JP2008035158A - スケジューリング方法、通信制御装置及び端末装置 - Google Patents

スケジューリング方法、通信制御装置及び端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】隣接セルで同一周波数を用いるシステムにおいて、ファーストパイロット信号の受信品質、及びファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質に基づいてチャネルの受信品質を判定することにより、隣接セルから到来する干渉の影響を抑制するスケジューリングを行うこと。
【解決手段】セル内に存在する端末へ複数のチャネルのいずれかを割り当て、ファーストパイロット信号を含む送信単位を端末へ送信する通信制御装置(基地局)は、複数のチャネルから、ファーストパイロット信号の受信品質を示す第一品質情報(ファーストCQI値)と、ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質を示す第二品質情報(セカンドCQI値)との差が、予め設定した第一閾値以上となるチャネルを優先して選択し(S24)、選択したチャネルを端末へ割り当てる(S27)。
【選択図】図7

Description

本発明は、隣接セルで同一周波数を用いるシステムにおいて、端末を複数のチャネルのいずれかへ割り当て、少なくともファーストパイロット信号を含む送信単位を送信する通信制御装置におけるスケジューリング方法に関し、特に、隣接セルの干渉の影響を抑制するスケジューリング方法に関する。
近年のデータ通信量の増加に伴い、より高い周波数利用効率を有する移動体通信システムの必要性が高まっており、その実現を目指した様々な技術が提案されている。周波数利用効率を高める可能性を持った技術のひとつに直交周波数分割多重アクセス(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)があり、3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)を中心に標準化が進められているE−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)システムのダウンリンクアクセス方式への採用も決定されている(非特許文献1)。
このE−UTRAのダウンリンクにおける周波数・時間リソースの分割例を図10に示す。図10の上段はシステム全体のリソースの分割例を、図10の下段は1リソースブロックの信号構成をそれぞれ示している。E−UTRAダウンリンクでは、周波数及び時間を図10の上段に示すように分割した1つのブロック(斜線部)をリソースブロックとし、1リソースブロックを端末がアクセスする単位としている。1つのリソースブロックは図10の下段に示すように、パイロット信号とデータ(ここでは制御情報も含む)信号から構成される。ここで、図10の下段に示すように、1つのリソースブロックにはファーストパイロット信号とセカンドパイロット信号の2つのパイロット信号が設けられている。
このうち、ファーストパイロット信号はリソースブロックに常時挿入される既知の信号であり、セルサーチや伝搬路推定値の算出、周波数チャネルの品質測定に用いられる。ファーストパイロット信号で測定された各端末における各周波数チャネルの品質(受信SINR:Signal to Interference plus Noise power Ratio)は、CQI(Channel Quality Indicator)として各端末から基地局へ送信され、基地局においてそれらのCQIに基づくスケジューリング(リソース割り当て)が行われることとなる。この時、高いCQIが得られる周波数チャネルを各端末にそれぞれ割り当てることにより、高い希望信号電力が得られる周波数チャネルを用いた伝送を各端末に対して行うことが可能となり、高いマルチユーザダイバーシチ効果を得ることができる。
一方、セカンドパイロット信号は基本的に、指向性ビームを形成した伝送やMIMO(Multi−Input Multi−Output)伝送が行われる際の伝搬路推定値の算出に使用される。また、上記以外の伝送の際にも、端末が高速移動する場合にはファーストパイロット信号を用いた伝搬路推定だけではフェージングの変動速度に追従できないため、セカンドパイロット信号による伝搬路推定も併用することにより、伝搬路推定精度の劣化を抑えることができる。
3GPP, TR 25.814 v0.3.1, "Physical Layer Aspects for Evolved UTRA"、2005年10月
E−UTRAシステムは全てのセルで同一周波数帯域を用いるシステムであるため、隣接セルから到来する干渉の影響により受信信号の品質(受信SINR)は大幅に劣化する。これに対し、隣接セルにおいて端末が割り当てられていない(信号が伝送されていない)リソースを用いて自セルの端末への伝送を行う、つまり隣接セルから到来する干渉の有無を考慮したスケジューリングを行うことにより、干渉の影響を受けることなく良好な伝送を行うことが可能となる。しかし、ファーストパイロット信号は全てのセルにおいてほぼ同一タイミングで送信されるため、常に隣接セルからの干渉を受けることとなり、ファーストパイロット信号において測定される各周波数チャネルのCQIを用いても、隣接セルから到来する干渉の有無を考慮したスケジューリングを行うことはできないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、隣接セルで同一周波数を用いるシステムにおいて、ファーストパイロット信号の受信品質、及びファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質に基づいてチャネルの受信品質を判定することにより、隣接セルから到来する干渉の影響を抑制するスケジューリングを行うスケジューリング方法並びに前記スケジューリング方法を実施する装置を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するために、本発明に係るスケジューリング方法の一態様は、セル内に存在する端末へ複数のチャネルのいずれかを割り当て、少なくともファーストパイロット信号を含む送信単位を前記端末へ送信する通信制御装置におけるスケジューリング方法であって、前記複数のチャネルから、前記ファーストパイロット信号の受信品質を示す第一品質情報と、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質を示す第二品質情報との差が、予め設定した第一閾値以上となるチャネルを優先して選択し、選択したチャネルを端末へ割り当てることを特徴とする。
このように、隣接セルで同一周波数を使用するシステムにおいて、システムが使用できる複数のチャネルのいずれかを端末へ割り当てるスケジューリングを行う場合に、(A)干渉は、隣接セルで同じチャネルへ端末が割り当てられていると干渉が大きくなること、(B)前記干渉は、隣接セルと同じタイミングで送信されるファーストパイロット信号の受信品質と、送信単位内におけるファーストパイロット信号とは異なる信号区間の信号であって、端末(端末装置)が割り当てられている場合に信号が送信される信号区間の信号の受信品質との差を用いて検出できること、に着目したものである。すなわち、前記第一品質情報は、隣接セルから到来する干渉がある場合の受信品質を示すことになり、前記第二品質情報は、チャネルによって隣接セルに端末が割り当てられている場合と割り当てられていない場合とがあるため、隣接セルの同じチャネルに端末が割り当てられていない場合は、前記第二品質情報が前記第一品質情報より良好になっていると推定される。従って、前記第一品質情報と前記第二品質情報とを比較することにより、隣接セルで端末が割り当てられていないと推定されるチャネルを複数のチャネルから優先して選択し、選択したチャネルを端末へ割り当てる。各チャネルの前記第一品質情報と、ファーストパイロット信号とは異なる信号区間の信号の受信品質の測定が可能なチャネルの前記第二品質情報とは、端末で測定され、通信制御装置(基地局)へ通知される。このようにして、本発明のスケジューリング方法の一態様は、チャネル品質情報に基づいて、隣接セルから到来する干渉を抑制することを実現する。
(2)また、本発明に係るスケジューリング方法の一態様において、前記第一の品質情報と前記第二の品質情報とを受信するステップと、前記第二品質情報から前記第一品質情報を差し引いて品質差分を算出するステップと、前記算出した品質差分が前記第一閾値以上であるチャネルを優先して選択するステップと、前記選択したチャネルを端末へ割り当てるステップと、を含むことを特徴とする。
このように、端末が測定した前記第一品質情報と前記第二品質情報とを受信(取得)して、品質差分をチャネル毎に算出し、算出した値を判定することにより、隣接セルで当該チャネルに端末が割り当てられているかを推定し、端末が割り当てられていないと推定されるチャネルを他のチャネルより優先して端末へ割り当てる。これにより、隣接セルから到来する干渉の影響を抑制することができる。
(3)さらに、本発明に係るスケジューリング方法の一態様において、前記チャネルを選択するステップは、さらに、前記選択したチャネルの中から、当該チャネルの第二品質情報が、他のチャネルの第一品質情報よりも良好であるチャネルを選択することを特徴とする。
このように、前記品質差分の判定に加え、前記第二受信品質を他のチャネルの第一受信品質と比較することにより、他のチャネルに比べて伝搬路状況が良好でないと推定されるチャネルが選択されることを排除する。これにより、伝搬路状況が悪いチャネルを割り当ての対象から排除し、受信品質を良好に維持することができる。
(4)本発明に係るスケジューリング方法の一態様において、前記チャネルを選択するステップは、前記複数のチャネルそれぞれの第一品質情報が予め設定された第二閾値より大きいチャネルがない場合に(この場合にのみ)、前記品質差分が第一の閾値以上であるチャネルを優先して選択することを特徴とする。
