JP2008024398A - 給紙装置の用紙繰込機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で用紙の繰り込み不良や給紙装置の故障等を防止でき、用紙搬送路へ確実に用紙を繰り込むことができる給紙装置の用紙繰込機構を提供する。
【解決手段】用紙搬送路22の入口に設けた用紙を載置する用紙載置部31と、該用紙載置部31に載置された用紙を用紙搬送路22へ繰り込むピックアップローラ24とを備えた給紙装置の用紙繰込機構30において、用紙載置部31は、一端を支点として上下方向に揺動自在に取り付けられたフラッパー32を備え、フラッパー32が上方に揺動した用紙繰込位置で、積載されている用紙の上面に、コイルスプリング46の弾発力で下方に付勢されたピックアップローラ24のローラ面24aが圧接され、フラッパー32が下方に揺動した待機位置で、載置されている用紙の先端が用紙搬送路22に設けた壁面部55に突き当たって係止されるように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、用紙搬送路の入口に設けた用紙載置部と、該用紙載置部に載置された用紙を用紙搬送路へ繰り込むピックアップローラとを備えた給紙装置の用紙繰込機構に関するものである。
ファクシミリやコピー機などの画像形成装置が備える給紙装置には、用紙搬送路の入口に設けた用紙を載置する用紙載置部と、該用紙載置部に載置された用紙を用紙搬送路へ繰り込むピックアップローラとからなる用紙繰込機構を備えたものがある。この用紙繰込機構は、特許文献1に示すように、用紙載置部の上方で上下方向に揺動する揺動アームの先端にピックアップローラが回転自在に軸支されており、該ピックアップローラが下方に揺動して用紙載置部上の用紙の上面に圧接されて回転することで、用紙が順に繰り込まれるようになっている。
そして、この種の用紙繰込機構を備えた給紙装置には、用紙繰込機構の停止時に用紙載置部に載置されている用紙が用紙搬送路内に侵入することを防止するために、用紙搬送路の入口にシャッターを設置したものがある。またこの用紙搬送路への用紙の侵入を防ぐための別の機構として、用紙載置部の底面を、用紙搬送路の下流側に向かって上昇する傾斜面状に形成しているものがある。
特開2002−255363号公報
ところが、上記のシャッターを備えた給紙装置では、用紙載置部に用紙を載置する際に該用紙の先端部がシャッターに突き当たってシャッターが故障したり、シャッターに用紙の先端部が当接したままの状態でシャッターを開閉するとシャッターの動作不良が起こるという問題があった。また一方で、用紙載置部の底面が傾斜面状に形成された給紙装置では、ピックアップローラで用紙の繰り込みを行う際に、用紙が傾斜面状の底面を駆け上がれず、用紙の繰り込み不良が起こるおそれがあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、簡単な構成で用紙の繰り込み不良や給紙装置の故障等を防止でき、用紙搬送路へ確実に用紙を繰り込むことができる給紙装置の用紙繰込機構を提供することにある。
上記課題を解決するため本願の請求項1に記載の発明は、用紙搬送路の入口に設けた用紙を載置する用紙載置部と、該用紙載置部に載置された用紙を前記用紙搬送路へ繰り込むピックアップローラとを備えた給紙装置の用紙繰込機構において、前記用紙載置部は、一端を支点として上下方向に揺動自在に取り付けられたフラッパーを備え、前記フラッパーが上方に揺動した用紙繰込位置で、載置されている用紙の上面に前記ピックアップローラが圧接され、前記フラッパーが下方に揺動した待機位置で、載置されている用紙の先端が前記用紙搬送路に設けた壁面部に当接して係止されるように構成したことを特徴とする。
本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給紙装置の用紙繰込機構において、前記ピックアップローラを前記フラッパーに向かって付勢する第1の付勢手段、又は前記フラッパーを前記ピックアップローラに向かって付勢する第2の付勢手段を備えたことを特徴とする。
本願の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の給紙装置の用紙繰込機構において、前記フラッパーを押し上げて前記用紙繰込位置へ揺動させる押上機構を備え、前記第2の付勢手段は、前記押上機構と前記フラッパーの間に設けたことを特徴とする。
