JP2008011104A - アレーアンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来手法の電気的ビームチルト角制御したときに生じる不要なサイドローブレベルを抑える。
【解決手段】複数の放射素子20を所定の間隔で垂直面内に配列したアレーアンテナ10において、放射素子20は隣接する所定数の放射素子ごとにグループ化されており、各グループ毎に設けられた位相器11によって主ビームのビームチルト角を電気的に変える制御が行われるとともに、機械チルトBOX30によって各グループの放射素子をグループ単位に機械的に傾斜させる制御が行われる。
【選択図】図4
【解決手段】複数の放射素子20を所定の間隔で垂直面内に配列したアレーアンテナ10において、放射素子20は隣接する所定数の放射素子ごとにグループ化されており、各グループ毎に設けられた位相器11によって主ビームのビームチルト角を電気的に変える制御が行われるとともに、機械チルトBOX30によって各グループの放射素子をグループ単位に機械的に傾斜させる制御が行われる。
【選択図】図4
Description
本発明は、移動通信用基地局アンテナとして適しているアレーアンテナに関する。より詳しくは、図1に示すようにアレーアンテナの垂直面内指向性ビームにおける仰角方向および俯角方向のサイドローブレベルを抑え周辺エリアや周辺ビルへの影響を改善するものである。
従来、移動通信用基地局アンテナは、図1に示す主ビームをサービスエリア端に向けて射出する。このとき、主ビームの射出方向Aと水平方向Hとの成す角度θをビームチルト角というが、従来の移動通信用基地局アンテナでは、ビームチルト角より上方の俯角のサイドローブレベルと仰角のサイドローブレベルは抑えるように設計していた。このとき図2(a)に示すようにアレーアンテナ91は、ある主ビームの射出方向A1を基準として、放射素子基板毎に位相差を付けて設計することにより、アレーアンテナ91を垂直に配置しておきながら、主ビームが水平方向Hよりビームチルト角θだけ地面側に向くようにしている(特許文献1参照)。
また、各基地局によって適切な主ビーム射出方向は異なる。しかしながら、1本ずつ主ビーム射出方向をカスタマイズしてアンテナを製作するのはコストがかかる。
主ビーム射出方向を個々にカスタマイズすることなく主ビーム射出方向を変える方法には以下の2種類がある。1つは、図2(b)に示すアレーアンテナ92のように、複数の放射素子から成るグループ毎に位相器92Aを配置することでグループ毎にビームチルト角を電気的に変えて、アンテナ設置後に主ビーム射出方向を変える方法であり、もう1つは、図2(c)に示すように、アレーアンテナ93全体を機械的に傾ける方法である。
なお、図2(a)〜(c)の波線で示すグラフは、各放射素子の放射波の位相量を示しており、図2(a)の放射波の位相量は、図2(b)の位相器の位相量が0°のときの放射波の位相量と同じになる。
図2(a)〜(c)の場合における指向性パターンを、図3(a)〜(c)にそれぞれ示す。なお、図3(a)、(c)で用いた計算パラメータは、放射素子数が20素子、1グループあたりの素子数が4素子、素子間隔が0.67λ、基板上のビームチルト角が10°である。また、図3(b)で用いた計算パラメータは、図3(a)の計算パラメータに対し、電気的ビームチルト角の5°を足したものである。
特開平2−174302号公報
特開平6−204738号公報
図3(b)の指向性パターンからわかるように、ビームチルト角を電気的に変えると仰角方向のサイドローブレベルが高くなる。このようにサイドローブレベルが高くなる原因としては、各素子の位相量が隣り合う素子と同じ量だけ変化する図2(a)の場合に対し、図2(b)の場合は各グループ内の隣り合う素子同士の位相量は同じであっても、グループ端で隣接グループと隣り合う素子同士の位相量が変わってしまうことが挙げられる。
一方、図3(c)の指向性パターンは、図3(a)の指向性パターンと同様にサイドローブが抑えられた形となる。しかしながら、長いアンテナの全体を傾けることは、当該アンテナを見る者にとって圧迫感がある。例えば周波数が2.045GHzで素子間隔が100mm(0.67λ)、1グループあたりの素子数が4素子で5グループのアレーアンテナの場合、機械的にアンテナを5°傾けたときの最大傾き距離は87.5mm程度になり、15°傾けたときの最大傾き角度は268mm程度になってしまう。このように、ビームチルト角を大きくすればするほど最大傾き角度が大きくなり、見る者に与える圧迫感が非常に大きくなるため、実際には図2(c)の方法はさほど実行されていない。
現在、ほとんどの移動通信用基地局アンテナでは電気的チルト角制御を行っている。しかしながら、先程説明したように電気的チルト角制御を行うと仰角方向のサイドローブレベルが高くなってしまう。このように不要な場所におけるサイドローブレベルが高くなってしまうと、他エリアへの干渉となりシステム容量の低下につながる。また、主ビームの利得も低下するためにサービスエリア半径が小さくなってしまう。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、従来手法の電気的ビームチルト角制御したときに生じる不要なサイドローブレベルを抑えることができるアレーアンテナを提供することを目的とする。
本発明に係るアレーアンテナは、従来手法の電気的ビームチルト角制御したときに生じる不要なサイドローブレベルを抑えるために、複数の放射素子を所定の間隔で垂直面内に配列したアレーアンテナであり、複数の放射素子は、隣接する所定数の放射素子ごとにグループ化され、当該アレーアンテナは、各グループ毎に設けられ電気的な移相量を有し、対応するグループの放射素子から射出される主ビームのビームチルト角を電気的に変えるための位相器を備え、各グループの放射素子は、射出される主ビームのビームチルト角を変えるために、グループ単位に機械的に傾斜可能とされていることを特徴とする。
上記のように、電気的チルト角制御に機械的チルト角制御を併せて用いることで、従来手法の電気チルト角制御のみを行ったときに生じるサイドローブレベルの上昇を抑圧することができる。また、放射素子は、アレーアンテナ全体で傾斜するのではなく、グループ単位に傾斜可能とされているため、従前のアレーアンテナと比べて直径増加は殆ど無い。このため、風圧荷重の増加は無いまま指向性のみを改善することができる。
