JP2008027557A - 光ディスク装置およびピックアップ位置決め方法 - Google Patents

光ディスク装置およびピックアップ位置決め方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ピックアップヘッドの位置を検出するスイッチを設けることなく、ピックアップヘッドの位置決めを精度よく制御する。
【解決手段】光ディスク10に記録されたデータに応じた信号を検出するピックアップヘッド11と、ステータに対して励磁することでロータを回転させて、ピックアップヘッド11をディスクの半径方向に移動させるステッピングモータ28と、ステッピングモータ28により移動されるピックアップヘッド11を当接させて移動範囲を規制するストッパ29と、前記ピックアップヘッド11を前記ストッパ29に当接させて初期位置に設定させる時、前記ピックアップヘッド11が前記ストッパ29に当接した時の前記ロータの回転角に相当する前記ステータの電気角を出力して前記ステッピングモータ28の駆動を制御するコントローラ24とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクの半径方向にピックアップヘッドを移動させるためのステッピングモータが設けられた光ディスク装置、および同装置におけるピックアップ位置決め方法に関する。
近年、光ディスク装置では、ピックアップヘッドを光ディスクの半径方向に移動させるための送りモータとして、ステッピングモータを使用することが主流になってきた。光ディスク装置では、特に構成がシンプルな、ロータにマグネットを使用したステッピングモータが使用されている。このステッピングモータは、例えば、2相に電流を流す2相励磁方式によって駆動される。この構成では、ブラシレスのため、耐久性が高く、しかも位置決め精度が高いという特徴がある。
しかしながら、ステッピングモータは、同期モータであるため、同期が外れると位置決め精度が低下する、と同時に大きな振動が発生する。また、同期外れを避けるため、必要以上のパワーを消費する欠点がある。また、ロータとステータとの回転角の検出が出来ないため、駆動を開始する初めに同期をとる必要がある。
光ディスク装置は、電源が投入されると、ステータを励磁し、ロータとの同期を図る。その後、ピックアップヘッドの初期位置を検出するため、ピックアップヘッドを光ディスクの内周方向に移動させる。そして、機械的な内周検出スイッチにピックアップヘッドが接触するまでステッピングモータを駆動する。光ディスク装置は、内周検出スイッチによりピックアップヘッドが所定位置まで移動されたことを検出すると、ステータへの励磁を停止する。内周検出スイッチは、押しつけ力が弱くなっている。このため、内周検出スイッチにピックアップヘッドが接触しても、ステータとロータの同期が外れない。
従来の光ディスク装置では、次のようにして、検出スイッチを使用してピックアップヘッドの位置を制御している。
例えば、特許文献1に記載された光ディスク装置では、光学ピックアップが光ディスクの最内周に位置することを検出する最内周検出スイッチを設けている。そして、このスイッチにより検出された位置を基準として、光学ピックアップの移動をスレッドモータに与える駆動信号により制御する。特許文献1の情報記録再生装置は、装置のイニシャライズ時に一度だけ光学ピックアップを最内周検出スイッチに突入させて、光学ピックアップの基準点を定める。
特許文献2に記載された光ディスク装置では、位置検出スイッチとコントロール回路とによって、光ディスクの内周方向に向かって移動する光ヘッドを検出する。特許文献2に記載された光ディスク装置は、位置検出スイッチと光ディスク上のコントロールトラック領域との間の距離情報をコントロール回路の不揮発メモリに蓄えておく。光ディスクのコントロールトラック領域に光ヘッドを移送する際には、光ヘッドの位置を位置検出スイッチによって検出した後、コントロール回路の不揮発メモリに蓄えた距離情報によって光ヘッドを移送する。
特許文献3に記載された光ディスク装置では、光学ヘッドがディスクの位置を示すディスクデータ内の絶対時間を読み取るための粗サーチの実行時に、原点位置検出器によって光学ヘッドの位置を検出する。特許文献3の光ディスク装置は、原点位置検出器を利用してディスクデータから光ヘッドの存在位置を判別すると、目的トラック位置との距離を算出する。そして、目的トラック位置との距離に応じて、光ヘッドを駆動するステッピングモータへの出力パルス数を算出して、これに基づきステッピングモータを駆動することで光ヘッドの位置制御を行なう。
特開2000−251270号公報 特開2003−141750号公報 特開平08−55446号公報
このように従来の光ディスク装置では、ピックアップヘッドの初期位置を検出するために検出スイッチが使用されていた。しかしながら、検出スイッチは、接触式のため耐久性が乏しい。検出スイッチを非接触式とすることで耐久性を向上できるが、コストが高くなってしまう。また、スイッチを用いないでピックアップヘッドの位置を検出する構成では、精度良く位置検出ができず、信頼性を向上させることが難しい。
本発明の課題は、ピックアップヘッドの位置を検出するスイッチを設けることなく、ピックアップヘッドの位置決めを精度よく制御することが可能な光ディスク装置およびピックアップ位置決め方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の光ディスク装置は、光ディスクに記録されたデータに応じた信号を検出するピックアップヘッドと、ステータに対して励磁することでロータを回転させて、前記ピックアップヘッドをディスクの半径方向に移動させるステッピングモータと、前記ステッピングモータにより移動される前記ピックアップヘッドを当接させて移動範囲を規制するストッパと、前記ピックアップヘッドを前記ストッパに当接させて初期位置に設定させる時、前記ピックアップヘッドが前記ストッパに当接した時の前記ロータの回転角に相当する前記ステータの電気角を出力して前記ステッピングモータの駆動を制御するコントローラと具備したことを特徴とする。