本願の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の給紙装置の用紙繰込機構において、前記押上機構は、前記ピックアップローラの回転に連動して回転する摩擦ローラと、該摩擦ローラのローラ面に当接し該摩擦ローラとの摩擦力で回動するカム部材と、該カム部材に取り付けられ前記フラッパーを直接又は前記第2の付勢手段を介して押し上げる押上部材と、からなることを特徴とする。
本願の請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の給紙装置の用紙繰込機構において、前記第1の付勢手段又は前記第2の付勢手段は、前記ピックアップローラ又は前記フラッパーを弾発するコイルスプリングであることを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、用紙繰込機構の用紙載置部は、一端を支点として上下方向に揺動自在に取り付けられたフラッパーを備え、フラッパーが上方に揺動した用紙繰込位置で、載置されている用紙にピックアップローラが圧接され、フラッパーが下方に揺動した待機位置で、載置されている用紙の先端が用紙搬送路に設けた壁面部に当接して係止されるように構成したので、用紙繰込機構の動作時には、フラッパーが用紙繰込位置にあることで確実に用紙を繰り込むことができる一方、用紙繰込機構の停止時には、フラッパーが待機位置にあることで用紙載置部の用紙が用紙搬送路に侵入することを確実に防止できる。したがって、簡単な構成で用紙の繰り込み不良や給紙装置の故障等を防止でき、用紙搬送路へ確実に用紙を繰り込むことができる用紙繰込機構となる。
本願の請求項2に記載の発明によれば、ピックアップローラをフラッパーに向かって付勢する第1の付勢手段、又はフラッパーをピックアップローラに向かって付勢する第2の付勢手段を備えたので、これら第1の付勢手段又は第2の付勢手段でピックアップローラがフラッパー上に載置された用紙の上面に圧接されて、用紙の繰り込みをより確実に行えるようになる。
本願の請求項3に記載の発明によれば、フラッパーを押し上げて用紙繰込位置へ揺動させる押上機構を備えたので、簡単な構成で、フラッパーを用紙繰込位置へ配置して確実に用紙を繰り込むことができる。
本願の請求項4に記載の発明によれば、押上機構は、ピックアップローラの回転に連動して回転する摩擦ローラと、該摩擦ローラのローラ面に当接し該摩擦ローラとの摩擦力で回動するカム部材と、該カム部材に取り付けられたフラッパーを押し上げる押上部材とからなるので、簡単な構成で、ピックアップローラが回転している用紙繰込機構の動作時に、フラッパーを押し上げて用紙繰込位置に配置し、用紙にピックアップローラを圧接して確実に繰り込むことができる。またこの構成の押上機構で、摩擦ローラとカム部材との摩擦力を所定の摩擦力に調節すれば、フラッパー上に載置された用紙の枚数が変化してもピックアップローラと用紙の圧接力が常に一定になるようにできるので、用紙の繰り込みをより確実に行えるようになる。
本願の請求項5に記載の発明によれば、第1の付勢手段又は第2の付勢手段は、ピックアップローラ又はフラッパーを弾発するコイルスプリングなので、簡単な構成で、ピックアップローラをフラッパー上に載置された用紙の上面に圧接でき、用紙の繰り込みをより確実に行えるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る給紙装置の用紙繰込機構を備えた画像形成装置を示す斜視図である。まず、同図を用いて画像形成装置の概略全体構成について説明する。本発明を適用する画像形成装置としては、給紙装置を備えた画像形成装置であれば、コピー機やファクシミリ装置やプリンタあるいはこれらの機能を兼ね備えたいわゆる複合機のうちのいずれであっても良い。同図に示す画像形成装置1は、下段側に設置された記録部2と、上段側に設置された読取部3とを備えている。記録部2には、記録装置4と給紙カセット5及び記録紙排出トレイ6が内装され、給紙カセット5内に収容されている用紙を記録装置4へ給紙し、該記録装置4で用紙への記録を行った後、用紙を記録紙排出トレイ6へ排出するように構成されている。
