JP2008032932A - 撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置本体に組み込まれた撮影レンズの表面全体をムラなくクリーニングする。
【解決手段】撮影レンズ14の先端面14aを開閉するレンズバリア18の内側には、駆動ユニット56に駆動されて回転しながら前後移動するクリーナ52が設けられている。クリーナ52は、撮影レンズ14の先端面14aの形状に合致した形状に形成されており、レンズバリア18を閉じると、撮影レンズ14と対向する位置に配置される。レンズバリア18を閉じた状態で駆動ユニット56を駆動すると、クリーナ52が回転しながら撮影レンズ14の先端面14aに押し付けられ、撮影レンズ14の先端面14aをクリーニングする。
【選択図】 図3
【解決手段】撮影レンズ14の先端面14aを開閉するレンズバリア18の内側には、駆動ユニット56に駆動されて回転しながら前後移動するクリーナ52が設けられている。クリーナ52は、撮影レンズ14の先端面14aの形状に合致した形状に形成されており、レンズバリア18を閉じると、撮影レンズ14と対向する位置に配置される。レンズバリア18を閉じた状態で駆動ユニット56を駆動すると、クリーナ52が回転しながら撮影レンズ14の先端面14aに押し付けられ、撮影レンズ14の先端面14aをクリーニングする。
【選択図】 図3
Description
本発明は撮影装置に係り、特に装置本体に組み込まれた撮影レンズのクリーニング機能を備えた撮影装置に関する。
撮影レンズが組み込まれたコンパクトカメラは、そのコンパクトさ故に撮影レンズの表面に指が触れやすいという問題がある。特に、デジタルカメラの場合、カメラボディが手のひらに収まるほどの大きさながら、撮影レンズがまったく飛び出さないタイプのカメラもあり、無意識のうちに撮影レンズの表面を指で触れてしまうという事態が増えている。
このように撮影レンズの表面に指が触れると、撮影レンズが汚れ、撮影に悪影響を及ぼすので、クリーニングする必要がある。
クリーニングは、一般にクリーニングクロス等を用いて手で行われるが、特許文献1では、バネによって撮影レンズ側に付勢された円柱状のクリーナ部材をレンズバリアに設け、レンズバリアの開閉に連動して、撮影レンズの表面をクリーニングすることが提案されている。
特開平07−064152号公報
しかしながら、撮影レンズの表面は、一般に湾曲して形成されているが、特許文献1のクリーニング機構では、このように表面が湾曲した撮影レンズに対しては、一部にしかクリーナ部材を当接させることができず、一部しかクリーニングできないという欠点がある。
また、一般に撮影レンズはレンズ鏡筒に保持され、その先端のレンズはレンズ鏡筒の先端部から若干退避した構成になっているが、特許文献1のクリーニング機構では、このような構成の撮影レンズに対して十分なクリーニングができないという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、装置本体に組み込まれた撮影レンズの表面全体をムラなくクリーニングすることができる撮影装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、撮影レンズが組み込まれた装置本体にスライド自在に設けられ、開位置と閉位置との間をスライドして、前記撮影レンズの前面を開閉するレンズバリアを備えた撮影装置において、前記レンズバリアの内側であって前記レンズバリアを前記閉位置にスライドさせた際、前記撮影レンズと対向する位置に配置され、前記撮影レンズの先端面の外径と略同径に形成されたクリーニング部材と、前記クリーニング部材を前記撮影レンズに向けて付勢する付勢部材と、前記クリーニング部材を回転させるとともに、光軸方向に前後移動させる駆動手段と、前記駆動手段の駆動を制御して前記クリーニング部材にクリーニング動作させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記クリーニング部材を前記撮影レンズに押し当てて回転させることにより、前記クリーニング部材にクリーニング動作させることを特徴とする撮影装置を提供する。
請求項1に係る発明によれば、レンズバリアが閉位置に位置した状態で駆動手段によりクリーニング部材を撮影レンズに向けて前進させると、クリーニング部材が撮影レンズの先端面に押し当てられる。この状態でクリーニング部材を回転させると、クリーニング部材が回転しながら撮影レンズの先端面に押し当てられ、撮影レンズの先端面がクリーニング部材によってクリーニングされる。ここで、クリーニング部材は、撮影レンズの先端面の外径と略同径に形成されているため、撮影レンズの先端面全体をムラなくクリーニングすることができる。また、クリーニング部材は、付勢手段に付勢されて撮影レンズの先端面に押し当てられるため、適度な押圧力で撮影レンズをクリーニングすることができ、撮影レンズを傷つけることなく、汚れを効果的に取り除くことができる。なお、クリーニング動作の態様としては、クリーニング部材を撮影レンズの先端面に押し当てた後、回転させるのではなく、クリーニング部材を回転させながら撮影レンズに向けて移動させ、クリーニング部材を回転させながら撮影レンズの先端面に押し当ててクリーニングすることもできる。
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、沈胴式の撮影レンズが組み込まれた装置本体にスライド自在に設けられ、開位置と閉位置との間をスライドして、前記装置本体に沈胴した前記撮影レンズの前面を開閉するレンズバリアを備えた撮影装置において、前記レンズバリアの内側であって前記レンズバリアを前記閉位置にスライドさせた際、前記撮影レンズと対向する位置に配置され、前記撮影レンズの先端面の外径と略同径に形成されたクリーニング部材と、前記クリーニング部材を前記撮影レンズに向けて付勢する付勢部材と、前記クリーニング部材を回転させる駆動手段と、前記駆動手段の駆動と前記撮影レンズの移動を制御して前記クリーニング部材にクリーニング動作させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記クリーニング部材を前記撮影レンズに押し当てて回転させることにより、前記クリーニング部材にクリーニング動作させることを特徴とする撮影装置を提供する。
請求項2に係る発明によれば、レンズバリアが閉位置に位置した状態で駆動手段によりクリーニング部材を回転させ、この回転するクリーニング部材に向けて撮影レンズを繰り出すと、クリーニング部材が撮影レンズの先端面に回転しながら押し当てられ、撮影レンズの先端面がクリーニングされる。クリーニング部材は、撮影レンズの先端面の外径と略同径に形成されているため、撮影レンズの先端面全体をムラなくクリーニングすることができる。また、クリーニング部材は、付勢手段に付勢されて撮影レンズの先端面に押し当てられるため、適度な押圧力で撮影レンズをクリーニングすることができ、撮影レンズを傷つけることなく、汚れを効果的に取り除くことができる。なお、クリーニング部材の回転駆動は、クリーニング部材を撮影レンズに押し当てた後に開始させてもよい。
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記クリーニング部材は、前記撮影レンズとの接触面が、前記撮影レンズの先端面の形状に合致した形状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影装置を提供する。
請求項3に係る発明によれば、クリーニング部材が、撮影レンズの先端面に合致した形状に形成される。これにより、撮影レンズの先端面が湾曲して形成されている場合であっても、全体をムラなくクリーニングすることができる。
請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、電源のON/OFFを検出する電源検出手段を備え、前記制御手段は、前記電源検出手段で電源のON、及び/又は、OFFが検出されると、前記クリーニング部材にクリーニング動作させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の撮影装置を提供する。
請求項4に係る発明によれば、電源がONされると、クリーニング部材によるクリーニング動作が行われる。または、電源がOFFされると、クリーニング部材によるクリーニング動作が行われる。あるいは、電源がON、OFFされると、クリーニング部材によるクリーニング動作が行われる。
請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、前記撮影レンズの汚れを検出する汚れ検出手段を備え、前記制御手段は、前記汚れ検出手段で前記撮影レンズに汚れが検出されると、前記クリーニング部材にクリーニング動作させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の撮影装置を提供する。
