JP2008007277A - 用紙搬送装置、画像形成装置、及び原稿読取り装置 - Google Patents

用紙搬送装置、画像形成装置、及び原稿読取り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008007277A
JP2008007277A JP2006179961A JP2006179961A JP2008007277A JP 2008007277 A JP2008007277 A JP 2008007277A JP 2006179961 A JP2006179961 A JP 2006179961A JP 2006179961 A JP2006179961 A JP 2006179961A JP 2008007277 A JP2008007277 A JP 2008007277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
sheet
registration roller
rigidity
original
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006179961A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Yamazaki
眞一 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2006179961A priority Critical patent/JP2008007277A/ja
Publication of JP2008007277A publication Critical patent/JP2008007277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Abstract

【課題】用紙の剛性が一定ではなくても、レジストローラの回転を開始したときに用紙の搬送位置にバラツキを生じない用紙搬送装置を提供する。
【解決手段】原稿用紙搬送部101では、レジストローラ65よりも上流側で、撓み量検出センサー71によって原稿用紙の撓み量を検出しておき、原稿用紙の先端を停止状態のレジストローラ65に当接させて、原稿用紙を撓ませてから、レジストローラ65の回転を開始するときに、検出された原稿用紙の撓み量に応じてレジストローラ65の回転開始のタイミングを制御しているので、原稿用紙の厚みや材質が一定ではなく、原稿用紙の種類によりその剛性が変化しても、規定のタイミングで原稿用紙の先端を原稿読取り窓102aに到達させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等において記録用紙や原稿用紙を搬送する用紙搬送装置、それを備える画像形成装置、及びそれを備える原稿読取り装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンター等においては、記録用紙や原稿を搬送しつつ、記録用紙に画像を転写したり、原稿用紙の画像を読取っている。この画像の転写や読取りに際し、記録用紙や原稿用紙に斜行が生じていると、記録用紙に対して画像が斜めに記録されたり、原稿用紙の画像が斜めに読取られる。
このため、用紙搬送経路にレジストローラを設けておき、搬送途中の記録用紙や原稿用紙の先端を停止状態のレジストローラに当接させて、記録用紙や原稿用紙を撓ませ、この撓んだ用紙の弾性により該用紙の先端をレジストローラと平行に揃えて、用紙の斜行を修正している。この後、レジストローラを回転させて、記録用紙や原稿用紙の搬送を再開する。
また、特許文献1では、給紙経路の長さによって用紙に与える負荷が変化するため、給紙経路の長さに応じて用紙の撓み量を調節して、用紙の斜行を確実に防止する様にしている。
特開平7−144796号公報
ところで、近年は、記録用紙に対する画像の記録位置や原稿用紙の画像の読取り位置の精度向上が要求されている。しかしながら、先に述べた様に用紙の先端をレジストローラと平行にするために、用紙の先端をレジストローラに当接させて、記録用紙や原稿用紙を撓ませると、この用紙の剛性が一定でないことから、レジストローラの回転を開始して、用紙の搬送を再開したときに、用紙の搬送位置にバラツキを生じた。これは、撓んだ用紙の弾性力によって該用紙が搬送方向に付勢されるためであって、用紙の剛性が一定でなければ、撓んだ用紙の弾性力も一定ではなく、この一定ではない用紙の弾性力によって付勢される該用紙の移動量にバラツキが生じるからである。
例えば、用紙の剛性が高い場合は、撓んだ用紙の弾性力が大きいので、レジストローラの回転が開始されて、用紙の搬送が再開されたときには、用紙の大きな弾性力によっても該用紙が搬送方向に大きく移動されて、用紙の搬送位置が搬送方向の下流側にずれる。また、用紙の剛性が低い場合は、撓んだ用紙の弾性力が小さいので、レジストローラの回転が開始されて、用紙の搬送が再開されたときには、用紙の弾性力によって該用紙が搬送方向に殆ど移動されず、用紙の搬送位置が搬送方向の上流側にずれる。
すなわち、用紙の剛性が一定ではないために、用紙の先端をレジストローラに当接させて、用紙を撓ませてから、レジストローラの回転を開始して、用紙の搬送を再開すると、用紙の搬送位置にバラツキを生じた。
このため、記録用紙に対する画像の記録位置や原稿用紙の画像の読取り位置の精度向上を果たすことができなかった。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、用紙の剛性が一定ではなくても、レジストローラの回転を開始したときに用紙の搬送位置にバラツキを生じない用紙搬送装置、それを備える画像形成装置、及びそれを備える原稿読取り装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の用紙搬送装置は、用紙搬送経路にレジストローラを設け、搬送途中の用紙の先端を停止状態のレジストローラに当接させてから、レジストローラを回転させて、レジストローラにより用紙を搬送する用紙搬送装置において、用紙搬送方向における前記レジストローラよりも上流側で、用紙の剛性を検出する用紙剛性検出手段と、前記用紙剛性手段により検出された用紙の剛性に応じて、前記レジストローラによる用紙の先端送り動作を制御する制御手段とを備えている。
