JP2008045526A - 可変容量圧縮機用制御弁 - Google Patents

可変容量圧縮機用制御弁 Download PDF

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Abstract

【課題】クラッチレス可変容量圧縮機に適用されるいわゆるPs感知式の可変容量圧縮機用制御弁を、従来とは異なる構成、好ましくはより簡易な構成で実現する。
【解決手段】可変容量圧縮機用制御弁1によれば、弁体18に作用する吐出圧力Pdの影響がキャンセルされ、吸入圧力Psに基づく弁部の開閉制御が行われる。そして、その吸入圧力Psが設定圧力よりも低くなると、感圧部材6がソレノイド力を低減させる方向の力を発生させて弁部を開きやすくする。それにより、可変容量圧縮機の吐出容量が低減され、過剰冷房が防止される。この容量制御は、感圧部材6が吸入圧力室25の吸入圧力Psを感知することにより自律的に行われる。また、感圧部材6がボディ5内に設けられているため、可変容量圧縮機用制御弁が簡易な構成で実現される。
【選択図】図1

Description

本発明は可変容量圧縮機用制御弁に関し、特に自動車用空調装置の冷凍サイクルを構成する可変容量圧縮機の吐出容量を制御するのに好適な可変容量圧縮機用制御弁に関する。
自動車用空調装置は、一般に、その冷凍サイクルを流れる冷媒を圧縮して高温・高圧のガス冷媒にして吐出する圧縮機、そのガス冷媒を凝縮する凝縮器、凝縮された液冷媒を断熱膨張させることで低温・低圧の冷媒にする膨張装置、その冷媒を蒸発させることにより車室内空気との熱交換を行う蒸発器等を備えている。蒸発器で蒸発された冷媒は、再び圧縮機へと戻され、冷凍サイクルを循環する。
この圧縮機は、車両の走行状態によって回転数が変化するエンジンを駆動源としているため、回転数制御を行うことができない。そこで、エンジンの回転数によらず適切な冷房能力を得るために、冷媒の吐出容量を可変できる可変容量圧縮機が用いられている。
このような可変容量圧縮機では、エンジンによって回転駆動される軸に取り付けられた揺動板に圧縮用のピストンが連結されている。そして、揺動板の角度を変化させてピストンのストロークを変えることにより冷媒の吐出量を調整するようにしている。この揺動板の角度は、密閉されたクランク室内に吐出冷媒の一部を導入し、ピストンの両面にかかる圧力の釣り合いを変化させることによって連続的に変えられる。このクランク室内の圧力は、可変容量圧縮機の吐出室とクランク室との間、またはクランク室と吸入室との間に設けられた可変容量圧縮機用制御弁により制御される。
この可変容量圧縮機用制御弁は、一般に、吐出室から吐出された吐出圧力Pdの冷媒の一部を気密に形成されたクランク室に導入する。そして、たとえば吸入室の吸入圧力Psに応じてその導入量を制御することによってクランク室内の圧力(以下「クランク圧力」という)Pcを制御する。つまり、このような可変容量圧縮機用制御弁は、いわゆるPs感知式制御弁とも呼ばれ、その吸入圧力Psが一定に保たれるように吐出室からクランク室に導入される冷媒の流量を制御する。
すなわち、この可変容量圧縮機用制御弁は、吸入圧力Psを感知する感圧部と、その感圧部が感知した吸入圧力Psに応じて吐出室からクランク室へ通じる通路を開閉制御する弁部とを備えている。さらに、この可変容量圧縮機用制御弁は、可変容量動作に入るときの吸入圧力Psの値を外部から自由に設定することができるように、感圧部の設定値を外部電流によって可変できるソレノイドを備えている。吸入圧力Psは蒸発器の出口温度に比例するため、この吸入圧力Psを一定以上に保持することにより、蒸発器内での冷媒の凍結を防止することができる。
ところで、外部制御が可能な従来の可変容量圧縮機用制御弁の中には、揺動板の回転軸とエンジンとの間にエンジンの駆動力を伝達または遮断する電磁クラッチを用いずに、これらエンジンと回転軸とを直結したいわゆるクラッチレス可変容量圧縮機を制御するものがある(たとえば特許文献1参照)。
この可変容量圧縮機用制御弁は、上述した弁部を閉弁方向に動作させる電磁力を発生させるソレノイドと、吸入圧力Psが低くなるにつれて弁部を開弁方向に動作させる感圧部とを備えている。このため、ソレノイドが非通電のときには弁部が全開状態になり、クランク圧力Pcを吐出圧力Pdに近い圧力に維持することができる。これにより、揺動板が回転軸に対してほぼ直角になり、可変容量圧縮機を最小容量で運転させることができる。このようにエンジンと回転軸とが直結されていても、吐出容量を実質的にゼロにすることができるため、電磁クラッチを排除することができるのである。
また、このような可変容量圧縮機用制御弁として、ソレノイドを圧力室外に配置することにより、ソレノイドの部分についての耐圧を考慮しなくてもよいものも提案されている(たとえば特許文献2参照)。
この可変容量圧縮機用制御弁は、ソレノイドのプランジャを2つに分割してそれらの間に吸入圧力Psを感知するダイヤフラム等の感圧部材を配置し、分割された一方のプランジャの動作により弁部の開度を制御するようにしたものである。すなわち、この可変容量圧縮機用制御弁のプランジャは、ダイヤフラムを境界にして吸入圧力Psが導入される圧力室に配置されたプランジャと、その圧力室外に配置されたプランジャとに分割されて設けられている。そして、ソレノイドの非通電時には、両プランジャがスプリングの付勢力により互いに離間された状態となり、弁部の全開状態を保持する。一方、ソレノイドの通電時には、両プランジャが互いに吸引されて一体となり、感圧部が感知した吸入圧力Psに応じて駆動される。そして、その駆動力がシャフトを介して弁体に伝達されて弁部を開閉制御する。