このように、端末の受信品質が良好であり、隣接セルから到来する干渉の影響が少ないと推定される場合には、前記第一品質情報に基づいてチャネルを選択する方法で受信品質を維持できるため、品質差分に基づいてチャネルを選択する処理を省略する。これにより、スケジューリング処理の負荷を軽減することができる。
(5)本発明に係るスケジューリング方法の一態様において、前記第二品質情報から前記第一品質情報を差し引いた品質差分を前記端末から受信するステップと、前記受信した品質差分が前記第一閾値以上であるチャネルを優先して選択するステップと、前記選択したチャネルへ端末を割り当てるステップと、を含むことを特徴とする。
このように、端末が算出した品質差分を受信し、チャネル毎に受信した品質差分を判定することにより、隣接セルで当該チャネルに端末が割り当てられているかを推定し、端末が割り当てられていないと推定されるチャネルを他のチャネルより優先して端末へ割り当てる。これにより、隣接セルから到来する干渉の影響を抑制する。また、品質差分の算出を端末側で実施することにより、通信処理装置側の処理負担が軽減される。
(6)本発明に係るスケジューリング方法の一態様において、前記第二品質情報から前記第一品質情報を差し引いた品質差分であって、前記第一閾値以上である品質差分を前記端末から受信するステップと、前記端末から品質差分が通知されたチャネルを優先して選択するステップと、前記選択したチャネルへ端末を割り当てるステップと、を含むことを特徴とする。
このように、端末側は、品質差分の算出、並びに品質差分の値を判定し、隣接セルに端末が割り当てられていないと推定されるチャネルの品質差分を通信制御装置へ通知する。通信制御装置は、品質差分が通知されたチャネルを他のチャネルより優先して選択する。これにより、隣接セルから到来する干渉の影響を抑制する。また、端末側で品質差分の判定を実施することにより、通信装置側の処理負担を軽減するとともに、端末から基地局へ通知する情報量を削減することができる。
(7)本発明に係るスケジューリング方法の一態様において、前記第一品質情報と、前記第二品質情報との差が第一閾値以上のチャネルが存在しない場合に、前記第一品質情報が大きい順に空きチャネルを選択し、選択したチャネルを端末へ割り当てることを特徴とする。
このように、隣接セルにおいて端末が割り当てられていない所定の品質のチャネルが存在しないと推定される場合には、前記第一品質情報が大きい順にチャネル割り当てを実施するものであり、隣接セルに端末が割り当てられていない場合であっても、所定の品質を満たさない場合には、前記第一品質情報の大きいチャネルから端末を割り当てることにより受信品質を良好にしようとするものである。
(8)本発明に係るスケジューリング方法の一態様において、前記第一品質情報は、前記複数のチャネルについて、ファーストパイロット信号の信号区間の受信品質を示す値であり、前記第二品質情報は、セル内に存在する端末へ割り当てられたチャネルについて、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された、セカンドパイロット信号またはデータ信号のいずれかの受信品質を示す値であることを特徴とする。
このように、端末側では、前記第一品質情報として、ファーストパイロット信号の受信品質を測定し、前記第二品質情報として、セル内に存在する端末が割り当てられているチャネルのセカンドパイロット信号、またはセカンドパイロット信号がない場合はデータ信号の受信信号を測定し、測定した結果を通信制御装置へ通知する。測定した結果は、測定した値そのもの、測定した値を用いて算出した品質差分、さらに算出した品質差分を判定して隣接セルで端末が割り当てられてないと推定されたチャネルの品質差分等の内容で端末から通信制御装置へ通知される。測定した結果の内容は、予め通信制御装置と端末との間で取り決めた内容・形式を用いる。これにより、通信制御装置は、隣接セルから到来する干渉の影響を推定することが可能になり、これを考慮してスケジューリング処理を実施することができる。
(9)また、本発明に係る通信制御装置の一態様は、セル内に存在する端末へ複数のチャネルのいずれかを割り当て、少なくともファーストパイロット信号を含む送信単位を前記端末へ送信する通信制御装置であって、ファーストパイロット信号の受信品質を示す第一品質情報と、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質を示す第二品質情報とを、前記端末が測定した結果を示す品質通知情報を受信する受信機と、前記第一品質情報と前記第二品質情報との差が、予め設定した第一閾値以上となるチャネルを優先して端末へ割り当て、チャネルを割り当てた結果を示すスケジューリング情報を生成するスケジューリング部と、生成したスケジューリング情報を前記セル内に存在する端末へ報知する送信機と、を備える。
このように、端末が測定した前記第一品質情報と前記第二品質情報とに関する品質通知情報を受信し、受信した品質通知情報に基づいて、前記第一品質情報と前記第二品質情報との差を判定することにより、隣接セルで当該チャネルに端末が割り当てられているかを推定し、端末が割り当てられていないと推定されるチャネルを他のチャネルより優先して端末へ割り当てる。これにより、隣接セルから到来する干渉の影響を抑制することができる。
(10)さらに、本発明に係る端末装置の一態様は、セル内の端末を制御する、上記(9)記載の通信制御装置と通信を行う端末装置であって、通信制御装置から報知されるスケジューリング情報を受信する受信機と、前記受信したスケジューリング情報に基づいて、前記ファーストパイロット信号の受信品質と、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質とを測定する測定部と、前記測定部が測定した測定結果を示す品質通知情報を生成する品質通知情報生成部と、前記生成した品質通知情報を前記通信制御装置へ送信する送信機と、を備える。
このように、前記端末装置は、前記第一品質情報と前記第二品質情報との差を判定するための品質通知情報を生成して通信制御装置へ送信する。測定した結果に基づいて生成される品質通知情報は、測定した値そのもの、測定した値を用いて算出した品質差分、さらに算出した品質差分を判定して隣接セルで端末が割り当てられてないと推定されたチャネルの品質差分等の内容で生成される。品質通知情報の内容は、予め通信制御装置と端末との間で取り決めた内容・形式を用いる。通信制御装置は、端末が割り当てられていないと推定されるチャネルを他のチャネルより優先して端末へ割り当てる。これにより、隣接セルから到来する干渉の影響を抑制することができる。
(11)本発明に係る端末装置の一態様において、前記測定部は、前記受信したスケジューリング情報に基づいて、各チャネルのファーストパイロット信号の受信品質、及び前記通信制御装置が制御するセル内の端末それぞれに割り当てられたチャネルについて、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質を測定することを特徴とする。
このように、端末装置では、前記第一品質情報として、ファーストパイロット信号の受信品質を測定し、前記第二品質情報として、セル内に存在する端末が割り当てられているチャネルのセカンドパイロット信号、またはセカンドパイロット信号がない場合にはデータ信号の受信品質を測定し、測定した結果を通信制御装置へ通知する。これにより、通信制御装置は、隣接セルから到来する干渉の影響を推定することが可能になり、これを考慮してスケジューリング処理を実施することができる。
(12)本発明に係る端末装置の一態様において、前記品質通知情報生成部は、ファーストパイロット信号の受信品質を示す第一品質情報と、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質を示す第二品質情報との差が予め設定した第一閾値以上である場合に、前記第二品質情報を示す情報を含む品質通知情報を生成することを特徴とする。
このように、前記品質通知情報生成部は、前記第一品質情報と前記第二品質情報との差が前記第一閾値以上のチャネルについて、前記第二品質情報に関する情報を品質通知情報へ加える。具体的には、前記第二品質情報を加える場合、前記第二品質情報から前記第一品質情報を差し引いた品質差分を加える場合等、前記第二品質情報そのもの、あるいは前記第二品質情報から導出された情報を品質通知情報へ加える。これにより、通信制御装置は、隣接セルから到来する干渉の影響を推定することが可能になり、これを考慮してスケジューリング処理を実施することができる。
本発明によれば、隣接セルで同一周波数を用いるシステムにおいて、ファーストパイロット信号の受信品質、及びファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質に基づいてチャネルの受信品質を判定することにより、隣接セルから到来する干渉の影響を抑制するスケジューリングを行うことが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
以下では、OFDMAを採用するE−UTRAシステムにおけるダウンリンク伝送を例として、本発明によるスケジューリング方法及びそれを用いる無線通信システムや基地局構成、端末構成について説明する。但し、本発明はマルチキャリア伝送を用いるシステムに限らず、複数のチャネル(周波数チャネル、時間チャネル、符号等)を有するシステムに適用可能である。
ここで、図1にE−UTRAシステムにおいて隣接セルから到来する干渉波の状況について示す。但し、簡単のため隣接セルは1つとした場合のセル構成例を示す。図2は、一フレームの構成例と、隣接セル(セル2)の端末割り当て状況に応じた端末Aにおける受信CQIの変動例を示している。
