JP2008028522A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の状態を速やかに認識可能な画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】傾き検出部70は、エッジを検出するエッジ検出部71a〜71cを備えている。また、傾き検出部70は、レジ部側傾き取得部72と、逆レジ部側傾き取得部73と、判断部74とを備えている。各エッジ検出部71a〜71cは、各ラインセンサ41A,41B,41Cから入力されてくる信号に基づき原稿のエッジを検出する。レジ部側傾き取得部72は、検出されたレジ部側に位置する複数のエッジに基づき、これら複数のエッジが位置する端辺の傾きを取得する。逆レジ部側傾き取得部73は、検出された逆レジ部側に位置する複数のエッジに基づき、これら複数のエッジが位置する端辺の傾きを取得する。判断部74は、レジ部側傾き取得部72または/および逆レジ部側傾き取得部73からの出力に基づき原稿の状態を最終的に判断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、スキャナなどに用いられる画像読み取り装置に関するものである。
画像読み取り装置は、例えばプラテンガラス上に置かれた原稿の読み取りを行うことで、画像データの取得等を行う。しかしながらユーザによりセットされる原稿は常に一定位置に配置されるとは限らず、斜めに配置されてしまう場合がある。原稿が斜めになった状況で原稿の読み取りを行うと、意図した部分の画像データが取得できないイメージ切れが発生するおそれがある。また、読み取り後に複写を行う場合は、複写物上の画像が斜めになって形成されてしまい、無駄なコピーが発生する場合もある。このような問題を解決するため、以下の技術が提案されている。
例えば、走査方向に対する原稿の傾き量と傾き方向を、検出手段により原稿読み取り前のプレスキャン中に検出し、検出した原稿の傾きの方向と角度に応じて原稿を吸引回転する部材を回転して原稿の傾きを自動校正する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、CCDの出力から原稿の位置及び幅を検知する原稿サイズ検知処理を画像処理部で行い、当該検知結果に基づいて原稿の傾きであるスキューをCPUで判別して、当該判別したスキューに基づいて読み取った原稿の画像データの傾きを画像処理部により補正する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、ラインイメージセンサにより読み取られる画像データを多値データのままメモリ手段に格納するとともに、それと並行させて、読取対象の原稿の傾き及びサイズと、画像データの読出開始位置とを検出する構成を採用した技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平2−25863号公報 特開2001−358914号公報 特開2002−142084号公報
ところで、スキャンをすることで原稿の傾きを検出する場合、スキャン動作を行うために時間がかかるという問題がある。また、原稿の傾き検出後に、画像形成後の記録材を装置の外部に排出する場合、傾き検出に時間を要すると外部への記録材の排出にも時間がかかってしまう。
本発明は、以上の背景からなされたものであり、その目的とするところは、原稿の状態を速やかに認識可能な画像読み取り装置を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像読み取り装置は、副走査方向に配列された複数のラインセンサを用いて原稿上の画像を読み取る読み取り手段と、読み取り手段による副走査方向の走査を停止させた状態にて複数のラインセンサにより読み取られたデータから原稿のエッジ情報を検出する検出手段と、検出手段により検出されたエッジ情報から原稿の状態を認識する認識手段と、を有する。
ここで、読み取りに供される原稿が置かれる原稿置き部と、原稿置き部の主走査方向における一側部に設けられ原稿が置かれる際の基準となるレジストレーション部とを更に備え、検出手段は、原稿の主走査方向における一の端辺及び他の端辺の各々からエッジ情報を検出し、認識手段は、一の端辺および他の端辺のレジストレーション部に近い側に位置する何れか一つの端辺から検出されたエッジ情報に基づいて原稿の状態を認識することを特徴とすることができる。