請求項5に係る発明によれば、汚れ検出手段によって撮影レンズの汚れが検出されると、クリーニング動作が行われる。なお、この場合、汚れの程度も検出し、その結果に応じてクリーニング時間を変えるようにすることもできる。
請求項6に係る発明は、前記目的を達成するために、クリーニング時間を設定するクリーニング時間設定手段を備え、前記制御手段は、前記クリーニング時間設定手段で設定された時間だけ前記クリーニング部材にクリーニング動作させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載の撮影装置を提供する。
請求項6に係る発明によれば、ユーザが任意にクリーニング時間を設定することができる。
請求項7に係る発明は、前記目的を達成するために、電源の電圧を検出する電源電圧検出手段を備え、前記制御手段は、前記電源電圧検出手段で検出された電源の電圧が規定電圧よりも低い場合、前記クリーニング部材によるクリーニング動作を禁止、又は、クリーニング時間を制限することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載の撮影装置を提供する。
請求項7に係る発明によれば、電源電圧が規定電圧よりも低い場合は、クリーニング部材によるクリーニング動作が禁止、又は、クリーニング時間が制限される。これにより、無駄に電力が消費されるのを防止でき、撮影可能時間を延ばすことができる。
本発明に係る撮影装置によれば、装置本体に組み込まれた撮影レンズの表面全体をムラなくクリーニングすることができる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る撮影装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1、図2は、それぞれ本発明が適用されたデジタルカメラの外観構成を示す正面斜視図と背面斜視図である。
同図に示すように、このデジタルカメラ10は、いわゆるコンパクトカメラとして構成されており、そのカメラボディ12は、薄く四角い箱型に形成されている。
カメラボディ12の正面には、図1に示すように、撮影レンズ14、ストロボ16、レンズバリア18等が設けられており、上面には、シャッタボタン20、電源スイッチ22等が設けられている。
一方、カメラボディ12の背面には、図2に示すように、モニタ24、モードレバー26、マクロボタン28、ズームキー30、ストロボボタン32、DISPボタン34、MENU/OKボタン36、BACKボタン38、背面グリップ40等が設けられている。
また、図示されていないが、カメラボディ12の底面には、三脚ネジ穴及び開閉自在なバッテリカバーが設けられており、バッテリカバーの内側には、バッテリを収納するためのバッテリ収納室及びメモリカードを装着するためのメモリカードスロットが設けられている。
撮影レンズ14は、いわゆる屈曲光学系を利用したズームレンズで構成されており、撮影時においても、そのレンズの先端面14aがカメラボディ12から突出しないように構成されている。なお、この種の屈曲光学系を利用したズームレンズ自体は、公知の技術であるので、その具体的な構成についての説明は省略する。
レンズバリア18は、矩形のプレート状に形成されており、図示しないガイド機構にガイドされて、図1(a)に示す「開位置」と図1(b)に示す「閉位置」との間をスライド自在に設けられている。撮影レンズ14は、このレンズバリア18を「開位置」にスライドさせることにより、先端面14aが開放され、「閉位置」にスライドさせることにより、先端面14aが遮蔽される。
なお、図示されていないが、カメラボディ12には、「開位置」、「閉位置」に位置したレンズバリア18を仮止めする仮止め機構(たとえば、クリック機構など)が組み込まれており、「開位置」、「閉位置」に位置したレンズバリア18が容易に動かないようにされている。
また、図示されていないが、カメラボディ12には、レンズバリア18が「閉位置」に位置したことを検出するレンズバリア開閉検出センサが組み込まれており、このレンズバリア開閉検出センサによって、レンズバリア18の開閉が検出できるようにされている。
なお、この種のレンズバリアの仮止め機構やガイド機構、開閉の検出機構自体は、公知の技術なので、その具体的な構成についての説明は省略する。
また、このレンズバリア18の内側には、レンズクリーニングユニットが組み込まれており、閉位置にスライドさせると、撮影レンズ14をクリーニングできるように構成されているが、その具体的な構成については、後に詳述する。
シャッタボタン20は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる二段ストローク式のスイッチで構成されている。デジタルカメラ10は、このシャッタボタン20を半押しすると撮影準備、すなわちAE(Automatic Exposure:自動露出)、AF(Auto Focus:自動焦点合わせ)の各処理を行い、全押すると本撮影、すなわち画像の撮影、記録処理を行う。
電源スイッチ22は、スライド式のスイッチで構成されており、「ON位置」と「OFF位置」との間をスライド自在に設けられている。デジタルカメラ10は、この電源スイッチ22がON位置に設定されると、電源がONされ、OFF位置に設定されると、電源がOFFされる。
モニタ24は、カラーLCDで構成されている。このモニタ24は、再生モード時に撮影済み画像の表示手段として利用されるとともに、各種設定時にGUIとして利用される。また、撮影モード時には、撮像素子で捉えた画像がスルー表示され、電子ファインダとして利用される。
モードレバー26は、デジタルカメラ10のモードを設定する手段として機能し、「撮影位置」と「再生位置」との間をスライドするスライド式のスイッチで構成されている。デジタルカメラ10は、このモードレバー26を撮影位置にスライドさせることにより、撮影モードに設定され、再生位置にスライドさせることにより、再生モードに設定される。
マクロボタン28は、撮影モード時にマクロ機能のON/OFFを設定する手段として機能し、押圧式のスイッチで構成されている。デジタルカメラ10は、撮影モードの下、このマクロボタン28が押下されるたびにマクロ機能のON/OFFが切り替えられる。なお、このマクロボタン28は、再生モード時に画像のコマ戻しを指示するボタンとして機能する。
ズームキー30は、撮影モード時に撮影レンズ14のズーミング(デジタルズームを含む)を指示する手段として機能し、上下方向に揺動するシーソー式のスイッチで構成されている。デジタルカメラ10は、撮影モード時に、このズームキー30が上方に揺動されることにより、撮影レンズ14がテレ側にズーミングされ、下方に揺動されることにより、撮影レンズ14がワイド側にズーミングされる。なお、このズームキー30は、再生モード時に表示画像の拡大/縮小を指示する手段として機能する。すなわち、再生モード時に、このズームキー30が上方に揺動されることにより、モニタ24に表示されている画像が拡大され、下方に揺動されることにより、縮小される。
ストロボボタン32は、撮影モード時にストロボモードの切り替えを指示する手段として機能し、押圧式のスイッチで構成されている。デジタルカメラ10は、撮影モードの下、このストロボボタン32が押圧されるたびにストロボモードが切り替えられる(たとえば、オート→強制発光→赤目軽減→夜景シンクロ→発光禁止等)。なお、このストロボボタン32は、再生モード時に画像のコマ送りを指示するボタンとして機能する。
また、このストロボボタン32とズームキー30とマクロボタン28は、必要に応じて十字キーを構成し(ストロボボタン32が右キー、マクロボタン28が左キー、ズームキーが上キーと下キーを構成する)、各種設定時において、モニタ24に表示されるカーソルやポインタ等の移動を指示する手段として機能する。
DISPボタン34は、モニタ24の表示内容の切り替えを指示する手段として機能し、押圧式のスイッチで構成されている。
MENU/OKボタン36は、メニュー画面の呼び出しを指示する手段として機能するとともに(MENU機能)、選択内容の確定や処理の実行を指示する手段として機能し(OK機能)、押圧式のスイッチで構成されている。
BACKボタン38は、入力操作のキャンセル等を指示する手段として機能し、押圧式のスイッチで構成されている。
図3は、レンズバリア18に組み込まれたレンズクリーニングユニット50の構成を示す平面断面図である。
同図に示すように、レンズクリーニングユニット50は、レンズ表面をクリーニングするクリーナ52と、そのクリーナ52を付勢する付勢ユニット54と、クリーナ52を付勢ユニット54とともに回転させながら前後移動させる駆動ユニット56とで構成されている。