また、前記剛性検出手段は、用紙の剛性に対応する該用紙の撓み量を検出している。
更に、前記制御手段は、前記用紙剛性手段により検出された用紙の剛性が高いと、前記レジストローラによる用紙の先端送り動作の速さを遅くしている。
また、前記制御手段は、前記用紙剛性手段により検出された用紙の剛性が高いと、前記レジストローラによる用紙の先端送り動作の開始を遅くしている。
次に、本発明の画像形成装置は、上記本発明の用紙搬送装置を備えている。
また、本発明の原稿読取り装置は、上記本発明の用紙搬送装置を備えている。
この様な本発明の用紙搬送装置によれば、レジストローラよりも上流側で用紙の剛性を検出し、この検出された用紙の剛性に応じてレジストローラによる用紙の先端送り動作を制御している。このため、用紙の剛性が一定ではなく、撓んだ用紙の弾性力が大きくても小さくても、この撓んだ用紙の弾性力に応じてレジストローラによる用紙の先端送り動作を速くしたり遅くすることができる。これにより、一定ではない用紙の弾性力による該用紙の移動量のバラツキを吸収して、用紙の搬送位置のバラツキを抑えることができる。
例えば、剛性検出手段は、用紙の剛性に対応する該用紙の撓み量を検出している。用紙の剛性が高いと、用紙の撓み量が小さく、用紙の剛性が低いと、用紙の撓み量が大きい。すなわち、用紙の剛性がその撓み量に対応している。このため、用紙の剛性を直接検出する代わりに、用紙の撓み量を検出しても構わない。
また、用紙の剛性が高いときに、レジストローラによる用紙の先端送り動作の速さを遅くしたり、レジストローラによる用紙の先端送り動作の開始を遅くしている。用紙の剛性が高い場合は、撓んだ用紙の弾性力が大きいので、レジストローラの回転を開始して、用紙の搬送を再開したときには、用紙の大きな弾性力によっても該用紙が搬送方向に大きく移動されて、用紙先端が搬送方向の下流側にずれる。そこで、レジストローラによる用紙の先端送り動作の速さを遅くしたり、用紙の先端送り動作の開始を遅くして、用紙の搬送を遅らせ、搬送方向の下流側へのずれを修正している。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明の用紙搬送装置を備えているので、上記本発明の用紙搬送装置と同様の作用並びに効果を達成することができる。
また、本発明の原稿読取り装置は、上記本発明の用紙搬送装置を備えているので、上記本発明の用紙搬送装置と同様の作用並びに効果を達成することができる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の用紙搬送装置の一実施形態を適用した画像形成装置の全体構成を示す概略図である。この画像形成装置100は、原稿用紙から読取られた画像データを取得したり、或いは、外部から受信した画像データを取得し、この画像データによって示されるモノクロ画像を記録用紙に形成するものであり、その構成を大別すると、原稿用紙搬送部(ADF)101、画像読取り部102、印字部103、記録用紙搬送部104、及び給紙部105からなる。
本実施形態の用紙搬送装置は、後で詳しく述べる様に原稿用紙搬送部(ADF)101及び記録用紙搬送部104に適用されており、原稿用紙搬送部101においては原稿用紙の剛性に応じて原稿用紙の先端送り動作を制御して、原稿用紙の搬送位置のバラツキを抑え、また記録用紙搬送部104においては記録用紙の剛性に応じて記録用紙の先端送り動作を制御して、記録用紙の搬送位置のバラツキを抑えている。
さて、原稿用紙搬送部101では、少なくとも1枚の原稿用紙が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿用紙を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、この原稿用紙を画像読取り部102の原稿読取り窓102aに導いて通過させ、この原稿用紙を排紙トレイ12に排出する。
原稿読取り窓102aの上方には、CIS(Contact Image Sensor)13を配設している。このCIS13は、原稿読取り窓102aを原稿用紙が通過する際に、原稿用紙裏面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙裏面の画像を示す画像データを出力する。
尚、原稿用紙搬送部101の詳細は、後で図2を参照して説明する。
また、画像読取り部102は、原稿用紙が原稿読取り窓102aを通過する際に、第1走査ユニット15のランプによって原稿用紙表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15、16のミラーによって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD(Charge Coupled Device)18上に結像する。CCD18は、原稿用紙表面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙表面の画像を示す画像データを出力する。
更に、原稿用紙が画像読取り部102上面のプラテンガラス上に置かれた場合は、第1及び第2走査ユニット15、16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によってプラテンガラス上の原稿用紙表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15、16によって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD18上に結像する。
CIS13もしくはCCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路により各種の画像処理を施されてから、印刷部103に出力される。
