JP2008015406A - クリーニング装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フリッカー部材上にトナー溜まりが発生するのを抑制し、ブラシローラによる被クリーニング体への固形潤滑剤の塗布が良好に行えるクリーニング装置及びそのクリーニング装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】ブラシローラの長手方向に沿ってブラシローラと接するフリッカー部材が、フリッカー部材長手方向の軸を中心に回転可能に設けられている。これにより、ブラシローラがフリッカー部材に接触してブラシローラからはじき落とされたトナーがフリッカー部材上に付着しても、フリッカー部材が回転することにより、フリッカー部材上からトナーが離間する。よって、ブラシローラからはじき落とされたトナーが、フリッカー部材上に溜まることを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、転写体のクリーニング装置及びこれを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
画像形成装置においては、感光体に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー像として可視像化し、そのトナー像を普通紙などの記録体や中間転写ベルトに転写している。なお、トナー像を中間転写ベルトに転写した場合は、その後に中間転写ベルトと2次転写ローラとが当接して形成される転写部で、中間転写ベルト上のトナー像が記録体に転写される。また、トナー像転写後の感光体や中間転写ベルトには、転写されなかったトナーが残留付着する場合がある。さらに、中間転写ベルト上にはトナー像の位置ずれや画像濃度制御のためにトナーパターンが形成されるため、当該転写部で、そのトナーパターンのトナーが2次転写ローラに付着し2次転写ローラの表面が汚れてしまう場合がある。そのため、感光体、中間転写ベルト及び2次転写ローラの表面に付着したトナーを除去するために、感光体、中間転写ベルト及び2次転写ローラの表面をクリーニングするクリーニング装置が必要となる。
特許文献1に記載のクリーニング装置では、転写部材である2次転写ローラに接触する回転ブラシによって、2次転写ローラの表面に付着したトナーを除去している。また、2次転写ローラの表面から除去したトナーが回転ブラシの先端に蓄積し、そのトナーが2次転写ローラに再付着するのを防ぐため、回転ブラシの長手方向に沿って回転ブラシと接するようにフリッカーバーが設けられている。このフリッカーバーに回転ブラシが接することによって、回転ブラシの先端に付着したトナーがはじき落とされる。また、回転ブラシによるクリーニング効率を高めるために2次転写ローラの表面へ塗布される固形潤滑剤が、フリッカーバーに対し回転ブラシの回転方向下流側に、回転ブラシと接するように設けられており、回転ブラシはその固形潤滑剤を2次転写ローラの表面に塗布する機能も有している。
特開2002−229341号公報
しかしながら、特許文献1に記載のクリーニング装置では、回転ブラシからはじき落としたトナーがフリッカーバー上に蓄積され、トナー溜まりが生じてしまう場合がある。この場合、トナー溜まりのトナー量が一定量に達すると、回転ブラシの駆動時の振動などによりトナー溜まりのトナーが崩れ落ち、当該トナーが回転ブラシに再付着するといった不具合が生じる。このように、崩れ落ちた当該トナーが回転ブラシに再付着した部分では、回転ブラシによる固形潤滑剤の塗布が当該トナーによって妨げられるため、回転ブラシによる2次転写ローラ表面への固形潤滑剤の塗布が良好に行えないといった問題が生じる。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、フリッカー部材上にトナー溜まりが発生するのを抑制し、ブラシローラによる被クリーニング体への固形潤滑剤の塗布が良好に行えるクリーニング装置及びそのクリーニング装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナーの付着した被クリーニング体の表面に接触し、該被クリーニング体に付着したトナーを除去するブラシローラと、該ブラシローラの長手方向に沿って該ブラシローラと接するように配設され、該ブラシローラに付着したトナーをはじき落とす棒状のフリッカー部材と、該ブラシローラによって該被クリーニング体の表面に塗布される固形潤滑剤とを備えるクリーニング装置において、該フリッカー部材は、該フリッカー部材の長手方向の軸を中心に回転可能に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のクリーニング装置において、該フリッカー部材は、丸棒状であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2のクリーニング装置において、該フリッカー部材の直径は、3mm以上であることