JP2008020607A - 画像加熱装置、及び画像形成装置 - Google Patents

画像加熱装置、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008020607A
JP2008020607A JP2006191432A JP2006191432A JP2008020607A JP 2008020607 A JP2008020607 A JP 2008020607A JP 2006191432 A JP2006191432 A JP 2006191432A JP 2006191432 A JP2006191432 A JP 2006191432A JP 2008020607 A JP2008020607 A JP 2008020607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fixing
speed
image
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006191432A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Suzuki
浩一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006191432A priority Critical patent/JP2008020607A/ja
Publication of JP2008020607A publication Critical patent/JP2008020607A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】定着装置の立ち上げ中において、定着ベルトに効率的に熱を伝達することで、定着ヒータ部の温度上昇を抑えつつ、より大きい電力で定着ヒータを点灯することを可能にして、立上げ時間を短縮し、オンデマンド性を向上させた画像形成装置及び定着装置を提供することである。
【解決手段】定着ヒータと、用紙と共に移動する定着ベルトなどの回転体と、用紙と圧接部を形成し、かつ、前記記録材を搬送する加圧ローラなどの回転体と、加圧ローラ及び定着ベルトを回転駆動し、回転速度を複数の速度で切り替えて制御可能な定着モータと、定着ベルト及び定着ヒータの温度を検出可能なサーミスタなどの複数の温度検出手段とを有した定着装置において、定着装置の立ち上げ中に、定着ベルト部の温度が目標温度に到達するまで、定着ベルトの速度をトナー像を用紙に定着する際の速度よりも高速に駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録材上の画像を加熱する画像加熱装置に関する。また、この画像加熱装置を定着装置として搭載した画像形成装置に関する。
画像加熱装置としては、例えば、記録材上の未定着の画像を加熱定着する定着装置や、記録材上に定着された画像を加熱することにより画像の光沢を増大させる光沢度増大化装置等を挙げることができる。
近年、プリンターや複写機等の画像形成装置におけるカラー化が進んできている。電子写真方式のカラー画像形成装置として、各色毎に応じて感光ドラムを1列に複数配置し、各感光ドラム上に形成された各色のトナー像を転写媒体に順次重ね合わせてカラー画像を形成する、いわゆるインライン型の画像形成装置が提案されている。
このようなカラー画像形成装置に使用される定着装置としては、ウォームアップ時間の短縮とカラー画像の安定した定着性を両立したものとして、特許文献1に示されるような弾性層を有する定着ベルトを用いたベルト定着装置が使用されている。
このようなベルト定着装置では、定着ベルトの弾性層に用いられるシリコーンゴム層の熱伝導率が小さく、ヒータから定着ベルト表面までに多くの部材がある。そのために、定着ヒータへ通電してから定着ベルト温度が上昇するまでの、応答性が悪いことや、定着ベルト部のサーミスタの位置が定着ニップ部から離れていることによる検知タイミングの遅れがある。このことによって、一般的に、定着ヒータの温度に対する定着ベルト温度の追従は大きな遅れを伴ってしまう。このため、定着ベルトを所定の温度に立ち上げる際、定着ヒータ部の温度が大きくオーバーシュートしてしまう恐れがある。
この対策として、特許文献1に示されるような所定期間フィードバックを禁止して電力を絞る方法がとられている。また、定着装置の立ち上げ中は、定着ヒータの温度を検出できるサーミスタを設け、定着ヒータ部の温度が所定温度以上とならないように制御を行う方法等がとられている。
特開2004−70041号公報
しかしながら、上記従来例では定着ヒータの温度があがり過ぎないように電力を制限するため、定着装置の立ち上げ中は定着ヒータの能力を充分に使い切れなかった。このため立ち上げ時間が長くなり、オンデマンド性が低下してしまう課題があった。特に定着ニップ部幅が狭いものや、定着ベルトの弾性層に用いられる材質の熱伝導率がより小さい物である場合などは、定着ヒータの熱が定着ベルトへ伝わりにくいため、定着ヒータの温度が上昇しやすく、本課題がより顕著に表れる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、定着装置で代表される画像加熱装置の立ち上げ中において、加熱体の温度上昇を抑えつつ、より大きい電力で加熱体を点灯することを可能とする。これにより、立ち上げ時間を短縮しオンデマンド性を向上させた画像加熱装置、及びこれを搭載した画像形成装置を提供するものである。