また、検出手段は、原稿の複数の端辺の各々からエッジ情報を検出し、認識手段は、検出手段によりエッジ情報が検出された端辺について所定の基準に対する傾きを各々取得し、取得した傾きのうち最大の傾きに基づいて原稿の状態を認識することを特徴とすることができる。
さらに、検出手段は、原稿の複数の端辺の各々からエッジ情報を検出し、認識手段は、検出手段によりエッジ情報が検出された端辺について所定の基準に対する傾き情報を各々取得し、取得した傾き情報の平均に基づいて原稿の状態を認識することを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される画像読み取り装置は、原稿の副走査方向における異なる位置の画像を読み取り可能な複数のラインセンサと、複数のラインセンサによる原稿上の読み取り位置を副走査方向に移動させる走査手段と、走査手段による走査を停止させた状態で複数のラインセンサにより読み取られた画像に基づいて原稿の傾きを検出する検出手段と、を有する
ここで、検出手段は、複数のラインセンサにより読み取られた画像に基づいて原稿の形状を認識し、認識した形状に基づいて原稿の傾きを検出することを特徴とすることができる。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、原稿の状態を速やかに認識することが可能となる。
請求項2乃至請求項4記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、原稿の状態を適切に認識することが可能となる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、原稿の傾きを速やかに検出することが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、原稿の傾きを適切に検出することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像読み取り装置を示す概略構成図である。この画像読み取り装置は、スキャンによって画像を読み込むスキャナ装置20と、スキャナ装置20の駆動制御およびスキャナ装置20によって読み込まれた画像信号を処理する処理装置30と、スキャナ装置20に置かれた原稿を押さえる押さえ部材としてのプラテンカバー10とに大別される。
スキャナ装置20は、装置フレーム21と、この装置フレーム21の上部にユーザにより原稿が置かれる原稿置き部としてのプラテンガラス22とを備えている。また、スキャナ装置20は、図6にも示すようにプラテンガラス22の主走査方向および副走査方向における一側部にユーザにより原稿が置かれる際の基準となるレジストレーション部(図中「レジ部」と表示。以下、「レジ部」と称する。)を備えている。また、プラテンガラス22は、矩形状に形成されており、プラテンガラス22の主走査方向における一側部に設けられた上記レジ部と対向する位置に、上記一側部とは異なる他の側部を備えている(以下、この「側部」を「逆レジ部」と称する)。
また、スキャナ装置20は、後述するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ28による原稿上の読み取り位置を移動させる走査手段として、フルレートキャリッジ23と、ハーフレートキャリッジ25と、フルレートキャリッジ23およびハーフレートキャリッジ25を移動させるモータなどの駆動源(不図示)とを備えている。フルレートキャリッジ23は、プラテンガラス22の全体に亘ってスキャンして画像を読み込み、ハーフレートキャリッジ25は、フルレートキャリッジ23から得られた光を後述するCCDイメージセンサ28へ提供する。
さらに、スキャナ装置20は、原稿上の画像を読み取る読み取り手段を備えている。この読み取り手段は、上記走査手段としてのフルレートキャリッジ23等と、CCDイメージセンサ28とから構成されている。
フルレートキャリッジ23には、原稿に光を照射する照明ランプ23aと、照明ランプ23aの照射光を原稿面に向けて反射する反射ミラー23bと、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー26Aとが設けられている。ハーフレートキャリッジ25には、第1ミラー26Aから得られた光を後述するCCDイメージセンサ28へ提供する第2ミラー26Bおよび第3ミラー26Cが備えられている。更に、スキャナ装置20は、第3ミラー26Cから得られた光学像を光学的に縮小する結像用レンズ27と、結像用レンズ27によって結像された光学像を光電変換するCCDイメージセンサ28と、CCDイメージセンサ28を備える駆動基板29とを備えている。
