JP2008043525A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】***物の漏出を充分に抑制できる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】使い捨ておむつ10は、液透過性のトップシート20と、液不透過性のバックシートと、これらトップシート20及びバックシートの間に介在する液吸収保持性の吸収体40と、を備える。使い捨ておむつ10は、一端51側がトップシート20の長手方向における略中央よりも前端21側に、他端52側がトップシート20の長手方向における後端22近傍に、それぞれ接続された上面シート50を更に備える。この上面シート50は、トップシート20の短手方向に配置される方向の、JIS L 1096 カンチレバーA法で測定される剛軟度が120mm以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品に関し、より詳しくは、大人用の使い捨て吸収性物品に関する。
従来、大人用の使い捨て吸収性物品において、***物の漏出防止が要求されており、このような要求に対して、以下のような吸収性物品が開示されている。なお、いずれの吸収性物品も、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシート及びバックシートの間に介在する液吸収保持性の吸収体と、を備えている。
第1の吸収性物品は、トップシート上に長手方向に沿って配置された上面シートを更に備え、この上面シートは、伸縮性を有するとともに、両端部及び中央部においてトップシートに固着されている。これにより、上面シートが着用者の肌側に押し出され、吸収性物品と着用者の肌との隙間が狭まる(特許文献1参照)。
ここで、上面シートは、液透過性及び液吸収性を有する素材で形成されている。このため、着用者から排出された***物は、上面シートを透過し、トップシートを介して吸収体に吸収されるとともに、上面シートに残留した***物は上面シートに吸収される。
第2の吸収性物品は、トップシートの上方に配置された上面シートを更に備える。この上面シートは、自然状態ではトップシートから離間するが、中央部に所定重量の重りが載置されると、伸張して中央部がトップシートに接触するように構成されている(特許文献2、3参照)。
これにより、上面シートの中央部に所定重量以上の***物が排出された場合、上面シートの中央部がトップシートに接触し、***物がトップシートへと移行し、続いて、吸収体に吸収される。
特開2004−188115号公報 特開平3−231664号公報 特開平3−234257号公報
しかしながら、前述した吸収性物品では、以下のような問題があった。
第1の吸収性物品では、上面シートを液吸収性の素材で形成したので、剛性が高くなる。このため、上面シートがでん裂部の狭小な溝に挿入されず、皮膚の凹凸に密着しないために、上面シートと着用者の肌との隙間が充分に埋められない。すると、***物は、でん裂部の溝等を伝って流れることで、外部へと漏出することになる。特に、尿や水溶便等の低粘度の***物が***された場合には、容易に漏出が発生する。
第2の吸収性物品では、水溶便等の軽量の***物が排出された場合、上面シートが伸張せずトップシートに接触しないため、***物のトップシートへの移行が促進されない。このため、吸収されなかった***物が、でん裂部の溝等を伝って流れ、外部へと漏出することになる。
本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであり、***物の漏出を充分に抑制できる吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上面シートの剛軟度を低減することで、上面シートと着用者の肌との隙間を充分に埋められることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシート及びバックシートの間に介在する液吸収保持性の吸収体と、を備える吸収性物品であって、一端側が前記トップシートの長手方向における略中央又は略中央よりも前端側に、他端側が前記トップシートの長手方向における後端近傍に、それぞれ接続された上面シートを更に備え、前記上面シートは、前記トップシートの短手方向に配置される方向の、JIS L 1096 カンチレバーA法で測定される剛軟度が120mm以下である吸収性物品。
(1)の発明によれば、上面シートの一端をトップシートの長手方向における略中央又は略中央よりも前端側に、他端をトップシートの長手方向における後端近傍にそれぞれ接続したので、着用時において上面シートは、着用者のでん裂部に対向する。
ここで、トップシートの短手方向に配置される方向の剛軟度を120mm以下としたので、上面シートは柔軟に変形して、でん裂部の狭小な溝に挿入され、皮膚の凹凸に密着する。よって、上面シートと着用者の肌との隙間が充分に埋められるので、***物の漏出を充分に抑制できる。