上記目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、電力供給を受けて発熱する加熱体と、前記加熱体に電力を供給する電力供給部と、前記加熱体により加熱される第1の回転体と、前記第1の回転体と圧接部を形成する第2の回転体と、前記第2の回転体を回転駆動する駆動源と、前記加熱体と異なる部分の温度を検出する第1の温度検出手段と、装置を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記第1の温度検出手段によって検知された温度を基に前記電力供給部から前記加熱体に供給する電力をフィードバック制御することで前記第1の回転体の温度制御を行い、前記圧接部で画像を担持した記録材を挟持搬送して画像加熱する画像加熱装置において、前記制御手段は、装置を立ち上げる際に、前記第1の温度検出手段よって検知された温度が、画像加熱実行時における温度制御の目標温度である第1温度T1よりも低い設定の温度である第2温度T2に達するまでは、前記駆動源の回転速度を、画像加熱実行時における設定回転速度である第1速度V1とは異なる設定の速度である第2速度V2に制御することを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の他の代表的な構成は、電力供給を受けて発熱する加熱体と、前記加熱体に電力を供給する電力供給部と、前記加熱体により加熱される第1の回転体と、前記第1の回転体と圧接部を形成する第2の回転体と、前記第2の回転体を回転駆動する駆動源と、前記加熱体と異なる部分の温度を検出する第1の温度検出手段と、装置を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記第1の温度検出手段によって検知された温度を基に前記電力供給部から前記加熱体に供給する電力をフィードバック制御することで前記第1の回転体の温度制御を行い、前記圧接部で画像を担持した記録材を挟持搬送して画像加熱する画像加熱装置において、前記加熱体の温度を検出する第2の温度検出手段を有し、前記制御手段は、装置を立ち上げる際に、前記第2の温度検出手段によって検知される温度が、画像加熱実行時における温度制御の目標温度である第1温度T1よりも高い設定の温度である第3温度T3に達するまでは、前記駆動源の回転速度を、画像加熱実行時における設定回転速度である第1速度V1よりも低速な設定の第3速度V3で駆動し、前記第2の温度検出手段によって検知される温度が前記第3温度T3に達した後から前記第1の温度検出手段によって検知される温度が前記第1温度よりも低い設定の温度である第2温度T2に達するまでは、前記第1速度V1よりも高速な設定の速度である第2速度V2で駆動するように制御することを特徴とする。
本発明によれば、装置の立ち上げ中において、加熱体の温度上昇を抑えつつ、より大きい電力で加熱体を点灯することを可能とすることで、立ち上げ時間を短縮し、オンデマンド性を向上させた画像加熱装置を提供することができる。
(1)画像形成装置例
図3は、本発明に係る画像加熱装置を定着装置として搭載させた画像形成装置例の概略構成図である。本例の画像形成装置は電子写真方式のタンデム型(インライン型)のフルカラーレーザプリンターである。
21は画像形成装置を統括制御する制御手段としての制御回路部(CPU)である。21Aはビデオコントローラであり、コンピュータ・イメージリーダ等の外部ホスト装置100とインターフェース21Bを介して接続されている。ビデオコントローラ21Aは外部ホスト装置100からインターフェース21Bを介して送られてくる電気的画像情報をビットデータに展開し、そのビットデータをVDO信号として制御回路部21へ送出する。
1Y・1M・1C・1Bkは第1から第4の4つの電子写真画像形成部(画像形成ユニット)であり、図面上左から右に一定の間隔をおいて一列に配置されている。この4つの画像形成部1Y・1M・1C・1Bkは、それぞれ、フルカラー画像の色分解成分像である、イエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像を分担して形成する。
各画像形成部1Y・1M・1C・1Bkには、それぞれ、感光ドラム2a・2b・2c・2dが設置されている。また、各感光ドラム2a・2b・2c・2dの周囲には、それぞれ、帯電ローラ3a・3b・3c・3d、現像装置4a・4b・4c・4d、1次転写用ローラ5a・5b・5c・5d、ドラムクリーニング装置6a・6b・6c・6dが設置されている。帯電ローラ3a・3b・3c・3dと現像装置4a・4b・4c・4d間の上方には、それぞれ、レーザ露光装置7a・7b・7c・7dが設置されている。各現像装置4a・4b・4c・4dには、それぞれ、イエロートナー・マゼンタトナー・シアントナー・ブラックトナーの色トナーが収納されている。
各画像形成部1Y・1M・1C・1Bkの下方には、転写媒体(中間転写体)としての無端ベルト状の中間転写ベルト(以下、ベルトと略記する)40が配設されている。ベルト40は、駆動ローラ41、支持ローラ42、2次転写対向ローラ43間に張架されており、駆動ローラ41の駆動によって矢印の時計方向に回転(移動)される。各画像形成部1Y・1M・1C・1Bkにおいて、1次転写用ローラ5a・5b・5c・5dは、それぞれ、駆動ローラ41と支持ローラ42との間のベルト部分を介して感光ドラム2a・2b・2c・2dの下面に当接している。各画像形成部1Y・1M・1C・1Bkにおいて、感光ドラム2a・2b・2c・2dとベルト40との接触部が1次転写ニップ部Nである。
2次転写対向ローラ43には、ベルト40を介して2次転写用ローラ44を当接させてある。ベルト40と2次転写用ローラ44との接触部が2次転写ニップ部Mである。2次転写用ローラ44は、ベルト40に接離自在に設置されている。
駆動ローラ41のベルト懸回部には、ベルト40の表面に残った2次転写残トナーを除去して回収するベルトクリーニング装置45が設置されている。
