JP2008037044A - 射出成形機 - Google Patents

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吉哉 谷口
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Abstract

【課題】大型の電動射出成形機において、コストダウンを可能とすると共に、連結・ガイド軸間のピッチおよび第1、第2の保持プレート間の距離を小さくすること。
【解決手段】計量系回転伝達メカニズムとして、計量用サーボモータの出力軸に固定された第1の小プーリと、該第1の小プーリの回転を第1のタイミングベルトを介して伝達される第1の大プーリと、該第1の大プーリと同軸で該第1の大プーリと一体回転する第2の小プーリと、該第2の小プーリの回転を第2のタイミングベルトを介して伝達される第2の大プーリとを有し、計量用サーボモータには、高回転低トルクのサーボモータを用いる。
【選択図】図2

Description

本発明は、インラインスクリュ式の射出成形機にかかわる技術に関する。
インラインスクリュ式の電動射出成形機においては、スクリュの回転駆動源としての計量用サーボモータの回転を、タイミングプーリ(歯付きプーリ)とタイミングベルト(歯付きベルト)よりなる回転伝達メカニズムによって、スクリュに伝達する構成をとることが多い。この場合、計量用サーボモータの出力軸に固定された小プーリ(小タイミングプーリ)の回転を、タイミングベルトを介して、スクリュの基端部を固定した回転体に固定された大プーリ(大タイミングプーリ)に伝達することで、スクリュを所定の回転数で回転駆動する構成をとる。
図4は、上記したような、従来のインラインスクリュ式の電動射出成形機の射出系の構成を簡略化して示す要部断平面図であり、図5は、図4の電動式射出成形機の計量系回転伝達メカニズムを側面から見た簡略化した説明図である。
図4、図5において、51は、図示せぬ射出系ベース部材(マシンメインフレーム上にノズルタッチ/バックのために前後進可能に配設された射出系ベース部材である)に固設された第1の保持プレート、52は、第1の保持プレート51と所定距離を置くように、同じく図示せぬ射出系ベース部材に固設された第2の保持プレート、53は、その両端をそれぞれ第1の保持プレート51と第2の保持プレート52に固定された複数本の連結・ガイド軸、54は、第1の保持プレート51にその後端側を固定された加熱シリンダ、55は、加熱シリンダ54内に回転並びに前後進可能に配設されたスクリュ、56は、連結・ガイド軸53に挿通・案内されて、第1の保持プレート51と第2の保持プレート52との間で前後進可能な直動ブロック、57は、スクリュ55の後端を固定すると共に、直動ブロック56に回転可能に保持された回転体、58は、回転体57に固定された大プーリ(大タイミングプーリ)、59は、直動ブロック56に搭載された計量用サーボモータ、60は、計量用サーボモータ59の出力軸に固定された小プーリ(小タイミングプーリ)、61は、計量用サーボモータ59の出力軸と一体回転する小プーリ60の回転を大プーリ58に伝達するタイミングベルト、62は、第2の保持プレート52に搭載された図示せぬ対をなす射出用サーボモータによって同期して回転駆動され、射出用サーボモータの回転を、該モータの出力軸に固定した図示せぬ駆動小プーリ(タイミングプーリ)と図示せぬタイミングベルトを介して伝達される、対をなす被動プーリ(タイミングプーリ)、63は、各被動プーリ62の回転をそれぞれ直線運動に変換する対をなすボールネジ機構、64は、第2の保持プレート52に回転可能に保持されると共に、その端部に被動プーリ62を固定したボールネジ機構63のネジ軸、65は、ネジ軸64に螺合されると共に、直動ブロック56に固定されたボールネジ機構63のナット体である。