また、本発明のピックアップ位置決め方法は、光ディスクに記録されたデータに応じた信号を検出するピックアップヘッドと、ステータに対して励磁することでロータを回転させて、前記ピックアップヘッドをディスクの半径方向に移動させるステッピングモータと、前記ステッピングモータにより移動される前記ピックアップヘッドを当接させて移動範囲を規制するストッパとを有する光ディスク装置におけるピックアップ位置決め方法であって、前記ピックアップヘッドを前記ストッパに当接させて初期位置に設定させる時、前記ピックアップヘッドが前記ストッパに当接した時の前記ロータの回転角に相当する前記ステータの電気角を出力して前記ステッピングモータの駆動を制御することを特徴とする。
本発明によれば、ストッパにピックアップヘッドが当接させて初期位置に設定させる時、ピックアップヘッドがストッパに当接した時のステッピングモータのロータの回転角に相当するステータの電気角を予め試行して求め、それをもとにステッピングモータの脱調を補正するので、ピックアップヘッドの位置を検出するスイッチを設けることなく、精度良くピックアップヘッドを位置決めすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
記録媒体としての光ディスク10は、スパイラル状のトラックが形成されており、ディスクモータ32によって回転駆動される。本実施形態における光ディスク装置で使用できる光ディスク10としては、例えばCD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、HD(High Definition)−DVDなどがある。
光ディスク10に対するデータの記録、再生は、ピックアップヘッド(PUH)11から出力されるレーザ光によって行われる。ピックアップヘッド11は、リードスクリュー27によって、光ディスク10の半径方向に移動可能となるように支持されている。ピックアップヘッド11は、ステッピングモータ28が駆動されることによって、リードスクリュー27に沿って光ディスク10のデータ読み取り面に対向する位置に移動される。例えば、ピックアップヘッド11は、ステッピングモータ28が1回転することにより、リードスクリュー27に沿って3mm移動されるものとする。
ピックアップヘッド11には、レーザダイオード、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、対物レンズ12、シリンドリカルレンズ、フォトディテクタ、レンズポジションセンサ、モニタダイオード等が含まれている。
また、ピックアップヘッド11には、対物レンズ12を直交する2方向に移動させる2軸アクチュエータが設けられている。すなわち、フォーカシング方向(レンズの光軸方向)に移動させてフォーカスを調整するフォーカスアクチュエータと、対物レンズ12をトッラキング方向(光ディスク10の半径方向)に移動させてトラッキングを調整するトラッキングアクチュエータが設けられている。フォーカスアクチュエータは、ドライバ20から出力されるフォーカス駆動信号により制御され、トラッキングアクチュエータは、ドライバ22からのトラッキング駆動信号により制御される。
レーザダイオードは、コントローラ24(レーザ制御部24c)の制御のもとで、APC(Auto Power Control)回路36により駆動されることによりレーザ光を出力する。レーザダイオードから出力されたレーザ光は、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、対物レンズ12を介して光ディスク10上に照射される。
光ディスク10からの反射光は、対物レンズ12、ビームスプリッタ、及びシリンドリカルレンズを介して、フォトディテクタに導かれる。フォトディテクタは、例えば4分割されている。4分割されたフォトディテクタにより検知された信号は、ヘッドアンプ14に出力される。
APC回路36は、コントローラ24のレーザ制御部24cの制御のもとでレーザダイオードを駆動するもので、レーザ出力のオン/オフ、再生時または記録時におけるレーザ光の強度を制御する。またAPC回路36は、ピックアップヘッド11の内部に搭載されたモニタダイオード(図示せず)の出力が所定の値となるように、レーザダイオードに出力する駆動電流を制御する。
ヘッドアンプ14は、フォトディテクタからの信号を処理して出力するもので、レーザ光のビームスポット中心とトラック中心との誤差を示すトラッキングエラー信号(TE)、ジャストフォーカスからの誤差を示すフォーカスエラー信号(FE)、例えば4分割されたフォトディテクタから出力される信号を加算したRF信号(情報信号)などを生成して出力する。
ヘッドアンプ14から出力されるフォーカスエラー信号FEはサーボアンプ16に出力され、トラッキングエラー信号TEはサーボアンプ18に出力される。
サーボアンプ16は、ヘッドアンプ14から出力されるフォーカスエラー信号FEに応じてドライバ20を駆動制御する。そして、ドライバ20からピックアップヘッド11のフォーカシングアクチュエータ(図示せず)に対してフォーカス駆動信号が出力される。
ドライバ20から出力されるフォーカス駆動信号によりフォーカシングアクチュエータが駆動され、ピックアップヘッド11から出力されるレーザ光が光ディスク10の記録膜上にジャストフォーカスするようにフォーカスサーボが実行される。
サーボアンプ18は、ヘッドアンプ14から出力されるトラッキングエラー信号TEに応じてドライバ22を駆動制御する。そして、ドライバ22からピックアップヘッド11のトラッキングアクチュエータ(図示せず)に対してトラッキング駆動信号が出力される。