2次転写ニップ部Mの記録材搬送方向下流側には定着装置(定着器)12が設置されている。
制御回路部21に画像形成動作開始信号(プリント開始信号)が入力すると、制御回路部21は装置駆動を開始する。
各画像形成部1Y・1M・1C・1Bkの感光ドラム2a・2b・2c・2dは予め設定されているプロセススピードで矢印の反時計方向に回転駆動される。ベルト40は矢印の時計方向に感光ドラム2a・2b・2c・2dの回転速度と同様な速度で回転駆動される。
各感光ドラム2a・2b・2c・2dは、それぞれ帯電ローラ3a・3b・3c・3dによって一様に帯電される。本実施例では負極性に帯電される。そして、その感光ドラムの一様帯電面に対してレーザ露光装置7a・7b・7c・7dによる走査露光がなされる。これにより、各感光ドラムの面にレーザ走査露光パターンに対応した静電潜像が形成される。
各レーザ露光装置7a・7b・7c・7dは、制御回路部21からそれぞれに入力するカラー色分解された画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号に変換する。その変換された光信号であるレーザ光を帯電された各感光ドラム2a・2b・2c・2d上にそれぞれ走査露光して静電潜像を形成する。
そして、第1の画像形成部1Yにおいては、静電潜像が形成された感光ドラム2a上に、感光ドラム2aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aによりイエロー色のトナーが適用される。これにより、感光ドラム表面の帯電電位に応じてトナーが静電吸着して、静電潜像がイエロートナー像として現像される。このイエロートナー像は、1次転写部Nにて1次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された1次転写用ローラ5aにより、回転しているベルト40上に1次転写される。イエロートナー像が転写されたベルト40は第2の画像形成部1M側に移動される。
第2の画像形成部1Mにおいては、前記と同様の作像プロセスにて、感光ドラム2b上にマゼンタトナー像が形成される。そのマゼンタトナー像が1次転写部Nにてベルト40上のイエロートナー像上に重ね合わせて転写される。
以下、同様にして、第3の画像形成部1Mにおいては、感光ドラム2c上にシアントナー像が形成され、第4の画像形成部1Bkにおいては、感光ドラム2d上にブラックトナー像が形成される。そして、そのシアントナー像とブラックトナー像が、ベルト40上に既に重畳転写されているイエロートナー像とマゼンタトナー像の上に、各1次転写部Nにて順次重ね合わせて転写される。これにより、ベルト40上に、イエロートナー像・マゼンタトナー像・シアントナー像・ブラックトナー像の4つのトナー像の重ね合わせからなる、未定着のフルカラートナー像が合成形成される。
各画像形成部1Y・1M・1C・1Bkの1次転写時において、感光ドラム2a・2b・2c・2d上に残留している1次転写残トナーは、ドラムクリーニング装置6a・6b・6c・6dによって除去されて回収される。
引き続く中間転写ベルト40の回転により、ベルト40上のフルカラートナー像の先端が2次転写ニップ部Mに移動されるタイミングに合わせて、レジストローラ46により記録材(転写材)Pが2次転写ニップ部Mに搬送される。この記録材Pに対して、ベルト40上のフルカラートナー像が、2次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された2次転写用ローラ44により、一括して2次転写される。
2次転写ニップ部Mを出た記録材Pはベルト40の面から分離されて、定着装置12に搬送される。記録材分離後にベルト40上に残った2次転写残トナーは、ベルトクリーニング装置45によって除去されて回収される。
定着装置12に導入された記録材は、熱と圧力を受けて、未定着のフルカラートナー像が記録材表面に溶融定着される。そして、その記録材が出力画像形成物として、定着装置12から外部に排出される。これで、一連の画像形成動作を終了する。
画像形成装置内には環境センサ50とメディアセンサ51が設置されている。環境センサ50は、記録材Pに形成されるトナー像濃度の調整のためや、最適な転写、定着条件を達成するために用いられる。環境センサ50で検知される装置内の雰囲気環境(温度、湿度)情報は制御回路部21に入力する。制御回路部21は、その入力情報に応じて、帯電、現像、1次転写、2次転写のバイアスや定着条件等を適切に変更する調整プログラムを実行する。メディアセンサ51も記録材Pに対する最適な転写、定着条件を達成するため用いられる。メディアセンサ51で検知される記録材Pのサイズ・材質等の判別情報は制御回路部21に入力する。制御回路部21は、その入力情報に応じて、転写バイアスや定着条件等を適切に変更する調整プログラムを実行する。
(2)定着装置12
図4は定着装置12の概略構成模型図である。本例の定着装置12は、定着ベルト加熱方式、加圧用回転体駆動方式(テンションレスタイプ)の画像加熱装置である。
1)定着装置12の全体的構成
20は第1の回転体(第1の定着部材)としての、定着ベルトであり、ベルト状部材に弾性層を設けてなる円筒状(エンドレスベルト状、スリーブ状)の可撓性を有する部材である。この定着ベルト20は、例えば、厚み約30μmの可撓性を有するSUS製スリーブをベルト基体とし、その外周面に厚み約300μmのシリコーンゴム層を形成し、さらにその外周面に厚み約30μmのPFA樹脂層を形成したものである。
17は加熱体保持部材としての、横断面略半円弧状樋型の耐熱性・剛性を有するヒータホルダ、16は加熱体(熱源)としての定着ヒータであり、ヒータホルダ17の下面に該ホルダの長手に沿って配設してある。定着ベルト20はこのヒータホルダ17にルーズに外嵌させてある。ヒータホルダ17は、耐熱性の高い液晶ポリマー樹脂で形成し、定着ヒータ16を保持し、定着ベルト20をガイドする役割を果たす。定着ヒータ16は本実施例では後記2)項で詳述するようなセラミックヒータである。