クリーナ52は、撮影レンズ14の先端面14aの外径と略同径の円盤状に形成されており、その先端面(撮影レンズ14の先端面14aとの接触面)52aは、撮影レンズ14の先端面14aの形状に合致した形状に形成されている。
なお、本例の場合、図3に示すように、撮影レンズ14は、その先端面14aが半球状に突出して形成されていることから、クリーナ52は、その先端面52aが半球状に窪んで形成される。
このように、クリーナ52は、その先端面52aが、撮影レンズ14の先端面14aの形状に合致した形状に形成されており、これにより、クリーナ52の先端面52aを撮影レンズ14の先端面14aに重ね合わせることにより、クリーナ52の先端面52aが、撮影レンズ14の先端面14aに密着する。
このクリーナ52の先端面52aには、撮影レンズ14を傷つけない程度に軟らかな布、スポンジ等が取り付けられており、この布、スポンジ等が撮影レンズ14の先端面14aに擦りつけられることにより、撮影レンズ14の先端面14aがクリーニングされる。
なお、このクリーナ52は、図3に示すように、レンズバリア18を閉位置にスライドさせた際、撮影レンズ14の先端面14aと対向する位置に配置される。
付勢ユニット54は、図3に示すように、円筒状に形成されたケーシング58を有しており、そのケーシング58内を円盤状に形成された摺動板60がスプリング62に付勢されて摺動に設けられている。この摺動板60の中心には、軸64が一体的に取り付けられており、その軸64の先端には取付板66が一体的に取り付けられている。取付板66は、クリーナ52と略同径の円盤状に形成されており、この取付板66にクリーナ52が取り付けられている。クリーナ52は、クリーニング時、スプリング62に付勢されて撮影レンズ14に押し当てられる。
駆動ユニット56は、クリーニングモータ68を備えている。このクリーニングモータ68は、レンズバリア18の内側面に取り付けられており、その出力軸68aは、撮影レンズ14の光軸(撮影レンズ14に入射する光の光軸)Lと平行に設けられている。このクリーニングモータ68の出力軸68aには、駆動ギア70が固着されており、駆動ギア70には従動ギア72が噛み合わされている。
この従動ギア72は、撮影レンズ14の光軸Lと平行に設けられた回転軸74に固着されており、その基端部には、雄ねじ部74aが一体的に形成されている。そして、その雄ねじ部74aは、レンズバリア18の内側面に取り付けられたナット部材76に螺合されている。
以上の構成により、クリーニングモータ68を駆動すると、駆動ギア70が回転し、その回転が従動ギア72を介して回転軸74に伝達される。回転軸74が回転すると、その回転軸74の雄ねじ部74aとナット部材76との作用によって回転軸74が回転しながら前進又は後退する(クリーニングモータ68の回転方向によって前進又は後退する)。
付勢ユニット54は、そのケーシング58が、この回転しながら前後移動する回転軸74の先端部に取り付けられている。したがって、クリーニングモータ68を駆動すると、付勢ユニット54が回転しながら前進又は後退し、この結果、付勢ユニット54に支持されたクリーナ52が、回転しながら前後移動する。
以上のように構成されたレンズクリーニングユニット50によれば、レンズバリア18を閉位置にスライドさせると、そのレンズバリア18の内側に取り付けられたクリーナ52が撮影レンズ14の先端面14aと対向する位置に移動する。
この状態でクリーナ52が前進する方向にクリーニングモータ68を駆動すると、クリーナ52が回転しながら前進し、図4に示すように、所定位置でクリーナ52の先端面52aが撮影レンズ14の先端面14aに当接する。クリーナ52の先端面52aが撮影レンズ14の先端面14aに当接すると、クリーナ52が前後移動するようにクリーニングモータ68が駆動される。
これにより、クリーナ52が、スプリング62の付勢力で撮影レンズ14の先端面14aに回転しながら押し付けられ、撮影レンズ14の表面がクリーニングされる。
この際、クリーナ52は、撮影レンズ14の先端面14aの外径と略同径に形成されるとともに、その先端面52aが撮影レンズ14の先端面14aに合致した形状に形成されているので、撮影レンズ14の先端面の全面に密着し、全体をムラなくクリーニングすることができる。
また、スプリング62の付勢力でクリーナ52を撮影レンズ14の先端面14aに押し付けてクリーニングするので、汚れを効果的に取り除くことができ、また、レンズバリア18が外れるのも防止することができる。
なお、クリーニングが終了すると、クリーニングモータ68が駆動され、クリーナ52は、図3に示す位置(原点位置)に退避する。
図5は、本実施の形態のデジタルカメラ10の電気的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、デジタルカメラ10は、CPU110、操作部(シャッタボタン20、電源スイッチ22、モードレバー26、マクロボタン28、ズームキー30、ストロボボタン32、DISPボタン34、MENU/OKボタン36、BACKボタン38等)112、ROM114、RAM116、EEPROM118、VRAM120、撮影光学系124、撮影光学系駆動制御部126、撮像素子128、タイミングジェネレータ130、アナログ信号処理部132、A/Dコンバータ134、画像入力コントローラ136、画像信号処理部138、圧縮伸張処理部140、メディアコントローラ146、表示制御部148、AE/AWB検出部152、AF検出部154、ストロボ制御部156、レンズクリーニングユニット制御部158、レンズバリア開閉検出センサ160、電源制御部162、電圧計164、メモリカード166、バッテリ168等で構成されている。
CPU110は、デジタルカメラ10の全体の動作を統括制御する制御手段として機能するとともに、各種の演算処理を行う演算手段として機能し、操作部112からの入力に基づき所定の制御プログラムに従ってデジタルカメラ10の各部を制御する。
ROM114には、このCPU110が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されており、EEPROM118には、ユーザ設定情報等の各種設定情報等が格納されている。
RAM116は、CPU110の作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用され、VRAM120は、表示用の画像データ専用の一時記憶領域として利用される。
撮影光学系124は、撮影レンズ14、絞り、シャッタを含み、各構成要素は、モータ等のアクチュエータで構成される駆動部124Aに駆動されて動作する。たとえば、撮影レンズ14を構成するフォーカスレンズ群は、フォーカスモータに駆動されて前後方向に移動し、ズームレンズ群は、ズームモータに駆動されて前後方向に移動する。また、絞りは、絞りモータに駆動されて拡縮し、シャッタは、シャッタモータに駆動されて開閉する。
撮影光学系駆動制御部126は、CPU110からの指令に応じて撮影光学系124の駆動部124Aを制御し、撮影レンズ14、絞り、シャッタの動作を制御する。
撮像素子128は、たとえば、所定のカラーフィルタ配列のカラーCCDで構成されており、撮影光学系124によって結像された被写体の画像を電子的に撮影する。タイミングジェネレータ(TG)130は、CPU110からの指令に応じて、この撮像素子128を駆動するためのタイミング信号を出力する。
アナログ信号処理部132は、撮像素子128から出力された画像信号に対して相関二重サンプリング処理(撮像素子の出力信号に含まれるノイズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスルー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることにより正確な画素データを得る処理)を行い、増幅して出力する。
A/Dコンバータ134は、アナログ信号処理部132から出力されたR、G、Bのアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
画像入力コントローラ136は、所定容量のラインバッファを内蔵しており、CPU110からの指令に従い、A/Dコンバータ134から出力された1画像分の画像信号を蓄積して、RAM116に格納する。
画像信号処理部138は、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理回路)、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含み、CPU110からの指令に従い、入力された画像信号に所要の信号処理を施して、輝度データ(Yデータ)と色差データ(Cr,Cbデータ)とからなる画像データ(YUVデータ)を生成する。