特開2000−110731号公報 特開2005−214059号公報
しかしながら、引用文献1に具体的に開示された可変容量圧縮機用制御弁は、吸入圧力Psの導入ポートと感圧部との間にソレノイドが配置される構造を有する。つまり、ソレノイドが直接吸入圧力Psに晒されることになるため、その耐圧強度を十分に考慮しなければならない。また、吸入圧力Psを、その導入ポートからソレノイドの狭い冷媒通路を経由して比較的大きな感圧部へ伝える必要があるため、その吸入圧力Psを感圧部に伝えるための構成も複雑になる。
一方、引用文献2に具体的に開示された可変容量圧縮機用制御弁も、ソレノイドのプランジャを分割した構造を有するため、ソレノイドのオン・オフに応じて分割されたプランジャを連結・分離する機構を高精度に実現する必要があり、その構成が複雑になる。また、部品点数が増加するとともに組み付けのための作業コストが嵩む。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、クラッチレス可変容量圧縮機に適用されるいわゆるPs感知式の可変容量圧縮機用制御弁を、従来とは異なる構成、好ましくはより簡易な構成で実現することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明のある態様の可変容量圧縮機用制御弁は、可変容量圧縮機の吐出室からクランク室に導入する冷媒流量を制御して、可変容量圧縮機の吐出容量を変化させる。この可変容量圧縮機用制御弁は、内部に冷媒通路が形成されたボディと、吐出室とクランク室とを連通させる冷媒通路を形成する弁孔に接離するように配置されて弁部を開閉する弁体と、弁体に軸線方向の力を伝達するためのシャフトと、シャフトに弁部の閉弁方向のソレノイド力を付与可能であり、弁体を弁部の開閉方向に動作させるソレノイドと、可変容量圧縮機の吸入室に連通して吸入圧力を導入する吸入圧力室と、吸入圧力室の圧力を感知し、その吸入圧力室の圧力が設定圧力よりも低くなったときにソレノイド力を低減させる方向の力を発生させる感圧部と、弁体に作用する吐出圧力をキャンセルする圧力キャンセル構造と、を備える。
この態様では、圧力キャンセル構造により弁体に作用する吐出圧力がキャンセルされるため、弁体が純粋に吸入圧力を感知して弁部の開閉動作を行うことになる。この可変容量圧縮機用制御弁はいわゆるPs感知式制御弁として機能する。言い換えれば、仮に圧力キャンセル構造がなければ、可変容量圧縮機用制御弁は吐出圧力と吸入圧力との差圧を感じて弁部の開閉動作を行ういわゆるPd−Ps制御弁としても機能する。つまり、Pd−Ps制御弁とPs感知式制御弁の双方の機能を併せ持つ可変容量圧縮機用制御弁となるところ、この圧力キャンセル構造を設けるというシンプルな発想により、純粋にPs感知式制御弁として機能するようにしたものである。
この態様によれば、吸入圧力室の吸入圧力が監視され、その吸入圧力が設定圧力よりも低くなると、感圧部がソレノイド力を低減させる方向の力を発生させて弁部を開きやすくする。その結果、可変容量圧縮機の吐出容量が低減され、過剰冷房が防止される。
また、ソレノイドが非通電になると、弁部の閉弁方向のソレノイド力がなくなって弁部が開弁状態となるため、可変容量圧縮機を最小容量で運転させることができる。すなわち、可変容量圧縮機の回転軸とエンジンとが直結されていても、吐出容量を実質的にゼロにすることができるため、クラッチレス式の可変容量圧縮機に適用することができる。
本発明によれば、クラッチレス可変容量圧縮機に適用されるいわゆるPs感知式の可変容量圧縮機用制御弁を、従来とは異なる構成で実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては、便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を上下と表現することがある。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の構成を示す断面図である。図2は、図1の可変容量圧縮機用制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。
図1に示すように、可変容量圧縮機用制御弁1は、図示しない可変容量圧縮機の吸入圧力Psを設定圧力に保つように、吐出室からクランク室に導入する冷媒流量を制御するいわゆるPs感知式制御弁として構成されている。
この可変容量圧縮機用制御弁1は、吐出冷媒の一部をクランク室へ導入するための冷媒通路を開閉する弁本体2と、弁本体2の弁部の開度を調整してクランク室へ導入する冷媒流量を制御するソレノイド3とを一体に組み付けて構成される。
弁本体2は、プレス成形により得られたボディ5、ボディ5内に設けられた弁機構、および弁機構の動作を左右する感圧部材6等を備えている。
ボディ5は、下半部が拡径した段付円筒状の本体を有し、その拡径部の下半部に有底円筒状の接続部8がその底部を下にして圧入されている。ボディ5の小径部には、円筒状のガイド部材9が圧入されている。さらに、その小径部の上端開口部には、プレス成形により得られた有底円筒状の弁座形成部材11が圧入されている。
