JP2008026526A - 交換レンズと交換レンズの絞り操作部材の調整方法 - Google Patents

交換レンズと交換レンズの絞り操作部材の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】交換レンズにおける絞りリングにおいて、小型で、容易に回転角度を設定できる交換レンズを提供する。
【解決手段】被写体の光学的な像を形成する撮影光学系と、撮影光学系の光軸上の所定位置に設けられ、撮影光学系の絞り値を変更可能な絞り手段と、絞り手段を駆動する駆動手段と、撮影光学系の光軸に同軸の円筒形状であり、駆動手段で駆動して絞り装置の絞り値を変更するために手動により回転操作される絞り操作部材と、操作部材の回転角度に応じた検出値を出力する回転角度検出手段と、回転角度検出手段の検出値に応じた絞り値を記憶する記憶手段と、絞り操作部材の回転操作により検出された検出値により、記憶手段から絞り値を読み出し、駆動手段を制御する絞り制御手段とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に一眼レフデジタルカメラの交換レンズに関する。
近年、被写体の光学的な像を電気的な画像信号に変換して出力可能な一眼レフデジタルカメラが、急速に普及している。この一眼レフデジタルカメラでは、撮影者等によるファインダを用いた被写体観察時には、撮影レンズに入射した光(すなわち被写体像)を、レンズの後の撮影用光路上に配置した反射ミラーで反射することにより光路を変更し、ペンタプリズム等を通して正像にして光学ファインダに導くことで、レンズを通した被写体像を光学ファインダから見ることができる。
また、撮影時の露出値を容易に変更するため、デジタルカメラ本体、あるいは交換レンズに、シャッタースピード、あるいは絞り値の設定を行う操作部材がそれぞれ搭載されている。この交換レンズに絞り値設定用の操作リングを搭載した交換レンズ式カメラは、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2003−29131号公報
従来の一眼レフ方式のカメラの絞りリングの回転角度検出部は、端子パターンと弾性金属部材により構成されている。固定リングの外周面に帯状のフレキシブル配線板が被着され、その配線板の上には導電膜からなる複数の端子パターンが円周方向に沿って所定間隔で配設されている。一方、回転操作部材である絞りリングの内面には、回転に伴って、上記各端子パターン上を接触しながら摺動する弾性金属部材からなる接片が固定されている。したがって、絞りリングの回転に伴って、直列接続される抵抗素子の数が変化し、出力端子からの操作部材の回転に対応して電位レベルが変化する信号が取り出せることにより、絞りリングの回転角度を検出できる構成となっている。
しかしながら従来の絞りリングの構成においては、複数の端子パターンを配設するための光軸方向のスペースが必要なため、端子パターンの幅が広くなり、絞りリングの光軸方向の幅を狭くできないため、交換レンズの小型化が困難であった。さらには、絞りリングの回転方向のステップ数(絞り値の検出数)が多くなると、直列接続される抵抗素子の数も増えるため、そのステップ数にも限界があり、例えば、F2からF22までを、1/3AVごと(全部で22ステップ)にて検出するような多段階の検出には不向きであった。
そこで、本発明は、交換レンズの絞りリングの回転角度を検出する構成として、多段階検出に対応すると共に、交換レンズの小型化、さらには絞りリングの回転角度調整を容易に行うことができる絞りリングを搭載した交換レンズを提供することを目的とする。
本発明は、被写体の光学的な像を電気的な画像信号に変換可能な撮像装置に用いられるレンズ鏡筒であって、被写体の光学的な像を形成する撮影光学系と、撮影光学系の光軸上の所定位置に設けられ、撮影光学系の絞り値を変更可能な絞り手段と、絞り手段を駆動する駆動手段と、撮影光学系の光軸に同軸の円筒形状であり、駆動手段で駆動して絞り装置の絞り値を変更するために手動により回転操作される絞り操作部材と、絞り操作部材の回転角度に応じた検出値を出力する回転角度検出手段と、回転角度検出手段の検出値に応じた絞り値を記憶する記憶手段と、絞り操作部材の回転操作により検出された検出値により、記憶手段から絞り値を読み出し、駆動手段を制御する絞り制御手段とを備えたことを特徴とする交換レンズである。
さらに本発明は、撮影光学系の光軸上の所定位置に設けられ、撮影光学系の絞り値を変更可能な絞り手段と、絞り手段を駆動する駆動手段と、撮影光学系の光軸に同軸の円筒形状であり、駆動手段を駆動して絞り装置の絞り値を変更するために手動により回転操作される絞り操作部材と、絞り操作部材の回転角度に応じた検出値を出力する回転角度検出手段と、回転角度検出手段の検出値に応じた絞り値を記憶する記憶手段と、絞り操作部材の回転操作により検出された検出値により、記憶手段から絞り値を読み出し、駆動手段を制御する絞り制御手段とを備えた交換レンズの絞り操作部材の調整方法であって、絞り操作部材の第1の回転角度にて、前記回転角度検出手段から出力する第1の回転角度検出値を記憶する第1の記憶工程と、絞り操作部材の第2の回転角度にて、前記回転角度検出手段から出力する第2の回転角度検出値を記憶する第2の記憶工程と、第1、第2の回転角度検出値により、絞り操作部材の回転角度に応じたすべての絞り値を算出し、記憶する第3の記憶工程とを含むことを特徴とする交換レンズの絞り操作部材の調整方法である。
本発明によれば、一眼レフデジタルカメラにおいて、絞りリングのマニュアル操作部材を備えながら、絞りリングの回転角度検出に関する部品点数の削減、回転角度検出ステップ数の増加、交換レンズの小型化を図ると共に、工場などでの絞りリングの回転角度の調整を容易に行うことができる。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る交換レンズについて説明する。
図1に示すデジタルカメラは、交換レンズ式の一眼レフタイプのデジタルカメラ1である。交換レンズ2は、レンズマウント21を有し、デジタルカメラ1のボディ前面に設けられたボディーマウント23に着脱可能に装着される。交換レンズ2を通過した被写体光は、クイックリターンミラー4のメインミラー4aにより2つの光束に分割され、反射光束はファインダ光学系19へ導かれる。一方、透過光束は、クイックリターンミラー4の背面側に設けられたサブミラー4bで反射されて、焦点検出用ユニット5のAF用光束として利用される。この焦点検出用ユニット5は、一般的には、位相差検出方式が使用される。