圧縮伸張処理部140は、CPU110からの指令に従い、入力された画像データに所定形式の圧縮処理を施し、圧縮画像データを生成する。また、CPU110からの指令に従い、入力された圧縮画像データに所定形式の伸張処理を施し、非圧縮の画像データを生成する。
メディアコントローラ146は、CPU110からの指令に従い、メディアスロットに装填されたメモリカード166に対してデータの読み/書きを制御する。
表示制御部148は、CPU110からの指令に従い、モニタ24への表示を制御する。すなわち、CPU110からの指令に従い、入力された画像信号をモニタ24に表示するための映像信号(たとえば、NTSC信号やPAL信号、SCAM信号)に変換してモニタ24に出力するとともに、所定の文字、図形情報をモニタ24に出力する。
AE/AWB検出部152は、CPU110からの指令に従い、入力された画像信号からAE制御及びAWB制御に必要な物理量を算出する。たとえば、AE制御に必要な物理量として、1画面を複数のエリア(たとえば16×16)に分割し、分割したエリアごとにR、G、Bの画像信号の積算値を算出する。CPU110は、このAE/AWB検出部152から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。そして、算出した撮影EV値と所定のプログラム線図から絞り値とシャッタ速度を決定する。また、AWB制御に必要な物理量として、1画面を複数のエリア(例えば、16×16)に分割し、分割したエリアごとにR、G、Bの画像信号の色別の平均積算値を算出する。CPU110は、得られたRの積算値、Bの積算値、Gの積算値から分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、求めたR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行う。そして、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、たとえば各比の値がおよそ1(つまり、1画面においてRGBの積算比率がR:G:B≒1:1:1)になるように、ホワイトバランス調整回路のR、G、B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を決定する。
AF検出部154は、CPU110からの指令に従い、入力された画像信号からAF制御に必要な物理量を算出する。本実施の形態のデジタルカメラ10では、撮像素子128から得られる画像のコントラストによりAF制御が行われ(いわゆるコントラストAF)、AF検出部154は、入力された画像信号から画像の鮮鋭度を示す焦点評価値を算出する。CPU110は、このAF検出部154で算出される焦点評価値が極大となる位置を検出し、その位置にフォーカスレンズ群を移動させる。すなわち、フォーカスレンズ群を至近から無限遠まで所定のステップで移動させ、各位置で焦点評価値を取得し、得られた焦点評価値が最大の位置を合焦位置として、その位置にフォーカスレンズ群を移動させる。
ストロボ制御部156は、CPU110からの指令に従い、ストロボ16の発光を制御する。
レンズクリーニングユニット制御部158は、CPU110からの指令に従い、クリーニングモータ68の駆動を制御し、クリーナ52の動作を制御する。
レンズバリア開閉検出センサ160は、レンズバリア18の開閉を検出し、その検出結果をCPU110に出力する。より具体的には、レンズバリア18が「閉位置」に位置したことを検出し、その検出結果をCPU110に出力する。
電源制御部162は、CPU110からの指令に従い、バッテリ収納室に装填されたバッテリ168からデジタルカメラ1の各部への電力の供給を制御する。
電圧計164は、バッテリ収納室に装填されたバッテリ168の電圧を検出し、その検出結果をCPU110に出力する。
次に、以上のように構成された本実施の形態のデジタルカメラ10の作用について説明する。
まず、撮影、再生時における本実施の形態のデジタルカメラ10の基本的な処理動作について説明する。
上記のように、本実施の形態のデジタルカメラ10は、モードレバー26を撮影位置にスライドさせると、撮影モードに設定され、画像の撮影が可能になる。また、モードレバー26を再生位置にスライドさせると、再生モードに設定され、撮影済み画像のモニタ24への再生が可能になる。
まず、撮影モード時におけるデジタルカメラ10の処理動作について説明する。
モードレバー26を撮影位置にスライドさせ、電源ボタン22を押下すると、デジタルカメラ10は、撮影モードの下で起動する。
まず、撮影光学系駆動制御部126を介して撮影光学系124の駆動部124Aが駆動され、撮影レンズ14が所定位置まで繰り出される。そして、撮影レンズ14が所定位置まで繰り出されると、撮像素子128によってスルー画像用の撮影が行われ、モニタ24にスルー画像が表示される。すなわち、撮像素子128で連続的に画像が撮影され、その画像信号が連続的に処理されて、スルー画像用の画像データが生成される。生成された画像データは、VRAM120を介して順次表示制御部148に加えられ、表示用の信号形式に変換されて、モニタ24に出力される。これにより、撮像素子128で捉えた画像がモニタ24にスルー表示される。撮影者は、このモニタ24に表示されたスルー画像を見て構図を決定し、シャッタボタン20を半押しする。
シャッタボタン20が半押しされると、CPU110にS1ON信号が入力される。CPU110は、このS1ON信号に応動して、撮影準備処理、すなわち、AE、AF、AWBの各処理を実行する。
まず、撮像素子128から出力された画像信号をアナログ信号処理部132、A/Dコンバータ134、画像入力コントローラ136を介してRAM116に取り込み、AE/AWB検出部152及びAF検出部154に加える。
AE/AWB検出部152は、入力された画像信号からAE制御及びAWB制御に必要な物理量を算出し、CPU110に出力する。CPU110は、このAE/AWB検出部152からの出力に基づき、絞り値とシャッタスピードを決定するとともに、ホワイトバランス補正値を決定する。
また、AF検出部154は、入力された画像信号からAF制御に必要な物理量を算出し、CPU110に出力する。CPU110は、このAF検出部154からの出力に基づき撮影光学系駆動制御部126を介して撮影光学系124の駆動部124Aの駆動を制御し、フォーカスレンズの移動を制御して、撮影レンズ14のピントを主要被写体に合わせる。
撮影者は、モニタ24に表示されるスルー画像を見て撮影レンズ14のピント状態等を確認し、画像の記録を指示する。すなわち、シャッタボタン20を全押しする。
シャッタボタン20が全押しされると、CPU110にS2ON信号が入力される。CPU110は、このS2ON信号に応動して、撮影、記録処理を実行する。
まず、上記のAE処理で求めた絞り値、シャッタスピードで撮像素子128を露光し、記録用の画像を撮影する。
撮像素子128から出力された記録用の画像信号は、アナログ信号処理部132、A/Dコンバータ134を介して画像入力コントローラ136に取り込まれ、RAM116に格納される。RAM116に格納された画像信号は、CPU110の制御の下、画像信号処理部138に加えられる。画像信号処理部138は、入力された画像信号に所定の信号処理を施して、輝度データと色差データとからなる画像データ(YUVデータ)を生成する。
画像信号処理部138で生成された画像データは、一旦RAM116に格納されたのち、圧縮伸張処理部140に加えられる。圧縮伸張処理部140は、入力された画像データに対して所定の圧縮処理を施し、圧縮画像データを生成する。
圧縮された画像データは、RAM116に格納され、所定フォーマットの静止画像ファイル(たとえば、Exif)として、メディアコントローラ146を介してメモリカード166に記録される。
以上のように、撮影モードに設定されると、デジタルカメラ10は、シャッタボタン20の半押しで撮影準備が行われ、全押しで画像の記録が行われる。
次に、上記のようにしてメモリカード166に記録された画像をモニタ24に再生表示する場合の処理動作、すなわち、再生モード時におけるデジタルカメラ10の処理動作について説明する。
上記のように、モードレバー26を再生モードに設定することにより、デジタルカメラ10は、再生モードに設定される。
モードレバー16が再生位置にスライドされ、再生モードに設定されると、CPU110は、メディアコントローラ146を介してメモリカード166に最後に記録された画像ファイルの圧縮画像データを読み出す。
