JP2008038987A - スラストニードル軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】1枚の板材を曲げて形成される保持器のもぐり込み摩耗を抑制できるスラストニードル軸受を提供する。
【解決手段】各ポケット16hpの半径方向外側縁に切欠16hcを形成しているので、遠心力Fによりころ16eの軸受半径方向外側端が、それに対向するポケット16hpの半径方向外側縁に押し付けられ密着した場合でも、切欠16hcが潤滑油の通過を許容する通路となる。従って、保持器16hの軸線方向いずれか一方の側から潤滑油が供給された場合には、かかる潤滑油は切欠16hcを通過して他方の側に流れるため、潤滑状態が良好となり、ころ16eが高速回転した場合でも、ポケット16hpの半径方向外側縁の摩耗を抑制し、ころ16eのもぐり込みを効果的に抑制できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、カーエアコンのコンプレッサ、自動変速機用遊星歯車機構、事務機器等に用いられると好適なスラストニードル軸受に関する。
例えばカーエアコン用コンプレッサ(カークーラコンプレッサともいう)の一タイプとして、容量可変式のコンプレッサが知られている。一般的に、容量可変式のコンプレッサは、ハウジングに対して駆動軸をラジアル軸受により回転自在に支持し、この駆動軸に対して斜板を傾斜角度可変に連結し、この斜板に対し揺動板を摺動自在に取付けてある。斜板と揺動板との間にはスラスト軸受が配置されている。揺動板には、複数のピストンロッドの一端が円周方向等間隔に取付けてあり、このピストンロッドの他端はピストンに連結している。このピストンは、ハウジング内に設けられたシリンダの内部で摺動するように設けられ、このシリンダのボア内に流入される冷媒ガスを圧縮し吐出するようにしている。つまり、斜板が回転すると、揺動板が、いわゆるみそすり的動作をし、ピストンロッドを介してピストンを軸線方向に往復運動させ、冷媒ガスを圧縮し吐出するようになっている(特許文献1参照)。
特開2002−266754号公報 特開2006−22846号公報
ところで、カーエアコン用コンプレッサ等には、スラストニードル軸受が用いられる場合がある(特許文献2参照)。スラストニードル軸受は、回転時に、ころが遠心力で外側に押し付けらながら転動するため、ころ外側端面と保持器のポケット外側縁端面に摺動摩擦が発生する。スラストニードル軸受が低速で回転すれば、摺動摩擦は小さくてすむが、高速回転するにつれて摺動摩擦も増大し、保持器のポケット外側端面が凹状に異常摩耗し、ころが保持器にもぐり込むという不具合が生じる。かかる不具合は、特に1枚板を折り曲げて形成した保持器において顕著に生じる。このようなもぐり込み摩耗が発生すると、保持器強度低下、回転トルク増大、軸受温度上昇等の不具合が起こり、スラストニードル軸受のフレーキング・焼付きの原因となる。近年は、自動車性能の向上により、スラストニードル軸受に求められる回転速度も増大しているため、前記のもぐり込み摩耗を解決することが課題の一つとなっている。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、1枚の板材を曲げて形成される保持器のもぐり込み摩耗を抑制できるスラストニードル軸受を提供することを目的とする。
本発明のスラストニードル軸受は、ころと、前記ころを保持する保持器とを備えたスラストニードル軸受において、
前記保持器は、1枚の板材を折り曲げてなり、且つ前記ころを収容するポケットの半径方向外側縁に切欠を形成していることを特徴とする。
スラストニードル軸受の動作時には、遠心力によりころが保持器のポケットの半径方向外側縁に押し付けられるため、保持器のポケットの半径方向外側縁ところ端面との隙間が小さくなり、又はゼロになる。そのため、保持器のポケットの半径方向外側縁ところ端面の摺動部に潤滑油が供給され難くなり、摩耗や焼付きの原因となる。これに対し、本発明のスラストニードル軸受によれば、前記保持器は、前記ころを収容するポケットの半径方向外側縁に切欠を形成しているので、前記切欠が潤滑油経路の役割を果たし、すなわち潤滑剤が前記切欠を介して保持器の一方の面から他方の面へと流れやすくなるため、面圧が高くなりがちな1枚板の保持器におけるポケットの半径方向外側縁を良好に潤滑することで、効果的にもぐり込み摩耗を抑制している。