ここで「後端近傍」とは、着用時において、着用者のでん裂部よりも頭側の部分に対向される部分を指す。即ち、「後端近傍」の範囲は、吸収性物品の寸法や形状、予想される着用者の体格等に基づいて、適宜設定されてよい。
(2) 前記剛軟度は65mm以上である(1)記載の吸収性物品。
剛軟度が小さすぎると、着用時に上面シートがよれて、上面シートと着用者の肌との隙間が発生し、この隙間を通じて***物が漏出することが懸念される。
そこで(2)の発明によれば、剛軟度を65mm以上としたので、***物の漏出を確実に抑制できる。
(3) 前記剛軟度は80mm以上100mm以下である(2)記載の吸収性物品。
(3)の発明によれば、剛軟度を80mm以上100mm以下としたので、***物の漏出をより確実且つ充分に抑制できる。
(4) 前記トップシートに接続された部位に挟まれた前記上面シートの長さを調整する長さ調整手段を更に備える(1)から(3)いずれか記載の吸収性物品。
(4)の発明によれば、長さ調整手段を更に設けたので、上面シートを所望の長さに調整できる。これにより、着用者間におけるでん裂部の形状等に応じて、上面シートを適切な長さに調整することで、***物の漏出をより確実且つ充分に抑制できるので、吸収性物品の汎用性を向上できる。
長さの調整方式として、具体的には、上面シート及び/又はトップシートに複数の接着部材を設置することで上面シートとトップシートとの接続部位を変更可能とする方式、上面シートに伸縮性を付与することで上面シートの長さを変更可能とする方式等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
(5) 前記長さ調整手段は、前記上面シートに伸縮性を付与する伸縮性付与手段を有し、前記上面シートは、最大伸張長さの85%に伸長された状態における引っ張り応力が0.5N以上3.0N以下である(4)記載の吸収性物品。
(5)の発明によれば、伸縮性付与手段により上面シートに伸縮性が付与されるので、着用者の身体形状等に応じて上面シートの長さが調整される。よって、***物の漏出をより確実且つ充分に抑制できるので、吸収性物品の汎用性を向上できる。
しかし、上面シートの収縮性が不足すると、上面シートが着用者の肌に押し当たる力が弱いために、***物をトップシートへと落下できず、でん裂部の溝を流れて漏出することが懸念される。一方、上面シートの収縮性が過剰であると、上面シートが着用者の肌に押し当たる力が強すぎるために、着用者に大きい不快感を与えることが懸念される。
そこで、(5)の発明によれば、上面シートの引っ張り応力を0.5N以上3.0N以下としたので、***物の漏出を抑制でき且つ着用者に与える不快感を軽減できる。
伸縮性付与手段としては、結果的に上面シートが伸縮性を有するように構成できるものである限りにおいて特に限定されず、上面シートを構成する伸縮性素材、上面シートに設けられる弾性部材等が挙げられる。例えば、伸縮性付与手段として、上面シートの長さ方向に沿って延びる弾性部材等を採用すれば、上面シートが収縮して、上面シートの表面に皺が形成される。この皺は***物の流路となるため、***物をトップシートへと落下させ、吸収体に吸収保持させやすくなる。
(6) 前記上面シートは、自然長の1.2倍以上3.0倍以下の長さを挟んで前記トップシートに接続された(5)記載の吸収性物品。
上面シートの自然長に対する、接続された部位間の距離の比が小さすぎると、着用時に収縮した上面シートがトップシートから充分に離間せず、でん裂部の溝の深部にまで到達しない場合がある。この場合、上面シートと着用者の肌との間に隙間が発生するので、***物の漏出が懸念される。一方、上面シートの自然長に対する、接続された部位間の距離の比が大きすぎると、着用時に収縮した上面シートが弛み、トップシートの短手方向にずれやすくなる。このような場合、上面シートが着用者のでん裂部に挿入されず、***物が漏出することが懸念される。
そこで(6)の発明によれば、上面シートを、自然長の1.2倍以上3.0倍以下の長さを挟んでトップシートに接続したので、***物の漏出をより充分且つ確実に抑制できる。
(7) 前記上面シートは、前記トップシートの短手方向に配置される方向の幅が30mm以上150mm以下である(1)から(6)いずれか記載の吸収性物品。
(8) 前記上面シートは、前記トップシートの短手方向に配置される方向の幅が50mm以上70mm以下である(7)記載の吸収性物品。
上面シートの幅が狭すぎると、でん裂部の溝を覆いきれず、覆われていない部分を***部が流れて、漏出することが懸念される。一方で、上面シートの幅が広すぎると、着用時において、上面シートが着用者の臀部に敷きこまれ、トップシートから充分に離間せずに、でん裂部の溝の深部にまで到達しない場合がある。この場合、上面シートと着用者の肌との間に隙間が発生するので、***物の漏出が懸念される。
そこで(7)の発明によれば、トップシートの短手方向に配置される方向の幅を30mm以上150mm以下としたので、***物の漏出をより充分に抑制できる。また、(8)の発明によれば、トップシートの短手方向に配置される方向の幅を30mm以上150mm以下としたので、***物の漏出を更に充分に抑制できる。