メモリカード166から読み出された圧縮画像データは、圧縮伸張処理部140に加えられ、非圧縮の画像データとされたのちVRAM120に加えられる。そして、VRAM120から表示制御部148を介してモニタ24に出力される。これにより、メモリカード166に記録されている画像が、モニタ24に再生表示される。
画像のコマ送り/コマ戻しは、ストロボボタン32/マクロボタン28のキー操作で行なわれ、ストロボボタン32が押圧操作されると、次の画像ファイルの圧縮画像データがメモリカード166から読み出され、モニタ24に再生表示される。また、マクロボタン28が押圧操作されると、一つ前の画像ファイルの圧縮画像データがメモリカード166から読み出され、モニタ24に再生表示される。
このように、再生モードに設定されると、デジタルカメラ10は、メモリカード166に記録されている撮影済み画像をモニタ24に再生表示する。
次に、レンズクリーニングユニット50による撮影レンズ14のクリーニング動作について説明する。
レンズクリーニングユニット50による撮影レンズ14のクリーニング動作は、デジタルカメラ10の電源ON時、又は、電源OFF時、あるいは、電源ON/OFF時に行うことができるようになっており、ユーザが任意に設定できるようにされている。すなわち、図6に示すように、デジタルカメラ10の設定メニューの一つとして、クリーニング動作の設定項目が用意されており、(1)電源ON時にクリーニング実行、(2)電源OFF時にクリーニング実行、(3)電源ON時と電源OFF時にクリーニング実行、(4)クリーニング機能OFFのいずれかをユーザが選択できるようにされている。そして、(1)電源ONにクリーニング実行が選択されると、デジタルカメラ10の電源がONされた際、クリーニング動作が実行されるように設定され、(2)電源OFF時にクリーニング実行が選択されると、デジタルカメラ10の電源がOFFされた際、クリーニング動作が実行されるように設定される。また、(3)電源ON時と電源OFF時にクリーニング実行が選択されると、デジタルカメラ10の電源がONされた時とOFFされた時に双方でクリーニング動作が実行されるように設定され、(4)クリーニング機能OFFが選択されると、クリーニング動作を行わないように設定される。
なお、各項目の選択は、たとえばモニタ24に表示された設定画面において、希望する項目にカーソルを移動させ、MENU/OKボタン36を押下することにより行われる。
図7は、電源ON時にクリーニング実行が選択されている場合のデジタルカメラ10の処理動作の手順を示すフローチャートである。
電源スイッチ22がON位置にスライドされ、電源ONが検出されると(ステップS10)、CPU110は、クリーニング動作の設定として、「電源ON時にクリーニング実行」が設定されているか否か判定する(ステップS11)。
そして、クリーニング動作の設定が「電源ON時にクリーニング実行」に設定されていると判定すると、レンズバリア開閉検出センサ160の出力に基づいて、レンズバリア18が閉じられているか、すなわち、閉位置に位置しているか否か判定する(ステップS12)。
レンズバリア18が閉位置に位置していると判定すると、CPU110は、撮影レンズ14のクリーニング動作を実行する(ステップS13)。すなわち、レンズクリーニングユニット制御部158を介してクリーニングモータ68を駆動し、クリーナ52を撮影レンズ14に向けて前進させる。そして、クリーナ52の先端面52aが撮影レンズ14の先端面14aに当接したところで、クリーナ52を前後移動させる。これにより、クリーナ52の先端面52aが撮影レンズ14の先端面14aに回転しながら押し付けられ、撮影レンズ14の表面がクリーニングされる。
このクリーニング動作は、所定時間継続して行われ、所定時間経過すると、クリーナ52が原点位置に退避し、クリーニング動作は終了する。
この後、CPU110は、所定の起動シーケンスを実行する(ステップS14)。
以上のように、クリーニング動作の設定として、電源ON時にクリーニング実行が選択されている場合、デジタルカメラ10は、電源がONされると、レンズクリーニングユニット50によって、撮影レンズ14のクリーニングが行われる。
なお、上記のように、クリーニング動作の設定が「電源ON時にクリーニング実行」に設定されている場合において、電源ON時にレンズバリア18が開かれている場合、モニタ24にレンズバリア18を閉じるようメッセージを表示するようにしてもよい。この場合において、電源ONから一定時間経過してもレンズバリア18が閉じられない場合は、レンズクリーニング動作をキャンセルして、起動シーケンスを実行するようにしてもよい。
また、レンズバリア18が開けられていることの告知は、所定の警告音を鳴らしたり、所定の警告ランプを点灯又は点滅させたりして行ってもよい。
図8は、電源OFF時にクリーニング実行が選択されている場合のデジタルカメラ10の処理動作の手順を示すフローチャートである。
電源スイッチ22がOFF位置にスライドされ、電源OFFが検出されると(ステップS20)、CPU110は、クリーニング動作の設定として、「電源OFF時にクリーニング実行」が設定されているか否か判定する(ステップS21)。
そして、クリーニング動作の設定が「電源OFF時にクリーニング実行」に設定されていると判定すると、レンズバリア開閉検出センサ160の出力に基づいて、レンズバリア18が閉じられているか、すなわち、閉位置に位置しているか否か判定する(ステップS22)。
レンズバリア18が閉位置に位置していると判定すると、CPU110は、撮影レンズ14のクリーニング動作を実行する(ステップS23)。なお、このクリーニング動作は、上記の電源ON時にクリーニングを実行する場合と同じである。
そして、所定時間クリーニング動作を実行すると、所定の電源OFFシーケンスにしたがって、電源のOFF処理を実行する(ステップS24)。
以上のように、クリーニング動作の設定として、電源OFF時にクリーニング実行が選択されている場合、デジタルカメラ10は、電源がOFFされると、レンズクリーニングユニット50によって、撮影レンズ14のクリーニングが行われる。
なお、上記のように、クリーニング動作の設定が「電源OFF時にクリーニング実行」に設定されている場合において、電源OFF時にレンズバリア18が開かれている場合、モニタ24にレンズバリア18を閉じるようメッセージを表示するようにしてもよい。この場合において、電源OFFから一定時間経過してもレンズバリア18が閉じられない場合は、レンズクリーニング動作をキャンセルして、電源OFFシーケンスに従って電源のOFF処理を実行するようにしてもよい。
また、レンズバリア18が開けられていることの告知は、所定の警告音を鳴らしたり、所定の警告ランプを点灯又は点滅させたりして行ってもよい。
なお、クリーニング動作の設定として、電源ON時と電源OFF時にクリーニング実行が選択されている場合は、デジタルカメラ10の電源がONされた時、図7に示すフローチャートに従って撮影レンズ14のクリーニング動作が実行されるとともに、デジタルカメラ10の電源がOFFされた時、図8に示すフローチャートに従って撮影レンズ14のクリーニング動作が実行される。
また、クリーニング機能がOFFに設定されている場合には、電源のON/OFFいずれにおいても、撮影レンズ14のクリーニングが行われない。
以上説明したように、本実施の形態のデジタルカメラ10によれば、ユーザの設定により、デジタルカメラ10の電源ON時、又は、電源OFF時、あるいは、電源ON/OFF時に撮影レンズ14のクリーニングが行われる。
そして、このクリーニング動作は、撮影レンズ14の先端面14aの外径と略同径に形成されるとともに、その撮影レンズ14の先端面14aの形状に合致した形状のクリーナ52が回転しながら押し付けられてクリーニングされるので、撮影レンズ14の全体をムラなくクリーニングすることができる。
なお、本例では撮影レンズ14の先端面14aが凸状に湾曲していることから、クリーナ52の先端面52aを凹状に湾曲させているが、撮影レンズの先端面が平坦に形成されている場合には、これに対応してクリーナの先端面も平坦に形成する。すなわち、クリーナは、撮影レンズの先端面の形状に合致した形状に形成する。
また、上記の実施の形態では、撮影レンズがカメラボディから繰り出さないタイプのデジタルカメラにおいて、クリーナ側が撮影レンズに向かって回転しながら前後移動することにより、撮影レンズの先端面をクリーニングする場合について説明したが、図9に示すように、撮影レンズ15がカメラボディ12ら繰り出すタイプのデジタルカメラ11の場合には、すなわち、撮影レンズ15が沈胴式のカメラの場合には、クリーナ側は回転のみ行い、この回転するクリーナに対して撮影レンズ15を繰り出すことにより、撮影レンズ15の先端面15aをクリーナに押し付けて、クリーニングするようにしてもよい。
図10は、沈胴式の撮影レンズが組み込まれたデジタルカメラ11のレンズクリーニングユニット200の構成を示す平面断面図である。
