JP2008026801A - 光学装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ズーム動作前後で対象物がボケることを防止し、ズーム動作を行なうことが可能な光学装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】 画像から対象物を検出する対象物検出手段と、ズームレンズの位置に応じたフォーカスレンズの位置に関するデータを記憶した記憶手段と、ズームレンズの移動に伴うピント補正制御を前記記憶手段のデータに基づいてフォーカスレンズを移動させて行なう制御手段とを有し、前記制御手段は、前記対象物検出手段により得られた対象物の大きさに応じて、前記ピント補正制御を行なうことを特徴とする光学装置を提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は自動焦点調節機能を備えた光学装置及びその制御方法に関するものである。
撮像装置において、wide側(tele側)で被写体(対象物)にピントが合っていれば、tele側(wide側)へのズームイン(ズームアウト)動作後にも、その被写体にピントが合っていることが望まれている。また、被写体検出機能を有する撮像装置においては、ズーム動作後にも被写体にピントがあっていることにより被写体検出を素早く行なうことができる。
上記理由により、従来は、ズーミング中の画像のピントずれ、及びズームレンズとフォーカスレンズの衝突等を防止するためにズーム動作に応じてフォーカスレンズを移動させる、いわゆるズームトラッキング制御が行なわれていた(例えば、特許文献1参照)。図1はズームレンズとフォーカスレンズの位置関係を表したズームトラッキング軌跡(カム軌跡)であり、各被写体距離に対して位置関係が決まっている。ズーム動作を行なう際には、ズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置とから被写体距離に対応する情報が算出される。それに対応したズームトラッキング軌跡を追従してズーム動作が行なわれる。例えば、ズームイン動作において、被写体wide側でのフォーカスレンズ位置から被写体距離が無限遠と判断されれば、軌跡101を追従してズームイン動作が行なわれる。こうすることによって無限遠にピントを合わせつつズームイン動作を行なうことができる。
特開平1−321416号公報
上記従来例において、被写界深度によってはフォーカスレンズとズームレンズの位置関係から正確な被写体距離の算出を行なえない。例えば、被写体までの距離が5mであったとしても、被写体距離が無限遠と判断されれば、図1のズームレンズとフォーカスレンズの位置関係に基づいて無限遠のズームトラッキング軌跡を追従していた。
そのため、被写体がボケてしまう場合があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、被写体にボケが生じることのないようにズーム動作を行なうことにある。
上記目的を達成するために、本出願に係る光学装置は画像から対象物を検出する対象物検出手段と、ズームレンズの位置に応じたフォーカスレンズの位置に関するデータを記憶した記憶手段と、ズームレンズの移動に伴うピント補正制御を前記記憶手段のデータに基づいてフォーカスレンズを移動させて行なう制御手段とを有し、前記制御手段は、前記対象物検出手段により得られた対象物の大きさに応じて、前記ピント補正制御を行なうことを特徴とする。
また、本発明の光学装置の制御方法は、ズームレンズの位置に応じたフォーカスレンズの位置に関するデータを取得するステップと、ズームレンズの移動に伴うピント補正制御を前記記憶手段のデータに基づいて前記フォーカスレンズの移動をさせるピント補正ステップとを有し、前記補正ステップでは、対象物の大きさに応じて、前記ピント補正を行なうことを特徴とする。
本発明によれば対象物のボケを従来に比べて画期的に抑えたズーム動作を行なうことができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(撮像装置の構成)