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3のクリーニング装置において、該被クリーニング体に対する該ブラシローラの食い込み量は2.5mm以下であり、かつ、該ブラシローラに対する該フリッカー部材の食い込み量は0.5mm以上であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4のクリーニング装置において、該被クリーニング部材に対してカウンター方向で当接するブレード部材を有することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5のクリーニング装置において、該固形潤滑剤は、ステアリン酸亜鉛であることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、像を担持する像担持体と、該像担持体上の像をトナーで現像し、トナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナーの付着した被クリーニング体をクリーニングするクリーニング手段とを備える画像形成装置において、該クリーニング手段として、請求項1、2、3、4、5または6のクリーニング装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記像担持体上のトナー像が転写される記録体を、該像担持体の表面に対向する転写位置に搬送する転写搬送体を有しており、上記被クリーニング体は、該転写搬送体であることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記像担持体から転写されたトナー像を担持する中間転写体と、該像担持体から該中間転写体へトナー像を転写する第1の転写手段と、該中間転写体から記録体へトナー像を転写する第2の転写手段とを有しており、上記被クリーニング体は、該中間転写体であることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項7、8または9の画像形成装置において、上記フリッカー部材が上記ブラシローラに接触する範囲は、該ブラシローラの回転軸方向の最大画像領域よりも狭いことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項7、8、9または10の画像形成装置において、該トナーの平均円形度が0.90以上0.99以下であることを特徴とするものである。
本発明においては、ブラシローラの長手方向に沿ってブラシローラと接するフリッカー部材が、フリッカー部材長手方向の軸を中心に回転可能に設けられている。これにより、ブラシローラがフリッカー部材に接触してブラシローラからはじき落とされたトナーがフリッカー部材上に付着しても、フリッカー部材が回転することにより、フリッカー部材上からトナーが離間する。よって、ブラシローラからはじき落とされたトナーが、フリッカー部材上に溜まることを抑制することができる。
以上、本発明によれば、一度に多量のトナーがフリッカー部材上からブラシローラに再付着することを抑制できるので、ブラシローラに固形潤滑剤を均一に付着させることができる。よって、ブラシローラによる被クリーニング体への固形潤滑剤の塗布が良好に行えるという優れた効果がある。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図2に転写ベルトに沿って画像形成部が並んだタンデムタイプといわれるカラーレーザープリンタの構成を示す。
図3に示すように、各々異なる色(イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、ブラック:K)の画像を形成する画像形成部が、転写紙100を搬送する転写ベルト60に沿って一列に配置されている。転写ベルト60は、その一方が駆動回転する駆動ローラ63と他方が従動回転する従動ローラである搬送ローラ61,62,64,65,66によって架設されており、搬送ローラの回転により矢印A方向に回転駆動される。転写ベルトユニット6の下部には、転写紙100が収納された給紙トレイ3,4が備えられている。収納された転写紙100のうち最上位置にある転写紙は、画像形成時には給紙され、静電吸着によって搬送ベルト60上に吸着される。吸着された転写紙100は、第1の画像形成部(イエロー)に搬送され、ここでイエローの画像形成が行われる。第1の画像形成部1Y(イエロー)は、感光体ドラム11Yと感光体ドラムの周囲に配置された帯電器、露光器、現像器、感光体クリーナから構成されている。感光体ドラム11Yの表面は、帯電器で一様に帯電された後、露光器によりイエローの画像に対応したレーザー光で露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器で現像され、感光体ドラム11Y上にトナー像が形成される。このトナー像は感光体ドラム11Yと転写ベルト60上の転写紙と接する位置(転写位置)で転写器67Yによって転写され、転写紙上に単色(イエロー)の画像を形成する。転写が終わった感光体ドラムは、ドラム表面に残った不要なトナーを感光体クリーナによってクリーニングされ、次の画像形成に備えることとなる。