図4、図5に示す構成において、計量工程時には、計量用サーボモータ59が回転駆動されて、小プーリ60、タイミングベルト61、大プーリ58、回転体57を介して、スクリュ55が所定方向に回転駆動される。これにより、第1の保持プレート51および加熱シリンダ54に穿設された図示せぬ原料樹脂供給口から、スクリュ55のスクリュネジ形成部分の根本側に供給された原料樹脂が、加熱シリンダ54からの加熱とスクリュ回転に伴う混練による樹脂の剪断発熱とにより可塑化されつつ、スクリュ55のネジ送り作用により、スクリュ55の先端側に送り込まれる。そして、スクリュ55の頭部より先に溶融樹脂が溜まるにしたがって、スクリュ55は回転しつつ後退し、この後退に際して、スクリュ55の頭部より先の溶融樹脂に所定圧力を付与するための背圧制御が、図示せぬ対をなす射出用サーボモータを同期して圧力フィードバック制御することにより実行される。スクリュ55の頭部より先に、所定量(1ショット分)の溶融樹脂が貯えられると、計量用サーボモータ59によるスクリュ回転は停止される。なお、スクリュ55の後退時には、直動ブロック56および直動ブロック56と一体となって前後進する全ての部材が後退する。
また、射出工程の1次射出工程においては、図示せぬ対をなす射出用サーボモータが同期して所定方向に回転駆動され、これにより、図示せぬ駆動小プーリ、図示せぬタイミングベルト、被動プーリ62を介して、各ボールネジ機構63のネジ軸64が同期して回転駆動される。これにより、ネジ軸64に螺合された各ボールネジ機構63のナット体65が、ネジ軸64に沿って急速に前進駆動され、ナット体65と一体となって直動ブロック56も急速に前進して、これに伴いスクリュ55が急速に前進駆動されることで、計量して蓄えられた溶融樹脂が、型締め状態にある図示せぬ金型内に急速に射出・充填される。この1次射出工程に引き続いて行われる射出工程の保圧工程においては、図示せぬ対をなす射出用サーボモータを同期して圧力フィードバック制御することで、金型内の樹脂に圧力(保圧力)を付与する。
図4、図5に示した従来の計量系回転伝達メカニズムにおいては、計量用サーボモータ59の回転を、小プーリ60からタイミングベルト61を介して大プーリ58に伝達することにより、計量用サーボモータ59の回転を1段の減速列で減速するようにしている。ところで、計量用サーボモータ59は、スクリュ回転に必要なトルクを確保するため、このトルクが出力可能な回転数で回転駆動する必要がある。また、大型の射出成形機においては、スクリュ55の回転数は周速の関係で最大でも200rpm程度であるので、上記の計量用サーボモータ59の高い回転数を、大きく減速する必要がある。
例えば、計量用サーボモータ59として安価な高回転低トルクモータを用いた場合には、計量用サーボモータ59に求められる回転数が2000rpmであり、現状で容易に入手可能な最も小径の小プーリ60の歯数が例えば38であるので、大プーリ58として歯数380の極めて大径のタイミングプーリを用いて、モータの回転数2000rpmをその1/10の回転数である200rpmまで落とす(減速する)必要がある。ところが、このような歯数380という極めて大径の大プーリ58を用いると、マシンが非常に大型化する上、慣性モーメントも高まり、さらに、大プーリ58の製作にも手間が掛かるので、このような極めて大径の大プーリ58を使用することは現実的ではない。そこで、例えば、大プーリ58として歯数が228程度のタイミングプーリを用い、計量用サーボモータ59には、高回転低トルクモータに較べると2倍程度に高価であるが、必要なトルクを確保するのに必要な回転数が1200rpm程度である低回転高トルクモータを用いることで、1200rpmをその1/6である200rpmまで落とすようにしていた。しかしながら、このようにした場合には、低回転高トルクモータが高価であるので、コストアップにつながるという問題がある。
また、例えば上記のように、歯数が228程度であっても大プーリ58は比較的に大径であるので、図4でP2で示した、連結・ガイド軸53間のピッチを小さくすることができないという問題がある。