印刷部103は、画像データによって示される原稿を用紙に記録するものであって、感光体ドラム21、帯電器22、光書込みユニット23、現像器24、転写ユニット25、クリーニングユニット26、及び定着ユニット27等を備えている。
感光体ドラム21は、一方向に回転しており、その表面をクリーニングユニット26によりクリーニングされてから、その表面を帯電器22により均一に帯電される。帯電器22は、チャージャー型のものであっても、感光体ドラム21に接触するローラ型やブラシ型のものであっても良い。
光書込みユニット23は、2つのレーザ照射部28a、28b、及び2つのミラー群29a、29bを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。この光書込みユニット23では、画像データを入力して、この画像データに応じたレーザ光を各レーザ照射部28a、28bからそれぞれ出射し、これらのレーザ光を各ミラー群29a、29b介して感光体ドラム21に照射して、均一に帯電された感光体ドラム21表面を露光し、感光体ドラム21表面に静電潜像を形成する。
この光書込みユニット23は、高速印字処理に対応するために2つのレーザ照射部28a、28bを備えた2ビーム方式を採用して、照射タイミングの高速化に伴う負担を軽減している。
尚、光書込ユニット23として、レーザスキャニングユニットの代わりに、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを用いることもできる。
現像器24は、トナーを感光体ドラム21表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム21表面に形成する。転写ユニット25は、感光体ドラム21表面のトナー像を用紙搬送部104により搬送されてきた記録用紙に転写する。定着ユニット27は、記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナー像を定着させる。この後、記録用紙は、用紙搬送部104により排紙トレイ47へと更に搬送されて排出される。また、クリーニングユニット26は、現像、転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去して回収する。
ここで、転写ユニット25は、転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33、及び弾性導電性ローラ34等を備えており、転写ベルト31を該各ローラ32〜34と他のローラに張架して回転させている。転写ベルト31は、所定の抵抗値(例えば、1×109〜1×1013Ω/cm)を有しており、その表面に載せられた記録用紙を搬送する。弾性導電性ローラ34は、転写ベルト31を介して感光体ドラム21表面に押し付けられており、転写ベルト31上の記録用紙を感光体ドラム21表面に押し付ける。この弾性導電性ローラ34には、感光体ドラム21表面のトナー像の電荷とは逆極性の電界が印加されており、この逆極性の電界により感光体ドラム21表面のトナー像が転写ベルト31上の記録用紙に転写される。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有している場合は、弾性導電性ローラ34に印加されている電界の極性が(+)極性にされる。
定着ユニット27は、加熱ローラ35及び加圧ローラ36を備えている。加熱ローラ35内部には、該加熱ローラ35表面を所定温度(定着温度:概ね160〜200℃)に設定するための熱源を設けている。また、加熱ローラ35に対して加圧ローラ36が所定圧で圧接されるように、加圧ローラ36の両端に図示しない加圧部材を配置している。加熱ローラ35と加圧ローラ36間の圧接部(定着ニップ部と称される)に記録用紙が搬送されて来ると、各ローラ35、36により記録用紙が搬送されつつ、記録用紙上の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が記録用紙上に定着される。
用紙搬送部104は、記録用紙を搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、搬送経路43、反転搬送経路44、複数の分岐爪45、及び一対の排紙ローラ46等を備えている。
搬送経路43では、記録用紙を給紙部105から受け取り、記録用紙の先端がレジストローラ42に達するまで該記録用紙を搬送する。このときレジストローラ42を一時的に停止させているので、記録用紙の先端がレジストローラ42に達して当接し、記録用紙が撓む。この撓んだ記録用紙の弾性力により該記録用紙の先端をレジストローラ42と平行に揃える。この後、レジストローラ42の回転を開始して、レジストローラ42により記録用紙を印字部103の転写ユニット25へと搬送し、更に排紙ローラ46により記録用紙を排紙トレイ47へと搬送する。
レジストローラ42の停止及び回転は、レジストローラ42と駆動軸間のクラッチをオンオフに切り替えたり、レジストローラ42の駆動源であるモータをオンオフに切り替えてなされる。
また、記録用紙の裏面にも画像を記録する場合は、複数の分岐爪45を回転させて、搬送経路43と反転搬送経路44の分岐路を切り替え、反転搬送経路44で記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙を反転搬送経路44を介して搬送経路43のレジストローラ42へと戻す。これにより、記録用紙の裏面にも画像が記録される。
搬送経路43及び反転搬送経路44においては、記録用紙の位置等を検出するセンサーを各所に配置し、各センサーにより検出された記録用紙の位置に基づいて搬送ローラやレジストローラを駆動制御して、記録用紙の搬送及び位置決めを行っている。
