JP2008011117A - 画像符号化におけるインターレース符号化時の参照ピクチャ決定方法 - Google Patents

画像符号化におけるインターレース符号化時の参照ピクチャ決定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の画像符号化装置では、Bピクチャの符号化のときの参照ピクチャは3枚までしか削減しておらず、さらなるメモリ量削減、消費電力削減の達成には不十分であった。また、動きは大きくはないが、同一フレームを構成するトップフィールドとボトムフィールドとの相関が非常に強い映像には従来の動きの大小のみに基づく参照ピクチャの決定は圧縮効率を低下させるという課題がある。
【解決手段】インターレース映像符号化における参照ピクチャを行う方法である。動きが小さい場合には同一パリティのフィールドを参照ピクチャに含める。動きが大きい場合には距離の近いフィールドを参照ピクチャに含める。同一フレームを構成するフィールド間の相関が強い場合には、第2フィールドは第1フィールドを参照ピクチャに含めるという参照ピクチャの選択を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、映像信号の圧縮符号化におけるインターレース符号化時の参照ピクチャ決定方法に関するものであって、映像信号の特徴に応じた参照ピクチャ選択方法を提供し、高能率符号化を維持しつつ、符号化時の処理量やメモリ使用量を削減するものである。
近年、音声、画像、その他の情報を統合的に扱うマルチメディア時代を迎え、従来からの情報メディア、つまり新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、電話等の情報を人に伝達する手段がマルチメディアの対象として取り上げられるようになってきた。一般に、マルチメディアとは、文字だけでなく、図形、音声、画像等を同時に関連づけて表した情報伝達媒体をいうが、上記従来の情報メディアをマルチメディアの対象とするためには、その情報をディジタル形式で表すことが必須条件となる。
ところが、上記各情報メディアの情報量をディジタル情報量として見積もってみると、文字の場合の1文字当たりの情報量は1〜2Byteであるのに対し、音声の場合は1秒当たり64Kbits(電話品質)、さらに動画については1秒当たり100Mbits(現行テレビ受信品質)以上の情報量が必要となり、このように膨大な情報量の上記情報メディアをディジタル形式でそのまま扱うことは現実的では無い。例えば、テレビ電話は、64Kbps〜1.5Mbpsの伝送速度を持つサービス総合ディジタル網(ISDN : Integrated Services Digital Network)によってすでに実用化されているが、テレビやカメラの映像をそのままISDNで送ることは不可能である。
そこで、必要となってくるのが情報の圧縮符号化技術である。例えば、テレビ電話の場合は、ITU−T(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)で勧告されたH.261やH.263という圧縮符号化標準が用いられている。また、MPEG-1の圧縮符号化標準を用いることにより、通常の音楽用CD(Compact Disc)に音声情報と共に画像情報を入れることも可能となる。
ここで、MPEG(Moving Picture Experts Group)標準とは、ISO/IEC(国際標準化機構 国際電気標準会議)で制定された動画像信号の圧縮方式に関する国際標準である。MPEG-1標準は、動画像信号を1.5Mbpsまで、つまりテレビ信号の情報を約100分の1にまで圧縮する規格である。また、MPEG-1標準では、対象とする品質を伝送速度が主として約1.5Mbpsで実現できる程度の中程度の品質としたことから、さらなる高画質化の要求を満たすべく規格化されたMPEG-2標準では、動画像信号を2〜15MbpsでTV放送品質を実現する。
さらにその後、MPEG-1、MPEG-2と標準化を進めてきた作業グループ(ISO/IEC JTC1/SC29/WG11)によって、MPEG-1、MPEG-2を上回る圧縮率を達成し、更に物体単位で符号化、復号化および操作を可能とし、マルチメディア時代に必要な新しい機能を実現するMPEG-4標準が制定された。MPEG-4標準では、当初、低ビットレートの符号化方法の標準化を目指して進められたが、現在はインターレース画像を含む高ビットレートの、より汎用的な符号化に拡張されている。更に、現在は、ISO/IECとITU−Tが共同でより高圧縮率の次世代画像符号化方式として、MPEG-4 AVCおよびITU H.264の標準化がなされた。