図2は、本実施形態の撮像装置(光学装置)のブロック図である。201は、ズームレンズ、フォーカスレンズ及び絞りからなる光学系である。202はメカニカルシャッタ(メカシャッタと図示する)、203は被写体からの光を像信号に変換する撮像素子、204はアナログ信号処理を行なうCDS回路、205はアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。また、206は撮像素子203やCDS回路204及びA/D変換器205を動作させる信号を発生するタイミング信号発生回路、207は光学系201やメカニカルシャッタ202及び撮像素子203の駆動回路である。また、208は、撮像した画像データに必要な信号処理を行なう信号処理回路である。さらに、信号処理回路には顔検出回路222を備えている。209は、信号処理された画像データや顔検出結果を記憶する画像メモリである。また、210は、撮像装置から取り外し可能な画像記録媒体であり、211は、信号処理された画像データを画像記録媒体210に記録するための処理をする記録回路である。また、212は、信号処理された画像データを表示する画像表示装置、213は、画像表示装置212に画像を表示するための処理をする表示回路である。また、214は、撮像装置全体を制御するシステム制御部である。また、215は、システム制御部214で実行される制御方法を記載したプログラムや、プログラムを実行する際に使用されるパラメータやテーブル等の制御データを記憶しておく不揮発性メモリ(ROM)である。不揮発性メモリ215はさらに、ズームトラッキング軌跡データ、及び、キズアドレス等の補正データも記憶している。ここでいうズームトラッキング軌跡データとは、ズームレンズの位置及び被写体距離に応じたフォーカスレンズの位置に関するデータである。このズームトラッキング軌跡データにしたがって、ズームレンズの移動に応じてフォーカスレンズを移動させれば、ピント補正制御を行なうことが可能となる。また、216は、不揮発性メモリ215に記憶されたプログラムや、制御データ及び補正データを転送して記憶しておき、システム制御部214が撮像装置を制御する際に使用する揮発性メモリ(RAM)である。また、217がストロボとなっている。
さらに、システム制御部214には顔検出の動作を制御する顔検出動作制御部223が備えてあり、光学系201には手ぶれ補正を行なうIS(Image Stabilizer)レンズ、が含まれている。また、振れ検出部224では振動ジャイロなどにより撮像装置の振れを検出することができ、この情報を元に手ぶれ補正が行なわれる。
218は撮像装置の操作部であって、撮影条件の設定や撮影モードなどの選択を行なう。メインスイッチ(メインSW)221は操作者の指示によりシステムに電源を投入するためのスイッチ、219はシャッターボタンが操作者により半押しされたときにONとなるスイッチであって、ONとなると撮像のスタンバイ動作が行なわれる。220はシャッターボタンが操作者により押されたときにONとなるスイッチであって、ONとなると撮像が行なわれる。225は操作者によるズーム動作の指示を受けつけるズームキーである。
以下、上述のように構成された撮像装置を用いた撮像動作について説明する。なお、以下の撮像動作ではメカニカルシャッタ202を使用する。撮像動作に先立ち、撮像装置の電源投入時等のシステム制御部214の動作開始時において、不揮発性メモリ215から必要なプログラム、制御データ及び補正データを揮発性メモリ216に転送して記憶しておくものとする。また、これらのプログラムやデータは、システム制御部214が撮像装置を制御する際に使用する。さらに、必要に応じて、追加のプログラムやデータを、適宜、不揮発性メモリ215から揮発性メモリ216に転送したり、システム制御部214が直接不揮発性メモリ215内のデータを読み出したりして使用するものとする。
まず、光学系201は、システム制御部214からの制御信号により、絞りとレンズを駆動して、適切な明るさに設定された被写体像を撮像素子203上に結像させる。次に、メカニカルシャッタ202は、システム制御部214からの制御信号により、必要な露光時間となるように撮像素子203の動作に合わせて撮像素子203を遮光するように駆動される。この時、撮像素子203が電子シャッタ機能を有する場合は、メカニカルシャッタ202と併用して、必要な露光時間を確保してもよい。撮像素子203は、システム制御部214により制御されるタイミング信号発生回路206が発生する動作パルスをもとにした駆動パルスで駆動され、被写体像を光電変換により電気信号に変換してアナログ画像信号として出力する。撮像素子203から出力されたアナログの画像信号は、システム制御部214により制御されるタイミング信号発生回路206が発生する動作パルスにより、CDS回路204でクロック同期性ノイズを除去し、A/D変換器205でデジタル画像信号に変換される。次に、システム制御部214により制御される信号処理回路208において、デジタル画像信号に対して、色変換、ホワイトバランス、ガンマ補正等の画像処理、解像度変換処理、画像圧縮処理等がなされる。画像メモリ209は、信号処理中のデジタル画像信号を一時的に記憶したり、信号処理されたデジタル画像信号である画像データを記憶したり、顔検出結果を一時的に記憶したりするために用いられる。信号処理回路208で信号処理された画像データや画像メモリ209に記憶されている画像データは、記録回路において画像記録媒体210に適したデータに変換されて画像記録媒体210に記録される。ここでいう画像記録媒体210に適したデータとは、例えば階層構造を持つファイルシステムデータである。また、信号処理回路208で信号処理された画像データや画像メモリ209に記憶されている画像データは、信号処理回路208で解像度変換処理を実施される。その後、表示回路において画像表示装置212に適した信号(例えばNTSC方式のアナログ信号等)に変換される。そして画像表示装置212に表示される。
