JP2008034754A - 発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】光の射出効率が向上した発光素子を提供する。
【解決手段】表面に凹凸を有する活性層6と、活性層6の上方に位置し、活性層6の表面の凹凸に沿った凹凸を表面に有するコンタクト層8を具備する。活性層6とコンタクト層8の間には、活性層6の表面の凹凸に従った凹凸を表面に有する第1クラッド層7が形成されている。コンタクト層8の膜厚は、130nm未満であるのが好ましい。また、第1クラッド層7の膜厚は150nm以下であるのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、基材上にIII族窒化物層を形成した半導体発光素子に関する。
III族窒化物系の半導体を活性層とした発光素子は、紫外から可視光領域にわたる広い発光領域を持つ。III族窒化物系半導体はサファイヤ基材、シリコンカーバイド(SiC)基材、Si基材等の基材上に、下地膜を介して形成されている。しかし、III族窒化物層は上記した基材(特に安価なSi基材)と格子定数差が大きく、下地膜を介しても格子定数差に起因する転位欠陥の発生は避けられず、この転位欠陥に起因して発光効率が低下していた。
その転位欠陥による発光効率の低下を改善するため、特許文献1,2には転位を積極的に活用し、活性層の表面に、転位を起点とした凸部を成長させる技術が開示されている。これにより、発光に寄与しない電流が減少し、活性層の発光効率が改善される。
特開2004−193498号公報 特開2005−251922号公報
しかし特許文献1、2に記載の技術では、活性層を凹凸構造とすることで光の発光効率を向上させているが、光出射面が平坦面であったために、活性層で発生した光の素子外部への射出効率が悪く、高出力の発光素子が得られなかった。また、表面をエッチングして凹凸を作成するためには、活性層上に半導体層を厚く作成する必要があり、半導体層が厚くなるために順方向電圧が高くなっていた。
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は光の射出効率が向上した発光素子を提供することにある。
上記した課題を解決するため、本発明に係る面発光素子は、表面に凹凸を有する活性層と、
前記活性層の表面上又は上方に位置し、前記活性層の表面の凹凸に沿った凹凸を表面に有する半導体層と、
を具備することを特徴とする。
前記活性層は量子井戸層を有し、該量子井戸層数が5層以上、15層以下であるのが好ましい。
本発明に係る他の発光素子は、表面に凹凸を有する活性層と、
前記活性層の表面上に形成され、前記活性層の表面の凹凸に沿った凹凸を表面に有する第1クラッド層と、
前記第1クラッド層上に形成され、前記第1クラッド層の表面の凹凸に沿った凹凸を表面に有するコンタクト層とを具備することを特徴とする。
すなわち前記第1クラッド層は、前記活性層と略同じ場所に凹部及び凸部を有しており、前記コンタクト層は、前記第1クラッド層と略同じ場所に凹部及び凸部を有している。
前記コンタクト層の膜厚は130nm未満とするのが好ましい。
本発明に係る他の発光素子は、表面に凹凸を有する活性層と、前記活性層上に形成され、膜厚が前記活性層の凹凸の高低差より小さく、前記活性層の表面の凹凸に沿った凹凸を表面に有する第1クラッド層とを具備する。
上記した発光素子それぞれにおいて、前記第1クラッド層の膜厚は150nm以下であるのが好ましい。
上記した発光素子において、前記活性層は、例えばIII族窒化物半導体層である。また、前記第1クラッド層は、少なくともAlを含むのが好ましい。
前記活性層の下に位置する第2クラッド層を更に具備し、前記第2クラッド層の転位欠陥密度が10〜1011/cmであるのが好ましい。この場合、前記第2クラッド層の転位欠陥の間隔は、例えば100〜170nmである。
基材上に形成された下地層を更に具備し、前記第2クラッド層は、前記下地層上に形成され、前記下地層は、厚さが3μm以下であるのが好ましい。