図2上段のCQIのグラフは、セル1において端末Aに割り当てられたリソースと同一のリソースがセル2においても使用されている場合の端末Aにおける受信CQIを示す(以下、「受信CQI91」と記す)。例えば、端末Bに割り当てられている場合である。図2下段の受信CQIのグラフはセル1において端末Aに割り当てられたリソースと同じリソースがセル2において使用されていない(どの端末にも割り当てられていない)場合の端末Aにおける受信CQI(以下、「受信CQI92」と記す)を示す。
受信CQI91に示すように、端末Aに割り当てられたリソースと同じリソースがセル2の端末Bに割り当てられている場合には、端末B宛の信号が端末Aにおいては干渉として観測されるため、端末Aにおける受信CQIはフレーム中で常に低いレベルとなる。これに対し、端末Aに割り当てられたリソースと同じリソースがセル2では使用されていない場合には、受信CQI92に示すように、ファーストパイロット信号の受信区間では受信CQI91の場合と同様、受信CQIは低いレベルとなっているが、それ以外の区間では高い受信CQIが得られている。これは、先に述べたように、ファーストパイロット信号は常に全てのセルにおいてほぼ同一タイミングで送信されるため、他セルからの干渉の影響を必ず受けるのに対し、データ信号及びセカンドパイロット信号は端末が割り当てられた場合にのみ送信されるため、隣接セルの割り当て状況によっては干渉の影響を受けない場合もあるためである。
ここで、例えば、隣接セルのトラフィックがさほど高くなく図2の受信CQI91と受信CQI92に示すような周波数チャネルがある場合、図2の受信CQI92に示す周波数チャネルを用いて伝送を行う方が、図2の受信CQI91に示す周波数チャネルを用いる場合に比べ、良好な信号伝送を行うことが可能となるものと考えられる。しかし、従来のE−UTRAシステムでは、セル内の全端末のスケジューリングはファーストパイロット信号で測定されたCQIを用いて行われるため、隣接セルの割当状況をも考慮したスケジューリングを行うことはできない。従って、図2の受信CQI92に示すような干渉の少ない周波数チャネルを常に優先して端末に割り当てることはできなかった。
以下に説明する実施の形態では、ファーストパイロット信号のように、セル間で同じタイミングで伝送される信号(ファーストパイロット信号)と、各セルのスケジューリング結果やトラフィック等に応じてセル間で同時に送信されるとは限らない信号との受信品質(受信CQI)を用いて、隣接セルの割り当て状況を検出しようとするものである。セル間で同時に送信されるとは限らない信号(ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送される信号)としては、データ信号やセカンドパイロット信号が挙げられる。このデータ信号またはセカンドパイロット信号におけるCQIから隣接セルの割り当て状況をある程度判断(推定)することが可能となるため、ファーストパイロット信号で測定されたCQIだけでなく、データ信号やセカンドパイロット信号で測定されたCQIを併用することにより、隣接セルの割り当て状況を考慮したスケジューリングを行う。
以下の説明では、通信制御装置(制御装置)は、セル内に存在する複数の端末を制御し、複数のチャネルのいずれかへ端末を割り当てるスケジューリングを行い、端末へ割り当てたチャネルによって送信単位を端末へ送信する通信装置であり、ここでは、各セルに配置されている基地局装置(基地局)を一例として説明する。端末装置(端末)は、通信制御装置の制御に基づいて、割り当てられたリソースブロックに送信されるデータを受信する。
チャネルは、例えば、周波数チャネル、時間チャネル、符号(符号化方式)などであり、端末を割り当てる資源(リソース)の種類を特定する。また、チャネルは、上記の三つの種類に限られることはなく、通信制御装置が端末をスケジューリングする場合に、割り当てるリソースとなり得るものであればその他のものであってもよい。一つのチャネルは、複数の要素を有し、例えば、周波数チャネルは、図10の下段に示すように複数のサブキャリアから構成される所定の周波数帯域(リソースブロックの周波数帯域)である周波数チャネルを複数有する。通信制御装置は、スケジューリング処理を行い、各端末を複数のチャネルのいずれかへ割り当てる。以下の説明では、チャネルの一例として周波数チャネルを用いて説明するが、これに限られるわけではない。
リソースブロックは、システムで使用できるリソースを分割した一つの単位であり、この単位が送信単位となる。図10に示すように、一定の時間長で定められる一以上のフレーム(時間チャネル)と、一定の周波数帯域で定められる一以上周波数チャネルとによって特定される送信単位である。図10では、一つのリソースブロックは、一つのフレームと一つの周波数チャネルで特定される例を示している。一つのリソースブロックが、複数のフレームと複数の周波数チャネルから特定される場合であってもかまわないが、リソースブロックが送信単位、すなわち端末を割り当てる最小単位となる。複数のリソースブロックの集合がスケジューリング単位となる。通信制御装置は、スケジューリング単位でスケジューリングを行う。
送信単位(パケット)は、少なくともファーストパイロット信号を含む。また、送信単位内で、ファーストパイロット信号とは異なる信号区間(信号領域)に伝送される信号としては、データ信号やセカンドパイロット信号等がある。図10に示すように、リソースブロック内で、パイロット信号が割り当てられる区間(領域)とデータが割り当てられる区間(領域)とは区別されている。
ファーストパイロット信号は、隣接するセル間で同時に端末へ伝送される信号であり、復調用の既知信号を含む。セカンドパイロット信号は、ファーストパイロット信号と併用して伝搬路推定精度を向上させるために用いる既知信号であり、具体的には背景技術で述べた場合などに用いられる。
受信品質情報(品質通知情報)は、受信品質(以下、受信品質を「CQI」と記すことがある)を示す値であり、本明細書では、受信品質情報が大きいほど、受信品質が良好であることを前提とする。例えば、受信SINRなどの測定値を用いる。
本発明は、隣接セルで同一周波数を用いるシステムにおいて、通信制御装置が、端末が測定した受信品質情報として、チャネル毎に、セル間で同時に伝送される信号(ファーストパイロット信号)の受信品質と、セル間で同時に伝送されるとは限らない信号(データ信号、セカンドパイロット信号等)の受信品質とを受信する場合に適用することが可能である。通信制御装置は、端末から通知された受信品質情報に基づいて、複数のチャネルから、隣接セルで端末が割り当てられていないと推定されるチャネルを優先して選択し、選択したチャネルの空いているリソースに端末を割り当てる。
(実施の形態1)
本実施の形態では、基地局装置が、ファーストパイロット信号の受信品質とセカンドパイロット信号(またはデータ信号)の受信品質を用いて、複数の周波数チャネルへ端末を割り当てるスケジューリング方法の一態様を説明する。
実施の形態1における端末装置は、ファーストパイロット信号のCQIだけでなく、セカンドパイロット信号のCQIも測定し、その測定結果を基地局に通知する構成とする。また、基地局装置は、各端末から通知されたファーストパイロット信号のCQIとセカンドパイロット信号(またはデータ信号)のCQIを基に隣接セルにおいて使用されていない周波数チャネルを判断(推定)して選択し、選択した周波数チャネルを優先して自セル内の端末に割り当てる構成とする。以下の説明では、端末が割り当てられたリソースブロックには常にセカンドパイロット信号が多重されていることを前提とするが、端末が割り当てられたリソースブロックにセカンドパイロット信号が多重されない場合には、セカンドパイロット信号の代わりにデータ信号のCQIを測定する構成としてもよい。
まず、実施の形態1における端末装置100の構成の一例を図3に示す。図3に示すように、本実施の形態による端末装置100は、アンテナ部10、無線部11、スイッチ12、受信機30、送信機31から構成され、受信機30はA/D(Analog to Digital)変換部(A/D)13、同期部14、GI(Guard Interval)除去部15、S/P(Serial to Parallel)変換部(S/P)16、FFT(Fast Fourier Transform)部(FFT)17、チャネル選択・信号分離部(選択・分離部)18、伝搬路推定部19、CQI測定部(測定部)20、伝搬路補償部21、デマッピング・誤り訂正復号部(復号部)22から構成される。また、送信機31は、CQI情報生成部(品質通知情報生成部、受信品質情報生成部)23、誤り訂正符号化・変調部(変調部)24、S/P変換部(S/P)25、パイロット信号多重部(多重部)26、IFFT(Inverse FFT)部(IFFT)27、GI挿入部28、D/A(Digital to Analog)変換部(D/A)29から構成される。
基地局から伝送される図10に示すようなリソースブロック(送信単位)を受信する場合、図3に示す端末は、アンテナ部10で受信された信号を無線部11にてA/D変換可能な周波数に変換し、スイッチ12を経由してA/D変換部13においてディジタル信号に変換する。次いで、同期部14にてシンボル同期を確立し、GI除去部15においてシンボル毎にGIを除去した後、S/P変換部16を経由してFFT部17において時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する。
この受信信号にはセル内の他端末宛のデータ信号も含まれているため、チャネル選択・信号分離部18は、必要な信号のみ抜き出し(抽出し)、抽出した必要な信号からパイロット信号とデータ信号を分離する処理を行う。ここで、必要な信号とは、自端末が割り当てられたリソースブロックのデータ信号(自端末宛のデータ信号)と、パイロット信号であり、パイロット信号は、全リソースブロックのファーストパイロット信号と、自セル内の端末(自端末及びセル内に存在する他の各端末)が割り当てられている各リソースブロックのセカンドパイロット信号(セカンドパイロット信号に代わる信号の場合を含む)である。チャネル選択・信号分離部18は、基地局から事前に通知されたスケジューリング情報の復調結果を基に、必要な信号を選択・分離する。チャネル選択・信号分離部18は、セカンドパイロット信号を抜き出す際に、どのリソースに自セル内の端末が割り当てられているかを把握する必要があるが、これは、基地局から事前に通知されたスケジューリング情報を復調することにより可能となる。