22は第2の回転体(第2の定着部材)としての加圧ローラである。加圧ローラ22は、ステンレス製の芯金22aに、射出成形により、厚み約3mmのシリコーンゴム層22bを形成し、その上に厚み約40μmのPFA樹脂チューブ22cを被覆してなる。
この加圧ローラ22は、芯金22aの両端部を装置フレーム24の不図示の奥側と手前側の側板間に回転自由に軸受保持させて配設してある。この加圧ローラ22の上側に、前記のヒータ16・ヒータホルダ17・定着ベルト20等から成る定着ベルトユニットをヒータ16側を下向きにして加圧ローラ22に並行に配置してある。そして、ヒータホルダ17の長手両端部を不図示の加圧機構により片側98N(10kgf)、総圧196N(20kgf)の力で加圧ローラ22の軸線方向に附勢している。これにより、定着ヒータ16の下向き面が、定着ベルト20を介して加圧ローラ22に対して、弾性層22bの弾性に抗して圧接して、定着ベルト20と加圧ローラ22との間に、記録材搬送方向に関して必要幅の定着ニップ部(圧接部)27が形成される。加圧機構は圧解除機構を有し、ジャム処理時等には加圧を解除して、記録材Pの除去が容易な構成となっている。
18と19は第1と第2の温度検出手段としてのメインとサブの2つのサーミスタである。メインサーミスタ(第1の温度検出手段)18は加熱体である定着ヒータ16に非接触に配置され、本実施例ではヒータホルダ17の上方において定着ベルト20の内面に弾性的に接触させてあり、定着ベルト20の内面の温度を検知する。サブサーミスタ(第2の温度検出手段)19はメインサーミスタ18よりも定着ヒータ16に近い場所に配置されている。本実施例では、このサブサーミスタ19は定着ヒータ16の裏面に接触させてあり、定着ヒータ裏面の温度を検知する。
メインサーミスタ18は、ヒータホルダ17に固定支持させたステンレス製のアーム25の先端にサーミスタ素子が取り付けられている。アーム25が弾性揺動することにより、定着ベルト20の内面の動きが不安定になった状態においても、サーミスタ素子が定着ベルト20の内面に常に接する状態に保たれる。
図5に、本実施例の定着装置における、定着ヒータ16、メインサーミスタ18、サブサーミスタ19の位置関係をあらわす斜視模型図を示す。メインサーミスタ18は定着ベルト20の長手中央付近に、サブサーミスタ19は定着ヒータ16の長手端部付近に配設され、それぞれ定着ベルト20の内面、定着ヒータ16の裏面に接触するよう配置されている。
メインサーミスタ18及びサブサーミスタ19で検出される温度に関する電気的情報がA/D変換されて制御回路部21に入力する。制御回路部21は、メインサーミスタ18、サブサーミスタ19からの入力情報をもとに、定着ヒータ16の温度制御(温調制御)の内容を決定し、電力供給部としてのヒータ駆動回路部28を制御して、定着ヒータ16への通電(供給電力)を制御する。
29は加圧ローラ22を回転駆動する駆動源としての定着モータである。この定着モータ29の回転駆動力がギアトレイン等の動力伝達手段30を介して加圧ローラ22の芯金22aに伝達して、加圧ローラ22が矢印の反時計方向に回転駆動される。定着モータ29は、制御回路部21により、モータドライバ31を介し、回転−停止制御、回転速度変更制御される。
23と26は装置フレーム24に組付けた入り口ガイドと定着排紙ローラである。入り口ガイド23は、二次転写ニップ部Mを抜けた記録材Pが、定着ニップ部27に正確にガイドされるよう、記録材を導く役割を果たす。本実施例の入り口ガイド23は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂により形成されている。
加圧ローラ22が回転駆動されると、加圧ローラ22の外面と定着ベルト20との、定着ニップ部27における圧接摩擦力により定着ベルト20に回転力が作用する。これにより、定着ベルト20はその内面側が定着ヒータ16の下向き面に密着して摺動しながらヒータホルダ17の外回りを矢印の時計方向に従動回転状態になる。定着ベルト20内面にはグリスが塗布され、ヒータホルダ17と定着ベルト20内面との摺動性を確保している。
加圧ローラ22が回転駆動され、それに伴って定着ベルト20が従動回転状態になり、また定着ヒータ16に通電がなされ、該定着ヒータ16が昇温して所定の温度に立ち上げられて温調される。そして、定着ニップ部27に、未定着トナー像tを担持した記録材Pが入り口ガイド23に沿って案内されて導入され、トナー像担持面側が定着ベルト20の外面に密着して定着ベルト20と一緒に定着ニップ部27を挟持搬送されていく。この挟持搬送過程において、定着ヒータ16の熱が定着ベルト20を介して記録材Pに付与され、記録材P上の未定着トナー像が記録材P上に加熱・加圧されて溶融定着される。定着ニップ部27を通過した記録材Pは定着ベルト20から曲率分離され、定着排紙ローラ26で排出される。
2)定着ヒータ16
定着ヒータ16は、本実施例では、アルミナ基板上に、導電ペーストをスクリーン印刷法によって均一な厚さの膜状に塗布して抵抗発熱体を形成し、その上に耐圧ガラスによるガラスコートを施した、セラミックヒータを使用している。
図6はそのようなセラミックヒータの一例の構造模型図であり、(a)は一部切欠き表面模型図、(b)は裏面模型図、(c)は拡大横断面模型図である。
この定着ヒータ16は、
1:通紙方向と直交する方向を長手とする横長のアルミナ基板a
2:上記のアルミナ基板aの表面側に長手に沿ってスクリーン印刷により線状あるいは帯状に塗工した、電流が流れることにより発熱する銀パラジウム(Ag/Pd)合金を含んだ導電ペーストの、厚み10μm程度、幅1〜5mm程度の抵抗発熱体層b