メインミラー4aで反射された光束はファインダースクリーン6上に結像される。ファインダースクリーン6上に結像された被写体像は、ペンタプリズム7および接眼レンズ8 を介してファインダ接眼窓9から観察することができる。
撮影モードにおいては、図2に示すように、クイックリターンミラー4は、光路X内の所定位置に配置されているため、撮影者等は、ファインダ接眼窓9から被写体像を観察することができる。実際の撮影時には、クイックリターンミラー4が光路X外に跳ね上げられるとともに、シャッターユニット10が開かれて撮像センサ11の撮像面上に被写体像が結像される。
デジタルカメラ1内には、各種シーケンスをコントロールするボディーマイコン12が搭載されている。撮像センサ制御部13は、撮像センサ11の駆動制御を行う。シャッター制御部14は、シャッターユニット10の駆動制御を行う。画像表示用の画像表示制御部15は、撮像センサ11より画像データを読み出し、所定の画像処理後、表示モニタ16へ撮影画像を表示するよう制御する。また、画像記録制御部17は、図示せぬSDカードなどの記録媒体に対して、画像読み出し/記録部18を介して、撮影画像の読み書きを行う。
着脱可能な交換レンズ2は、デジタルカメラ1内の撮像センサ11に被写体像を結ぶための撮影光学系Lを有する。また交換レンズ2内の各種シーケンスをコントロールし、各種レンズ情報を内蔵したレンズマイコン20が搭載されている。交換レンズ2内には、フォーカスレンズ群25を駆動制御するフォーカス制御部26が搭載されている。さらに、絞りユニット28を制御する絞り制御部27が搭載されている。
また、デジタルカメラ1と交換レンズ2とは、それぞれに設けられた交換レンズ2側のレンズマウント21の電気切片21a(図示せず)、デジタルカメラ1側のボディーマウント23の電気切片23a(図示せず)を介して、各種の制御信号の通信が行われる。
図3は、本発明の実施の形態1に係る交換レンズ2を取り付けたデジタルカメラ1の上面図である。
デジタルカメラ1本体は、被写体を撮影する際に撮影者等により支持される筐体である。このデジタルカメラ1は、レリーズボタン30と、シャッタースピード設定ダイヤル31とを含む。レリーズボタン30と、シャッタースピード設定ダイヤル31とは、デジタルカメラ1本体の上面の右側に設けられている。
シャッタースピード設定ダイヤル31は、回転操作することにより、シャッタースピードの設定を行う操作部材である。また、シャッタースピード設定ダイヤル31は、シャッタースピードが自動設定されるオートの位置を有する。
また、デジタルカメラ1本体は、表示モニタ16を含む。表示モニタ16は、デジタルカメラ1本体の撮影者等側の面に設けられている。表示モニタ16の作用については後述する。
交換レンズ2は、最も被写体側に、フィルタマウント37を持つ。交換レンズ2は、フィルタマウント37からデジタルカメラ1本体側へ(Z軸の負の方向)向けて順に、ズームリング38と、フォーカスリング39と、絞りリング40とを有する。ズームリング38と、フォーカスリング39と、絞りリング40とは、いずれも円筒状の回転操作部材であり、交換レンズ2の外周面において回転可能に配置されている。
図4は、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1の背面図である。デジタルカメラ1本体は、電源ボタン70、撮影/再生モード切り替えレバー71、MENUボタン72、十字操作キー73、SETボタン74、絞込みモードボタン76、機能ボタン(1)77、及び機能ボタン(2)78とを含む。
電源ボタン70は、デジタルカメラ1の電源のON/OFFを行う操作部材である。撮影/再生モード切り替えレバー71は、レバーの切り替えを行うことにより、撮影モードと再生モードとの切り替えを行う操作部材である。ここで、撮影モードとは、デジタルカメラ1において、被写体を新たに撮影して画像信号にするために設定されるモードである。また、再生モードとは、デジタルカメラ1において、既に撮影して格納されている画像信号を表示するために設定されるモードである。
MENUボタン72は、表示モニタ16に、各種操作メニューを表示させるための操作部材である。十字操作キー73は、上下、左右の矢印キーを有し、各種操作メニューの表示項目を選択するための操作部材である。SETボタン74は、各種操作メニューの表示項目を確定するための操作部材である。絞込みモードボタン76は、このボタンを押すことにより、後述する絞込みモードへと移行する。機能ボタン(1)77、機能ボタン(2)78は、それぞれによく使う撮影/再生時のメニューを割り当てる。
絞りリング40は、円筒形状である。図5(a)は、本発明の実施の形態1に係る絞りリング40の外周面の展開図、図5(b)は、本発明の実施の形態1に係る絞りリング40の内周面の展開図である。
図3、図5(a)において、絞りリング40は、外周面に絞り値を表示する。絞り値の表示領域は2つの領域に分かれている。図5(a)中、[2]から[11]までの1AVごとの表示部分がマニュアル領域に対応する。また、図5(a)中、[A]の表示部分がオート領域に対応する。図3、図5(b)において、絞りリング40は、内周面に直線のカム溝42を持つ。
また、交換レンズ2は、その内部に絞りユニット28を有する。絞りユニット28は、内部に絞り羽根28a(図示せず)を駆動するための絞り駆動モータ28bを含む。絞り駆動モータ28bは、後述する制御により、絞りリング40の回転角度に応じて絞り羽根28aを駆動する。この絞り羽根28aが駆動されることにより、撮影光学系Lの絞り値が変更される。
図6は、本発明の実施の形態1に係る絞りリングと絞りリニアセンサの結合を示す断面図である。絞りリニアセンサ41は、外周方向に突出する円筒形状の摺動子41aを含む。絞りリング40に形成されたカム溝42は、絞りリニアセンサ41の摺動子41aと結合する。
この絞りリニアセンサ41の回路構成は、図7(a)に示すように可変抵抗器であり、端子1,3間に所定の電圧を印加すると、絞りリニアセンサ41に設けられた円筒状の摺動子41aが、抵抗体(図示せず)上をスライドすることにより、端子2の出力は図7(b)に示すようにリニアに変化する。