CCDイメージセンサ28によって得られた画像信号は、駆動基板29を介して処理装置30に送られる。ここで、プラテンガラス22に置かれた原稿の画像を読み取る場合には、フルレートキャリッジ23とハーフレートキャリッジ25とが、2:1の割合でスキャン方向(図中矢印A方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ23の照明ランプ23aの光が原稿の被読み取り面に照射されると共に、その原稿からの反射光が第1ミラー26A、第2ミラー26B、および第3ミラー26Cの順に反射されて結像用レンズ27に導かれる。結像用レンズ27に導かれた光は、CCDイメージセンサ28の受光面に結像される。
CCDイメージセンサ28は、後述するように複数のラインセンサにより構成されている。各ラインセンサは1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(スキャンの主走査方向)の1ラインの読み取りが終了すると、主走査方向とは直交する方向(副走査方向)にフルレートキャリッジ23は移動し、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿サイズ全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りが完了する。
プラテンカバー10は、プラテンガラス22の上部に設けられている。また、このプラテンカバー10は、スキャナ装置20に対して奥側を支点に開閉自在に取り付けられている。そして、スキャナ装置20には、プラテンカバー10のスキャナ装置20に対する開閉を検知するセンサー(不図示)が設けられている。
図2は、CCDイメージセンサ28の概略構成を示す図である。このCCDイメージセンサ28は、基板40と、並列に配置される3本のラインセンサ41A,41B,41Cとを備えている。各ラインセンサ41A,41B,41Cは、フォトダイオードPDを主走査方向にn個直線上に並べた構成となっている。また、各々のラインセンサ41A,41B,41Cは、主走査方向と交差する方向に所定のライン数をおいて配置されている。本実施形態においては、これらのラインセンサ41A,41B,41Cにより、原稿の副走査方向における異なる3箇所の画像の読み取りを行っている。
次に、図1に示した処理装置30について説明する。
図3は、処理装置30を説明するためのブロック図である。本実施の形態が適用される処理装置30は、大きく、CCDイメージセンサ28から得られた画像情報を処理する信号処理部60と、スキャナ装置20を制御する制御部50とを備える。
制御部50は、ホストシステムからの制御信号や、ユーザからの選択等に基づいて、読み取りモードを設定し、スキャナ装置20の全体を制御する画像読み取りコントロール51を備えている。また、制御部50は、CCDイメージセンサ28を制御するCCDコントロール52と、読み取りタイミングに合わせて照明ランプ23a(図1参照)を制御するランプコントロール53とを備えている。さらに、制御部50は、スキャナ装置20における駆動源(不図示)のオン/オフなどを行いフルレートキャリッジ23とハーフレートキャリッジ25とのスキャン動作を制御するスキャンコントロール54を備えている。
これらの各種コントロールからスキャナ装置20に対して制御信号が出力され、かかる制御信号に基づいて、上記の動作制御が可能となる。
一方、信号処理部60は、CCDイメージセンサ28からの出力に基づきプラテンガラス22上にセットされた原稿の傾きを検出する検出手段としての傾き検出部70と、画像処理部62とを備えている。さらに、信号処理部60には、CCDイメージセンサ28から出力された信号の提供先を傾き検出部70又は画像処理部62に切り換える切換部61が設けられている。なお、この切換部61は、画像読み取りコントロール51により制御される。
画像処理部62は、CCDイメージセンサ28からの出力に対して所定の画像処理を施す。具体的には、例えば、入力されてくる画像信号に対してシェーディング補正、拡大・縮小、平滑化、コントラスト調整、地肌除去、および2値化等を行う。画像処理部62からの出力は、例えばプリンタ等の画像出力装置や、コンピュータ等のホストシステムへ出力される。
次に、傾き検出部70について詳細に説明する。
図4は、傾き検出部70の機能をさらに詳述したブロック図である。