このチャネル選択・信号分離部18において抜き出された自端末宛のデータ信号は、伝搬路補償部21へ送られる。また、自端末宛のデータが伝送されたリソースのファーストパイロット信号及びセカンドパイロット信号は共に伝搬路推定部19へ送られ、伝搬路推定値の算出に利用される。伝搬路推定部19で算出された伝搬路推定値は、伝搬路補償部21に送られ、伝搬路補償部21においてデータ信号の伝搬路補償が行われる。そして、伝搬路補償されたデータ信号は、デマッピング・誤り訂正復号部22において復調及び復号され、送信されたデータが再生される。この時の復調・復号は、先に通知された変調パラメータ情報(変調方式及び符号化率を示す情報)を基に行われる。
また、チャネル選択・信号分離部18は、必要な信号として抜き出したパイロット信号(ファーストパイロット信号とセカンドパイロット信号)をCQI測定部20に送る。前述したようにパイロット信号は、自端末宛のデータが伝送されたリソースブロックのパイロット信号だけでなく、その他の全リソースブロックのファーストパイロット信号と、自セル内の端末が割り当てられているリソースのセカンドパイロット信号が含まれる。CQI測定部20では、全てのファーストパイロット信号と、端末が割り当てられたリソースブロックすべてのセカンドパイロット信号(伝送された全てのセカンドパイロット信号)のCQIの測定がそれぞれ行われる。この時のCQIの測定は、本実施の形態ではリソースブロック毎に行われるものとする。
CQI測定部20は、チャネル選択・信号分離部18から渡されたパイロット信号について、リソースブロック毎にCQIを測定する。リソースブロック毎に測定されたファーストパイロット信号のCQI測定値とセカンドパイロット信号のCQI測定値は、次に、CQI情報生成部23へ送られ、基地局へ通知可能な形式に変換される。但し、本実施の形態では、CQI情報生成部23において、ファーストパイロット信号のCQI測定値とセカンドパイロット信号のCQI測定値をそれぞれ周波数チャネル毎に数フレーム分平均化して(但し、セカンドパイロット信号については端末が割り当てられたリソース数に応じて平均化)、周波数チャネル毎に所定の数のCQI測定値を算出して、ファーストパイロット信号の受信品質を示すファーストCQI値(第一品質情報、第一受信品質情報)と、セカンドパイロット信号の受信品質を示すセカンドCQI値(第二品質情報、第二受信品質情報)とをCQI情報として生成し、生成したCQI情報を基地局に通知する構成とする。一方、このような構成とは異なり、測定したCQI測定値を平均せず全て基地局に通知する構成としてもよいが、その場合には基地局へ通知する情報量が増大するため、アップリンクの周波数利用効率が低下してしまう。そこで本実施の形態では、CQI測定値をそれぞれ周波数チャネル毎に数フレーム分平均化した結果を基地局に通知する構成としている。
本明細書では、CQI情報(品質通知情報、受信品質情報)は、ファーストCQI値と、セカンドCQI値とを、端末が測定した結果を示す情報であり、端末から基地局へ通知される。また、CQI情報は、ファーストCQI値とセカンドCQI値とに基づいた情報を示す名称として用い、本実施の形態では、ファーストCQI値とセカンドCQI値とを含む情報とする。CQI情報は、ファーストCQI値あるいはセカンドCQI値を用いて演算等して編集した情報を含む場合もあり得る。
CQI情報生成部23で基地局へ通知可能な形式に変換された周波数チャネル毎のファーストパイロット信号及びセカンドパイロット信号のCQI情報は、基地局への送信データと共に誤り訂正符号・変調部24において符号化及び変調される。そして、変調後の信号はS/P変換部25を経由してパイロット信号多重部26においてパイロット信号が多重された後、IFFT部27において周波数領域から時間領域の信号へ変換される。このIFFT処理の後、さらにGI挿入部28においてGIが付加され、D/A変換部29においてアナログ信号へ変換される。この後、送信信号はスイッチ12を経由し、無線部11にて送信可能な周波数に変換され、アンテナ部10から送信される。
次に、実施の形態1における基地局装置200の構成の一例を図4に示す。図4に示すように、本実施の形態における基地局装置200は、アンテナ部40、無線部41、スイッチ42と、受信機56、送信機57から構成される。このうち受信機56はA/D変換部(A/D)43、同期部44、GI除去部45、S/P変換部(S/P)46、FFT部(FFT)47、復調・誤り訂正復号部(復号部)48から構成される。また、送信機57は、スケジューリング部49、誤り訂正符号化・変調部(変調部)50、S/P変換部(S/P)51、パイロット信号多重部(多重部)52、IFFT部(IFFT)53、GI挿入部54、D/A変換部(D/A)55から構成される。
端末から伝送される信号を受信する場合、図4に示す基地局では、アンテナ部40で受信された信号を無線部41にてA/D変換可能な周波数に変換し、スイッチ42を経由してA/D変換部43においてディジタル信号に変換する。次いで、同期部44にてシンボル同期を確立し、GI除去部45においてシンボル毎にGIを除去した後、S/P変換部46を経由してFFT部47において時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する。変換された信号は、復調・誤り訂正復号部48において復調及び復号され、基地局から送信された受信データが再生される。なお、図4では、復調・誤り訂正復号部48は、復調・誤り訂正復号部48に伝搬路を推定する伝搬路推定部や伝搬路を補償する伝搬路補償部の機能を含むものとする。復調・誤り訂正復号部48の処理により、受信データだけでなく端末から通知されるCQI情報も得られる。また、本実施の形態ではOFDMAシステムを対象としているため、基地局装置200における復調・誤り訂正復号部48は周波数チャネル(例えば、Nチャネル)分備えられているものとする(図4には明示していない)。
受信機56において得られた端末からの受信データやCQI情報は、上位層(図示していない)に出力され、それぞれの端末へデータ伝送を行う際に用いる変調パラメータ(変調方式・符号化率)の決定に利用される。また、CQI情報はスケジューリング部49にも送られ、各端末へのリソース割り当てに用いられる。但し、本実施の形態では、データと共に上位層へ出力されるCQI情報はファーストパイロット信号におけるCQI測定結果を示す情報(CQI測定値)であり、スケジューリング部49へ出力されるCQI情報は、ファーストパイロット信号とセカンドパイロット信号におけるCQI測定結果を示す情報の両方である。
スケジューリング部49には、各端末において測定されたファーストパイロット信号とセカンドパイロット信号におけるCQIの測定結果を示す情報(CQI情報)が入力され、入力されたCQI情報を基に、端末に割り当てるリソースを決定する処理(スケジューリング)が行われる。スケジューリング部49では、まず、リソース割り当てを行う対象の端末を1つ選択し、選択された端末で測定されたセカンドパイロット信号におけるCQI測定値(セカンドCQI値)とファーストパイロット信号におけるCQI測定値(ファーストCQI値)を周波数チャネル毎に比較する。但し、セカンドパイロット信号(あるいはデータ信号)が伝送されずセカンドパイロット信号におけるCQI測定値が測定できなかった周波数チャネルについては、この比較は行わないものとする。比較の結果、セカンドパイロット信号のCQI測定値の方がファーストパイロット信号のCQI測定値よりも予め決められた閾値以上高いと判断された周波数チャネルが存在する場合、(セカンドCQI値−ファーストCQI値≧第一閾値)と判断された周波数チャネルのセカンドパイロット信号のCQI測定値と、それ以外の周波数チャネルのファーストパイロット信号で得られたCQIのうち最大のCQI測定値(最大ファーストCQI値)との比較を行う。
この比較の結果、選択された周波数チャネルのセカンドパイロット信号におけるCQI測定値の方が、ファーストパイロット信号で得られたもののうち最大のCQI測定値に比べても大きい場合には、選択された周波数チャネルのリソースを該当端末に割り当てる。また、(セカンドCQI値−ファーストCQI値≧第一閾値)の条件を満たす周波数チャネルがない場合や、その条件を満たす周波数チャネルはあるものの、他の周波数チャネルのファーストパイロット信号で得られたCQI測定値の方が高い場合には、ファーストパイロット信号におけるCQI測定値が最も高い周波数チャネルへ該当端末を割り当てる。スケジューリング部49は、このような処理が行われ、隣接セルから到来する干渉の影響(隣接セルの割り当て状況)をも考慮した周波数スケジューリングを実現する。また、スケジューリング部49は、スケジューリング結果を示すスケジューリング情報を生成する。
スケジューリング部49におけるスケジューリング結果は、スケジューリング情報として誤り訂正符号化・変調部50やパイロット信号多重部52、上位層に送られる。上位層では、スケジューリング情報とファーストパイロット信号のCQI情報(CQI測定値)を基に、それぞれの端末へデータ伝送を行う際に用いる変調パラメータを決定し、その決定結果(変調パラメータ情報)と共に、適切なデータサイズの送信データを誤り訂正符号化・変調部50へ送る。誤り訂正符号化・変調部50では、スケジューリング情報や変調パラメータ情報、送信データ等が符号化及び変調され、S/P変換部51を経由して、パイロット信号多重部52においてパイロット信号と多重される。