図8は、本発明の実施の形態1に係る絞りリング40の回転角度と絞りリニアセンサ41の出力値の関係を示すグラフである。図5において、絞りリング40上に表示された文字[2]が、指標33と一致する角度に位置する場合、絞りリニアセンサ41の摺動子41aは、カム溝42上のPの位置にある。その場合、絞りリニアセンサ41の出力値は、P’となる。絞りリング40上に表示された文字[2.8]が、指標33と一致する角度に位置する場合、絞りリニアセンサ41の摺動子41aは、カム溝42上のQの位置にある。その場合、絞りリニアセンサ41の出力値は、Q’となる。同様に、絞りリング40上に表示された文字[4]が、指標33と一致する角度に位置する場合、絞りリニアセンサ41の摺動子41aは、カム溝42上のRの位置にある。その場合、絞りリニアセンサ41の出力値は、R’となる。同様に、絞りリング40上に表示された文字[5.6]が、指標33と一致する角度に位置する場合、絞りリニアセンサ41の摺動子41aは、カム溝42上のSの位置にある。その場合、絞りリニアセンサ41の出力値は、S’となる。同様に、絞りリング40上に表示された文字[8]が、指標33と一致する角度に位置する場合、絞りリニアセンサ41の摺動子41aは、カム溝42上のTの位置にある。その場合、絞りリニアセンサ41の出力値は、T’となる。同様に、絞りリング40上に表示された文字[11]が、指標33と一致する角度に位置する場合、絞りリニアセンサ41の摺動子41aは、カム溝42上のUの位置にある。その場合、絞りリニアセンサ41の出力値は、U’となる。同様に、絞りリング40上に表示された文字[A]が、指標33と一致する角度に位置する場合、絞りリニアセンサ41の摺動子41aは、カム溝42上のVの位置にある。その場合、絞りリニアセンサ41の出力値は、V’となる。
このように、絞りリニアセンサ41は、絞りリング40の回転角度と一対一で対応する出力を示す。したがって、絞りリング40の回転角度を検出することができる。絞りリニアセンサ41は、回転角度に応じた絞り値信号を電圧変化として出力する。
絞りリング40は、外周面に絞りモード切り替えボタン43を持つ。絞りモード切り替えボタン43の構造を、図9(a)〜(c)を用いて説明する。
なお、絞りリング40において、第1の停止位置は図5(a)において、文字[11]に相当する位置である。絞りリング40において、第2の停止位置は図5(a)において、文字[A]に相当する位置である。
図9(a)において、絞りリング40が第1の停止位置に到達すると、絞りモード切り替えボタン43の係止部43aが、リング固定枠36(図示せず)に設けられた係止部36aに当接する。したがって、絞りモード切り替えボタン43が操作されない限り、絞りリング40のK方向の回転は禁止される。
絞りリング40が第1の停止位置にある場合、絞りモード切り替えボタン43を押し込んでさらにK方向に回転すると、絞りモード切り替えボタン43の係止部43aが内部に押し込まれる。リング固定枠36に形成された係止部36aは、内部に絞りモード切り替えボタン43の係止部43aが通過可能な空間が形成されている。したがって、絞りモード切り替えボタン43は、押し込んでさらにK方向に回転するとK方向の回転が許容され、図9(b)に示される第1の停止位置と第2の停止位置との間に進入する。
絞りモード切り替えボタン43を押し込んだままさらにK方向に回転すると、絞りモード切り替えボタン43の係止部43aは、K方向の回転が許容され、図9(c)に示される第2の停止位置に到達する。第2の停止位置において、絞りモード切り替えボタン43を押し込むことを止めると、絞りモード切り替えボタン43は圧縮バネにより復元される。
絞りモード切り替えボタン43がもとの状態に戻ると、絞りモード切り替えボタン43の係止部43aが、リング固定枠36に設けられた係止部36aに当接する。したがって、絞りモード切り替えボタン43が操作されない限り、絞りリング40の逆方向の回転は禁止される。K方向の逆方向に回転する場合、第2の停止位置で絞りモード切り替えボタン43を押し込みながら第1の停止位置までK方向の逆方向に回転して、第1の停止位置で押し込みをやめればよい。
絞りリング40は、回転位置に応じて、手動により回転操作が許容される状態と手動による回転操作が禁止される状態とが存在する。絞りリング40は、指標33が、図5(a)中、[2]から[11]の表示部分と一致している場合、手動による回転操作が許容される。
絞りリング40の回転が許容されている状態で、絞りリング40が回転操作されると、絞りリニアセンサ41は、回転角度に応じた絞り値信号を出力する。後述する制御系において、絞り値信号に基づいて絞り駆動モータ28bを駆動する駆動信号が生成される。駆動信号により絞り駆動モータ28bが回転する。絞り駆動モータ28bが回転すると、絞り羽根が駆動され、絞り羽根の動作により撮影光学系Lの絞り値が変更される。
絞りリング40は、指標33が、図5(a)中、[A]の表示部分と一致している場合、手動による回転操作が禁止される。絞りリング40の回転が禁止されている状態では、絞りリング40は回転しないので、手動による回転操作により絞り羽根が駆動され、絞り値が変更されることはない。絞りリング40の回転が許容されている状態から禁止されている状態へ移行させるには、絞りリング40に設けられた絞りモード切り替えボタン43を押し込みながら絞りリング40を回転させる。
絞りモード切り替えボタン43を押し込みながら絞りリング40を回転させると、図9(a)〜(c)を用いて説明したように、絞りリング40が係止位置である指標33が文字[11]の表示に一致する位置を超えて回転する。その後、絞りモード切り替えボタン43を解放すると、絞りリング40は、次の係止位置である指標33が文字[A]の表示に一致する位置で係止される。
逆に、絞りリング40の回転が禁止されている状態から許容されている状態へ移行させるには、同様に絞りリング40に設けられた絞りモード切り替えボタン43を押し込みながら絞りリング40を回転させる。
絞りモード切り替えボタン43を押し込みながら絞りリング40を回転させると、図9(a)〜(c)を用いて説明したように、絞りリング40が係止位置である指標33が文字[A]の表示に一致する位置を超えて回転する。その後、絞りモード切り替えボタン43を解放すると、絞りリング40は、手動による回転操作が許容される状態になる。ただし、絞りリング40は、係止位置である指標33が文字[11]の表示に一致する位置を超えては回転しない。
また絞りリング40は、内周面に[2.8],[4],[5.6],[8],[11],[A]の文字と指標33と一致したときに、撮影者等がクリック感を持つように、V溝列40c(図示せず)が形成されている。また、V溝列40cと対応するように、リング固定枠36の外周には、圧縮バネとクリックボールを収納する穴36h(いずれも、図示せず)が設けられている。
次に、絞りリング40の回転角度に対する出力値について説明する。絞りリング40の回転角度に応じた出力値については、その回転角度に応じたリニアの出力を得ることが可能である。したがって、A/D変換部67として、例えば10BitのA/D変換器(0〜1023)を使用することにより、絞りリング40の回転角度に応じた番地を定義することができる。