また、トップシートの長手方向の両側部にギャザーが配置されているような場合には、上面シートの幅が広すぎると、次のような問題がある。つまり、股間に対向する吸収性物品の部分が着用者の足に押されて幅狭になった場合、上面シートはギャザー上にかかりやすくなる。すると、上面シートから落下した***物がギャザー上に乗り上げて、外部へと漏出する場合がある。しかし、(7)又は(8)の発明によれば、ギャザーを備えることによる効果を得つつ、以上のような事態の発生を抑制することもできる。
(9) 前記トップシートの長手方向の両側部に配置されたギャザーを更に備え、前記上面シートは、前記後端近傍に接続された部分における前記トップシートの短手方向に配置される方向の幅が、着用時における前記ギャザー同士の間の距離以上である(1)から(8)いずれか記載の吸収性物品。
(9)の発明によれば、トップシートの両側部にギャザーを配置したので、トップシートに落下された***物が両側部から漏出するのを抑制できる。更に、後端近傍に接続された部分における上面シートの幅を、着用時におけるギャザー同士の間の距離以上としたので、トップシートの後端近傍に流れた***物は、上面シートでせき止められる。このため、トップシートに落下された***物が後端から漏出するのも抑制できるから、***物の漏出をより充分に抑制できる。
(10) 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシート及びバックシートの間に介在する液吸収保持性の吸収体と、を備える吸収性物品であって、一端側が前記トップシートの長手方向における略中央又は略中央よりも前端側に、他端側が前記トップシートの長手方向における後端近傍に、それぞれ接続された上面シートを更に備え、前記上面シートは、液体を吸収保持する素材を実質的に含有しない吸収性物品。
(10)の発明によれば、上面シートの一端をトップシートの長手方向における略中央又は略中央よりも前端側に、他端をトップシートの長手方向における後端近傍にそれぞれ接続したので、着用時において上面シートは、着用者のでん裂部に対向する。
ここで、液体を吸収保持する素材を上面シートに実質的に含有させなかったので、上面シートの柔軟性が損なわれない。このため、上面シートは柔軟に変形して、でん裂部の狭小な溝に挿入され、皮膚の凹凸に密着する。よって、上面シートと着用者の肌との隙間が充分に埋められるので、***物の漏出を充分に抑制できる。
「実質的に含有しない」とは、上面シートの柔軟性が損なわれる程度には含有しないことを指し、具体的には、含有量が上面シート全体に対して1質量%以上でないことを指す。
(11) 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシート及びバックシートの間に介在する液吸収保持性の吸収体と、を備える吸収性物品であって、前記トップシートの短手方向の略中央に配置され、且つ、一端が前記トップシートの長手方向における略中央又は略中央よりも前端側に、他端が前記トップシートの長手方向における後端近傍に、それぞれ接続された誘導部を更に備え、前記誘導部は、この誘導部の幅方向中央に配置され且つ着用者のでん裂部に当接可能に成形された当接部と、この当接部の両側に設けられ且つ着用者のでん裂部から離間される離間部と、を有し、前記当接部に供給された流体は、前記離間部へと流れ、前記離間部の両側部から前記トップシートへと落下する吸収性物品。
(11)の発明によれば、着用時において、誘導部の幅方向中央に配置された当接部はでん裂部に当接し、離間部はでん裂部から離間する。このため、着用者から排出された***物は、以下のような動向をとることになる。
まず、当接部とでん裂部との隙間が充分に埋められているので、当接部に供給された***物は、でん裂部の溝を伝わずに、でん裂部及び当接部に接触しながら離間部の方へと移動する。続いて、離間部へと移動した***物は、でん裂部を離れて離間部の両側へと流れ、やがてトップシートへと落下する。
このように、***物は誘導部を介してトップシートへと落下するように誘導されるので、***物の漏出を充分に抑制できる。
このように、剛軟度等を所定範囲とすることで着用者のでん裂部に当接可能とするのみならず、予め着用者のでん裂部に所定形状に成形することで着用者のでん裂部に当接可能としてもよい。
本発明によれば、上面シートの一端をトップシートの長手方向における略中央又は略中央よりも前端側に、他端をトップシートの長手方向における後端近傍にそれぞれ接続したので、着用時において上面シートは、着用者のでん裂部に対向する。ここで、トップシートの短手方向に配置される方向の剛軟度を120mm以下としたので、上面シートは柔軟に変形して、でん裂部の狭小な溝に挿入され、皮膚の凹凸に密着する。よって、上面シートと着用者の肌との隙間が充分に埋められるので、***物の漏出を充分に抑制できる。
また、液体を吸収保持する素材を上面シートに実質的に含有させなかったので、上面シートの柔軟性が損なわれない。このため、上面シートは柔軟に変形して、でん裂部の狭小な溝に挿入され、皮膚の凹凸に密着する。よって、上面シートと着用者の肌との隙間が充分に埋められるので、***物の漏出を充分に抑制できる。