但し、本実施の形態ではOFDMAシステムを対象としているため、基地局における誤り訂正符号化・変調部50やパイロット信号多重部52等は周波数チャネル(例えば、Nチャネル)分備えられているものとする。周波数チャネル分備えられている構成要素をまとめて、データ処理部ということもできる。図4では、データ処理部は、誤り訂正符号化・変調部50、S/P51、並びにパイロット信号多重部52を含み、N個備えられていることになる。また、図4では、一つのデータ処理部へのデータの入力を示し、他のデータ処理部については、一つのデータ処理部(図4中一番手前のデータ処理部)へのデータ入力をわかりやすくするため省略している。また、パイロット信号多重部52では、端末が割り当てられていないリソースにおいてもファーストパイロット信号は必ず多重し、スケジューリング情報に基づき端末が割り当てられているリソースには更にセカンドパイロット信号を多重するものとする。
周波数チャネル毎の変調やパイロット信号多重等の処理後、Nチャネル分の送信信号はIFFT部53において一括してIFFT処理され、周波数領域の信号から時間領域の信号へ変換される。そして、GI挿入部54においてGIが付加され、D/A変換部55においてアナログ信号に変換された後、スイッチ42を経由して、無線部41において送信可能な周波数に変換され、アンテナ部40から送信される。
以上のような端末構成及び基地局構成とすることにより、ファーストパイロット信号のCQI測定値だけでなくセカンドパイロット信号のCQI測定値も利用し、隣接セルの割り当て状況を考慮したスケジューリングを行うことができる。
次いで、本実施の形態における端末のCQI情報通知動作及び基地局のスケジューリング動作を説明する。図5は、本実施の形態における端末の動作の一例を示すフローチャートであり、図6は、本実施の形態における基地局の動作の一例を示すフローチャートであり、図7は、本実施の形態におけるスケジューリング処理(図6のS14)の動作の一例を示すフローチャートである。まず端末側では、図5に示すように、無線機30は、基地局から送信されたスケジューリング情報を受信し(S1)、自セル(自己が存在するセル)のリソース割り当て状況を把握する。次に、基地局から送信されたパイロット信号及びデータ信号を受信し(S2)、選択・分離部18は、先に得られたスケジューリング情報を基に、必要な信号を抽出する(S3)。すなわち、選択・分離部18は、自端末宛のデータ信号、自セル内の端末が割り当てられているリソースのセカンドパイロット信号、並びに全周波数チャネルのファーストパイロット信号を抜き出す(S3)。そして、受信機30は、自端末宛のデータ信号を復調しつつ、CQI測定部20において、抽出したファーストパイロット信号及びセカンドパイロット信号におけるCQIの測定を行い、CQI測定値を得る(S4)。
CQI情報生成部23は、CQI測定部20が測定したCQI測定値を周波数チャネル毎に数フレーム分平均化し、ファーストCQI値とセカンドCQI値とを含むCQI情報を生成する(S5)。これにより、基地局に通知する情報量を削減する。例えば、CQI情報生成部23は、周波数チャネル毎に数フレーム分のファーストパイロット信号並びにセカンドパイロット信号のCQI測定値を平均化する。生成されたCQI情報は、CQI測定値を測定した端末から基地局へ通知される(S6)。
但し、セカンドパイロット信号はいずれかの端末が割り当てられたリソースブロックにおいてのみ送信されるため、全ての周波数チャネルにおいてセカンドパイロット信号のCQIが測定できるとは限らない。そのため本実施の形態では、セカンドパイロット信号のCQI測定値については、測定できた周波数チャネルのものだけ基地局に通知し、例えば、セカンドパイロット信号のCQIを全く測定できなかった周波数チャネルについては、セカンドパイロット信号のCQI測定値(セカンドCQI値)を通知しないものとする。また、CQI測定値を平均化する場合には、セカンドパイロット信号が無いリソースブロックでは、ファーストパイロット信号のCQI測定値(ファーストCQI値)のみが平均化の対象となる。従って、平均値を算出するセカンドパイロット信号の数は、ファーストパイロット信号より少なくなる場合がある。このような制御を端末側で行うことにより、本実施の形態によるスケジューリングに必要なファーストパイロット信号とセカンドパイロット信号のCQIを測定し、測定結果(CQI情報)を基地局へ通知することができる。
次に、基地局の動作を説明する。図6、図7のフローチャートでは、CQI情報に基づいて端末を周波数チャネルに割り当てる動作を説明する。図6に示すように基地局側では、まず、送信機57は、セル内の端末に対しスケジューリング情報を報知する(S10)。このスケジューリング情報は、どの端末がどのリソースに割り当てられているかを示す情報であり、リソースに割り当てられている端末が存在しない場合にもその旨を示す情報が報知される。次に、送信機57は、スケジューリング情報が示すようにリソース割り当てが行われた端末へのデータ信号とパイロット信号を送信する(S12)。ファーストパイロット信号はスケジューリング結果に依存することなく常に送信され、セカンドパイロット信号は端末が割り当てられたリソースブロックにおいてのみ多重され、送信される。送信機57が送信したスケジューリング情報、パイロット信号、並びにデータ信号は、端末側で受信される(図5のS1、S2)。この後、セル内の各端末からCQIの測定結果を示す情報(CQI情報)が通知されてくるので(図5のS6)、受信機56は、通知されたCQI情報を受信する(S13)。
スケジューリング部49は、受信したCQI情報を利用してスケジューリング処理を実施し、スケジューリング情報を生成する(S14)。スケジューリング処理(スケジューリング手順)については後述する。生成されたスケジューリング情報は、上位層、誤り訂正符号化・変調部50、パイロット信号多重部52へ通知される(S15)。次いで、スケジューリング処理の詳細な動作について、図7を用いて説明する。
スケジューリングの手順は、まず、セル内に位置する全ての端末の中からスケジューリングを行う(データ送信の要求がある)端末を幾つかリストアップし(S21)、リストアップされた端末の中から、リソースが割り当てられていない端末を1つ選択する(S22)。但し、スケジューリングを行う端末のリストアップは上位層において行われ、リストアップされた端末を特定する端末情報がスケジューリング部49へ通知されるものとする。また、リストアップされた端末の中から1つの端末を選択する処理はスケジューリング部49において行われるが、この時の端末の選択方法についてはどのようなものを用いてもよい。本発明においては、選択順は問わない。
次に、スケジューリング部49は、選択された端末から通知されたファーストパイロット信号のCQIとセカンドパイロット信号のCQIの比較を周波数チャネル毎に行い、セカンドCQI値からファーストCQI値を差し引いたCQI差分(品質差分)を算出する(S23)。CQI差分は、(セカンドCQI値−ファーストCQI値)の式により、セカンドCQIが通知された周波数チャネルでのみ算出される。また、一つの周波数チャネルに複数のCQI差分が算出される場合は、最大のCQI差分を選択しておき、セカンドCQI値が大きい順に周波数チャネルを並べたチャネル候補情報を作成する。これは、一つの周波数チャネルのリソースブロックの多くがセル内の端末に割り当てられている場合に起こる。セカンドCQI値が端末から通知されていない周波数チャネルについては、CQI差分が零として、以降の処理を実施する。
次に、スケジューリング部49は、チャネル候補情報から順番に周波数チャネルを選択し、CQI差分が予め設定した閾値(第一閾値)以上(CQI差分≧第一閾値)である周波数チャネルがあるかを判断する(S24)。CQI差分が第一閾値以上である周波数チャネルが複数ある場合、スケジューリング部49は、セカンドCQI値が最大となる周波数チャネルを選択する。なお、CQI差分の比較処理はセカンドパイロット信号のセカンドCQI値が通知された周波数チャネルについてのみ行われる。
CQI差分が第一閾値以上である周波数チャネルがあると判断された場合(S24でYES)、該当する周波数チャネル(選択周波数チャネル)のセカンドCQI値と、その他の周波数チャネルにおけるファーストCQI値の中で最大のファーストCQI値(最大ファーストCQI値)とを比較する(S25)。最大ファーストCQI値は、割り当て中の端末から通知された複数のファーストCQI値のうち、最大の値である。該当周波数チャネルのセカンドCQI値が、他のどの周波数チャネルのファーストCQIよりも大きいまたは同じ(セカンドCQI値≧最大ファーストCQI値)と判断された場合(S25でYES)、該当周波数チャネルに空きリソースブロックがあるかどうかの判断を行う(S26)。該当周波数チャネルに空きリソースブロックがある場合(S26でYES)、選択された端末にその該当周波数チャネルの空きリソースブロックを割り当て(S27)、ステップS30へ進む。該当周波数チャネルの全てのリソースに既に他の端末が割り当てられている(空きリソースブロックがない)場合(S26でNO)、該当周波数チャネルをチャネル候補情報から除外した後(S28)、ステップS24に戻り、別の周波数チャネルを探すため、チャネル候補情報に並べられた次の周波数チャネルを選択してステップS24以降の処理を実施する。
また、ステップS24やステップS25の条件を満たす周波数チャネルがないと判断された場合は、隣接セルで未使用の周波数チャネルがない(S24でNOの場合)、あるいは、隣接セルで未使用の周波数チャネルはあるものの該当周波数チャネルの伝搬路状況が悪い(S25でNOの場合)という状況であると判断し、ファーストCQI値に基づいて、端末を割り当てる(S29)。すなわち、従来のE−UTRAの周波数スケジューリングと同様、空きリソースがある周波数チャネルのうち、ファーストパイロット信号から得られたファーストCQI値が最大となる周波数チャネルへ端末を割り当て、ステップS30の処理へ進む。
端末を周波数チャネルへ割り当てる処理(S27またはS29)後、ステップS21で生成した端末情報に周波数チャネルへ割り当てていない端末(リソース未割り当て端末)があるかを判断する(S30)。リソース未割り当て端末がある場合(S30でYES)、該当端末にリソース割り当てを行うためにステップS22に戻り、全ての端末へのリソース割り当てが完了した場合(S30でNO)、スケジューリング結果を示すスケジューリング情報を生成する(S31)。