弁座形成部材11の底部中央には、可変容量圧縮機の吐出室とクランク室とを連通させる弁孔12が設けられており、その吐出室側の端面の内周縁により弁座13が形成されている。また、ボディ5内のガイド部材9と弁座形成部材11との間隙によって冷媒通路が形成され、その冷媒通路に対応するボディ5の側部に、吐出室に連通するポート15が設けられている。この冷媒通路により吐出圧力室24が構成される。ポート15から導入された吐出圧力Pdは弁部を通過することで減圧され、制御されたクランク圧力Pcを生成する。このクランク圧力Pcは、ボディ5の上端開口部に設けられたポート16を介してクランク室側に導出される。
また、弁座13に吐出室側から対向して、長尺状の作動ロッド17の一端部からなる弁体18が接離自在に配置されている。作動ロッド17は、ガイド部材9の中央に設けられたガイド孔19に摺動可能に軸支されている。
また、ボディ5の拡径部の基端部には、可変容量圧縮機の吸入室に連通して吸入圧力Psを受けるポート20が形成されている。このポート20は、ボディ5のガイド部材9の下方の領域からなる内部空間に連通している。接続部8の下端中央には開口部21が設けられており、その内部空間とソレノイド3の内部とを連通させている。ボディ5とソレノイド3とにより囲まれたこの内部空間は、吸入圧力Psが導入される吸入圧力室25を形成する。吸入圧力Psは、ソレノイド3の内部にも導入される。吸入圧力室25には、吸入圧力Psを感圧して動作する感圧部としての感圧部材6が配置されているが、その詳細については後述する。
一方、ソレノイド3は、ヨークとしても機能するケース31と、ケース31内に固定されたコア32と、コア32と軸線方向に対向配置されたプランジャ33と、外部からの供給電流により磁気回路を生成する電磁コイル34とを備えている。弁本体2とソレノイド3とは、接続部8とケース31の上端部とを突き合わせ、その接合部をコア32の上端部を加締めることにより固定することで連結されている。
コア32には、その中央を軸線方向に貫通する挿通孔35が設けられており、ソレノイド力を弁体18へ伝達するためのシャフト37を挿通している。コア32の上端開口部には、シャフト37の上端部を摺動可能に支持する軸受部材38が圧入されているが、この
軸受部材38とシャフト37との間には、所定のクリアランスが設けられているため、このクリアランスを介して吸入圧力室25内の吸入圧力Psがソレノイド3の内部にも導入されるようになっている。
コア32には、下端が閉じた有底スリーブ36が外挿されている。有底スリーブ36内においては、プランジャ33がコア32の下方で軸線方向に進退可能に配置されている。有底スリーブ36は、その下端部が縮管されており、その縮管部によってシャフト37の下端部を摺動可能に軸支している。一方、プランジャ33は、段付円筒状をなし、その上部がシャフト37の下半部に圧入されている。
ケース31の下端開口部には、ソレノイド3の内部を下方から封止するように取っ手39が設けられている。取っ手39は、電磁コイル34につながる端子の一端を露出させるコネクタ部としても機能する。
図2に示すように、弁体18が作動ロッド17に連続して同径に形成される一方、弁座形成部材11に設けられた弁座13がテーパ状の面により形成されている。このため、弁体18が接離する弁孔12の断面積Aとガイド孔19の断面積Bとが等しくなり、弁体18に作用する吐出圧力Pdがほぼ完全にキャンセルされる。
また、感圧部材6は、作動ロッド17とシャフト37との間に介装されて弁部の開閉方向に変位可能に支持された中空のハウジング40と、ハウジング40内を密閉空間S1と開放空間S2とに仕切るように配設された可撓性部材としてのダイヤフラム41と、密閉空間S1に配設された弾性部材としての皿ばね42と、開放空間S2に収容されるとともに、ハウジング40を貫通して上方に延びる3本の脚部43を有する反力伝達部材44とを備えている。開放空間S2は、吸入圧力室25に連通している。
ハウジング40は、いずれもステンレス等をプレス成形して得られた第1ハウジング45、第2ハウジング46および第3ハウジング47を接合して容器状に形成されている。すなわち、円筒状の第1ハウジング45と皿状の第2ハウジング46とが、その開口部を突き合わせてその外縁部にポリイミドフィルムからなるダイヤフラム41の外縁部を挟むようにして組み付けられている。これら第1ハウジング45と第2ハウジング46との接合部には、ダイヤフラム41を挟んだ状態で外周溶接が施されている。第2ハウジング46の下端中央には真空引き用の孔部が形成されており、真空雰囲気内でその溶接が行われた後にボール部材48を溶接して封止されることで密閉空間S1が形成される。この密閉空間S1には、ダイヤフラム41に沿って中央部が上側にやや膨らんだ凸形状の皿ばね42が配置されている。このため、通常時においてはダイヤフラム41も皿ばね42に沿った凸形状になっている。なお、密閉空間S1内に大気等を満たすようにしてもよい。
第1ハウジング45は、第2ハウジング46と反対側、つまり上方に延出する円筒部の上端部に第3ハウジング47が接合されている。第3ハウジング47は、その中央部に設けられた接合孔49に作動ロッド17の下端部が加締め接合されている。また、第3ハウジング47の中央よりやや外側には、上面視円形状の凹部51が形成され、この凹部51とガイド部材9との間に、感圧部材6を開弁方向に付勢するスプリング52が介装されている。