同図に示す傾き検出部70は、原稿のエッジ情報を検出する検出手段としてのエッジ検出部71a,71b,71cを備えている。また、傾き検出部70は、原稿の状態を認識する認識手段として、レジ部側傾き取得部72と、逆レジ部側傾き取得部73と、判断部74とを備えている。
各ラインセンサ41A,41B,41C(図2参照)からの画像データは、不図示のA/D変換部に入力され、A/D変換がなされる。そして、このA/D変換部が出力する画像データは、各エッジ検出部71a,71b,71cに入力される。各エッジ検出部71a,71b,71cは、各ラインセンサ41A,41B,41Cに対応して設けられ、入力されてくる信号に基づき原稿のエッジ情報を検出する。より詳細には、各エッジ検出部71a,71b,71cは、原稿におけるエッジの位置を検出する。なお、エッジ検出部71a,71b,71cにて行われるエッジ情報の検出は、従来から提案されている各種手法により行うことができる。
レジ部側傾き取得部72は、各エッジ検出部71a,71b,71cにおいて検出された複数のエッジ情報のうちレジ部側に位置する複数のエッジ情報に基づき、これら複数のエッジ情報が検出された端辺の所定の基準に対する傾きを取得する。
一方、逆レジ部側傾き取得部73は、各エッジ検出部71a,71b,71cにおいて検出された複数のエッジ情報のうち、逆レジ部側に位置する複数のエッジ情報に基づき、これら複数のエッジ情報が検出された端辺の所定の基準に対する傾きを取得する。
なお、上記所定の基準は、レジ部に限定されるものではなく任意に設定することができる。
上記レジ部側傾き取得部72および逆レジ部側傾き取得部73における端辺の傾きは、例えば、エッジが検出されたフォトダイオードPDの位置関係から取得することができる。また、フォトダイオードPDの位置と端辺の傾きとの予め関係を規定したLUT(Look Up Table)等から取得することもできる。
判断部74は、レジ部側傾き取得部72または/および逆レジ部側傾き取得部73からの出力に基づき原稿の状態を最終的に判断する。
判断部74は、例えば、レジ部側傾き取得部72または/および逆レジ部側傾き取得部73において取得された傾きと、不図示のメモリ等に格納され傾きの上限を規定した閾値とを比較する。そして、例えば、レジ部側傾き取得部72または/および逆レジ部側傾き取得部73において取得された傾きが閾値よりも大きい場合は原稿が傾いていると判断し、小さい場合は原稿が傾いていないと判断する。
ところで、原稿は一般にレジ部を基準にプラテンガラス22(図1、図6参照)上にセットされる。このような場合において、逆レジ部側傾き取得部73で取得された傾きに基づき原稿の傾きを判断すると、判断される原稿の傾きが誤ったものとなる可能性もある。
そこで、判断部74は、レジ部側傾き取得部72および逆レジ部側傾き取得部73の両者から傾きが取得された場合に、レジ部側傾き取得部72にて取得された傾きに基づいて原稿の状態(傾き)について判断することができる。
また、レジ部側傾き取得部72および/または逆レジ部側傾き取得部73にて、複数の傾きが検出された場合、判断部74は、この複数の傾きから一つの傾きを選択し、この選択した傾きに基づいて原稿の傾きを判断することができる。しかしながら、選択の仕方によっては、原稿の傾きを適切に判断することができないおそれがある。例えば、異なる大きさの複数の傾きから小さい傾きを選択した場合、原稿の傾きを実際よりも過小に判断してしまうおそれがある。
そこで、判断部74は、例えば、レジ部側傾き取得部72および/または逆レジ部側傾き取得部73から傾きが複数取得された場合に、最大の傾きに基づいて原稿の状態(傾き)を判断することができる。
また、上記のように検出された複数の傾きの大きさがそれぞれ異なる場合、選択する傾きにより原稿の傾き自体も異なってくる。また、読み取り対象となる原稿等に誤差等がある場合もあり、特定の傾きのみに基づいて原稿の傾きを判断しようとすると、精度良く判断できない可能性もある。
そこで、判断部74は、例えば、レジ部側傾き取得部72および/または逆レジ部側傾き取得部73から傾きに関する情報が複数取得された場合に、これら傾きに関する情報の平均に基づいて原稿の状態(傾き)を判断することができる。
また、原稿が傾いていない状態でユーザによりセットされた場合であっても、原稿が台形や三角形等の非定形原稿である場合、レジ部側傾き取得部72または/および逆レジ部側傾き取得部73において傾きが取得される場合がある。そして、この傾きに基づいて原稿の傾きを判断してしまうと、実際の原稿の状態とは異なり原稿が傾いているとの判断結果となってしまうおそれがある。