一般に動画像の符号化では、時間的および空間的に信号の冗長性を削減することによって情報量の圧縮を行う。そこで時間的な冗長性の削減を目的とする画面間予測符号化では、前方または後方のピクチャを参照してブロック単位で動きの検出および予測画像の作成を行い、得られた予測画像と符号化対象ピクチャとの差分値に対して符号化を行う。ここで、「ピクチャ」とは1枚の画面を表す用語であり、プログレッシブ画像ではフレームを意味し、インターレース画像ではフレーム又はフィールドを意味する。ここで、「インターレース画像」とは、1つのフレームが時刻の異なる2つのフィールドから構成される画像である。二つのフィールドは空間的には行単位に交互に位置をとる。
図7はインターレース信号を説明する図面である。時間的に前にあるフィールドを第1フィールド、時間的に後にあるフィールドを第2フィールドと呼び、図7(a)にあるように、第1フィールドが空間的に第1の行に位置し、第2フィールドが空間的に第2の行に位置する場合には、トップフィールドファーストと呼ぶ。図7(b)のように、第1フィールドが空間的に第2の行に位置し、第1フィールドが空間的に第1の行に位置にする場合には、ボトムフィールドファーストと呼ぶ。本明細書における説明ではトップフィールドファーストの図面を用いるが、ボトムフィールドファーストの映像信号にも適用可能である。
インターレース画像の符号化や復号化においては、1つのフレームをフレームのまま処理したり、2つのフィールドとして処理したり、フレーム内のブロック毎にフレーム構造またはフィールド構造で処理したりすることができる。
参照画像を持たず(即ち、他のピクチャを参照せず)画面内予測符号化を行うことによって得られる画像をIピクチャと呼ぶ。また、前方又は後方の1枚のピクチャのみを参照して画面間予測符号化を行うことによって得られる画像をPピクチャと呼ぶ。また、同時に2枚のピクチャを参照して画面間予測符号化を行うことによって得られる画像をBピクチャと呼ぶ。Bピクチャは、表示時間が前方又は後方の任意の2枚のピクチャを参照画像として用いる。ここで、表示時間が前方のピクチャを参照する予測を順方向予測、後方のピクチャを参照する予測を逆方向予測、前方もしくは後方から任意の組み合わせのピクチャ2枚を参照する予測を双方向予測と呼ぶ。参照画像(参照ピクチャ)は、符号化および復号化の基本単位であるブロックごとに指定することができるが、これらのピクチャを符号化および復号化する場合の条件として、参照するピクチャが既に符号化および復号化されている必要がある。
図8に、MPEG−2のフィールド構造での双方向予測ピクチャ(Bピクチャ)における参照フィールドを示す。MPEG−2の双方向予測ピクチャの参照ピクチャは、時間的に前方及び後方のIまたはPピクチャである。連続するBフレームの枚数は通常2枚であるのでここでもこの前提で説明する。Bフレームが2枚の場合、インターレース符号化をすると、合計4フィールドのBピクチャからなる。それぞれのBピクチャの参照についての説明を(a)から(d)のそれぞれにおいて説明している。連続する2枚のBフレームの中の1枚目のBフレームのトップフィールドのBピクチャの場合(図8(a))では、参照するピクチャは時間的に前方のピクチャでIピクチャまたはPピクチャ(この場合はI1とP1b)、及び、時間的に後方のピクチャでIピクチャまたはPピクチャ(この場合はP2tとP2b)を参照する。同様にして、1枚目のBフレームのボトムフィールドの場合、2枚目のBフレームのトップフィールドの場合、2枚目のBフレームのボトムフィールドの場合についてをそれぞれ、図8(b)、図8(c)、図8(d)に示している。
図9はMPEG−2とH.264(MPEG−4AVC)の参照ピクチャの相違点を示している。H.264(MPEG−4AVC)の場合には、MPEG−2とは異なりBピクチャを参照することが可能である。図9(a)は、H.264における2枚目のBフレームのボトムフィールドの参照ピクチャを示している。図9(b)はBピクチャを参照しないMPEG−2における2枚目のBフレームのボトムフィールドの参照ピクチャを示している。同図からわかるように、Bピクチャを参照するほうが、IPピクチャを参照するよりも符号化対象ピクチャと参照ピクチャとの距離が近くなるので、ピクチャ間の相関が強くなり、画面間予測における圧縮効率が向上する。
図10に、MPEG−2と同様に参照ピクチャを4フィールド参照し、参照可能なBピクチャを用いる場合のH.264の参照ピクチャの一例を示している。