このように、第1の画像形成部1Y(イエロー)で単色(イエロー)を転写された転写紙100は、搬送ベルト60によって第2の画像形成部1M(マゼンタ)に搬送される。ここでも、同様に感光体ドラム11M上に形成されたトナー像(マゼンタ)は、転写紙上に重ねて転写される。転写紙は、さらに第3の画像形成部1C(シアン)第4の画像形成部1K(ブラック)に搬送され、同様に形成されたトナー像を転写されてカラー画像を形成してゆく。第4の画像形成部を通過してカラー画像が形成された転写紙は、転写ベルト60から剥離され、定着器7にて定着された後、排紙される。検知センサ70は搬送ベルト60に形成された濃度補正用のパターンを検知するためのものである。
図4に転写ベルト60上に濃度補正用パターン16が形成された様子を示す。検知センサ70は主走査方向のほぼ中央部に配置され、この位置に対応して補正用パターン16が形成される。補正用パターンは紙間ごとにY、M、C、BKいずれかの色のパターンが形成され、4枚ごとに最初の色のパターンに戻る。このようにして転写ベルト上に形成された補正用パターンは転写ベルト60とともに移動し、検知センサ70を順次通過することによって、検知動作がなされる。検知センサの数は1個あるいはベルトの進行方向と直角方向に複数個配置される。上記のように検知された結果から、各色の濃度を演算し、画像濃度の補正が実施される。
検知センサの下流側には転写ベルトのクリーニング装置85が配置される。クリーニング装置85はベルト上に書き込まれた検知パターンや正常に通紙されなかった時(ジャム発生時)などにベルト上に転写されてしまった画像等を清掃し、次のプリントに備えるという役割がある。一般的にはクリーニング装置としてブレードクリーニング方式が用いられる。
本実施形態では、検知センサとして反射型センサを採用し、センサの対向部分に転写ベルトを挟んで金属ローラ62を配置している。この金属ローラ62は転写ベルト裏面に密着する位置に配置してあり、センサ70から発光された光を反射する。
次に本実施形態の特徴的な部分の構成について図1に基づき、説明する。転写クリーニング装置85は、転写ベルト駆動ローラ63を対向ローラとして転写ベルト60に当接するクリーニングブレード86とクリーニングブレード86より転写ベルト回転方向上流側に位置するクリーニングブラシ87および回収したトナーをクリーニング装置内から排出するトナー回収コイル88からなる。クリーニングブラシ87には固形潤滑剤89がスプリング等の加圧機構により当接され、クリーニングブラシ87により転写ベルト60上に潤滑剤を供給する。転写ベルト60上に供給された潤滑剤は転写ベルト上の表面摩擦係数を下げる作用が有り、転写ベルト60上のトナーをクリーニングブレード86で掻きとる作用を補助している。
ブラシローラ87の材質はナイロン、アクリル等の樹脂繊維にカーボンブラック等の抵抗制御材料を添加して体積抵抗率を1×103〜1×108Ω・cmに調整した材料を用いて形成されている。ブラシローラ87には前述したように固形潤滑剤89が自重もしくは押圧されて接触するように構成されている。固形潤滑剤としてはオレイン酸鉛、オレイン酸亜鉛、オレイン酸銅、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸鉄、ステアリン酸銅、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸銅、リノレイン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類を用いることができるが、この中でもステアリン酸亜鉛が好ましい。
ブラシローラ87は回転駆動することによって固形潤滑剤89を削り取り、、微粒子化して潤滑剤を転写ベルト60表面に供給する。その後、転写ベルト60表面とクリーニングブレード86との接触により、潤滑剤は引き延ばされて薄膜状になり、転写ベルト60表面の摩擦係数を低下させる。
ブラシローラ87は固形潤滑剤89を削り取り転写ベルト60上に供給する一方で、転写ベルト60上に形成されたトナーパターンの一部を回収する。このとき、ブラシローラ87をアースに接地することで、ブラシの機械的な除去能力とともに、帯電された転写ベルト60上からトナーを静電気的に引き寄せて回収することができる。
次に本発明のフリッカーについて説明する。上記のようにブラシローラ87は機械的、静電気的に転写ベルト60上からトナーの一部を回収するため、経時的にはブラシ内にトナーを溜め込んでいく。ブラシに溜め込まれたトナーは静電気的に転写ベルトに逆転写する場合が有り、転写ベルト60表面に再付着したトナーはクリーニングブレード86への入力負荷となる。また、固形潤滑剤とブラシの間にトナーが介在することでブラシの潤滑剤塗布能力が低下する。さらにトナーが付着したブラシは潤滑剤を削る能力が高くなるので、転写ベルト上にトナーパターンが形成される部分とされない部分では固形潤滑剤89の削れ方に差が生じ、均一に供給することができなくなってしまう。
