JP2008043826A - Pcb汚染物処理装置ならびにpcb汚染物処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】PCB汚染物の処理効率を向上させ得るPCB汚染物処理装置ならびにPCB汚染物処理方法の提供を課題としている。
【解決手段】PCB含有絶縁油が用いられている機器が解体され、該解体された解体物から前記PCB含有絶縁油が除去されるPCB汚染物処理装置であって、外周面を当接させて前記解体物を加圧するローラが備えられ、しかも、該ローラが、加圧個所を前記解体物の一端側から他端側に移動させ得るように前記解体物を加圧しつつ回転可能に形成されて備えられているローラプレス機を有していることを特徴とするPCB汚染物処理装置およびこのPCB汚染物処理装置を用いたPCB汚染物処理方法を提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、PCBが用いられている機器が解体された解体物から前記PCBが除去されるPCB汚染物処理装置ならびにPCB汚染物処理方法に関する。
ポリ塩化ビフェニル(以下「PCB」という)は、安定性、不燃性、電気絶縁性に優れていることから、コンデンサやトランス等を構成する際の絶縁油として、過去において利用されている。現在では、このPCBは、その難分解性と毒性とにより製造や新規使用等が禁止されている。そして、PCBを含有する絶縁油を使用したコンデンサ等は、回収されて、保管されており、早急に処理されることが求められている。
このコンデンサは、通常、本体部と絶縁油及びこれらを収容する筐体等から構成されており、本体部は、コンデンサ素子、碍子、電線などの付属物から構成されている。このうち、コンデンサ素子は、帯状の金属箔(電極)と帯状の絶縁紙が重ねられた状態で、これらが何層にも巻かれるなどして、積層構造が形成されている。
また、トランスについては、リードケーブルなどとして、導体に絶縁紙がスパイラルに多重に巻回されて、布テープにより押さえ巻きされた紙絶縁電線などと呼ばれるものが用いられたりしている。
そして、コンデンサやトランスにおいては、これらコンデンサ素子や紙絶縁電線などがPCBを含有する絶縁油に浸漬された状態で用いられており、この絶縁油が各部材の細部にまで浸透した状態となっている。
そのため、PCBを含有する絶縁油(以下、「PCB含有絶縁油」ともいう)が使用されたコンデンサやトランス等の処理においては、筐体内から抜油した後でも、内部素子などの隙間やあるいは布、絶縁紙などといった構成部材自体にPCB含有絶縁油が多量に浸透された状態になっている。したがって、単に解体して筐体内のPCB含有絶縁油を除去した後に、解体物を洗浄してPCBを含有する絶縁油を洗浄除去しようとしてもこの細部にまで浸透している絶縁油を除去することが困難である。
このようなことから、従来のPCB汚染物処理においては、抜油後にコンデンサやトランスが解体され、該解体後の解体物をさらに数十mm程度の大きさに破砕する前処理が行われ、前記解体物は、前処理後に本処理となる洗浄処理や真空加熱処理がされて実質問題のないレベルにまでPCBが除去されている。
そのためPCB汚染物処理においては、例えば、筐体に穴を開けて筐体内からPCB含有絶縁油を抜油する抜油装置、抜油、解体されたコンデンサやトランスの部材をさらに破砕する破砕機、この破砕された破砕物を有機溶剤で洗浄する洗浄装置、ならびに、洗浄された後の破砕物を真空加熱してPCBを除去する真空加熱装置などを有するPCB汚染物処理装置が用いられたりしている。
しかし、この前処理における破砕処理では、コンデンサ素子など内部素子に浸透されているPCB含有絶縁油が周囲に飛散したりすることから作業性が悪く、しかも、後段の洗浄処理や真空加熱処理では、破砕後の破砕物に多くのPCB含有絶縁油が付着していることから長い処理時間を必要としている。
ところで、上記のようにコンデンサやトランス等では、金属材料、プラスチック以外に紙、布などといった材料が用いられている。この紙や布類は、それ自体にPCB含有絶縁油が浸透されていることから、洗浄や真空加熱によってもPCB含有絶縁油が除去されにくく、金属材料などに比べて、洗浄処理や真空加熱処理に長時間を要する。
そのため、下記特許文献1にも記載されているように、従来は、コンデンサやトランスを、一旦、金属材料、プラスチック、紙、布などといった材料ごとに分別して解体を行い、この分別された解体物を、破砕機で破砕することにより、洗浄処理や、真空加熱処理時におけるPCBの除去効率が似通っている破砕物どうしをまとめる前処理が実施されたりもしている。
しかし、このようなPCB汚染物処理装置あるいは処理方法においても、その処理効率が十分向上されているとはいえず、さらなる向上が求められている。
特開2003−285041号公報
本発明は、上記のような問題点に鑑みて、従来に比べて、PCB汚染物の処理効率を向上させ得るPCB汚染物処理装置ならびにPCB汚染物処理方法の提供を課題としている。
本発明は、前記課題を解決すべく、PCB含有絶縁油が用いられている機器が解体され、該解体された解体物から前記PCB含有絶縁油が除去されるPCB汚染物処理装置であって、外周面を当接させて前記解体物を加圧するローラが備えられ、しかも、該ローラが、加圧個所を前記解体物の一端側から他端側に移動させ得るように前記解体物を加圧しつつ回転可能に形成されて備えられているローラプレス機を有していることを特徴とするPCB汚染物処理装置を提供する。
本発明は、また、PCB含有絶縁油が用いられている機器を解体し、該解体された解体物から前記PCB含有絶縁油を除去するPCB汚染物処理方法であって、外周面を当接させて前記解体物を加圧するローラが備えられ、しかも、該ローラが加圧個所を前記解体物の一端側から他端側に移動させ得るように前記解体物を加圧しつつ回転可能に形成されて備えられているローラプレス機を用いて前記解体物を加圧することにより、前記解体物の内部に浸透されているPCB含有絶縁油を前記解体物の一端側から他端側に押し出して除去する前処理を実施することを特徴とするPCB汚染物処理方法を提供する。