そこで、判断部74は、例えば、レジ部側傾き取得部72または/および逆レジ部側傾き取得部73において取得された傾きから原稿の形状を判断し、この判断結果に基づいて原稿の傾きについて判断することができる。例えば、判断部74は、レジ部側傾き取得部72または/および逆レジ部側傾き取得部73において取得された傾きから原稿の形状が台形や三角形等の非定形原稿であると判断できる場合、原稿は傾いていないと判断することができる。
判断部74から判断結果は、例えば、スキャナ装置20に設けられたコントロールパネル(不図示)上に表示される。また、判断部74からの出力は、例えば、プリンタ等の画像出力装置や、コンピュータ等のホストシステムへ出力される。また、判断部74は、後述するように傾き角を得ることも可能であり、判断部74による判断結果に傾き角を含めることができる。そして、この傾き角を用いて読み取られた画像の傾きを補正することもできる。
次に、原稿の傾きを検出する際の具体的な処理手順について説明する。
図5は、原稿の傾きを検出する場合に行われる処理を示したフローチャートである。このフローチャートを図1〜図4とともに説明する。
まず、スキャナ装置20に設けられたセンサ(不図示)が、プラテンカバー10がスキャナ装置20に対して所定の角度閉じた状態である閉じかけ状態にあるか否かを検知する(ステップ101)。閉じかけ状態にない場合、再度プラテンカバーが閉じかけ状態にあるか否か検知する(ステップ101)。プラテンカバーが閉じかけ状態にあると検知した場合、この検知結果を受け付けた画像読み取りコントロール51は、ランプコントロール53を介してランプを点灯させることで、3本のラインセンサ41A,41B,41Cで3ラインの画像データを略同時に取得し(ステップ102)、不図示のメモリに格納する。なお、このメモリに格納される画像データはこのように3ライン分であるためメモリのメモリ容量を数ライン分に抑えることができる。なお、このステップ102で画像データが取得される際、フルレートキャリッジ23、ハーフレートキャリッジ25、モータなどの駆動源(不図示)による副走査方向における走査は停止し、フルレートキャリッジ23は原稿およびプラテンガラス22の下方の所定位置に、ハーフレートキャリッジ25も所定位置に停止している。
ところで、ステップ102や後述するステップ104にて画像データを取得する際に、例えば1本のラインセンサを用いるとともにフルレートキャリッジ23等を副走査方向に移動させることで、副走査方向における原稿の異なる位置の画像データを取得することも可能ではある。しかしながら、この場合、フルレートキャリッジ23等を移動させる必要があるためその分時間がかかるという問題がある。そこで、本実施形態においては、上述のとおり、3本のラインセンサ41A,41B,41Cを設けるともに、フルレートキャリッジ23等を停止させる構成を採用している。
ステップ102において画像データが取得される際には、画像読み取りコントロール51は、ラインセンサ41A,41B,41Cからの出力信号が傾き検出部70に入力されるように切換部61を切り換えている。切換部61の切り換えは、例えば、プラテンカバー10の開放をセンサー(不図示)により検知した際や、ステップ101においてプラテンカバーの閉じかけが検知された際に行うことができる。
次に、画像読み取りコントロール51は、プラテンカバー10が全閉状態にあるか否か検知する(ステップ103)。プラテンカバー10が全閉状態にあると検知した場合、画像読み取りコントロール51は、ランプコントロール53を介してランプを点灯させることで、3本のラインセンサ41A,41B,41Cで3ラインの画像データを取得する(ステップ104)。なお、このステップ104における画像データの取得は、プラテンカバー10が全閉直前状態にあると検知された場合に行っても良い。
本実施形態においては、不図示のメモリ制御部を備えており、ステップ104において3ラインの画像データが取得された場合、ステップ102においてメモリに格納された画像データではなく、このステップ104において取得された3ラインの画像データを各エッジ検出部71a,71b,71cに向けて出力する。このように、全閉状態において再度画像データを取得することで、画像データの取得精度を向上させることができる。