また、ダイヤフラム41の第1ハウジング45側の面には、ステンレスからなる円板状の反力伝達部材44が配設されている。この反力伝達部材44の外周部の3カ所には、上方(つまりダイヤフラム41と反対側)に延出する脚部43が設けられている。この脚部43は、第3ハウジング47の凹部51に設けられた貫通孔54から突出し、感圧部材6の動作によってボディ5の基端面10に着脱可能になっている。また、第3ハウジング47の中央部と反力伝達部材44との間には、反力伝達部材44を皿ばね42の荷重に対抗する方向に付勢するスプリング55が介装されている。このスプリング55は、皿ばね42による荷重を微調整するためのものである。第1ハウジング45と第3ハウジング47との間に形成された開放空間S2は、貫通孔54を介して吸入圧力室25と連通しており、吸入圧力Psが導入される。したがって、ダイヤフラム41は、この吸入圧力Psを感知して皿ばね42とともに弁部の開閉方向に変形する。皿ばね42は、吸入圧力Psが大きくなると、図示の状態からその周縁部を支点にして反転するように変形し(図3参照)、第2ハウジング46の内壁にほぼ沿うようになる。言い換えれば、第2ハウジング46は、その内壁が皿ばね42が反転して変形したときの形状にほぼ沿う形状に形成されているため、コンパクトになっている。
皿ばね42は、その中央部が反力伝達部材44の側に突出した形状を有するため、全体の大きさに対して受圧部がその中央部に偏り、実質的な受圧面積を小さくすることができる。このため、これに対抗するソレノイド力を小さくすることもでき、ソレノイド3のコンパクト化にも寄与し得る。一方、ダイヤフラム41の大きさはそのまま確保されているため、そのストロークを大きくとることができ、ダイヤフラム41のしなやかな動きを確保することができる。
一方、ソレノイド3を構成するコア32の上端開口部には、上述した軸受部材38が圧入されている。軸受部材38の上半部の内径は拡径されており、第2ハウジング46のボール部材48を収容可能になっている。シャフト37は、その上端部がボール部材48を介して感圧部材6に連結し、下方からソレノイド力を伝達できるようになっている。
ここでは、吸入圧力室25内の吸入圧力Psが所定の設定圧力Psetよりも低くなると、ダイヤフラム41および皿ばね42が図示のように弁体18側に変形し、反力伝達部材44の脚部43がボディ5の基端面10を押圧する。その結果、反力伝達部材44に作用する反力が、ダイヤフラム41、皿ばね42および第2ハウジング46を介してシャフト37に伝達され、ソレノイド力Fsを低減する方向の力が作用するようになっている。この設定圧力Psetは、基本的には皿ばね42およびスプリング55のばね荷重によって予め調整され、蒸発器内の温度と吸入圧力Psとの関係から、蒸発器の凍結を防止できる圧力値として設定されている。
次に、可変容量圧縮機用制御弁の動作について説明する。図3〜図5は、可変容量圧縮機用制御弁の動作を表す説明図であり、図2に対応する。図3は、ソレノイド3がオフつまり非通電の状態を示している。図4は、吸入圧力Psが設定圧力よりも大きいときの状態を示している。図5は、容量制御中において吸入圧力Psが設定圧力よりも小さくなりつつある過渡期の状態を示している。なお、既に説明した図2は、吸入圧力Psが設定圧力よりも小さいときの状態を示している。以下においては、図1に基づき、適宜図2〜図5を参照しつつ説明する。
可変容量圧縮機用制御弁1において、ソレノイド3が非通電のとき、つまり自動車用空調装置が動作していないときには、コア32とプランジャ33との間に吸引力が作用しない。また、スプリング52が感圧部材6を介してシャフト37を下方に付勢しているため、図3に示すように、弁体18が弁座13から離間して弁部が全開状態となる。このとき、可変容量圧縮機の吐出室からポート15に導入された吐出圧力Pdの冷媒は、全開状態の弁部を通過し、ポート16からクランク室へと流れることになる。したがって、クランク圧力Pcが吐出圧力Pdに近い圧力になるため、可変容量圧縮機は最小容量運転を行うことになる。また、この場合には吸入圧力Psが高いので、皿ばね42が反転した状態となる。このとき、脚部43が基端面10から離間しているため、感圧部材6は作動ロッド17とシャフト37との間に介装されてはいるが、実質的に機能しない。
また、この構成では、プランジャ33と有底スリーブ36との間にプランジャ33を支持するスプリング等の弾性部材が設けられていないため、シャフト37が有底スリーブ36の軸受部分の端部に押しやられ、剛的に支持され得る。このことが、かえってソレノイド3の非通電のプランジャ33と共振現象を防止している。
一方、自動車用空調装置が起動されたときのように、ソレノイド3の電磁コイル34に最大の制御電流が供給されると、プランジャ33は、コア32に最大の吸引力で吸引される。このとき、弁体18を含む作動ロッド17、感圧部材6、シャフト37およびプランジャ33が、一体になってスプリング52の付勢力に抗して閉弁方向に動作し、図4に示すように、弁体18が弁座13に着座する。この閉弁動作によってクランク圧力Pcが低下するため、可変容量圧縮機は最大容量運転を行うことになる。このとき、吸入圧力Psが高いうちは皿ばね42が反転した状態となるため、感圧部材6は実質的に機能しない。