本発明によれば、外周面を当接させて前記解体物を加圧するローラが備えられ、しかも、該ローラが加圧個所を前記解体物の一端側から他端側に移動させ得るように前記解体物を加圧しつつ回転可能に形成されて備えられているローラプレス機が、PCB汚染物処理装置に備えられていることから、前記解体物をその一端側から他端側にかけてローラで加圧しつつローラプレス機を通過させることにより、前記解体物の内部に浸透されているPCB含有絶縁油を前記解体物の一端側から他端側に押し出して除去することができる。
このように解体物の内部に浸透されている絶縁油の量を減量させることができることから、破砕前に解体物の内部に浸透されている絶縁油の量を減量させてこの解体物を破砕する際の絶縁油の飛散を抑制させ得る。
しかも、洗浄処理や真空加熱処理に導入される破砕物に付着している絶縁油の量も低減させ得る。
したがって、破砕、洗浄、および、真空加熱などの処理時間を短縮させ得る。
すなわち、従来に比べて、PCB汚染物の処理効率を向上させ得るPCB汚染物処理装置ならびにPCB汚染物処理方法を提供させ得る。
以下、図面に基づいて、本発明の第一の実施の形態として、コンデンサの処理に用いるPCB汚染物処理装置を例に説明する。
まず、処理されるコンデンサについて説明する。
図1は、前処理各装置にて処理されるコンデンサの一例を示す概略断面図である。コンデンサ1は、炭素鋼板等にて形成される直方体形状の筐体2と、筐体2内に収容される本体部3と、筐体2の上部を密封する炭素鋼板等にて形成される上蓋4と、上蓋4を貫通すべく設けられた複数の碍子5と、碍子5の先端から突出すべく設けられた端子6と、端子6から碍子5内を貫通して本体部3に接続されるリード線7とを用いて構成されており、さらに、このコンデンサ1をなす筐体2内には、電気絶縁用および冷却用のPCB含有絶縁油8が充填されている。
また、本体部3は、アルミ箔と絶縁紙とが重ねられて巻回され絶縁紙が多層に積層された積層構造を有するコンデンサ素子9が複数用いられて構成されている。このコンデンサ素子は、通常、150〜1000mm幅の長尺帯状に形成されたアルミ箔と、略同型に形成された絶縁紙とが重ねあわされた状態で長手方向に巻回されて全体直方体となる形状に形成されている。
この直方体形状のコンデンサ素子9の大きさは、通常、長さが用いられているアルミ箔や絶縁紙の幅と略同寸法、すなわち、150〜1000mm程度に形成され、厚みが20〜40mm、幅が80〜200mmに形成され、この長さ方向の両端面にアルミ箔と絶縁紙との巻回状態が裸出する状態に形成されている。
したがって、この長さ方向両端部の内の一端部から他端部にかけて液体の流通が可能になっており、このコンデンサ素子9の絶縁紙に浸透されているPCB含有絶縁油は、コンデンサ素子9が厚み方向に加圧され、しかも、その加圧個所を長さ方向一端部側から他端部側にかけて移動させることにより、コンデンサ素子9の長さ方向端面から押し出されてコンデンサ素子9から除去されることとなる。
なお、このコンデンサ素子9のようにPCB含有絶縁油が浸透された状態の絶縁紙が積層されているものは、その積層方向に加圧することで浸透されているPCB含有絶縁油のより多くを押し出して除去させることができ、このような積層構造を有していない解体物に比べてPCB含有絶縁油の除去効率において顕著な効果を発揮させ得る。
また、このコンデンサ素子9は、通常、本体部3に複数用いられており、例えば、厚み約20mm、幅約80mm、長さ約150mmのコンデンサ素子9が、厚み方向に12層積層され、幅方向1列と、長さ方向に2列ずつ配列されて、合計24個のコンデンサ素子9で、厚み約240mm、幅約80mm、長さ約300mmの全体直方体形状の集合状態にて本体部に用いられたりしている。
なお、ここでは詳述しないが、複数のコンデンサ素子9の集合状態の形成においては、テープ部材などでのバインド方法が採用されたりしている。
そして、この本体部3は、筐体2の側板の内周面に配設された固定板3aの内側に収容されており、本体部3の底部と筐体2の底面との間には絶縁紙3bが配設されている。
次いで、このようなコンデンサ1を処理するため概略フローを図2に例示しつつ説明する。
まず、PCB汚染物たるコンデンサ1に対して、前処理として、抜油処理、予備洗浄処理、解体処理が行われる。そして、この前処理後の解体物に対して本処理となる洗浄処理と真空加熱処理とが行われる。
この前処理での解体処理においては、例えば、コンデンサ素子9と、筐体2と、その他のリード線7などの部材とに分別解体される。
このコンデンサ素子9については、引き続き、前処理として、ローラプレス処理と破砕処理(裁断処理)が実施されて本処理(PCB除去処理)となる洗浄処理と真空加熱処理とが行われる。
リード線7などのその他の部材については、ローラプレス処理が行われずに、破砕処理がされて本処理となる洗浄処理と真空加熱処理とが行われる。
筐体2については、解体後に内部に残留するPCB含有絶縁油が回収されて、ローラプレス処理、破砕処理はされず、そのまま本処理となる洗浄処理が行われる。なお、筐体2については溶剤による洗浄処理だけでも充分に洗浄できるが、必要に応じてリード線7などの部材同様に真空加熱処理を行っても良い。
この洗浄処理とその後に行われる真空加熱処理により、コンデンサ破砕物ならびに筐体2は、実質上問題が生じることのないレベルにまでPCBが除去されて処理が終了される。
続けて、上記のようなコンデンサを上記フローにて処理するためのPCB汚染物処理装置について図3〜5を参照しつつ説明する。
本実施形態のPCB汚染物処理装置には、筐体2に穴を開けて筐体2内からPCB含有絶縁油を抜油する抜油装置、抜油後のコンデンサ1を予備洗浄する予備洗浄装置、抜油後のコンデンサ1を解体する解体装置、解体装置により解体された解体物を加圧(ローラプレス処理)するローラプレス機、解体物をさらに解体すべく破砕する破砕機、破砕された破砕物を洗浄処理してPCBを除去する洗浄装置、洗浄された後の解体物を真空加熱処理してPCBをさらに除去する真空加熱装置が用いられている。
前記抜油装置としては、特に、限定されるものではなく、例えば、コンデンサ内部にその先端部が圧入可能とされた吸引式抜油針(穿孔針)と、この吸引式抜油針の先端部分に形成された孔部を負圧状態に維持するための負圧発生部と、吸引式抜油針にて吸引、回収されたPCB含有絶縁油を貯留するための絶縁油貯留槽等とを備えたものを用いることができる。