図7で説明したように、本実施の形態のスケジューリング処理は、品質差分が第一閾値以上(図7のS24)であるチャネルを優先して選択することにより、隣接セルからの干渉が少ないチャネルに端末を割り当てている。上記に加え、当該チャネルのセカンドCQI値が他のチャネルの最大ファーストCQI値以上であるチャネルを優先して選択することにより、そもそも伝搬路状況が良好でないと推定されるチャネルを排除し、受信品質を良好に維持している。
このような制御(スケジューリング)を基地局側で行うことにより、端末から通知されたファーストパイロット信号及びセカンドパイロット信号のCQIを利用して、隣接セルの割り当て状況を考慮し、到来する干渉が少ない周波数チャネルを優先して端末に割り当てるスケジューリングを実現することができる。すなわち、本実施の形態のスケジューリング方法(スケジューリング方式)は、ファーストCQIとセカンドCQIとの差分を判定することにより、隣接セルからの干渉の状況(隣接セルに端末が割り当てられているか)を推定できることに着目し、ファーストCQI値とセカンドCQI値に基づいて隣接セルからの干渉を示す干渉情報(品質差分、CQI差分)を生成(算出)し(干渉情報生成ステップ、干渉情報作成手段)(図7のS23)、作成した干渉情報に基づいて、端末へ優先して割り当てるチャネルを選択し(チャネル選択ステップ、チャネル選択手段)(図7のS24〜S26、S28)、選択したチャネルへ端末を割り当てること(割り当てステップ、割り当て手段)(図7のS27)によって、隣接セルからの干渉が少ないチャネルを優先して使用することができる。このようにして、基地局は、端末から通知されるCQI情報に基づいて、上記三つのステップ(手段)を実施することにより、ファーストCQI値(第一品質情報)とセカンドCQI値(第二品質情報)との差が、予め設定した第一閾値以上となるチャネルを優先して端末を割り当て、隣接セルからの干渉の影響を抑制するスケジューリング方法(スケジューリング方式)を実現する。
このように、本実施の形態で説明した端末、基地局の装置構成及び制御手順を用いることにより、隣接セルのリソースの割り当て状況を考慮したスケジューリングを行うことが可能となる。これにより、隣接セルから到来する干渉の影響の少ない周波数チャネルを優先して端末に割り当て、良好なデータ伝送を行うことができる。
なお、上記実施の形態では、端末が割り当てられたリソースブロックには常にセカンドパイロット信号が多重されていることを前提としたが、端末が割り当てられたリソースブロックにセカンドパイロット信号が多重されない場合には、チャネル選択・分離部18は、セカンドパイロット信号の代わりに、データ信号をCQI測定部20に通知してデータ信号のCQIを測定させるようにすることもできる。このようにセカンドパイロット信号の代わりとなる信号は、セル内の端末が割り当てられているリソースブロックにおいて、ファーストパイロット信号とは異なる信号区間(信号領域)に伝送されるデータ信号である。CQI測定部20は、セカンドパイロット信号またはその代わりとなるデータ信号のCQI測定値をセカンドCQI値(第二品質情報)として、CQI情報生成部23へ通知する。CQI情報生成部23は、セカンドCQI値としてセカンドパイロット信号のCQI値であるか、その代わりとなる信号のCQI値であるかを区別することなく、CQI情報を生成する。これにより、セカンドパイロット信号が多重されてないリソースブロックについてもセカンドCQI値を生成することが可能となり、隣接セルから干渉の影響を把握することが可能になる。
また、上記実施の形態では、CQI差分を第一閾値と比較し(図6のS24)、さらにセカンドCQI値を最大ファーストCQI値と比較する(図6のS25)という二段階の判断をしている。CQI差分と第一閾値との比較(図6のS24)は、隣接セルで当該チャネルに端末が割り当てられているかを推定し、端末が割り当てられていないと推定されるチャネルを他のチャネルより優先して端末へ割り当てる。これにより、隣接セルから到来する干渉の影響を抑制することができる。このうちセカンドCQI値と最大ファーストCQI値の比較(図6のS25)は、他の周波数チャネルに比べ対象としている周波数チャネルの品質が劣化しているか否かを判断しているものであり、これにより、伝搬路状況が悪いチャネルを割り当ての対象から排除し、受信品質を良好に維持することができる。
さらに、上記実施の形態では、端末のCQI情報生成部23は、複数のファーストCQI値及びセカンドCQI値を平均化してCQI情報を生成したが(図5のS5)、必ずしも平均化する必要はない。また、複数のファーストCQI値及びセカンドCQI値を他の演算を用いてCQI情報を生成してもよい。また、CQI情報生成部23が通知するファーストCQI値とセカンドCQI値の数は、端末側で最大値を選択するなどの処理を行い、各周波数チャネルでファーストCQI値とセカンドCQI値とを一つずつ通知するようにしてもよい。これにより、端末から基地局へ通知する情報量がさらに削減ができる。
また、上記実施の形態では、スケジューリング部49は、CQI差分が第一閾値以上である周波数チャネルが複数ある場合に、CQI差分が大きい順番に選択する場合を説明したが、これに限られるわけではない。例えば、前回割り当てた周波数チャネルを優先してもよいし、周波数チャネルのチャネル番号の大きい(周波数の高い)順番あるいは小さい(周波数の低い)順番に処理を進めてもよい。あるいは、複数のCQI差分値が通知されている周波数チャネルがある場合は、通知されたCQI差分値が多い周波数チャネルにより多くのセル内の端末が割り当てられていたと推定して、CQI差分値が多く通知されている周波数チャネルから選択してもよい。また、その逆に通知されたCQI差分値が少ない周波数チャネルから順に選択してもよい。
(実施の形態2)
上記実施の形態では、全ての端末においてファーストパイロット信号におけるCQIとセカンドパイロット信号におけるCQIを測定し、その測定結果(ファーストCQI値、セカンドCQI値)を示す情報(CQI情報)を基地局に通知する構成としていた。また、基地局では、全ての端末に対してファーストパイロット信号から得られたファーストCQI値とセカンドパイロット信号から得られたセカンドCQI値を考慮したスケジューリングを行うものとしていた。しかし、実際のシステムにおいては、セルエッジに位置する端末の受信特性は隣接セルから到来する干渉の影響により著しく劣化するが、セル中心付近に位置する端末の受信特性は隣接セルからの干渉にさほど左右されない場合が考えられる。
そこで、上記実施の形態とは異なり、全周波数チャネルのファーストCQI値または全周波数チャネルのファーストCQI値を平均した値が予め決められた閾値(第二閾値)以下となる端末(主に、基地局から遠い地点に位置する端末)についてのみ、セカンドCQI値を考慮したスケジューリングを基地局側で行う形態としてもよい。すなわち、基地局のスケジューリング部49において、ファーストCQI値が第二閾値以下となる場合について、図6のステップS24の判断を実施する。具体的には、スケジューリング部49は、図8に示すような動作を採る。図8は、本実施の形態におけるスケジューリング処理の動作の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートは、図7へステップS41を追加したものであり、図7と同じ符号を付けた処理は、図7と同様である。以下に、図7と異なる点を中心に説明する。
スケジューリング部49は、スケジューリングを行う(データ送信の要求がある)端末を幾つかリストアップし(S21)、リストアップされた端末の中から、リソースが割り当てられていない端末を1つ選択する(S22)。選択した端末から通知された各周波数チャネルのファーストCQI値が予め定めた第二閾値以下であるかを判断する(S41)。この際、選択した端末が通知した各周波数チャネルのファーストCQI値のうち、全部が第二閾値より大きい場合、一部でも第二閾値より大きい場合のいずれかは、システムの状況等により取り決めてもよいし、予め決めておいてもよい。各周波数チャネルのファーストCQI値が第二閾値以下である、すなわち、隣接セルからの干渉が受信特性に影響するほど大きい(端末が基地局周辺に位置する)と推定できる場合(S41でYES)、CQI差分値を算出する処理(S23)へ進み、それ以降は図7と同様の処理を実施する。一方、各周波数チャネルのファーストCQI値が第二閾値より大きい、すなわち、隣接セルからの干渉が受信特性に影響するほど大きくない(端末がセルエッジ付近に位置する)と推定できる場合(S41でNO)、ファーストCQI値に基づいてチャネルを選択して割り当てる処理(S29)へ進み、それ以降は図7と同様の処理を実施する。
また、端末において、ファーストCQI値が予め決められた第二閾値以下となる場合においてのみ、セカンドCQI値を基地局に通知する形態としてもよい。このような形態とすることにより、端末から基地局へ通知する情報量を削減することが可能となり、アップリンクの周波数利用効率の向上を図ることができる。具体的には、図5のステップS5において、CQI情報生成部23は、周波数チャネル毎に、ファーストCQI値が第二閾値以下の場合、ファーストCQI値とセカンドCQI値とを選択し、ファーストCQI値が第二閾値より大きい場合、ファーストCQI値のみを選択してCQI情報を生成する。端末がファーストCQI値の大きさを第二閾値と比較して、ファーストCQI値が第二閾値より大きい周波数チャネルのセカンドCQI値を選択して通知する場合、基地局のスケジューリング部49は、図7に示したスケジューリング処理を実施することで、図8のスケジューリング処理と同様の効果が得られることになり、基地局の処理負荷を軽減することになる。