図5(b)に示すように、絞りリング40の回転角度(F2〜Aの位置)をθとする。この時、絞りリング40の出力値とA/D変換値(以下、A/D変換値をDとする。)との関係を図10に示す。絞りリング40上に表示された文字[2]が、指標33と一致する角度に位置する場合(θ=0°)、その出力値はP’であり、その時のA/D変換値D(2)を22とする。また、このA/D変換値D(2)の値22を中心値とし、その回転角度許容範囲を12から72とする。すなわち、A/D変換値Dが12から72である場合は、絞り値がF2であることを検出することが可能となる。同様に、絞りリング40上に表示された文字[2.8]が、指標33と一致する角度に位置する場合(θ=12°)、その出力値はQ’であり、その時のA/D変換値D(2.8)を162とする。また、このA/D変換値D(2.8)の値162を中心値とし、その回転角度許容範囲を112から212とする。同様に、絞りリング40上に表示された文字[4]が、指標33と一致する角度に位置する場合(θ=24°)、その出力値はR’であり、その時のA/D変換値D(4)を302とする。また、このA/D変換値D(4)の値302を中心値とし、その回転角度許容範囲を252から352とする。同様に、絞りリング40上に表示された文字[5.6]が、指標33と一致する角度に位置する場合(θ=36°)、その出力値はS’であり、その時のA/D変換値D(5.6)を442とする。また、このA/D変換値D(5.6)の値442を中心値とし、その回転角度許容範囲を392から492とする。同様に、絞りリング40上に表示された文字[8]が、指標33と一致する角度に位置する場合(θ=48°)、その出力値はT’であり、その時のA/D変換値D(8)を582とする。また、このA/D変換値D(8)の値582を中心値とし、その回転角度許容範囲を532から632とする。同様に、絞りリング40上に表示された文字[11]が、指標33と一致する角度に位置する場合(θ=60°)、その出力値はU’であり、その時のA/D変換値D(11)を722とする。また、このA/D変換値D(11)の値722を中心値とし、その回転角度許容範囲を672から772とする。同様に、絞りリング40上に表示された文字[A]が、指標33と一致する角度に位置する場合(θ=84°)、その出力値はV’であり、その時のA/D変換値D(A)を1002とする。また、このA/D変換値D(A)の値1002を中心値とし、その回転角度許容範囲を952から1012とする。なお、A/D変換値が割り当てられていない領域については、不感帯とし、その説明は後ほど行う。
次に、絞りリング40の回転角度に応じた出力値を設定する工場での調整モードについて、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、絞りリング40を回転させ、絞りリング40上に表示された文字[2]を指標33と一致させる(STEP1)。ここでA/D変換値は、図10にて説明した内容により22となるので、この数値を交換レンズ2のレンズマイコン20に設けられたメモリ69に記憶させる(STEP2)。よって、絞り値F2の際のA/D変換値は、次式(1)の値として割り当てられる。
D(2)=P’ ・・・(1)
次に、絞りリング40を回転させ、絞りリング40上に表示された文字[11]を指標33と一致させる(STEP3)。ここでA/D変換値は、722となるので、この数値を交換レンズ2のレンズマイコン20に設けられたメモリ69に記憶させる(STEP4)。よって、絞り値F11の際のA/D変換値は、次式(2)の値として割り当てられる。
D(11)=U’ ・・・(2)
次に、この2つのA/D変換値を用いて、その他の絞り値のA/D変換値の算出を行う。算出は、次式(3)に基づいて行う。
絞り値1AV当たりのA/D変換値は、本実施の形態においては、F2からF11まで5AV分であるので、式(1)、(2)を用い、次式(3)にて求めることができる(STEP5)。
ΔD=(U’−P’)/5 ・・・(3)
よって、F2.8からF8までのA/D変換値については、レンズマイコン20により、F2とF11のA/D変換値より求めた式(3)のΔDを用い、下記のように内挿法を用いて求めることができる。
D(2.8)=D(2)+ΔD ・・・(4)
D(4)=D(2.8)+ΔD ・・・(5)
D(5.6)=D(4)+ΔD ・・・(6)
D(8)=D(5.6)+ΔD ・・・(7)
以上のA/D変換値を用いることにより、レンズマイコン20は、絞り値F2からF11までのすべてのA/D変換値を設定する(STEP6)。また同時に、図10に示すように、それぞれの絞り値における回転角度許容範囲のA/D変換値についても自動的に設定する。
次に、絞り値Aの設定方法について説明する。絞り値Aは、これまで算出したA/D変換値を用い、次式(8)のように外挿法を用いることにより求めることができる。
D(A)=D(11)+2ΔD ・・・(8)
以上のA/D変換値を用いることにより、レンズマイコン20は、絞り値AのA/D変換値を設定する(STEP7)。また同時に、図10に示すように、絞り値Aにおける回転角度許容範囲のA/D変換値についても設定する。
以上のように、絞り値F2とF11における2箇所の検出値のみを用いて計算処理を行うことにより、絞りリングのすべての絞り値を短時間で、しかも容易に設定することが可能となる。
図12は、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1の制御システムを示すブロック図である。
ボディーマイコン12は、レリーズボタン30と、シャッタースピード設定ダイヤル31と、撮影/再生モード切り替えレバー71と、MENUボタン72と、十字操作キー73と、SETボタン74と、撮影モード切り替えボタン75と、絞込みモードボタン76と、機能ボタン(1)77と、機能ボタン(2)78から信号を受信可能である。また、ボディーマイコン12は、シャッター制御部14と、クイックリターンミラー制御部79へ信号を送信可能である。さらに、ボディーマイコン12は、画像記録制御部17と、画像表示制御部15と、デジタル信号処理部53との間で信号を相互に交信可能である。また、ボディーマイコン12は、信号を格納するメモリ68を持つ。
シャッター制御部14は、ボディーマイコン12からの制御信号に基づいてシャッター駆動モータ10aを駆動する。クイックリターンミラー制御部79は、ボディーマイコン12からの制御信号に基づき、クイックリターンミラー駆動モータ80を駆動する。