前記切欠は、前記ポケットの半径方向外側縁の中央に設けられ、前記半径方向外側縁は前記ころの端部平面に接触すると、更に効果的にもぐり込み摩耗を抑制できる。
より具体的には、切欠の幅Wは、W<2×D×(m−m20.5であると好ましい。ただし、
W:切欠の幅
D:ころ端部平面径
z:ころ端面の接触高さ(ころに対して保持器が最も下がった状態で、切欠がない場合におけるころ端部平面とポケット下縁との高さの差)
m:z/D
である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかるスラストニードル軸受が組み込まれたカーエアコンのコンプレッサの断面図であり、図2は、図1の構成を矢印II方向に見た図である。
図1において、コンプレッサ1を構成するハウジング6は、中央の短円筒状の本体7をヘッドケース8と斜板ケース9とで軸線方向(図1の左右方向)両側から挟持し、更に複数本の結合ボルト(図示せず)により結合されて一体となっている。ヘッドケース8の内側には、低圧室10、10と高圧室11とが設けられている。尚、高圧室11内は勿論、低圧室10、10内も正圧である。又、本体7とヘッドケース8との間には平板状の隔壁板12が挟持されている。図1で複数に分割されている如く表されている低圧室10、10は互いに連通しており、ヘッドケース8の外面に設けられた単一の吸入ポート13(図2)に連通している。又、高圧室11は、ヘッドケース8に設けられた吐出ポート(図示せず)に通じている。吸入ポート13がエバポレータ(不図示)の出口に、不図示の吐出ポートをコンデンサ(不図示)の入口に、それぞれ連通させている。
ハウジング6内にはシャフト14を、本体7と斜板ケース9とに掛け渡す状態で、回転自在に支持している。より具体的には、シャフト14の両端部を1対のラジアルニードル軸受15A、15Bにより、本体7と斜板ケース9とに対して回転自在に支持すると共に、1対のスラストニードル軸受16A、16Bにより、このシャフト14に加わるスラスト荷重を支承自在としている。
スラストニードル軸受16Aは、複数のころ16aと、これを軸線方向(図1で左右方向)に挟持する軌道輪16b、16cと、ころ16aを保持する保持器16dとを有している。本実施の形態にかかるスラストニードル軸受16Bは、複数のころ16eと、これを軸線方向(図1で左右方向)に挟持する軌道輪16f、16gと、ころ16eを保持する保持器16hとを有している。
ラジアルニードル軸受15Aは、複数のころ15aと、シェル型外輪15bと、ころ15aを保持する保持器15cとを有している。ラジアルニードル軸受15Bは、複数のころ15dと、外輪(軌道輪)15eと、ころ15dを保持する保持器15fとを有している。
スラストニードル軸受16Aは、本体7の一部と上記シャフト14の一端部(図1の右端側)に形成した段部17との間に、皿ばね18を介して設けている。又、スラストニードル軸受16Bは、シャフト14の中間部外周面に外嵌固定した円板部19と斜板ケース9との間に配置している。ハウジング6を構成する本体7の内側でシャフト14の周囲部分には、複数(例えば図示の例では、円周方向等間隔に6個)のシリンダ孔20、20を形成している。この様に本体7に形成した、複数のシリンダ孔20、20の内側には、それぞれピストン21、21の先半部(図1の右半部)に設けた摺動部22、22を、軸方向の変位自在に嵌装している。
ここでは、シリンダ孔20、20の底面とピストン21、21の先端面(図1の右端面)との間に設けられた空間を、圧縮室23とする。又、斜板ケース9の内側に存在する空間は、斜板室24とする。シャフト14の中間部外周面でこの斜板室24内に位置する部分おいて、斜板25を、シャフト14に対して所定の傾斜角度を持たせて固定し、この斜板25がシャフト14と共に回転する様にしている。斜板25の円周方向複数個所と、各ピストン21、21とは、それぞれ1対ずつのスライディングシュー26、26により連結されている。この為、これら各スライディングシュー26、26の内側面(互いに対向する面)は平坦面として、同じく平坦面である斜板25の両側面外径寄り部分に摺接するようになっている。又、これら各スライディングシュー26、26の外側面(相手スライディングシュー26と反対側面)は球状凸面としている。更に、その内側面を斜板25の両側面に当接させた状態で、これら両スライディングシュー26、26の外側面を単一球面上に位置させている。一方、各ピストン21、21の基端部(前記隔壁板12から遠い側の端部で、図1の左端部)には、スライディングシュー26、26及び斜板25と共に、駆動力伝達機構を構成する連結部27、27を、各ピストン21、21と一体に形成している。そして、これら各連結部27、27に、一対のスライディングシュー26、26を保持する為の保持部28、28を形成している。又、これら各保持部28、28には、各スライディングシュー26、26の外側面と密に摺接する球状凹面を、互いに対向させて形成している。
