JP2008007476A - 育毛養毛剤組成物 - Google Patents

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恭史 柿澤
Kiyoshi Kaneda
澄 金田
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円康 佐藤
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友子 小八木
Kazuhiro Ishida
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Abstract

【課題】育毛養毛効果に優れ、長期にわたり使用に耐え得る育毛養毛剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質と、
(B)ヒドロキシピリドン誘導体と、
(C)分子中にヒドロキシ基を有するエステル化合物と
を配合してなる育毛養毛剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、育毛養毛剤組成物に関するもので、詳しくは、アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質の育毛効果を高めた育毛養毛剤組成物に関するものである。
人間にとって毛髪は容姿を大きく左右し、美容上非常に重要な位置を占めている。また、脱毛症には未だ的確な治療法がなく、脱毛症又はその傾向のある人々の深い悩みの種となっている。脱毛症には先天性と後天性のものがあるが、その発症原因,発生機序について多くの研究がなされてはいるものの不明な点が多い。そのため、手探り的に開発された非常に多くの育毛養毛剤が市場に出ているのが現状である。
上記育毛養毛剤としては、現在までに各種薬剤を配合した様々な育毛養毛用毛髪化粧料が提供されている。例えば、ビタミンE、アロキサジン、ピリジンN−オキシド、アデノシン3’,5’−環状一リン酸等の化合物を配合してなる組成物(例えば、特許文献1〜3参照)、ヨクイニン、イチョウ、カシュウ等の生薬抽出エキスを配合してなる組成物(例えば、特許文献4〜6参照)が提供されている。その他にも、血流循環改善効果を有するビタミンE類・センブリエキスや、栄養補給剤となるアミノ酸としてシステイン・メチオニンや、女性ホルモン剤であるエストラジオール・エチニルエストラジオール等が配合された組成物が提供されている。さらに、これらの有効成分を脱毛の様々な原因に対応させ、適宜組み合わせた育毛養毛用毛髪化粧料が開発されており、脱毛症の予防及び/又は治療に用いられている。このような従来の育毛養毛用毛髪化粧料は、フケ、カユミの改善や、抜け毛等の予防に有効で、発毛や育毛を促進するとされている。しかしながら、その効果は、非常に個人差が大きく、作用も十分とはいえない。そのため、いまだ満足すべき効果を発揮するものは見当たらない。
一方、最近、アポトーシス現象を阻害するカスパーゼ阻害剤を用いた脱毛抑制・養毛剤が提案されている(例えば、特許文献7及び8参照)。しかしながら、上記特許文献7及び8に記載の脱毛抑制・養毛剤は、カスパーゼ阻害剤を有効成分として含んでおり、このカスパーゼ阻害剤はアポトーシス現象を直接的に阻害する作用を有する。このアポトーシス現象は、本来、生体の恒常性を保つ重要な作用であり、毛髪部分に限定されず、作用は生体全体に及んでいる。従って、上記カスパーゼ阻害剤を含む脱毛抑制・養毛剤を用いてアポトーシス現象そのものを阻害することは、生体全体の代謝バランスに関与しているアポトーシス現象を抑制することになり、生体に副作用を引き起こす危険性がある。また、これまでに提供された育毛養毛剤においては、上記各種の化合物、生薬等の抽出物が適用されているが、実際には顕著な効果を示すものはほとんどない。また、ある程度の効果を有するものであっても皮膚刺激があったり、副作用が懸念されたりする等、連続使用が困難であるといった欠点があった。
特開昭64−56608号公報 特開平1−261321号公報 特開平2−204406号公報 特公平1−13451号公報 特開平2−48512号公報 特開平2−48514号公報 特開2002−87937号公報 特開2002−87938号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、育毛養毛効果に優れ、長期にわたり使用に耐え得る育毛養毛剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、脱毛者の脱毛部位と非脱毛者の該当部位の毛乳頭細胞における遺伝子発現比較の検討から、脱毛者の脱毛部位の毛乳頭細胞と、非脱毛者の該当部位の毛乳頭細胞とを比較して遺伝子発現が増加している因子群と、遺伝子発現が低下している因子群の存在を明らかにした。さらにこれらの因子群の詳細な検討から、脱毛者で特に発現が増加している遺伝子群にはアポトーシス誘導の促進に関与する蛋白質をコードするもの、逆に発現が低下している遺伝子群にはアポトーシス誘導の抑制に関与する蛋白質をコードするものが多いことを明らかにした。
本発明者は、上記アポトーシス誘導の促進に関与する蛋白質(以下、アポトーシス誘導促進蛋白質)に着目し、この蛋白質を阻害する物質(以下、アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質)を用いることにより、アポトーシス現象を抑制し、退行期にいたるまでの期間を引き延ばし、育毛養毛効果を促進でき、より早く効果が現れ、かつ副作用がないことを見出した。
上記知見に基づき、アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質を種々検索した結果、いくつかの成分を見出した。さらにこれらの成分に、(B)ヒドロキシピリドン誘導体を併用すると、アポトーシス誘導促進蛋白質の抑制効果を促進し、より早く育毛養毛効果を発現させることができ、さらに、(C)分子中にヒドロキシ基を有するエステル化合物を併用すると、アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質と、(B)ヒドロキシピリドン誘導体とを、毛乳頭細胞近傍まで浸透させる効果が顕著に発揮され、これらの成分を配合してなる育毛養毛剤組成物は、優れた育毛養毛効果を発揮することを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は
[1].(A)アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質と、
(B)ヒドロキシピリドン誘導体と、
(C)分子中にヒドロキシ基を有するエステル化合物と
を配合してなる育毛養毛剤組成物、
[2].さらに、(D)多価アルコール及び/又は1価アルコールと脂肪族モノカルボン酸とのエステル化合物を配合してなる[1]記載の育毛養毛剤組成物を提供する。
本発明によれば、育毛養毛効果に優れ、長期にわたり使用に耐え得る育毛養毛剤組成物を提供することができる。