若しくは、誘導部に当接部及び離間部を設けたので、当接部とでん裂部との隙間が充分に埋められ、当接部に供給された***物は、でん裂部の溝を伝わずに、でん裂部及び当接部に接触しながら離間部の方へと移動する。続いて、離間部へと移動した***物は、でん裂部を離れて離間部の両側へと流れ、やがてトップシートへと落下する。
このように、***物は誘導部を介してトップシートへと落下するように誘導されるので、***物の漏出を充分に抑制できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、第1実施形態以外の各実施形態の説明において、第1実施形態と共通するものについては、同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る使い捨ておむつ10の全体斜視図である。図2は図1の平面図である。
図1及び図2に示されるように、吸収性物品としての使い捨ておむつ10(以後、単に「おむつ10」と省略する)は、液透過性のトップシート20と、液不透過性のバックシート30(後述の図3参照)と、これらトップシート20及びバックシート30の間に介在する液吸収保持性の吸収体40と、を備える。また、トップシート20のバックシート30との反対面には、上面シート50が設けられている。
[トップシート]
トップシート20は、***物を後述の吸収体40へと迅速に透過させ、吸収保持させるためのものである。このようなトップシート20は、肌に与える刺激が小さい材料で形成されることが好ましく、このような材料として、親水性の不織布又は織布、多孔性プラスチックフィルム等のほか、開孔を有する疎水性の不織布、開孔を有するフィルム等が使用できる。ここでいう不織布は、ポリオレフィン系、ポリエステル系、又は、ポリアミド系等の繊維で形成されたシースコア型複合繊維の他、スパンボンド、ポイントボンド、スルーエアボンド、ケミカルボンド、メルトブローン、スパンレース、又は、ニードルパンチ等の方法を用いて製造されたサイドバイサイド型複合繊維であってよい。また、レーヨン、アセテート、コットン、パルプ、又は、合成樹脂が単独又は芯鞘構造を成すように複合された繊維状シートを用いることもできる。
トップシート20の形状や寸法は、特に限定されないが、本実施形態では、長手方向の寸法が450mm以上700mm以下(例えば、600mm)、短手方向の寸法が150mm以上300mm以下(例えば、250mm)の略矩形状である。
[バックシート]
バックシート30は、後述する吸収体40に吸収された***物が透過して漏出するのを抑制するものである。このようなバックシート30としては、疎水性の不織布、液不透過性フィルム、親水性不織布及び液不透過性フィルムが張り合わされたシート、撥水処理された不織布や、微細孔を有する透湿性プラスチックフィルム、又は、これらの積層体が使用できる。このうち、透湿性素材によれば、装着時のムレが低減されて、着用者に与える不快感を軽減できる。
バックシート30の形状や寸法は、後述の吸収体40よりも大きい限りにおいて特に限定されないが、本実施形態では、長手方向の寸法が450mm以上700mm以下(例えば、600mm)、短手方向の寸法が150mm以上350mm以下(例えば、290mm)の略矩形状である。
[吸収体]
吸収体40は、***物を吸収保持するものである。このような吸収体40としては、解繊パルプと高吸水性ポリマーを併用したもの、セルロース繊維、熱可塑性樹脂、高吸水性ポリマー、熱融着性繊維等が混合されて熱処理されたものが好ましく使用される。
なお、複数の層が積層されたものを使用する場合、高吸水性ポリマーは、上層、中層、下層のいずれに存在してもよく、パルプと混合されていてもよい。また、高吸水性ポリマーとしては、***物を吸収保持してゲル化する性質を有するものが好ましく、具体的には、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、アクリル酸(塩)重合体等が挙げられる。
吸収体40の形状や寸法は、特に限定されないが、本実施形態では、長手方向の寸法が400mm以上650mm以下(例えば、530mm)、短手方向の寸法が150mm以上300mm以下(例えば、250mm)の略矩形状である。
[上面シート]
図3は、図2のX−X線断面図であり、図4は、図2のY−Y線断面図である。
上面シート50は、本実施形態では略矩形状であり、一端51がトップシート20の長手方向における略中央又は略中央よりも前端21側に、他端52がトップシート20の長手方向における後端22近傍に、それぞれ接続されている。なお、上面シート50とトップシート20との接続は、特に限定されず、ホットメルト接着剤、熱融着、圧着、面ファスナー等を用いて行われてよい。
上面シート50を形成する素材は、液吸収保持性の素材を実質的に含有していないことが好ましい。また、素材は、液透過性又は液不透過性のいずれであってもよいが、尿や低粘度の水溶便をトップシート20上へと移行できる点で、液透過性であることが好ましい。なお、上面シート50が***物を保持せず、当接する肌の「さらっと性」が維持されて着用者に快適となる点では、上面シート50の素材が液不透過性であってもよい。液透過性の素材としては、親水性の不織布又は織布、伸縮性の不織布等が挙げられる。一方、液不透過性の素材としては、疎水性の不織布、液不透過性フィルム、親水性の不織布と液不透過性フィルムとが張り合わされたシート等が挙げられる。