さらに、端末において、図7のステップS24に示すような判断を行い、(CQI差分≧第一閾値)を満たす周波数チャネルがある場合にのみセカンドパイロット信号から得られたCQI値を示す情報(セカンドCQI値)を基地局に通知する形態としてもよく、アップリンクの情報量の更なる削減が可能となる。CQI情報生成部23は、(CQI差分≧第一閾値)を満たす周波数チャネルでは、ファーストCQI値とセカンドCQI値とを選択し、それ以外の周波数チャネルでは、ファーストCQI値のみを選択してCQI情報を生成する。
基地局では、(CQI差分≧第一閾値)を満たす周波数チャネルについて、ファーストCQI値とセカンドCQI値とを含み、それ以外の周波数チャネルでは、ファーストCQI値のみを含むCQI情報を受信した場合、スケジューリング部49は、図7のステップS24を除いた処理を実施すればよい。
このように、本実施の形態によれば、ファーストCQI値の大きさを予め設定した閾値(第二閾値)と比較して周波数チャネルの受信特性を判断することにより、隣接セルの干渉が受信特性に影響を及ぼす(端末がセルエッジ付近に位置する)と判断される場合に隣接セルの影響が少ない周波数チャネルを優先して選択することができる。これにより、基地局の処理負荷を軽減することが可能になる。また、端末側でも隣接セルの干渉の影響を判断する場合には、端末から基地局へ通知するCQI情報の情報量を削減すること、並びに基地局の処理負荷を軽減するができる。
なお、本実施の形態における端末の構成は図3と、基本的な動作の流れは図5と同様であり、図5のステップS5の処理内容が異なる点は上記で説明した通りである。また、本実施の形態における基地局の構成は図4と、基本的な動作は図6と同様であり、図7に示したスケジューリング処理の内容が異なる点は上記で説明した通りである。
(実施の形態3)
上記実施の形態では、CQI差分(干渉情報)は、基地局が生成する場合を説明したが、本実施の形態では、端末側で干渉情報を生成する処理を分担する態様を説明する。端末では、各周波数チャネルのファーストCQI値と、セカンドパイロット信号が配置されている周波数チャネルにおけるセカンドCQI値(データ信号のCQI値を測定してセカンドCQI値とする場合も含む)とを測定する。従って、端末においてCQI差分を算出することが可能であるため、端末のCQI情報生成部23は、ファーストCQI値とセカンドCQI値とを含むCQI情報を生成する代わりに、ファーストCQI値とCQI差分とを含むCQI情報を生成することもできる。本実施の形態の端末並びに基地局の構成は図3、図4と同様であり、基本的な動作は図5、図6と同様であるが、図5のステップS5の処理内容並びに図7の動作は異なる。以下に、本実施の形態の動作を具体的に説明する。
まず、端末において、セカンドCQI値が測定されている周波数チャネルについてCQI差分を算出する場合を説明する。図5のステップS5において、端末のCQI情報生成部23は、セカンドCQI値が測定されている周波数チャネルについてセカンドCQI値からファーストCQI値を差し引いたCQI差分を算出する。CQI情報生成部23は、算出したCQI差分と、各周波数チャネルのファーストCQI値とを含むCQI情報を生成する。CQI情報生成部23は、セカンドCQI値に代えてCQI差分をCQI情報に含めており、この点が上記各実施の形態と異なる。
この場合、基地局のスケジューリング部49は、図7においてステップS23を除いたスケジューリング処理を実施することになる。加えて、図7のステップS25については、CQI差分と共に通知されたファーストCQI値を利用して同様の処理を行う。すなわち、選択されたチャネルのファーストCQI値とCQI差分とを加算してセカンドCQI値を算出し、算出したCQI値と最大ファーストCQI値とを比較する。また、スケジューリング部49は、図8のスケジューリング処理を実施する場合も同様にステップS23を除いた処理を実施する。これにより、基地局の処理負荷を軽減することができる。
また、CQI差分が所定の条件を満たすか否かを端末において判定し、所定の条件を満たす場合にのみCQI差分を基地局へ通知する態様としてもよい。すなわち、端末のCQI情報生成部23は、CQI差分を算出するとともに、基地局側で判定していた図6のステップS24及びステップS25に示す判断を行い、(CQI差分≧第一閾値)を満たし、かつ(セカンドCQI値≧最大ファーストCQI値)を満たす周波数チャネルがある場合にのみCQI差分を基地局に通知する態様である。上記のようにCQI差分を算出して通知する場合に比べ、アップリンクの情報量の更なる削減が可能となる。ここでは、所定の条件は、(CQI差分≧第一閾値)を満たし、かつ(セカンドCQI値≧最大ファーストCQI値)を満たすこととし、第一差分条件とする。
具体的には図5のステップS5において、端末のCQI情報生成部23は、セカンドCQI値が測定されている周波数チャネルについてセカンドCQI値からファーストCQI値を差し引いたCQI差分を算出し、算出したCQI差分が、第一差分条件である(CQI差分≧第一閾値)、かつ(セカンドCQI値≧最大ファーストCQI値)を満たすか否かを判定する。CQI情報生成部23は、判定結果が第一差分条件を満たす周波数チャネルのCQI差分と、各周波数チャネルのファーストCQI値とを含むCQI情報を生成する。CQI情報生成部23は、セカンドCQI値に代えて所定の条件を満たしたCQI差分をCQI情報に含めており、この点が上記各実施の形態と異なる。
この場合、基地局において、スケジューリング部49は、CQI情報として、周波数チャネル毎のファーストCQI値と、所定の条件を満たした周波数チャネルのCQI差分を各端末から受信し、図9に示すスケジューリング処理の動作を実施する。図9は、本実施の形態におけるスケジューリング処理の動作の別の一例を示すフローチャートである。図9のスケジューリング処理は、図7のステップS23、S24、S25を削除し、ステップ24に代えてステップS51を追加している。図7と同じ符号の処理は同様の処理である。
ステップS51では、スケジューリング部49は、CQI差分が端末から通知されているかを判断し、通知されている場合は、図7のステップS26以降と同じ処理を実施する。また、Sステップ51では、図7のステップS24と同様に通知されたCQI差分が複数ある場合、スケジューリング部49は、CQI差分の大きい順に処理を実施する。
これにより、端末から基地局へ通知するCQI情報の情報量を削減するとともに、基地局の処理負荷を軽減することができる。また、図9へ、図8で示したステップS41の処理を、ステップS22の後に追加することもできる。
さらに、端末において、所定の条件が第一差分条件と異なる場合を説明する。第一差分条件に加え、基地局側で判定していた図8のステップS41に示す判断(ファーストCQI値≦第二閾値)を行う。ここで、第一差分条件に(ファーストCQI値≦第二閾値)を加えた条件を第二差分条件とする。具体的には図5のステップS5において、CQI情報生成部23は、セカンドCQI値が測定されている周波数チャネルについて、(ファーストCQI値≦第二閾値)を満たす場合に、CQI差分を算出し、算出したCQI差分が(CQI差分≧第一閾値)、かつ(セカンドCQI値≧最大ファーストCQI値)を満たすか否かを判定する。CQI情報生成部23は、判定結果が第二差分条件を満たす周波数チャネルのCQI差分と、各周波数チャネルのファーストCQI値とを含むCQI情報を生成する。これにより、さらに、端末から基地局へ通知するCQI情報の情報量を削減することができる。
この場合、基地局において、スケジューリング部49は、CQI情報として、周波数チャネル毎のファーストCQI値と、第二差分条件を満たした周波数チャネルのCQI差分とを各端末から受信し、図9のスケジューリング処理を実施する。
なお、端末のCQI情報生成部23は、(セカンドCQI値≧最大ファーストCQI値)を除いて判断してもよい。具体的には、第一差分条件はCQI差分が(CQI差分≧第一閾値)を満たすこと、第二差分条件は周波数チャネルが(ファーストCQI値≦第二閾値)を満たし、かつCQI差分が(CQI差分≧第一閾値)を満たすこと、としてもよい。
以上説明したように、本実施の形態のスケジューリング方法(スケジューリング方式)は、実施の形態1において、基地局で実施していたCQI差分(干渉情報)を算出する干渉情報生成ステップ(干渉情報生成手段)を端末側で実施するように変更したものである。干渉情報生成ステップは、基地局あるいは端末のいずれかで実施されればよい。また、干渉情報生成ステップを端末側で実施する場合、チャネル選択ステップ(チャネル選択手段)で実施していた判断の一部分(図7のステップ24、25)を端末側で実施させることも可能である。基地局は、端末から通知されたCQI情報(干渉情報)に基づいて、チャネル選択ステップと割り当てステップとを実施する。このようにして、基地局は、端末から通知されるCQI情報(本実施の形態では、CQI差分を含む)に基づいて、ファーストCQI値(第一品質情報)と、セカンドCQI値(第二品質情報)との差が、予め設定した第一閾値以上となるチャネルを優先して端末を割り当て、隣接セルからの干渉の影響を抑制するスケジューリング方法(スケジューリング方式)を実現する。
このように、本実施の形態では、CQI差分の算出を端末側で実施する態様について説明した。これにより、実施の形態1の効果に加え、基地局側の処理の負荷を軽減することができる。また、端末側で、基地局に通知するCQI差分を選択することにより、端末から基地局へ通知するCQI情報の情報量を削減することができる。
なお、実施の形態2並びに実施の形態3において、端末のCQI情報生成部23は、一つの周波数チャネルについて複数のセカンドCQI値を作成し、複数のCQI差分を算出する場合、少なくとも各周波数チャネルで最大となるCQI差分のみをCQI情報へ含めればよい。これにより、情報量を削減できる。複数のCQI差分を含めてもかまわない。また、CQI情報生成部23は、実施の形態1と同様に、複数のファーストCQI値及びセカンドCQI値を平均化してCQI差分を算出してもよいし、リソースブロック毎にCQI差分を算出して、最大のCQI差分をCQI情報へ含めるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の好適な実施の形態によれば、ファーストパイロット信号の信号区間の受信品質と、ファーストパイロット信号とは異なる信号区間の受信品質情報とに基づいて、隣接セルのリソースブロックの利用状況を推定することにより、隣接セルの干渉の影響を考慮したスケジューリングを行うことが可能になる。