本発明の(A)成分はアポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質としては、安全性において問題を生じないものであれば、特に限定されない。このような阻害物質としては、例えば、天然物の抽出物、及び合成化合物等が挙げられる。
上記阻害物質としては、ニガキ科・ニワウルシ属の椿皮(チンヒ)(Ailanthus altissima)、九節菖蒲(キュウセツショウブ)(Anemone altaica)、酒薬花(シュヤクカ)(Buddleia davidii)、マメ科・レンゲ属のレンゲソウ(Astragalus sinicus)、フィトコラージュ(pea(大豆)由来発酵エキス)、重陽木(ジュウヨウボク)(Bisohofia javanica)、橘絡(キツラク)(Citrus reticulata)、広西瓜馥木(Fissistigma kwangsiense)、トウダイグサ科・フーラ属のアサクー(Hura crepitans)、カジメ属のエクロニア(Ecklonia maxima)、ダルス目・ダルス科のダルス(Palmaria palmata)、テングサ科・オバクサ属のオカクサ(Pterocladia sp.)、ツヅレグサ(Halymenia durvillaei)、トチャカ(Chondrus crispus)、カロフィリス(Callophyllis variegata)、ナガマツモ科・オキナワモズク属のオキナワモズク(Cladosiphon okamuranus)、ギンナンソウ(Iridaea sp.)、ドラグサ(Pterocladiella tenuis)、フルセラリア(Furcellaria umbilicalis)、ヤナギモク(Sargassum coreanum)、及びモズク(Nemacystus decipiens)から選ばれる1種又は2種以上の植物又は海藻の抽出物が挙げられる。この中でも、椿皮(チンヒ)、フィトコラージュ(pea(大豆)由来)、アサクー、エクロニア、ダルス、オカクサの抽出物が好ましい。
上記植物又は海藻の抽出物の抽出に用いられる植物又は海藻は、その用部に特に限定はないが、有効性を発揮させる点から、アサクーについては材、エクロニア、ダルス、オカクサ、ツヅレグサ、トチャカ、カロフィリス、オキナワモズク、ギンナンソウ、ドラグサ、フルセラリア、ヤナギモク、及びモズクについては植物体又は海藻全体を用いることが好適である。なお、「材」とは、木本植物の茎の木質の部分を意味する。
上記植物由来物及び植物の抽出物は、市販品あるいは公知の抽出方法よって得られたものを使用することができる。上記抽出方法に用いる溶媒(以下、「抽出溶媒」という。)としては、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上の混合溶媒として用いることができる。
上記抽出方法における各種条件は、特に制限されるものではないが、通常、抽出原料と上記抽出溶媒との比率は、質量比で抽出原料:抽出溶媒=1:2〜1:50程度の範囲が好ましい。また、抽出温度は、5〜80℃の範囲が好ましく、1時間〜1週間、抽出溶媒に浸漬したり、攪拌したりすることによって行うことが好ましい。なお、抽出pHは、極端な酸性又はアルカリ性でなければ、特に制限はない。
上記抽出溶媒が、水、エタノール、水/エタノール(含水エタノール)等の非毒性の溶媒である場合は、抽出物を育毛養毛剤としてそのまま用いても良く、あるいは希釈液として用いてもよい。また、上記抽出物を濃縮エキスとしてもよく、凍結乾燥等により乾燥粉末物にしたり、ペースト状に調製したりしてもよい。なお、他の溶媒を用いた場合は、溶媒を留去後、乾燥分を非毒性の溶媒で希釈して用いることが好ましい。
(A)成分の配合量は、その製品形態、使用頻度により異なり一概に規定することはできないが、通常育毛養毛剤組成物に対して抽出物として0.001〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜1質量%である。この範囲でより育毛養毛効果が得られ、配合量が多すぎると、効果が頭打ちになったり、製剤の安定性の面で不具合が発生する可能性がある。
本発明の(B)成分のヒドロキシピリドン誘導体は、下記一般式(1)で表される1−ヒドロキシ−2−ピリドン系化合物である。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
Figure 2008007476
(式中、R1は、水素原子、1〜17個の炭素原子を有するアルキル基、2〜17個の炭素原子を有するアルケニル基、5〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル基、7〜9個の炭素原子を有するビシクロアルキル基、シクロアルキル基が5〜8個の炭素原子を有し、かつアルキル基が1〜4個の炭素原子を有するシクロアルキル−アルキル基(但し、シクロアルキル基は、その水素原子の一部が1〜4個の炭素原子を有するアルキル基によって置換されていてもよい)、6〜14個の炭素原子を有するアリール基、アリール基が6〜14個の炭素原子を有し、かつアルキル基が1〜4個の炭素原子を有するアラルキル基、アリール基が6〜14個の炭素原子を有し、かつアルケニル基が2〜4個の炭素原子を有するアリールアルケニル基、アリール基が6〜14個の炭素原子を有し、かつアルキル基がそれぞれ1〜4個の炭素原子を有するアリールオキシアルキル基もしくはアリールメルカプトアルキル基、ベンズヒドリル基、アルキル基が1〜4個の炭素原子を有するフェニルスルフォニルアルキル基、フリル基又はアルケニル基が2〜4個の炭素原子を有するフリルアルケニル基を示す。但し、上述のアリール基は、その水素原子の一部が1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基又はハロゲン原子によって置換されていてもよい。R2は、水素原子、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、2〜4個の炭素原子を有するアルケニル基、2〜4個の炭素原子を有するアルキニル基、ハロゲン原子、フェニル基又はベンジル基を示す。X+は、有機塩基、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン又は2〜4価の陽イオンを示す。)
一般式(1)で表される化合物の具体例としては、例えば下記化合物及びその塩等を挙げることができる。