ドライバ22から出力されるトラッキング駆動信号によりトラッキングアクチュエータが駆動され、ピックアップヘッド11から出力されるレーザ光が光ディスク10上に形成されたトラック上を常にトレースするようにトラッキングサーボが実行される。
ディスクモータ32は、例えばスピンドルモータである。ディスクモータ32には、回転角に応じて信号を発生する周波数発生器(frequency generator(FG))が設けられる。周波数発生器(FG)は、例えば固定子の界磁コイルの起電圧、またはロータのマグネットの回転角を検出するホール素子の出力を利用して、回転角に応じたFG信号、例えば1回転に18個のFG信号を出力する。
分周器34は、ディスクモータ32から出力されるFG信号を分周して、例えばディスクモータ32が1回転したことを示すFG1信号を生成してコントローラ24に出力する。コントローラ24は、FG1信号と内部の基準周波数を比較し、その誤差に応じてモータ制御回路30を制御し、ディスクモータ32を所定の回転数で回転させる。
コントローラ24は、プロセッサやメモリ(RAM、ROM等)を含んで構成されるものであり、メモリに記憶された各種プログラムをプロセッサにより実行することで装置全体を総合的に制御する。コントローラ24は、回転制御部24a、PUH移動制御部24b、レーザ制御部24c、位置検出部24d、回転角制御部24eの制御機能を有している。
回転制御部24aは、モータ制御回路30を介して、ディスクモータ32の回転を制御する。
PUH移動制御部24bは、次の3つの制御機能を有している。第1に、ドライバ26を介してステッピングモータ28を駆動し、ピックアップヘッド11を光ディスク10の半径方向に移動させる。第2に、PUH移動制御部24bは、ピックアップヘッド11の初期位置を検出するために、ピックアップヘッド11を光ディスク10の内周方向に移動して、ピックアップヘッド11の移動可能範囲を規定するストッパ29に当接させる。第3に、PUH移動制御部24bは、ストッパ29に当接された時のピックアップヘッド11の位置を初期位置として、ピックアップヘッド11の位置決めを制御する。
ストッパ29は、光ディスク装置内の予め決められた位置に取り付けられる。ストッパ29には、寸法誤差や取り付け誤差があるために、装置ごとにストッパ29に当接された時のピックアップヘッド11の位置にバラツキが生じる。本実施形態における光ディスク装置は、ピックアップヘッド11の位置決めを高い精度で行なうために、コントローラ24で予め求めた補正データをもとに、ステッピングモータ28の脱調を補正する。補正データは、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接された時のステッピングモータ28のロータの回転角を示す。
レーザ制御部24cは、APC回路36を制御して、ピックアップヘッド11のレーザダイオードからレーザ光を出力させる。
位置検出部24dは、電源投入後に実行される初期動作において、ステッピングモータ28により移動されるピックアップヘッド11の位置を示す位置情報を検出する。本実施形態では、ピックアップヘッド11によって光ディスク10から検出した信号をもとに、光ディスク10に記録されたディスクアドレス(アドレス情報)を生成し、このディスクアドレスをもとにピックアップヘッド11が移動した位置を検出する。
回転角制御部24eは、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接した後、ドライバ26を制御して、ステッピングモータ28のステータの電気角が所定の電気角となる位置で停止させるように動作する。
ステッピングモータ28は、ロータにマグネットを使用した構成とする。PUH移動制御部24bは、ドライバ26を通じて、例えば2相励磁方式によってステッピングモータ28を駆動するものとする。
フラッシュROM38は、各種データを記録するための不揮発性のメモリである。本発明にあってはフラッシュROM38には、電源投入後に実行される初期動作において起こるステッピングモータ28の脱調を補正するための補正データが記憶される。
次に、本実施形態における光ディスク装置の動作について説明する。
本実施形態における光ディスク装置は、ピックアップヘッド11の初期位置を検出するために機械的なスイッチを使用していない。また本実施形態の光ディスク装置は、電源投入後の初期動作時に、ピックアップヘッド11を光ディスク10の内周方向に移動することでストッパ29に当接させて、ピックアップヘッド11の初期位置とする。また本実施形態では、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接させた時のステッピングモータ28のロータの回転角を、予め学習してフラッシュROM38に格納した補正データにより停止する。
更に補正データの学習では、説明を容易にするために、ステッピングモータ28のステータを所定の電気角となる位置で停止させ、そのステッピングモータ28を励磁してピックアップヘッド11を外周方向(FW)に一定回転量移動させて位置を検出する処理を4回繰り返して実行するものとする。すなわち、ステッピングモータ28のステータの電気角360°を例えば4分割した各電気角に対し4回の試行によって得られた移動量の平均値から補正データを得る。
以下、電源投入後の初期動作時に、ステッピングモータのロータ回転角を求める方法と、それに基づいてロータの回転角の補正データを得るための処理について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、光ディスク装置は、電源が投入されると、光ディスク10が装着されているかを検知する。光ディスク10が装着されていなければ、光ディスク10の装着を促す。例えば、光ディスク10を装着するためのトレーを排出する、あるいは光ディスク10の装着をユーザに促すための表示や音声を出力する。なお、光ディスク10には、ディスク上の絶対位置を示すディスクアドレスが記録されている。光ディスク10から読み取られるディスクアドレスをもとに、光ディスク10の半径方向の位置を算出することができる。
