料電池には、単一または複数のセルごとに熱交換用の流体(以下、冷媒という)の通路が設けられ、セル内温度の制御及び均一化を図ることが行われている。このような冷媒通路を備えた燃料電池は、例えば、下記特許文献1に記載のものが知られている。
特開2002−184428号公報
このような冷媒通路を備えた燃料電池では、例えば、矩形の発電層の長辺側から燃料ガス及び酸化ガスを供給し、短辺側から直線的に冷媒を供給するものが考えられる。冷媒は、入口側から出口側に向かって流れるに従い吸収した熱が冷媒に蓄積されていくため、次第に冷媒の熱交換能力が低下するので、このような方式では、冷媒の通路延長が長い長辺方向の発電層温度に大きな温度差を生じてしまう。また、燃料ガスの供給側では燃料ガスの濃度が高く、発熱(発電)反応が活発に行われ、燃料ガスの排出側では、これに比して反応が緩慢であるために、短辺方向にも大きな温度差を生じてしまう。これにより、発電層全面での安定的な発電が行われないという問題を生じていた。このような問題は、上記の燃料電池に限らず、冷媒通路の延長距離が長い、あるいは燃料供給側の冷媒通路の延長距離が長い燃料電池共通の課題であった。
上記課題を解決する本発明の燃料電池は、
燃料電池であって、
燃料の供給を受け、発熱を伴う電気化学反応により発電を行う矩形形状の発電層と、
前記矩形形状の発電層の長辺側から前記発電層に前記燃料を供給する燃料通路と、
前記発電層を挟持するセパレータと、
前記発電層の両短辺の、前記燃料の供給側にそれぞれ偏って設けられ、前記セパレータに熱交換用の流体を供給する供給口と、
該各々の供給口に連通して前記セパレータに形成された少なくとも2組の通路であって、前記供給口から少なくとも所定の範囲に亘っては前記長辺に沿っており、前記供給口から、前記供給口に対応して該供給口よりも前記燃料の下流側に設けられた各排出口まで連通する前記流体用の通路と
を備えたことを要旨とする。
かかる構成を有する燃料電池は、発電層の両側から冷媒が供給され、所定の範囲に亘って長辺に沿って流れるので、発電層の温度が高くなる燃料供給側を冷媒が流れる距離が一つの冷媒通路当たりで短くなることから、冷媒に熱が蓄積されることを抑制して、発電層の長辺方向の温度分布を均一化できる。また、発電層の温度が高い部分に最も温度が低い状態の冷媒を最初に流すことで、当該部分が十分に冷却でき、発電層の短辺方向についても温度分布を均一化できる。その結果、発電層全面での均一的な発電を促進するという優れた効果を奏する。
こうした燃料電池において、発電層及びセパレータは、複数積層することができる。これにより、所望の電圧等の電池性能を有する燃料電池とすることができる。
また、こうした燃料電池において、燃料は、水素、一酸化炭素などの燃料ガスとすることができる。
また、こうした燃料電池において、発電層は、アノード、電解質膜、カソードを備えた固体高分子形燃料電池とすることができる。固体高分子形燃料電池は、比較的低温で作動し、起動性、小型・軽量化に優れているため、自動車用、携帯機器用、家庭用など広範な利用が可能となる。
また、こうした燃料電池において、更に発電層に酸化ガスを供給する酸化ガス通路を備えたものとすることができる。この場合、燃料の通路及び酸化ガスの通路は、多孔体により形成することが望ましい。これにより、燃料及び酸化ガスはアノード面及びカソード面と均一に接触できるため、発熱分布が均一化され、発電層全面での均一的な発電を促進するという優れた効果を奏する。
また、こうした燃料電池において、更に発電層の長辺から発電層に酸化ガスを供給する酸化ガス通路を備えたものとすることができ、この場合、燃料及び酸化ガスの通路は、重力方向とすることができる。これにより、燃料電池が固体高分子形燃料電池や直接メタノール形燃料電池である場合、アノードに供給される燃料の水分及びカソードで発生する水分は、フラッディングを生じることなく、重力及びガス等の流れを利用して確実に排出させることができるため、安定した発電が可能となる。
また、こうした燃料電池において、冷媒の通路は、略U字形をなし、冷媒の供給口側の短辺に折り返して形成することが望ましい。かかる燃料電池の冷媒の通路は、発電層の形状に合わせて効率的に冷却通路群を配置することができる。