ここで、信号処理回路208においては、システム制御部214からの制御信号により信号処理をせずにデジタル画像信号をそのまま画像データとして、画像メモリ209や記録回路に出力してもよい。また、信号処理回路208は、システム制御部214から要求があった場合に、信号処理の過程で生じたデジタル画像信号や画像データの情報、あるいは、それらから抽出された情報をシステム制御部214に出力する。ここでいう信号処理の過程で生じたデジタル画像信号や画像データの情報とは、例えば、画像の空間周波数、指定領域の平均値、圧縮画像のデータ量等の情報などである。さらに、記録回路は、システム制御部214から要求があった場合に、画像記録媒体210の種類や空き容量等の情報をシステム制御部214に出力する。
さらに、画像記録媒体210に画像データが記録されている場合の再生動作について説明する。システム制御部214からの制御信号により記録回路は、画像記録媒体210から画像データを読み出す。また、システム制御部214からの制御信号により信号処理回路208は、画像データが圧縮画像であった場合には、画像伸長処理を行ない、画像メモリ209に記憶する。画像メモリ209に記憶されている画像データは、信号処理回路208で解像度変換処理を実施された後、表示回路において画像表示装置212に適した信号に変換されて画像表示装置212に表示される。
(実施形態の動作)
以下、実施形態の動作について、図3〜図8を参照して詳細に説明する。
<撮像装置の全体的動作>
図3は、本実施形態の撮像装置の全体動作を示すフローチャートである。この処理は顔検出を行なう設定であった場合にシステム制御部214において実施される。
まず、ステップS301で顔検出回路222(被写体検出部)にて顔検出処理が行なわれ、検出結果は検出・未検出にかかわらずに画像メモリ209に一時的に保存される。その後、ステップS302へ進む。ステップS302では、システム制御部214がズームキー225の状態を検出する。ズームキー225が操作されていればステップS303へ進み、そうでなければステップS306へ進む。ステップS303では操作されているズーム動作が、ズームイン動作であるか、ズームアウト動作であるかの判断を行なう。ズームアウト動作であった場合は、後述する図4のフローチャートに従ってズームアウト動作が行なわれ(ステップS304)、ズームイン動作であった場合は後述する図5のフローチャートに従ってズームイン動作が行なわれる(ステップS305)。その後、ステップS306へ進む。
ステップS306ではスイッチSW1の状態を調べて、ONであればステップS307へ進み、そうでなければステップS301へ戻る。ステップS307では、撮像素子203の出力信号から被写体輝度を算出し信号処理回路208がAE処理を行なう。AE処理においては、撮像素子203の出力信号から、一画面分の領域の一部を取り出して、この領域の信号の輝度値に対して累積加算等の演算処理が行われる。これにより、被写体の明るさに応じたAE評価値が算出される。その後、信号処理回路208にてAF処理が行なわれる。AF処理においては、撮像素子203の出力信号から一画面分の領域の一部を取り出して、この領域の信号の高周波成分がハイパスフィルター(HPF)等を介して抽出され、更に累積加算等の演算処理が行われる。これにより、高域側の輪郭成分量等に対応するAF評価値が算出される。AFはAF評価値が最も多くなるフォーカスレンズの位置(合焦位置)を求めることにより行われる。
また、前述の顔検出処理が行われた場合は顔検出の結果を元にAE、AF処理が行なわれる。具体的には、顔検出回路222にて検出された顔に対応する領域の信号にて前述のAE処理やAF処理が行なわれる。
ステップS308ではシステム制御部214でスイッチSW2の状態を調べて、ONであればステップS309へ進み撮像動作を行なう。そうでなければステップS310へ進む。ステップS310ではスイッチSW1の状態を調べて、ONであればステップS308へ戻り、そうでなければS301へ戻る。ステップS309の撮像後はステップS310へと進む。
<ズームアウト動作>
図3のステップS304のズームアウト動作について、図4を用いて説明する。