(弾性部材)
おむつ10は、長さ調整手段又は伸縮性付与手段としての弾性部材60を備える。この弾性部材60は、トップシート20の長手方向に沿って延びるように、上面シート50内に複数本配置されている。ここで、上面シート50における一端51と他端52との間の部分は、トップシート20に接続されていないので、着用時におけるトップシート20の形状変化に対応して伸縮自在となっている。
弾性部材60は、伸縮自在の弾性を有する限りにおいて特に限定されず、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン製の糸状ゴム、平ゴム、リボン状ゴム、熱収縮性素材、吸水収縮性繊維等、種々の材料で形成されてよい。
このような上面シート50は、本実施形態では、自然状態において、長手方向の寸法が80mm以上300mm以下(例えば、200mm)、短手方向の寸法(図2におけるW)が30mm以上150mm以下、好ましくは50mm以上70mm以下(例えば、60mm)である。Wは、着用時における後述するギャザー70a、70b同士の間の距離以上であることが、更に好ましい。
また、上面シート50は、50mm以上200mm以下(例えば、150mm)に長手方向に伸張された状態で、即ち、自然長の1.2倍以上3.0倍以下の長さを挟んでトップシート20に接続されている。自然長の1.3倍以上1.7倍以下の長さを挟むことが好ましい。
〔剛軟度〕
上面シート50は、本実施形態においては収縮時において、トップシート20の短手方向に配置される方向の、カンチレバー法で測定される剛軟度が65mm以上120mm以下であることが好ましく、より好ましくは80mm以上100mm以下である。なお、上面シートが伸縮性を実質的に有しない場合には、自然状態における剛軟度を測定すればよい。
ここでいう剛軟度は、JIS L 1096 カンチレバーA法に従った手順で測定されるものである。
〔引っ張り応力〕
上面シート50は、引っ張り応力試験で測定される引っ張り応力が0.5N以上3.0N以下であることが好ましい。
また、上面シート50は、引っ張り応力が、短手方向における中央部54において最高値となり、短手方向における両側部53a、53bに向かうにつれて低下するように、構成されていることが好ましい。これにより、着用時において、上面シート50の中央部54に排出された***物は、上面シート50が着用者の肌に押し当たる力が弱い両側部53a、53bに移行するので、トップシート20へと***物を落下させやすくなる。
ここでいう引っ張り応力試験は、例えば、以下のような手順で行われる。
まず、上面シートを、その長手方向及び幅方向における中央部において、350mm×30mm(長手方向×短手方向)に切り取り、試料を得る。次に、この試料を、130mm間隔で設置された複数のチャックに係合させる。続いて、引張試験機[例えば、「インストロン」(商品名)]を用い、速度200mm/分、最大伸張長さの95%が最大値、最大伸長長さの85%が中間値となるようなサイクルで、連続的に2回、試料を伸張させ、2サイクル目において最大伸張長さの85%に戻った時における引っ張り応力を測定する。
[ギャザー]
おむつ10は、トップシート20の長手方向の両側部に配置されたギャザー70a、70bを更に備える。これらギャザー70a、70bは、おむつ側縁部からの***物の漏出を抑制するものである。具体的には、ギャザー70a、70bの各々は、トップシート20の両側部23、前端21及び後端22に接合された固定端71a、71bと、弾性部材73が伸張状態で設けられた自由端72a、72bと、を有する。
また、ギャザー70a、70bの幅(図2におけるW)は、***物の漏出を効果的に抑制できる点で、30mm以上90mm以下(例えば、60mm)であることが好ましい。
ギャザー70a、70bは、通気性を有する素材で形成されることが好ましく、このような素材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維からなる撥水性の不織布が挙げられる。また、弾性部材73としては、天然系又は合成系のウレタン糸、糸ゴム、平ゴム等、従来公知のものが使用できる。
本実施形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
上面シート50の一端51をトップシート20の長手方向における略中央よりも前端21側に、他端52をトップシート20の長手方向における後端22近傍にそれぞれ接続したので、着用時において上面シート50は、着用者のでん裂部に対向する。
ここで、トップシート20の短手方向に配置される方向の上面シート50の剛軟度を120mm以下としたので、上面シート50は柔軟に変形して、でん裂部の狭小な溝に挿入され、皮膚の凹凸に密着する。よって、上面シート50と着用者の肌との隙間が充分に埋められるので、***物の漏出を充分に抑制できる。