さらに、冷媒通路が略U字形の場合、冷媒の排出口は、発電層の両短辺の、燃料の排出側にそれぞれ偏って設けることが望ましい。これにより、冷媒の供給口と排出口を発電層の短辺側に集めることができ、効率の良い取り回しが可能になる。
本発明の実施例について説明する。図1は、実施例としての自動車に搭載する固体高分子形燃料電池を形成する発電層及びセパレータの概略構成を示す説明図である。図示するように、固体高分子形燃料電池を構成する単一のセル10は、隔壁として機能するセパレータ20、燃料として用いる水素ガスの通路となる多孔体30、発電反応が行われる発電層を備えた発電体40、酸化ガスとして用いる空気の通路となる多孔体50を備えている。また、セル10の多孔体50側には、セパレータ20と同一形状を有するセパレータ60が配置されている。なお、セルとは、燃料電池の動作を司る基本的な最小単位であり、この両セパレータ20,60に狭持されるセパレータを含めた構成物がセルと呼ばれることもあるが、ここでは、セパレータ60は、図示しない他の水素ガスの通路となる多孔体、発電体及び空気の通路となる多孔体と一対をなすものと見なして、単一のセル10には含めないものとして扱う。また、本実施例においては、燃料として水素ガスを、酸化ガスとして空気を用いたが、燃料電池の形式などに応じて、燃料としての一酸化炭素ガス、メタノール、酸化ガスとしての酸素ガス、富化酸素ガスなど、種々の資材を用いることができる。
この燃料電池セル10は、厚み方向に複数個繰り返して積層され、その積層方向の両端に図示しないターミナル、インシュレータ、エンドプレートが配置されて燃料電池が形成される。なお、本実施例では、セル10は、自動車用燃料電池としておよそ300ミリ×100ミリの矩形に形成されているが、燃料電池の用途や必要な性能に応じて他の形状のセルを用いて構成しても差し支えない。
セル10の詳細について、まず、発電体40を説明する。発電体40は、発電層としての矩形の膜・電極接合体(Membrane-Electrode Assembly、以下「MEA」という。)41と、その外周を囲むシールガスケット49を備えている。
MEA41は、ガス拡散層42及び触媒層43から構成されるアノード47と、ガス拡散層46及び触媒層45から構成されるカソード48と、その間に配される電解質膜44とを備えている。ガス拡散層42,46は、カーボン製の多孔体であり、本実施例では、カーボンクロスによって形成されているが、カーボンペーパーなどを用いてもよい。触媒層43,45は、電気化学反応を促進する触媒、例えば白金などを担持している。電解質膜44は、湿潤状態でプロトン伝導性を備えた固体高分子材料の薄膜である。
シールガスケット49は、その外形がセパレータ20と同一の矩形に形成されており、その4辺に沿って水素、空気及び冷却水のマニホールドを形成する貫通孔が設けられている。このマニホールド用の貫通孔は、セパレータ20に設けられた貫通孔と同一であるため、セパレータ20の構造とともに後述する。
次に、多孔体30及び多孔体50について説明する。多孔体30,50は、反応ガスの通路を形成するものであり、ステンレス、チタン等の金属、またはカーボン材料などから形成される。本実施例では、チタンを用いた。多孔体30は、水素ガスをアノード47へ供給するための通路であり、後述する水素供給マニホールド32,33から多孔体30供給される水素ガスは、多孔体30の内部を重力方向に送られてアノード47に供給され、残った水素は後述する水素排出マニホールド35,36へ排出される。同様に、多孔体50は、空気をカソード48へ供給するための通路であり、後述する空気供給マニホールド52,53から多孔体50に供給される空気は、多孔体50の内部を重力方向に送られて、カソード48に供給され、残った空気は後述する空気排出マニホールド55,56へ排出される。
