JP2008014414A - スラストころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】ころの転動部分に適切な量の潤滑油を供給可能であって、軌道輪を省略してもラジアルころ軸受の軸方向の移動を規制可能な構造のスラストころ軸受を提供する。
【解決手段】スラストころ軸受11は、複数のころ12と、中央に穴14が形成されている円板形状の部材であって、ころを収容する複数のポケット17を有して径方向に延在するころ保持部16、およびころ保持部16の内周に位置する内周鍔部15を含む保持器13とを備える。そして、内周鍔部15は、穴14に対面して厚み方向に直線的に延びる円筒部15aと、円筒部15aの軸方向両端部から所定の曲率を持って径方向外側に屈曲する第1および第2屈曲部15b,15cと、第1および第2屈曲部15b,15cそれぞれから径方向外側に直線的に延びる壁面15d,15eとを有し、壁面15d,15eの直線部分の長さL,Lは、0.8mm以上である。
【選択図】図3

Description

この発明は、スラストころ軸受、特にカーエアコン用コンプレッサ、オートマチックトランスミッション、マニュアルトランスミッション、およびハイブリッド自動車等に使用されるスラストころ軸受に関するものである。
近年、カーエアコン用コンプレッサ、オートマチックトランスミッション、マニュアルトランスミッション、およびハイブリッド自動車等は、小型化、高出力化の他、更なる高性能化や環境に配慮した低燃費化が進んでおり、これらに組み込まれるスラストころ軸受の使用環境も益々厳しくなっている。例えば、カーエアコン用コンプレッサに使用されるスラストころ軸受においては、潤滑油は低粘度化と油量の削減が行われ、自動車用トランスミッションに使用されるスラストころ軸受においては、トランスミッションの多段化による超高速回転化が行われる等、使用条件は過酷の一途を辿っている。
そこで、従来のカーエアコン用コンプレッサ、オートマチックトランスミッション、マニュアルトランスミッション、およびハイブリッド自動車等の軸を支持するスラストころ軸受および軸支持構造は、例えば、特開2005−220959号公報(特許文献1)および特開平6−213230号公報(特許文献2)に記載されている。
図6を参照して、特開2005−220959号公報(特許文献1)に記載されているスラストころ軸受101は、複数のころ102と、これを軸線方向に挟持する軌道輪103,104と、ころ102を保持する保持器105とを備える。保持器105は、円盤状の板材の内周部および外周部にフランジ部105a,105bと、ころ102を収容するポケットが形成されている保持部105cとを有し、フランジ部105a,105bの軸線方向距離lと、保持部105cの軸線方向距離lとは、l<lの関係を満たす。
上記構成のスラストころ軸受101は、軌道輪103と保持器105のフランジ部105a,105bとの間から潤滑剤が入り込みやすく、それにより潤滑性を向上させることで、過度の摩耗や発熱を抑制できると記載されている。
一方、図7を参照して、特開平6−213230号公報(特許文献2)に記載されている回転軸支持構造111は、小径部112aと大径部112bとを段部112cで連続させた軸112と、小径部112aの外径より大きな内径を有する環体113と、環体113の内周面と小径部112aとの間に配置されたラジアルころ軸受114と、段部112cと環体113との間に配置されたスラストころ軸受115とを備える。
上記の回転軸支持構造111に採用されるスラストころ軸受115は、ころ115aと、ころ115aを保持する保持器115bと、段部112cに添接された軌道輪115cとを備える。そして、軌道輪115cの内周部分を段部112cと反対側に直角に折り曲げてラジアルころ軸受114の軸方向への移動を規制する筒部115dを設けることによって、ラジアルころ軸受114とスラストころ軸受115とが干渉するのを防止することができると記載されている。
特開2005−220959号公報 特開平6−213230号公報