そこで、フリッカー30をブラシローラ87に当接させ、ブラシの繊維間に溜まっているトナーを弾き飛ばして除去する。ブラシにトナーが溜まる部分はほとんど転写ベルト上にトナーパターンが形成される部分のみなので、フリッカー30を配置する範囲もほとんどトナーパターンの形成される範囲だけで十分である。
しかし、このフリッカー30をブラシに接触させることで図5に示すようなトナー溜まりが発生してしまう。このトナー溜まりが一定量溜まると起動または停止と共にブラシ側へ崩れ落ちてブラシに多量のトナーが付着し潤滑剤とブラシの間にトナーが入り込んでしまう。これを防ぐためにフリッカーを丸形状にし、さらに回転可能にすることでこのトナー溜まりは解消される。トナー溜まりが発生する前にフリッカーは回転するため、フリッカー上部にトナーは溜まらず、トナーは目的どおりはじかれトナー回収コイル88へ落ちて回収される。
また、フリッカー30をブラシローラ87と転写ベルト60が接触する位置よりもブラシローラ87回転方向下流側で、ブラシローラ87と固形潤滑剤89との接触位置よりも上流側であることが好ましい。これは、ブラシローラ87が固形潤滑剤89を削り取って転写ベルト60に塗布するのに先行して、フリッカー30によりブラシ繊維に付着したトナーを除去することで、固形潤滑剤89の塗布性能を高めることができるからである。これにより、転写ベルト60上に均一に固形潤滑剤89が供給され、転写ベルト60表面の摩擦係数を低下させ、また、トナーの滑り摩擦係数も低減させてクリーニングブレード86のクリーニング能力を高めることができる。
以上説明したフリッカー30は図6のような板金部材31を軸受けとした形態で図7のように取り付けることができる。つまり軸受け部でフリッカー30の端部を支持し回転自由としている。また板金部材31でなくても、クリーニング装置のケーシングと一体でこの支持部が成型された形でも良い。このような形態の場合フリッカー30を支持する部材をたわませてフリッカー30を取り付ける方法が簡単であるが、端部の支持部はローラ部分よりも径を小さくする必要があるため、強度を考慮しフリッカー30部分の直径は3[mm]以上が望ましい。
次に、経時状態でのブラシローラ87の毛倒れに対してのフリッカー30の効果を最適にする形態について説明する。図8に示すようなブラシローラ87の被クリーニング体(本実施形態での転写ベルト60)への食い込み量と、ブラシローラ87のトナー掻き取り量、毛倒れ量との関係は図9のようになる。つまり毛倒れ量が大きくなりすぎるとトナーの掻き取り能力が落ち込んでしまう。ここで毛倒れ量を最小に抑え、かつトナーの掻き取り量の多くなる食い込み量は2.5[mm]以下が望ましい。さらにこの食い込み量を2.5[mm]とした場合のブラシの毛倒れ状態において、フリッカー30のトナーの除去量を調べたところ図10のようになった。つまり、ブラシローラ87の転写ベルト60への食い込み量を2.5[mm]にした場合においても、図11に示すようなフリッカー30のブラシローラ87への食い込み量を、0.5[mm]以上にすることで十分なトナー除去能力を発揮することができる。
本レーザープリンタでは、トナーとして、次のようなものを用いるとよい。即ち、平均円形度が0.90〜0.99であるものである。これは次に説明する理由による。即ち、平均円形度が0.90未満で、球形からかけ離れた形状の不定形トナーでは、満足した転写性やチリのない高画質画像が得られない。これに対し、平均円形度が0.90〜0.99の球形トナーでは、適正な濃度の再現性のある高精細な画像を形成することができる。より好ましくは、平均円形度が0.93〜0.97で円形度が0.94未満の粒子が10%以下である。なお、平均円形度が0.99を越えた場合、クリーニングブレードによるクリーニング方式では、クリーニング不良が発生し、画像上の汚れを引き起こす。例えば、画像面積率の低い画像を出力する場合、転写残トナーが少なく、クリーニング不良が問題となることはないが、カラー写真画像など画像面積率の高い画像を出力する場合、さらには、給紙不良等で未転写の状態の画像が感光体上に残ってしまった場合、クリーニング不良が発生しやすい。
平均円形度の測定法の一例を次に示す。本実施形態においては、フロー式粒子像分析装置FPIA−2100(東亜医用電子株式会社製)を用いて、平均円形度を計測している。具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形物を除去した水100[ml]〜150[ml]中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1g〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1分〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3000[個/μl]〜10000[個/μl]として、当該装置によりトナーの形状及び分布を測定することによって得られる。