この処理は、システム制御部214によって行なわれる。図4のシーケンスは、ズームアウト動作であった場合は、フォーカスレンズとズームレンズの位置関係から算出された被写体距離のズームトラッキング軌跡を追従してズームアウトされる。これは、ズームアウト動作においてはズームアウトが進むにつれて(焦点距離が短くなるにつれて)被写界深度が深くなるので、ズームアウト動作前後において被写体がボケることはないためである。
まず、ステップS401でシステム制御部214によってズームトラッキング軌跡をROM215から読み出し、フォーカスレンズ位置:F1とズームレンズ位置:Z5から被写体距離:L1が算出される(図6のa)。次に、ステップS402で前記処理にて求められた被写体距離:L1のズームトラッキング軌跡を追従してズームアウト動作が行なわれて、ステップS403へ進む。
ステップS403ではシステム制御部214によってズームキー225が操作中であるかの検出を行ない、操作中であった場合は再びステップS402へ戻り、そうでない場合はステップS404へ進みズームアウト動作が停止される。
図6のaはズームレンズ位置:Z5からズームレンズ位置:Z1までズームアウトされた場合の駆動軌跡を表している。
<ズームイン動作>
図3のステップS305のズームイン動作を、図5を用いて説明する。
この処理は、信号処理回路208とシステム制御部214によって行なわれる。図5のシーケンスは、顔検出設定が行なわれていた場合に、顔検出の検出結果から求めた被写体距離のズームトラッキング軌跡を追従するようにしてズームインされる。
まず、ステップS501でシステム制御部214によってズームトラッキング軌跡をROM215から読み出し、フォーカスレンズ位置:F2とズームレンズ位置:Z1から被写体距離:L2が算出される(図6のb)。次に、ステップS502にて、ステップ301で行なわれた顔検出の結果を画像メモリ209から取得しステップS503へと進む。ステップS503では前記処理にて取得された顔検出結果の顔の大きさから被写体距離:A1の算出を行なう。算出方法として、顔の大きさが大きければ距離は近く、小さいと遠いと判断できるので、被写体としての顔の大きさとその被写体距離に比例関係をもたせて算出を行なう。ここで、顔が未検出であればA1=0とする。
ここで、顔検出回路222では、パターン認識処理を実行して画像データから顔の情報を検出する。この顔の画像データの検出方法としては、パターン認識を用いる方法以外に、ニューラルネットワーク等による学習を用いる方法、物理的な形状における特徴のある部位を画像領域から抽出する方法がある。その他にも、検出した顔の肌の色や目の形等の画像特徴量を統計的に解析する方法等の多数の方法がある。さらに、実用化が検討されている方法としては、ウェーブレット変換と画像特徴量を利用する方法等がある。
システム制御部214(顔サイズ判別部を含む)は、顔検出回路222によって検出された顔の情報から顔領域(顔座標)におけるピクセル数をカウントし、このピクセル数により顔のサイズを判別する。
システム制御部214は、顔検出回路222によって検出された顔の情報(目の位置情報)に基づいて目の間隔を算出し、予め求めておいた目の間隔と顔のサイズ(ピクセル数)との統計的関係を用いてテーブル化し、顔のサイズを判別してもよい。また、顔の四隅(所定位置)の座標値から顔領域におけるピクセル数をカウントすることにより、顔のサイズを判別してもよい。
システム制御部214では、顔のサイズ(ピクセル数)及び被写体距離の関係を示したデータを基に作成されたレンズ焦点距離38mm(広角)時の変換テーブルとを参照して被写体距離を求める。上述したように、顔の大きさとその被写体距離には比例関係がある。
ズーム時におけるレンズ焦点距離が38mmでないときは、(38/ズーム時におけるレンズ焦点距離(mm))及び(判別した顔のサイズ)の積算値を用いて、変換テーブルを参照する。
これにより、被写体距離を求めることができる。
次のステップS504では、A1=0でないか判断を行なう。つまり、顔が検出されていなければL2のズームトラッキング軌跡を追従してズームイン動作される。そうでない場合は、ステップS505へ進む。次のステップS505では、フォーカスレンズ位置とズームレンズ位置から算出した被写体距離:L2と顔検出結果の顔の大きさから算出された被写体距離:A1との比較を行なう。A1≒L2であった場合はステップS507へ進みL2のズームトラッキング軌跡を追従してズームイン動作される。そうでない場合は、A1のズームトラッキング軌跡を追従してズームイン動作するためにステップS506へと進む。ステップS506では、追従する軌跡の修正が行なわれる。修正内容は例えば、図6のbのようにズームイン動作を行ないながら、ズームトラッキング軌跡:A1に乗り換えるように追従を行なう(点601→点604→点603)。こうしてズームイン後には被写体距離:A1にピントを合わせることができる。