1−ヒドロキシ−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−6−メチル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4,6−ジメチル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−ヘプチル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(1−エチルペンチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,4,4−トリメチルペンチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−ウンデシル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−プロペニル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−オクテニル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,2−ジブチル−ビニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(シクロヘキセニリデン−メチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−シクロヘキシル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(メチル−シクロヘキシル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−〔2−(ジメチルシクロヘキシル)−プロピル〕−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−メチル−フェニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4―メチル−6−(3−メチル−フェニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−第3ブチル−フェニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(3−メチル−4−クロル−フェニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(3,5−ジクロル−フェニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(3−ブロム−4−クロル−フェニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−メトキシスチリル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−〔1−(4−ニトロフェノキシ)−ブチル〕−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−シアノフェノキシメチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(フェニルスルホニルメチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−〔1−(4−クロルフェニルスルホニル)−ブチル〕−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−ベンジル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,4−ジメチルベンジル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(第3ブチル−ベンジル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2−クロル−ベンジル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−クロルベンジル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,5−ジクロル−ベンジル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−ブロム−ベンジル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(フェノキシメチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(3−メチルフェノキシ−メチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−第2ブチルフェノキシ−メチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,4,5−トリクロルフェノキシ−メチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−ブロムフェノキシ−メチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−クロルフェニルメルカプト−メチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−メチルフェニルメルカプト−メチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2−ナフチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−ベンズヒドリル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−フリル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(フリルビニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−スチリル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(フェニルブタジエニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−フェニル−6−メチル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4,6−ジフェニル−2−ピリドン等を挙げることができる。
上記化合物は、塩として用いられ、例えば有機アミンとの塩として好適に使用することができる。具体的には、例えばエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−メチル−ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルアミノ−エタノール、2−アミノ−2−メチル−n−プロパノール、ジメチルアミノプロパノール、2−アミノ−2−メチル−プロパンジオール、トリ−イソプロパノールアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、モルホリン、ピペリジン、シクロヘキシルアミン、トリブチルアミン、ドデシルアミン、N,N−ジメチル−ドデシルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、N−エチルベンジルアミン、ジメチルステアリルアミン、N−メチル−モルホリン、N−メチルピペラジン、4−メチルシクロヘキシルアミン、N−ヒドロキシエチル−モルホリン等が挙げられる。