同図10に示すように、レンズクリーニングユニット200は、レンズ表面をクリーニングするクリーナ52と、そのクリーナ52を付勢する付勢ユニット54と、クリーナ52を付勢ユニット54とともに回転させる駆動ユニット202とで構成されている。
本例のレンズクリーニングユニット200の場合、駆動ユニット202は、クリーナ52を回転させるのみで、前後移動を行わない点で図3に示すレンズクリーニングユニット50と相違する。したがって、ここでは、駆動ユニット202の構成についてのみ説明し、他の構成については、図3に示したレンズクリーニングユニット50と同じ符号を付して、その説明は省略する。
駆動ユニット202は、クリーニングモータ204を備えている。このクリーニングモータ204は、レンズバリア18の内側面に取り付けられており、その出力軸204aは、撮影レンズ14の光軸(撮影レンズ14に入射する光の光軸)Lと平行に設けられている。そして、このクリーニングモータ204の出力軸204aの先端同軸上に付勢ユニット54のケーシング58が固着されている。
以上の構成により、クリーニングモータ204を駆動すると、その出力軸204aが回転し、この結果、クリーナ52が付勢ユニット54とともに回転する。
撮影レンズ15は、この回転するクリーナ52に向けて繰り出されることにより、その先端面15aが回転するクリーナ52に押し付けられ、クリーニングされる。
なお、撮影レンズ15を繰り出す機構、すなわち沈胴機構については、公知の技術であるので、ここでは、その具体的な構成についての説明は省略する。本例の場合、撮影モードの下で電源がONされると、カメラボディ12から繰り出され、電源がOFFされると、カメラボディ内に沈胴する。
また、クリーナ52が、撮影レンズ15の先端面15aの外径と略同径に形成されるとともに、その先端面52aの形状が撮影レンズ15の先端面15aの形状に合致した形状に形成されている点は、図3のレンズクリーニングユニット50と同じである。
以上のように構成されたレンズクリーニングユニット200による撮影レンズ15のクリーニング動作は、次のとおりである。
レンズバリア18を閉位置にスライドさせると、そのレンズバリア18の内側に取り付けられたクリーナ52が撮影レンズ15の先端面15aと対向する位置に位置する。
この状態でクリーニングモータ68を駆動すると、クリーナ52が付勢ユニット54とともに回転する。
このクリーナ52が回転した状態で撮影光学系駆動制御部126を介して撮影光学系124の駆動部124Aを駆動し、撮影レンズ15を繰り出すと、図11に示すように、所定位置で撮影レンズ15の先端面15aがクリーナ52の先端面52aに当接する。撮影レンズ15の先端面15aがクリーナ52の先端面52aに当接すると、撮影レンズ15が前後移動するように撮影光学系124の駆動部124Aを駆動される。これにより、撮影レンズ15の先端面15aが、回転するクリーナ52の先端面52aに押し付けられ、撮影レンズ15の表面がクリーニングされる。
この際、クリーナ52は、撮影レンズ15の先端面15aの外径と略同径に形成されるとともに、その先端面52aが撮影レンズ15の先端面15aに合致した形状に形成されているので、撮影レンズ15の先端面15aの全面に密着し、全体をムラなくクリーニングすることができる。
また、スプリング62の付勢力でクリーナ52を撮影レンズ15の先端面15aに押し付けてクリーニングするので、汚れを効果的に取り除くことができる。また、レンズバリア18が外れるのも防止することができる。
なお、クリーニングが終了すると、撮影レンズ15は、所定の沈胴位置に退避する一方、クリーナ52は、クリーニングモータ68の駆動が停止されて、回転が停止される。
このように、沈胴式の撮影レンズ15が組み込まれたデジタルカメラ11の場合には、撮影レンズを移動させて、その先端面をクリーナに押し付ける構成にすることができる。この場合、クリーナを前後移動させる構成が不要になるので、レンズクリーニングユニットの構成を簡略化することができ、カメラ全体をよりコンパクトな構成にすることができる。
なお、沈胴式の撮影レンズが組み込まれたデジタルカメラの場合であっても、図3に示すように、クリーナ側を回転させながら前後移動させて、撮影レンズの先端面をクリーニングする構成としてもよい。
また、クリーナを回転させながら前後移動させる機構は、図3に示したものに限定されるものではない。たとえば、レンズクリーニングモータの出力軸に付勢ユニットのハウジングを取り付け、そのレンズクリーニングモータでクリーナを回転させる一方、そのレンズクリーニングモータを前後移動させる機構(たとえば、シリンダや送りネジなど)をレンズバリア18に設けて、クリーナを前後移動させる構成としてもよい。
なお、この場合、クリーナの回転と前後移動の動作は独立して行うことができるので、クリーニング時は、ククリーナ52を撮影レンズ14の先端面に押し当てた後、回転させてクリーニングするようにしてもよい。沈胴式の撮影レンズが組み込まれたデジタルカメラの場合も、同様に撮影レンズの先端面にクリーナを押し当てた後、クリーナを回転させて、クリーニングするようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、付勢ユニットとして、ケーシング58の内側に配置したスプリング62によって、クリーナ52を撮影レンズに向けて付勢する構成としているが、付勢ユニットの構成は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、スプリングに代えてゴムやスポンジ等の弾性体をハウジングの内側に配置し、その弾性体の弾性力を利用して、クリーナ52を撮影レンズに向けて付勢するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、付勢ユニット54(付勢手段)が、クリーナ52(クリーニング部材)と共に回転する形態とすることで簡素な構成としているが、装置の小型化など配置上の制約がある場合は、公知のベアリング機構などを用いて回転軸とバネの縁を切ることにより、付勢手段は回転しない構成にすることもできる。
また、クリーナは、撮影レンズの先端面の形状に合致した形状としているが、クリーナが変形可能な材質のもの(たとえば、スポンジ等)で構成されている場合には、撮影レンズの先端面の形状に合致した形状のものを用いなくてもよい。ただし、上記実施の形態のように、クリーナの先端面の形状を撮影レンズの先端面の形状に合致した形状にすることにより、クリーナを撮影レンズの先端面全体に均等に密着させることができ、全体をムラなくクリーニングすることができるようになる。
また、上記実施の形態では、クリーニング動作を実行するタイミングとして、デジタルカメラの電源ON時、電源OFF時、又は、電源ON時と電源OFF時の双方を例示しているが、クリーニング動作を実行するタイミングは、これに限定されるものではない。この他、ユーザが任意のタイミングで実行できるように構成してもよい。たとえば、カメラボディ12にクリーニングの実行を指示するボタンを設け、当該ボタンが押されると、クリーニング動作を行うようにしてもよい。また、メニューにクリーニングの実行を指示する項目を用意し、当該項目が選択されると、クリーニングを実行するようにしてもよい。
また、レンズバリア18の開閉を検出し、レンズバリア18が閉じられると、クリーニング動作を実行するようにしてもよい。
また、所定の充電台に載置して、バッテリを充電する構成のデジタルカメラ(いわゆる、クレードルにセットして充電するデジタルカメラ)の場合には、クレードルにセットされると、クリーニング動作を実行するようにしてもよい。
また、撮影レンズの汚れを検出する機構を組み込み、汚れが検出されると、クリーニング動作を実行するようにしてもよい。
汚れの検出は、たとえば、特開2005−286404号公報に記載された方法を用いることができる。この方法は、撮影レンズの表面に合焦されるか否かを判定して、汚れの有無を検出するものであり、撮影レンズの表面にゴミなどの汚れが付着しているときは、撮影レンズの表面に合焦するので、撮影レンズの表面に合焦したことをもって撮影レンズが汚れていることを検出する。具体的には、撮影レンズの表面に合焦する位置にフォーカスレンズを移動させて画像を撮像し、得られた画像のコントラスト値を算出する。そして、そのコントラスト値が閾値以上の場合、撮影レンズの表面に合焦されたと判断し、撮影レンズの表面が汚れていると判定する。
なお、汚れの検出は、たとえば、撮影を行うたびに行い、汚れが検出された場合は、電源OFF時にクリーニング動作が行われるようにする。
図12は、撮影後にレンズの汚れを検出して、電源OFF時にクリーニング動作を実行する場合の処理の手順を示すフローチャートである。