トップシート20の短手方向に配置される方向の上面シート50の剛軟度を65mm以上としたので、***物の漏出を確実に抑制できる。
弾性部材60を上面シート50の長手方向に沿って設けたので、上面シート50が収縮して、上面シート50の表面に皺が形成される。この皺は***物の流路となるため、***物をトップシート20へと落下させ、吸収体40に吸収保持させやすくなる。しかも、上面シート50の引っ張り応力を0.5N以上3.0N以下としたので、***物の漏出を抑制でき且つ着用者に与える不快感を軽減できる。
上面シート50を、自然長の1.2倍以上3.0倍以下の長さを挟んでトップシート20に接続したので、***物の漏出をより充分且つ確実に抑制できる。
トップシート20の短手方向に配置される方向の上面シート50の幅を30mm以上150mm以下としたので、***物の漏出をより充分に抑制できる。
トップシート20の両側部23にギャザー70a、70bを配置したので、トップシート20に落下された***物が両側部23から漏出するのを抑制できる。更に、後端22近傍に接続された部分における上面シート50の幅を、着用時におけるギャザー70a、70b同士の間の距離以上としたので、後端22近傍に流れた***物は、上面シート50でせき止められる。このため、トップシート20に落下された***物が後端22から漏出するのも抑制できるから、***物の漏出をより充分に抑制できる。
液体を吸収保持する素材を上面シート50に実質的に含有させなかったので、上面シート50の柔軟性が損なわれない。このため、上面シート50は柔軟に変形して、でん裂部の狭小な溝に挿入され、皮膚の凹凸に密着する。よって、上面シート50と着用者の肌との隙間が充分に埋められるので、***物の漏出を充分に抑制できる。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係るおむつ10Aの平面図である。本実施形態では、ベルト80及び係止部25が設けられている点で第1実施形態と異なる。
即ち、おむつ10Aは、バックシート30の後端32側に接続されたベルト80を更に備える。このベルト80は、具体的には、バックシート30の後端32側から、バックシート30の短手方向に延出され、ベルト80内には延出方向に沿って延びる弾性部材81が配置されている。また、ベルト80の一端82aには、接続部83が設けられており、この接続部83を介して一端82aが他端82bに着脱可能に接続される。このような接続部83としては、面ファスナー等の従来公知のものが使用できる。
このようなベルト80は、本実施形態では、略矩形のシート部材で形成されており、シート部材としては、親水性の不織布又は織布、伸縮性の不織布等が使用できる。なお、ベルト80とバックシート30との接続は、特に限定されず、ホットメルト接着剤、熱融着、圧着、面ファスナー等を用いて行われてよい。
また、おむつ10Aは、前端21近傍に設けられた係止部25を更に備える。この係止部25は、本実施形態では、ギャザー70a、70bの表面に設けられているが、トップシート20の表面に設けられていてもよい。このような係止部25としては、面ファスナー等の従来公知のものが使用できる。
以上のおむつ10Aの使用方法を、図6を参照しながら説明する。
まず、図6(A)に示されるように、おむつ10Aを着用者の背側に配置し、ベルト80を着用者の腰回りに巻きつける。ここで、ベルト80は、弾性部材81により付与された伸縮性を備えるので、着用者の腰回り長の差異に対応できる。更に、接続部83を他端82bに接続することで、ベルト80を位置決めする。
続いて、図6(B)に示されるように、おむつ10Aの前端側を、股間を通して着用者の腹側に引き上げる。更に、係止部25をベルト80に係止させることで、おむつ10Aが着用者に装着されることになる。
本実施形態によれば、第1実施形態による作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
着用時においてベルト80が着用者の腰回りに固定されると、おむつ10Aは短手方向に更に伸張されることで、上面シート50も短手方向に伸張される。これにより、上面シート50のヨレや弛みが抑制され、上面シート50が対向する着用者の肌との隙間が埋められる。よって、上面シート50が着用者の肌により密着するので、***物の漏出をより抑制できる。
着用時にベルト80が着用者の腰回りに固定されると、着用者が姿勢を変えたり動作したりしても、おむつ10Aが長手方向及び短手方向にずれにくくなる。これにより、上面シート50が伸張した状態が維持されて、トップシート20から充分に離間するとともに、充分な引っ張り応力で着用者の肌に当接する。また、上面シート50が短手方向にずれて、着用者のでん裂部の溝に対向しない位置へと移動するのが予防される。よって、***物の漏出をより抑制できる。
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態に係るおむつ10Bの全体斜視図である。本実施形態では、上面シート50の代わりに誘導部90が設けられている点で第1実施形態と異なる。