光ディスク10が装着されると、コントローラ24は、ピックアップヘッド11をストッパ29に当接させた後に外周方向に移動させる処理の回数を示す変数値Nを初期値“1”に設定する(ステップA1)。
次に、コントローラ24のPUH移動制御部24bによってステッピングモータ28を駆動して、ピックアップヘッド11を光ディスク10の内周方向(BW)に所定距離移動させる(ステップA2)。即ち、PUH移動制御部24bは、ドライバ26を介して、ピックアップヘッド11を移動可能な距離以上を移動させるためのパルスをステッピングモータ28に供給する。
この理由は、電源投入時、コントローラ24は、ピックアップヘッド11が、光ディスク10に対してどの位置に存在するか認識していない。このため、電源投入後に、最初にピックアップヘッド11を移動させる場合には(N=1の場合)、ピックアップヘッド11が例え最端部の位置にあったとしても、ストッパ29に当接させることができるパルスをステッピングモータ28に供給して、ピックアップヘッド11を内周方向に移動させる。これにより、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接してステッピングモータ28のロータが停止し、脱調が起こる。そして、回転角制御部24eは、ドライバ26を制御して、ステッピングモータ28のステータの電気角がNaとなる位置で励磁を停止させる(ステップA3)。
図3には、例えば2相励磁により駆動されるステッピングモータ28のステータの電気角とロータの回転角の変化を示している。図3においては、1〜4、1a〜4a、4bは、それぞれステータの電気角の位置を示している。図3に示す、1と1a、2と2a、3と3a、4と4a,4bは、それぞれ同じ電気角を示す。
ステッピングモータ28の駆動によりピックアップヘッド11を内周方向(BW)に移動していくと、やがてストッパ29に当接する。この時、ステッピングモータ28のロータがストッパ位置STである、例えば回転角1で回転が制限されたとする。しかしながら、コントローラ24のPUH移動制御部24bは、ステッピングモータ28のロータが回転停止したとしてもそのことが検出できないため、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接された後も、ステータに対する励磁を継続する。このため、ステッピングモータ28は、ロータとステータの同期が外れた状態、すなわち脱調(step out)した状態で動作する。そして、PUH移動制御部24bは、ステッピングモータ28のステータが例えば図3の電気角が1aとなる位置で停止させる。
なお、図3では、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接し、ステッピングモータ28のロータの回転が制限された後にステータを電気角1a,2a,3a,4aの位置となる位置で停止させるように図示している。しかしながら、実際にはピックアップヘッド11を確実にストッパ29に対して当接させるために、もっと長い期間励磁が行われる。
次に、PUH移動制御部24bはステータの電気角が1aの位置にあるステッピングモータ28を駆動し、ピックアップヘッド11を光ディスク10の外周方向(FW)に移動させる(ステップA4)。ここでは、PUH移動制御部24bは、予め決められた一定回転量分、ステッピングモータ28のステータを励磁する。
例えば図3において、ステッピングモータ28のロータの回転を制限するストッパ29の位置STに対応するステータの電気角は1または1aである。従って、ステータが1aの電気角で停止されている場合、ロータは、ステータの電気角1aに相当する回転角の位置にある。従って、ステッピングモータ28のステータに対して電気角1a(1)の位置から一定回転量分だけ励磁すると、その励磁に応じてロータが回転し、ピックアップヘッド11を外周方向(FW)に移動する(ステップA4)。
コントローラ24は、外周方向に一定回転量移動されたピックアップヘッド11により、光ディスク10に記録されたディスクアドレスを読み出すための制御を実行する(ステップA5)。すなわち、レーザ制御部24cによりAPC回路36を駆動し、ピックアップヘッド11から光ディスク10に対して所定のレーザ光を照射させ、また回転制御部24aによりモータ制御回路30を制御して、光ディスク10を所定の回転数で回転させる。そして、コントローラ24は、ピックアップヘッド11から照射されるレーザ光を光ディスク10にフォーカスオンさせ、その後、トラッキングサーボをオンする。
光ディスク10からの反射光は、ピックアップヘッド11に設けられたフォトディテクタにより導かれる。そのフォトディテクタは、光量に応じた信号をヘッドアンプ14に出力する。ヘッドアンプ14は、ピックアップヘッド11のフォトディテクタからの信号をもとに、RF信号、トラッキングエラー信号(TE)、フォーカスエラー信号(FE)を生成して出力する。フォーカスエラー信号(FE)に応じて、ドライバ20からピックアップヘッド11に対してフォーカス駆動信号が出力されて、フォーカスサーボが実行される。また、トラッキングエラー信号(TE)に応じて、ドライバ22からピックアップヘッド11に対してトラッキング駆動信号が出力されて、トラッキングサーボが実行される。
ヘッドアンプ14から出力されるRF信号は、図示していない再生回路により復調され、光ディスク10に記録されたディスクアドレス(D1)が生成される。コントローラ24の位置検出部24dは、光ディスク10から読み取られたディスクアドレス(D1)を内部メモリに記憶する(ステップA6)。