また、本発明に係るアレーアンテナでは、複数の放射素子は、グループ共通で同じ角度だけ同時に傾ける構成とすることが望ましい。この場合、例えば、アレーアンテナの近傍に、全グループで共用の機械チルトBOXを置いて同時に制御することで、各グループごとに放射素子を傾ける手間が省け、簡易化することができる。
以上のことから、電気的チルト角制御に機械的チルト角制御を併せて用いることで、従来手法の電気チルト角制御のみを行ったときに生じるサイドローブレベルの上昇を抑圧することができる。
以下、本発明に係るアレーアンテナの一実施形態を説明する。
図4には、本発明に係るアレーアンテナ10の一構成例を示す。この図4に示すように、アレーアンテナ10では、隣接する複数(例えば4個)の放射素子20を1グループとし、計5つのグループを大地と略垂直(図4において上下方向)に配列している。また、アレーアンテナ10は、各グループ毎に設けられ電気的な移相量を有する位相器11を備え、位相器11は、対応するグループの放射素子20から射出される主ビームのビームチルト角を電気的に変える働きをする。
また、アレーアンテナ10では、各グループの放射素子20が、射出される主ビームのビームチルト角を変えるために、グループ単位に機械的に傾斜可能とされていることを特徴とする。また、放射素子20は、グループ共通で同じ角度だけ同時に傾けることを特徴とする。具体的には、アレーアンテナ10は、さらに、全グループで共用の機械チルトBOX30を備え、この機械チルトBOX30は、各グループの放射素子20をグループ共通で同じ角度だけ同時に傾けるよう制御する。
以上のように、アレーアンテナ10は、電気的チルト制御のみが行われている従来のアレーアンテナの各グループのアンテナ(図2(b))を、さらに、グループ共通で同じ角度だけ同時に機械的に傾けた構成とされている。
以上のような構成のアレーアンテナ10によって、図5に示されるようにサイドローブレベルが低く抑えられた指向性パターンを得ることができる。
なお、このときのパラメータは、図3(a)のパラメータに、各グループへ機械的ビームチルト角として5°を傾けたものである。つまり、放射素子数が20素子、1グループあたりの素子数が4素子、素子間隔が0.67λ、基板上のビームチルト角が10°、各グループへの機械的ビームチルト角が5°である。
また、図6には、このときの1ブロックの長さLと傾き角θの組合せに対応する最大傾き距離が、表形式で示されている。この図6より、周波数が2.045GHzで素子間隔が100mm(0.67λ)の4素子構成のアレーアンテナについては、1ブロックの長さLが400mmで傾き角θが5°のとき最大傾き距離は約17.5mmにすぎず、最大傾き距離は低く抑えられる。仮に1ブロックの長さLが400mmで傾き角θが15°のときでも、最大傾き距離は約53.6mmにすぎない。このように各グループを機械的に少し傾けるだけでサイドローブレベルが抑圧されることがわかる。
以上の発明の実施形態によれば、電気的チルト角制御に機械的チルト角制御を併せて用いることで、従来手法の電気チルト角制御のみを行ったときに生じるサイドローブレベルの上昇を抑圧することができる。
また、放射素子は、アレーアンテナ全体で傾斜するのではなく、グループ単位に傾斜可能とされているため、従前のアレーアンテナと比べて直径増加は殆ど無く、風圧荷重の増加は無いまま指向性のみを改善することができる。
また、複数の放射素子をグループ共通で同じ角度だけ同時に傾ける構成としたため、全グループで共用の機械チルトBOXによる傾斜を実現し、各グループごとに放射素子を傾ける手間が省け、簡易化することができる。
10…アレーアンテナ、11…位相器、20…放射素子、30…機械チルトBOX、91、92、93…アレーアンテナ、92A…位相器。
Claims (2)
- 複数の放射素子を所定の間隔で垂直面内に配列したアレーアンテナにおいて、
前記複数の放射素子は、隣接する所定数の放射素子ごとにグループ化され、
前記アレーアンテナは、各グループ毎に設けられ電気的な移相量を有し、対応するグループの放射素子から射出される主ビームのビームチルト角を電気的に変えるための位相器を備え、
各グループの放射素子は、射出される主ビームのビームチルト角を変えるために、グループ単位に機械的に傾斜可能とされている、
ことを特徴とするアレーアンテナ。 - 前記複数の放射素子は、グループ共通で同じ角度だけ同時に傾けることを特徴とする請求項1記載のアレーアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006178586A JP2008011104A (ja) | 2006-06-28 | 2006-06-28 | アレーアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006178586A JP2008011104A (ja) | 2006-06-28 | 2006-06-28 | アレーアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008011104A true JP2008011104A (ja) | 2008-01-17 |
Family
ID=39068924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006178586A Pending JP2008011104A (ja) | 2006-06-28 | 2006-06-28 | アレーアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008011104A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012054793A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Softbank Mobile Corp | アンテナシステム |
-
2006
- 2006-06-28 JP JP2006178586A patent/JP2008011104A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012054793A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Softbank Mobile Corp | アンテナシステム |
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