ピクチャを16×16画素単位に分割した処理単位をマクロブロックと呼ぶが、H.264ではマクロブロックの予測方法がMPEG−2と比べて格段に増加している。多数の予測方法の中から最も圧縮率の良い方法を適切に選ぶことが可能であるが、そのための処理量が膨大であるため、ムービーやレコーダなどの実時間処理の必要な商品向けには処理量を削減しなければならないという問題がある。特にムービーや携帯電話などのバッテリー動作機器無形には処理量削減の要求はさらに厳しい。処理量削減の方法は幾つか考えられるが、H.264では参照可能なBピクチャが使え、画面間の相関が強まっていることから、相対的に相関の小さな参照ピクチャに対する画面予測を行わないという方法が考えられる。
従来、参照ピクチャ数を4枚から3枚へ削減する方法が提案されている(特許文献1参照)。従来技術のなかでは、動きの大小を検出し、動きが大きい場合には時間の近いピクチャを優先し、動きが小さい場合には同一パリティのピクチャを優先するというルールで4枚を3枚に減らしても圧縮効率を落とさないことを示している。
しかしながら従来技術が想定していた以上に電力削減・メモリ量削減への要求は強く、参照ピクチャの枚数を3枚からさらに2枚へと削減する必要がある。従来技術は参照ピクチャ枚数が3枚であることを前提にしており2枚の場合の選択方法は開示されていない。また、一部の映像においては、従来技術で分類した、動きの大きい場合、動きの小さい場合、のいずれにも属さない傾向を示しており、新たな方法が求められている。
図11は、上記従来の画像符号化装置の一例を示すブロック図である。図11に示すように、画像符号化装置200は、符号化ピクチャメモリ102、直交変換量子化部103、可変長符号化部104、逆可変長符号化部106、逆量子化・逆直交変換部107、参照ピクチャ復号部108、参照ピクチャメモリ109、画面間予測部110を備える。
入力された映像信号101は符号化ピクチャメモリにはじめに格納される。双方向予測ピクチャを用いる場合には、符号化するピクチャの順番は表示の順番と数フレームほど入れ替わる場合があるが、この並び替え処理はあらかじめ行われているものとする。画面間予測部110において、参照ピクチャメモリ109に格納されている参照ピクチャの中から、最も相関の高い参照ピクチャ・及び・位置を探索して求める。探索手法は多くの種類があるが参照ピクチャ枚数が多いほど処理量が多い傾向がある。画面間予測110が探索した最も相関の高い画像と入力映像信号101との差分をとり、差分信号が直交変換・量子化部103へ出力される。差分信号はには直交変換を行い、変換された差分信号をさらに量子化する。量子化された差分信号は可変長符号化部において可変調符号化され、出力ストリーム105として出力される。また、ピクチャ間予測では、過去の符号化済みピクチャとの予測であることから、符号化装置において符号化ピクチャの復号し画像信号に戻す必要がある。すなわち、出力ストリームは逆可変長符号化部106へ入力され、さらに逆量子化・逆直交変換部へ入力され、差分信号へと戻される。差分信号を参照ピクチャ復号部108は、参照ピクチャメモリ109に格納された参照ピクチャのうちいずれか(あるいは複数)の時間的に過去の参照ピクチャに加算し参照ピクチャメモリを更新する。
従来技術の符号化装置では、Bピクチャの符号化のとき、参照ピクチャメモリ内部には3枚のフィールドピクチャのメモリが格納され、画面間予測部110の探索対象となっていた。
特願2004−318489、名称:映像信号の予測符号化における参照ピクチャ決定方法、発明者:荒川、角野、柴原
しかしながら、上記従来の画像符号化装置200では、Bピクチャの符号化のときの参照ピクチャは3枚までしか削減しておらず、さらなるメモリ量削減、消費電力削減の達成には不十分であった。また、動きは大きくはないが、同一フレームを構成するトップフィールドとボトムフィールドとの相関が非常に強い映像には従来の動きの大小のみに基づく参照ピクチャの決定は圧縮効率を低下させるという問題もある。
本発明は、上記課題に鑑み、Bピクチャの参照ピクチャの枚数を2枚へ削減すること、及び、映像の特徴に応じて、より細かく参照ピクチャ構造を切り替えることにより高圧縮率を維持可能とする参照ピクチャ決定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る参照ピクチャ選択方法は、[請求項1]に記載しており、具体的な参照ピクチャの決定方法は[請求項2]〜[請求項4]に記載している。