即ち、おむつ10Bは、トップシート20の短手方向の略中央に配置された紐状の誘導部90を更に備える。この誘導部90は、一端91がトップシート20の長手方向における略中央又は略中央よりも前端21側に、他端92がトップシート20の長手方向における後端22近傍に、それぞれ接続されている。
誘導部90は、着用者のでん裂部に当接可能に成形されており、本実施形態では、直径10mm以下の略円形断面を有し、内部には弾性部材60が長手方向に沿って延びるように配置されている。これにより、着用時において、誘導部90は伸張し、着用者のでん裂部の狭小な溝にも挿入される。このとき、誘導部90の幅方向中央部分はでん裂部に当接される当接部として作用し、誘導部90の幅方向両側部分はでん裂部から離間される離間部として作用する。
このような誘導部90は、種々の素材で形成されてよい。即ち、液透過性又は液不透過性、液吸収保持性又は液不吸収保持性のいずれの特性を備える素材で形成されてもよい。また、誘導部90の内部には、長さ調整手段及び伸縮性付与手段としての弾性部材60が、トップシート20の長手方向に沿って延びるように複数本配置されている。ここで、誘導部90における一端91と他端92との間の部分は、トップシート20に接続されていないので、着用時におけるトップシート20の形状変化に対応して伸縮自在となっている。
本実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
誘導部90の一端91をトップシート20の長手方向における略中央よりも前端21側に、他端92をトップシート20の長手方向における後端22近傍にそれぞれ接続したので、着用時において誘導部90は、着用者のでん裂部に対向する。
ここで、誘導部90を着用者のでん裂部に当接可能に成形したので、誘導部90はでん裂部の狭小な溝に挿入されて、その幅方向中央がでん裂部に当接するとともに、幅方向両側部がでん裂部から離間する。よって、***物は誘導部90を介してトップシート20へと落下するように誘導されるので、***物の漏出を充分に抑制できる。
〔変形例〕
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前記実施形態では、弾性部材を用いることで、上面シート及び誘導部に伸縮性を付与したが、これに限られず、上面シート及び誘導部を伸縮性素材で形成することによって伸縮性を付与してもよい。また、前記実施形態では、おむつ10をテープ型としたが、これに限られず、パンツ型であってもよい。その他、以下のような変形例が挙げられる。
[変形例1]
図8は、本発明の変形例1に係るおむつ10Cの平面図である。変形例1においては、上面シート50Cの形状が第1実施形態と異なる。
即ち、上面シート50Cの幅は、トップシート20の後端22側から前端21側へと向かうにつれて漸次狭まっている。具体的には、後端22側での幅W2が60mm以上150mm以下(例えば、100mm)であり、前端21側での幅W1が30mm以上80mm以下(例えば、60mm)である。
以上の変形例1によれば、第1実施形態による作用効果に加え、以下の作用効果が得られる。
股間に対向するおむつ10Cの部分が着用者の足に押されて幅狭になった場合でも、上面シート50Cの一端51の幅W1が狭いので、上面シート50Cはギャザー70a、70b上にかかりにくい。よって、***物は、ギャザー70a、70bに妨害されることなく、上面シート50Cの両側部53a、53bからトップシート20上へと落下するので、***物の漏出をより抑制できる。
[変形例2]
図9及び図10は、本発明の変形例2に係るおむつ10D、10Eの平面図である。変形例2においては、上面シート50D、50Eの形状が変形例1と異なる。
即ち、上面シート50D、50Eの他端52側には、それぞれスリット55が設けられている。具体的には、上面シート50Dにはスリット55が1箇所、上面シート50Eにはスリット55が2箇所に設けられている。このように、スリット55の設置箇所の数は特に限定されない。
以上の変形例2によれば、以下の作用効果が得られる。
極度の水溶便が排出された場合、上面シート50D、50Eと着用者の肌との間の極めて狭小な隙間を通って、***物が漏出することが懸念される。そこで、上面シート50D及び50Eの他端52側にスリット55を設けたので、極度の水溶便も、スリット55からトップシート20上に落下する。よって、極度の水溶便も吸収体40に吸収されるので、***物の漏出を確実に抑制できる。
[変形例3]
図11は、本発明の変形例3に係るおむつ10Fの断面図である。より具体的には、上面シート50Fの長手方向における略中央部におけるおむつ10Fの断面図である。変形例3においては、上面シート50Fの構成が第1実施形態と異なる。
即ち、上面シート50Fは、トップシート20の短手方向の略中央から突出する支持部56に支持されている。この支持部56は、図12に示されるように、着用時において、着用者のでん裂部500に押し当てられた際に押し潰されない程度の強度を備える素材である限りにおいて特に限定されず、例えば、ウレタンフォームで形成されてよい。