まず、シャッタボタン20の全押しの有無を判断し、撮影実行指示の有無を判定する(ステップS30)。この判定の結果、撮影実行指示ありと判定すると、CPU110は、画像の撮影、記録の処理を行う(ステップS31)。
画像の撮影記録の処理後、CPU110は、撮影レンズの汚れ検出処理を実行し(ステップS32)、汚れの有無を判定する(ステップS33)。
この判定の結果、撮影レンズに汚れがあると判定すると、CPU110は、レンズクリーニングの設定をONにする(たとえば、クリーニング実行フラグを1に設定する)(ステップS34)。
この後、CPU110は、電源スイッチ22からの入力に基づいて電源がOFFされたか否か判定する(ステップS35)。そして、電源がOFFされたと判定すると、レンズクリーニングがON設定にされているか否か判定し(ステップS36)、レンズクリーニングがON設定されていると判定すると、クリーニング動作を実行する(レンズバリア18が閉じられている場合)(ステップS37)。
そして、クリーニング動作の実行後、所定の電源OFFシーケンスに従って電源のOFF処理を実行する(ステップS38)。
このように、撮影レンズが汚れている場合にのみクリーニング動作を実行することにより、無駄にクリーニング動作を行って、バッテリを消耗するのを防止することができる。
なお、汚れの検出は、この他、電源がOFF及び/又はONされた時に行ってもよいし、また、ユーザが設定したタイミングで実行してもよい。また、ユーザが任意のタイミングで汚れ検出の実行を指示できるようにしてもよい。たとえば、撮影メニューの一つとして、撮影レンズの汚れ検出の項目を用意しておき、当該項目が選択されると、汚れ検出を実行するようにしてもよい。この他、カメラボディに専用のボタンを用意し、当該ボタンが押されると、汚れ検出を行うようにしてもよい。
また、撮影レンズの汚れが検出された場合における、クリーニング動作の実行タイミングは、上記の電源OFF時の他、レンズバリアが閉じられたときに実行してもよいし、また、次回電源ON時に実行するようにしてもよい。また、ユーザの指示で実行するようにしてもよい。
また、汚れが検出された場合、撮影レンズが汚れている旨のメッセージをモニタ24に表示したり、所定の警告ランプを点灯又は点滅させたり、所定の警告音を鳴らしたりして、ユーザにレンズが汚れていることを告知するようにしてもよい。
また、汚れを検出する方法は、上記のものに限定されるものではなく、他の公知の汚れ検出手段を採用するようにしてもよい。
また、上記の例では、汚れの有無のみを検出して、クリーニング動作を実行するようにしているが、汚れの程度を検出し、汚れの程度に応じてクリーニング時間を変えるようにしてもよい。たとえば、汚れのレベルを大、中、小の三段階に設定(たとえば、上記の例ではコントラスト値の閾値を三段階に設定)し、汚れのレベルに応じてクリーニング時間を長く設定する。これにより、汚れの程度に応じて効率よくクリーニング動作を行うことができるようになる。
なお、上記実施の形態では、レンズバリアは手動で開閉する構成としているが、電動で開閉する構成としてもよい。たとえば、撮影モードに設定された状態で電源がONされると、あるいは、再生モードから撮影モードに切り替えられると、自動的にレンズバリアが開けられる構成としてもよいし、また、電源がOFFにされると、あるいは、再生モードに切り替えられると、自動的にレンズバリアが閉じられる構成としてもよい。
図13は、レンズバリアが電動で開閉するデジタルカメラにおいて、電源ON時にクリーニング動作を実行する場合の処理の手順を示すフローチャートである。
なお、レンズバリア18を電動で開閉する構成については、公知の技術であるので、その具体的な構成についての説明は省略する。
電源スイッチ22がON位置にスライドされ、電源ONが検出されると(ステップS40)、CPU110は、クリーニング動作の設定として、「電源ON時にクリーニング実行」が設定されているか否か判定する(ステップS41)。
そして、クリーニング動作の設定が「電源ON時にクリーニング実行」に設定されていると判定すると、CPU110は、撮影レンズ14のクリーニング動作を実行する(ステップS42)。クリーニング動作が終了すると、CPU110は、レンズバリア18を開く処理を実行し(ステップS43)、その後、所定の起動シーケンスにしたがって、デジタルカメラの起動処理を実行する(ステップS44)。
図14は、レンズバリアが電動で開閉するデジタルカメラにおいて、電源OFF時にクリーニング動作を実行する場合の処理の手順を示すフローチャートである。
電源スイッチ22がOFF位置にスライドされ、電源OFFが検出されると(ステップS50)、CPU110は、レンズバリア18を閉じる処理を実行する(ステップS51)。
この後、CPU110は、クリーニング動作の設定として、「電源OFF時にクリーニング実行」が設定されているか否か判定する(ステップS52)。
そして、クリーニング動作の設定が「電源OFF時にクリーニング実行」に設定されていると判定すると、CPU110は、撮影レンズ14のクリーニング動作を実行する(ステップS53)。クリーニング動作が終了すると、CPU110は、所定の電源OFFシーケンスにしたがって、デジタルカメラの電源OFF処理を実行する(ステップS54)。
なお、クリーニング動作の設定として、電源ON時と電源OFF時にクリーニング実行が選択されている場合は、デジタルカメラ10の電源がONされた時、図13に示すフローチャートに従って撮影レンズのクリーニング動作が実行されるとともに、デジタルカメラ10の電源がOFFされた時、図14に示すフローチャートに従って撮影レンズのクリーニング動作が実行される。
このようにレンズバリアがカメラの電源のON/OFF等に連動して自動的に開閉される構成とすることにより、レンズクリーニング中にレンズバリアが開かれるのを防止でき、安全に撮影レンズをクリーニングすることができるようになる。
なお、レンズクリーニング中にレンズバリアが開けられるのを防止するため、手動式、電動式のレンズバリアに係わらず、閉位置に位置したレンズバリアをロックするロック手段(たとえば、カメラボディからレンズバリアに向けてピンを突出させ、レンズバリアに形成されたピンに係合させてロックする等)をカメラボディに組み込み、レンズクリーニング中は、ロック手段でレンズバリアをロックして、開かないように構成することが好ましい。
また、クリーニング中であることをユーザが認識出るようにするため、カメラボディに警告ランプを設置し、クリーニング中は、この警告ランプを点灯または点滅させるようにしてもよい。なお、この警告ランプは、カメラボディに既存のランプ(たとえば、セルフタイマーランプやファインダランプ等)を流用してもよい。また、モニタ24にクリーニング中であることを表示するようにしてもよい。
また、カメラボディにスピーカが備えられている場合には、クリーニング中、スピーカから所定の警告音を鳴らして、ユーザにレンズのクリーニング中であることを告知するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、クリーニング時間があらかじめ設定されているが、このクリーニング時間をユーザが任意に設定できるようにしてもよい。たとえば、図15(a)に示すように、設定メニューの一つとして、クリーニング時間の設定項目が用意されており、このクリーニング時間の設定項目が選択されると、図15(b)に示すように、モニタ上でクリーニング時間の設定をできるように構成する。なお、本例の場合、ズームキー30を上下に操作することにより、モニタ24に表示される秒数が1秒単位で上下し、秒単位でクリーニング時間を設定できるようにしている。
このように、クリーニング時間をユーザが任意に設定できるようにすることにより、汚れの程度に応じて適宜クリーニング時間を変更することができ、汚れがひどい場合であっても、効果的に汚れを取り除くことができる。また、汚れが少ない場合には、クリーニング時間を短縮することにより、無駄な電力消費を抑えることができ、バッテリの寿命を延ばすことができる。
なお、バッテリの残量が少ない場合にクリーニングを実行すると、撮影可能枚数が減少するおそれがあるので、バッテリ残量が少ない場合(バッテリ電圧が低い場合)は、クリーニング時間を自動的に短縮、あるいは、クリーニング動作自体を禁止することが好ましい。
図16は、バッテリ残量に応じてクリーニング時間を自動的に変更する場合の処理手順を示すフローチャートである。
CPU110は、電圧計164からの出力に基づいてバッテリ168の電圧を検出する(ステップS60)。そして、そのバッテリ168の電圧値をあらかじめ設定された規定電圧と比較し、規定電圧よりも低いか否か判定する(ステップS61)。