前記予備洗浄装置としては、特に、限定されるものではなく、例えば、抜油後のコンデンサ内部にPCB含有絶縁油との相溶性を有する、例えば、PCBを含んでいない絶縁油などの液体を注入して、内部を洗浄した後に、このPCB含有絶縁油との相溶性を有する液体を排出させることにより、抜油後にコンデンサ内部に残留するPCB含有絶縁油を前記液体に同伴させて排出させるものや、抜油後に上蓋を切断し、内部の部材を取り出すとともに、内部部材や筐体に洗浄液を吹きかけて洗浄するシャワー洗浄するものなどを用いることができる。
前記解体装置としては、特に、限定されるものではなく、例えば、把持具、切断具などの解体用工具が取り付けられたマニピュレータを備えたものを用いることができる。
前記ローラプレス機としては、特に、限定されるものではないが、例えば、図3に示すようなものを用いることができる。
この図3a)は、処理経路前段側と後段側とに配された二台のローラプレス機10,10’をその周辺機器とともに配置した様子を示す上面図であり、図3b)は、側面図である。
この図3a)、b)に例示されたローラプレス機10,10’は、周回運転されて前記解体物を搬送する無端搬送ベルト20と、前記解体装置により解体された解体物を加圧するためのローラ30(以下「加圧ローラ」ともいう)とを有し、解体物を加圧して解体物の内部に浸透されているPCB含有絶縁油を解体物から押し出して除去すべく構成されている。
以下に解体物としてコンデンサ素子9を例に、該コンデンサ素子9の加圧に用いられるローラプレス機10,10’をさらに詳しく説明する。
前記無端搬送ベルト20は、コンデンサ素子9がその長さ方向をベルト長手方向(ベルト周回方向)に向けた状態でベルト表面に載置され得るように、コンデンサ素子9の大きさに対して十分な幅と長さとを有している。
この無端搬送ベルト20は、水平方向に離間して配置された二本のローラa,a’間に掛け渡されて表面が略水平方向に保持されてローラプレス機10,10’に備えられている。しかも、無端搬送ベルト20は、この掛け渡されているローラa,a’の回転にともなって周回運動すべくローラa,a’間に掛け渡されている。すなわち、ローラプレス機10,10’は、この無端搬送ベルト20上にコンデンサ素子9を載置して無端搬送ベルト20を周回運転させることによりコンデンサ素子9を水平方向に移動させ得るように形成されている。
この無端搬送ベルト20としては、例えば、ゴムなどの弾性体を用いて形成されたものを用いることができる。
前記加圧ローラ30は、例えば、ステンレスなどの金属により円柱体形状に形成され、その円柱体の中心軸回りに回転可能に形成されている。そして加圧ローラ30は、この中心軸方向を水平方向とし、しかも、無端搬送ベルト20のコンデンサ素子9搬送方向とは直交する方向に中心軸方向を向けてローラプレス機10,10’に配されている。さらに、加圧ローラ30は、無端搬送ベルト20よりも上方位置においてその中心軸両端部が支持されて中心軸周りに回転可能とされた状態でローラプレス機10,10’に配されている。
さらに、加圧ローラ30は、その水平位置を無端搬送ベルト20が掛け渡されている二本のローラa,a’間に位置させている。
また、この加圧ローラ30は、垂直方向の位置を調整し、しかも、下方に向けての押圧力を調整する調整機構をその両端支持部に有している。
すなわち、ローラプレス機10,10’は、無端搬送ベルト20に載置されたコンデンサ素子9の厚みに併せて加圧ローラ30の高さ位置を調整して、このコンデンサ素子9に対して所定の力で押圧し得るように形成されている。
すなわち、前記加圧ローラ30は、コンデンサ素子9の移動方向Dに対して直交するよう配置され、コンデンサ素子9が無端搬送ベルト20に載置されて移動方向Dに向けて搬送された際にコンデンサ素子9の上面側にその外周面を当接させてコンデンサ素子9を下方、すなわち、無端搬送ベルト20の方向に加圧しつつ回転して、加圧位置を搬送方向前方側から後方側、すなわち、コンデンサ素子9の長さ方向先端側から末端側に移動させ得るようにローラプレス機10,10’に配されている。
なお、ローラプレス機10,10’には、前記無端ベルト20の裏面に当接され、前記加圧ローラ30と無端搬送ベルト20を介して対向する個所に位置する支持ローラbが備えられており、加圧ローラ30と無端搬送ベルト20との間をコンデンサ素子9が通過する際に、この支持ローラbで無端状ベルト20が裏面側から支持されることにより無端搬送ベルト20が下方向に撓んでコンデンサ素子9に対する加圧が不十分となってしまうことが防止されている。すなわち、支持ローラbによりPCB含有絶縁油の除去が不十分となることが抑制されている。
この支持ローラbについては無端搬送ベルト20と同様にゴムなどの弾性体を用いて形成してもよく、あるいは、ステンレスなどの金属により形成されているものを用いることができる。
また、このローラプレス機10,10’における無端搬送ベルト20と加圧ローラ30については、前記加圧ローラ30が、無端搬送ベルト20のベルト幅を超える長さに形成されたものを用いることが好ましく、しかも、加圧ローラ30の両端部を無端搬送ベルト20の側縁よりも外側に突出した状態に配置させて用いることが好ましい。
すなわち、このようなローラプレス機10,10’においては、無端搬送ベルト20のいずれの場所にコンデンサ素子9が載置された場合であっても、この無端搬送ベルト20を周回運転させることにより、コンデンサ素子9を加圧ローラ30で加圧させ得る。
この無端搬送ベルト20上に載置されたコンデンサ素子9は、この無端搬送ベルト20により加圧ローラ30の設置位置まで搬送され、進行方向D先端側の個所から順に加圧ローラ30と無端搬送ベルト20とにより挟持された状態で加圧されて無端搬送ベルト20と加圧ローラ30との間を通過する。
このときコンデンサ素子9に浸透されているPCB含有絶縁油8は、このコンデンサ素子9の進行方向Dとは反対側にコンデンサ素子9から押し出されることとなる。