また、本発明に用いられるヒドロキシピリドン系化合物は、無機イオンとの塩であってもよく、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びマグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩等を用いることができる。さらに、亜鉛塩、アルミニウム塩、ジルコニウム塩等の2〜4価の陽イオンとの塩も用いることができる。
一般式(1)の1−ヒドロキシ−2−ピリドン系化合物としては、特に下記式(2)で示されるピロクトンオラミン[別名:1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,4,4−トリメチルペンチル)−2(1H)−ピリドン モノエタノールアミン塩](商品名「オクトピロックス」、クラリアント社製)や、下記式(3)で表されるシクロピロックスオラミン[別名:1−ヒドロキシ−4−メチル−6−シクロヘキシル−2(1H)−ピリドン モノエタノールアミン塩](商品名「シクロピロックス」、ヘキスト社製)が好ましく使用される。
Figure 2008007476
(B)成分の配合量は適宜調整し得るが、育毛養毛剤組成物に対して0.01〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3質量%である。この範囲でより育毛養毛効果が得られ、配合量が多すぎると、それ以上の効果は発揮されず、安定性に悪影響を与える場合がある。
本発明の(C)成分は分子中にヒドロキシ基を有するエステル化合物であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。上記(A)及び(B)の浸透促進剤として、ヒドロキシ基を有するエステル化合物が特に顕著な効果を示すものである。
分子中にヒドロキシ基を有するエステル化合物としては、例えば、ヒドロキシ酸とアルコールとのエステル化合物であるヒドロキシ酸エステル、多価アルコールとカルボン酸とのエステル化合物である多価アルコールエステルであって、それぞれ分子中に水酸基を有するエステル化合物が挙げられる。
ヒドロキシ酸とアルコールとで構成されるヒドロキシ基を有するエステル化合物において、ヒドロキシ酸としては、ヒドロキシイソ酪酸、ヒドロキシイソカプロン酸、ヒドロキシ−n−カプロン酸、ヒドロキシイソカプリル酸、ヒドロキシ−n−カプリル酸、ヒドロキシ−n−カプリン酸、ヒドロキシステアリン酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、グリコール酸、乳酸等が挙げられる。ヒドロキシ酸のうち、特にグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸が好ましい。
ヒドロキシ酸とアルコールとで構成されるヒドロキシ基を有するエステル化合物において、アルコールとしては、例えば、具体的には、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、2−エチルヘキサノール、デカノール、ウンデカノール、ドデカノール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、ノナデカンアルコール等のC6−C32脂肪族アルコール類、1−メチルヘプチルアルコール、2−メチルヘプチルアルコール、1−ブチルヘキシルアルコール、2−メチル−5−エチルヘプチルアルコール、2,3,6−トリメチルヘプチルアルコール、6−エチルデシルアルコール、7−メチルテトラデシルアルコール、7−エチルヘキサデシルアルコール、7,12−ジメチルオクタデシルアルコール、オクチルドデシルアルコール、8,11−ジメチルオクタデシルアルコール、7,10−ジメチル−7−エチルヘキサデデシルアルコール、9,10−ジオクチルオクタデシルアルコール、8,9−ジノニルヘキサデシルアルコール等のC1〜C22の側鎖を持つ脂肪族アルコール類、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノールアルコール等の不飽和アルコール、シクロヘキサノール等の脂環式アルコール類、コレステロール類、ベンジルアルコール等の芳香族アルコール等が挙げられる。
一方、多価アルコールとカルボン酸とで構成されるヒドロキシ基を有するエステル化合物において、多価アルコールとしては、2価のヒドロキシル化合物、3価のヒドロキシル化合物、4価のヒドロキシル化合物等が挙げられる。2価のヒドロキシル化合物としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、2,2−ブタンジオール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、2−メチル−1,3プロパンジオール、3−メチル−1,5−ヘプタンジオール、シクロヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール等が挙げられる。3価のヒドロキシル化合物としては、グリセリン,トリメチロールプロパン等が挙げられ、4価のヒドロキシル化合物としては、ペンタエリスリトールが挙げられ、その他の多価ヒドロキシ化合物として種々の糖類が挙げられる。
多価アルコールとカルボン酸とで構成されるヒドロキシ基を有するエステル化合物において、カルボン酸としては、モノカルボン酸、多価カルボン酸等種々のカルボン酸等が挙げられる。モノカルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ピバリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸等のC1-32飽和モノカルボン酸、アクリル酸、メタクリル酸、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、クロトン酸、イソクロトン酸等の不飽和モノカルボン酸等の脂肪族モノカルボン酸、シクロブタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸等の脂環族モノカルボン酸、安息香酸等の芳香族モノカルボン酸等が挙げられる。多価カルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸等の炭素原子数が2〜32の飽和多価カルボン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和多価カルボン酸等の脂肪族多価カルボン酸、シクロブタンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族多価カルボン酸、フタル酸、イソフタル酸等の芳香族多価カルボン酸等が挙げられる。
多価アルコールとカルボン酸とのエステル化合物である多価アルコールエステルであって、分子中に水酸基を有するエステル化合物は、少なくとも1価のヒドロキシ基が残っていなければならない。そのための合成方法に制限はない。
分子中にヒドロキシ基を有するエステル化合物の性状に制限はなく、25℃で固体状のもの、ペースト状のもの、液体状のもののいずれも用いられるが、好適には液体のものが用いられる。なお、液体のものとは、25℃において、BH型粘度計(6rpm、No.4号ローター使用)で測定した粘度が10Pa・s以下のものである。