給紙部105は、複数の給紙トレイ51を備えている。各給紙トレイ51は、記録用紙を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置100の下方に設けられている。また、各給紙トレイ51は、記録用紙を一枚ずつ引き出すためのピックアップローラ等を備えており、引き出した記録用紙を用紙搬送部104の搬送経路43へと送り出す。
本実施形態の画像形成装置100は高速印字処理を目的としているため、各給紙トレイ51には、定型サイズの記録用紙を500〜1500枚収納可能な容積を確保している。
また、画像形成装置100の側面には、複数種の記録用紙を多量に収納可能な大容量給紙カセット(LCC)52、及び主として不定型サイズの記録用紙を供給するための手差しトレイ53を設けている。
排紙トレイ47は、手差しトレイ53とは反対側の側面に配置されている。この排紙トレイ47に代えて、排紙用紙の後処理装置(ステープル、パンチ処理等々)や、複数段の排紙トレイをオプションとして配置することも可能な構成となっている。
次に、本実施形態の用紙搬送装置を適用した原稿用紙搬送部101を説明する。図2は、原稿用紙搬送部101の構成を示す概略図である。
図2に示す様に原稿用紙搬送部101は、原稿用紙束を載置収容する原稿セットトレイ11と、原稿用紙束から原稿用紙を原稿搬送路S1へと送り出すピックアップローラ61と、原稿搬送路S1へ送り出された原稿用紙を1枚ずつ分離させながら原稿搬送路S1の下流側へ搬送する給紙ローラ62及びさばきローラ63と、原稿用紙を用紙搬送路S1に沿って搬送するための複数対の搬送ローラ64と、原稿読取り窓102aに所定のタイミングで原稿用紙を送り出す一対のレジストローラ65と、画像の読取りを終えた原稿用紙を排紙トレイ12へ排出する一対の排紙ローラ66と、原稿読取り窓102aの上方に配置されて、原稿用紙裏面の画像を読取るCIS13とから主に構成されている。
原稿セットトレイ11は、上下方向に移動させることができるものであり、ここに原稿用紙束が載置されると、センサー(図示せず)がそれを検知し、ユーザから印字要求がなされると、原稿セットトレイ11が上方へ移動され、ピックアップローラ61が原稿用紙束を最も上の原稿用紙から用紙搬送路S1へと送り出す。
通常は、原稿用紙が重なった状態で用紙搬送路S1へ送り出された場合であっても、さばきローラ63によって重送状態が解消され、給紙ローラ62によって用紙搬送路S1の下流側へ1枚ずつ搬送される。
ところが、高速印字処理に対応するべく原稿用紙を高速で搬送するため、さばきローラ63を設けていても重送が生じる可能性は否定できない。そこで、原稿用紙搬送部101は、給紙ローラ62及びさばきローラ63の下流側に配置された搬送ローラ64の近傍に重送検知センサー(図示せず)を設けている。この重送検知センサーは、超音波を発信する送波器と、送波器から発信された超音波を受信する受波器とから構成され、原稿の重送を検出する。この重送検知センサーの検出出力に応答して原稿用紙の送り出しを中断し、原稿用紙が重送されたまま搬送されるのを防止する。
用紙搬送路S1では、レジストローラ65を一時的に停止させた状態で、原稿用紙の先端がレジストローラ65に当接するまで該原稿用紙を搬送して、原稿用紙を撓ませる。そして、この撓んだ原稿用紙の弾性力により該原稿用紙の先端がレジストローラ65と平行に揃えられてから、レジストローラ65の回転駆動を開始して、レジストローラ65により原稿用紙を再搬送し、原稿用紙を画像読取り部102の原稿読取り窓102aに導いて通過させ、更に排紙ローラ66により原稿を排紙トレイ12へと排出する。
レジストローラ65の停止及び回転は、レジストローラ65と駆動軸間のクラッチをオンオフに切り替えたり、レジストローラ65の駆動源であるモータをオンオフに切り替えてなされる。
用紙搬送路S1においては、原稿用紙の位置等を検出するセンサーを各所に配置し、各センサーにより検出された原稿用紙の位置に基づいて搬送ローラやレジストローラを駆動制御して、原稿用紙の搬送及び位置決めを行っている。
ところで、この様な構成の原稿用紙搬送部101においては、原稿用紙の先端を停止状態のレジストローラ65に当接させて、撓んだ原稿用紙の弾性により該原稿用紙の先端をレジストローラ65と平行に揃えてから、レジストローラ65の回転を開始して、原稿用紙の搬送を再開し、原稿用紙を原稿読取り窓102aに搬送しているが、原稿用紙の厚みや材質が一定ではなく、原稿用紙の種類によりその剛性が変化し、撓んだ原稿用紙の弾性力も変化する。このため、原稿用紙の搬送を再開したときには、一定ではない原稿用紙の弾性力によって搬送方向に付勢される該原稿用紙の移動量にバラツキが生じ、このバラツキをそのままにしておくと、レジストローラ65の下流側で原稿用紙の位置ずれが生じ、これが原稿用紙の画像の読取り位置の精度低下を招く。
そこで、本実施形態の原稿用紙搬送部101では、原稿用紙の搬送方向におけるレジストローラ65よりも上流側に、原稿用紙の剛性に対応する該原稿用紙の撓み量を検出するための撓み量検出センサー71を設け、この撓み量検出センサー71の検出出力に応じてレジストローラ65の回転開始のタイミングを制御して、一定ではない原稿用紙の弾性力による該原稿用紙の移動量のバラツキを吸収し、原稿用紙先端の搬送位置のバラツキを抑えている。
図3は、その様なレジストローラ65の回転開始のタイミングを制御するための制御系を示すブロック図である。ここでは、原稿用紙の撓み量を検出する撓み量検出センサー71と、撓み量検出センサー71の検出出力とそれぞれの閾値vth1、vth2、vth3を比較する各コンパレータ72-1、72-2、72-3と、各コンパレータ72-1、72-2、72-3の出力に基づいて原稿用紙の撓み量を判定し、この判定した原稿用紙の撓み量に応じてレジストローラ65の回転開始のタイミングを制御する制御部73とを設けている。
制御部73は、レジストローラ65の回転開始のタイミングだけではなく、給紙ローラ62、さばきローラ63、及び搬送ローラ64等をも駆動制御して、原稿用紙の搬送を制御するものであり、先に述べた様にレジストローラ65を一時的に停止させた状態で、原稿用紙の先端がレジストローラ65に当接するまで該原稿用紙を搬送して、原稿用紙を撓ませ、この撓んだ原稿用紙の弾性力により該原稿用紙の先端がレジストローラ65と平行に揃えられてからレジストローラ65の回転駆動を開始する。