又、本体7の一部内周面で、各連結部27、27の外端部に整合する部分には、各ピストン21、21毎にそれぞれ1対ずつのガイド面(図示せず)を、円周方向に離隔して形成している。各連結部27、27の外端部は、このガイド面に案内されて、ピストン21、21の軸方向(図1の左右方向)の変位のみ自在である。従って、各ピストン21、21も、各シリンダ孔20、20内に、斜板25の回転に伴う各ピストン21、21の中心軸回りの回転を防止されて、軸方向の変位のみ自在(回転不能)に嵌装されている。この結果、各連結部27、27は、シャフト14の回転による斜板25の揺動変位に伴って各ピストン21、21を軸方向に押し引きし、各摺動部22、22をシリンダ孔20、20内で軸方向に往復移動させる。
一方、低圧室10及び高圧室11と各シリンダ孔20、20とを仕切るべく、本体7とヘッドケース8との突き合わせ部に挟持している隔壁板12には、低圧室10と各シリンダ孔20、20とを連通させる吸入孔29、29と、高圧室11と各シリンダ孔20、20とを連通させる吐出孔30、30とを、それぞれ軸線方向に貫通する状態で形成している。従って、各吸入孔29、29及び各吐出孔30、30の一端(図1の左端)でシリンダ孔20、20側の開口は、何れも各ピストン21、21の先端面と対向する。又、各シリンダ孔20、20内で、各吸入孔29、29の一端と対向する部分には、低圧室10から各シリンダ孔20、20に向けてのみ冷媒ガスを流す、リード弁式の吸入弁31、31を設けている。又、高圧室11内で、各吐出孔30、30の他端(図1の右端)開口と対向する部分には、各シリンダ孔20、20から高圧室11に向けてのみ冷媒ガスを流す、リード弁式の吐出弁32を設けている。この吐出弁32には、各吐出孔30、30から離れる方向への変位を制限する、ストッパ33を付設している。
上述の様に構成するコンプレッサ1のシャフト14は、車両のエンジン(不図示)により無端ベルト42を介して回転駆動される。この為に、図示の例の場合は、ハウジング6を構成する斜板ケース9の外側面(図1の左側面)中央に設けた支持筒部34の周囲に従動プーリ35を、複列ラジアル玉軸受36により、回転自在に支持している。この従動プーリ35は、断面コ字形で全体を円環状に構成しており、斜板ケース9の外側面に固定したソレノイド37を、従動プーリ35の内部空間に配置している。一方、シャフト14の端部で支持筒部34から突出した部分には取付ブラケット38を固定しており、この取付ブラケット38の周囲に磁性材製の環状板39を、板ばね40を介して支持している。この環状板39はソレノイド37への非通電時には、板ばね40の弾力により、図に示す様に従動プーリ35から離隔しているが、ソレノイド37への通電時にはこの従動プーリ35に向け吸着されて、この従動プーリ35からシャフト14への回転力の伝達を自在とする。即ち、ソレノイド37と環状板39と板ばね40とにより、従動プーリ35とシャフト14とを係脱する為の電磁クラッチ41を構成している。又、車両のエンジンのクランクシャフト(不図示)の端部に固定した駆動プーリと従動プーリ35との間には、無端ベルト42を掛け渡している。
本実施の形態にかかるカーエアコンのコンプレッサの動作について説明する。車室内の冷房或は除湿を行なう為、カーエアコンを作動させた場合には、電磁クラッチ41を動作させて従動プーリ35とシャフト14とを係合させ、それにより無端ベルト42を介して、車両のエンジンの動力をシャフト14に伝達し、これを回転駆動する。この結果、斜板25が回転して、複数のピストン21、21を構成する摺動部22、22をそれぞれシリンダ孔20、20内で往復移動させる。そして、この様な摺動部22、22の往復移動に伴って、吸入ポート13から吸引された冷媒ガスが、低圧室10、10内から各吸入孔29、29を通じて圧縮室23内に吸い込まれる。この冷媒ガスは、これら各圧縮室23内で圧縮されてから、吐出孔30、30を通じて高圧室11に送り出され、吐出ポートより吐出される。その後、高温・高圧の冷媒ガスはコンデンサで冷却され液冷媒となった後、急激に膨張させられ、低温・低圧の霧状冷媒となってエバポレータに流れ、ここで車室内に供給される空気を冷却し、その後冷媒ガスとなってコンプレッサに吸入される。