また、上記各実施の形態では、図10に示すように一つのチャネル(周波数チャネル)は複数のリソースブロックを含むことを前提とし、基地局は、CQI情報に基づいて、複数のチャネルのうち一つのチャネルを選択し、選択したチャネルの空き領域に端末を割り当てる動作を説明した。この場合、一つのチャネルに複数のリソースブロックがあるため、各リソースブロックに異なる端末が割り当てられることから、結果として一つのチャネルに複数の端末が割り当てられることになる。一方、一つのチャネルに一つの端末のみ割り当てられる場合もある。例えば、一つのチャネルが一つのリソースブロックから構成される場合であり、選択したチャネルに既に他の端末が割り当てられている場合には、リソース(チャネル)に空きがないため(例えば、図7のS26)、他のチャネルを選択することになる。また、端末が複数のリソースブロックを必要としている場合にも、一つのチャネルの複数のリソースブロックに割り当てた結果、一つのチャネルに一つの端末が割り当てられることもある。このように、スケジューリングにおいて、基地局がチャネルに端末を割り当てるという場合、チャネルの全部に一つの端末を割り当てることを必ずしも意味するものではない。チャネルが複数の送信単位(リソースブロック)を含む場合は、チャネルの一部の送信単位に端末を割り当てることも意味する。
さらに、上記各実施の形態では、スケジューリングを行う基準となるチャネル(リソース)として周波数チャネルに基づいて端末を割り当てる場合を説明したが、時間チャネル(フレーム)に基づいてスケジューリングを行ってもよい。この場合、一つのリソースブロックでは、ファーストパイロット信号が割り当てられた信号区間(信号領域)とは異なる周波数軸方向の信号区間にセカンドパイロット信号が割り当てられる。図10の下段の図では、ファーストパイロット信号とセカンドパイロット信号が割り当てられるサブキャリアが異なることになる。スケジューリングの動作は上記各実施の形態と同様である。
チャネルとして符号を用い、符号に基づいてスケジューリングする場合は、ファーストパイロット信号を変調した符号と、第二のパイロット信号(あるいはデータ信号)を変調した符号が異なることになる。
E−UTRAシステムにおいて隣接セルから到来する干渉波の状況について示す図である。 一フレームの構成例と、隣接セルの端末割り当て状況に応じた端末Aにおける受信CQIの変動例を示す図である。 実施の形態1における端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1における基地局装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1の端末の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1の基地局の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1のスケジューリング処理の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2のスケジューリング処理の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3のスケジューリング処理の動作の一例を示すフローチャートである。 E−UTRAのダウンリンクにおける周波数・時間リソースの分割例を示す図である。
符号の説明
10、40 アンテナ部
11、41 無線部
12、42 スイッチ
13、43 A/D変換部(A/D)
14、44 同期部
15、45 GI除去部
16、46 S/P変換部(S/P)
17、47 FFT部(FFT)
18、 チャネル選択・信号分離部
19 伝搬路推定部
20 CQI測定部
21 伝搬路補償部
22 デマッピング・誤り訂正復号部
23 CQI情報生成部
24、50 誤り訂正符号化・変調部
25、51 S/P変換部
26、52 パイロット信号多重部
27、53 IFFT部(IFFT)
28、54 GI挿入部
29、55 D/A変換部(D/A)
30、56 受信機
31、57 送信機
48 復調・誤り訂正復号部
49 スケジューリング部
100 端末装置
200 基地局装置

Claims (12)

  1. セル内に存在する端末へ複数のチャネルのいずれかを割り当て、少なくともファーストパイロット信号を含む送信単位を前記端末へ送信する通信制御装置におけるスケジューリング方法であって、
    前記複数のチャネルから、前記ファーストパイロット信号の受信品質を示す第一品質情報と、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質を示す第二品質情報との差が、予め設定した第一閾値以上となるチャネルを優先して選択し、選択したチャネルを端末へ割り当てることを特徴とするスケジューリング方法。
  2. 前記第一の品質情報と前記第二の品質情報とを受信するステップと、
    前記第二品質情報から前記第一品質情報を差し引いて品質差分を算出するステップと、
    前記算出した品質差分が前記第一閾値以上であるチャネルを優先して選択するステップと、
    前記選択したチャネルを端末へ割り当てるステップと、を含むことを特徴とする請求項1記載のスケジューリング方法。
  3. 前記チャネルを選択するステップは、さらに、前記選択したチャネルの中から、当該チャネルの第二品質情報が、他のチャネルの第一品質情報よりも良好であるチャネルを選択することを特徴とする請求項2記載のスケジューリング方法。
  4. 前記チャネルを選択するステップは、前記複数のチャネルそれぞれの第一品質情報が予め設定された第二閾値より大きいチャネルがない場合に、前記品質差分が第一の閾値以上であるチャネルを優先して選択することを特徴とする請求項2記載のスケジューリング方法。
  5. 前記第二品質情報から前記第一品質情報を差し引いた品質差分を前記端末から受信するステップと、
    前記受信した品質差分が前記第一閾値以上であるチャネルを優先して選択するステップと、
    前記選択したチャネルへ端末を割り当てるステップと、を含むことを特徴とする請求項1記載のスケジューリング方法。
  6. 前記第二品質情報から前記第一品質情報を差し引いた品質差分であって、前記第一閾値以上である品質差分を前記端末から受信するステップと、
    前記端末から品質差分が通知されたチャネルを優先して選択するステップと、
    前記選択したチャネルへ端末を割り当てるステップと、を含むことを特徴とする請求項1記載のスケジューリング方法。
  7. 前記第一品質情報と、前記第二品質情報との差が第一閾値以上のチャネルが存在しない場合に、前記第一品質情報が大きい順に空きチャネルを選択し、選択したチャネルを端末へ割り当てることを特徴とする請求項1記載のスケジューリング方法。
  8. 前記第一品質情報は、前記複数のチャネルについて、ファーストパイロット信号の信号区間の受信品質を示す値であり、
    前記第二品質情報は、セル内に存在する端末へ割り当てられたチャネルについて、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された、セカンドパイロット信号またはデータ信号のいずれかの受信品質を示す値であることを特徴とする請求項1記載のスケジューリング方法。
  9. セル内に存在する端末へ複数のチャネルのいずれかを割り当て、少なくともファーストパイロット信号を含む送信単位を前記端末へ送信する通信制御装置であって、
    ファーストパイロット信号の受信品質を示す第一品質情報と、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質を示す第二品質情報とを、前記端末が測定した結果を示す品質通知情報を受信する受信機と、
    前記第一品質情報と前記第二品質情報との差が、予め設定した第一閾値以上となるチャネルを優先して端末へ割り当て、チャネルを割り当てた結果を示すスケジューリング情報を生成するスケジューリング部と、
    生成したスケジューリング情報を前記セル内に存在する端末へ報知する送信機と、を備えることを特徴とする通信制御装置。
  10. セル内の端末を制御する、請求項9記載の通信制御装置と通信を行う端末装置であって、
    通信制御装置から報知されるスケジューリング情報を受信する受信機と、
    前記受信したスケジューリング情報に基づいて、前記ファーストパイロット信号の受信品質と、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質とを測定する測定部と、
    前記測定部が測定した測定結果を示す品質通知情報を生成する品質通知情報生成部と、
    前記生成した品質通知情報を前記通信制御装置へ送信する送信機と、を備えることを特徴とする端末装置。
  11. 前記測定部は、前記受信したスケジューリング情報に基づいて、各チャネルのファーストパイロット信号の受信品質、及び前記通信制御装置が制御するセル内の端末それぞれに割り当てられたチャネルについて、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質を測定することを特徴とする請求項10記載の端末装置。
  12. 前記品質通知情報生成部は、前記ファーストパイロット信号の受信品質を示す第一品質情報と、前記ファーストパイロット信号とは異なる信号区間に伝送された信号の受信品質を示す第二品質情報との差が予め設定した第一閾値以上である場合に、前記第二品質情報を示す情報を含む品質通知情報を生成することを特徴とする請求項10記載の端末装置。
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