具体的には、モノオクタン酸プロピレングリコール、モノデカン酸プロピレングリコール、コハク酸ポリプロピレングリコール、クエン酸イソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、クエン酸トリエチルヘキシル、クエン酸オクチルドデシル、クエン酸アセチルトリブチル、2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、デカン酸ネオペンチルグリコール、乳酸イソステアリル、乳酸オクチルドデシル、乳酸オクチル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸ラウリル、リンゴ酸イソステアリル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。
(C)成分の配合量は適宜調整し得るが、育毛養毛剤組成物に対して0.01〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%である。この範囲でより育毛養毛効果が得られ、20質量%を超えても通常それ以上の効果は発揮されず、べたつき等使用感に悪影響を与える場合がある。
本発明の育毛養毛剤組成物には、さらに(D)多価アルコール及び/又は1価アルコールと脂肪族モノカルボン酸とのエステル化合物を配合することが好ましい。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンタンジオール、グリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、マンニトール、トレハロース等が挙げられる。この中でも、多価アルコールの中でも好ましくは、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリグリセリンである。さらに好ましくは、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールである。
ポリエチレングリコールの好ましい平均分子量(化粧品原料基準収載のポリエチレングリコール200の平均分子量試験法を準用)の範囲は、190〜1,050、より好ましくは280〜630である。具体的には、化粧品原料基準に準拠したポリエチレングリコール200(平均分子量190〜210)、300(平均分子量280〜320)、400(平均分子量380〜420)、600(平均分子量570〜630)、1000(950〜1,050)が好ましく、300〜600がより好ましい。平均分子量が1,050を超えるポリエチレングリコールだと、目的とする効果が得られない場合がある。
1価アルコールと脂肪族モノカルボン酸とのエステル化合物としては、ラウリン酸イソステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソブチル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸イソブチル、パルミチン酸オクチル、イソパルミチン酸オクチル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸バチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル等が挙げられる。
(D)成分の配合量は適宜調整し得るが、育毛養毛剤組成物に対して0.01〜15質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%である。この範囲でより育毛養毛効果が得られ、15質量%を超えて配合しても、通常それ以上の効果には差がない場合がある。
また、本発明の育毛養毛剤組成物には、使用目的に応じて、上記以外の任意の成分を、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。そのような成分としては、例えば、精製水、エタノール、界面活性剤、セルロース類、油脂類、炭化水素油、(C),(D)成分以外のエステル油、高級脂肪酸、高級アルコール、グリセライド油、高分子樹脂、粉体、着色剤、有機酸、防菌・防腐剤、香料、紫外線吸収剤やビタミン類、アミノ酸類、塩基性核酸又はその誘導体、角質溶解剤、保湿剤、薬効成分等を挙げることができる。なお、これらの配合量は、本発明の効果を損なわない範囲である。
界面活性剤としては、通常一般に用いられる、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤等が挙げられ、具体的にはアニオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、アルキルりん酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルりん酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、スルホコハク酸アルキル塩、アルケニルコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウリン塩等である。これら陰イオン性界面活性剤の対イオン(陽イオン)は、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アルカノールアミンイオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等である。これら陽イオン性界面活性剤の対イオン(陰イオン)は、ハロゲンイオン等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ポリグリセリンエステル、脂肪酸ショ糖エステル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキサイド、アミドアミンオキサイド等が挙げられる。
セルロース類としては、例えば、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。
油脂類としては、例えばアボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。
炭化水素油として、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等が挙げられる。
グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
高分子樹脂としては、例えば、両性、カチオン性、アニオン性及びノニオン性ポリマー等が挙げられる。
粉体、着色剤の例としては、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができ、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料、天然色素等が挙げられ、具体的には、無機粉体としては、顔料級酸化チタン、酸化ジルコニウム、顔料級酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム等が挙げられ、有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、シリコーンパウダー、シリコーンゴムパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等が挙げられる。