以上、説明してきた転写ベルトユニット6は本実施形態で示すような直接記録体にトナー像を転写する転写ベルトユニット6であってもいいし、中間転写ベルトを介して記録体にトナー像を転写する中間転写ベルトユニットであっても良い。また、本転写ベルトユニット6によって、円径度が高く、また、小粒径のトナーを用いた現像が行われる画像形成プロセスであっても、転写ベルト60上のクリーニングを良好にし、裏汚れの生じることの無い画像形成装置を提供することができる。また、長期にわたってクリーニング機能を維持することができるため、転写ベルトユニット6の高寿命化にもつながる。
以上、本実施形態によれば、トナーの付着した被クリーニング体である転写ベルト60の表面に接触し、転写ベルト60に付着したトナーを除去するブラシローラ87と、ブラシローラ87の長手方向に沿ってブラシローラ87と接するように配設され、ブラシローラ87に付着したトナーをはじき落とす棒状のフリッカー30と、ブラシローラ87によって転写ベルト60の表面に塗布される固形潤滑剤89とを備える転写クリーニング装置85を有する画像形成装置であるレーザープリンタにおいて、フリッカー30は、フリッカー30の長手方向の軸を中心に回転可能に設けられている。これにより、ブラシローラ87からはじき落としたトナーがフリッカー30の外周面上に付着しても、フリッカー30が回転することにより、フリッカー30の外周面上からトナーが離間する。よって、フリッカー30の外周面上にトナーが溜まるのを抑制することができる。したがって、フリッカー30の外周面上から一度に多量のトナーがブラシローラ87に再付着することを抑制することができるので、ブラシローラ87に固形潤滑剤89が均一に付着し、ブラシローラ87による転写ベルト60への固形潤滑剤89の塗布が良好に行うことができる。
また、本実施形態によれば、フリッカー30は、丸棒状である。フリッカー30が回転すると、その回転に同期した速度変動が発生する場合があり、これにより異音の発生などを引き起こす可能性がある。しかし、フリッカー30を丸棒状にすることによって、当該速度変動が生じないので、異音が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、フリッカー30の直径は、3[mm]以上である。フリッカー30を回転させるためには、軸受でフリッカー30を支持する形態が最も単純な構成であると考えられる。この構成の場合、フリッカー30の強度を確保するためにフリッカー30の直径は3[mm]以上がよい。
また、本実施形態によれば、転写ベルト60に対するブラシローラ87の食い込み量は2.5[mm]以下であり、かつ、ブラシローラ87に対するフリッカー30の食い込み量は0.5[mm]以上である。ブラシローラ87の毛倒れ量が大きくなりすぎるとトナーの掻き取り能力が落ち込んでしまう。そのため毛倒れ量を最小に抑え、かつトナーの掻き取り量の多くなる食い込み量として2.5[mm]以下がよい。さらに、ブラシローラ63の転写ベルト60への食い込み量を2.5[mm]にした場合において、フリッカー30をブラシローラ87に0.5[mm]以上食い込ませることで十分なトナー除去能力を発揮することができる。
また、本実施形態によれば、転写ベルト60に対してカウンター方向で当接するブレード部材であるクリーニングブレード86を有している。転写ベルト60上に均一に固形潤滑剤が塗布されることにより、転写ベルト60の表面からトナーが剥がれ易くなっており、また、転写ベルト60とクリーニングブレード86との摩擦係数も低下するので、小さな力で転写ベルト60の表面にクリーニングブレード86を押し当てて転写ベルト60上のトナーを除去することができる。したがって、クリーニングブレード86を用いても転写ベルト60にダメージを与えることなく良好なクリーニングを行なうことができる。
また、本実施形態によれば、固形潤滑剤は、ステアリン酸亜鉛である。これにより、固形潤滑剤として特にステアリン酸亜鉛を用いることで、転写ベルト60の寿命向上や、転写時の虫食い対策等転写性向上の良好な効果が得られる。
また、本実施形態によれば、被クリーニング体が、転写搬送体である転写ベルト60の場合、上述した効果が得られるが、被クリーニング体は転写ベルト60に限るものではなく、例えば感光体ドラム11から転写されたトナー像を担持する中間転写体である中間転写ベルトの場合でも、転写ベルト60の場合と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、フリッカー30がブラシローラ87に接触する範囲が、ブラシローラ87の回転軸方向の最大画像領域よりも狭い。トナー濃度補正等の目的としてトナーパターンを転写ベルト60上に形成する場合、そのトナーマークはクリーニング装置85へ入力されるため、その部分が特にクリーニング負荷の高い箇所となる。さらに多くの場合、そのトナーマークは最大画像領域よりも狭い領域にのみに作像される。よってフリッカー30は、ブラシローラ87の当該クリーニング負荷の高い部分に相当する範囲に接触させるだけでよく、これにより、フリッカー30の接触によるブラシローラ87の駆動のトルクアップを最低限に抑えることができる。