また、このとき無端搬送ベルト20と加圧ローラ30については、例えば、前記コンデンサ素子9が、厚み20mm、幅80mm、長さ150mmの大きさを有する場合などにおいては、例えば、中心間距離が500mm離間された二本のローラa,a’に掛け渡されたベルト幅200mm程度の無端搬送ベルト20を用いて、この無端搬送ベルト20と加圧ローラ30との間の距離がコンデンサ素子9の厚みよりも、わずかに狭くなるように(例えば、18mm程度となるように)加圧ローラ30の調整機構を調整して用いることができる。
このときの加圧ローラ30と無端搬送ベルト20との間の距離ならびに加圧ローラ30の押圧力は、コンデンサ素子9の加圧前の厚みに対して、加圧後の厚みが5〜15%薄くなるように調整することが好ましい。
この加圧後の厚みの減少が加圧前の厚みに対して、5%未満の場合には、コンデンサ素子から十分にPCB含有絶縁油を除去することができず、15%を超えて厚みを減少させようとしても、加える押圧力に見合うPCB含有絶縁油除去量の増大が見込めず、しかも、コンデンサ素子に強い力がかかりすぎて、コンデンサ素子の中心部分が端面から飛び出して絶縁紙の巻回状態が崩れてしまうおそれがあるためである。
なお、ここでは詳述しないが、コンデンサ素子9の先端側が加圧ローラ30により加圧される際にコンデンサ素子9の末端側部分が無端搬送ベルト20表面から浮き上がってしまうことを防止すべく、加圧ローラ30による加圧位置がコンデンサ素子9の先端部からある程度末端側に移動するまでの間このコンデンサ素子9の浮き上がりを防止する押さえ部材(図示せず)を配するようにしても良い。
さらに、ローラプレス機10,10’には、前記加圧ローラ30に当接されているローラ用スクレーパー31と、前記無端搬送ベルト20に当接されているベルト用スクレーパー21とを有している。
このローラ用スクレーパー31は、細幅薄板形状に形成されており、この細幅薄板形状の長手側縁を加圧ローラ30の長手方向に沿って当接させている。
また、このローラ用スクレーパー31は、前記加圧ローラ30よりも僅かに長さの長い細幅薄板形状に形成されて、加圧ローラ30の全長にわたって当接されている。
さらに、このローラ用スクレーパー31は、加圧ローラ30との当接個所が加圧ローラ30の中心軸に対して僅かに傾斜するよう加圧ローラ30に当接されている。したがって、ローラ用スクレーパー31と加圧ローラ30との当接個所は、加圧ローラ30の両端部において、一端側に比べて他端側が加圧ローラ30の回転方向に対して後退する位置となるようにして加圧ローラ30に当接されている。
したがって、捕捉後の付着物は、この加圧ローラ30とこのローラ用スクレーパー31との当接個所に沿って加圧ローラ30の一端側から他端側へと移動されることから、加圧ローラ30に付着された付着物が他端側に集約されて回収されることとなる。
このことにより、ローラ用スクレーパー31は、加圧ローラ30にPCB含有絶縁油8やその他の付着物が付着した場合においても、加圧ローラ30の回転に伴ってこのローラ用スクレーパー31で捕捉されて清浄な表面状態が維持されることとなる。しかも、捕捉後の付着物が、加圧ローラの端部に集約されて回収可能とされていることから、捕捉した付着物が再び無端搬送ベルト20上に落下してしまうことを抑制させ得る。
前記ベルト用スクレーパー21は、無端搬送ベルト20の下面側、すなわち、コンデンサ素子9の移動方向Dとは逆方向に走行する個所において無端搬送ベルト20表面に当接されている。
このベルト用スクレーパー21もベルト幅を超える長さの細幅薄板形状に形成されて、無端搬送ベルト20の全幅にわたって当接されている。
さらに、ベルト用スクレーパー21も、ローラ用スクレーパー31と同様にベルト幅方向に対して僅かに傾斜した当接個所を形成した状態で無端搬送ベルト20表面に当接され、当接個所が、ベルト幅方向両端部において、一端側に比べて他端側がベルト走行方向に対して後退する位置となるように無端搬送ベルト20表面に当接されている。
したがって、無端搬送ベルト20にPCB含有絶縁油8が付着した場合にも、このベルト用スクレーパー21で除去され無端搬送ベルト20表面が清浄に維持される。
このローラプレス機10,10’の下方には、このローラプレス機10,10’から零れるPCB含有絶縁油8を捕捉して収容し得るように、絶縁油受け皿40が備えられており、この絶縁油受け皿40はローラプレス機10,10’のいずれの場所においてもPCB含有絶縁油8を捕捉し得るように、上面視における投影面積がローラプレス機10,10’の設置スペースよりも大きな面積とされている。
本実施形態のPCB汚染物処理装置における、前段側のローラプレス機10と後段側のローラプレス機10’とは、それぞれ同様に構成され、同様の付随設備が付加されている。
そして処理経路前段側のローラプレス機10と後段側のローラプレス機10’との間には、前段側のローラプレス機10を通過した後のコンデンサ素子9にPCBと相溶性のある液体Lを含浸させるための浸漬槽50が備えられている。
そして、後段側のローラプレス機10’は、この浸漬槽50にてPCBと相溶性のある液体Lが含浸されたコンデンサ素子9を再び加圧して前段側のローラプレス機10通過後に内部に残留されているPCB含有絶縁油をこの含浸された液体Lに同伴させて除去すべく用いられている。
このPCBと相溶性のある液体Lとしては、ノルマルパラフィンやPCBを含有していない絶縁油などを用いることができる。
なお、この二台のローラプレス機10,10’の内、前段側のローラプレス機10には、加圧ローラ30のさらに前段側において、この前段側のローラプレス機10に導入されたコンデンサ素子9の表面に付着しているPCB含有絶縁油8を掻き落として除去するスクレープ除去処理を実施させるべく、被処理物用スクレーパー60が備えられている。
この被処理物用スクレーパー60は、全体横長矩形平板状に形成されており、前段側のローラプレス機10の加圧ローラ30よりも前段側において、上端部にヒンジ機構61を備えて無端搬送ベルト20上方から垂設されている。
しかも、この被処理物用スクレーパー60は、矩形平板形状の長手方向を無端搬送ベルトを横断する方向に沿って配し、その下端部62が無端搬送ベルト20表面からわずかに上方となるようにして垂設されている。