本実施例では、水素ガス及び空気の通路が多孔体で形成されることにより、水素及び空気はそれぞれアノード面、カソード面に均一に接触することができ、MEA41の全面での安定的な発電を促進する。また、多孔体30及び多孔体50においては、水素ガス及び空気の通路が重力方向に形成されることから、水素ガス中に含まれる、あるいはカソードで発生する水分は重力により滞留することなく適正に排出される。なお、本実施例では、水素ガス及び空気の通路を多孔体30,50により形成したが、セパレータ20の両表面に溝を形成して通路としても差し支えない。また、多孔体内での水素ガス及び空気の流れ方向は、重力方向としたが、他の方向であっても差し支えない。
次に、セパレータ20について説明する。図2はセパレータ20の内部に形成された冷媒通路22a,22bの構造を示す説明図である。セパレータ20は、その上部の2隅に水素供給マニホールド32,33、下部の2隅に水素排出マニホールド35,36を備えている。また、セパレータ20の長辺には、水素供給マニホールド32,33の間に空気供給マニホールド52,53を、水素排出マニホールド35,36の間に空気排出マニホールド55,56を備えている。また、セパレータ20の両短辺には、水素供給マニホールド32,33側に冷媒供給マニホールド24,25を、水素排出マニホールド35,36側に冷媒排出マニホールド27,28を備えている。さらに、セパレータ20は、その内部にMEA41の温度を均一かつ適正域に制御するための冷媒通路22a,22bを備えている。
水素供給マニホールド32,33に供給された水素ガスは、前述の通り、多孔体30を経てアノード47に供給され、アノード47で消費されなかった残りの水素ガスが水素排出マニホールド35,36から排出される。なお、マニホールド32,33,35,36と多孔体30との間の水素ガスの移動は、セパレータ20に形成された図示しない内部通路及び表面孔を通じて行われる。
同様に、空気供給マニホールド52,53に供給された空気は、多孔体50を経てカソード48に供給され、カソード48で消費されなった残りの空気が、カソード48で生成された水分と共に空気排出マニホールド55,56から排出される。マニホールド52,53,55,56と多孔体50との間の空気の移動は、セパレータ60に形成された図示しない内部通路及び表面孔を通じて行われる。
冷媒供給マニホールド24,25に供給された冷媒REは、セパレータ20の内部に形成された冷媒通路22a,22bにそれぞれ供給され、多孔体30,50を介してMEA41と熱交換を行った後、冷媒排出マニホールド27,28に排出される。この冷媒通路22a,22bは、冷媒供給マニホールド24,25からセパレータ20の長辺に沿って内部に向かって流れ、所定の位置で直角に折れ曲がって重力方向に流れ、再び直角に折れ曲がって長辺に沿ってもとの短辺方向に戻り、冷媒排出マニホールド27,28に接続される略U字形の通路を5重に並べた構造を左右対照に有している。本実施例では、冷媒REは、エチレングリコールを含む不凍水を用いたが、他の不凍水や純水、それらに防錆添加剤、イオン交換樹脂を添加したもの、空気などを用いてもよい。なお、マニホールド24,28と図示する冷媒通路22a、マニホールド25,27と図示する冷媒通路22bとは、それぞれセパレータ20の内部の図示する断面とは異なる断面上に形成される冷媒通路により連通している。また、本実施例では、セパレータ20は、2枚または3枚のチタンプレートにエッチング加工を施して貼り合わせることにより冷媒通路を形成しているが、他の金属やカーボン、合成樹脂などの他の部材から形成してもよく、打ち抜き加工やプレス加工を施して貼り合わせることにより冷媒通路を形成してもよい。
一方、比較例として、従来のセパレータの一例としてのセパレータ120の内部に形成された冷却通路の構造を図3に示す。図3に示す従来のセパレータ120は、セパレータ120の短辺に沿って、水素供給マニホールド32と水素排出マニホールド36の間に冷媒供給マニホールド124,128を、水素供給マニホールド33と水素排出マニホールド35の間に冷媒排出マニホールド125,127を備えている。また、セパレータ120の内部に形成された冷媒通路122は、冷媒供給マニホールド124または128からセパレータ120の長辺に沿って直線的に流れ、冷媒排出マニホールド125または127に接続される直線形通路を10本並べた構造を有している。その他の構造は、セパレータ20と同様である。