界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等が挙げられる。有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等が挙げられる。パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等、金属粉末顔料(タール色素)としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等が挙げられる。天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体が挙げられる。これらの粉体は、本発明の効果を妨げない範囲で、粉体の複合化や一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができる。例えば、フッ素化合物処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくてもかまわないし、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
有機酸としては、例えば、アルキル硫酸、アルキルリン酸、モノカルボン酸、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリカルボン酸、酸性アミノ酸等が挙げられる。このうち、カルボン酸が好ましく、特にジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等が挙げられ、特にL−グルタミン酸が好ましい。ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、オキシ酪酸(特にα−オキシ酪酸)、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等ギ酸、酢酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、安息香酸等、無機酸としてはリン酸、塩酸、硫酸等が挙げられる。
防菌・防腐剤としては、アミノエチルスルホン酸、安息香酸、安息香酸ナトリウム、安息香酸ベンジル、アンソッコウ、液状フェノール、エタノール、エデト酸ナトリウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、乾燥硫酸ナトリウム、カンテン、dl−カンフル、強力サンプレザーN(商品名:三栄源エフ.エフ.アイ.社製)、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クロロクレゾール、クロロブタノール、ゲンチジン酸エタノールアミド、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、セイセプト(商品名:成和化成社製)、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、窒素、チモール、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、2−ナフトール、ヒノキチオール、白糖、ハチミツ、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、パラホルムアルデヒド、フェニルエチルアルコール、フェノール、プロキセルGXL(商品名:ゼネカ社製)、ベンジルアルコール、ホウ酸、ホウ砂、d−ボルネオール、l−メントール、ユーカリ油、硫酸オキシキノリン、イソプロピルメチルフェノール、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、塩酸(グルコン酸)クロルヘキシジン、オルトフェニルフェノール、クレゾール、クロラミンT、クロルキシレノール、クロルフェネシン、臭化アルキルイソキノリニウム液、臭化ドミフェン、チアントール、トリクロロカルバニリド、パラクロルフェノール、ハロカルバン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ヘキサクロロフェン、レゾルシン、フェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明の育毛養毛剤組成物に使用される香料、香料組成物としては、特開2003−300811号公報[0021]〜[0035]に記載した香料成分等、さらに同[0050]に記載した香料用溶剤等が挙げられる。なお、香料組成物とは、香料成分、溶剤及び香料安定化剤等からなる混合物をいう。香料用溶剤は、香料組成物中に0.1〜99質量%配合されるが、好ましくは1〜50質量%配合される。香料安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンEとその誘導体、カテキン化合物、フラボノイド化合物、ポリフェノール化合物等が挙げられ、ジブチルヒドロキシトルエンが好ましい。香料安定化剤の配合量は、通常、香料組成物中0.0001〜10質量%であり、0.001〜5質量%が好ましい。香料組成物の配合量は、育毛養毛剤組成物中0.005〜40質量%であり、好ましくは0.01〜10質量%である。
紫外線吸収剤としては、例えば、メトキシケイ皮酸オクチル(ネオヘリオパンAV)、オキシベンゾン、ウロカニン酸等が挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸及びその誘導体等を例示することができる。
アミノ酸類としては、アルギニン、グリシン、アラニン、セリン、プロリン、ロイシン、イソロイシン、バリン、スレオニン、フェニルアラニン・トリプトファン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、ヒスチジン、2−ピロリドン−5−カルボン酸等を挙げることができる。中でも、アルギニン、グリシン、アラニン、セリン、グルタミン酸、プロリン、ロイシン、イソロイシンより選ばれる1種又は2種以上が好ましい。上記アミノ酸については、L体又はDL体、酸型又はアルカリ金属塩(ナトリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(マグネシウム塩等)、無機酸塩(塩酸塩等)等の使用が可能である。
塩基性核酸としては、デオキシリボ核酸又はリボ核酸を構成する塩基であれば特に限定されず、具体的に、プリン塩基として、プリン、アデニン、グアニン、ピリミジン塩基として、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、シトシン、チミン、ウラシルが挙げられる。塩基性核酸の誘導体としては、プリン塩基又はピリミジン塩基から誘導される物質であれば特に制約はないが、糖残基、リン酸基、スルホン酸基、カルボキシル基、アミノ基、4級アンモニウム基、グアニジノ基、ヒドロキシル基、ポリオキシアルキレン基、ポリオール基、アルキル基、フルオロアルキル基、ベタイン基、アミンオキシド基を導入したものが挙げられる。