ここで、ソレノイド3に供給される電流値が所定値に設定された制御状態にあるときには、弁体18を含む作動ロッド17、感圧部材6、シャフト37およびプランジャ33が一体動作する。このとき、弁体18は、感圧部材6を開弁方向に付勢するスプリング52の荷重と、プランジャ33を閉弁方向に付勢しているソレノイド3の荷重と、吸入圧力Psによる力とがバランスした弁リフト位置にて停止する。そして、たとえば冷凍負荷が大きくなり吸入圧力Psが設定圧力Psetよりも高くなると、弁体18が上方へ変位するので弁開度が小さくなり、可変容量圧縮機は吐出容量を増やすよう動作する。逆に、冷凍負荷が小さくなって吸入圧力Psが設定圧力Psetよりも低くなると、図5および図2に示すように、ダイヤフラム41が上方へ変位し、皿ばね42が元の形状に戻ろうとする。これにより、感圧部材6を構成する反力伝達部材44の脚部43がボディ5に着座し、その反力がシャフト37に対してソレノイド力を低減させる方向に作用する。この結果、弁体18への閉弁方向の力が低減されて弁開度が大きくなり、可変容量圧縮機は吐出容量を減らすよう動作する。その結果、吸入圧力Psが設定圧力Psetに維持され、過剰冷房が防止される。
以上に説明したように、本実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁1によれば、弁体18に作用する吐出圧力Pdの影響がキャンセルされ、吸入圧力Psに基づく弁部の開閉制御が行われる。そして、その吸入圧力Psが設定圧力Psetよりも低くなると、感圧部材6がソレノイド力を低減させる方向の力を発生させる。このように、吸入圧力Psが設定圧力Psetよりも低くなったときにソレノイド力を低減させて弁部を開きやすくすることにより、可変容量圧縮機の吐出容量が低減され、過剰冷房を防止することができる。
また、感圧部材6がボディ5内の吸入圧力室25に配置され、ポート20から導入された吸入圧力Psを感圧部材6が直接感知することができる。つまり、感圧部がソレノイド3を跨いで設けられるような複雑な態様はとらない。また、ソレノイド3のプランジャ33も分割される複雑な態様をとらないため、可変容量圧縮機用制御弁が簡易な構成で実現される。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁は、感圧部材を含む弁本体の構成が異なる以外は第1の実施の形態とほぼ同様である。このため、第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。図6は、第2の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。
図6に示すように、可変容量圧縮機用制御弁201は、吐出冷媒の一部をクランク室へ導入するための冷媒通路を開閉する弁本体202と、弁本体202の弁部の開度を調整してクランク室へ導入する冷媒流量を制御するソレノイド3とを一体に組み付けて構成されている。
弁本体202は、切削加工により得た円筒状の第1ボディ205、プレス成形により得た有底円筒状の第2ボディ206、第1ボディ205内に設けられた弁機構、および第2ボディ206内に設けられて弁機構の動作を左右する感圧部材207等を備えている。第1ボディ205の下端部には、半径方向外向きに延出するフランジ部208が設けられており、このフランジ部208に第2ボディ206の上端部が加締め接合されている。第2ボディ206の下端部は、ソレノイド3のコア32を介してケース31と加締め接合されている。
第1ボディ205の側部にはポート15が設けられ、上端開口部にはポート16が設けられている。第1ボディ205の上半部には、段付円筒状の弁座形成部材210が圧入されており、この弁座形成部材210の下端開口端縁により弁座211が形成されている。弁座形成部材210の内部は弁孔212を形成し、その側部には内外を連通させる連通孔213が設けられている。一方、第1ボディ205の内部には、長尺状の作動ロッド215が配置されている。作動ロッド215の上端部は弁座形成部材210に摺動可能に支持され、下端部は感圧部材207に連結されている。作動ロッド215の中央部には弁体216が一体に形成されている。一方、第2ボディ206の側部にはポート20が設けられている。
弁座形成部材210は、その下半部が第1ボディ205内に圧入されており、上半部の外径が縮径されている。作動ロッド215は、その上端部が弁座形成部材210に摺動可能に支持されており、その上端部と弁体216との間には縮径部220が形成されている。弁体216は、この縮径部220により形成される段部の基端部に位置し、吐出室側から弁座211に接離自在に対向配置されている。このため、ポート15から導入された冷媒は、縮径部220と弁座形成部材210との間に形成された冷媒通路および連通孔213を通ってポート16側に導出される。このとき、ポート15側から導入された吐出圧力Pdは、その冷媒が弁体216および弁座211からなる弁部を通過することで減圧され、制御されたクランク圧力Pcとなってポート16を介してクランク室側に導入される。一方、作動ロッド215の下端部は、ダイヤフラム223を介して感圧部材207に連結されている。第1ボディ205の下端開口部にはリング状の固定部材224が加締め接合されており、ダイヤフラム223は、その外周縁がこれら第1ボディ205と固定部材224との間に挟まれるようにして固定されている。このダイヤフラム223により、ポート15に連通する吐出圧力室24とポート20に連通する吸入圧力室25とが仕切られている。