本発明によれば、電極層の下に位置する半導体層の表面が、前記活性層の表面の凹凸に沿った凹凸を具備しているため、発光素子の発光効率を向上させることができる。また、この凹凸は、前記コンタクト層及び前記第1クラッド層の膜厚を適切な値に設定することにより、前記活性層の表面の凹凸に沿った構造として得ることができる。このため、製造に必要な工程数は増加しない。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る発光素子の構成を説明する為の縦断面図である。この発光素子は、III族窒化物系の半導体を活性層としている。本実施形態において、基板1にはサファイヤ、炭化珪素(SiC)、砒化ガリウム(GaAs)、シリコン(Si)等を用いることができる。Si基材を用いる場合、(111)面上に窒化物半導体層を作成することが好ましい。その(111)面である第1導電型(例えばn型)のSi基材1の表面にはIII族窒化物層からなる遮蔽層2及び導電層3が形成されている。導電層3は、例えば第1導電型のAlaGaIn1-a-bN(0≦a≦1、0≦b≦1、かつ0≦a+b≦1)である。遮蔽層2は導電層3とSi基材1が反応することを防止するための層であり、例えば厚さが2〜3nmのAlGa1-xN(0≦x≦1)層である。導電層3上には、厚さが5〜40nmのAlGaIn1-c-dN(0≦c≦1、0≦d≦1、かつ0≦c+d≦1)層及び厚さが2.5〜20nmのAlGaIn1-e-fN(0≦e≦1、0≦f≦1、かつ0≦e+f≦1)層を交互に積層させた多層膜4が形成されている。この多層膜により、基材と多層膜上に積層するIII族窒化物層との格子定数の違いによる結晶歪、熱膨張係数の違いにより熱応力を緩衝させる。なお、a、b、c、d、e、f、xは正数である。
多層膜4上には、第1導電型の第2クラッド層5が形成されている。第2クラッド層5は、例えばAlGaIn1-g-hN(0≦g≦1、0≦h≦1、かつ0≦g+h≦1)層である。なお、g、hは正数である。この第2クラッド層5には、厚さ方向に伸びる複数の転位欠陥が互いに離間して存在している。これらの転位欠陥は、Si基材1とSi基材1上の各層の格子定数差に起因したものであり、遮蔽層2から各層に伝播、形成されている。この、第2クラッド層5の転位欠陥は、100〜170nmの間隔で、密度10〜1011の割合で存在するのが、後述する活性層の表面を凹凸構造とすることが可能となるため好ましい。遮蔽層2、導電層3、及び多層膜4それぞれの構成する元素の構成比、厚さ、成膜条件等を制御することにより、このような間欠的に発生する転位欠陥を形成することができる。
第2のクラッド層5上には活性層6が形成されている。活性層6は、AlGaIn1-i-jN(0≦i≦1、0≦j≦1、かつ0≦i+j≦1)層からなる井戸層を、AlGaIn1-k-lN(0≦k≦1、0≦l≦1、かつ0≦k+l≦1)層からなる障壁層で挟んだ構造を積層させた量子井戸構造(MQW構造)を有している。井戸層の組成は発光波長により適宜選択することが可能であり、障壁層は井戸層と比較してバンドギャップが大きくなるように組成が調整されている。なお、i、j、k、lは正数である。
また、活性層6は、表面に凹凸を有している。この凹凸は、井戸層と障壁層が選択的に成長することにより形成されたものである。詳細には、第2クラッド層内に存在する転位欠陥上には活性層6の成長速度が遅いため、活性層6が隣接する転位欠陥の間に形成され、活性層の表面に凹凸構造が形成される。ここで活性層6の表面とは、活性層6のうち第1クラッド層7が積層される面である。活性層6における井戸層の積層数を5〜15層とすることで、活性層6表面の凹凸構造の高低差(以下、凹凸高低差)を100〜150nmと大きくすることが可能となり、後述する第1クラッド層、コンタクト層表面の凹凸構造を維持させることが可能となり好ましい。ここで凹凸構造の高低差とは、素子表面の層であれば、その層表面の任意の1μmをAFM(Atomic Force Microscope)測定を行い、その表面の最大凹凸差であり、素子内部の層であれば、例えば任意の素子断面の1000倍で撮影した透過顕微鏡(TEM)写真において、基板上に成長させた半導体層の総厚の最も厚い部分(山の部分)と最も薄い部分(谷の部分)の差である。