図6に示したようなスラストころ軸受101は、保持器105の保持部105cが軌道輪103に当接した場合、軌道輪103とフランジ部105a,105bとの間の隙間が最小となり、この隙間から流入する潤滑油量も少なくなる。これでは、スラストころ軸受101を希薄潤滑環境下で使用する場合に十分な潤滑油量を供給できない恐れがある。
また、カーエアコン用コンプレッサ、オートマチックトランスミッション、マニュアルトランスミッション、およびハイブリッド自動車等には、軸方向幅を縮小するためにころと保持器とからなるケージ&ローラタイプのスラストころ軸受を使用するのが一般的である。そのため、ラジアルころ軸受114との干渉を防止するために軌道輪115cが必須の構成要素となるスラストころ軸受115を用いた場合、軸方向寸法縮小の妨げともなる。
そこで、この発明の目的は、ころの転動部分に適切な量の潤滑油を供給可能であって、軌道輪を省略してもラジアルころ軸受の軸方向の移動を規制可能な構造のスラストころ軸受を提供することである。
この発明に係るスラストころ軸受は、複数のころと、中央に穴が形成されている円板形状の部材で、ころを収容する複数のポケットを有して径方向に延在するころ保持部、およびころ保持部の内周に位置する内周鍔部を含む保持器とを備える。そして、内周鍔部は、穴に対面して厚み方向に直線的に延びる円筒部と、円筒部の軸方向両端部から所定の曲率を持って径方向外側に屈曲する第1および第2屈曲部と、第1および第2屈曲部それぞれから径方向外側に直線的に延びる壁面とを有し、壁面の直線部分の長さは、0.8mm以上である。
上記構成のように、第1および第2屈曲部それぞれから径方向外側に延びる壁面の直線部分の長さを0.8mm以上とすることにより、この壁面でラジアルころ軸受の軸方向の移動を規制することができる。また、壁面を厚み方向の両側に設けることによって、スラストころ軸受の表裏を意識することなく組み込むことができるので、組込みが簡単となる利点がある。
好ましくは、保持器は、第1屈曲部から径方向外側に延びる壁面を厚み方向に貫通してころを収容する複数のポケットをさらに有し、ころのポケットからの突出量は0.1mm以上である。
一実施形態として、ポケットのころの転動面に対面する壁面は、保持器の厚み方向一方側にころの軸方向一方側への抜けを防止する第1抜け止め部と、保持器の厚み方向他方側にころの軸方向他方側への抜けを防止する第2抜け止め部とを有する。
上記構成とすることにより、軸受回転時に保持器はころ案内となり、ころのポケットからの所定の突出量が常に確保される。その結果、保持器と周辺部材との間に潤滑油が流入可能な隙間が確保されるので、潤滑性に優れたスラストころ軸受を得ることができる。
この発明によれば、ころの転動部分に適切な量の潤滑油を供給可能であって、軌道輪を省略してもラジアルころ軸受の軸方向の移動を規制可能な構造のスラストころ軸受を得ることができる。
図1〜図5を参照して、この発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11を説明する。なお、図1はスラストころ軸受11の平面図、図2は図1のII−IIにおける断面図、図3はスラストころ軸受11の各寸法を示す図、図4および図5はスラストころ軸受11を軸21,31に組み込んだ状態の部分拡大図である。
まず、図1および図2を参照して、スラストころ軸受11は、複数のころ12と、隣接するころ12の間隔を保持する保持器13とを備える。ころ12は、円筒ころで長手方向の両端部に面取り部を有する。
保持器13は、中央に穴14が形成されている円板形状の部材であって、金属製の平板をプレス加工等によって折り曲げて形成されている。そして、ころ12を収容する複数のポケット17が形成されて径方向に延在するころ保持部16と、ころ保持部16の内周に穴14の外周に沿って形成される内周鍔部15とを有する。
内周鍔部15は、穴14に対面して保持器13の厚み方向に直線的に延びる円筒部15aと、円筒部15aの軸方向両端部に径方向外側に屈曲する第1および第2屈曲部15b,15cとを含み、第1および第2屈曲部15b,15cは、それぞれ径方向外側に延びる壁面15d,15eを有している。
