JP2008031209A - コード被覆用ゴム組成物、ならびにそれを用いたカーカスプライおよび/またはベルトを有するタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】引張物性に優れ、コードとの接着性を向上させることができるコード被覆用ゴム組成物、ならびにそれを用いたカーカスプライおよび/またはベルトを有するタイヤを提供する。
【解決手段】天然ゴムおよび/またはエポキシ化天然ゴムからなるゴム成分100重量部に対して、加硫促進剤を1.5重量部以上、およびシリカを85重量%以上含有する補強用充填剤を30〜60重量部含有するコード被覆用ゴム組成物、ならびにそれを用いたカーカスプライおよび/またはベルトを有するタイヤ。
【選択図】なし

Description

本発明は、コード被覆用ゴム組成物、ならびにそれを用いたカーカスプライおよび/またはベルトを有するタイヤに関する。
一般に、タイヤ用ゴム組成物には、合成ゴムやカーボンブラックなどの石油資源由来の原材料が用いられている。
しかし、近年環境問題が重視されるようになり、二酸化炭素の排出量抑制の規制が強化され、また、石油現存量は有限であり、石油資源由来の原材料の使用には限界があるため、現在使用されている石油資源由来の原材料の一部または全てを石油外資源由来の原材料で代替したタイヤ用ゴム組成物の開発が求められている。そこで、石油外資源比率を増大させるために、合成ゴムの代わりに天然ゴム(NR)などの石油外資源由来のゴム成分を使用するだけでなく、カーボンブラックの代わりに、シリカなどの石油外資源由来の原材料を増量する必要がある。しかし、シリカを多量に使用した場合、カーボンブラックが有するゴムとコードとの接着性が悪化してしまう。
特許文献1には、石油外資源由来の原材料として、天然ゴム、シリカ、セリサイトなどを使用することで、環境に配慮することも、将来の石油の供給量の減少に備えることもでき、さらに、石油資源由来の原材料を主成分とするタイヤと比較しても、遜色のない性能を有するエコタイヤが開示されている。しかし、カーボンブラックの代替材料としてシリカのみが使用されており、カーボンブラックの代わりに、シリカを高配合すると、接着性が悪化することについては、考慮されていない。
特開2003−63206号公報
本発明は、引張物性に優れ、コードとの接着性を向上させることができるコード被覆用ゴム組成物、ならびにそれを用いたカーカスプライおよび/またはベルトを有するタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、天然ゴムおよび/またはエポキシ化天然ゴムからなるゴム成分100重量部に対して、加硫促進剤を1.5重量部以上、およびシリカを85重量%以上含有する補強用充填剤を30〜60重量部含有するコード被覆用ゴム組成物に関する。
前記ゴム成分中のエポキシ化天然ゴムの含有率は、10重量%以上であることが好ましい。
前記コード被覆用ゴム組成物は、破断時伸びが450%以下であることが好ましい。
コードは、レーヨンコードであることが好ましい。
また、本発明は、コードを前記コード被覆用ゴム組成物で被覆したカーカスプライおよび/またはベルトを有するタイヤに関する。
本発明によれば、所定のゴム成分および加硫促進剤を所定量含有し、さらに、所定の補強用充填剤を含有することで、引張物性に優れ、コードとの接着性を向上させることができるコード被覆用ゴム組成物、ならびにそれを用いたカーカスプライおよび/またはベルトを有するタイヤを提供することができる。
本発明のコード被覆用ゴム組成物は、ゴム成分、加硫促進剤および補強用充填剤を含有する。
前記ゴム成分は、天然ゴム(NR)および/またはエポキシ化天然ゴム(ENR)からなる。
NRとしてはとくに制限はなく、KR7、TSR20、RSS♯3などのタイヤ工業において一般的なものを使用することができる。
前記ゴム成分中のNRの含有率は40重量%以上が好ましく、50重量%以上がより好ましい。NRの含有率が40重量%未満では、ゴム強度が低下する傾向がある。
ENRとしては、市販のENRを用いてもよいし、NRをエポキシ化して用いてもよい。NRをエポキシ化する方法としては、とくに限定されるものではないが、クロルヒドリン法、直接酸化法、過酸化水素法、アルキルヒドロペルオキシド法、過酸法などの方法を用いて行うことができる。過酸法としてはたとえば、NRに過酢酸や過蟻酸などの有機過酸を反応させる方法などがあげられる。
ENRのエポキシ化率は4モル%以上が好ましく、10モル%以上がより好ましい。ENRのエポキシ化率が4モル%を未満では、極性を有することによる改善効果が少なく、接着性の改善効果がみられない傾向がある。また、ENRのエポキシ化率は60モル%以下が好ましく、50モル%以下がより好ましい。ENRのエポキシ化率が60モル%をこえると、低温脆化を引き起こす傾向があり、高温で加硫する際にも加硫戻り(リバージョン)が発生してしまう傾向もある。