レリーズボタン30は、ボディーマイコン12へシャッタータイミングを送信する。シャッタースピード設定ダイヤル31は、設定されたシャッタースピード情報及びシャッターモード情報を送信する。
撮像センサ11は、CCD(Charge Coupled Device)等である。撮像センサ11は、交換レンズ2の撮影光学系Lにより形成される光学的な像を電気的な画像信号に変換する。撮像センサ11は、撮像センサ制御部13により駆動制御される。撮像センサ11から出力される画像信号は、アナログ信号処理部51と、A/D変換部52と、デジタル信号処理部53と、バッファメモリ54と、画像圧縮部56との順に処理される。
画像信号は、撮像センサ11から、アナログ信号処理部51へ送信される。アナログ信号処理部51は、撮像センサ11が出力する画像信号に、ガンマ処理等のアナログ信号処理を施す。画像信号は、アナログ信号処理部51から、A/D変換部52へ送信される。A/D変換部52は、アナログ信号処理部51から出力されたアナログ画像信号をデジタル信号に変換する。
画像信号は、A/D変換部52から、デジタル信号処理部53へ送信される。デジタル信号処理部53は、A/D変換部52によりデジタル信号に変換された画像信号のノイズ除去や輪郭強調等のデジタル信号処理を施す。画像信号は、デジタル信号処理部53から、バッファメモリ54へ送信される。バッファメモリ54は、デジタル信号処理部53により処理された画像信号を一旦記憶する。バッファメモリ54は、RAM(Random Access Memory)である。
画像信号は、画像記録制御部17からの指令に従って、バッファメモリ54から、画像圧縮部56に送信される。画像圧縮部56は、画像記録制御部17の指令に従って画像信号のデータを所定の大きさに圧縮する。画像信号は、所定の比率でデータの圧縮を受け、元のデータより小さなデータサイズになる。例えばこの圧縮方式として、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が用いられる。
圧縮された画像信号は、画像圧縮部56から画像読み出し/記録部18及び表示モニタ16へ送信される。一方、ボディーマイコン12は、画像記録制御部17及び画像表示制御部15へ制御信号を送信する。画像記録制御部17は、ボディーマイコン12からの制御信号に基づいて画像読み出し/記録部18を制御する。画像表示制御部15は、ボディーマイコン12からの制御信号に基づいて表示モニタ16を制御する。
画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部17の指令に基づいて、画像信号を内部メモリ及び/又はリムーバブルメモリに記録する。画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部17の指令に基づいて、画像信号とともに記憶すべき情報を、内部メモリ及び/又はリムーバブルメモリに記録する。画像信号とともに記憶すべき情報は、画像を撮影した際の日時、焦点距離情報、シャッタースピード情報、絞り値情報、撮影モード情報を含む。
表示モニタ16は、画像表示制御部15の指令に基づいて、画像信号を可視画像として表示する。表示モニタ16は、画像表示制御部15の指令に基づいて、画像信号とともに表示すべき情報を、表示する。画像信号とともに表示すべき情報は、焦点距離情報、シャッタースピード情報、絞り値情報、撮影モード情報、合焦状態情報、及び交換レンズ2の絞りリング40の有無、絞り値の設定ステップ、設定幅等の表示を含む。
また、表示モニタ16は、画像表示制御部15の指令に基づいて、所定の撮影/再生モードにおいて、撮影者等により設定されるべき設定画面を表示する。
撮影者等が撮影する場合には、電源ボタン70をONにし、撮影/再生モード切り替えレバー71を撮影モードに合わせる。これによりデジタルカメラ1本体の電源が入り、表示モニタ16には、撮像センサ11により電気的な画像信号に変換された被写体が可視画像として、画像表示制御部15の指令に基づいて表示される。
デジタルカメラ1が撮影モードにある状態において、撮影者等がMENUボタン72を押すと、表示モニタ16は、画像表示制御部15の指令に基づき、撮影モードにおいて撮影者等により変更可能な設定の項目をアイコン化した設定メニュー画像を表示する。
図13は、本発明の実施の形態1に係る交換レンズ2内の制御システムを示すブロック図である。
レンズマイコン20は、ズーム制御部62と、フォーカス制御部26と、絞り制御部27との間で信号を相互に交信可能である。
ズーム制御部62は、ズームリニアセンサ60から、A/D変換部61を介して、信号を受信可能である。ズーム制御部62は、ズームリニアセンサ60により検出されたズームリング38の回転量を撮影光学系Lの焦点距離情報に変換する。ズーム制御部62は、焦点距離情報をレンズマイコン20へ送信する。
フォーカス制御部26は、フォーカスリニアセンサ63から信号を受信可能であり、A/D変換部64を介して、フォーカス駆動モータ65へ信号を送信可能である。フォーカス制御部26は、フォーカスリニアセンサ63により検出され、A/D変換部64によりデジタル化されたフォーカスリング39の回転角度より、フォーカスモードを判断する。フォーカス制御部26は、判断した結果をレンズマイコン20へ送信する。フォーカス制御部26は、レンズマイコン20からの指令に基づいてフォーカスリング39の回転角度より検出した物点距離情報を、レンズマイコン20へ送信する。フォーカス制御部26は、レンズマイコン20からの制御信号に基づいてフォーカス駆動モータ65を駆動する。
絞り制御部27は、絞りリニアセンサ41から信号を受信可能であり、A/D変換部67を介して、絞り駆動モータ28bへ信号を送信可能である。絞り制御部27は、絞りリニアセンサ41により検出され、A/D変換部67によりデジタル化された絞りリング40の回転角度により、絞りモードを判断する。絞り制御部27は、判断した結果をレンズマイコン20へ送信する。絞り制御部27は、レンズマイコン20からの指令に基づいて絞りリング40の回転角度より検出した絞り値情報を、レンズマイコン20に送信する。絞り制御部27は、レンズマイコン20からの制御信号に基づいて絞り駆動モータ28bを駆動する。
レンズマイコン20内のメモリ69には、交換レンズ2ごとの各種プログラム、あるいは焦点距離及び被写体までの距離とフォーカスレンズ群25の移動量との関係を示すデータや、絞りリング40の搭載有無、絞り値の設定ステップ、設定幅等のデータなどが記憶されている。
図2に基づき、撮影者等が、ファインダ接眼窓9を覗いて撮影するファインダ撮影モードにおける駆動シーケンスについて説明する。