用紙搬送路S1では、搬送方向におけるレジストローラ65よりも上流側に下方に窪んだ凹所74を設け、この凹所74の上方に撓み量検出センサー71を配置している。原稿用紙は、搬送ローラ64により搬送されて来て、その先端部分が凹所74に達すると、この原稿用紙の先端部分が下方に撓む。このとき、撓み量検出センサー71は、原稿用紙の先端部分の下方への撓み量を検出する。
制御部73は、給紙ローラ62、さばきローラ63、及び搬送ローラ64等を駆動制御して、原稿用紙の先端部分が用紙搬送路S1の凹所74に到達したときに、原稿用紙の搬送を暫時停止するか、もしくは搬送速度を低下させて、原稿用紙の先端部分が下方に撓む猶予を設定し、この後に原稿用紙の搬送を再開する。
従って、原稿セットトレイ11から原稿用紙が引き出されて搬送され、その先端部分が用紙搬送路S1の凹所74に到達したときに、原稿用紙の搬送が暫時停止されるか搬送速度が低下され、撓み量検出センサー71により原稿用紙の先端部分の撓み量が検出されてから、原稿用紙の搬送が復帰され、その先端がレジストローラ65に当接して、原稿用紙が撓み、この撓んだ原稿用紙の弾性力により該原稿用紙の先端がレジストローラ65と平行に揃えられてから、レジストローラ65の回転駆動が開始されて、原稿用紙が原稿読取り窓102aへと搬送されることになる。
図4は、撓み量検出センサー71及びその周辺回路を示す回路図である。撓み量検出センサー71は、凹所74の方向に光を出射する発光素子71aと、凹所74の方向からの光を受光する受光素子71bとを備えている。発光素子71aは、例えば発光ダイオードであり、この発光素子71aに駆動電流制御用のトランジスタ81及び抵抗82が直列接続されている。発光素子71a、トランジスタ81、並びに抵抗82には、発光素子71aの駆動電流iが流れ、この駆動電流iに対応する電圧v2が抵抗82に生じる。オペレーションアンプ83は、その非反転入力端子に発光素子71aの発光レベルを示す電圧v1を入力すると共に、その反転入力端子に駆動電流iに対応する電圧v2を入力し、各電圧v1、v2の差に対応する発光量制御電圧v3をトランジスタ81のベースに加える。これにより、発光素子71aが定電流駆動されて略一定の発光強度で発光する。
また、受光素子71bは、例えばフォトトランジスタであって、受光レベルに応じた検出電流isを出力しており、この検出電流isに対応する電圧vsが抵抗84に生じる。オペレーションアンプ85は、この電圧vsを増幅し、検出電流isに対応する検出電圧vd、つまり受光素子71bの受光レベルに対応する検出電圧vdを出力する。この検出電圧vdは、図3の各コンパレータ72-1〜72-3に入力される。
ここで、用紙搬送路S1の凹所74に原稿用紙が無いときには、発光素子71aの光が凹所74の表面で乱反射され、この反射光の一部が受光素子71bで受光され、受光素子71bの受光レベルが一定に維持され、この受光レベルに対応する検出電圧vdも一定レベルに維持される。従って、原稿用紙が無いときには、オペレーションアンプ85から一定レベルの検出電圧vdが出力される。
次に、用紙搬送路S1の凹所74に原稿用紙の先端部分が到達すると、発光素子71aの光が原稿用紙表面で乱反射され、この反射光の一部が受光素子71bで受光される。このとき、原稿用紙表面が用紙搬送路S1の凹所74の表面よりも発光素子71a並びに受光素子71bに近いので、原稿用紙表面で乱反射されて受光素子71bで受光される受光レベルが用紙搬送路S1の凹所74の表面で乱反射されて受光素子71bで受光される受光レベルよりも高くなり、検出電圧vdも上昇する。
また、原稿用紙の剛性が高くなる程、凹所74における原稿用紙の先端部分の下方への撓み量が小さくなり、原稿用紙表面が発光素子71a並びに受光素子71bに近づいて来るので、原稿用紙表面で乱反射されて受光素子71bで受光される受光レベルが高くなって行く。例えば、図5に示すように原稿用紙Paの剛性が低く、原稿用紙Paの先端部分が大きな撓み量L3まで撓む場合は、受光素子71bで受光される受光レベルが原稿用紙Paが無いときの受光レベルよりも少し高くなる。また、原稿用紙Paの剛性が平均的であって、原稿用紙Paの先端部分が平均的な撓み量L2まで撓む場合は、受光素子71bで受光される受光レベルがより高くなる。更に、原稿用紙Paの剛性が高く、原稿用紙Paの先端部分が僅かに撓み量L1まで撓む場合は、受光素子71bで受光される受光レベルが更に高くなる。
従って、凹所74に原稿用紙の先端部分が到達したときには、この原稿用紙の剛性が高い程、受光素子71bの受光レベルに対応する検出電圧vdが上昇する。
一方、コンパレータ72-1の閾値vth1は、凹所74に原稿用紙が無いときの受光素子71bの受光レベルに対応する一定レベルの検出電圧vdよりも僅かに大きく設定され、原稿用紙が有るときの受光素子71bの受光レベルに対応する検出電圧vdよりも小さく設定されている。そして、コンパレータ72-1は、受光素子71bの受光レベルに対応する検出電圧vdと閾値vth1を比較し、検出電圧vdが閾値vth1よりも低いときにローレベル信号を出力し、検出電圧vdが閾値vth1以上になったときにハイレベル信号を出力する。
従って、コンパレータ72-1からローレベル信号が出力されているときには、原稿用紙が無く、コンパレータ72-1からハイレベル信号が出力されているときには、原稿用紙が有ることになる。
また、コンパレータ72-2の閾値vth2は、凹所74で原稿用紙の先端部分が大きな撓み量L3で撓んでいるときの受光素子71bの受光レベルに対応する検出電圧vdよりも僅かに大きく設定されている。そして、コンパレータ72-1は、受光素子71bの受光レベルを示す検出電圧vdと閾値vth2を比較し、検出電圧vdが閾値vth2よりも低いときにローレベル信号を出力し、検出電圧vdが閾値vth2以上になったときにハイレベル信号を出力する。