また、大型の(1ショットの射出量が多く、大きな射出力を求められる)射出成形機においては、ツインのボールネジ機構63を用いて大きなスクリュ推進力を得る必要があり、例えば上記のように、歯数が228程度であっても大プーリ58は比較的に大径であるので、大プーリ58の外側にボールネジ機構63のネジ軸64を配置するような構成とすると、上記のピッチP2がさらに大きくなる。そこで、大プーリ58と2本のネジ軸64とを、側面から見るとオーバーラップするように配置することを余儀なくされるが、このような構成をとると、ネジ軸64に対するナット体65の移動ストロークを所定量確保するために、直動ブロック56とナット体65とを含む部材の厚み寸法(図4で横方向の寸法)を大きくする必要があり、このため、図4でL2で示した、第1の保持プレート51と第2の保持プレート52との間の距離が、長くなるという問題がある。
さらに、上記のピッチP2や距離L2が大きくなることから、第1、第2の保持プレート51、52、直動ブロック56、連結・ガイド軸53の形状が大きくなり、その分だけコストアップにつながるという問題もある。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、大型の(1ショットの射出量が多く、大きな射出力を求められる)インラインスクリュ式の電動射出成形機において、コストダウンを可能とすると共に、連結・ガイド軸間のピッチおよび第1、第2の保持プレート間の距離を小さくすることにある。
上記した目的を達成するために、本願による1つの発明では、
加熱シリンダの後端側を固定した第1の保持プレートと、該第1の保持プレートと対向配置された第2の保持プレートと、前記加熱シリンダ内に回転並びに前後進可能に配設されたスクリュと、該スクリュの後端を固定した回転体と、該回転体を回転可能に保持すると共に、前記第1の保持プレートと前記第2の保持プレートとの間で前後進可能な直動ブロックと、該直動ブロックに搭載された計量用サーボモータと、該計量用サーボモータの回転を前記回転体に伝達すると共に、前記直動ブロックに搭載された計量系回転伝達メカニズムと、前記第2の保持プレートにその回転部を回転可能に保持されてその直動部が前記直動ブロックを直線駆動するボールネジ機構と、前記第2の保持プレートに搭載された射出用サーボモータと、該射出用サーボモータの回転を前記ボールネジ機構の前記回転部に伝達すると共に、前記第2の保持プレートに搭載された射出系回転伝達メカニズムとを、備えた射出成形機において、
前記計量系回転伝達メカニズムは、前記計量用サーボモータの出力軸に固定された第1の小プーリと、該第1の小プーリの回転を第1のタイミングベルトを介して伝達される第1の大プーリと、該第1の大プーリと同軸で該第1の大プーリと一体回転する第2の小プーリと、該第2の小プーリの回転を第2のタイミングベルトを介して伝達され前記回転体と一体回転する第2の大プーリとを、有し、
前記計量用サーボモータには、高回転低トルクモータであり、その最高回転数が1000rpm以上、例えばその最高回転数が2000rpm程度を出力可能なサーボモータを用い、
また、前記ボールネジ機構の回転部はネジ軸であり、前記ボールネジ機構の直動部はナット体であり、前記ボールネジ機構は複数組が設けられて、前記第2の大プーリの外側に、前記各ボールネジ機構の前記ネジ軸が配置される、
構成をとる。
本発明によれば、計量系回転伝達メカニズムとして、プーリ・ベルトによる減速伝達機構を2段に設けて、計量用サーボモータの回転を2段の減速列(減速系)で減速するようにしているので、プーリ・ベルトによる個々の減速伝達機構の大プーリの径(歯数)をさほど大きくしなくても、計量用サーボモータの回転数を、例えば1/10程度に容易に減速することができる。したがって、計量用サーボモータとして、その価格が低回転高トルクモータの約半分である高回転低トルクモータを用いて、この高回転低トルクモータにおけるスクリュ回転に必要なトルクを確保するため回転数が、例えば2000rpmという高回転数であっても、大型の射出成形機において求められるスクリュの回転数である200rpmまで容易に減速することが可能となる。よって、安価な高回転低トルクモータを用いることでコストダウンが可能となると共に、径の嵩張る大プーリを用いることがないので、連結・ガイド軸間のピッチを小さくすることができる。