なお、活性層6において表面に凹凸が形成されるためには、多岐の要件が関係しているが、特に活性層6に適切な歪みが加わっていること、及び第2クラッド層5の転位欠陥の密度が適切な値に調整することが重要である。活性層6に適切な歪みを加えるためには、第2クラッド層5に適切な歪みが存在していることが必要であり、このためには、第2クラッド層5とシリコン基板1との間の熱膨張係数差に起因した応力を適切な値に緩和する必要がある。この緩和は、多層膜の層数、層厚により調整している。
活性層6上には、第2導電型の第1クラッド層7が形成されている。第1クラッド層7は、活性層6表面の凹凸高低差より薄く、第1クラッド層7は、例えばAlαGaβIn1-α-βN(0<α≦1、0≦β≦1、かつ0<α+β≦1)層である。このように、第1クラッド層7は少なくともAlを含んでいる。Alを含むことで第1クラッド層7の表面を、活性層6の表面の凹凸に沿った凹凸構造を維持したまま成長しやすくなる。ここで第1クラッド層7の表面とは、第1クラッド層7のうちコンタクト層8が積層される面である。さらに第1クラッド層7の膜厚を、10nm以上150nm以下とすることが好ましい。第1クラッド層7の膜厚を10nm以上とすることで、活性層へのキャリア閉じ込め効果を高めて発光効率を向上させることができ、150nm以下と活性層6の表面の凹凸を埋めない程度の膜厚に設定とすることにより、第1クラッド層7は、活性層6と略同じ場所に凹部及び凸部を有する。好ましくは、第1クラッド層7の膜厚を30nm以下とすることで、表面の凹凸高低差を大きくすることができ、光取り出し効率を向上させることができる。なお、第1クラッド層7の膜厚は、例えば発光素子を基板1に対して垂直に切断し、この切断面に露出した、活性層の谷の部分に基板に対して垂直方向に成長した第1クラッド層7の厚さとして定義することができる。
なお、第1クラッド層7において、活性層の発光波長が500nm以下の可視光の場合、好ましくは0.15≦α≦0.3である。αが0.15より小さいと活性層とのバンドギャップ差が小さく光閉じ込め効果が弱くなり、高光出力が得られない。αが0.30より大きいと抵抗率が増加し順方向電圧(Vf)が上昇するため、高光出力が得られない。
このように、第1クラッド層7は、活性層6及び第2クラッド層5とともにダブルヘテロ接合構造を構成している。
第1クラッド層7上には、第2導電型のコンタクト層8が形成されている。コンタクト層8は、例えばAlγGaθIn1-γ-θN(0≦γ<α、0≦θ≦1、かつ0≦γ+θ≦1)層である。コンタクト層8のAl組成を第1クラッド層7のAl組成よりも小さくすることで、電極の接触抵抗を低減させることができ、発光効率を向上させることができる。このためコンタクト層8は、発光波長よりもバンドギャップが大きい組成とすることが好ましく、電極の接触抵抗を低減させるため、θ≧0.8とすることが好ましい。コンタクト層8は、第1クラッド層7の表面の凹凸に沿った凹凸構造の表面を有している。ここでコンタクト層8の表面とは、コンタクト層8のうち電極が積層される側の面である。このような構造にするためには、コンタクト層8の厚みを10nm以上、130nm未満とすることが好ましい。コンタクト層8を10nm以下とすると、接触抵抗が高くなり、発光効率が低下してしまう。また130nm以上とすると、コンタクト層8表面の凹凸高低差が小さくなり、発光効率が低下してしまう。また、コンタクト層8の厚みを上記した範囲に収めると発光素子の総膜厚も抑えられるため、発光効率も向上する。さらには、第1クラッド層7の厚さとコンタクト層8の厚さの和の値を、活性層6表面の凹凸高低差より小さくするのが好ましい。なお、コンタクト層8の厚さは、例えば発光素子を基板1の積層面に対して鉛直方向に切断し、この切断面に露出した活性層の谷の部分に、基板1の積層面に対して鉛直方向に成長したコンタクト層8の厚さとして定義することができる。
コンタクト層8表面上の少なくとも一部には、電極9が形成されている。電極9として、層状の透明電極を用いることができる。透明電極9は、第1クラッド層7とオーミック接触が得られる材料であればよく、例えば薄い金属膜(例えばNi膜とAu膜の積層膜)を用いることができる。透明電極9の一部上には第2導電型のオーミック電極10が形成されている。オーミック電極10は、例えば金属膜(例えばNi膜とAu膜の積層膜)である。また、Si基材1の裏面には第1導電型のオーミック電極11が形成されている。オーミック電極11は、例えば金属膜(例えばAuSb膜とAu膜の積層膜)である。