前記ゴム成分中のENRの含有率は10重量%以上が好ましく、15重量%以上がより好ましい。ENRの含有率が10重量%未満では、充分な接着性が得られない傾向がある。また、ENRの含有率は70重量%以下が好ましく、60重量%以下がより好ましい。ENRの含有率が70重量%をこえると、高温で加硫する際に加硫戻りが発生し、コードとの接着性も低下する傾向がある。
前記ゴム成分としては、NRおよびENR以外にも、たとえば、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、イソモノオレフィンとパラアルキルスチレンとの共重合体のハロゲン化物などの合成ゴムもあげられるが、これらの合成ゴムを使用すると環境に配慮することも、将来の石油の供給量の減少に備えることもできないという理由から、合成ゴムを含まないことが好ましい。
加硫促進剤としては、多種多様のものがあげられ、とくに制限されるわけではないが、加硫特性が安定しているという理由から、スルフェンアミド系加硫促進剤が好適に使用される。
スルフェンアミド系促進剤としては、たとえば、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(大内新興化学工業(株)製のノクセラーNSなど)、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZなど)、N,N’−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(大内新興化学工業(株)製のノクセラーDZなど)、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(大内新興化学工業(株)製のノクセラーMSA−Gなど)などがあげられる。
その他の加硫促進剤としては、たとえば、1,3−ジフェニルグアニジン(大内新興化学工業(株)製のノクセラーDなど)、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド(大内新興化学工業(株)製のノクセラーDMなど)、2−メルカプトベンゾチアゾール(大内新興化学工業(株)製のノクセラーMなど)などを用いることもできる。
加硫促進剤の含有量は、ゴム成分100重量部に対して1.5重量部以上、好ましくは1.7重量部以上である。加硫促進剤の含有量が1.5重量部未満では、接着試験におけるコードへの接着性の充分な改善効果が得られない。また、加硫促進剤の含有量は3重量部以下が好ましく、2.5重量部以下がより好ましい。加硫促進剤の含有量が3重量部をこえると、引張試験における破断時伸び(EB)が低下する傾向がある。
本発明のコード被覆用ゴム組成物に配合できる補強用充填剤としては、たとえば、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、クレー、タルク、アルミナなどがあげられるが、ゴム組成物の補強性を向上させることができるという理由から、シリカを含有する。
なお、補強用充填剤としては、カーボンブラックが一般的に使用されているが、環境に配慮することも、将来の石油の供給量の減少に備えることもできないという理由から、カーボンブラックを含まないことが好ましい。
シリカとしては、とくに制限はなく、乾式法または湿式法により調製されたものを用いることができる。
シリカのBET比表面積(BET)は90m2/g以上が好ましく、110m2/g以上がより好ましい。シリカのBETが90m2/g未満では、充分なゴム強度が得られない傾向がある。また、シリカのBETは380m2/g以下が好ましく、250m2/g以下がより好ましい。シリカのBETが380m2/gをこえると、硬度が増大し、ゴムとコードとの境界面で破壊が発生する傾向がある。
補強用充填剤中のシリカの含有率は85重量%以上、好ましくは90重量%以上である。シリカの含有率が85重量%未満では、低発熱性が低下する。とくに、シリカの含有率は100重量%が最も好ましい。
補強用充填剤の含有量は、ゴム成分100重量部に対して30重量部以上、好ましくは40重量部以上である。補強用充填剤の含有量が30重量部未満では、ゴム強度が低下し、コードとの間に剥離が発生しやすくなる。また、補強用充填剤の含有量は60重量部以下、好ましくは55重量部以下である。補強用充填剤の含有量が60重量部をこえると、EBが低下し、コードとの境界面で破壊が発生するだけでなく、ゴムの粘度が増大し、加工性が悪化する。