なお、支持部56の高さは、特に限定されないが、10mm以上40mm以下であってよい。
以上の変形例3によれば、以下の作用効果が得られる。
上面シート50Fを支持部56で支持したので、上面シート50Fが着用者のでん裂部500の溝に強く挿入される。このため、上面シート50Fと着用者のでん裂部の溝との隙間がより確実に埋められるので、***物の漏出をより充分且つ確実に抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る吸収性物品の全体斜視図である。 図1の平面図である。 図2のX−X線断面図である。 図2のY−Y線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る吸収性物品の平面図である。 前記実施形態に係る吸収性物品の使用状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る吸収性物品の全体斜視図である。 本発明の変形例1に係る吸収性物品の平面図である。 本発明の変形例2に係る吸収性物品の平面図である。 本発明の変形例2に係る吸収性物品の平面図である。 本発明の変形例3に係る吸収性物品の断面図である。 前記変形例に係る吸収性物品の使用状態を示す図である。
符号の説明
10 使い捨ておむつ(吸収性物品)
20 トップシート
21 前端
22 後端
30 バックシート
40 吸収体
50 上面シート
51 一端
52 他端
60 弾性部材(長さ調整手段、伸縮性付与手段)
70 ギャザー
90 誘導部

Claims (11)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシート及びバックシートの間に介在する液吸収保持性の吸収体と、を備える吸収性物品であって、
    一端側が前記トップシートの長手方向における略中央又は略中央よりも前端側に、他端側が前記トップシートの長手方向における後端近傍に、それぞれ接続された上面シートを更に備え、
    前記上面シートは、前記トップシートの短手方向に配置される方向の、JIS L 1096 カンチレバーA法で測定される剛軟度が120mm以下である吸収性物品。
  2. 前記剛軟度は65mm以上である請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記剛軟度は80mm以上100mm以下である請求項2記載の吸収性物品。
  4. 前記トップシートに接続された部位に挟まれた前記上面シートの長さを調整する長さ調整手段を更に備える請求項1から3いずれか記載の吸収性物品。
  5. 前記長さ調整手段は、前記上面シートに伸縮性を付与する伸縮性付与手段を有し、
    前記上面シートは、最大伸張長さの85%に伸長された状態における引っ張り応力が0.5N以上3.0N以下である請求項4記載の吸収性物品。
  6. 前記上面シートは、自然長の1.2倍以上3.0倍以下の長さを挟んで前記トップシートに接続された請求項5記載の吸収性物品。
  7. 前記上面シートは、前記トップシートの短手方向に配置される方向の幅が30mm以上150mm以下である請求項1から6いずれか記載の吸収性物品。
  8. 前記上面シートは、前記トップシートの短手方向に配置される方向の幅が50mm以上70mm以下である請求項7記載の吸収性物品。
  9. 前記トップシートの長手方向の両側部に配置されたギャザーを更に備え、
    前記上面シートは、前記後端近傍に接続された部分における前記トップシートの短手方向に配置される方向の幅が、着用時における前記ギャザー同士の間の距離以上である請求項1から8いずれか記載の吸収性物品。
  10. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシート及びバックシートの間に介在する液吸収保持性の吸収体と、を備える吸収性物品であって、
    一端側が前記トップシートの長手方向における略中央又は略中央よりも前端側に、他端側が前記トップシートの長手方向における後端近傍に、それぞれ接続された上面シートを更に備え、
    前記上面シートは、液体を吸収保持する素材を実質的に含有しない吸収性物品。
  11. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシート及びバックシートの間に介在する液吸収保持性の吸収体と、を備える吸収性物品であって、
    前記トップシートの短手方向の略中央に配置され、且つ、一端が前記トップシートの長手方向における略中央又は略中央よりも前端側に、他端が前記トップシートの長手方向における後端近傍に、それぞれ接続された誘導部を更に備え、
    前記誘導部は、この誘導部の幅方向中央に配置され且つ着用者のでん裂部に当接可能に成形された当接部と、この当接部の両側に設けられ且つ着用者のでん裂部から離間される離間部と、を有し、
    前記当接部に供給された流体は、前記離間部へと流れ、前記離間部の両側部から前記トップシートへと落下する吸収性物品。
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