一方、プラテンカバー10の全閉を検知出来ない場合、再度プラテンカバー10が全閉状態にあるか否か検知する(ステップ103)。ところで、ブック形状のような厚みのある原稿が置かれた場合、ステップ103にて、プラテンカバーの全閉を検知することができない。このような場合、メモリ制御部は、例えばステップ103における検知が所定回数行われた後や、ステップ102にて画像データが取得され所定時間が経過した後に、ステップ102においてメモリに格納された画像データをエッジ検出部71a,71b,71cに出力する。
次に、各エッジ検出部71a,71b,71cは、ライン毎に原稿のエッジの位置(情報)を検出する(ステップ105)。そして、レジ部側傾き取得部72は、レジ部側において検出された複数のエッジの位置に基づいてこれらのエッジが検出された端辺の傾きを取得する(ステップ106)。また、逆レジ部側傾き取得部73は、逆レジ部側において検出された複数のエッジの位置に基づいてこれらのエッジが検出された端辺の傾きを取得する(ステップ107)。
次に、判断部74は、ステップ106およびステップ107にて取得された傾きに基づき原稿が傾いているか否かを最終的に判断する(ステップ108)。そして、ステップ108にて、原稿が傾いていると判断された場合、不図示の通知部は、ユーザに対し原稿の傾きについて通知を行い(ステップ109)、処理は終了する。この通知は、例えば、コントロールパネル(不図示)への表示や、ブザー(不図示)による警告音の発生により行われる。一方、ステップ108にて原稿が傾いていないと判断された場合、処理は終了する。
本実施の形態では、プラテンカバー10の閉動作が行われた際に原稿の傾きを判断している。この結果、ユーザによる原稿の読み取り指示を受け付ける前に上記原稿の傾きに関する通知が可能である。このため、原稿の読み取り指示を受け付ける前にユーザに対して原稿の傾き修正を促すことができ、イメージ切れなどの不具合の発生や、無駄なコピーの発生を抑制することができる。
また、実際に原稿を読み取りこの読み取ったデータをもとに原稿の傾きを検出する場合は、読み取り開始から読み取った画像データの出力までの時間に影響を与え、出力までの時間が長くなってしまう。しかし、本実施の形態においては、ユーザによる原稿の読み取り指示を受け付ける前に原稿の傾きを検出可能であるため、原稿の読み取り指示から読み取ったデータの出力までの時間への影響を与えないようにすることができる。
具体例を用いてさらに説明する。
図6は、プラテンガラス22上に原稿が傾いて置かれた状態を示した図である。図1〜図5も参照して本図を説明する。
プラテンカバー10が閉じられると、フルレートキャリッジ23に設けられた照明ランプ23aが点灯し、3本のラインセンサ41A,41B,41Cにより同図に示す3本のラインL1〜L3において画像の読み取りが行われる。
次に、上記ステップ105に示したように、読み取られた画像データから各ラインL1〜L3における原稿のエッジ位置が検出される。
次に、上記ステップ106およびステップ107に示したように、各ラインL1〜L3において検出された原稿のエッジ位置に基づいて、レジ部側における端辺および逆レジ部側における端辺の傾きが取得される。なお、端辺の傾きの取得にあたり、3箇所全てのエッジを用いることは必ずしも必要ではなく3箇所のうち2箇所のエッジを用いるようにしてもよい。
本実施形態においては、レジ部側の端辺とレジ部との距離がラインL1、L2、L3において、それぞれX11、X12、X13となっている。本実施形態においては、このX11、X12、X13を用いることでレジ部側における端辺の傾きを取得する。また、逆レジ部側の端辺と逆レジ部との距離がL1、L2、L3において、それぞれX21、X22、X23となっている。本実施形態においては、同様にこのX21、X22、X23を用いることで逆レジ部側における端辺の傾きを取得する。
より具体的には、レジ部側における端辺の傾きとしてX11とX13の大小関係とその差を取得する。また、逆レジ部側における端辺の傾きとしてX21とX23の大小関係とその差を取得する。そして、ステップ108に示したように、これらの傾きを用いて原稿が傾いているか否かが判断される。
本図に示す状態では、X11≠X13、X21≠X23となっており、原稿は傾いていると判断される。さらに、(X11−X13)=(X23−X21)となる場合は、レジ部側および逆レジ部側における端辺の傾きは等しいと判断することができる。
なお、X11=X12=X13、X21=X22=X23となる場合、原稿は傾いていないと判断することができる。