本実施の形態においては、吐出圧力Pdに対する弁体216の有効径A2(弁孔212の内径に相当する)とダイヤフラム223の有効径B2とが実質的に等しくなるように構成され、弁体216に作用する吐出圧力Pdがキャンセルされている。すなわち、本実施の形態の弁座211は、第1の実施の形態の弁座13のようにテーパ状に形成されておらず、有効径A2と有効径B2とは厳密には一致しないが、その差が微差であるため圧力キャンセル構造は機能する。
また、第1ボディ205の上端開口部には、プレス成形されたばね受け部材221が圧入されており、そのばね受け部材221と作動ロッド215の上端面との間には、作動ロッド215ひいては弁体216を開弁方向に付勢するスプリング222が介装されている。
感圧部材207のハウジング240は、カップ状の第1ハウジング245と第2ハウジング46とを接合して構成されている。第1ハウジング245は、その中央部が縮径してボス状に突出し、作動ロッド215の下端部を圧入している。すなわち、作動ロッド215の下端部は小径化しており、その小径部がダイヤフラム223の中央を貫通して第1ハウジング245のボス部に圧入されている。ダイヤフラム223が作動ロッド215と第1ハウジング245との間に挟まれるようにして両者に密着しているため、ダイヤフラム223の上下で冷媒の漏洩が防止され、気密性が保持されている。このため、吐出圧力室24の吐出圧力Pdが吸入圧力室25に及ぶことはない。
ハウジング240の内部には、3つの脚部243を有する反力伝達部材244が設けられているが、皿ばね42の荷重を微調整するためのスプリングは設けられていない。このため、ハウジング240ひいては感圧部材207が全体としてコンパクトに構成されている。その結果、感圧部材207を収容する第2ボディ206が全体としてコンパクトになっている。
反力伝達部材244の各脚部243は、第1ハウジング245の貫通孔54から外部に延出し、第1ボディ205の底面239に着脱する。この脚部243が第1ボディ205を押す反力がダイヤフラム41、皿ばね42、および第2ハウジング46を介してシャフト37に伝達され、ソレノイド力Fsを低減する方向の力が作用する。
本実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁201においても、弁体316に作用する吐出圧力Pdの影響がキャンセルされ、吸入圧力Psに基づく弁部の開閉制御が行われるため、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁は、第2の実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁を簡素化したような構成を有する。このため、上記第2の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。図7は、第3の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。
可変容量圧縮機用制御弁301の弁本体302においては、弁座形成部材310は、ステンレスをプレス成形して有底筒状に構成され、その底部中央に設けられた円孔により弁孔312が形成されている。また、その弁孔312の下部周端縁によって弁座311が形成されている。このため、弁孔312における冷媒通路が短くなり、これに対応する作動ロッド315の小径部320の長さも短くなっている。その結果、作動ロッド315の全長が短くなり、第1ボディ305が全体としてコンパクトになっている。
本実施の形態では、作動ロッド315が、第1ボディ305の下半部に設けられたガイド孔319に摺動可能に挿通されている。作動ロッド215は、断面略六角形状をなし、その頂点部分が円弧状に形成されてガイド孔319との摺動部となっている。隣接する摺動部の間には、ポート15とダイヤフラム223とを連通させる複数の冷媒通路321が形成される。このため、ポート15から冷媒とともにゴミが侵入しても冷媒通路321を介してダイヤフラム223の面上に溜まるため、そのゴミが摺動部に詰まって作動ロッド315の動作を阻害するのが防止される。
本実施の形態においても、吐出圧力Pdに対する弁体316の有効径A3(弁孔312の内径に相当する)とダイヤフラム223の有効径B2とが実質的に等しくなるように構成され、弁体216に作用する吐出圧力Pdがキャンセルされている。
本実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁301によれば、第2の実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁201と同様の作用効果を得ることができるとともに、コンパクト化の要請にも応えることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁は、第3の実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁をさらに簡素化したような構成を有する。このため、上記第3の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。図8は、第4の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。
可変容量圧縮機用制御弁401の弁本体402においては、ポート15とポート20との間に図7で示したダイヤフラム223は設けられていない。すなわち、第1ボディ405を軸線方向に貫通するガイド孔419に作動ロッド415が摺動可能に挿通されている。これら作動ロッド415とガイド孔419とのクリアランスが小さいため、冷媒が吐出圧力室24から吸入圧力室25へ漏れることが抑制されている。