また、本実施形態によれば、トナーの平均円形度が0.90以上0.99以下である。平均円形度が0.90未満で、球形からかけ離れた形状の不定形トナーでは、満足した転写性やチリのない高画質画像が得られない。これに対し、平均円形度が0.90〜0.99の球形トナーでは、適正な濃度の再現性のある高精細な画像を形成することができる。より好ましくは、平均円形度が0.93〜0.97で円形度が0.94未満の粒子が10%以下である。
本実施形態の特徴的な部分の概略構成図。 本実施形態に係るレーザプリンタの概略構成図。 転写ユニットの概略構成を示す拡大図。 転写ベルト上にトナーパターンが形成されたときの説明図。 フリッカー上部にトナー溜まりが形成された場合の概略構成図。 フリッカー支持部とフリッカーとの概略構成図。 矢視Dからフリッカー支持部とフリッカーとを見た概略構成図。 ブラシローラが被クリーニング体へ食い込んでいる状態の概略構成図。 ブラシローラの被クリーニング体への食い込み量と、トナー掻き取り量及び毛倒れ量との関係図。 フリッカーのブラシローラへの食い込み量と、トナー除去量との関係図。 フリッカーがブラシローラへ食い込んでいる状態の概略構成図。
符号の説明
30 フリッカー
60 転写ベルト
86 クリーニングブレード
87 ブラシローラ
89 固形潤滑剤

Claims (11)

  1. トナーの付着した被クリーニング体の表面に接触し、該被クリーニング体に付着したトナーを除去するブラシローラと、
    該ブラシローラの長手方向に沿って該ブラシローラと接するように配設され、該ブラシローラに付着したトナーをはじき落とす棒状のフリッカー部材と、
    該ブラシローラによって該被クリーニング体の表面に塗布される固形潤滑剤とを備えるクリーニング装置において、
    該フリッカー部材は、該フリッカー部材の長手方向の軸を中心に回転可能に設けられていることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1のクリーニング装置において、
    該フリッカー部材は、丸棒状であることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項2のクリーニング装置において、
    該フリッカー部材の直径は、3mm以上であることを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項1、2または3のクリーニング装置において、
    該被クリーニング体に対する該ブラシローラの食い込み量は2.5mm以下であり、かつ、該ブラシローラに対する該フリッカー部材の食い込み量は0.5mm以上であることを特徴とするクリーニング装置。
  5. 請求項1、2、3または4のクリーニング装置において、
    該被クリーニング部材に対してカウンター方向で当接するブレード部材を有することを特徴とするクリーニング装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5のクリーニング装置において、
    該固形潤滑剤は、ステアリン酸亜鉛であることを特徴とするクリーニング装置。
  7. 像を担持する像担持体と、
    該像担持体上の像をトナーで現像し、トナー像を形成するトナー像形成手段と、
    該トナーの付着した被クリーニング体をクリーニングするクリーニング手段とを備える画像形成装置において、
    該クリーニング手段として、請求項1、2、3、4、5または6のクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    上記像担持体上のトナー像が転写される記録体を、該像担持体の表面に対向する転写位置に搬送する転写搬送体を有しており、
    上記被クリーニング体は、該転写搬送体であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7の画像形成装置において、
    上記像担持体から転写されたトナー像を担持する中間転写体と、
    該像担持体から該中間転写体へトナー像を転写する第1の転写手段と、
    該中間転写体から記録体へトナー像を転写する第2の転写手段とを有しており、
    上記被クリーニング体は、該中間転写体であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項7、8または9の画像形成装置において、
    上記フリッカー部材が上記ブラシローラに接触する範囲は、該ブラシローラの回転軸方向の最大画像領域よりも狭いことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項7、8、9または10の画像形成装置において、
    該トナーの平均円形度が0.90以上0.99以下であることを特徴とする画像形成装置。
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