図3は、軌道輪を取り外した状態で示すスラストニードル軸受16Bの正面図である。図4は、図3の構成を矢印IV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。図5は、図4の構成の矢印V部を拡大して示す図である。図6(a)は、本実施の形態の保持器16hの部分斜視図であり、図6(b)は、保持器16hにころ16eを組み込んだ状態を示す斜視図であるが、図5の下面側から図示している。
図5において、1枚のドーナツ状の板材を、断面がM字状になるよう折り曲げて一体的に形成される保持器16hは、半径方向内側の内壁円筒16hiと、半径方向外側で二重に折り曲げられた外壁円筒16hoと、中央でU字形に折り曲げられた中央部16hmとを有している。内壁円筒16hiと外壁円筒16hoとの間には、ころ16eを収容する矩形孔状のポケット16hpが、周方向に等間隔で穿設されている。各ポケット16hpの半径方向外側縁の中央には、切欠16hcが形成されてる。図6(b)に示すように、中央部16hmは、周方向両側に配置されたころ16eを保持して、図6で上方に抜け出ることを阻止する機能を有する。
図7は、比較例にかかる保持器16h’の図5と同様な断面図である。図8(a)は、比較例の保持器16h’の部分斜視図であり、図8(b)は、保持器16h’にころ16eを組み込んだ状態を示す斜視図であるが、図7の下面側から図示している。比較例にかかる保持器16h’は、各ポケット16hpの半径方向外側縁に切欠を形成していないこと以外、保持器16hと同様の構成である。比較例を参照して、本実施の形態の作用効果を説明する。
まず、図7、8に示す比較例において、スラストニードル軸受の動作時に、ころ16eに遠心力Fが作用するため、矢印で示すように、ころ16eの軸受半径方向外側端が、それに対向するポケット16hpの半径方向外側縁に押し付けられ、その間の隙間は微小か又はゼロとなる。かかる状態では、保持器16h’の軸線方向いずれか一方の側から潤滑油が供給された場合でも、ころ16eの軸受半径方向外側端と、ポケット16hpの半径方向外側縁との間を通過して、他方の側に流れることが抑制され潤滑状態が不良となるため、高速回転するころ16eが、ポケット16hpの半径方向外側縁を摩耗させ、あたかもドリルのように半径方向外側縁にもぐり込むという不具合が生じる恐れがある。
これに対し、本実施の形態によれば、図5に示すように、各ポケット16hpの半径方向外側縁に切欠16hcを形成しているので、遠心力Fによりころ16eの軸受半径方向外側端が、それに対向するポケット16hpの半径方向外側縁に押し付けられ密着した場合でも、切欠16hcが潤滑油の通過を許容する通路となる。従って、保持器16hの軸線方向いずれか一方の側から潤滑油が供給された場合には、かかる潤滑油は切欠16hcを通過して他方の側に流れるため、潤滑状態が良好となり、ころ16eが高速回転した場合でも、ポケット16hpの半径方向外側縁の摩耗を抑制し、ころ16eのもぐり込みを効果的に抑制できる。
以下、切欠16hcの大きさについて考察する。図9に示すように、一般的に、ころ16eの端面には、軸線に直交する平面部(端部平面ともいう)16epと、その周囲の面取り部16ecとが形成されている。従って、面取り部16ecと、ポケット16hpの切欠16hcとの寸法関係が問題となる。ここで、図9に示すように、平面部16epの外径をDとし、面取り部16ecの軸線直交方向の幅を面取り量Cとする。又、図10に示すように、保持器16hを指示した状態で、重力を受けたころ16eが最も下がった状態における、ころ16eの上端と保持器16hの上端との差(ころ16eが高い場合を正とし、保持器16hが高い場合を負とする)を、ころ落ち量Qとする。
図11は、ころ16eと保持器16hとを軸線方向に透視して見た図である。ここで、ころ16eの端面の接触高さzを、「ころ16eに対して保持器16hが最も下がった状態で、切欠16hcがない場合におけるころ16eの平面部16epと、ポケット16hpの下縁との高さの差」と定義すると、z=t−Q−C(ただし、tは保持器に板厚)で表せる。更に、z/Dで表される値をmとし、切欠16hcの軸線直交方向の幅をWとする。