したがって、無端搬送ベルト20上に載置されたコンデンサ素子は、図4に示すように加圧ローラ30に通過される前にまずこの被処理物用スクレーパー60に衝突し、前記ヒンジ機構61を中心として被処理物用スクレーパー60の下端部62を進行方向前方上方に持ち上げた状態で加圧ローラ30方向に進行することとなる。このとき、この被処理物用スクレーパー60には、自重による垂直状態への復元力が作用しコンデンサ素子9の上面側に付着しているPCB含有絶縁油8を掻き落としてコンデンサ素子9から除去し、コンデンサ素子9の進行方向D後方の無端搬送ベルト20表面に落下させる。
なお、被処理物用スクレーパー60の自重による復元力だけではコンデンサ素子9に付着しているPCB含有絶縁油8を掻き落とす力が不足している場合には、バネなどにより被処理物用スクレーパー60が垂直状態に復元されるべく付勢することもできる。
このコンデンサ素子9は、図5に示すように、その後、加圧ローラ30の外周面が上面側に当接され、この外周面が当接された状態で加圧ローラ30が回転することにより進行方向D前方から順次加圧されて、内部に浸透しているPCB含有絶縁油8が後方側に押し出される。
したがって、この被処理物用スクレーパー60によりコンデンサ素子9の後方に掻き落とされたPCB含有絶縁油8は、加圧ローラ30により押し出されたPCB含有絶縁油8とともにベルト用スクレーパー21で捕捉され、例えば、絶縁油受け皿40に落下されて除去される。
また、この被処理物用スクレーパー60の下端部62を無端搬送ベルト20上に接触させて配置し、この被処理物用スクレーパー62で無端搬送ベルト20に付着された付着物を除去するようにしてもよく、その場合には、前記ベルト用スクレーパー21の設置を省略させることもできる。
また、この被処理物用スクレーパー60の設置位置を、加圧ローラ30設置位置からの水平方向の距離をコンデンサ素子9の長さ以下とすることにより、コンデンサ素子9の長さ方向先端側部分が加圧ローラ30により加圧される際に、この被処理物用スクレーパー60がコンデンサ素子9の末端側部分に対してその上方から当接して、コンデンサ素子9の末端側部分が無端搬送ベルト20から浮き上がることを抑制させ得る。
すなわち、被処理物用スクレーパー60の設置位置を加圧ローラ30設置位置からの水平方向の距離をコンデンサ素子9の長さ以下とすることにより、コンデンサ素子9の後方部分の浮き上がり防止のための押さえ部材をこの被処理物用スクレーパー60で兼用させ得る。
なお、この被処理物用スクレーパー60のさらに前段側には、コンデンサ素子9がこのような被処理物用スクレーパー60や加圧ローラ30によってその後方側に向けてPCB含有絶縁油8が除去された場合に、その飛沫が、この前段側のローラプレス機10よりもさらに前段側に飛散することを防止するための飛散防止板70が設けられている。
本実施形態のPCB汚染物処理装置には、このローラプレス機による加圧処理工程を受けたコンデンサ素子に対して、その後段において破砕工程を実施すべく破砕機が備えられている。
前記破砕機としては、特に限定されるものではないが、例えば、上下に往復動可能なカッターと該カッターを往復動させる油圧シリンダーなどが備えられているものを用いることができる。
この破砕機のカッターとしては、金属を切断可能な硬度を有するものを好ましく用い得る。
また、さらに後段における洗浄処理での洗浄性を良好なるものとさせ得る点において、この破砕機としては、コンデンサ素子9に用いられる場合には、その裁断後の破砕物の大きさとして、幅が40mm(好ましくは15mm)以下、長さが50mm〜100mmに裁断し得るものが好ましい。
前記洗浄装置としては、特に限定されるものではないが、攪拌洗浄機や超音波洗浄機を例示でき、これらを単独または複数組み合わせて用いることができる。また、この超音波洗浄機としては、超音波洗浄中に洗浄槽内の圧力を変動させ得るものを用いることができる。
さらに、この洗浄装置としては、後段の真空加熱処理の負荷を軽減させるべく、攪拌洗浄や超音波洗浄後に洗浄液を脱液処理させ得るものが好ましい。例えば、この脱液処理として遠心分離脱液処理などを実施可能に形成されたものを用いることが好ましい。
なお、この洗浄装置に用いる洗浄液としては、ノルマルパラフィン、絶縁油、アルコール類などを用いることができる。
前記真空加熱装置としては、特に限定されるものではないが、例えば、炉内を常温〜300℃程度の間の所定の温度とすることができ、真空度を数十Pa以下程度とさせ得る真空加熱炉を備えたものなどを用いることができる。
また、この真空加熱装置も、炉内を一定温度に保持し、真空度を数十Pa以下程度と常圧を繰り返すように運転可能に形成されたものを用いることもできる。
さらに、上記のようなPCB汚染物処理装置を用いて、コンデンサを処理する処理方法について説明する。
まず、コンデンサの外部に付着している汚れやほこりなどを除去する外部除塵を実施すると共に、外部に付随されている外部部材の取り外しを行う。
その取り外された外部部材は、リサイクルあるいは廃棄される。
外部部材等の取り外しを行った後のコンデンサ1は、次に、前記抜油装置にて抜油を実施する。このとき、コンデンサ1を起立姿勢にて、上蓋4側から前記吸引式抜油針をコンデンサ1内部に挿入させることもでき、あるいは、倒伏姿勢にて、筐体2側部から前記吸引式抜油針をコンデンサ1内部に挿入させることもできる。
次いで、この抜油処理後のコンデンサ1の上蓋を切断し、本体部3を取り出しながら本体部3に洗浄液を吹き付けるとともに、筐体内部にも洗浄液を吹き付けるシャワー洗浄(予備洗浄)を実施する。また、取り出した本体部3はシャワー洗浄を行い、必要に応じてその後、洗浄液に浸漬させることもできる。
このことにより、コンデンサ1内部の絶縁油中のPCB濃度が低減され、後段の解体処理において絶縁油の飛散が生じたとしても、その飛沫に含有されるPCB濃度が低減されることとなり、作業環境を向上させることができる。
また、別の方法としてはこの抜油処理後のコンデンサ1内部に、PCBを含んでいない絶縁油を注入して、該絶縁油注入後のコンデンサ1を所定時間振とうした後に、この新たに注入した絶縁油を排出させる予備洗浄を実施しても良い。この場合、続く、解体処理の前に、まず、筐体2上部の切断処理が行われて、上蓋4が分離される。次いで、筐体2と本体部3との分離がされ、このうち、筐体2は、内部に残留しているPCB含有絶縁油8が回収されて後段の洗浄処理に供される。