ここで、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接し、ステッピングモータ28のロータが脱調する4つのケースの動作について説明する。
図4は、ステータの電気角1aの位置から一定回転量分だけ励磁した場合のロータの回転量(移動量)を示している。なお、図4〜図7においては、説明を簡単にするために、ピックアップヘッド11を光ディスク10の外周方向に移動する一定回転量を、ステッピングモータ28の1回転としている。ただし、実際には、光ディスク10に記録されたディスクアドレスをピックアップヘッド11が読み取ることができる位置まで移動させる回転量となる。
例えば、図4に示すように、ステッピングモータ28を1回転(4/4回転)させるため、PUH移動制御部24bによって電気角1aの位置にあるステータを励磁すると、このステータの励磁に応じてロータが1(4/4)回転する。そして、このロータの回転に伴いピックアップヘッド11が移動した位置の光ディスク10から読み取ったディスクアドレスをD1とする。
ここで、N>3である場合(ステップA7、No)、コントローラ24は、変数値Nに+1を加算して(ステップA11)、前述と同じステップA2〜A6の処理を実行する。すなわち、コントローラ24のPUH移動制御部24bはステッピングモータ28を駆動して、ピックアップヘッド11をストッパ29に当接させる。ここでは、PUH移動制御部24bは、ステッピングモータ28のステータの電気角が2aとなる位置で停止させる。
この場合、ロータの回転角が1a(1)の位置となった時点で、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接され、ステータは電気角が2a(2)となる位置で停止させる。そして、PUH移動制御部24bによって電気角が2a(2)の位置にあるステッピングモータ28のステータが励磁されると、ピックアップヘッド11は光ディスク10の外周方向(FW)に1回転だけ移動する。
図5には、電気角2aの位置から1回転分だけステータを励磁した場合のロータの回転量を示している。
図5に示すように、ステッピングモータ28を1回転(4/4回転)させるために、電気角2aにあるステータを励磁すると、電気角2a−1aの間(1/4回転)は、ロータの回転力はステータによって吸引されるために回転せず、ピックアップヘッド11をストッパ29に押しつけるように作用する。そして、ステータに対する励磁が電気角1aの位置以降になると、ロータの回転角とステータの電気角が相対するため、ステータに対する励磁に応じてロータも回転する。ロータの回転に伴いピックアップヘッド11が3/4回転だけ移動する。ここで、その移動位置の光ディスク10から読み取ったディスクアドレスをD2とする。
この図5の場合、ステータに対して1回転(4/4回転)するように励磁しても、ロータは3/4回転するだけとなる。すなわち、ステータに対する電気角2a−1aの範囲の励磁ではピックアップヘッド11が移動されない。したがって、図4のケースと比較して、回転角2a−1aの範囲に相当する分(1/4回転分)、ピックアップヘッド11の移動距離が短くなる。
同様にして、N>3である場合(ステップA7のNo)、コントローラ24は、変数値Nに+1を加算して(ステップA11)、前述と同じステップA2〜A6の処理を実行する。すなわち、コントローラ24はステッピングモータ28を駆動して、ピックアップヘッド11をストッパ29に当接させる。またここでは、ステッピングモータ28のステータの電気角が3aとなる位置で停止させる。
この場合、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接して、ステッピングモータ28のロータが停止した時の回転角は1a(1)に相当する位置であるとする。ステッピングモータ28のステータの電気角が3a(3)の位置で停止させたことにより、中立の状態となる。すなわち、ステータの電気角3a(3)の位置で停止されると、ロータは、ピックアップヘッド11をストッパ29に当接させた位置で停止する。そして、PUH移動制御部24bによって電気角が3a(3)の位置にあるステッピングモータ28のステータが励磁されると、ピックアップヘッド11は光ディスク10の外周方向(FW)に1回転だけ移動する。
図6には、電気角3aの位置から1回転分だけステータを励磁した場合のロータの回転量を示している。
図6に示すように、ステッピングモータ28を1回転(4/4回転)させるように、電気角3aの位置にあるステータを励磁すると、その励磁に応じてロータが1(4/4)回転する。ここで、ロータの回転に伴い、ピックアップヘッド11が移動した位置の光ディスク10から読み取ったディスクアドレスをD3とする。なお、ディスクアドレスD1とディスクアドレスD3とは同じアドレスである。
次に、同様にして、N>3である場合(ステップA7のNo)、コントローラ24は、変数値Nに+1を加算して(ステップA11)、前述と同じステップA2〜A6の処理を実行する。すなわち、コントローラ24はステッピングモータ28を駆動して、ピックアップヘッド11をストッパ29に当接させる。またここでは、ステッピングモータ28のステータの電気角が4aとなる位置で停止させる。
この場合、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接した時のロータの回転角が1a(1)に相当する位置であるとする。一方、ステータは電気角4a(4)となる位置で停止させる。この場合には、ロータはステータの電気角4aに相当する位置に回転吸引されるために、ステータの電気角4aと同じ位置である回転角4bの位置で停止するように動作する。すなわち、ピックアップヘッド11は、ストッパ位置STより1/4回転だけ外周方向(FW)に移動した位置で停止することになる。そして、PUH移動制御部24bによって電気角4a(4b)の位置にあるステッピングモータ28のステータが励磁されると、ピックアップヘッド11は光ディスク10の外周方向(FW)に1回転だけ移動する。