なお、本発明は、上記画像符号化装置における特徴的な構成手段をステップとする画像符号化方法として実現したり、それらステップをパーソナルコンピュータ等に実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのプログラムをDVD等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して広く流通させることができるのは云うまでもない。
さらに、本発明は、上記画像符号化装置の主要な各機能を集積回路化したLSI等として実現することもできる。
本発明によれば、映像信号の特徴に基づき高圧縮率を維持したまま、参照ピクチャ枚数を2枚以下へと落とすことができる。これにより、参照ピクチャを格納するメモリの要量削減や、参照ピクチャに対する画面間予測の演算量・データ転送量の削減ができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明について、以下の実施の形態および添付の図面を用いて説明を行うが、これは例示を目的としており、本発明はこれらに限定されることを意図しない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置100の一例を示すブロック図である。図1に示すように、画像符号化装置は、符号化ピクチャメモリ102、直交変換量子化部103、可変長符号化部104、逆可変長符号化部106、逆量子化・逆直交変換部107、参照ピクチャ復号部108、参照ピクチャメモリ109、画面間予測部110を備える。なお、図1において、上記図11と同じ構成要素については同じ符番を用い、その説明は省略する。本実施の形態において特徴的な構成要素は、参照ピクチャ選択部111、参照ピクチャ決定部112、映像信号特徴量113、フィールド位置情報114、制御信号115である。
入力映像信号101に関する特徴を示す情報である、映像信号特徴量情報113とは、例えば、動きが大きい、動きが小さいなどの状態を表す情報である。符号化ピクチャメモリ102に格納されている入力映像信号101から求めることが可能であるし、画面間予測部110の過去の結果を統計処理することで求めることも可能であるし、あるいは、符号化装置101の外部から与えることも可能である。本発明では、この動きの大小を示す情報に基づき、参照ピクチャ決定部112は、双方向予測ピクチャの参照ピクチャを決定し、参照ピクチャメモリに格納されたピクチャのうちどれを参照するかを示す制御信号115を参照ピクチャ選択部111へ送る。参照ピクチャ選択部111は、制御信号115に基づき、選択されたピクチャのみを画面間予測部110へと出力する。フィールド位置情報114とは、当該符号化ピクチャが表示順で何枚目のBフレームなのか(Pフレームからカウントして)、及び、フレームを構成する第1のフィールドなのか第2のフィールドなのかという情報を示す。
なお、参照ピクチャ選択部111と参照ピクチャ決定部112は独立の構成要素として説明しているが、両方の機能を備える一つの構成要素であっても良い。
図2は入力映像信号101の動きが小さい場合の参照ピクチャの選び方を示している。動きが小さい場合には、符号化ピクチャが第1フィールドの場合には、参照ピクチャも第1フィールドを参照し、符号化ピクチャが第2フィールドの場合には、参照ピクチャも第2フィールドを参照すると、より相関が高いことが多いので、図2のように選択する。
図2(a)に示すように、1枚目のBフレームの第1フィールドB1tは、時間的前方のフレームの第1フィールドであるI1を参照し、時間的後方のフレームの第1フィールドであるP2tを参照する。なお、時間的後方のP2tは距離が遠いため、I1と比べて参照は重要ではない。P2tへの参照を省略し別のピクチャを参照することも可能である。
図2(b)に示すように、1枚目のBフレームの第2フィールドB1bは、時間的前方のフレームの第2フィールドであるP1bを参照し、時間的後方のフレームのP2bを参照する。同様にP2bに対する参照は省略することも可能である。
図2(c)に示すように、2枚目のBフレームの第1フィールドB1tは、時間的前方のB1tと、時間的後方のフレームのPt2を参照する。どちらも距離が近いので省略すると圧縮率の低下懸念があるが、BピクチャよりPピクチャの画質が良い場合が多いので、P2tを参照し、B1tへは参照しなことも考えられる。
図2(d)に示すように、2枚目のBフレームの第2フィールドB2bは、時間的前方のB1bと、時間的後方のP2bを参照する。Bt2の場合ど同様に、どちらも距離が近いので省略すると圧縮率の低下懸念があるが、BピクチャよりPピクチャの画質が良い場合が多いので、P2bを参照し、B1bへは参照しなことも考えられる。