ここで、本実施例のセパレータ20と従来のセパレータ120を比較する。図4は、従来のセパレータ120を用いた場合のMEA温度分布を模式的に表した図である。図中のP1ないしP4は、説明の便宜上、図2及び図3の所定の位置に付した符号である。まず、前提として、MEAの発熱分布について説明する。多孔体30の上流側からアノード47に供給される水素ガス及び多孔体50の上流側からカソード48に供給される空気は、上流側では十分な水素または酸素濃度を有しており、活発な発熱反応を起こさせるが、下流側に向かうに従って、発電反応で消費された分だけ水素濃度及び酸素濃度が低下し、発熱反応が緩慢となる。すなわち、MEAでの発熱量は、図4(a)に示すように、水素ガス通路の上流側(P1-P2側)の領域A1が下流側(P4-P3側)の領域A2よりも大きくなる。
ここで、長辺に沿った直線的な冷媒通路122を備えた従来のセパレータ120では、冷媒通路122を流れる冷媒REの温度は、通路の入口側(P1-P4側)では低温であるが、出口側(P2-P3側)に向かうに従いMEAの熱を吸収して次第に高温となる。すなわち、冷媒REの冷却能力は、図4(b)に示すように、入口側の領域A3で大きく、出口側の領域A4で小さくなる。
したがって、従来のセパレータ120では、前述のMEA発熱分布(図4(a))と冷媒冷却能力分布(図4(b))とを合わせれば、MEA表面の温度は、図4(c)に示すように、P4からP2に向かって次第に温度が高くなる分布を形成し、P2付近では冷媒REによる冷却が困難な状況が発生する。
一方、図5は、本実施例のセパレータ20を用いた場合のMEA温度分布を模式的に表した図である。MEAの発熱分布については、従来のセパレータ120と同様である(図5(a))。
本実施例のセパレータ20では、両短辺から長辺に沿って流れる冷媒通路22a,22bがセパレータ20の中央部でUターンする構造となっており、MEA発熱温度が高くなりがちな水素ガス通路の上流側(P1-P2側)の領域A1を一つの冷媒通路が通過する距離を、従来のセパレータ120と比べておよそ半分以下とすることができるため、上流側では従来のセパレータ120に比べて低温とすることができる。下流側では、次第に熱を吸収するために高温となる。すなわち、冷媒REの冷却能力は、図4(b)に示すように、上流側の領域A1で大きく、下流側の領域A2で小さくなる。また、同時に、上述の冷媒通路の構造から、冷媒REの冷却能力は、長辺方向の差が緩和される。
したがって、本実施例のセパレータ20では、前述のMEA発熱分布(図5(a))と冷媒冷却能力分布(図5(b))を合わせれば、MEAの発熱量の大きな領域A1にける冷媒REの冷却能力を大きくし、MEAの発熱量の小さな領域A2にける冷媒REの冷却能力を小さくすることから、短辺方向の温度分布を均一化できると同時に、冷媒REの長辺方向の冷却能力の差が緩和されることから、長辺方向の温度分布も均一化できる(図5(c))。さらに、短辺方向の温度分布について細かく見れば、本実施例の略U字形の冷媒の通路の集合体は、例えば、第1の流路が、発熱(発電)反応が最も活発に行われる領域A1の最上流部を冷媒供給口から長辺に沿って流れ、略U字形に折り返して、発熱反応が最も緩慢となる領域A2の最下流部を長辺に沿って流れ、第2の通路が、第1の流路の内側の2番目に発熱の大きい部分を流れた後、2番目に発熱の小さい部分を流れる、といったように、発熱の大きい領域A1と発熱の小さい領域A2をバランス良く組み合わせて流れるために、冷媒通路ごとの吸収熱量が均一化され、発電層の短辺方向の温度分布について均一化できる。以上のことから、本実施例の構成を有する燃料電池は、発電層全体の温度分布を均一化でき、発電層全面での均一的な発電を促進するという優れた効果を奏する。
なお、本実施例のセパレータ20及び従来のセパレータ120を用いたセルについて、それぞれのセルを1万個の区画に分け、シミュレーションにより各区画のMEA表面温度を算出し、次式(1)で表される各区画の温度の分散σ2を求めたところ、従来のセパレータ120の分散σ2 120=26.8に対して、本実施例のセパレータ20の分散σ2 20=5.1となり、本発明により温度分布を大幅に均一化できた。
Figure 2008047395