また、(X11−X13)≠(X23−X21)となる場合、両端辺の傾きが異なるか、原稿が非定形だと判断することができる。この場合において、レジ部側の端辺の傾きに基づいて原稿の傾きを判断する場合は、例えば(X11−X13)に基づいて原稿の傾きが判断される。
なお、本実施形態においては3本のラインセンサを用いた例を説明したが、4本のラインセンサを用いることもできる。4本のラインセンサを用いることでエッジの検出数を増やすことが可能となり、原稿の傾きや形状を判断するに際しその精度を向上させることが可能となる。
また、端辺の具体的な傾き角を取得することも可能である。例えば、本図に示した例において、イメージセンサのライン間隔がNラインだとすると、レジ部側の端辺の傾き角θは、θ=tan−1((X11−X13)/N)となる。例えば、CCDイメージセンサのライン間隔が10ラインの場合において、10ラインで1画素原稿がずれていることが検知された場合、原稿の傾き角は約5.7度となる。
なお、上述の実施形態においては、レジ部側の端辺および逆レジ部側の端辺のエッジを検出しているが、レジ部側の端辺および逆レジ部側の端辺のうち一方の端辺のエッジを検出し、この一方の端辺のエッジにより原稿の傾きを検出することもできる。
本実施の形態が適用される画像読み取り装置を示す概略構成図である。 CCDイメージセンサの概略構成を示す図である。 処理装置を説明するためのブロック図である。 傾き検出部の機能をさらに詳述したブロック図である。 原稿の傾きを検出する場合に行われる処理を示したフローチャートである。 プラテンガラス上に原稿が傾いて置かれた状態を示した図である。
符号の説明
22…プラテンガラス、23…フルレートキャリッジ、25…ハーフレートキャリッジ、41A〜41C…ラインセンサ、70…傾き検出部、71a〜71c…エッジ検出部、72…レジ部側傾き取得部、73…逆レジ部側傾き取得部、74…判断部

Claims (6)

  1. 副走査方向に配列された複数のラインセンサを用いて原稿上の画像を読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段による副走査方向の走査を停止させた状態にて前記複数のラインセンサにより読み取られたデータから原稿のエッジ情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記エッジ情報から前記原稿の状態を認識する認識手段と、
    を含む画像読み取り装置。
  2. 読み取りに供される原稿が置かれる原稿置き部と、当該原稿置き部の主走査方向における一側部に設けられ原稿が置かれる際の基準となるレジストレーション部とを更に備え、
    前記検出手段は、原稿の主走査方向における一の端辺及び他の端辺の各々からエッジ情報を検出し、
    前記認識手段は、前記一の端辺および前記他の端辺の前記レジストレーション部に近い側に位置する何れか一つの端辺から検出されたエッジ情報に基づいて原稿の状態を認識することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記検出手段は、原稿の複数の端辺の各々からエッジ情報を検出し、
    前記認識手段は、前記検出手段によりエッジ情報が検出された端辺について所定の基準に対する傾きを各々取得し、取得した傾きのうち最大の傾きに基づいて原稿の状態を認識することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  4. 前記検出手段は、原稿の複数の端辺の各々からエッジ情報を検出し、
    前記認識手段は、前記検出手段によりエッジ情報が検出された端辺について所定の基準に対する傾き情報を各々取得し、取得した傾き情報の平均に基づいて原稿の状態を認識することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  5. 原稿の副走査方向における異なる位置の画像を読み取り可能な複数のラインセンサと、
    前記複数のラインセンサによる原稿上の読み取り位置を前記副走査方向に移動させる走査手段と、
    前記走査手段による走査を停止させた状態で前記複数のラインセンサにより読み取られた画像に基づいて原稿の傾きを検出する検出手段と、
    を含む画像読み取り装置。
  6. 前記検出手段は、前記複数のラインセンサにより読み取られた画像に基づいて原稿の形状を認識し、当該認識した形状に基づいて原稿の傾きを検出することを特徴とする請求項5記載の画像読み取り装置。
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