また、1ショットの射出量が多く大きな射出力を求められる大型の射出成形機においては、例えばツインのボールネジ機構を用いて大きなスクリュ推進力を得る必要があるが、ボールネジ機構の回転部であるネジ軸を、第2の大プーリの外側に配置することで、直動ブロックとボールネジ機構の直動部であるナット体とを含む部材の厚み寸法を大きくしないでも、ネジ軸に対するナット体の所定移動ストロークを容易に確保することが可能となり、したがって、直動ブロックとナット体とを含む部材の厚み寸法を小さくできるので、その分だけ第1の保持プレートと第2の保持プレートとの間の距離を小さくできる。さらに、上記のように、連結・ガイド軸間のピッチを小さくすることや、第1の保持プレートと第2の保持プレートとの間の距離を小さくすることで、第1、第2の保持プレート、直動ブロック、連結・ガイド軸の形状を小さくでき、その分だけ使用鋼材などを削減できて、より一層のコストダウンを図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)によるインラインスクリュ式の電動射出成形機に係り、図1は、本実施形態の電動射出成形機の射出系の構成を簡略化して示す要部断平面図、図2は、本実施形態の電動式射出成形機の計量系回転伝達メカニズムを側面から見た簡略化した説明図、図3は、本実施形態の電動式射出成形機の計量系回転伝達メカニズムを示す要部断面図である。
図1〜図3において、1は、図示せぬ射出系ベース部材(マシンメインフレーム上にノズルタッチ/バックのために前後進可能に配設された射出系ベース部材である)に固設された第1の保持プレート、2は、第1の保持プレート1と所定距離を置くように、同じく図示せぬ射出系ベース部材に固設された第2の保持プレート、3は、その両端をそれぞれ第1の保持プレート1と第2の保持プレート2に固定された複数本の連結・ガイド軸、4は、第1の保持プレート1にその後端側を固定された加熱シリンダ、5は、加熱シリンダ4内に回転並びに前後進可能に配設されたスクリュ、6は、連結・ガイド軸3に挿通・案内されて、第1の保持プレート1と第2の保持プレート2との間で前後進可能な直動ブロック、7は、スクリュ5の後端を固定すると共に、直動ブロック6に回転可能に保持された回転体である。
また、8は、直動ブロック6に搭載された計量用サーボモータで、この計量用サーボモータ8は、本実施形態のマシンにおいてスクリュ回転に必要なトルクを確保するため回転数が2000rpmである、高回転低トルクモータよりなっている。9は、計量用サーボモータ8の出力軸8aに固定された第1の小プーリ(第1の小タイミングプーリ)、10は、直動ブロック6に回転可能に保持された回転支軸11の一端側に固定されると共に、第1の小プーリ9の回転を第1のタイミングベルト12を介して伝達される第1の大プーリ(第1の大タイミングプーリ)、13は、回転支軸11の他端側に固定されて、第1の大プーリ10と一体回転する第2の小プーリ(第2の小タイミングプーリ)、14は、回転体7に固定されると共に(または、回転体7と一体に形成されると共に)、第2の小プーリ13の回転を第2のタイミングベルト15を介して伝達される第2の大プーリ(第2の大タイミングプーリ)である。ここで、本実施形態においては、第1の小プーリ9として歯数38のものを、第1の大プーリ10として歯数76のものを、第2の小プーリ13として歯数38のものを、第2の大プーリ14として歯数190のものを、それぞれ用いている。
また、16は、第2の保持プレート2に搭載された図示せぬ対をなす射出用サーボモータによって同期して回転駆動される被動プーリ(タイミングプーリ)で、該被動プーリ16は、図示せぬ射出用サーボモータの回転を、該モータの出力軸に固定した図示せぬ駆動小プーリ(タイミングプーリ)と図示せぬタイミングベルトを介して伝達されるようになっている。17は、各被動プーリ16の回転をそれぞれ直線運動に変換する対をなすボールネジ機構、18は、第2の保持プレート2に回転可能に保持されると共に、その端部に被動プーリ16を固定したボールネジ機構17のネジ軸、19は、ネジ軸18に螺合されると共に、直動ブロック6に固定されたボールネジ機構17のナット体であり、各ネジ軸18は、第2の大プーリ14の外側に配置されている。