次に、図1に示した発光素子の製造方法について説明する。まずトリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルインジウム(TMI)、及びNHを原料ガスとしたMOCVD法により窒化物半導体層を形成する。それぞれの原料ガスの流量を調整することで各窒化物半導体層の組成の調整を行い、遮蔽層2、導電層3、多層膜4、第2クラッド層5、活性層6、第1クラッド層7、及びコンタクト層8を形成する。これらの工程は、同一の半導体製造装置内で連続して行うことができる。さらに、透明電極9及びオーミック電極10を形成し、その後オーミック電極11を形成する。透明電極9及びオーミック電極10,11は、例えば真空蒸着法により形成することができる。
上記した工程において、Si基材1の温度を900℃以上にするのが好ましい。なお、Si基材1の温度を900℃以上にしても、上記したようにSi基材1の上には遮蔽層2及び導電層3が形成されているため、これらより上に位置する各層とSi基材1が反応することを防止できる。
以上、本実施形態に係る発光素子は、発光層となる活性層6は、上面に凹凸を有するように成長している。また、活性層6の上方すなわち光射出側に形成された第1クラッド層7及びコンタクト層8それぞれの膜厚は、それぞれの層の表面に活性層6の凹凸に従った凹凸を表面に有するように調整されている。このように、透明電極9の下に位置するコンタクト層8の表面に凹凸が形成されているため、活性層6から発光した光が第1クラッド層7及びコンタクト層8それぞれの表面で反射する割合が低くなり、発光素子の光射出効率すなわち発光効率を高くすることができる。また、第1クラッド層7及びコンタクト層8それぞれの表面に凹凸を形成する工程を独立して設ける必要がない(例えばエッチングにより表面に凹凸を形成する必要がない)ため、製造コストは増加しない。
図1に示した構造を有する発光素子を作製した。各発光素子において、遮蔽層2としては厚さ2〜3nm程度のAlN層を形成し、導電層3としては厚さ20nm程度のn型のAl0.27Ga0.73N層を形成した。また、多層膜4としては、厚さ20nm程度のGaN層と厚さ5nm程度のAlN層とを交互に積層した膜を形成した。また、第2クラッド層5としては厚さ200nm程度のn型GaN層を形成し、活性層6としては、厚さ2.3nmのIn0.13Ga0.87Nの量子井戸層と厚さ10nmのIn0.01Ga0.99Nのバリア層の発光波長が約510nm(緑色光)の量子井戸構造とし、量子井戸層数は15層とした。また、第1クラッド層7としては、厚さ30nm程度のp型Al0.15Ga0.85N層を活性層の凹凸に沿って形成した。また、コンタクト層8は、p型GaN層を活性層の凹凸に沿って形成した。コンタクト層8の膜厚は、40nmである。また、透明電極9は厚さ6nmのNi膜と厚さ6〜10nmのAu膜(Niの酸化防止膜)を積層した構造であり、オーミック電極10は厚さ12nmのNi膜と厚さ100nmのAu膜を積層した構造である。
また、比較例1として、コンタクト層8の膜厚が200nmとした以外は実施例と同じ発光素子を作製し、比較例2として、コンタクト層8の膜厚が130nmとした以外は実施例と同じ発光素子を作製した。図2に比較例1の断面構造を、図3に比較例2の断面構造を、それぞれ示す。それぞれの試料のコンタクト層8の厚み、活性層6表面の凹凸高低差、第1クラッド層7表面の凹凸高低差、コンタクト層8表面の凹凸高低差を表1に示す。コンタクト層8の厚みは、素子断面の1000倍のTEM写真より、活性層の谷の部分に成長した部分の厚みを測定し、活性層6、第1クラッド層7、及びコンタクト層8それぞれの層表面の凹凸高低差は、同条件で作成した試料の各層表面を1μmの広さほどAFMにより測定した。
Figure 2008034754
図4は、実施例、及び比較例1,2それぞれに係る発光素子の光出力を示すグラフである。本グラフは横軸が注入電流(mA)であり、縦軸が光出力である。発光出力は、オーミック電極10から10mm離れた場所に光検出器を配置することにより測定した。本図に示すように、実施例に係る発光素子は、比較例1、比較例2に係る発光素子と比較して光出力が約30%高くなっている。