角質溶解剤としては、例えば、サリチル酸、レゾルシン等が挙げられる。
薬用成分としては、β−グリチルレチン酸、セファランチン、センプリエキス、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、ビオチン、アラントイン、塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、trans−3,4’−ジメチル−3−ヒドロキシフラバノン、ペンタデカン酸グリセリド、ニコチン酸,ニコチン酸アミド,D−パントテン酸カルシウム,D−パントテニルアルコール,アセチルパントテニルエチルエーテル等のビタミン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、感光素301、カンフル、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、モノニトログアアヤコール、γ−アミノ酪酸、(A)成分以外の海藻抽出物、センブリエキス,アロエ抽出物,イチョウ抽出物,オウゴン抽出物,オーキシン,オトギリソウ抽出物,カンタリスチンキ,クララエキス,ショウキョウチンキ,デュークエキス,トウキンセンカ抽出物,及び冬虫夏草抽出物等の植物抽出物、ウシヘマチン,プラセンタ抽出物等の動物由来抽出物、10−ヒドロキシ−Δ2−デサン酸、ヒドロコルチゾン等が挙げられる。
本発明の育毛養毛剤組成物の利用分野としては、各種の外用製剤類(動物用に使用する製剤も含む)全般が挙げられる。具体的には、カプセル状、粉末状、顆粒状、固形状、液状、ゲル状、軟膏状、又は気泡性の(1)医薬品類、(2)医薬部外品類、(3)局所又は全身用の皮膚化粧品類、(4)頭皮・頭髪に適用する薬用及び/又は化粧用の製剤類(例えば、シャンプー剤、リンス剤、トリートメント剤、パーマネント液、染毛料、整髪料、ヘアートニック剤、育毛・養毛料等)が挙げられる。
本発明の育毛養毛剤組成物は、常法に従って均一溶液、ローション、ジェル等の形態で外用により使用することができる。また、本発明の育毛養毛剤組成物は、エアゾールの形態をとることができ、その場合には、上記成分以外に、n−プロピルアルコール又はイソプロピルアルコール等の低級アルコール、ブタン、プロパン、イソブタン、液化石油ガス、ジメチルエーテル等の可燃性ガス、窒素ガス、酸素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス等の圧縮ガスを含有することができる。
本発明の育毛養毛剤組成物は、上記必須成分、任意成分、及び残部の溶剤(エタノール、水)を混合して、常法に基づいて得ることができる。
以下、試験例、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%を示す。
[試験例1〜21]
被験試料として表1に示す植物由来物、植物を70%エタノールで、海藻については水で抽出し、得られた抽出液を乾固して固形物を得た。この固形物を100mg/mLの濃度になるようエタノールに溶解した。このように調製したエキスを、予め20,000個/ウエルとなるように培養したケラチノサイトに終濃度が100μg/mLとなるように添加した。これと同時にアポトーシス誘導促進蛋白質(Neurotrophin−4、以下「NT−4」と略する。)を終濃度が1ng/mL濃度となるよう上記ウエルに添加した。24時間後にTUNEL法を用いてアポトーシス誘導率を測定した。なお、上記アポトーシス誘導率は、TUNEL染色キット「TACSTM2 TdT DAB」(TREVIGEN社製)を用いてアポトーシスを引き起こしている細胞を染色し、その割合を求めることにより求めた。アポトーシス誘導抑制試験の結果を、NT−4のみ添加の場合をアポトーシス誘導率100%とし、誘導抑制率(%)を算出し、結果を下記基準で示した。
<基準>
◎:NT−4のみ添加の場合に比べ80%以上抑制
○:NT−4のみ添加の場合に比べ50%以上80%未満抑制
×:NT−4のみ添加の場合に比べ50%未満抑制
表1にアポトーシス誘導抑制試験結果を示す。表1に示すように抽出物が、アポトーシスの誘導を抑制することが認められた。特に、椿皮、アサクー、エクロニア、ダルス、オカクサで、アポトーシスの誘導抑制が優れていることが明らかになった。従って、上記抽出物はアポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質であることが認められた。
[比較試験例1]
予め20,000個/ウエルとなるように培養したケラチノサイトにエタノールが終濃度0.1%となるように添加した。これと同時にアポトーシス誘導促進蛋白質(NT−4)を終濃度が1ng/mL濃度となるよう上記ウエルに添加した。上記試験例と同様にしてアポトーシス誘導率を求めた。その結果、アポトーシス誘導促進蛋白質の作用は抑制されず、アポトーシスが誘導された。
Figure 2008007476
[実施例1〜15、比較例1〜4]
表2〜4に示す植物由来物、植物を70%エタノールで抽出し、海藻については水で抽出し、得られた抽出液を乾固して固形物を得た。この固形物を0.1%の濃度になるようエタノールに溶解しエキスとして用いた。一方、市販されているエキスはそのまま用いた。これらのエキスを用いて表2〜4に示す組成の育毛養毛剤組成物を常法にて調製した。なお、育毛養毛剤組成物はクエン酸(pH調整剤)によりpHを6.0に調整した。この育毛養毛剤組成物を用い、アポトーシス誘導促進蛋白質によるアポトーシス誘導の抑制試験及びマウスにおける育毛養毛試験を行なった。結果を表中に併記する。
アポトーシス誘導抑制試験
被験試料を、予め20,000個/ウエルとなるように培養したケラチノサイトに終濃度が0.1%となるように添加した。これと同時にアポトーシス誘導促進蛋白質NT−4を終濃度が1ng/mL濃度となるよう上記ウエルに添加した。24時間後にTUNEL法を用いてアポトーシス誘導率を測定した。なお、上記アポトーシス誘導率は、TUNEL染色キット「TACSTM2 TdT DAB」(TREVIGEN社製)を用いてアポトーシスを引き起こしている細胞を染色し、その割合を求めることにより求めた。アポトーシス誘導抑制試験の結果を、NT−4のみ添加の場合をアポトーシス誘導率100%とし、誘導抑制率(%)で示した。なお、アポトーシス誘導促進蛋白質によるアポトーシス誘導の抑制効果の基準を下記に示す。
<判定基準>
NT−4のみ添加の場合に比べ、80%以上抑制:著効
NT−4のみ添加の場合に比べ60%以上80%未満抑制:有効
NT−4のみ添加の場合に比べ40%以上60%未満抑制:やや有効
NT−4のみ添加の場合に比べ40%未満抑制:無効
マウスにおける育毛試験