前記本体部3は、さらに、コンデンサ素子9とリード部などのそれ以外の部分に解体される。
このとき、コンデンサ素子9の絶縁紙の積層状態をできるだけ維持させた状態で解体を行うことが好ましい。
このリード部などのそれ以外の部分については、後段の切断処理に供される。
この絶縁紙の積層状態が維持されたコンデンサ素子9については、次に、ローラプレス機10,10’によるローラプレス処理を実施する。
このとき、コンデンサ素子9の両端面(アルミ箔と絶縁紙との巻回状態が観察される面)の内の一方を進行方向D前後に向けた状態でローラプレス機10に導入させるべく無端搬送ベルト20上に載置し、無端搬送ベルト20を周回運転させる。
このコンデンサ素子9は、無端搬送ベルト20により搬送させて、まず、被処理物用スクレーパー60により上面側に付着しているPCB含有絶縁油8を掻き落とすスクレープ除去処理を実施し、次いで、加圧ローラ30による加圧を実施させる。
このとき、コンデンサ素子9を加圧ローラ30と無端搬送ベルト20とにより挟持させた状態で加圧しつつ加圧ローラ30の設置部を通過させることにより、コンデンサ素子9における加圧個所をコンデンサ素子9の進行方向(長さ方向)の前後の端面の内の一端面(前方)側から他端面(後方)側に移動させた状態で加圧させることができる。
すなわち、コンデンサ素子9は、絶縁紙の積層方向に対して加圧されつつ加圧個所が進行方向D前方側から後方側へと移動されることとなりの進行方向D後方に位置する端面からPCB含有絶縁油8が押し出されて、コンデンサ素子9からPCB含有絶縁油8が除去される。
このようにして、PCB含有絶縁油8が除去されることから、例えば、平板状のプレス板により挟持されるような、加圧個所の移動を伴わずに全体的に一度に加圧される場合に比べて、浸透されているPCB含有絶縁油8を弱い力で押し出させることができ、しかも、より確実に一方向に押し出させることができる。
また、このとき、加圧ローラ30がコンデンサ素子9を加圧しつつコンデンサ素子9表面を回転してその加圧個所を移動させることから、回転を伴わない、単に、コンデンサ素子の断面積よりも狭小な貫通孔を通過させてコンデンサ素子9に絞りが加えられて内部のPCB含有絶縁油が押し出されるようなものを用いる場合に比べて、コンデンサ素子9にかかる摩擦抵抗を低い値としつつ加圧個所を一端側から他端側へと移動させることができる。
すなわち、平板状のプレス板で大きな力で加圧させたり、摩擦抵抗の大きな、回転を伴わない絞りをアルミ箔と絶縁紙とが巻回されているコンデンサ素子に加えたりした場合には、巻回されているアルミ箔や絶縁紙の中心部分が端面から飛び出してしまうおそれがあり、このような巻回状態の崩れたコンデンサ素子は取り扱いづらく、後段の処理における作業性をいちじるしく低下させることになるが、ここでは、ローラプレス機が用いられることから、そのような問題が生じるおそれを抑制しつつ、弱い力で、より確実に一方向にPCB含有絶縁油を押し出させることができる。また、平板状のプレス板では、一個所でも他所より厚さの厚い部分があると、全体を加圧することができずに、内部にPCB含有絶縁油を多く残留させるおそれがあるが、ローラプレス機を用いることによりこれらのおそれを低減でき、より確実にPCB含有絶縁油を押し出させることができる。
すなわち、効率良くコンデンサ素子からPCB含有絶縁油を除去させることができ、後段の破砕処理における絶縁油の飛散をより一層防止することができ、洗浄処理、真空加熱処理の負荷を軽減させることができる。
なお、このようなアルミ箔、絶縁紙の飛び出しを防止しつつより確実に一方向にPCB含有絶縁油8を押し出させ得る点において、加圧ローラ30に加えられる下向きの押圧力Fは、解体物としてコンデンサ素子9が用いられる場合には、20〜100kgfとされることが好ましく、より好ましくは、40〜60kgfである。
この下向きの押圧力Fとは、コンデンサ素子9に加えられる総荷重を意図しており、通常、加圧ローラ30に下向きに加えられる力(荷重)とローラの自重とを合計して求めることができる。
このようにして、加圧ローラ30の設置部をコンデンサ素子9が通過することで、効率良く、PCB含有絶縁油8がコンデンサ素子9から除去されることとなるが、このとき、例えば、コンデンサ素子9の後方から多量のPCB含有絶縁油8が勢い良く押し出されたとしても、飛散防止板70によりPCB含有絶縁油8の飛沫拡散が防止されることとなる。
また、加圧ローラ30や無端搬送ベルト20にも多量のPCB含有絶縁油8が付着することとなるが、これらは、ローラ用スクレーパー31ならびにベルト用スクレーパー21で回収され、加圧ローラ30ならびに無端搬送ベルト20は清浄な表面が維持されることとなる。
次いで、このローラプレス機を通過して、PCB含有絶縁油が除去されたコンデンサ素子を前記浸漬槽50に投入し、PCBと相溶性のある液体L、例えば、ノルマルパラフィンやPCBを含有しない絶縁油などに浸漬させる。
このPCBと相溶性のある液体Lを浸透させたコンデンサ素子9を、後段のローラプレス機10’を通過させることで、この後段のローラプレス機10’で、浸漬槽50で浸透された液体Lをコンデンサ素子9から押し出して、この液体Lに同伴させてコンデンサ素子9内に残留していたPCB含有絶縁油8を押し出させる。
このローラプレス処理後のコンデンサ素子は、さらに、破砕処理をした後に、洗浄処理、真空加熱処理などの処理を実施させる。
前記リード部などのそれ以外の部分も、破砕処理し、洗浄処理、真空加熱処理させる。
前記筐体も、洗浄処理、真空加熱処理させて処理させて全ての解体物を洗浄処理、真空加熱処理させる。
次に、第二の実施形態について説明する。
この第二実施形態においては、図6に示すように、浸漬槽50中に、前段側のローラプレス機10を通過後に、該ローラプレス機10によるPCB含有絶縁油の除去に伴って厚み方向に圧縮された状態となっているコンデンサ素子9の厚みをローラプレス機の通過前の状態程度に復元させる側圧機構80を浸漬槽50中に設けている点を除けば、第一実施形態と同様の装置ならびに方法によりPCB汚染物の処理が実施される。