図7には、電気角4a(4b)の位置から1回転分だけステータを励磁した場合のロータの回転量を示している。
図7に示すように、ステッピングモータ28を1回転(4/4回転)させるように、電気角4a(4b)の位置にあるステータを励磁すると、ピックアップヘッド11はストッパ位置STから1/4回転だけ外周方向に移動して停止しているため、ストッパ位置STから5/4回転に相当する距離までロータが回転される。ここで、ロータの回転に伴いピックアップヘッド11が移動した先で読み取られたディスクアドレスをD4とする。
ここでN=4であるから、ステップA7の判断にてN>3ではないと判断するので(ステップA7のYes)、コントローラ24はステップA8の処理に移行する。こうして、ストッパ29にピックアップヘッド11を当接させた後にステッピングモータのステータを所定電気角で停止させ、更にそのステッピングモータによってピックアップヘッド11を外周方向に一定量移動させた位置のディスクアドレスを読み取る動作を4回繰り返し、ディスクアドレスD1〜D4を取得する。
次に、コントローラ24は、取得したディスクアドレスD1〜D4から光ディスク10の半径位置として平均値Daveを算出する(ステップA8)。
次に、コントローラ24は、ディスクアドレスD1〜D4の中から算出した平均値Daveに最も近いディスクアドレスを選択する(ステップA9)。そして、選択したディスクアドレスに対応するステータの電気角Naを判別し、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接される時のロータの回転角とする(ステップA10)。そして、コントローラ24は、このロータの回転角NaをフラッシュROM38に記憶する。
例えば、前述したステータの電気角1a(1)又は3a(3)の位置から、光ディスク10の外周方向にピックアップヘッド11を移動させるために1回転分だけステータを励磁した場合には、ピックアップヘッド11は、ほぼ同じ位置まで移動される(図4、図6を参照)。この時、光ディスク10から読み取られるディスクアドレスはD1,D3である。また、ステータの電気角2a(2)の位置から1回転分だけステータを励磁した場合には、ピックアップヘッド11は3/4回転分に相当する位置まで移動される(図5を参照)。この時、光ディスク10から読み取られるディスクアドレスはD2である。また、ステータの電気角4a(4b)の位置から1回転分だけステータを励磁した場合には、ピックアップヘッド11は5/4回転分に相当する位置まで移動される(図7を参照)。この時、光ディスク10から読み取られるディスクアドレスはD4である。
従って、ディスクアドレスD1,D2,D3,D4に対応するディスク半径位置からその平均値Daveを求めると、ディスクアドレスD1あるいはD3が平均値Daveと最も近い値と判定することができる。
なお、ディスクアドレスD1又はD3の何れを選択するかは、次のようにして決定することができる。例えば、ディスクアドレスD1の後に読み取られるディスクアドレスD2が、ディスクアドレスD1より光ディスク10の内周側から読み取られたアドレスであるかを判別する。同様にして、ディスクアドレスD3の後に読み取られるディスクアドレスD4が、ディスクアドレスD3より光ディスク10の内周側から読み取られたアドレスであるかを判別する。この結果、後から読み取られたディスクアドレスが光ディスク10の内周側であった方のディスクアドレスを選択するように設計する。
図4乃至図7の例では、ディスクアドレスD1の次に読み取られるディスクアドレスD2は、ディスクアドレスD1よりも光ディスク10の内周側となる。一方、ディスクアドレスD3の次に読み取られるディスクアドレスD4は、ディスクアドレスD3よりも光ディスク10の外周側となる。したがって、ディスクアドレスD1を選択する。図5に示すように、次に読み取られるディスクアドレスD2が、ディスクアドレスD1よりも光ディスク10の内周側である場合には、ピックアップヘッド11がストッパ29に押しつけられていたことになる。従って、ディスクアドレスD1が読み取られた時のステータの電気角1a(1)が、ストッパ29にピックアップヘッド11が当接した時のロータの回転角に相当すると判別することができる。そして、コントローラ24は、このロータの回転角1aをフラッシュROM38に記憶録する。
このフラッシュROM38に記憶された回転角1aはコントローラ24によって読み出され、ピックアップヘッド11を初期位置に設定させる動作において、ストッパ29に当接した際のステッピングモータ28の脱調を補正するデータとして使用され、その結果ピックアップヘッド11を正しく位置決めすることが可能とする。
すなわち、光ディスク10には、予め規定された位置に制御用データ等が記録されている。例えば、光ディスク10が、CDの場合にはTOC(table of contents)情報が、DVD及びHD−DVDの場合にはリードイン情報が定められた位置に記録されている。コントローラ24は、ストッパ29により規定される初期位置から、前述した各データが記録された位置までの距離を把握している。したがって、ピックアップヘッド11をストッパ29に当接させて初期位置を検出した後、短時間に制御用データの読み取り位置にピックアップヘッド11を移動させることができる。この際、コントローラ24は、フラッシュROM38に記憶した補正データをもとに、ステッピングモータの脱調を補正する。光ディスク装置の製造にあっては、ストッパ29に寸法誤差や取り付け誤差が生じている。このため、ピックアップヘッド11をストッパ29に当接して検出した初期位置に誤差が含まれていたとしても、精度良く読み取り対象とするデータが記録された位置にピックアップヘッド11を移動させることができる。