毛周期の休止期にある生後49日齢のC3H/Heslcマウスの背部を電気バリカン及び電気シェーバーを用いて除毛し、1群10匹として実験に供した。除毛翌日から除毛した背部に被験試料を各0.1mLずつ、1日1回塗布した。各被験試料の発毛効果は、マウス除毛背部の発毛面積を測定し、除毛した面積に対する発毛面積が50%になる日数を調べた。同様にエタノールのみを塗布した場合の除毛した面積に対する発毛面積が50%になる日数を調べ、下記式に基づいて育毛促進日数を算出し、10匹の平均値を示した。
発毛促進日数=(エタノール塗布の発毛面積が50%になる日数)−(被験試料塗布の発毛面積が50%になる日数)
育毛効果の基準を下記基準に示す。
<基準>
発毛促進日数 7日以上 :著効
3日以上7日未満:有効
0日以上3日未満:無効
Figure 2008007476
Figure 2008007476
Figure 2008007476
以下に本発明の育毛養毛剤組成物の実施例を示す。なお、下記の各実施例の育毛養毛剤組成物は、それぞれの組成に従って各剤型の常法に準じて調製した。
[実施例16]
(養毛剤)
組成 %
アサクーエキス 1.0
ピロクトンオラミン 0.5
クエン酸トリエチルヘキシル 5.0
モノオクタン酸プロピレングリコール 1.0
オレイン酸エチル 2.0
ポリエチレングリコール400 1.0
モノペンタデカン酸グリセリド 3.0
酢酸トコフェロール 0.1
コレウス・フォルスコリィ根抽出液 0.5
グリセリン 1.0
ヤシ油脂肪酸ソルビタン 1.0
ショ糖ミリスチン酸エステル 1.0
ミリスチン酸デカグリセリル 1.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.5
両性ポリマー*1 0.2
コハク酸 0.1
香料*2 0.5
精製水 0.3
99%エタノール 残部
合計 100.0
*1:N−メタクロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチル
カルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体
*2:特開2003−113019号公報記載の表2におけるA組成
[実施例17]
(育毛ローション)
組成 %
オキナワモズクエキス 1.0
フィトコラージュエキス 1.0
ピロクトンオラミン 0.3
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.5
ポリエチレングリコール400 0.1
ミリスチン酸ブチル 0.1
D−パントテニルアルコール 2.0
ニコチン酸アミド 1.0
β−グリチルレチン酸 0.5
イソプロピルメチルフェノール 0.5
センブリエキス 0.1
POE(40)硬化ヒマシ油 0.5
POE(30)テトラオレイン酸ソルビット 0.1
モノパルミチン酸ソルビタン 0.5
コレウス・フォルスコリィ根抽出液 0.5
l−メントール(合成) 0.1
ヒノキチオール 0.3
メチルパラペン 0.1
クエン酸 0.05
香料*3 0.3
精製水 10.0
99%エタノール 残部
合計 100.0
*3:特開2003−113019記載の表2におけるB組成(育毛スプレー)
[実施例18]
(育毛スプレー)
組成 %
アサクーエキス 0.5
ピロクトンオラミン 0.5
乳酸オクチルドデシル 2.0
ポリエチレングリコール300 0.5
ミリスチン酸イソプロピル 2.0
モノペンタデカン酸グリセリド 2.0
酢酸トコフェロール 0.5
β−グリチルレチン酸 0.5
イソプロピルメチルフェノール 0.5
両性ポリマー*1 0.2
コハク酸 0.3
ショ糖ミリスチン酸エステル 0.5
モノラウリン酸ソルビタン 0.5
ミリスチン酸デカグリセリル 0.5
グリセリン 0.05
l−メントール(合成) 0.3
精製水 0.3
香料*4 0.5
99%エタノール 残部
合計 100.0
(希釈用充填液)
上記原液 70.0
ジメチルエーテル 30.0
合計 100.0
*1:N−メタクロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチル
カルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体
*4:特開2003−113019号公報記載の表2におけるC組成
[実施例19]
(育毛ヘアスプレー)
組成 %
オキナワモズクエキス 1.0
ダルスエキス 0.5
フィトコラージュエキス 0.5
シクロピロックスオラミン 0.2
オクタン酸プロピレングリコール 0.05
ポリエチレングリコール600 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 0.1
パントテニルエチルエーテル 1.0
サリチル酸 0.5
ニコチン酸アミド 0.05
β−グリチルレチン酸 0.05
POE(40)硬化ヒマシ油 0.5
POE(40)テトラオレイン酸ソルビット 0.3
エンメイソウ抽出液 1.0
クエン酸 0.1
l−メントール(合成) 0.5
香料*5 適量
精製水 30.0
99%エタノール 残部
合計 100.0
(希釈用充填液)
上記原液 80.0
ジメチルエーテル 20.0
合計 100.0

*5:特開2003−113019号公報記載の表2におけるD組成
[実施例20]
(育毛トニック)
組成 %
アサクーエキス 0.5
ピロクトンオラミン 0.5
POE(2)オレイルエーテル 1.0
乳酸オクチルドデシル 1.0
ポリエチレングリコール200 0.1
オレイン酸エチル 5.0
モノペンタデカン酸グリセリド 5.0
D−パントテニルアルコール 0.4
β−グリチルレチン酸 0.1
酢酸トコフェロール 0.1
コレウス・フォルスコリィ根抽出液 0.5
モノオクタン酸プロピレングリコール 0.8
ショ糖ミリスチン酸エステル 0.3
両性ポリマー*1 0.1
コハク酸 0.1
香料*6 0.5
99%エタノール 残部
合計 100.0
(希釈用充填液)
上記原液 80.0
LPG 20.0
合計 100.0
*1:N−メタクロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチル
カルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体
*6:特開2003−113019号公報記載の表2におけるE組成
上記実施例16〜20の各種剤型の養育毛剤組成物について上記実施例と同様に評価したところ、いずれもアポトーシス誘導促進蛋白質によるアポトーシス誘導の高い抑制効果と、優れた育毛効果を示した。
下記に実施例及び比較例で使用した原料を示す。
Figure 2008007476

Claims (2)

  1. (A)アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質と、
    (B)ヒドロキシピリドン誘導体と、
    (C)分子中にヒドロキシ基を有するエステル化合物と
    を配合してなる育毛養毛剤組成物。
  2. さらに、(D)多価アルコール及び/又は1価アルコールと脂肪族モノカルボン酸とのエステル化合物を配合してなる請求項1記載の育毛養毛剤組成物。
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