図3は入力映像信号101の動きが大きい場合の参照ピクチャの選び方を示している。動きが大きい場合には、距離が最も近い参照ピクチャを選択することで高い圧縮率を維持できる。H.264の場合には、参照可能なBピクチャを用いることで、時間的前方の参照ピクチャとの距離は時間的後方の参照ピクチャよりも近くなるので、時間的前方の参照ピクチャの選択が重要である。
図3(a)に示すように、1枚目のBフレームの第1フィールドB1tは、時間的前方のフレームの第2フィールドであるP1bを参照する。時間的後方との参照ピクチャとの距離は遠いため相対的に重要度は低いので省略することも可能であるが、時間的後方の参照ピクチャの中では、距離の近いP2tを参照することが望ましい。
図3(b)に示すように、1枚目のBフレームの第2フィールドB1bは、距離が最も近い参照ピクチャである、当該フレームの第1フィールドB1tを参照する。時間的後方の参照ピクチャは距離が遠いため相対的に重要度は低いので省略することも可能であるが、時間的後方の参照ピクチャの中で距離の近いP2tを参照することが望ましい。
図3(c)に示すように、2枚目のBフレームの第1フィールドB2tは、距離が最も近い参照ピクチャである、時間的前方のフレームの第2フィールドであるB1bを参照する。参照ピクチャは距離が遠いため相対的に重要度は低いので省略することも可能であるが、時間的後方の参照ピクチャの中で距離の近いP2tを参照することが望ましい。
図3(d)に示すように、2枚目のBフレームの第2フィールドB2bは、距離が最も近い参照ピクチャである、当該フレームの第1フィールドであるB2tと、時間的後方の第1フィールドであるPt2を参照する。どちらも距離が近いので省略すると圧縮率の低下懸念があるが、BピクチャよりPピクチャの画質が良い場合が多いので、P2tを参照し、B2tへは参照しないことも考えられる。
図4は入力映像信号101を3つの特徴で分類したものである。図4(a)は動きの小さな絵であり、空間的に隣接する行間の相関は高いが垂直解像度が高い映像信号を示している。図4(b)は動きの大きな絵であり、空間的に隣接する行間の相関よりも、時間距離の近いフィールド間の相関が強い映像信号である。図4(c)は、フレームを構成する第1フィールドと第2フィールドとの相関が非常に強い映像信号を示している。インターレースの映像信号を垂直フィルタをかけてプログレッシブ映像に変換し、それが伝送や蓄積のシステムの都合で再びインターレース信号に変換された場合に図4(c)に示すような特徴を持つ映像信号もある。あるいは、一度符号化された映像信号を復号し再び符号化装置に入力した場合にも、一度目のインターレース符号化の際にデータ量を抑えるための目的で第2フィールドにわりあてるデータ量を抑え、第1フィールドとよく似ているとの特徴を持つ映像信号もある。
図4(c)のような特徴を持つ映像信号に対しては、フレームを構成する第2フィールドは、同じフレームを構成する第1フィールドを参照することが必須になる。フレームを構成する第1フィールドの場合には、前述のように動きの大小に応じて参照ピクチャを決定すればよい。
図5(a)及び(c)は、同一フレームを構成するフィールドを参照することができないので、圧縮率への寄与度は相対的には高くない。前述のように動きの大小で参照ピクチャを決定すればよい。
図5(b)は一枚目のBフレームの第2フィールドは同一フレームを構成する第1フィールドを参照することが非常に重要であることを示している。時間的に後方の参照ピクチャとしてはこの図では、Pt2を参照しているが、動きの大小に応じて、P2tまたはPtbを参照してもよいし、参照ピクチャ枚数をさらに減らしたいならば、距離が遠いので参照をしなくてもよい。
図5(d)は2枚目のBフレームの第2フィールドの参照ピクチャを示している。1枚目のBフレームの場合と同様に、同一フレームを構成する第1フィールドを参照することが非常に重要である。
図6は参照ピクチャ構造を決定するフローの一例を示している。はじめにステップS101において、フレームを構成するフィールドの相関が強いかを調べる。もし相関が強い場合には、同一フレームを構成する第1フィールドを参照ピクチャに含める。なお参照ピクチャが第1フィールドの場合には、ステップS103以降の処理を同様に行うことが考えられる。ない、ステップS103において、動きが大きいかどうかを調べ、動きが大きい場合には、ステップS104において、最も距離の近いピクチャを参照ピクチャに含める。もしステップS105において、動きが小さいと判断された場合には、ステップS105にて、符号化ピクチャ同一のフィールドであって、最も距離の近いピクチャを参照ピクチャに含める。なお、図6では、最初にステップ101の処理を行うこととしたが、はじめにステップS103の動きの大小判定を行う動作としても同等の結果が得られる。図6では映像の特徴に基づいて3種類の参照ピクチャの選び方があること示すことがねらいであり、判定処理S101とS103の時間の前後関係に前提があるわけではない。