このようにして、本実施形態における光ディスク装置では、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接された時のステッピングモータ28のロータの回転角を検出し、この回転角を補正データとしてピックアップヘッド11の位置決めを補正することができる。従って、ストッパ29の寸法誤差や取り付け誤差によって光ディスク装置ごとにバラツキが生じていたとしても、ピックアップヘッド11の位置決めを高い精度で制御することができる。特に、HD−DVDなどのように、記録密度の向上に伴ってデータが記録されるトラックピッチが小さくなっていたとしても、ステッピングモータ28を回転角のレベルで補正することができるため、正確にデータの読み取りが可能となる。
なお、ストッパ29にピックアップヘッド11が当接されたことを検知する方法として、ステッピングモータ28の逆起電圧が低下、または0(V)となったことを検出することが考えられる。例えばステッピングモータ28に対して駆動する時間と、逆起電力を測定する時間とを設けることで逆起電圧を検出することが可能である。例えば、ステータの電気角の一部の区間で駆動を止め、その間に逆起電圧を検出することが可能である。しかしながら、この方法では、逆起電圧を測定している間に、ピックアップヘッド11がストッパ29に当たるとは限らない。また、逆起電圧の検出には時間遅れが伴うため、図3に示すように、逆起電圧が0(V)となったことを検出する時点と、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接することでロータの回転が停止される時点とに誤差が生じる。このため、逆起電圧の変化をもとにピックアップヘッド11がストッパ29に当接したことを検知する方法では、精度良く補正データを生成することができない。
これに対して、本実施形態における光ディスク装置では、ステータの電気角(360度)を複数に分割し、各電気角の位置から一定回転量だけ駆動してピックアップヘッド11を光ディスク10の外周方向に移動させている。そして、それぞれの移動位置の平均をもとにして、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接した時のロータの電気角を検出する。このため、ピックアップヘッド11がストッパ29に当接した時のロータの回転角を精度良く検知することができる。
なお、前述した説明では、ステータの電気角360°を4分割して、ピックアップヘッド11を光ディスク10の外周方向に移動させる動作を4回実行するとしているが、分割数を増やして、ピックアップヘッド11を外周方向に移動させる回数を増やすようにしても良い。また、ステータの1つの電気角について、ピックアップヘッド11を外周方向に移動させる動作を1回実行しているが、複数回を実行するようにしても良い。これにより、より高い精度でピックアップヘッド11がストッパ29に当接した時のロータの回転角を検出することができる。
また、ピックアップヘッド11の位置を補正するためのフラッシュROM38の補正データは、光ディスク装置の電源投入後に実行される初期動作において毎回実行しても良い。また、電源投入後に毎回実行するのではなく、光ディスク装置に対して最初の電源投入時に実行される初期動作において補正データを検出するようにしても良い。ここで、光ディスク装置に対する最初の電源投入は、光ディスク装置が工場から出荷される前の工場内で実行されるものとしても良いし、ユーザが最初に光ディスク装置を使用するために実行されるものとしても良い。最初の電源投入時に検出された補正データは、フラッシュROM38に記憶しておく(行程学習)。フラッシュROM38に補正データが記録されている場合、光ディスク装置のコントローラ24は、初期動作時には補正データを検出するための動作を実行せず、フラッシュROM38に記憶された補正データを読み出して、ピックアップヘッド11に対する位置決めを制御する。さらに、光ディスク装置は、外部からの指示に応じて、補正データを検出する動作を実行して、フラッシュROM38に記録するようにしても良い。例えば、ユーザからの指示に応じて補正データの修正をすることもできる。
なお、前述した説明では、光ディスク10を通常のデータ読み取り対象とするディスクとしているが、補正データを検出するための専用の基準ディスクを用いるようにしても良い。例えば、光ディスク装置に対する最初の電源投入時に基準ディスクを使用する。基準ディスクは、例えばディスクの半径方向の位置に対応するようにディスクアドレスが記録されているものする。
また、ピックアップヘッド11を外周方向(FW)に移動させた時のピックアップヘッド11の位置を、光ディスク10に記録されたアドレス情報を読み取ることで検出しているが、他の方法によってピックアップヘッド11が移動した距離を測定するようにしても良い。例えば、光センサ等によってピックアップヘッド11を検出して移動距離を検出することも可能である。