本実施例では、U字形の冷媒通路22a,22bは、セパレータ20の長辺または短辺に対して平行としたが、傾斜があっても差し支えない。また、本実施例では、冷媒通路22a,22bは、直角に曲がる通路としたが、円や楕円を描きながら曲がる通路であってもよい。さらに、本実施例の冷媒通路数は、左右に5本ずつとしたが、セルの寸法や求められる温度分布の均一性から最適な本数を適宜選択することができる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、空気の供給方向を重力方向と逆にしたものや、セルの長辺を重力方向として配置し、水素及び空気を重力と交差する方向に、冷媒REを重力方向に流すものや、略U字形の冷媒通路の代わりにL字形の冷媒通路を用いるものなど種々の変形例を考えることができる。もとより、本発明の燃料電池の構成は、固形高分子形燃料電池に限らず、直接メタノール形、リン酸形、溶融炭酸塩形、固体酸化物形など種々の燃料電池に適用することができる。なお、本実施例では、発電層は矩形形状としたが、縦横の長さが略等しいものであっても適用可能である。
本発明の実施例としての燃料電池のセル10の概略構成を示す説明図である。 本発明の実施例としてのセパレータ20の内部に形成された冷媒通路22a,22bの構造を示す説明図である。 比較例としての従来のセパレータ120の内部に形成された冷媒通路122の構造を示す説明図である。 従来のセパレータ120を用いた場合のMEA温度分布を模式的に表した図である。 実施例としてのセパレータ20を用いた場合のMEA温度分布を模式的に表した図である。
符号の説明
10…燃料電池セル
20,120,60…セパレータ
22a,22b,122…冷媒通路
24,25,124,128…冷媒供給マニホールド
27,28,125,127…冷媒排出マニホールド
30,50…多孔体
32,33…水素供給マニホールド
35,36…水素排出マニホールド
40…発電体
41…MEA
42,46…ガス拡散層
43,45…触媒層
44…電解質膜
47…アノード
48…カソード
49…シールガスケット
52,53…空気供給マニホールド
55,56…空気排出マニホールド

Claims (8)

  1. 燃料電池であって、
    燃料の供給を受け、発熱を伴う電気化学反応により発電を行う矩形形状の発電層と、
    前記矩形形状の発電層の長辺側から前記発電層に前記燃料を供給する燃料通路と、
    前記発電層を挟持するセパレータと、
    前記発電層の両短辺の、前記燃料の供給側にそれぞれ偏って設けられ、前記セパレータに熱交換用の流体を供給する供給口と、
    該各々の供給口に連通して前記セパレータに形成された少なくとも2組の通路であって、前記供給口から少なくとも所定の範囲に亘っては前記長辺に沿っており、前記供給口から、前記供給口に対応して該供給口よりも前記燃料の下流側に設けられた各排出口まで連通する前記流体用の通路と
    を備えた燃料電池。
  2. 前記発電層及び前記セパレータは、複数積層される請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記燃料は、燃料ガスである請求項1または請求項2記載の燃料電池。
  4. 前記発電層は、アノード、電解質膜及びカソードを備えた請求項1ないし請求項3のいずれか記載の燃料電池。
  5. 前記発電層に酸化ガスを供給する酸化ガス通路を備え、
    前記燃料通路及び前記酸化ガス通路は、多孔体により形成される請求項1ないし請求項4のいずれか記載の燃料電池。
  6. 前記発電層の長辺側から前記発電層に酸化ガスを供給する酸化ガス通路を備え、
    前記燃料通路及び前記酸化ガス通路は、重力方向に形成される請求項1ないし請求項5のいずれか記載の燃料電池。
  7. 前記流体用の通路は、略U字形をなし、前記短辺に折り返して形成される請求項1ないし請求項6のいずれか記載の燃料電池。
  8. 前記排出口は、前記発電層の両短辺の、前記燃料の排出側にそれぞれ偏って設けられる請求項7記載の燃料電池。
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