一方、読取部3は、原稿の画像を走査して読み取る画像読取装置10と、該画像読取装置10の前面側に取り付けられた操作パネル7と、画像読取装置10の上部にその一辺が図示しないヒンジ機構で開閉可能に取り付けられた原稿押えカバー8とを備えている。原稿押えカバー8の一端部には、原稿用紙を自動的に給紙する自動給紙装置(ADF装置)20が設置されている。
図2は、画像読取装置10と自動給紙装置20の詳細構成を示す側断面図である。画像読取装置10内のプラテンガラス16の下面側には読取ユニット11が設置されている。この読取ユニット11は、読取位置の原稿へ光を照射する光源12と、原稿からの反射光Rを所定の方向へ導くための反射ミラー13と、反射光Rを収束する集光レンズ14と、該収束光を電気信号に変換して出力する電荷結合素子(Charge Coupled Device,以下「CCD」という)15を備えたいわゆる縮小光学系のCCD読取ユニットで、原稿からの反射光RをCCD15へ導いて結像するようになっており、詳細な説明及び図示は省略するが、電気信号に変換された画像信号は、アナログ/デジタル変換、シェーディング処理等が施された後、記録部2で記録用紙に記録され、又はCODEC等の送信部により電送される。
一方、自動給紙装置20は、複数枚の原稿用紙を積載する板状の原稿トレイ21と、横向きU字状に形成された用紙搬送路22と、搬送後の原稿用紙を積載保持する排紙トレイ23を備えている。また、用紙搬送路22の入口に設置された用紙載置部31とピックアップローラ24とを備えた本発明の用紙繰込機構30と、セパレートローラ25や分離パッド52を備えた用紙分離機構50と、用紙搬送路22内に設置された搬送ローラ26と、用紙搬送路22の出口付近に設けられた排紙ローラ27と、用紙搬送路22の途中の読取位置P2で原稿用紙の裏面の画像読取りを行う密着形イメージセンサ(Contact Image Sensor,以下「CIS」と記す)を具備するCIS読取ユニット28などを備えている。
上記の画像読取装置10で、フラットベッドスキャナとして原稿画像の読み取りを行う場合は、原稿押えカバー8を閉じてプラテンガラス16上に載置した原稿を押圧して固定する。その状態で反射ミラー13を取り付けている各キャリッジ17を走査して原稿画像の読み取りを行なう。一方、自動給紙装置20を用いて原稿画像の読み取りを行う場合は、原稿トレイ21から用紙繰込機構30で用紙搬送路22へ繰り込まれた原稿用紙が、用紙搬送路22に沿って上方から下方へUターンするように反転して読取位置P1に至り、読取位置P1を通過する際にこの読取位置P1に反射ミラー13が位置合わせされている画像読取装置10で、原稿用紙の表面側の画像が読み取られる。さらに原稿用紙が用紙搬送路22を搬送されて読取位置P2を通過する際に、CIS読取ユニット28で原稿用紙の裏面側の画像が読み取られる。その後、原稿用紙が排紙トレイ23へ排出される。
ここで、自動給紙装置20が備える用紙繰込機構30の構成を詳細に説明する。図3は、用紙繰込機構30と用紙分離機構50を示す部分拡大図で、用紙繰込機構30の下記するフラッパー32が待機位置にある状態を示す図である。また図4は、フラッパー32が用紙繰込位置にある状態を示す図である。これらの図に示すように原稿トレイ21は、用紙搬送路22の入口側の端部が低くなるように若干傾斜して取り付けられている。そして用紙搬送路22の入口には、原稿トレイ21上に積載された原稿用紙の先端側の一部が載置される用紙載置部31が形成されている。用紙載置部31は、揺動軸32aを支点に上下方向に揺動自在に取り付けられた平板状のフラッパー32を備えている。揺動軸32aは、その軸方向が用紙搬送路22の前後方向に対して直交する水平方向に配置されている。フラッパー32は、その上面32bが原稿トレイ21の上面と連続する面になるように設置され、揺動軸32aが取り付けられている一端(支点端)が、用紙搬送路22の上流側方向の原稿トレイ21の側部に位置し、他端(揺動端)が、用紙搬送路22の下流側方向のインナガイド53に形成した下記する壁面部55の近傍に位置している。
また、フラッパー32の上方に配置されたピックアップローラ24は、下記するセパレートローラ25の回転軸25aを支点として上下方向に揺動する揺動アーム29の先端に回転自在に軸支されている。そして揺動アーム29には、第1の付勢手段であるコイルスプリング46が取り付けられている。このコイルスプリング46は、揺動アーム29を下方に弾発することで、ピックアップローラ24をフラッパー32の上面32bに向かって付勢するものである。なお図示は省略するが、フラッパー32の上面32bの所定位置には、分離用パッドが貼付されている。この分離用パッドは、フラッパー32上に積載された用紙のうち最後の2枚の用紙を確実に分離して繰り込むためのものである。