従って、コンパレータ72-1からハイレベル信号が出力され、かつコンパレータ72-2からローレベル信号が出力されているときには、原稿用紙の先端部分が大きな撓み量L3で撓んでいることになる。
更に、コンパレータ72-3の閾値vth3は、凹所74で原稿用紙の先端部分が平均的な撓み量L2で撓んでいるときの受光素子71bの受光レベルに対応する検出電圧vdよりも僅かに大きく設定されている。そして、コンパレータ72-3は、受光素子71bの受光レベルを示す検出電圧vdと閾値vth3を比較し、検出電圧vdが閾値vth3よりも低いときにローレベル信号を出力し、検出電圧vdが閾値vth3以上になったときにハイレベル信号を出力する。
従って、各コンパレータ72-1、72-2からハイレベル信号が出力され、かつコンパレータ72-3からローレベル信号が出力されているときには、原稿用紙の先端部分が平均的な撓み量L2で撓んでいることになる。
また、各コンパレータ72-1、72-2、72-3のいずれからもハイレベル信号が出力されているときには、原稿用紙の先端部分が僅かな撓み量L1で撓んでいることになる。
この様な各コンパレータ72-1、72-2、72-3の出力は、制御部73に加えられる。制御部73は、各コンパレータ72-1、72-2、72-3の出力に基づいて原稿用紙の撓み量を判定し、原稿用紙の撓み量に応じてレジストローラ65の回転開始のタイミングを制御する。
ここで、停止状態のレジストローラ65に当接した原稿用紙の撓み量が小さい程(原稿用紙の剛性が高い程)、撓んだ原稿用紙の弾性力が大きくなって、レジストローラ65よりも下流側での原稿用紙の移動量が大きくなる。従って、原稿用紙の撓み量に応じた原稿用紙の移動量が生じる。
このため、制御部73は、原稿用紙の撓み量に応じてレジストローラ65の回転開始のタイミングを制御し、これにより原稿用紙の撓み量に応じた原稿用紙の移動量が生じても、規定のタイミングで原稿用紙の先端がレジストローラ65よりも下流側の原稿読取り窓102aに到達するようにしている。
例えば、制御部73は、原稿用紙の撓み量が小さくて、原稿用紙の大きな弾性力による該原稿用紙の移動量が大きいときに、レジストローラ65の回転開始のタイミングを遅らせて、レジストローラ65による原稿用紙の搬送を遅らせ、規定のタイミングで原稿用紙の先端が原稿読取り窓102aに到達するようにする。
また、制御部73は、原稿用紙の撓み量が大きく、原稿用紙の小さな弾性力による該原稿用紙の移動量が小さいときに、レジストローラ65の回転開始のタイミングを早くして、原稿用紙の搬送を早め、規定のタイミングで原稿用紙の先端が原稿読取り窓102aに到達するようにする。
更に、制御部73は、原稿用紙の撓み量が平均的であって、原稿用紙の弾性力による該原稿用紙の移動量が平均的であるときに、レジストローラ65の回転開始のタイミングを通常通りに設定して、規定のタイミングで原稿用紙の先端が原稿読取り窓102aに到達するようにする。
図6のグラフは、原稿用紙の撓み量Lp(mm)とレジストローラ65の回転開始のタイミングとの関係を示すグラフである。このグラフからも明らかな様に、原稿用紙の撓み量が平均的であるときのレジストローラ65の回転開始のタイミングを基準(0で表す)とすると、原稿用紙の撓み量が小さときにはレジストローラ65の回転開始のタイミングが+側に変更されて遅くされ、また原稿用紙の撓み量が大きいときにはレジストローラ65の回転開始のタイミングが−側に変更されて速くされる。
この様に原稿用紙搬送部101では、レジストローラ65よりも上流側で、撓み量検出センサー71によって原稿用紙の撓み量を検出しておき、原稿用紙の先端を停止状態のレジストローラ65に当接させて、原稿用紙を撓ませてから、レジストローラ65の回転を開始するときに、検出された原稿用紙の撓み量に応じてレジストローラ65の回転開始のタイミングを制御しているので、原稿用紙の厚みや材質が一定ではなく、原稿用紙の種類によりその剛性が変化しても、規定のタイミングで原稿用紙の先端を原稿読取り窓102aに到達させることができる。
次に、本実施形態の用紙搬送装置を適用した記録用紙搬送部104を説明する。
記録用紙搬送部104においては、記録用紙の先端を停止状態のレジストローラ42に当接させて、撓んだ記録用紙の弾性により該記録用紙の先端をレジストローラ42と平行に揃えてから、レジストローラ42の回転を開始して、記録用紙の搬送を再開している。このため、原稿用紙搬送部101の原稿用紙と同様の理由で、記録用紙の弾性力によって搬送方向に付勢される該記録用紙の移動量にバラツキが生じ、このバラツキをそのままにしておくと、レジストローラ42の下流側で記録用紙の位置ずれが生じ、これが記録用紙に対する画像の転写位置の精度低下を招く。
そこで、本実施形態の記録用紙搬送部104では、図7に拡大して示す様に記録用紙の搬送方向におけるレジストローラ42よりも上流側に記録用紙の撓み量を検出するための撓み量検出センサー91を設け、この撓み量検出センサー91の検出出力に応じてレジストローラ42の回転開始のタイミングを制御して、記録用紙の弾性力による該記録用紙の移動量のバラツキを吸収し、記録用紙の搬送位置のバラツキを抑えている。
図8は、搬送経路43のレジストローラ42及び搬送ローラ41等を制御する制御系を示すブロック図である。この制御系は、図3に示すものと略同様の構成であり、撓み量検出センサー91と、撓み量検出センサー91の検出出力とそれぞれの閾値vth1、vth2、vth3を比較する各コンパレータ92-1、92-2、92-3と、各コンパレータ92-1、92-2、92-3の出力に基づいて記録用紙の撓み量を判定し、この判定した記録用紙の撓み量に応じてレジストローラ42の回転開始のタイミングを制御する制御部93とを備えている。
撓み量検出センサー91は、原稿用紙搬送部101の撓み量検出センサー71と同様の構成である。搬送経路43では、搬送方向におけるレジストローラ42よりも上流側に下方に窪んだ凹所94を設け、この凹所94の上方に撓み量検出センサー91を配設している。記録用紙Pbは、搬送ローラ41により搬送されて来て、その先端部分が凹所94に達すると、この記録用紙Pbの先端部分が下方に撓み、撓み量検出センサー91により記録用紙Pbの先端部分の下方への撓み量が検出される。