撮影者等のレリーズボタン30の半押し動作により、デジタルカメラ1内のボディーマイコン12および各種ユニットには、電源が供給される。電源供給により起動するデジタルカメラ1内のボディーマイコン12は、同じく電源供給で起動する交換レンズ2内のレンズマイコン20より、レンズマウント21、ボディーマウント23を介して、各種レンズデータを受け取り、内蔵するメモリ68に保存する。次に、ボディーマイコン12は、焦点検出用ユニット5より、焦点ずれ量(以後、Df量という)を取得し、そのDf量分、フォーカスレンズ群25を駆動するようレンズマイコン20に指示する。レンズマイコン20は、フォーカス制御部26をコントロールして、Df量分だけフォーカスレンズ群25を動作させる。このように焦点検出とフォーカスレンズ群25の駆動を繰り返すうち、Df量は小さくなり、所定量以下になった時に合焦と判断し、フォーカスレンズ群25の駆動を止める。
この後、ボディーマイコン12は、レリーズボタン30の全押し動作により、レンズマイコン20に不図示の測光センサからの出力に基づいて計算された絞り値にするよう指示する。そして、レンズマイコン20は、絞り制御部27をコントロールし、指示された絞り値まで、絞りを絞り込む。絞り値の指示と同時にボディーマイコン12は、クイックリターンミラー制御部79により、クイックリターンミラー4の光路X内からの退避を行う。退避完了後、撮像センサ制御部13は、撮像センサ11の駆動を指示し、シャッターユニット10の動作を指示する。なお、撮像センサ制御部13は、不図示の測光センサからの出力に基づいて計算されたシャッタースピードの時間だけ、撮像センサ11を露光する。
露光完了後、撮像センサ制御部13は、撮像センサ11より画像データを読み出し、所定の画像処理後、画像表示用の表示モニタ16へ撮影画像を表示するよう制御し、また、画像読み出し/記録部18を介して、記憶媒体に画像データを書き込む。また、露光終了後、クイックリターンミラー4とシャッターユニット10を初期位置にリセットする。ボディーマイコン12は、レンズマイコン20へ、絞りを開放位置にリセットするよう指示し、レンズマイコン20は、各ユニットにリセット命令を行う。リセット完了後、レンズマイコン20は、ボディーマイコン12にリセット完了を伝える。ボディーマイコン12は、レンズマイコン20からのリセット完了情報と露光後の一連処理の完了を待ち、その後、レリーズボタン30の状態が、押し込みされていないことを確認し、撮影シーケンスを終了する。
次に、図4、図10を用いて、デジタルカメラ1の露出設定動作について説明する。デジタルカメラ1は、通常撮影領域に対して自動で露出設定を行うプログラム撮影モードと、シャッタースピードを手動で設定するシャッタースピード優先撮影モードと、絞り値を手動で設定する絞り優先撮影モードと、シャッタースピード及び絞り値を両方とも手動で設定するマニュアル撮影モードとの4つの露出設定モードを持つ。
デジタルカメラ1の操作を行う撮影者等は、絞りリング40を所定の回転角度とシャッタースピード設定ダイヤル31の回転角度とを組み合わせて設定することにより、4つの露出設定モードを選択することができる。すなわち、撮影者等は、絞りリング40の文字[A]を指標33と一致させた状態で、シャッタースピード設定ダイヤル31をオートの位置に合わせると、プログラム撮影モードに設定可能である。撮影者等は、絞りリング40の文字[A]を指標33と一致させた状態で、シャッタースピード設定ダイヤル31をマニュアル設定可能な位置に合わせると、シャッタースピード優先撮影モードに設定可能である。撮影者等は、絞りリング40の文字[2]〜[11]のいずれかを指標33と一致させた状態で、シャッタースピード設定ダイヤル31をオートの位置に合わせると、絞り優先撮影モードに設定可能である。撮影者等は、絞りリング40の文字[2]〜[11]のいずれかを指標33と一致させた状態で、シャッタースピード設定ダイヤル31をマニュアル設定可能な位置に合わせると、マニュアル撮影モードに設定可能である。
以下、4つの露出設定モードの内、プログラム撮影モードと、シャッタースピード優先撮影モードとを総称してオート絞りモードという。また、以下、絞り優先撮影モードと、マニュアル撮影モードとを総称してマニュアル絞りモードという。
絞りリニアセンサ41は、回転角度に応じた信号を絞り制御部27へ出力する。絞りリング40の文字[A]を指標33と一致させた状態にあるとき、レリーズボタン30が操作されると、絞り制御部27は、絞りリニアセンサ41から受信した信号に基づいて露出設定モードがオート絞りモードであることを判断する。判断した結果は、レンズマイコン20、ボディーマイコン12へ送信される。
また、シャッタースピード設定ダイヤル31は、回転角度に応じた信号をボディーマイコン12へ出力する。ボディーマイコン12は、絞り制御部27から受信した判断結果と、シャッタースピード設定ダイヤル31からの信号とに基づいて、露出設定モードがオート絞りモードであることを認識する。
ボディーマイコン12は、デジタル信号処理部53へ指令を送信する。デジタル信号処理部53は、受信した指令に基づいて所定のタイミングで画像信号をボディーマイコン12へ送信する。ボディーマイコン12は、受信した画像信号に基づいて露出値を演算する。ボディーマイコン12は、露出設定モードがプログラム撮影モードである場合、調整可能な絞り値とシャッタースピードとから適切な組み合わせを演算する。ボディーマイコン12は、露出設定モードがシャッタースピード優先撮影モードである場合、設定されたシャッタースピードに対する適切な絞り値を演算する。
ボディーマイコン12は、演算結果に基づいて制御信号を生成する。ボディーマイコン12は、演算された絞り値に基づく制御信号を、交換レンズ2側のレンズマイコン20を介して絞り制御部27へ送信する。ボディーマイコン12は、露出設定モードがプログラム撮影モードである場合、演算されたシャッタースピードに基づく制御信号をシャッター制御部14へ送信する。ボディーマイコン12は、露出設定モードがシャッタースピード優先撮影モードである場合、シャッタースピード設定ダイヤル31により設定されたシャッタースピードの内容をシャッター制御部14へ送信する。
併せて、ボディーマイコン12は、画像表示制御部15に制御信号を送信する。画像表示制御部15は、表示モニタ16を駆動する。表示モニタ16は、制御信号の内容がプログラム設定モードを指示するものであるとき、露出設定モードがプログラム撮影モードである旨の表示を行う。表示モニタ16は、制御信号の内容がシャッター優先モードを指示するものであるとき、露出設定モードがシャッタースピード優先モードである旨の表示を行う。