第1屈曲部15bから延びる壁面15dは、所定の長さの直線部分を有し、その先は保持器13の厚み方向に屈曲しながら径方向外側に延び、ころ保持部16と、さらにその外側に保持器13の外周に沿って外周鍔部18とが形成されている。
第2屈曲部15cから延びる壁面15eは、ポケット17の手前まで径方向外側に直線的に延びて、先端が保持器13の厚み方向内側、すなわち壁面15dの方向に折り曲げられている。そして、内周鍔部15の断面形状は、4つの角がそれぞれ所定の曲率を持った略四角形状となっている。
ころ保持部16は、第1屈曲部15bから径方向外側に延びる壁面15dの延長上に位置し、厚み方向に貫通する複数のポケット17が長手方向を径方向に向けて軸受回転軸線に対して放射状に配置されている。
ポケット17は、ころ12の外径に沿う矩形形状であって、ポケット17のころ12の転動面に対面する壁面は、保持器13の厚み方向一方側の径方向中央部にころ12の軸方向一方側への抜けを防止する第1抜け止め部17aと、保持器13の厚み方向他方側の径方向両端部にころ12の軸方向他方側への抜けを防止する第2抜け止め部17bと、第1および第2抜け止め部17a,17bを連結する傾斜部17cとを有する。
外周鍔部18は、第1屈曲部15bから延びる壁面15dの外周部を軸方向一方側に屈曲し、その先端部をさらに軸方向他方側に180°折り返して形成する。なお、この実施形態においては、内周鍔部15と外周鍔部18との軸方向幅を同一としている。なお、外周鍔部18はこの発明の必須の構成要素ではないが、外周鍔部18を設けることによって、保持器13全体の剛性が向上する。
さらに、図3を参照して、保持器13の板厚をt、第1屈曲部15bの曲率半径をR、第2屈曲部15cの曲率半径をRとすると、t<R,t<Rを満たすような範囲に設定する。また、円筒部15aの長さをLとすると、L≧0.4mmを満たすように設定する。また、ころ12のポケット17の一方側の開口部からの突出量δ、ポケット17の他方側の開口部からの突出量δは、それぞれ0.1mm以上に設定する。さらに、第1および第2屈曲部15b,15cから延びる壁面15d,15eの直線部分の長さL,Lは、0.8mm以上に設定する。
次に、図4を参照して、スラストころ軸受11は、カーエアコン用コンプレッサ、オートマチックトランスミッション、マニュアルトランスミッション、およびハイブリッド自動車等の軸21の段差部分に配置される。円筒部15aは、穴14を軸21に嵌合したときにガイド部として機能する。これにより、軸受回転時に保持器13の挙動を安定させることができる。なお、円筒部15aの長さLはL≧0.4mmとすることにより、内周鍔部15および軸21の磨耗を抑制することができる。
また、軸21は強度や加工コストの観点から段差部分に隅R部21aを有し、スラストころ軸受11は第2屈曲部15cが隅R部21aに対面するように配置されている。これにより、円筒部15aの軸方向端部が軸21の隅R部21aに干渉するのを防止することができる。その結果、保持器の挙動が不安定になったり、保持器13が摩耗したりするのを防止することが可能となる。
なお、第1および第2屈曲部15b,15cの曲率半径R,Rは、保持器13の板厚tとの関係で、t<R,t<Rであって、カーエアコン用コンプレッサ、オートマチックトランスミッション、マニュアルトランスミッション、およびハイブリッド自動車等の軸21を支持するスラストころ軸受11においては、一般的に保持器13の板厚は0.4mm〜1.0mm程度に設定される。また、第1および第2屈曲部15b,15cの曲率半径R,Rは、上記の範囲内であれば、同じ値(R=R)であってもよいし、相互に異なる値(R≠R)であってもよい。