3:上記の抵抗発熱体層bに対する給電パターンとして、同じくアルミナ基板aの表面側に銀ペーストのスクリーン印刷等によりパターン形成した、第1と第2の電極部c・d及び延長電路部e・f
4:抵抗発熱体層bと延長電路部e・fの保護と絶縁性を確保するためにそれ等の上に形成した、定着ベルト20との摺擦に耐えることが可能な、厚み10μm程度の薄肉のガラスコートg
5:アルミナ基板aの裏面側に設けた接触式サブサーミスタ19
等からなる。
上記の定着ヒータ16は表面側を下向きに露呈させてヒータホルダ17に固定して支持させてある。
上記定着ヒータ16の第1と第2の電極部c・d側には給電用コネクタ32が装着される。ヒータ駆動回路部28から上記の給電用コネクタ32を介して第1と第2の電極部c・dに給電される。これにより抵抗発熱体層bが発熱して定着ヒータ16が迅速に昇温する。
3)定着装置12の制御シーケンス
次に、本実施例における定着装置12の立ち上げ時の制御シーケンスを説明する。図1はその制御フローチャート、図2は定着装置立ち上げ時の各部温度、定着ヒータ16の点灯電力、定着モータ29の速度の関係を示した図である。
ここで、以下の説明において、駆動源である定着モータ29の回転速度に関して、「第1速度V1」とは、トナー像を記録材Pに定着させる画像定着実行時(画像加熱実行時)の設定回転速度である。「第2速度V1」とは、上記第1速度V1よりも速い設定の回転速度である。「第3速度」V3とは、上記第1速度V1よりも遅い設定の回転速度である。
また、「第1温度T1」とは、画像定着実行時(画像加熱実行時)の温調制御の目標温度である。本実施例では、この第1温度T1は190℃の設定である。「第2温度T2」とは、その第1温度T1よりも低い設定の温度である。本実施例では、この第2温度T2は、第1温度T1よりも少し低い、180℃の設定である。「第3温度T3」とは、第1温度T1よりも高い設定の温度である。本実施例では、この第3温度T3は、定着ヒータ16を安全に使用できる上限温度近くの温度としてあり、250℃に設定している。
待機(スタンバイ)状態にある画像形成装置の制御回路部21に画像形成動作開始信号が入力すると、制御回路部21は画像形成装置の画像形成動作(印刷動作)を開始させる。定着装置12については立ち上げ動作を開始させる。
まず、モータドライバ31を制御して、定着モータ29の回転駆動を第2の速度V2で開始する(ステップS1−1)。本実施例では、第2速度V2は、第1速度V1の約1.5倍の設定にしている。したがって、加圧ローラ22と定着ベルト20は、画像定着実行時の約1.5倍の速い速度で回転される。
同時に、ヒータ駆動回路28から定着ヒータ16への通電を開始し、サブサーミスタ19の検出温度が第3温度T3(250℃)に保たれるように定着ヒータ16の点灯電力を制御する(S1−2)。
制御回路部21は、図2に示すように、サブサーミスタ19の検出温度が第3温度T3よりも充分に低い時は、定着ヒータ16をほぼ最大電力で点灯する。そして、サブサーミスタ19の検出温度が第3温度T3に近づくと、電力を下げて、サブサーミスタ19の検出温度を第3温度T3に保つ様に制御を続ける。
制御回路部21は、その後、メインサーミスタ18の検出温度が第2温度T2(180℃)に達した後(S1−3)、定着モータ29の速度を、第2速度V2から第1速度V1に切り替える(S1−4)。
そして、制御回路部21は、定着ヒータ16の点灯電力をメインサーミスタ18の検出温度が第2の設定温度T2に保たれるように制御を行い、2次転写ニップ部M側から定着装置12に記録材Pが達するのを待つ(S1−5、S1−6)。
記録材Pが定着装置12に達すると、制御回路部21は、トナー像を記録材P上に加熱・加圧する為の第1温度T1及び電力設定(トナー像定着用温調設定)に切り替えて定着ヒータ16を駆動する(S1−7)。これにより、記録材Pが定着ニップ部27を挟持搬送されていく過程において、記録材P上にトナー像が定着される。
記録材Pの定着装置12への到達検知と通過検知は、定着装置12の記録材搬送方向上流側に配設したシートセンサSWからの記録材Pの先端・後端検知信号の入力に基づく制御回路部21の演算によりなされる。
制御回路部21は、設定された1枚或いは連続複数枚分の画像形成を実行した後、画像形成動作を終了させて、次の画像形成動作開始信号が入力するまで、画像形成装置を待機状態に保持する。定着装置12については、定着ヒータ16への通電をオフにし、また定着モータ29の回転駆動をオフにして、定着装置12の制御シーケンスを終了する。
図13は比較例としての従来の制御における制御フローチャート、図14はその従来の制御における定着装置の立ち上げ時の各部温度、定着ヒータ16の点灯電力、定着モータ29の速度の関係を示した図である。これとの対比で、本実施例の効果を説明する。
図13の従来の制御フローチャートは、本実施例における図1の制御フローチャートとは異なり、定着モータ29について、駆動開始時から、第1速度V1で回転させ(S1−1B)、途中での速度の切り替えが行われていない。
図14の従来の制御における定着装置の立ち上げ時の各部温度、定着ヒータ16の点灯電力、定着モータの速度の関係を示した図と、図2の本実施例における同じ図とを比較する。この比較において、サブサーミスタ19の検出温度を第2温度T2に保っている部分で、本実施例の方がより多くの電力を定着ヒータ16に通電している。これは、定着装置12の立ち上げ時には、定着モータ29の回転速度を、第1速度V1よりも速い第2速度V2にして、定着ベルト20を高速に回転させることにより効率的に定着ヒータ16の熱を定着ベルト20に伝えることができるためである。
このため、メインサーミスタ19の検出温度がより早く上昇し、定着装置12の立ち上げを短時間に完了することができる。