図11(a)に示す状態は、ポケット16hpの縁が、ころ16eの面取り部16ecに干渉する状態を示しているが、このとき、切欠16hcの幅Wは、
W>2×D×(m−m20.5 (1)
となる。
図11(b)に示す状態は、ポケット16hpの縁が、ころ16eの面取り部16ecと平面部16epとの境界に位置する状態を示しているが、このとき、切欠16hcの幅Wは、
W=2×D×(m−m20.5 (2)
となる。
図11(c)に示す状態は、ポケット16hpの縁が、ころ16eの平面部16epに接触する状態を示しているが、このとき、切欠16hcの幅Wは、
W<2×D×(m−m20.5 (3)
となる。
以上を考察すると、ポケット16hpの縁が、ころ16eの面取り部16ecに干渉すると、潤滑状態が良好でも長期化の使用により、保持器16hの摩耗を生じる恐れがある。これに対し、ポケット16hpの縁を、ころ16eの平面部16epに常に接触させるためには、(3)式を満たすのが望ましいことがわかる。更に、面取り部16ecとの干渉を確実に抑制するためには、
W<1.5×D×(m−m20.5 (4)
を満たすのが望ましい。
図12は、実施例にかかるころ16eと保持器16hの寸法関係を示す図である。外径が3mmのころ16eにおいて、面取り量C=0.4mmであると、平面部16epの外径D=2.2mmとなる。一方、保持器16hの板厚t=0.5mmであり、ころ落ち量Q=−0.2mmであると、ころ16eの端面の接触高さz=0.3mmとなる。従って、値m=z/D=0.136であるから、2×D×(m−m20.5 =1.51となる。よって、切欠16hcの幅W=1mmとすれば、摩耗を抑制したスラストニードル軸受を提供できることとなる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その発明の範囲内で変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、スラストニードル軸受は、カークーラコンプレッサに限らず、自動車用の変速機や事務機器など、各種の機械に適用できる。
本実施の形態にかかるニードル軸受が組み込まれたカーエアコンのコンプレッサの断面図である。 図1の構成を矢印II方向に見た図である。 軌道輪を取り外した状態で示すスラストニードル軸受16Bの正面図である。 図3の構成を矢印IV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。 図4の構成の矢印V部を拡大して示す図である。 図6(a)は、本実施の形態の保持器16hの部分斜視図であり、図6(b)は、保持器16hにころ16eを組み込んだ状態を示す斜視図である 比較例にかかる保持器16h’の図5と同様な断面図である。 図8(a)は、比較例の保持器16h’の部分斜視図であり、図8(b)は、保持器16h’にころ16eを組み込んだ状態を示す斜視図である。 ころの側面図である。 保持器とともに図示するころの側面図である。 ころ16eと保持器16hとを軸線方向に透視して見た図である。 実施例にかかるころ16eと保持器16hの寸法関係を示す図である。
符号の説明
1 カーエアコンのコンプレッサ
6 ハウジング
14 シャフト
15A、15B ラジアルニードル軸受
16A、16B スラストニードル軸受

Claims (2)

  1. ころと、前記ころを保持する保持器とを備えたスラストニードル軸受において、
    前記保持器は、1枚の板材を折り曲げてなり、且つ前記ころを収容するポケットの半径方向外側縁に切欠を形成していることを特徴とするスラストニードル軸受。
  2. 前記切欠は、前記ポケットの半径方向外側縁の中央に設けられ、前記半径方向外側縁は前記ころの端部平面に接触することを特徴とする請求項1に記載のスラストニードル軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009270692A (ja) * 2008-05-12 2009-11-19 Ntn Corp 保持器付きころおよびころ軸受用保持器
JP2012007709A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Nsk Ltd スラストころ軸受

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