フラッパー32は、図4に示す上方に揺動した用紙繰込位置でその上面32bが略水平になり、該フラッパー32上の原稿用紙の面が、用紙分離機構50のセパレートローラ25と分離パッド52の圧接部57と略同一水平面上に配置され、その状態で、最上段の原稿用紙の上面にピックアップローラ24のローラ面24aが圧接されるようになっている。また一方で、図3に示すフラッパー32が下方に揺動した待機位置で、フラッパー32の上面32bが用紙搬送路22の下流側に向かって下方に傾斜した状態になり、フラッパー32の先端(揺動端)が用紙分離機構50の手前に設けたインナガイド53の壁面部55に対向して配置されるようになっている。この壁面部55は、用紙搬送路22の上流側に面していて、その下端から上端に向かって下流側に若干傾斜する傾斜平面状、あるいは略垂直な平面状に形成されており、フラッパー32が待機位置にある状態で、その上に積載されている用紙の先端がこの壁面部55に当接して係止されるようになっている。
また用紙繰込機構30は、フラッパー32を押し上げて用紙繰込位置へ揺動させる押上機構40を備えている。この押上機構40は、図示しない給紙モータの駆動によって回転する摩擦ローラ41と、摩擦ローラ41のローラ面(摩擦面)41aに当接し、該ローラ面41aとの摩擦力によって回動軸部42aを支点に回動するカム部材42と、該カム部材42の回動端の近傍の取付部42bに回動可能に取り付けられて上下動する押上部材43とを備えて構成されている。摩擦ローラ41は、図示しない駆動伝達機構によって、同じく給紙モータの駆動で回転するピックアップローラ24と連動して回転するようになっている。また押上部材43は棒状の部材で、その長手方向が上下方向に向かって配置され、上端部43aがフラッパー32の揺動端の近傍の下面32cに当接してこれを押し上げるようになっている。なお、摩擦ローラ41のローラ面41aとカム部材42との間の摩擦力が所定の摩擦力になるようにローラ面41aの粗さが調節されている。これにより上記の用紙繰込位置において、フラッパー32上に積載された原稿用紙の厚さ寸法(積載枚数)にかかわらず、常に積載された原稿用紙の最上段の用紙の上面に等しい圧力でピックアップローラ24のローラ面24aが圧接された状態を維持できるようになっている。
次に、用紙繰込機構30の下流側に設けた用紙分離機構50は、用紙搬送路22の上部に回転自在に設置されたセパレートローラ25と、セパレートローラ25のローラ面25bに圧接される分離パッド52を取り付けたパッドピース51とを備えて構成されている。パッドピース51は、セパレートローラ25に対向する用紙搬送路22の下面側のインナガイド53に設けた開口部53a内に設置されている。またパッドピース51は、その下面に取り付けたコイルスプリング54によってセパレートローラ25のローラ面25bに向けて弾発されている。上記のセパレートローラ25には、例えばそのローラ面25bがシリコン製のローラなどを用いることができる。また分離パッド52には、その原稿用紙に対する摩擦係数がセパレートローラ25のローラ面25bの原稿用紙に対する摩擦係数よりも低く、且つ原稿用紙同士の摩擦係数より高い、例えばウレタン系樹脂材料などからなるシート状の部材を用いることができる。
ここで、上記構成の用紙繰込機構30における原稿用紙の繰り込み動作を説明する。まずフラッパー32が図3に示す待機位置にある状態で、原稿トレイ21上に原稿用紙の束を載置してセットする。すると、原稿用紙の一部がフラッパー32上に載置されるが、原稿トレイ21とフラッパー32はいずれも用紙搬送路22の下流側に向かって下方に傾斜しているので、これら原稿トレイ21とフラッパー32上の原稿用紙は、その自重で先端部がインナガイド53の壁面部55に突き当てられて係止された状態でセットされる。原稿トレイ21上に原稿用紙がセットされたら、その状態で、図1に示す操作パネル7で原稿読み取りの指示が入力されることで、給紙モータの駆動によりピックアップローラ24と摩擦ローラ41が回転し始める。摩擦ローラ41が図3の時計周り方向に回転することで、カム部材42が回動軸部42aを支点に同図の反時計周り方向に回動し、カム部材42に取り付けた押上部材43を介してフラッパー32が押し上げられて上方に揺動し、図4に示す繰込位置まで持ち上げられる。その位置でフラッパー32上の最上段の原稿用紙の上面にピックアップローラ24のローラ面24aが当接する。このときコイルスプリング46の弾発力によって、ピックアップローラ24のローラ面24aが原稿用紙の上面に圧接された状態になるので、回転するピックアップローラ24によって、積載された原稿用紙が順に用紙搬送路22へ繰り込まれていく。