図1〜3に示す構成において、計量工程時には、高回転低トルクモータである計量用サーボモータ8が2000rpmで回転駆動されて、第1の小プーリ9、第1のタイミングミンクベルト12、第1の大プーリ10、回転支軸11、第2の小プーリ13、第2のタイミングベルト15、第2の大プーリ14、回転体7を介して、スクリュ5が所定方向に回転駆動される。各プーリ9、10、13、14の歯数は前記のように設定されているため、第1の小プーリ9、第1のタイミングミンクベルト12、第1の大プーリ10よりなる第1の(1段目の)減速列(減速系)で、2000rpmがまず1000rpmまで減速され、第2の小プーリ13、第2のタイミングベルト15、第2の大プーリ14よりなる第2の(2段目の)減速列(減速系)で、1000rpmが200rpmまで減速されて、スクリュ5は回転数200rpmで所定方向に回転駆動される。このようにスクリュ5が回転駆動されると、第1の保持プレート1および加熱シリンダ4に穿設された図示せぬ原料樹脂供給口から、スクリュ5のスクリュネジ形成部分の根本側に供給された原料樹脂が、加熱シリンダ4からの加熱とスクリュ回転に伴う混練による樹脂の剪断発熱とにより可塑化されつつ、スクリュ5のネジ送り作用により、スクリュ5の先端側に送り込まれる。そして、スクリュ5の頭部より先に溶融樹脂が溜まるにしたがって、スクリュ5は回転しつつ後退し、この後退に際して、スクリュ5の頭部より先の溶融樹脂に所定圧力を付与するための背圧制御が、図示せぬ対をなす射出用サーボモータを同期して圧力フィードバック制御することにより実行される。スクリュ5の頭部より先に、所定量(1ショット分)の溶融樹脂が貯えられると、計量用サーボモータ8によるスクリュ回転は停止される。なお、スクリュ5の後退時には、直動フロック6および直動フロック6と一体となって前後進する全ての部材が後退する。
また、射出工程の1次射出工程においては、図示せぬ対をなす射出用サーボモータが同期して所定方向に回転駆動され、これにより、図示せぬ駆動小プーリ、図示せぬタイミングベルト、被動プーリ16を介して、各ボールネジ機構17のネジ軸18が同期して回転駆動される。これにより、ネジ軸18に螺合された各ボールネジ機構17のナット体19が、ネジ軸18に沿って急速に前進駆動され、ナット体19と一体となって直動ブロック6も急速に前進して、これに伴いスクリュ5が急速に前進駆動されることで、計量して蓄えられた溶融樹脂が、型締め状態にある図示せぬ金型内に急速に射出・充填される。この1次射出工程に引き続いて行われる射出工程の保圧工程においては、図示せぬ対をなす射出用サーボモータを同期して圧力フィードバック制御することで、金型内の樹脂に圧力(保圧力)を付与する。
以上のように本実施形態においては、計量系回転伝達メカニズムとして、プーリ・ベルトによる減速伝達機構を2段に設けて、計量用サーボモータ8の回転を2段の減速列(減速系)で減速するようにしているので、プーリ・ベルトによる個々の減速伝達機構の大プーリ10、14の径(歯数)をさほど大きくしなくても、計量用サーボモータ8の回転数を、例えば1/10程度に容易に減速することができる。したがって、計量用サーボモータ8として、その価格が低回転高トルクモータの約半分である高回転低トルクモータを用いて、この高回転低トルクモータにおけるスクリュ回転に必要なトルクを確保するため回転数が、例えば2000rpmという高回転数であっても、大型の射出成形機において求められるスクリュ5の回転数である200rpmまで容易に減速することが可能となる。よって、安価な高回転低トルクモータを用いることでコストダウンが可能となると共に、径の嵩張る大プーリを用いることがないので、図1においてP1で示す連結・ガイド軸3間のピッチを、従来のピッチP2よりも160mm程度小さくすることができる。