この側圧機構80には、浸漬槽50中においてコンデンサ素子9を搬送するための搬送ベルトのベルト表面に対して垂直方向に回転軸を配した側圧用ローラ81と、この側圧用ローラに掛け渡されている側圧用ベルト82とが用いられている。
そして、この側圧用ローラ81は、コンデンサ素子9の進行方向に向かって左側と右側とにそれぞれ3本ずつ備えられ、しかも、コンデンサ素子9の進行方向に向かって手前側から後方側にかけてこの左右の3本ずつの側圧用ローラ81が左右対になって備えられている。
しかも、側圧機構80には、手前側において対をなす側圧用ローラ81間の距離をそれぞれ調整し得るように調整機構が設けられており、通常、これらの側圧用ローラ81は、手前側において対をなす側圧用ローラ81間の距離をよりも、後方側で対をなす側圧用ローラ81間の距離の方が短くなるように調整されて配される。
そして、この左側の3本の側圧用ローラ81に対して一つの側圧用ベルト82が掛け渡され、右側の3本の側圧用ローラ81に対して別の側圧用ベルト82が掛け渡されている。
そして、左右それぞれの側圧用ベルト82は、側圧用ローラ81の回転にともなって周回運動すべく側圧用ローラ81に掛け渡されている。
この側圧機構80は、前段側ローラプレス機10によるPCB含有絶縁油の除去に伴って厚み方向に圧縮された状態となっているコンデンサ素子9を浸漬槽50の液体L中において側圧をかけて厚みの復元を実施させ得るように、側圧機構80全体が液体L中に浸漬された状態で配されている。
次いで、この側圧機構80の使用方法について説明すると、例えば、長さ150mm、厚み20mm、幅80mmのコンデンサ素子9を、前段側のローラプレス機10で厚み18mm程度に加圧して、コンデンサ素子9内部に浸透されていたPCB含有絶縁油を除去した後に、このコンデンサ素子9をこの側圧機構80に導入させる。
このとき、予め、対をなす側圧用ローラ81間の調整機構を調整することにより、左右の側圧用ベルト82の間隙を、浸漬槽50内の搬送ベルトの搬送方向、すなわち、コンデンサ素子9の進行方向手前側を例えば90mm程度とし、後方側を80mm程度に調整しておく。
前段側のローラプレス機10で加圧されたコンデンサ素子9は、前段側のローラプレス機10で押し潰された状態になっていることから、前段側のローラプレス機10通過後には、幅が、当所の80mmから増大し、例えば、85mm程度になっている。
したがって、このコンデンサ素子9を側圧機構80に導入させて、側圧用ベルト82の周回運転によりコンデンサ素子9を側圧機構80の奥に進行させつつ側圧を加える。このことにより、コンデンサ素子9は、左右から側圧用ベルト82に挟持されて側圧が加えられ、最終的に、幅が当初の80mm程度に復元される。
このとき、厚みも、当初と同等程度に復元されることとなる。この厚みの復元を浸漬槽50内の液体L中で実施することから、この厚みの復元と同時にこの液体Lがコンデンサ素子9内部に浸透されることとなる。
したがって、単に液体L中に浸漬させただけの第一実施形態の場合とは異なり、より大量の液体Lをすばやくコンデンサ素子9内部に浸透させることができる。
すなわち、短い作業時間で、より多くのPCBをコンデンサ素子9から除去させ得る。
しかも、この液体Lは、PCBに対して相溶性を有していることから、前段側のローラプレス機10通過後のコンデンサ素子9に残留しているPCBをこの浸透させた液体Lに溶かすことができる。
したがって、後段側のローラプレス機10’における加圧時により多くのPCBをコンデンサ素子9から除去させ得る。
すなわち、第一実施形態に比べて、後段の破砕処理における絶縁油の飛散をより一層防止することができ、洗浄処理、真空加熱処理の負荷を軽減させることができる。
なお、上記第一、第二の実施形態においては、PCB汚染物処理装置ならびにPCB汚染物処理方法を上記構成のものをそれぞれ上記のごとく用いる場合を例に説明したが、本発明においては、PCB汚染物処理装置ならびにPCB汚染物処理方法を上記例示に限定するものではない。
また、上記においては、ローラプレス機を無端搬送ベルトと加圧ローラとの組み合わせた場合を例に説明したが、搬送ベルトによりコンデンサ素子が移動する場合に限らず、固定された台上に載置されたコンデンサ素子の上を、加圧ローラが回転しつつ移動するようなローラプレス機を用いる場合も本発明の意図する範囲であり、あるいは、二本の回転する加圧ローラ間をコンデンサ素子を通過させて、該二本の加圧ローラにより挟持した状態で加圧するローラプレス機を用いる場合も本発明の意図する範囲である。
また、上記においては、ローラプレス機の加圧ローラの外周面を直接コンデンサ素子に当接させてコンデンサ素子の加圧を行う場合を例に説明したが、コンデンサ素子を薄手のフィルム材料で覆ったり、袋体に封入させたりするなどして、加圧ローラの外周面が直接コンデンサ素子に当接されずに間接的に当接されて用いられる場合も本発明の意図する範囲である。
また、上記においては、本発明の効果を顕著に発揮させ得る点から解体物としてコンデンサ素子を例に説明したが、その他に本発明の効果を顕著に発揮させ得る解体物として、紙絶縁電線を解体した絶縁層を含む解体物を例示でき、この紙絶縁電線を解体した絶縁層を含む解体物においても、絶縁紙の積層状態が形成されていることから高いPCB含有絶縁油除去効率を発揮させることができる。
さらに、上記第二の実施形態においては、側圧機構80として、ローラとベルトとを用いた場合を例に説明したが、例えば、2枚の板状体によりコンデンサ素子を挟持して側圧を加えるような方法を上記例示の方法に代えて採用することもでき、その他の方法も採用可能である。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
コンデンサ素子(定格容量50kVAコンデンサの素子:厚み20mm×幅80mm×長さ150mm)を、ノルマルパラフィンを用いて外部に付着しているPCB含有絶縁油を除去した。
この時点での、コンデンサ素子におけるPCB濃度を公定法(部材採取試験法)にて測定したところ約20重量%であった。
次いで、ゴム製加圧ローラが備えられてなるローラプレス機に2〜3cm/秒の速度で通過させて、PCB含有絶縁油をコンデンサ素子の内部から押し出させて除去した。