なお、上記実施の形態1の各ブロック図(上記図2および5など)における各構成要素は、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い(例えば、メモリ以外の機能ブロックが1チップ化されていても良い。)。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
また、各機能ブロックのうち、符号化または復号化の対象となるデータを格納する手段だけ1チップ化せずに別構成としても良い。
なお、本実施の形態では、双方向予測ピクチャとして説明したが、H.264などの双予測ピクチャにも適用可能である。双予測ピクチャとは、2枚の参照画像から予測画像を生成する点は双方向予測ピクチャと同様であるが、双方向だけでなく同一方向(前方或いは後方)の2枚の参照ピクチャを用いた予測が可能な点が異なる。
本発明にかかる画像符号化方法は、高効率に画像データを圧縮する手段を有し、蓄積用途としては画像の長時間の記録に、伝送用途としては少ないデータ量の画像の配信等に有用である。またテレビ電話やテレビ放送の録画などの用途にも応用が可能である。
図1は、発明の参照ピクチャ決定装置を備える画像符号化装置の機能構成を示すブロック図である。 図2は、発明の動きが小さい場合には同一パリティのピクチャを参照ピクチャとして含めることを説明する。 図3は、動きが大きい場合には時間の最も近いピクチャを参照ピクチャとして含める発明の参照ピクチャ選択方法を説明する概念図である。 図4は、映像信号の特徴の分類を説明する図である。 図5は、同一フレームのフィールド間の相関が強い場合には、第2フィールドは第1フィールドを少なくとも参照ピクチャとして含める、発明の参照ピクチャ選択方法を説明する概念図である。 図6は、発明の参照ピクチャ選択方法の動作を説明するフロー図である。 図7は、インターレース信号の概念図である。 図8は、従来のMPEG−2の参照ピクチャの概念図である。 図9は、H.264の参照可能なBピクチャの概念図である。 図10は、従来のH.264の参照ピクチャの概念図である。 図11は、従来の参照ピクチャ決定方法を備える符号化装置のブロック図である。
符号の説明
100 従来の画像符号化装置
101 入力映像信号
102 符号化ピクチャメモリ
103 直交変換・量子化部
104 可変長符号化部
105 出力ストリーム
106 逆可変長符号化部
107 逆量子化・逆直交変換部
108 参照ピクチャ復号部
109 参照ピクチャメモリ
110 画面間予測部
200 (発明の参照ピクチャ決定方法を備える)画像符号化装置
111 参照ピクチャ選択部
112 参照ピクチャ決定部
113 映像信号特徴量
114 フィールド位置情報(B1・B2、トップ・ボトムの区別)
115 制御信号

Claims (4)

  1. 映像信号のフィールド予測符号化における参照ピクチャの決定方法であって、表示順で前方及び表示順で後方を参照するピクチャ(双方向予測ピクチャ)において、映像信号の特徴に応じて、ピクチャ単位に参照ピクチャを決定する、参照ピクチャの決定方法。
  2. 前記参照ピクチャの決定方法において、双方向予測ピクチャの空間全体の動きが小さい場合には、当該ピクチャがフレームを構成する第n(nは1または2)のフィールドであるならば、表示順で前方及び表示順で後方のそれぞれフレームを構成する第nのフィールドを参照することを特徴とする請求項1記載の参照ピクチャの決定方法。
  3. 前記参照ピクチャの決定方法において、双方向予測ピクチャの空間全体の動きが大きい場合には、当該ピクチャがフレームを構成する第1のフィールドであるならば、表示順で前方のフレームを構成する第2のフィールドを参照し、当該ピクチャがフレームを構成する第2のフィールドである場合は、当該ピクチャがフレームを構成する第1のフィールドを参照することを特徴とする請求項1記載の参照ピクチャの決定方法。
  4. 前記参照ピクチャの決定方法において、当該ピクチャがフレームを構成する第2のフィールドであり、当該ピクチャを含むフレームを構成する第1のフィールドと第2のフィールドとの相関が強い場合には、当該ピクチャは当該ピクチャを含むフレームを構成する第1のフィールドを参照することを特徴とする請求項1記載の参照ピクチャ決定方法。
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