本実施の形態においても、弁体416の有効受圧面積を規定する弁孔312の断面積A4とガイド孔419の断面積B4とが実質的に等しくなり、弁体416に作用する吐出圧力Pdがキャンセルされている。
本実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁401によれば、第3の実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁301と同様の作用効果を得ることができるとともに、部品点数を削減することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁は、第4の実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁の弁部の構造をやや変形したような構成を有する。このため、上記第4の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。図9は、第5の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。
可変容量圧縮機用制御弁501の弁本体502においては、弁体516および作動ロッド515の外径が小さく構成されている。また、これに伴い、弁座形成部材510に設けられた弁孔512も半径方向に小さくなり、これを貫通する作動ロッド515の小径部520も細くなっている。
また、弁座形成部材510に設けられた弁座511が、第1の実施の形態と同様にテーパ状の面により形成されている。このため、弁体516が接離する弁孔512の断面積A5と、第1ボディ505に形成されたガイド孔519の断面積B5とが等しくなり、弁体516に作用する吐出圧力Pdがキャンセルされている。
本実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁501によれば、第4の実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁401と同様の作用効果を得ることができるとともに、弁体516に作用する吐出圧力Pdをほぼ確実にキャンセルすることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
たとえば、上記各実施の形態におけるダイヤフラムは、たとえばベリリウム銅やステンレス鋼等の金属薄板から構成されていてもよいし、ポリイミド等の樹脂材からなるものでもよい。後者の場合には、たとえばポリイミドフィルムを複数枚重ねて使用すると、耐破損性を高めることができる。
なお、上記実施の形態の可変容量圧縮機用制御弁は、冷媒として代替フロン(HFC−134a)など使用する冷凍サイクルに好適に適用されるが、本発明の可変容量圧縮機用制御弁は、二酸化炭素のように作動圧力が高い冷媒を用いる冷凍サイクルに適用することも可能である。その場合には、冷凍サイクルに凝縮器に代わってガスクーラなどの熱交換器が配置される。
また、上記実施の形態では、弾性部材として皿ばねを用いた例を示したが、他の形態のスプリング、ゴム等その他の弾性力を有する部材により構成することもできる。また、可撓性部材としてダイヤフラム41を用いた例を示したが、ベローズその他の可撓性を有する部材により構成することもできる。
第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の構成を示す断面図である。 図1の可変容量圧縮機用制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。 可変容量圧縮機用制御弁の動作を表す説明図である。 可変容量圧縮機用制御弁の動作を表す説明図である。 可変容量圧縮機用制御弁の動作を表す説明図である。 第2の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。 第3の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。 第4の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。 第5の実施の形態に係る可変容量圧縮機用制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。
符号の説明
1 可変容量圧縮機用制御弁、 2 弁本体、 3 ソレノイド、 5 ボディ、 6 感圧部材、 9 ガイド部材、 11 弁座形成部材、 12 弁孔、 13 弁座、 17 作動ロッド、 18 弁体、 19 ガイド孔、 24 吐出圧力室、 25 吸入圧力室、 32 コア、 33 プランジャ、 37 シャフト、 40 ハウジング、 41 ダイヤフラム、 43 脚部、 44 反力伝達部材、 201 可変容量圧縮機用制御弁、 202 弁本体、 205 第1ボディ、 206 第2ボディ、 207 感圧部材、 210 弁座形成部材、 211 弁座、 212 弁孔、 215 作動ロッド、 216 弁体、 223 ダイヤフラム、 240 ハウジング、 243 脚部、 244 反力伝達部材、 301 可変容量圧縮機用制御弁、 302 弁本体、 305 第1ボディ、 310 弁座形成部材、 311 弁座、 312 弁孔、 315 作動ロッド、 316 弁体、 401 可変容量圧縮機用制御弁、 402 弁本体、 405 第1ボディ、 415 作動ロッド、 416 弁体、 419 ガイド孔、 501 可変容量圧縮機用制御弁、 502 弁本体、 510 弁座形成部材、 511 弁座、 512 弁孔、 515 作動ロッド、 516 弁体、 519 ガイド孔、 S1 密閉空間、 S2 開放空間。