この時点での、コンデンサ素子におけるPCB濃度を公定法(部材採取試験法)にて測定したところ約5重量%であった。
このコンデンサ素子を40mm以下に裁断して、ノルマルパラフィンで5時間洗浄した。この洗浄後のコンデンサ素子におけるPCB濃度を公定法(部材採取試験法)にて測定したところ「約30ppm」であった。
(実施例2)
加圧ローラ通過後の(PCB濃度約5重量%の)コンデンサ素子を、さらに、ノルマルパラフィンに10分間浸漬した後、先程と同条件でローラプレス機を通過させた。
この時点での、コンデンサ素子におけるPCB濃度を公定法(部材採取試験法)にて測定したところ約2重量%であった。
このコンデンサ素子を40mm以下に裁断して、ノルマルパラフィンで5時間洗浄した。この洗浄後のコンデンサ素子におけるPCB濃度を公定法(部材採取試験法)にて測定したところ「約10ppm」であった。
(比較例1)
付着しているPCB含有絶縁油を除去したのみの(PCB濃度約20重量%の)コンデンサ素子を40mm以下に裁断して、ノルマルパラフィンで5時間洗浄し、洗浄後のコンデンサ素子におけるPCB濃度を公定法(部材採取試験法)にて測定したところ「約100ppm」であった。
以上のことからも、ローラプレス機が備えられているPCB汚染物処理装置、ならびに、ローラプレス機を用いてPCB含有絶縁油の除去が行われるPCB汚染物処理方法においては、洗浄処理における負荷を軽減することができ、処理効率を向上させ得ることがわかる。
コンデンサを示す断面図。 PCB汚染物処理のフローを示すフロー図。 a)ローラプレス機の配置を示す上面図、b)同側面図。 スクレーパー処理を示す要部(図3bのX部)拡大側面図。 ローラプレス機によるPCB含有絶縁油の除去方法を示す要部(図3bのY部)拡大側面図。 第二実施形態における側圧機構を示す概略図。
符号の説明
1:コンデンサ、2:筐体、3:本体部、4:上蓋、8:PCB含有絶縁油、9:コンデンサ素子、10:ローラプレス機、20:無端搬送ベルト、30:加圧ローラ

Claims (10)

  1. PCB含有絶縁油が用いられている機器が解体され、該解体された解体物から前記PCB含有絶縁油が除去されるPCB汚染物処理装置であって、
    外周面を当接させて前記解体物を加圧するローラが備えられ、しかも、該ローラが、加圧個所を前記解体物の一端側から他端側に移動させ得るように前記解体物を加圧しつつ回転可能に形成されて備えられているローラプレス機を有していることを特徴とするPCB汚染物処理装置。
  2. PCB含有絶縁油が用いられている機器が、筐体内にコンデンサ素子とPCB含有絶縁油が収容されたコンデンサである請求項1記載のPCB汚染物処理装置。
  3. 前記ローラが回転されることにより該ローラの前記外周面の付着物が除去されるべく、スクレーパーが前記ローラの外周面に当接されて備えられている請求項1または2に記載のPCB汚染物処理装置。
  4. 前記ローラプレス機には、周回運転されて前記解体物を搬送する無端搬送ベルトが備えられ、前記解体物が該無端搬送ベルトと前記ローラとの間に挟持されて加圧されるべく前記無端搬送ベルトと前記ローラとが配置されており、しかも、前記無端搬送ベルトが周回運転されることにより無端搬送ベルト表面の付着物が除去されるべくスクレーパーが無端搬送ベルト表面に当接されて備えられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載のPCB汚染物処理装置。
  5. PCB含有絶縁油が用いられている機器を解体し、該解体された解体物から前記PCB含有絶縁油を除去するPCB汚染物処理方法であって、
    外周面を当接させて前記解体物を加圧するローラが備えられ、しかも、該ローラが加圧個所を前記解体物の一端側から他端側に移動させ得るように前記解体物を加圧しつつ回転可能に形成されて備えられているローラプレス機を用いて前記解体物を加圧することにより、前記解体物の内部に浸透されているPCB含有絶縁油を前記解体物の一端側から他端側に押し出して除去する前処理を実施することを特徴とするPCB汚染物処理方法。
  6. PCB含有絶縁油が浸透されている絶縁紙が積層状態で用いられている機器を解体し、しかも、前記絶縁紙の積層状態の少なくとも一部を維持させた状態で解体した後に、該絶縁紙の積層状態が維持された解体物を、絶縁紙の積層方向にローラプレス機で加圧してPCB含有絶縁油を除去する前記前処理を実施する請求項5に記載のPCB汚染物処理方法。
  7. 絶縁紙が導体に多重に巻回されて導体上に前記絶縁紙が多層に積層された絶縁層が形成されており、しかも、前記絶縁紙にはPCB含有絶縁油が浸透されて用いられている絶縁電線から、前記絶縁紙の積層状態の少なくとも一部を維持させた状態で導体と絶縁層とを分離させる解体を実施し、前記積層状態が維持された絶縁紙を含む解体物をローラプレス機で加圧してPCB含有絶縁油を除去する前記前処理を実施する請求項6に記載のPCB汚染物処理方法。
  8. PCB含有絶縁油が浸透された絶縁紙が金属箔と共に積層されて形成されているコンデンサ素子を筐体内に有するコンデンサを解体し、しかも、前記コンデンサ素子の絶縁紙の積層状態の少なくとも一部を維持させた状態でコンデンサを解体し、前記積層状態が維持された絶縁紙を含む解体物をローラプレス機で加圧してPCB含有絶縁油を除去する前記前処理を実施する請求項6に記載のPCB汚染物処理方法。
  9. 前記ローラプレス機で加圧してPCB含有絶縁油を除去した解体物にPCBと相溶性を有する液体を含浸させ、該液体を含浸させた解体物をさらにローラプレス機で加圧して前記液体を解体物から除去することにより、PCB含有絶縁油を前記解体物からさらに除去する前記前処理を実施する請求項5乃至8のいずれか1項に記載のPCB汚染物処理方法。
  10. 前記解体後、ローラプレス機での加圧によるPCB含有絶縁油除去前の解体物の表面に付着しているPCB含有絶縁油の少なくとも一部を掻き落として除去するスクレープ除去処理をさらに実施する請求項5乃至9のいずれか1項に記載のPCB汚染物処理方法。
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