特に、定着ニップ部幅が狭いもの、弾性層の厚みがより厚いものや、弾性層に用いられる材質の熱伝導率がより小さいものほど、定着ヒータの熱が定着ベルトに伝わりにくいため、定着ヒータの温度が上昇しやすく、上記の効果がより大きく発揮される。
かくして、定着ヒータ16等の加熱体の熱をより効率的に、定着ベルト20のような第1の回転体に伝達することができて、立ち上げ時間を短縮し、オンデマンドせいを向上させた、画像加熱装置及び画像形成装置を提供することができる。
次に実施例2として、定着ベルト20の回転量を抑えた制御例を説明する。これは、定着ベルト20の寿命の観点から言えば、できるだけ定着ベルト20の回転量を抑えることが好ましいからである。
定着装置、画像形成装置の構成は実施例1と同様であるので、再度の説明を省略する。図7は本実施例の制御フローチャート、図8は本実施例における定着装置の立ち上げ時の各部温度、定着ヒータ16の点灯電力、定着モータの速度の関係を示した図である。
待機状態にある画像形成装置に画像形成動作開始信号が入力すると、制御回路部21は画像形成装置に画像形成動作を開始させる。定着装置12については立ち上げ動作を開始させる。
まず、定着モータ29の回転駆動を、第1速度V1よりも遅い第3速度V3で開始する。本実施例では画像定着時の第1速度V1の約2分の1の第3速度V3で回転を行なっている(S2−1)。したがって、加圧ローラ22と定着ベルト20が画像定着時の約2分の1の遅い速度で回転される。
同時に定着ヒータ16への通電を開始する(S2−2)。その後、サブサーミスタ19の検出温度が第3温度T3(250℃)に達するまで、定着ヒータ16の点灯を継続する(S2−3)。このときの定着ヒータ16への通電電力はもっとも立ち上がりの早い系として本実施例においては最大電力固定としている。もちろん、最大電力の制限やオーバーシュート対策としてサブサーミスタ19の検出温度状態によって電力を可変に制御しても良い。
サブサーミスタ19の検出温度が第3温度T3に達すると(S2−3)、定着モータ29の回転速度を、画像定着時の第1速度V1よりも速い第2速度V2に切り換える。本実施例では、この第2速度V2は、実施例1と同様に画像定着時の第1速度V1の約1.5倍の回転速度としている(S2−4)。
その後の制御(S2−5〜S2−10)は実施例1の(S1−2〜S1−7)と全く同様であるので説明は省略する。
このように制御を行うことで、定着ベルト20の回転量を少なく抑え、かつ高速に定着装置の立ち上げを行うことができる。
かくして、実施例1の装置と同様な効果を得ことができるとともに、定着ベルト20の回転量を抑えた、画像加熱装置及び画像形成装置を提供することができる。
次に実施例3として、定着ヒータ16上に配置されたサブサーミスタ19を有しない定着装置12における制御例を説明する。サブサーミスタ19を用いた方が最適な制御を行う上では好ましい。しかしながらコストダウン及び定着ヒータ16上のスペースの問題でサブサーミスタ19を搭載することが困難な場合もある。本実施例はその場合の制御例を説明するものである。
図9・図10は本実施例における定着装置12を示している。この定着装置は、実施例1の図4・図5の定着装置12からサブサーミスタ19を除いたものである。その他の定着装置構成や、画像形成装置構成は実施例1と同様であるから再度の説明は省略する。
図11は本実施例の制御フローチャート、図12は本実施例における定着装置の立ち上げ時の各部温度、定着ヒータ16の点灯電力、定着モータの速度の関係を示した図である。
ここで、図12中に示してある「定着ヒータ裏温度」は、本実施例の構成においては測定する素子は無く制御には用いない。しかしながら、制御仕様の決定プロセスにおいて必要となり、本実施例の説明を補助するために図示してある。
待機状態にある画像形成装置に画像形成動作開始信号が入力すると、制御回路部21は画像形成装置に画像形成動作を開始させる。定着装置12については立ち上げ動作を開始させる。
まず、定着モータ29の回転駆動を、第1速度V1よりも速い第2速度で開始する。本実施例では画像定着時の第1速度V1より約1.5倍の第2速度V2で回転を行なっている(S3−1)。
同時に定着ヒータ16への通電を開始する(S3−2)。その後メインサーミスタ18の検出温度が前記第2温度T2(180℃)よりも少し低い設定にした第4温度T4(本実施例では150℃とする)に達するまで、定着ヒータ16の点灯を継続する(S3−3)。このときの定着ヒータ16への通電電力はもっとも立ち上がりの早い系として本実施例においては最大電力固定としている。もちろん最大電力の制限やオーバーシュート対策としてメインサーミスタ18の検出温度状態によって電力を可変に制御しても良い。
メインサーミスタ18の検出温度が第4温度T4=150℃に達すると(S3−3)、定着ヒータ16への通電を最大電力の50%に低減する(S3−4)。この電力に固定したまま、メインサーミスタ18が第2温度T2(180℃)に達するまで待つ(S3−5)。
メインサーミスタ18が第2温度T3に達すると、定着モータ29の速度を、第2速度V2から第1速度V1に切り替える(S3−6)。また、定着ヒータ16の点灯電力をメインサーミスタ18の検出温度が第2温度T2に保たれるように、定着ヒータ16への通電を制御する。
その後の制御(S3−8〜S3−9)は実施例1の制御(S1−6〜S1−7)と全く同様であるので説明は省略する。
ここで、ステップS3−3の切り替え温度(第4温度T4=150℃)及びS3−4の通電電力(最大電力の50%)は、定着ヒータ裏温度が使用可能な最高温度(本実施例では250℃)を超えないようにあらかじめ定めた数値である。