ここで、第1および第2屈曲部15b,15cのうちのいずれか一方のみの曲率半径を保持器13の板厚tより大きくしてもよいが、板厚tより大きい曲率半径を有する第1および第2屈曲部15b,15cを円筒部15aの軸方向両端部に設けたことによって、スラストころ軸受11の表裏を意識することなく軸21に組み込むことができる。すなわち、第1および第2屈曲部15b,15cのどちらを隅R部21aと対面するように配置した場合でも、保持器13と隅R部21aの干渉を防止することができる。
なお、ポケット17に第1および第2抜け止め部17a,17bを設けることによって、軸受回転時に保持器13はころ案内となる。これにより、保持器13の軸方向の移動が規制されるので、保持器13が最大限軸方向に偏った場合でもころ12のポケット17の開口部からの所定の突出量を確保することが可能となる。その結果、保持器13の厚み方向の壁面と軸21とが非接触となって、軸受回転時のトルク損失を抑えることができると共に、保持器13の厚み方向の壁面と軸21との間の通油性が向上する。
次に、図5を参照して、軸31をラジアルころ軸受33とこの発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11とで支持する軸支持構造を説明する。
回転軸支持構造は、小径部31aおよび大径部31bを有する軸31と、小径部31aの径方向外側に配置される外方部材32と、小径部31aの外径面および外方部材32の内径面の間に配置されるラジアルころ軸受33と、大径部31bおよび外方部材32の端面の間に配置されるこの発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11とを備える。
ラジアルころ軸受33は、複数のころ33aと、隣接するころ33aの間隔を保持する保持器33bとを備え、小径部31aの外径面と外方部材32の内径面とを軌道面とするケージ&ローラタイプの針状ころ軸受であって、軸31に負荷されるラジアル荷重を支持する。
一方、この発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11は、大径部31bの端面と第2屈曲部15cから外径方向に延びる壁面15eとが対面し、ラジアルころ軸受33の保持器33bの軸方向端面と第1屈曲部15bから外径方向に延びる壁面15dの直線部分とが対面するように配置されている。
ラジアルころ軸受33とスラストころ軸受11とを図5に示すように配置することによって、軌道輪を省略しても壁面15dの直線部分でラジアルころ軸受33の軸方向への移動を規制することが可能となる。このとき、内周鍔部15の断面形状を略四角形状として剛性を向上したことによって、ラジアルころ軸受33との接触によって内周鍔部15が変形するのを防止することができる。
カーエアコン用コンプレッサ、オートマチックトランスミッション、マニュアルトランスミッション、およびハイブリッド自動車等に使用するスラストころ軸受11においては、ラジアルころ軸受33の軸方向への移動を規制する壁面15d,15eの直線部分の長さL,Lは0.8mm以上とするのが望ましい。なお、ラジアルころ軸受33の軸方向の移動を規制するためには、ラジアルころ軸受33と対面する壁面15dにのみ所定長さの直線部分を設けてもよいが、両壁面15d,15eに所定長さの直線部分を設けることにより、スラストころ軸受11の表裏を意識することなく組み込むことができる点で有利である。
また、この実施形態においては、第1屈曲部15bから延びる壁面15dの直線部分の長さLを第2屈曲部15cから延びる壁面15eの直線部分の長さLより長くした(L>L)例を示したが、これに限ることなく、上記の範囲内であれば任意の長さに設定することが可能である。例えば、壁面15eの直線部分を壁面15dの直線部分より長く(L<L)してもよいし、両者を同じ長さ(L=L)としてもよい。
次に、上記構成の保持器13の製造方法を説明する。保持器13は、炭素鋼等の鋼板を出発材料として、プレス加工によって製造される。まず、鋼板を円板形状に打ち抜くと共に中央に穴14を形成する。次に、曲げ加工によって、内周鍔部15、外周鍔部18、およびポケット形成時に抜け止め部17a,17bとなる部分を形成する。最後に、打ち抜き加工によって、保持器13の厚み方向に貫通するポケット17を形成する。このとき、ポケット17は、一つずつ加工してもよいが、全てのポケット17を同時に加工することにより、加工時間を短縮できると共に、加工精度を向上することができる。