また、1ショットの射出量が多く大きな射出力を求められる大型の射出成形機においては、例えばツインのボールネジ機構17を用いて大きなスクリュ推進力を得る必要があるが、ボールネジ機構17の回転部であるネジ軸18を、第2の大プーリ14の外側に配置することで、直動ブロック6とボールネジ機構17の直動部であるナット体19とを含む部材の厚み寸法を大きくしないでも、ネジ軸18に対するナット体19の所定移動ストロークを容易に確保することが可能となり、したがっい、直動ブロック6とナット体19とを含む部材の厚み寸法を小さくできるので、その分だけ、図1でL1で示す第1の保持プレート1と第2の保持プレート2との間の距離を小さくでき、この結果、距離L1を従来の距離L2よりも600mm程度小さくすることができる。さらに、上記のように、連結・ガイド軸3間のピッチP1を小さくすることや、第1の保持プレート1と第2の保持プレート2との間の距離L1を小さくすることで、第1、第2の保持プレート1、2、直動ブロック6、連結・ガイド軸3の形状を小さくでき、その分だけ使用鋼材などを削減できて、より一層のコストダウンを図ることができる。
本発明の一実施形態に係るインラインスクリュ式の電動射出成形機における、射出系の構成を簡略化して示す要部断平面図である。 本発明の一実施形態に係るインラインスクリュ式の電動射出成形機における、計量系回転伝達メカニズムを側面から見た簡略化した説明図である。 本発明の一実施形態に係るインラインスクリュ式の電動射出成形機における、計量系回転伝達メカニズムを示す要部断面図である。 従来技術によるインラインスクリュ式の電動射出成形機における、射出系の構成を簡略化して示す要部断平面図である。 従来技術によるインラインスクリュ式の電動射出成形機における、計量系回転伝達メカニズムを側面から見た簡略化した説明図である。
符号の説明
1 第1の保持プレート
2 第2の保持プレート
3 連結・ガイド軸
4 加熱シリンダ
5 スクリュ
6 直動ブロック
7 回転体
8 計量用サーボモータ
8a 出力軸
9 第1の小プーリ
10 第1の大プーリ
11 回転支軸
12 第1のタイミングベルト
13 第2の小プーリ
14 第2の大プーリ
15 第2のタイミングベルト
16 被動プーリ
17 ボールネジ機構
18 ネジ軸
19 ナット体

Claims (3)

  1. 加熱シリンダの後端側を固定した第1の保持プレートと、該第1の保持プレートと対向配置された第2の保持プレートと、前記加熱シリンダ内に回転並びに前後進可能に配設されたスクリュと、該スクリュの後端を固定した回転体と、該回転体を回転可能に保持すると共に、前記第1の保持プレートと前記第2の保持プレートとの間で前後進可能な直動ブロックと、該直動ブロックに搭載された計量用サーボモータと、該計量用サーボモータの回転を前記回転体に伝達すると共に、前記直動ブロックに搭載された計量系回転伝達メカニズムと、前記第2の保持プレートにその回転部を回転可能に保持されてその直動部が前記直動ブロックを直線駆動するボールネジ機構と、前記第2の保持プレートに搭載された射出用サーボモータと、該射出用サーボモータの回転を前記ボールネジ機構の前記回転部に伝達すると共に、前記第2の保持プレートに搭載された射出系回転伝達メカニズムとを、備えた射出成形機において、
    前記計量系回転伝達メカニズムは、前記計量用サーボモータの出力軸に固定された第1の小プーリと、該第1の小プーリの回転を第1のタイミングベルトを介して伝達される第1の大プーリと、該第1の大プーリと同軸で該第1の大プーリと一体回転する第2の小プーリと、該第2の小プーリの回転を第2のタイミングベルトを介して伝達され前記回転体と一体回転する第2の大プーリとを、有し、
    前記計量用サーボモータには、高回転低トルクのサーボモータを用いたことを特徴とする射出成形機。
  2. 請求項1に記載の射出成形機において、
    前記計量用サーボモータは、その最高回転数が1000rpm以上であることを特徴とする射出成形機。
  3. 請求項1または2に記載の射出成形機において、
    前記ボールネジ機構の回転部はネジ軸であり、前記ボールネジ機構の直動部はナット体であり、
    前記ボールネジ機構は複数組が設けられて、前記第2の大プーリの外側に、前記各ボールネジ機構の前記ネジ軸が配置されることを特徴とする射出成形機。
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