絞り制御部27は、レンズマイコン20からの制御信号に基づいて絞り駆動モータ28bを駆動するための駆動信号を生成する。絞り駆動モータ28bは、駆動信号に基づいて駆動される。絞り駆動モータ28bの駆動により、絞り羽根28aが駆動される。
シャッター制御部14は、ボディーマイコン12からの制御信号に基づいてシャッター駆動モータ10aを駆動するための駆動信号を生成する。シャッター駆動モータ10aは、駆動信号に基づいて駆動される。シャッター駆動モータ10aの駆動により、シャッターユニット10が駆動される。
以上のようにして、デジタルカメラ1のオート絞りモードによる露出設定が行われる。以上の動作は、撮影者等のレリーズボタン30の操作後、瞬時に実行される。
ボディーマイコン12は、撮影が終了すると、画像記録制御部17に制御信号を送信する。画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部17の指令に基づいて、画像信号を内部メモリ及び/又はリムーバブルメモリに記録する。
画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部17の指令に基づいて、制御信号の内容がプログラム設定モードを指示するものであるとき、画像信号とともに露出設定モードがプログラム撮影モードである旨の情報を内部メモリ及び/又はリムーバブルメモリに記録する。画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部17の指令に基づいて、制御信号の内容がシャッター優先モードを指示するものであるとき、画像信号とともに露出設定モードがシャッタースピード優先モードである旨の情報を内部メモリ及び/又はリムーバブルメモリに記録する。
次に、絞りリング40の文字[2]〜[11]のいずれかの位置を指標33と一致させた状態にあるとき、レリーズボタン30が操作されると、絞り制御部27は、絞りリニアセンサ41から受信した信号に基づいて露出設定モードがマニュアル絞りモードであることを判断する。判断した結果は、レンズマイコン20へ送信される。また、シャッタースピード設定ダイヤル31は、回転角度に応じた信号をボディーマイコン12へ出力する。ここで、例えば、絞りリング40の文字[2]と[2.8]の中間位置と、指標33とが一致したような場合には、先ほど説明したように、絞り値はF2、F2.8のいずれでもない不感帯である。つまり図10に示すように、F2のA/D変換値の回転角度許容範囲(12〜72)、F2.8のA/D変換値の回転角度許容範囲(112〜212)のいずれでもない場合には、撮影者等に対して、表示モニタ16上に、例えば「絞りリングの位置がずれています!」などのメッセージを表示させるようにしてもよい。
ボディーマイコン12は、絞り制御部27から受信した判断結果と、シャッタースピード設定ダイヤル31からの信号とに基づいて、露出設定モードがマニュアル絞りモードであることを認識する。
レンズマイコン20は、絞り制御部27へ絞りリング40の回転角度より検出した絞り値情報を要求する。絞り制御部27は、レンズマイコン20からの指令に基づいて絞りリング40の回転角度より検出した絞り値情報を、レンズマイコン20、ボディーマイコン12へ送信する。ボディーマイコン12は、露出設定モードが絞り優先撮影モードである場合、デジタル信号処理部53へ指令を送信する。デジタル信号処理部53は、受信した指令に基づいて所定のタイミングで画像信号をボディーマイコン12へ送信する。
ボディーマイコン12は、露出設定モードが絞り優先撮影モードである場合、受信した画像信号に基づいてシャッタースピードを演算する。ボディーマイコン12は、露出設定モードが絞り優先撮影モードである場合、検出された絞り値に対する適切なシャッタースピードを演算する。ボディーマイコン12は、露出設定モードが絞り優先撮影モードである場合、演算結果に基づいて制御信号を生成する。ボディーマイコン12は、露出設定モードが絞り優先撮影モードである場合、演算されたシャッタースピードに基づく制御信号をシャッター制御部14へ送信する。ボディーマイコン12は、露出設定モードがマニュアル撮影モードである場合、シャッタースピード設定ダイヤル31により設定されたシャッタースピードの内容をシャッター制御部14へ送信する。
併せて、ボディーマイコン12は、画像表示制御部15に制御信号を送信する。画像表示制御部15は、表示モニタ16を駆動する。表示モニタ16は、制御信号の内容が絞り優先撮影モードを指示するものであるとき、露出設定モードが絞り優先撮影モードである旨の表示を行う。表示モニタ16は、制御信号の内容がマニュアル撮影モードを指示するものであるとき、露出設定モードがマニュアル撮影モードである旨の表示を行う。
絞り制御部27は、レンズマイコン20からの制御信号に基づいて絞り駆動モータ28bを駆動するための駆動信号を生成する。絞り駆動モータ28bは、駆動信号に基づいて駆動される。絞り駆動モータ28bの駆動により、絞り羽根28aが駆動される。シャッター制御部14は、ボディーマイコン12からの制御信号に基づいてシャッター駆動モータ10aを駆動するための駆動信号を生成する。シャッター駆動モータ10aは、駆動信号に基づいて駆動される。シャッター駆動モータ10aの駆動により、シャッターユニット10が駆動される。
以上のようにして、デジタルカメラ1のマニュアル絞りモードによる露出設定が行われる。以上の動作は、撮影者等のレリーズボタン30の操作後、瞬時に実行される。
ボディーマイコン12は、撮影が終了すると、画像記録制御部17に制御信号を送信する。画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部17の指令に基づいて、画像信号を内部メモリ及び/又はリムーバブルメモリに記録する。
画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部17の指令に基づいて、制御信号の内容が絞り優先モードを指示するものであるとき、画像信号とともに露出設定モードが絞り優先モードである旨の情報を内部メモリ及び/又はリムーバブルメモリに記録する。画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部17の指令に基づいて、制御信号の内容がマニュアル撮影モードを指示するものであるとき、画像信号とともに露出設定モードがマニュアル撮影モードである旨の情報を内部メモリ及び/又はリムーバブルメモリに記録する。