ステップS507では、L2のズームトラッキング軌跡又はステップS506で修正された軌跡を追従してズームイン動作がなされる。
次のステップS508ではズームキー225が操作されているか判断を行い、行なわれていなければステップS511へ進み、ズームイン動作は停止される。操作されていれば、ステップS509へ進む。ステップS509では、制御回路214にて所定以上にズームイン動作が行なわれたか判断を行ない、行なわれていればステップS510へと進む。行なわれていなければ、ステップS507へと進みズームイン動作が続けられる。ここで、所定量以上のズームイン動作が行なわれたかの判断は、所定の時間間隔:ΔT(ズーム動作開始からの経過時間を含む)またはズームレンズ位置間隔:ΔZ(ズーム動作開始からのズームレンズの移動量を含む)などを決めておき判断する。
ステップS510では、顔検出回路222にてズームイン動作中の画像を取得し顔検出が行なわれ、ステップS504へと進む。ここでの処理は、顔検出は図7のようにズームイン動作と平行して行なわれる。こうすることによって、たとえ顔検出に時間がかかる場合でも、タイムロスなくズームイン動作を行なえる。また、このように所定間隔で顔の検出を繰り返すことによって、ズームイン動作以前に被写体の顔が小さくて検出できなかった場合でも、ズームイン動作後においては被写体にピントを合わせることが可能となる。
以上により、顔検出結果をズームトラッキング制御に反映させることにより、ズームイン動作前後において被写体(顔)にボケが生じることがなくなる。
なお、上記実施形態では、ステップS506でのズームトラッキング軌跡の修正内容として点601→点604→点603のような軌跡であったが、これに限らない。例えば、点601→点602→点603のように、一度フォーカスレンズだけを移動させてから、ズームトラッキング軌跡:A1を追従してもよい。
また、上記実施形態では、顔検出設定がなされえているときに行なわれる処理であったが、これに限らない。例えば、ポートレートモードなどの人物が被写体となるシーンモードが選ばれても顔検出設定がなされていない場合がある。この場合は図8のように、初期のズーム動作は従来どおり行ない、顔検出を行なってから、その結果に基づいて軌跡修正を行なってもよい。
また、上記実施形態では、図5のステップS509での判断は、予め決められた時間間隔:ΔTまたはズームレンズ位置間隔:ΔZによって判断がなされていた。しかしながら、例えば、顔検出機能によって算出される顔検出結果の信頼度や成功度などが、低ければ間隔を短くし、高ければ間隔を長くするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、顔検出回路222にて顔検出処理が行なわれ、検出結果は検出・未検出にかかわらずに画像メモリ209に一時的に保存される構成としたが被写体(対象物)を検出するものであれば顔でなくてもよい。例えば、背景から被写体像を切り出して検出したりすることも考えられる。このとき被写体は人物以外でも予めある程度大きさがわかっている被写体であればよい。
また、上記実施形態では、SW1がONとなる前のズームキーの操作によるズーム動作中のピント補正に関して説明したが、これに限るものではない。例えば、動画撮影中にズームキーの操作があった場合にフォーカスレンズを移動させてピント補正をする際にも適用できる。
また、ズーム動作が行なわれる前の状態では、前述のAF評価値を得る焦点検出方式もしくは位相差AF方式にて被写体にピントが合う位置にフォーカスレンズが移動されているものとする。なお、ここでいう位相差AF方式では、被写体からの光束A、Bが光学系をとおり、予定結像面に結像し、予定結像面の後方に設置した一対の二次結像レンズによってAFセンサa、bに再結像する。そして、このAFセンサa、bに再結像した被写体像の位相差を最小にすることによって焦点検出する。
また、上記実施形態では、ズームアウトの際に、レンズ位置から算出した被写体距離情報を利用して軌跡修正を行ったが、ズームインの際と同様にして被写体としての顔検出結果から軌跡修正を行っても良い。被写界深度によっては、被写体の大きさを利用して軌跡修正を行う方が適切な場合があるからである。
また、上記実施例では、レンズ鏡筒が一体的に設けられた撮像装置について説明したが、本発明は、レンズ交換式の撮像装置(一眼レフデジタルカメラなど)にも適用することができる。さらに、撮像装置から画像信号を取得してスキャンAF処理を行う光学機器としての交換レンズにも適用することができる。
なお、本実施形態では、ズームレンズやフォーカスレンズなどの光学系を有する撮像装置を例にとって説明したが、これに限るものではない。例えば、望遠鏡や顕微鏡等でもよい。