制御部73は、搬送ローラ41等を駆動制御して、記録用紙の搬送を制御している。これにより、給紙部105から記録用紙が引き出されて搬送され、その先端部分が搬送経路43の凹所94に到達したときに、記録用紙の搬送が暫時停止されるか搬送速度が低下され、撓み量検出センサー91により記録用紙の先端部分の撓み量が検出されてから、記録用紙の搬送が復帰され、その先端がレジストローラ42に当接して、記録用紙が撓み、この撓んだ記録用紙の弾性力により該記録用紙の先端がレジストローラ42と平行に揃えられてから、レジストローラ42の回転駆動が開始されて、記録用紙が転写部位へと搬送される。
また、制御部93は、レジストローラ42の回転駆動の開始に際し、記録用紙の撓み量に応じてレジストローラ42の回転開始のタイミングを制御し、撓んだ記録用紙の弾性力による記録用紙の移動量が変化しても、規定のタイミングで記録用紙の先端がレジストローラ42よりも下流側の画像の転写部位に到達するようにしている。
例えば、制御部93は、記録用紙の撓み量が小さくて、記録用紙の大きな弾性力による該記録用紙の移動量が大きいときに、レジストローラ42の回転開始のタイミングを遅らせて、レジストローラ42による記録用紙の搬送を遅らせ、規定のタイミングで記録用紙の先端が画像の転写部位に到達するようにする。
また、制御部93は、記録用紙の撓み量が大きく、記録用紙の小さな弾性力による該記録用紙の移動量が小さいときに、レジストローラ42の回転開始のタイミングを早くして、記録用紙の搬送を早め、規定のタイミングで記録用紙の先端が画像の転写部位に到達するようにする。
更に、制御部93は、記録用紙の撓み量が平均的であって、記録用紙の弾性力による該記録用紙の移動量が平均的であるときに、レジストローラ42の回転開始のタイミングを通常通りに設定して、規定のタイミングで記録用紙の先端が画像の転写部位に到達するようにする。
この様に記録用紙搬送部104では、レジストローラ42よりも上流側で、撓み量検出センサー91によって記録用紙の撓み量を検出しておき、記録用紙の先端を停止状態のレジストローラ42に当接させて、記録用紙を撓ませてから、レジストローラ42の回転を開始するときに、検出された記録用紙の撓み量に応じてレジストローラ42の回転開始のタイミングを制御しているので、記録用紙の厚みや材質が一定ではなく、記録用紙の種類によりその剛性が変化しても、規定のタイミングで記録用紙の先端を画像の転写部位に到達させることができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、撓み量検出センサーの検出出力を複数のコンパレータに入力させて、各コンパレータの比較結果により用紙の撓み量を判定しているが、この代わりに、撓み量検出センサーの検出出力をCPU等に入力し、CPUにより用紙の撓み量を直接判定しても良い。
また、発光素子及び受光素子を備える撓み量検出センサーを用いているが、この代わりに、用紙を下方に撓ませるための凹所の表面に複数の接触センサーを設けておき、下方に撓んだ用紙が各接触センサーのいずれに接触したかにより用紙の撓み量を判定しても良い。あるいは、凹所の上方に超音波や光等により離間距離を測定する測距センサーを設けておき、この測距センサーにより下方に撓んだ用紙までの離間距離を測定し、この離間距離に基づいて用紙の撓み量を判定しても構わない。あるいは、用紙の撓み量を検出する代わりに、用紙の剛性を直接検出しても良い。例えば、用紙の厚みを直接検出して、この用紙の厚みを剛性とみなしても構わない。
更に、レジストローラの回転開始のタイミングを制御しているが、この代わりに、レジストローラの回転速度を制御して、レジストローラ下流側での用紙の搬送位置を調節しても良い。より具体的には、レジストローラの回転開始のタイミングを遅らせたり早めたりする代わりに、レジストローラの回転速度を遅くしたり速くしたりする。あるいは、レジストローラの回転開始のタイミングと回転速度の両方を制御しても構わない。
また、本発明の用紙搬送装置は、画像形成装置だけではなく、ファクシミリやプリンター等における原稿や記録用紙の搬送系にも適用することができる。
本発明の用紙搬送装置の一実施形態を適用した画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 図1の画像形成装置における原稿用紙搬送部の構成を示す概略図である。 図2の原稿用紙搬送部の制御系を示すブロック図である。 図2の原稿用紙搬送部における撓み量検出センサー及びその周辺回路を示す回路図である。 図2の原稿用紙搬送部における用紙搬送路の凹所での原稿用紙の撓み量を示す図である。 原稿用紙の撓み量Lpとレジストローラの回転開始のタイミングとの関係を示すグラフである。 図1の画像形成装置における記録用紙搬送部を部分的に拡大して示す概略図である。 図7の記録用紙搬送部の制御系を示すブロック図である。
符号の説明
41 搬送ローラ
42 レジストローラ
61 ピックアップローラ
62 給紙ローラ
63 さばきローラ
64 搬送ローラ
65 レジストローラ
66 排紙ローラ
71、91 撓み量検出センサー
72-1、72-2、72-3、92-1、92-2、92-3 コンパレータ
73、93 制御部
100 画像形成装置
101 原稿用紙搬送部
102 画像読取り部
103 印字部
104 記録用紙搬送部
105 給紙部

Claims (6)

  1. 用紙搬送経路にレジストローラを設け、搬送途中の用紙の先端を停止状態のレジストローラに当接させてから、レジストローラを回転させて、レジストローラにより用紙を搬送する用紙搬送装置において、
    用紙搬送方向における前記レジストローラよりも上流側で、用紙の剛性を検出する用紙剛性検出手段と、