また、前述した実施形態では、ストッパ29を光ディスク10の内周側に設け、ピックアップヘッド11を内周方向(BW)に移動させることで、ピックアップヘッド11をストッパ29に当接させているが、ストッパ29を光ディスク10の外周側に設けるようにしても良い。この場合、初期動作においてピックアップヘッド11を外周側に移動させて、ピックアップヘッド11をストッパ29に当接させることにより初期位置を検出する。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の実施形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図。 本実施形態における電源投入後の初期動作時に補正データを検出するための処理について説明するためのフローチャート。 本実施形態における2相励磁により駆動されるステッピングモータ28のステータとロータの回転角の変化を示す図。 本実施形態における電気角1aの位置から1回転だけステータを励磁した場合のロータの回転量を示す図。 本実施形態における電気角2aの位置から1回転だけステータを励磁した場合のロータの回転量を示す図。 本実施形態における電気角3aの位置から1回転だけステータを励磁した場合のロータの回転量を示す図。 本実施形態における電気角4aの位置から1回転だけステータを励磁した場合のロータの回転量を示す図。
符号の説明
10…光ディスク、11…ピックアップヘッド(PUH)、12…対物レンズ、14…ヘッドアンプ、16,18…サーボアンプ、20,22,26…ドライバ、24…コントローラ、24a…回転制御部、24b…PUH移動制御部、24c…レーザ制御部、24d…位置検出部、24e…回転角制御部、27…リードスクリュー、28…ステッピングモータ、29…ストッパ、30…モータ制御回路、32…ディスクモータ、34…分周器、36…APC回路、38…フラッシュROM。

Claims (6)

  1. 光ディスクに記録されたデータに応じた信号を検出するピックアップヘッドと、
    ステータに対して励磁することでロータを回転させて、前記ピックアップヘッドをディスクの半径方向に移動させるステッピングモータと、
    前記ステッピングモータにより移動される前記ピックアップヘッドを当接させて移動範囲を規制するストッパと、
    前記ピックアップヘッドを前記ストッパに当接させて初期位置に設定させる時、前記ピックアップヘッドが前記ストッパに当接した時の前記ロータの回転角に相当する前記ステータの電気角を出力して前記ステッピングモータの駆動を制御するコントローラと
    を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記ステータの電気角は、360度の電気角を複数に分割したそれぞれの電気角で試行した結果から選択されたものであることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記コントローラは、
    (1)前記ステッピングモータを励磁して前記ピックアップヘッドを前記ストッパが設けられた第1の方向に所定距離移動するように駆動し、
    (2)前記ピックアップヘッドが前記ストッパに当接することにより前記ステッピングモータのロータが脱調した後、前記ステッピングモータのステータが所定の電気角となる位置で停止させ、
    (3)前記所定の電気角の位置で停止した前記ステッピングモータを励磁して、前記ピックアップヘッドを前記第1の方向と反対の第2の方向に一定回転量移動するように駆動し、
    (4)前記一定回転量移動した前記ピックアップヘッドが位置するディスクアドレスを読み取り、
    前記(1)乃至(4)の動作を前記ステータの電気角(360度)をN分したそれぞれの電気角で複数回実行し、それにより読み取ったディスクアドレスが示す位置情報の平均値を算出し、
    前記平均値に最も近い位置の前記ステータの電気角を前記ステッピングモータのロータの回転角を表す前記補正データとして記憶する
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 前記補正データを記憶するための不揮発性メモリをさらに具備し、
    前記コントローラは、前記不揮発性メモリに記憶された補正データをもとに、前記ストッパに当接した時の前記ステッピングモータのロータ回転角を補正することを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
  5. 光ディスクに記録されたデータに応じた信号を検出するピックアップヘッドと、
    ステータに対して励磁することでロータを回転させて、前記ピックアップヘッドをディスクの半径方向に移動させるステッピングモータと、
    前記ステッピングモータにより移動される前記ピックアップヘッドを当接させて移動範囲を規制するストッパとを有する光ディスク装置におけるピックアップ位置決め方法であって、
    前記ピックアップヘッドを前記ストッパに当接させて初期位置に設定させる時、前記ピックアップヘッドが前記ストッパに当接した時の前記ロータの回転角に相当する前記ステータの電気角を出力して前記ステッピングモータの駆動を制御することを特徴とするピックアップ位置決め方法。
  6. 前記ステッピングモータのロータの回転角は、
    (1)前記ステッピングモータを励磁して前記ピックアップヘッドを前記ストッパが設けられた第1の方向に所定距離移動するように駆動し、
    (2)前記ピックアップヘッドが前記ストッパに当接することにより前記ステッピングモータのロータが脱調した後、前記ステッピングモータのステータが所定の電気角となる位置で停止し、
    (3)前記所定の電気角の位置で停止した前記ステッピングモータを励磁して、前記ピックアップヘッドを前記第1の方向と反対の第2の方向に一定回転量移動するように駆動し、
    (4)前記一定回転量移動した前記ピックアップヘッドが位置するディスクアドレスを読み取り、
    前記(1)乃至(4)の動作を前記ステータの電気角(360度)をN分したそれぞれの電気角で複数回実行し、それにより読み取った前記ディスクアドレスが示す位置情報の平均値を算出し、
    前記平均値に最も近い位置に対応する前記ステータの電気角とする
    ことを特徴とする請求項5に記載のピックアップ位置決め方法。
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