ここで、上記したように押上機構40の摩擦ローラ41のローラ面41aとカム部材42との摩擦力が所定の摩擦力に調節されているので、用紙繰込機構30の動作中は、原稿用紙の上面にピックアップローラ24が圧接された状態で摩擦ローラ41のローラ面41aとカム部材42との間にすべりが生じる。そして原稿用紙が繰り込まれてフラッパー32上に積載された原稿用紙の枚数が減っていくと、その分、カム部材42が回動して押上部材43でフラッパー32が押し上げられ、最上段の原稿用紙の上面が常に等しい圧力でピックアップローラ24のローラ面24aに圧接された状態が維持される。フラッパー32上の原稿用紙がさらに繰り込まれていき、最後の2枚が残った状態になると、上側の原稿用紙がピックアップローラ24で繰り込まれる際に、下側の原稿用紙が分離用パッドの摩擦力でフラッパー32上に制止されるので、最後の2枚の原稿用紙も確実に分離して繰り込むことができる。
このようにしてフラッパー32上に載置された原稿用紙がすべて繰り込まれて無くなると、ピックアップローラ24のローラ面24aがフラッパー32の上面32bに直接接触することで、ピックアップローラ24にかかる負荷が変化する。この負荷の変化を図示しないセンサー等の機構で検知することで、給紙モータの回転を摩擦ローラ41に伝達している駆動伝達機構のギヤが切り換わり、摩擦ローラ41の回転が逆転する。それによりカム部材42が図4の時計周り方向に回動して押上部材43が下方に移動し、フラッパー32はその自重によって下方に向かって揺動して待機位置に戻る。
一方、上記のフラッパー32の用紙繰込位置でピックアップローラ24によって繰り込まれた原稿用紙は、略同一水平面上に位置する用紙分離機構50のセパレートローラ25と分離パッド52の圧接部57へ送り込まれる。以下、この用紙分離機構50における動作を説明する。ピックアップローラ24によりフラッパー32上の原稿用紙が繰り込まれて圧接部57へ送られる際に、原稿用紙の摩擦力や静電気により、先行の原稿用紙に従動して後続の原稿用紙が下側に重なった状態で送られることがある。その際に圧接部57において、上側の原稿用紙がセパレートローラ25のローラ面25bに接触し、下側の原稿用紙が分離パッド52に接触する。すると上側の原稿用紙はセパレートローラ25の回転により用紙搬送路22の下流側へ送られるが、下側の原稿用紙は、原稿用紙同士の摩擦係数よりも大きな摩擦係数を有する分離パッド52によって、原稿用紙の摩擦力や静電気に逆らって圧接部57で制止された状態になる。これにより、上側の原稿用紙が先に圧接部57を通過して下流側の用紙搬送路22へ送られる。上側の原稿用紙が圧接部57を通過したら、それまで制止されていた下側の原稿用紙がセパレートローラ25のローラ面25bに接触する。するとセパレートローラ25の方が分離パッド52よりも原稿用紙に対する摩擦係数が大きいので、原稿用紙が分離パッド52により制止されることなくセパレートローラ25の回転に従って下流側の用紙搬送路22へ送られる。
以上説明したように本発明の用紙繰込機構30によれば、一端を支点として上下方向に揺動自在に取り付けられたフラッパー32を備え、フラッパー32が上方に揺動した用紙繰込位置で、その上に積載されている用紙にピックアップローラ24が圧接され、フラッパー32が下方に揺動した待機位置で、その上に載置されている用紙の先端が用紙搬送路22に設けた壁面部55に当接して係止されるので、用紙繰込機構30の動作時には、フラッパー32が用紙繰込位置に位置して、確実に用紙を繰り込むことができる一方、用紙繰込機構30の停止時には、フラッパー32が待機位置に位置して、用紙載置部31の用紙が用紙搬送路22に侵入することを確実に防止できる。したがって、簡単な構成で用紙の繰り込み不良や給紙装置の故障等を防止でき、用紙搬送路22へ確実に用紙を繰り込むことができる用紙繰込機構30となる。