この判定の結果、検出されたバッテリ168の電圧値が規定電圧よりも低いと判定すると、CPU110は、現在設定されているクリーニング時間を規定のクリーニング時間に設定変更する(ステップS62)。この規定のクリーニング時間は、通常のクリーニング時間(クリーニング時間をユーザが任意に設定できる場合はデフォルトのクリーニング時間)よりも短く設定されており、電力消費を抑えられるようにされている。
この後、クリーニング動作の実行指示の有無を判定し(ステップS63)、クリーニング動作の実行指示ありと判定すると、設定されたクリーニング時間でクリーニング動作を実行する(ステップS64)。
このように、バッテリ残量が少なくなると、自動的にクリーニング時間を短縮することにより、バッテリの消費を抑えて、撮影可能枚数を延ばすことができる。
なお、クリーニング動作を禁止する場合も同様に、バッテリ電圧を検出し、規定電圧より低くなると、クリーニング動作を禁止するように構成する。
また、第1の規定電圧と第2の規定電圧を設定し、バッテリ電圧が第1の規定電圧より低くなると、クリーニング時間を規定時間に短縮し、第2の規定電圧よりも低くなると、クリーニング動作を禁止するようにしてもよい。
また、バッテリの電圧が規定電圧よりも低くなった場合には、モニタ24に警告を表示したり、スピーカから警告音を鳴らしたり、警告ランプを点灯、点滅させたりして、別途告知するようにしてもよい。
なお、上記一連の実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。装置本体にスライド式のレンズバリアを備えた撮像装置であれば、全ての機器に適用できる。たとえば、スライド式のレンズバリアを備えた銀塩カメラやビデオカメラ、カメラ付き携帯電話機等にも適用することができる。
10…デジタルカメラ、11…デジタルカメラ、12…カメラボディ、14…撮影レンズ、14a…撮影レンズの先端面、16…ストロボ、18…レンズバリア、20…シャッタボタン、22…電源スイッチ、24…モニタ、26…モードレバー、28…マクロボタン、30…ズームキー、32…ストロボボタン、34…DISPボタン、36…MENU/OKボタン、38…BACKボタン、40…背面グリップ、50…レンズクリーニングユニット、52…クリーナ、52a…クリーナの先端面、54…付勢ユニット、56…駆動ユニット、58…ケーシング、60…摺動板、62…スプリング、64…軸、66…取付板、68…クリーニングモータ、68a…出力軸、70…駆動ギア、72…従動ギア、74…回転軸、110…CPU、112…操作部、114…ROM、116…RAM、118…EEPROM、120…VRAM、124…撮影光学系、124A…駆動部、126…撮影光学系駆動制御部、128…撮像素子、130…タイミングジェネレータ、132…アナログ信号処理部、134…A/Dコンバータ、136…画像入力コントローラ、138…画像信号処理部、140…圧縮伸張処理部、146…メディアコントローラ、148…表示制御部、152…AE/AWB検出部、154…AF検出部、156…ストロボ制御部、158…レンズクリーニングユニット制御部、160…レンズバリア開閉検出センサ、162…電源制御部、164…電圧計、166…メモリカード、168…バッテリ、200…レンズクリーニングユニット、202…駆動ユニッ、204…クリーニングモータ、204a…出力軸
Claims (7)
- 撮影レンズが組み込まれた装置本体にスライド自在に設けられ、開位置と閉位置との間をスライドして、前記撮影レンズの前面を開閉するレンズバリアを備えた撮影装置において、
前記レンズバリアの内側であって前記レンズバリアを前記閉位置にスライドさせた際、前記撮影レンズと対向する位置に配置され、前記撮影レンズの先端面の外径と略同径に形成されたクリーニング部材と、
前記クリーニング部材を前記撮影レンズに向けて付勢する付勢部材と、
前記クリーニング部材を回転させるとともに、光軸方向に前後移動させる駆動手段と、
前記駆動手段の駆動を制御して前記クリーニング部材にクリーニング動作させる制御手段と、
を備え、前記制御手段は、前記クリーニング部材を前記撮影レンズに押し当てて回転させることにより、前記クリーニング部材にクリーニング動作させることを特徴とする撮影装置。 - 沈胴式の撮影レンズが組み込まれた装置本体にスライド自在に設けられ、開位置と閉位置との間をスライドして、前記装置本体に沈胴した前記撮影レンズの前面を開閉するレンズバリアを備えた撮影装置において、
前記レンズバリアの内側であって前記レンズバリアを前記閉位置にスライドさせた際、前記撮影レンズと対向する位置に配置され、前記撮影レンズの先端面の外径と略同径に形成されたクリーニング部材と、
前記クリーニング部材を前記撮影レンズに向けて付勢する付勢部材と、
前記クリーニング部材を回転させる駆動手段と、
前記駆動手段の駆動と前記撮影レンズの移動を制御して前記クリーニング部材にクリーニング動作させる制御手段と、
を備え、前記制御手段は、前記クリーニング部材を前記撮影レンズに押し当てて回転させることにより、前記クリーニング部材にクリーニング動作させることを特徴とする撮影装置。 - 前記クリーニング部材は、前記撮影レンズとの接触面が、前記撮影レンズの先端面の形状に合致した形状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影装置。
- 電源のON/OFFを検出する電源検出手段を備え、
前記制御手段は、前記電源検出手段で電源のON、及び/又は、OFFが検出されると、前記クリーニング部材にクリーニング動作させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の撮影装置。 - 前記撮影レンズの汚れを検出する汚れ検出手段を備え、
前記制御手段は、前記汚れ検出手段で前記撮影レンズに汚れが検出されると、前記クリーニング部材にクリーニング動作させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の撮影装置。 - クリーニング時間を設定するクリーニング時間設定手段を備え、
前記制御手段は、前記クリーニング時間設定手段で設定された時間だけ前記クリーニング部材にクリーニング動作させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載の撮影装置。 - 電源の電圧を検出する電源電圧検出手段を備え、
前記制御手段は、前記電源電圧検出手段で検出された電源の電圧が規定電圧よりも低い場合、前記クリーニング部材によるクリーニング動作を禁止、又は、クリーニング時間を制限することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載の撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006205223A JP2008032932A (ja) | 2006-07-27 | 2006-07-27 | 撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2008032932A true JP2008032932A (ja) | 2008-02-14 |
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ID=39122435
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008032932A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010021056A1 (ja) * | 2008-08-22 | 2010-02-25 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | レンズの清掃機構、投射レンズおよび投射型表示装置 |
JP2015531896A (ja) * | 2012-09-24 | 2015-11-05 | エレクトロ メカニカル システムズ リミテッド | 光学素子の露出面を清掃するためのワイパー |
-
2006
- 2006-07-27 JP JP2006205223A patent/JP2008032932A/ja active Pending
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US8701240B2 (en) | 2008-08-22 | 2014-04-22 | Nec Display Solutions, Ltd. | Lens cleaning mechanism, projection lens, and projection type display device |
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