上記の方法によって製造された保持器13には、硬度等の所定の機械的性質を得るために、軟窒化処理または浸炭焼入、焼戻し等の熱処理が施される。なお、上記に示した保持器13の加工は加工部分に潤滑油を供給しながら行うので、熱処理の前に保持器13の表面に付着した潤滑油の洗浄および乾燥を行っておくことが望ましい。
なお、上記の実施形態におけるスラストころ軸受11は、転動体として円筒ころを採用した例を示したが、これに限ることなく、この発明はスラスト針状ころ軸受にも適用することができる。スラスト針状ころ軸受は厚み方向寸法が小さいので、支持部分の軸方向寸法を削減するのに有効である。
また、上記の実施形態におけるスラストころ軸受11は、ころ12と保持器13とからなるケージ&ローラタイプの軸受の例を示したが、これに限ることなく、軸方向の一方または両方を覆う軌道輪をさらに備えるものであってもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明は、カーエアコン用コンプレッサ、オートマチックトランスミッション、マニュアルトランスミッション、およびハイブリッド自動車等の軸を支持するスラストころ軸受に有利に利用される。
この発明の一実施形態に係るスラストころ軸受の平面図である。 図1のII−IIにおける断面図である。 図1のスラストころ軸受の寸法関係を示す図である。 図1のスラストころ軸受を軸に組み込んだ状態の部分拡大図である。 図1のスラストころ軸受を軸に組み込んだ状態の部分拡大図である。 従来のスラストころ軸受の一例を示す図である。 従来の回転軸支持構造を示す図である。
符号の説明
11,101 スラストころ軸受、111 回転軸支持構造、12,32a,102,115a ころ、13,33b,105,115b 保持器、105a,105b フランジ部、105c 保持部、103,104,115c 軌道輪、115d 筒部、14 穴、15 内周鍔部、15a 円筒部、15b,15c 屈曲部、15d,15e 壁面、16 ころ保持部、17 ポケット、17a,17b 抜け止め部、17c 傾斜部、18 外周鍔部、21,31,112 軸、31a,112a 小径部、31b,112b 大径部、21a,112c 段差部、21b 隅R部、32 外方部材、113 環体、33,114 ラジアルころ軸受。

Claims (3)

  1. 複数のころと、
    中央に穴が形成されている円板形状の部材で、前記ころを収容する複数のポケットを有して径方向に延在するころ保持部、および前記ころ保持部の内周に位置する内周鍔部を含む保持器とを備え、
    前記内周鍔部は、
    前記穴に対面して厚み方向に直線的に延びる円筒部と、
    前記円筒部の軸方向両端部から所定の曲率を持って径方向外側に屈曲する第1および第2屈曲部と、
    前記第1および第2屈曲部それぞれから径方向外側に直線的に延びる壁面とを有し、
    前記壁面の直線部分の長さは、0.8mm以上である、スラストころ軸受。
  2. 前記ころの前記ポケットからの突出量は、0.1mm以上である、請求項1に記載のスラストころ軸受。
  3. 前記ポケットの前記ころの転動面に対面する壁面は、
    前記保持器の厚み方向一方側に前記ころの軸方向一方側への抜けを防止する第1抜け止め部と、
    前記保持器の厚み方向他方側に前記ころの軸方向他方側への抜けを防止する第2抜け止め部とを有する、請求項2に記載のスラストころ軸受。
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JP2012092951A (ja) * 2010-10-29 2012-05-17 Nsk Ltd スラストニードル軸受

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