代表的なズームトラッキング軌跡を示すグラフである。 本発明を適用した撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した撮像装置の処理を示すフローチャートである。 図3におけるズームアウト動作処理のフローチャートである。 図3におけるズームイン動作処理のフローチャートである。 本発明のズームトラッキング動作を示すグラフである。 ズームトラッキング動作と顔検出の処理関係を示すグラフである。 顔検出がなされていない場合の、ズームトラッキング動作と顔検出の処理関係を示すグラフである。
符号の説明
201 光学系
202 メカニカルシャッタ
203 撮像素子
204 CDS
205 A/D変換機
206 タイミング信号発生装置
207 駆動回路
208 信号処理回路
209 画像メモリ
210 記録媒体
211 記録用回路
212 画像表示装置
213 表示用回路
214 システム制御回路
215 不揮発性メモリ
216 揮発性メモリ
217 ストロボ
218 撮像装置操作部
219 スイッチ(SW1)
220 スイッチ(SW2)
221 メインスイッチ
222 顔検出回路
223 顔検出動作制御部
224 振れ検出部
225 ズームキー

Claims (8)

  1. 画像から対象物を検出する対象物検出手段と、
    ズームレンズの位置に応じたフォーカスレンズの位置に関するデータを記憶した記憶手段と、
    ズームレンズの移動に伴うピント補正制御を前記記憶手段のデータに基づいてフォーカスレンズを移動させて行なう制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記対象物検出手段により得られた対象物の大きさに応じて、前記ピント補正制御を行なうことを特徴とする光学装置。
  2. 前記ピント補正制御は、前記対象物を検出した際の焦点距離に応じて変わることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記制御手段は、予め決められた量以上のズーム動作が行なわれたときに取得された前記対象物の画角に対する大きさに基づいて前記補正制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の光学装置。
  4. 前記予め決められた量とは、少なくともズーム動作開始からの経過時間及びズームレンズの移動量のいずれか一方を含むことを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
  5. 前記ズームレンズの位置及び前記フォーカスレンズの位置から対象物の距離に対応する情報を検出する検出手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記検出手段により得られた対象物の距離に対応する情報と前記記憶手段に記憶されたデータとに基づいて前記フォーカスレンズを移動させるピント補正制御を行なった後に、前記対象物検出手段により得られた対象物の大きさに応じたピント補正制御を行なうことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の光学装置。
  6. 前記ズームレンズの位置及び前記フォーカスレンズの位置から対象物の距離に対応する情報を検出する検出手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記対象物検出手段により対象物が検出されていない場合に、前記検出手段により得られた対象物の距離に対応する情報と前記記憶手段に記憶されたデータとに基づいて前記フォーカスレンズを移動させるピント補正制御を行なうことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の光学装置。
  7. 前記制御手段は、ズームアウト動作の場合には前記対象物検出手段により得られた対象物の大きさに応じて制御し、ズームイン動作が行なわれる場合には、前記対象物検出手段の検出結果を用いないことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の光学装置。
  8. ズームレンズの位置に応じたフォーカスレンズの位置に関するデータを取得するステップと、
    ズームレンズの移動に伴うピント補正制御を前記記憶手段のデータに基づいて前記フォーカスレンズの移動をさせるピント補正ステップとを有し、
    前記補正ステップでは、画像から得られる対象物の大きさに応じて、前記ピント補正を行なうことを特徴とする光学装置の制御方法。
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