Claims (9)

  1. 可変容量圧縮機の吐出室からクランク室に導入する冷媒流量を制御して、可変容量圧縮機の吐出容量を変化させる可変容量圧縮機用制御弁において、
    内部に冷媒通路が形成されたボディと、
    前記吐出室と前記クランク室とを連通させる冷媒通路を形成する弁孔に接離するように配置されて弁部を開閉する弁体と、
    前記弁体に軸線方向の力を伝達するためのシャフトと、
    前記シャフトに前記弁部の閉弁方向のソレノイド力を付与可能であり、前記弁体を前記弁部の開閉方向に動作させるソレノイドと、
    前記可変容量圧縮機の吸入室に連通して吸入圧力を導入する吸入圧力室と、
    前記吸入圧力室の圧力を感知し、その吸入圧力室の圧力が設定圧力よりも低くなったときに前記ソレノイド力を低減させる方向の力を発生させる感圧部と、
    前記弁体に作用する吐出圧力をキャンセルする圧力キャンセル構造と、
    を備えたことを特徴とする可変容量圧縮機用制御弁。
  2. 前記感圧部は、
    前記吸入圧力室内で変位可能に前記シャフトに支持されたハウジングと、
    前記ハウジング内を密閉空間と前記吸入圧力室に連通する空間とに仕切るように設けられ、前記吸入圧力室の圧力が前記設定圧力よりも低くなったときに前記シャフトから離れる方向に変形する可撓性部材と、
    前記可撓性部材と前記ハウジングとの間に配設された弾性部材と、
    前記可撓性部材の前記シャフトと反対側に接続されるとともに前記ハウジングの外部に延出する脚部を有し、前記吸入圧力室の圧力が前記設定圧力よりも低くなったときに前記可撓性部材の変形により前記脚部が前記ボディを直接又は間接的に押圧し、その反力によって前記弾性部材及び前記ハウジングを介して前記シャフトに前記ソレノイド力を低減させる方向の力を付与する反力伝達部材と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  3. 前記弁体は、前記ボディに設けられたガイド孔に摺動可能に挿通された作動ロッドに一体に形成され、
    前記感圧部のハウジングが、前記作動ロッドと前記シャフトとの間に介装されるように配置されたこと、
    を特徴とする請求項2に記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  4. 前記ガイド孔の一端側に、吐出室に連通して吐出圧力を導入する吐出圧力室が形成されるとともに、その吐出圧力室に露出して前記弁孔に対向する前記弁体が形成され、
    前記ガイド孔の他端側に前記吸入圧力室が形成されるとともに、その吸入圧力室において前記感圧部が前記作動ロッドと前記シャフトとの間に挟まれるようにして前記弁部の開閉方向に進退自在に支持され、
    前記圧力キャンセル構造は、前記弁体が接離する前記弁孔の断面積と前記ガイド孔の断面積とが実質的に等しく構成されることで実現されていること、
    を特徴とする請求項3に記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  5. 前記作動ロッドと前記感圧部との間にダイヤフラムが介装されることにより、吐出室に連通して吐出圧力を導入する吐出圧力室と前記吸入圧力室とが仕切られ、
    前記圧力キャンセル構造は、吐出圧力に対する前記弁体の有効径と前記ダイヤフラムの有効径とが実質的に等しくなるように構成されることで実現されていること、
    を特徴とする請求項3に記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  6. 前記吐出圧力室に吐出圧力を導入するポートと前記ダイヤフラムとの間に、前記作動ロッドが摺動する前記ガイド孔が形成され、
    前記作動ロッドと前記ガイド孔との摺動部に、前記ポートと前記ダイヤフラムとを連通させる一または複数の冷媒通路が形成されたこと、
    を特徴とする請求項5に記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  7. 前記可撓性部材は、ダイヤフラムからなり、
    前記弾性部材は、前記ダイヤフラムに沿って配置された皿ばねからなること、
    を特徴とする請求項2に記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  8. 前記皿ばねは、その中央部が前記反力伝達部材の側に突出した形状を有し、その周縁部を支点にして前記中央部の突出する向きが反転して変形可能なものであることを特徴とする請求項7に記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  9. 前記ハウジングの内壁が、前記皿ばねが反転して変形したときの形状にほぼ沿う形状に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の可変容量圧縮機用制御弁。
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