また、用紙繰込機構30は、ピックアップローラ24をフラッパー32に向かって付勢する第1の付勢手段であるコイルスプリング46を備えているので、簡単な構成で、フラッパー32上に載置された用紙の上面にピックアップローラ24を圧接でき、用紙の繰り込みがより確実に行えるようになる。また、ピックアップローラ24の回転に連動して回転する摩擦ローラ41と、該摩擦ローラ41のローラ面41aに当接し該摩擦ローラ41との摩擦力で回動するカム部材42と、該カム部材42に取り付けられたフラッパー32を押し上げる押上部材43とからなる押上機構40を備えているので、簡単な構成で、ピックアップローラ24が回転する用紙繰込機構30の動作時に、フラッパー32を押し上げて用紙繰込位置に配置し、確実に用紙を繰り込むことができる。またコイルスプリング46の弾発力や、摩擦ローラ41とカム部材42との摩擦力を調節すれば、フラッパー32上に載置された用紙の枚数が変化してもピックアップローラ24と用紙の圧接力が常に一定になるようにできるので、用紙の繰り込みをより確実に行えるようになる。
なお、上記の用紙繰込機構30では、フラッパー32が図3に示す待機位置にあるときに、ピックアップローラ24がフラッパー32の上面32bから離間して上方に配置されるようになっているが、これ以外にも、押上部材43が下降する際に、ピックアップローラ24がコイルスプリング46の弾発力で下方に付勢されて、該ピックアップローラ24がフラッパー32を待機位置まで押し下げるように構成してもよい。その場合は、フラッパー32が待機位置にあるときに、フラッパー32の上面32bにピックアップローラ24が弾接する状態になるので、フラッパー32上に原稿用紙をセットする際には、フラッパー32の上面32bとピックアップローラ24のローラ面24aとの間に原稿用紙を差し込むようにして載置する。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態にかかる給紙装置の用紙繰込機構を備えた画像形成装置について説明する。なお、本実施形態にかかる画像形成装置においては、上記の第1実施形態にかかる画像形成装置と同一又は相当部分には同一又は相当する符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項や図示する以外の部分については、上記の第1実施形態と同じである。図5は、本実施形態にかかる画像形成装置が備える用紙繰込機構30−2の構成を示す図である。本実施形態の用紙繰込機構30−2が、第1実施形態の用紙繰込機構30と異なるのは、第1の付勢手段であるコイルスプリング46に代えて、押上部材43の上端部43aとフラッパー32の下面32cとの間に介在する第2の付勢手段であるコイルスプリング47を備えた点である。このコイルスプリング47は、押上部材43で押し上げられるフラッパー32をピックアップローラ24に向かって弾発して付勢することで、フラッパー32上に載置された原稿用紙の上面をピックアップローラ24のローラ面24aに圧接するものである。このコイルスプリング47を設けることによっても、ピックアップローラ24による用紙の繰り込みがより確実に行えるようになる。なおこの場合は、ピックアップローラ24は揺動しない支持アーム29−2に取り付けられて、上下に移動しないようになっている。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書、図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、用紙繰込機構30(30−2)が備える押上機構40の具体的な構成は、上記実施形態に示すものには限定されず、フラッパー32を用紙繰込位置へ押し上げることができるものであれば、他の構成にすることも可能である。また、本発明の第1の付勢手段又は第2の付勢手段は、コイルスプリング46,47以外の他の種類の付勢手段でもよく、例えば、板バネやゴム部材などを用いることも可能である。また上記各実施形態では、フラッパー32が原稿トレイ21とは別の部材である場合を説明したが、原稿トレイ21をその一端を支点に揺動自在に設置することで、原稿トレイ21自体を本発明のフラッパーとして用いるように構成することも可能である。
また上記実施形態では、原稿用紙を送る自動給紙装置20を例に説明したが、本発明に係る給紙装置としては、これ以外にも給紙カセットや手差しトレイなどから供給される記録用紙を送る給紙装置であっても良いし、その他の構成の給紙装置であってもよい。