本発明のコード被覆用ゴム組成物には、シリカとともにシランカップリング剤を含有することが好ましい。
本発明で使用できるシランカップリング剤としてはとくに制限はないが、具体的には、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリメトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィドなどのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランなどのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2−クロロエチルトリエトキシシランなどのクロロ系などがあげられる。これらのシランカップリング剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シランカップリング剤の含有量は、シリカ100重量部に対して6重量部以上が好ましく、8重量部以上がより好ましい。シランカップリング剤の含有量が6重量部未満では、加工性が悪化する傾向がある。また、シランカップリング剤の含有量は16重量部以下が好ましく、12重量部以下がより好ましい。シランカップリング剤の含有量が16重量部をこえると、ゴム強度が低下する傾向がある。
本発明では、所定のゴム成分、加硫促進剤および所定の補強用充填剤を所定量含有することで、環境に配慮することも、将来の石油の供給量の減少に備えることもでき、さらに、引張物性に優れ、コードとの接着性を向上させることができるという効果が得られる。
本発明のコード被覆用ゴム組成物は、さらに、ステアリン酸カルシウムを含有することができる。
ステアリン酸カルシウムを含有する場合、ステアリン酸カルシウムの含有量は、ゴム成分100重量部に対して0.5重量部以上が好ましく、1重量部以上がより好ましい。ステアリン酸カルシウムの含有量が0.5重量部未満では、ENRを含有する場合に、ENRの熱老化特性を改善することができない傾向がある。また、ステアリン酸カルシウムの含有量は10重量部以下が好ましく、8重量部以下がより好ましい。ステアリン酸カルシウムの含有量が10重量部をこえると、ゴム強度が低下する傾向がある。
本発明のコード被覆用ゴム組成物には、前記ゴム成分、加硫促進剤、補強用充填剤、シランカップリング剤およびステアリン酸カルシウムのほかにも、タイヤ工業において一般的に使用される配合剤、たとえば、ステアリン酸、酸化亜鉛、硫黄などの加硫剤、各種加硫促進剤などを適宜配合することができる。
本発明は、環境に配慮し、将来の石油の供給量の減少に備えることを目的としており、アロマオイル、ワックス、老化防止剤などの石油資源由来の原材料を含まないことが好ましい。
本発明のコード被覆用ゴム組成物の、23℃におけるEBは300%以上が好ましく、350%以上がより好ましい。本発明のコード被覆用ゴム組成物のEBが300%未満では、走行中に、コードとの境界面で破壊が発生する傾向がある。また、本発明のコード被覆用ゴム組成物のEBは450%以下が好ましく、400%以下がより好ましい。本発明のコード被覆用ゴム組成物のEBが450%をこえると、接着性が悪化する傾向がある。
本発明のコード被覆用ゴム組成物は、コードを被覆し、カーカスやベルトに使用されるものである。
本発明のタイヤは、本発明のコード被覆用ゴム組成物を用いて、通常の方法により製造することができる。すなわち、必要に応じて、前記配合剤を適宜配合した本発明のコード被覆用ゴム組成物で、カーカスコードおよび/またはベルトコードを被覆し、未加硫の状態でタイヤのカーカスおよび/またはベルトの形状にあわせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて、他の部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加熱加圧することにより、本発明のタイヤを製造することができる。
本発明のコード被覆用ゴム組成物で被覆するカーカスコードおよび/またはベルトコードは、スチールコードまたは繊維コードである。ここで、繊維コードとは、レーヨンなどのセルロース、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレンテレフタラート、アラミドなどの原料により得られるものである。なかでも、タイヤを車に装着させ、操縦テストをした際の性能や乗り心地に優れるという理由から、繊維コードが好ましく、石油外資源由来の原材料であり、環境に配慮することも将来の石油の供給量の減少に備えることもできるという理由から、レーヨンコードがより好ましい。