本実施例のように立ち上げ中に定着モータ29を高速で回転することにより、従来の定着モータの速度をトナー像の定着時と同じ速度V1で立ち上げる場合と比較して、立ち上げ時間の短縮化が図れる。すなわち、S3−3の切り替え温度をより高温に、S3−4の通電電力をより大きくすることが可能となり、立ち上げ時間の短縮化が図れる。
また、これらの切り替え温度T4及び通電電力は数値は定着ニップ部幅や、定着ベルト20の弾性層に用いられる材質の熱伝導率などによって最適な値は変化するため、定着装置の構成によって最適な数値をあらかじめ求めておくこととなる。
さらに、同一構成でも、定着装置間のばらつきや立ち上げ時の周囲環境も考慮して数値を決定する必要がある。
このように悪い条件に合わせて切り替え温度及び通電電力の条件を決める必要があるため、実施例1の形態と比較するとやや立ち上げ時間が長くなるが、サブサーミスタ19の無い構成においても従来より立ち上げ時間の短縮が図れる。
1)実施例1〜3において、加熱体16はセラミックヒータに限られない。電磁誘導発熱部材や、高周波吸収発熱部材等であってもよい。
2)第1の回転体20は、円筒状又はエンドレスの樹脂フィルム部材あるいはベルト部材であってもよい。
3)第2の回転体22は、加圧ローラに限られず、円筒状又はエンドレスのフィルム部材あるいはベルト部材であってもよい。また、第2の回転体22の内部にも加熱体を配設して加熱する装置構成にすることもできる。
実施例1における定着装置立ち上げ制御フローチャートである。 実施例1の制御における定着装置の各部の温度、速度等の制御状態を示した図である。 実施例1における画像形成装置の概略構成図である。 実施例1における定着装置の要部の概略の横断面模型図である。 実施例1における定着装置の要部の概略の斜視模型図である。 実施例1における定着装置の加熱体の概略構成図である。 実施例2における定着装置立ち上げ制御フローチャートである。 実施例2の制御における定着装置の各部の温度、速度等の制御状態を示した図である。 実施例3における定着装置の要部の概略の横断面模型図である。 実施例3における定着装置の要部の概略の斜視模型図である。 実施例3における定着装置立ち上げ制御フローチャートである。 実施例3の制御における定着装置の各部の温度、速度等の制御状態を示した図である。 従来における定着装置立ち上げ制御フローチャートである。 従来の制御における定着装置の各部の温度、速度等の制御状態を示した図である。
符号の説明
1M、1C、1Y、1Bk 画像形成部
2a、2b、2c、2d 感光ドラム
3a、3b、3c、3d 帯電ローラ
4a、4b、4c、4d 現像装置
5a、5b、5c、5d 転写ローラ
6a、6b、6c、6d ドラムクリーニング装置
12 定着装置
16 セラミックヒータ(加熱体)
18 メインサーミスタ(第1の温度検出手段)
19 サブサーミスタ(第2の温度検出手段)
20 定着ベルト(第1の回転体)
21 電源(電力供給部)
22 加圧ローラ(第2の回転体)
40 中間転写ベルト
44 2次転写ローラ
45 ベルトクリーニング装置
46 レジストローラ
50 環境センサ
51 メディアセンサ
P 記録材
N (1次)転写部
M (2次)転写部
t トナー

Claims (5)

  1. 電力供給を受けて発熱する加熱体と、前記加熱体に電力を供給する電力供給部と、前記加熱体により加熱される第1の回転体と、前記第1の回転体と圧接部を形成する第2の回転体と、前記第2の回転体を回転駆動する駆動源と、前記加熱体と異なる部分の温度を検出する第1の温度検出手段と、装置を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記第1の温度検出手段によって検知された温度を基に前記電力供給部から前記加熱体に供給する電力をフィードバック制御することで前記第1の回転体の温度制御を行い、前記圧接部で画像を担持した記録材を挟持搬送して画像加熱する画像加熱装置において、
    前記制御手段は、装置を立ち上げる際に、前記第1の温度検出手段よって検知された温度が、画像加熱実行時における温度制御の目標温度である第1温度T1よりも低い設定の温度である第2温度T2に達するまでは、前記駆動源の回転速度を、画像加熱実行時における設定回転速度である第1速度V1とは異なる設定の速度である第2速度V2に制御することを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記第2速度V2は前記第1速度V1よりも高速であることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記加熱体の温度を検出する第2の温度検出手段を有し、前記制御手段は、前記駆動源が前記第2速度V2で駆動されている間は、前記第2の温度検出手段よって検知された温度を基に前記電力供給部から前記加熱体に供給する電力をフィードバック制御することで前記加熱体の温度制御を行い、前記駆動源の速度を第1速度V1に切り替えた後に、前記第1の温度検出手段によって検知された温度を基に前記電力供給部から前記加熱体に供給する電力をフィードバック制御することで前記第1の回転体の温度制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像加熱装置。
  4. 電力供給を受けて発熱する加熱体と、前記加熱体に電力を供給する電力供給部と、前記加熱体により加熱される第1の回転体と、前記第1の回転体と圧接部を形成する第2の回転体と、前記第2の回転体を回転駆動する駆動源と、前記加熱体と異なる部分の温度を検出する第1の温度検出手段と、装置を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記第1の温度検出手段によって検知された温度を基に前記電力供給部から前記加熱体に供給する電力をフィードバック制御することで前記第1の回転体の温度制御を行い、前記圧接部で画像を担持した記録材を挟持搬送して画像加熱する画像加熱装置において、