    前記用紙剛性手段により検出された用紙の剛性に応じて、前記レジストローラによる用紙の先端送り動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記剛性検出手段は、用紙の剛性に対応する該用紙の撓み量を検出することを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記制御手段は、前記用紙剛性手段により検出された用紙の剛性が高いと、前記レジストローラによる用紙の先端送り動作の速さを遅くすることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  4. 前記制御手段は、前記用紙剛性手段により検出された用紙の剛性が高いと、前記レジストローラによる用紙の先端送り動作の開始を遅くすることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の用紙搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の用紙搬送装置を備えることを特徴とする原稿読取り装置。
JP2006179961A 2006-06-29 2006-06-29 用紙搬送装置、画像形成装置、及び原稿読取り装置 Pending JP2008007277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006179961A JP2008007277A (ja) 2006-06-29 2006-06-29 用紙搬送装置、画像形成装置、及び原稿読取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006179961A JP2008007277A (ja) 2006-06-29 2006-06-29 用紙搬送装置、画像形成装置、及び原稿読取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008007277A true JP2008007277A (ja) 2008-01-17

Family

ID=39065811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006179961A Pending JP2008007277A (ja) 2006-06-29 2006-06-29 用紙搬送装置、画像形成装置、及び原稿読取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008007277A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011831A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Brother Industries Ltd 画像形成装置
JP2014156089A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Brother Ind Ltd 搬送装置及び画像記録装置
JP2021038059A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置およびプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011831A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Brother Industries Ltd 画像形成装置
JP2014156089A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Brother Ind Ltd 搬送装置及び画像記録装置
JP2021038059A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4217736B2 (ja) シート搬送装置、前記シート搬送装置を備えてなる自動原稿送り装置、および、前記シート搬送装置を備えてなる画像形成装置
JP4194437B2 (ja) 画像形成装置
JP4283316B2 (ja) 画像形成装置の用紙搬送路
JP4137959B2 (ja) シート搬送装置およびそれを備えた自動原稿搬送読取装置、並びに、自動原稿搬送読取装置を備えた複写機
JP2008056464A (ja) シート搬送装置、および、それを備えた原稿搬送装置、画像処理装置
JP2007276965A (ja) 用紙搬送装置
US8995028B2 (en) Reading apparatus
JP2013018653A (ja) 斜行補正を行う画像形成装置、画像形成システム及び後処理装置
JP5367748B2 (ja) 用紙搬送装置、それを備えた原稿読取り装置及び画像形成装置
JP2008007277A (ja) 用紙搬送装置、画像形成装置、及び原稿読取り装置
JP4384212B2 (ja) 用紙搬送装置、原稿読取装置、印刷装置
US7660544B2 (en) Image forming apparatus
JP2006347645A (ja) 画像形成装置
JP2007153506A (ja) 画像記録装置
JP4795204B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
JP6901699B2 (ja) 原稿搬送装置、及び、画像形成装置
JP4526510B2 (ja) 画像形成装置
JP4147838B2 (ja) 画像形成装置
JP2006267193A (ja) 画像形成装置
JP2005269601A (ja) 原稿搬送読取装置および画像形成装置
JP4782087B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2008189447A (ja) シート搬送装置およびこれを備えたシート処理装置
JP2008063101A (ja) 用紙搬送方法およびその方法を利用した原稿読取装置
JP4225172B2 (ja) 画像形成装置
JP2001166663A (ja) 画像形成装置