図5は、実施例1の試料において、コンタクト層8の膜厚を変化させた際のコンタクト層8表面の凹凸の高低差の関係を示すグラフである。この凹凸高低差はAFMにより測定した。コンタクト層8の膜厚がそれぞれ0nm、22nm、41nm、62nm、80nm、105nm、120nm、133nm、151nm、180、200nmの場合において、コンタクト層8表面の凹凸の高低差はそれぞれ142nm、123nm、101nm、75nm、55nm、25nm、11nm、7nm、6nm、5nm、4nmである。この図から、コンタクト層8の膜厚を130nm未満とすることで、コンタクト層8表面の凹凸高低差を10nm以上と大きくすることができることが示され、凹凸高低差が10nm以上となることで光出力が向上していた。
これにより、第1クラッド層7の膜厚及びコンタクト層8の膜厚を本発明で規定する範囲内に収めることにより、コンタクト層8表面の凹凸高低差を十分大きくすることができ、その結果、発光素子の発光効率を従来例と比較して約30%高くできることが示された。
第1の実施形態に係る面発光素子の構造を説明する為の断面図。 比較例1に係る面発光素子の構造を説明する為の断面図。 比較例2に係る面発光素子の構造を説明する為の断面図。 実施例及び比較例それぞれに係る発光素子の光出力を示すグラフ。 コンタクト層8の膜厚とコンタクト層8表面の凹凸高低差の関係を示すグラフ。
符号の説明
1…Si基材、2…遮蔽層、3…導電層、4…多層膜、5…第2クラッド層、6…活性層、7…第1クラッド層、8…コンタクト層、9…透明電極、10,11…オーミック電極

Claims (11)

  1. 表面に凹凸を有する活性層と、
    前記活性層の表面上又は上方に位置し、前記活性層の表面の凹凸に沿った凹凸を表面に有する半導体層と、
    を具備することを特徴とする発光素子。
  2. 前記活性層は量子井戸層を有し、該量子井戸層数が5層以上、15層以下であることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 表面に凹凸を有する活性層と、
    前記活性層の表面上に形成され、前記活性層の表面の凹凸に沿った凹凸を表面に有する第1クラッド層と、
    前記第1クラッド層上に形成され、前記第1クラッド層の表面の凹凸に沿った凹凸を表面に有するコンタクト層と、
    を具備することを特徴とする発光素子。
  4. 前記コンタクト層の膜厚が130nm未満であることを特徴とする請求項3に記載の発光素子。
  5. 表面に凹凸を有する活性層と、
    前記活性層上に形成され、膜厚が前記活性層の凹凸の高低差より小さく、前記活性層の表面の凹凸に沿った凹凸を有する第1クラッド層と、
    を具備することを特徴とする発光素子。
  6. 前記第1クラッド層の膜厚は150nm以下であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の発光素子。
  7. 前記第1クラッド層は、少なくともAlを含むことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の発光素子。
  8. 前記活性層の下に位置する第2クラッド層を更に具備し、
    前記第2クラッド層の転位欠陥密度が10〜1011/cmであることを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載の発光素子。
  9. 前記第2クラッド層の転位欠陥の間隔が100〜170nmであることを特徴とする請求項8に記載の発光素子。
  10. 基材上に形成された下地層を更に具備し、
    前記第2クラッド層は、前記下地層上に形成され、
    前記下地層は、厚さが3μm以下であることを特徴とする請求項8又は9に記載の発光素子。
  11. 前記活性層は、III族窒化物半導体であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の発光素子。
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