以上のように本実施の形態によれば、絞りリングの絞り値の設定、及び記憶を行う際に、2点の検出値を用いるだけで、すべての絞り値を自動的に設定できるので、工場での絞りリングの回転角度調整方法が容易となり、さらには検出センサの小型化により絞りリングの小型化を図ることが可能となる。また、絞りリングの回転方向のステップ数を大きくすることが可能となるため、より詳細な絞り値の切り替えが可能となる。
なお、本実施の形態においては、絞り値の値をF2からF11までとしたが、その値に限定されるものではなく、例えばF22までなどにも対応することが可能である。また、ステップ数も、1/3AVステップなど、より細かいステップ数に対応できることは言うまでもない。
本発明は、操作性がよく部品点数が削減されたデジタルカメラを提供することができる。また、本発明の交換レンズを用いた撮像装置を、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assist)などのモバイル機器に適用することにより、これらの機器に、操作性がよく部品点数が削減されたデジタルカメラを組み込むことができる。
本発明の実施の形態1に係る交換レンズとデジタルカメラ本体の制御システムを示すブロック図 本発明の実施の形態1に係るファインダ撮影モードを説明する概念図 本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラの上面図 本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラの背面図 (a)は、本発明の実施の形態1に係る絞りリングの外周面の展開図、(b)は、本発明の実施の形態1に係る絞りリングの内周面の展開図 本発明の実施の形態1に係る絞りリングと絞りリニアセンサの結合を示す断面図 (a)は、本発明の実施の形態1のレンズ鏡筒の絞りリニアセンサの回路図、(b)は、本発明の実施の形態1のレンズ鏡筒の絞りリニアセンサの出力を表すグラフ 本発明の実施の形態1に係る絞りリングの回転角度と絞りリニアセンサの出力値の関係を示すグラフ (a)は、本発明の実施の形態1に係るフォーカスリングが第1の停止位置にある場合の略断面図、(b)は、本発明の実施の形態1に係るフォーカスリングが第1の停止位置と第2の停止位置との間にある場合の略断面図、(c)は、本発明の実施の形態1に係るフォーカスリングが第2の停止位置にある場合の略断面図 本発明の実施の形態1に係る交換レンズの絞りリング出力値とA/D変換値の関係を示す図 本発明の実施の形態1に係る交換レンズの絞りリングの絞り値の設定方法を説明するフローチャート 本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ内の制御システムを示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る交換レンズ内の制御システムを示すブロック図
符号の説明
L 撮影光学系
X 光路
1 デジタルカメラ
2 交換レンズ
4 クイックリターンミラー
5 焦点検出用ユニット
6 ファインダースクリーン
7 ペンタプリズム
8 接眼レンズ
9 ファインダ接眼窓
10 シャッターユニット
11 撮像センサ
12 ボディーマイコン
13 撮像センサ制御部
14 シャッター制御部
15 画像表示制御部
16 表示モニタ
17 画像記録制御部
18 画像読み出し/記録部
19 ファインダ光学系
20 レンズマイコン
21 レンズマウント
23 ボディーマウント
25 フォーカスレンズ群
26 フォーカス制御部
27 絞り制御部
28 絞りユニット
28a 絞り羽根
28b 絞り駆動モータ
30 レリーズボタン
31 シャッタースピード設定ダイヤル
33 指標
37 フィルタマウント
38 ズームリング
39 フォーカスリング
40 絞りリング
41 絞りリニアセンサ
41a 摺動子
42 カム溝
43 絞りモード切り替えボタン
51 アナログ信号処理部
52 A/D変換部
53 デジタル信号処理部
54 バッファメモリ
56 画像圧縮部
60 ズームリニアセンサ
61,64,67 A/D変換部
62 ズーム制御部
63 フォーカスリニアセンサ
65 フォーカス駆動モータ
68,69 メモリ
70 電源ボタン
71 撮影/再生モード切り替えレバー
72 MENUボタン
73 十字操作キー
74 SETボタン
75 撮影モード切り替えボタン
76 絞込みモードボタン
77 機能ボタン(1)
78 機能ボタン(2)
79 クイックリターンミラー制御部
80 クイックリターンミラー駆動モータ

Claims (2)

  1. 被写体の光学的な像を電気的な画像信号に変換可能な撮像装置に用いられる交換レンズであって、
    前記被写体の光学的な像を形成する撮影光学系と、
    前記撮影光学系の光軸上の所定位置に設けられ、前記撮影光学系の絞り値を変更可能な絞り手段と、
    前記絞り手段を駆動する駆動手段と、
    前記撮影光学系の光軸に同軸の円筒形状であり、前記駆動手段で駆動して前記絞り装置の絞り値を変更するために手動により回転操作される絞り操作部材と、
    前記操作部材の回転角度に応じた検出値を出力する回転角度検出手段と、
    前記回転角度検出手段の検出値に応じた絞り値を記憶する記憶手段と、
    前記絞り操作部材の回転操作により検出された検出値により、前記記憶手段から絞り値を読み出し、前記駆動手段を制御する絞り制御手段とを備えたことを特徴とする交換レンズ。
  2. 撮影光学系の光軸上の所定位置に設けられ、前記撮影光学系の絞り値を変更可能な絞り手段と、前記絞り手段を駆動する駆動手段と、前記撮影光学系の光軸に同軸の円筒形状であり、前記駆動手段で駆動して前記絞り装置の絞り値を変更するために手動により回転操作される絞り操作部材と、前記絞り操作部材の回転角度に応じた検出値を出力する回転角度検出手段と、前記回転角度検出手段の検出値に応じた絞り値を記憶する記憶手段と、前記絞り操作部材の回転操作により検出された検出値により、前記記憶手段から絞り値を読み出し、前記駆動手段を制御する絞り制御手段とを備えた交換レンズの絞り操作部材の調整方法であって、
    前記絞り操作部材の第1の回転角度にて、前記回転角度検出手段が出力する第1の回転角度検出値を記憶する第1の記憶工程と、
    前記絞り操作部材の第2の回転角度にて、前記回転角度検出手段が出力する第2の回転角度検出値を記憶する第2の記憶工程と、
    前記第1、第2の回転角度検出値により、前記絞り操作部材の回転角度に応じたすべての絞り値を算出し、記憶する第3の記憶工程と、
    を含む交換レンズの絞り操作部材の調整方法。
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