このようにして製造したタイヤは、本発明のコード被覆用ゴム組成物を用いることで、環境に配慮することも、将来の石油の供給量の減少に備えることもできるエコタイヤとすることができる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
次に、実施例および比較例で用いた各種薬品をまとめて示す。
天然ゴム(NR):KR7
エポキシ化天然ゴム(ENR):クンプーランガスリー社製のENR25(エポキシ化率:25モル%)
スチレンブタジエンゴム(SBR):JSR(株)製のSBR1502
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN330(N2SA:79m2/g)
シリカ:ローディアジャパン(株)製のZEOSIL 115Gr(BET:115m2/g)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi266(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
アロマオイル:(株)ジャパンエナジー製のJOMOプロセスX140
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸「つばき」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛
ステアリン酸カルシウム:日本油脂(株)製のステアリン酸カルシウムGF−200
硫黄:フレキシス社製のクリステックスHSOT20
加硫促進剤(1):大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤(2):大内新興化学工業(株)製のノクセラーDZ(N,N’−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
実施例1〜6および比較例1〜5
表1に示す配合処方にしたがい、バンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を140℃の条件下で4分間混練りし、混練り物を得た。次に、オープンロールを用いて、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を添加し、60℃の条件下で5分間混練りし、シート出しすることにより、厚さ0.7mmの未加硫ゴムシートを作製した。さらに、得られた未加硫ゴムシートを150℃の条件下で30分間プレス加硫することにより、実施例1〜6および比較例1〜5の加硫ゴムシートを作製した。
(引張試験)
JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて、前記加硫ゴムシートからなる3号ダンベル型試験片を用いて、引張試験を実施し、23℃における100%伸張時の応力(M100(MPa))、200%伸張時の応力(M200(MPa))、300%伸張時の応力(M300(MPa))、破断強度(TB(MPa))および破断時伸び(EB(%))を測定した。なお、比較例4〜5では、破断時伸びが300%未満であったので、M300を測定できなかった。
(剥離試験)
等間隔に並べたレーヨンコードまたはポリエステルコードを前記未加硫ゴムシートで被覆し、150℃の条件下で30分間プレス加硫し、剥離試験用サンプルを作製した。
つぎに、剥離試験用サンプルの表面に切り目を25mm幅に入れ、インストロン社製の引張試験機により、50mm/分の引張速度で剥離し、剥離強度(N/25mm)を測定した。また、剥離した後の剥離面において、繊維コードの剥離時における剥離面のゴムシートに覆われている割合(100%:全面が覆われている)を、ゴム被覆率としてあらわした。なお、剥離強度が大きく、ゴム被覆率が大きいほど接着性に優ることを示す。
上記試験結果を表1に示す。
Figure 2008031209

Claims (5)

  1. 天然ゴムおよび/またはエポキシ化天然ゴムからなるゴム成分100重量部に対して、
    加硫促進剤を1.5重量部以上、および
    シリカを85重量%以上含有する補強用充填剤を30〜60重量部含有するコード被覆用ゴム組成物。
  2. ゴム成分中のエポキシ化天然ゴムの含有率が10重量%以上である請求項1記載のコード被覆用ゴム組成物。
  3. 破断時伸びが450%以下である請求項1または2記載のコード被覆用ゴム組成物。
  4. コードがレーヨンコードである請求項1、2または3記載のコード被覆用ゴム組成物。
  5. コードを請求項1、2、3または4記載のコード被覆用ゴム組成物で被覆したカーカスプライおよび/またはベルトを有するタイヤ。
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