    前記加熱体の温度を検出する第2の温度検出手段を有し、前記制御手段は、装置を立ち上げる際に、前記第2の温度検出手段によって検知される温度が、画像加熱実行時における温度制御の目標温度である第1温度T1よりも高い設定の温度である第3温度T3に達するまでは、前記駆動源の回転速度を、画像加熱実行時における設定回転速度である第1速度V1よりも低速な設定の第3速度V3で駆動し、前記第2の温度検出手段によって検知される温度が前記第3温度T3に達した後から前記第1の温度検出手段によって検知される温度が前記第1温度よりも低い設定の温度である第2温度T2に達するまでは、前記第1速度V1よりも高速な設定の速度である第2速度V2で駆動するように制御することを特徴とする画像加熱装置。
  5. 記録材上に未定着画像を形成する画像形成手段と、未定着画像を担持した記録材を加熱して未定着画像を記録材に定着させる定着手段と、を有する画像形成装置において、前記定着手段が、請求項1から4の何れかに記載の画像加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
JP2006191432A 2006-07-12 2006-07-12 画像加熱装置、及び画像形成装置 Pending JP2008020607A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006191432A JP2008020607A (ja) 2006-07-12 2006-07-12 画像加熱装置、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006191432A JP2008020607A (ja) 2006-07-12 2006-07-12 画像加熱装置、及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008020607A true JP2008020607A (ja) 2008-01-31

Family

ID=39076591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006191432A Pending JP2008020607A (ja) 2006-07-12 2006-07-12 画像加熱装置、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008020607A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011048271A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Sharp Corp 定着装置及びこの帯電装置を用いた画像形成装置
CN102236309A (zh) * 2010-04-21 2011-11-09 京瓷美达株式会社 图像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011048271A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Sharp Corp 定着装置及びこの帯電装置を用いた画像形成装置
CN102236309A (zh) * 2010-04-21 2011-11-09 京瓷美达株式会社 图像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5173464B2 (ja) 画像形成装置
JP5943559B2 (ja) 定着装置
US9040877B2 (en) Heating apparatus
JP2007010931A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5550263B2 (ja) 画像形成装置
US10884361B2 (en) Image forming apparatus that switches power supply to plurality of heating elements
JP2006221061A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007101861A (ja) 定着装置
JP2004317654A (ja) 画像形成装置
JP2006267234A (ja) 加熱体及び像加熱装置
JP2006047739A (ja) 画像形成装置
JP5389199B2 (ja) 画像形成装置
JP4902259B2 (ja) 画像形成装置
JP2006349949A (ja) 像加熱装置
JP2008020607A (ja) 画像加熱装置、及び画像形成装置
JP2005050693A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP4677220B2 (ja) 像加熱装置および画像形成装置
JP5455493B2 (ja) 画像形成装置
JP2006322996A (ja) 加熱装置
JP2006349837A (ja) 画像形成装置
JP2006171480A (ja) 画像形成装置
JP2004021079A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2007058083A (ja) 画像形成装置における制御方法
JP2006098998A (ja) 加熱装置及び加熱装置の制御方法、画像形成装置
JP2009025365A (ja) 画像加熱用ヒータ及び画像加熱装置