本発明の第1実施形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す斜視図である。 画像読取装置と自動給紙装置の構成を示す側断面図である。 用紙繰込機構と用紙分離機構の詳細構成を示す部分拡大図で、フラッパーが待機位置にある状態を示す図ある。 用紙繰込機構と用紙分離機構の詳細構成を示す部分拡大図で、フラッパーが用紙繰込位置にある状態を示す図ある。 本発明の第2実施形態に係る給紙装置の用紙繰込機構の構成を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 記録部
3 読取部
4 記録装置
5 給紙カセット
6 記録紙排出トレイ
7 操作パネル
8 原稿押えカバー
10 画像読取装置
11 読取ユニット
12 光源
13 反射ミラー
14 集光レンズ
16 プラテンガラス
17 キャリッジ
20 自動給紙装置(ADF装置)
21 原稿トレイ
22 用紙搬送路
23 排紙トレイ
24 ピックアップローラ
24a ローラ面
25 セパレートローラ
25a 回転軸
25b ローラ面
26 搬送ローラ
27 排紙ローラ
28 CIS読取ユニット
29 揺動アーム
30 用紙繰込機構
31 用紙載置部
32 フラッパー
32a 揺動軸
32b 上面
32c 下面
40 押上機構
41 摩擦ローラ
41a ローラ面
42 カム部材
42a 回動軸部
43 押上部材
43a 上端部
46 コイルスプリング(第1の付勢手段)
47 コイルスプリング(第2の付勢手段)
50 用紙分離機構
51 パッドピース
52 分離パッド
53 インナガイド
53a 開口部
54 コイルスプリング
55 壁面部
57 圧接部

Claims (5)

  1. 用紙搬送路の入口に設けた用紙を載置する用紙載置部と、該用紙載置部に載置された用紙を前記用紙搬送路へ繰り込むピックアップローラとを備えた給紙装置の用紙繰込機構において、
    前記用紙載置部は、一端を支点として上下方向に揺動自在に取り付けられたフラッパーを備え、
    前記フラッパーが上方に揺動した用紙繰込位置で、載置されている用紙の上面に前記ピックアップローラが圧接され、前記フラッパーが下方に揺動した待機位置で、載置されている用紙の先端が前記用紙搬送路に設けた壁面部に当接して係止されるように構成したことを特徴とする給紙装置の用紙繰込機構。
  2. 請求項1に記載の給紙装置の用紙繰込機構において、
    前記ピックアップローラを前記フラッパーに向かって付勢する第1の付勢手段、又は前記フラッパーを前記ピックアップローラに向かって付勢する第2の付勢手段を備えたことを特徴とする給紙装置の用紙繰込機構。
  3. 請求項2に記載の給紙装置の用紙繰込機構において、
    前記フラッパーを押し上げて前記用紙繰込位置へ揺動させる押上機構を備え、
    前記第2の付勢手段は、前記押上機構と前記フラッパーの間に設けたことを特徴とする給紙装置の用紙繰込機構。
  4. 請求項3に記載の給紙装置の用紙繰込機構において、
    前記押上機構は、前記ピックアップローラの回転に連動して回転する摩擦ローラと、該摩擦ローラのローラ面に当接し該摩擦ローラとの摩擦力で回動するカム部材と、該カム部材に取り付けられ前記フラッパーを直接又は前記第2の付勢手段を介して押し上げる押上部材と、からなることを特徴とする給紙装置の用紙繰込機構。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の給紙装置の用紙繰込機構において、
    前記第1の付勢手段又は前記第2の付勢手段は、前記ピックアップローラ又は前記フラッパーを弾発するコイルスプリングであることを特徴とする給紙装置の用紙繰込機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011020797A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Fuji Xerox Co Ltd 原稿送り装置および画像形成装置
JP2012017210A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Ncr Corp 媒体収納装置

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