JP2008004881A - 素子分離構造部の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】STIのディッシングを除去する。
【解決手段】基板12に、素子形成領域10aと、小分離領域10ba及び大分離領域10bbを含む素子分離構造部形成領域10bとを設定する。第1熱酸化膜を成膜する。シリコン窒化膜を成膜する。小分離領域に形成される第1溝部14a及び大分離領域に形成される第2溝部14bを含む溝部14を形成する。溝部酸化膜15を成膜する。前駆第1酸化膜を成膜する。第2溝部を埋め込む前駆埋込み酸化膜を成膜する。小分離領域の第1溝部を充填する前駆充填部、第2溝部の表面を覆う前駆被覆部、及び第2溝部内を埋め込む前駆埋込み部を形成する。シリコン窒化膜を除去する。第1熱酸化膜を除去する。第2熱酸化膜を成膜する。第2熱酸化膜を除去し、充填部16a、被覆部16b及び埋込み部18を形成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体基板に作り込まれる複数の素子を、互いに素子分離する素子分離構造部、特にいわゆるシャロ−・トレンチ・アイソレーション(Shallow Trench Isolation、以下単にSTIと称する。)の製造方法に関する。
半導体微細加工技術の進展に伴い、従来のLOCOS法による素子分離方法では、素子が形成される単位チップ領域内に設けられる複数の素子形成領域(以下、単にアクティブ領域とも称する。)を、より細幅、すなわち微小な面積でかつ精度よく作り込むことが困難になってきている。このような問題を解決するために、従来より半導体基板に浅い溝を形成し、この溝をシリコン酸化膜で埋め込んだSTIによる素子分離が行われている。
例えば、1チップ内に形成される半導体メモリ装置は、通常、複数のメモリセルがマトリクス状に設けられているメモリセルアレイ領域とメモリセルの動作を制御するロジック回路が設けられているロジック回路領域とを具えている。これらの構成をSTIによって素子分離する場合には、大まかにいって、メモリセルアレイ領域とロジック回路領域とを電気的に分離し、かつ距離的に離間させるために大面積にわたって設けられる大分離領域、及びメモリセルアレイ領域内に形成される素子同士といった微小な構造同士を分離する小分離領域というような1又は2以上の種類に分類される幅(面積)にわたる任意好適な領域が1又は2以上設定されることになる。
STIの製造方法における膜構造の平坦化工程では、一般的に、化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)工程が行われることが多く、このCMP工程に起因して、特に大分離領域において、溝部を埋め込む酸化膜に、ディッシングと呼ばれる不所望な窪みが発生してしまうことが多々ある。
STIにディッシングが発生すると、このディッシング内に、例えば、ゲート電極作成工程において形成されるポリシリコン膜の膜材料が、残存してしまう。すると、アクティブ領域に形成される素子の電気的特性が悪化してしまうおそれがある。
また、ディッシング内に残存してしまった膜材料を除去しようとすれば、いわゆるオーバーエッチングを行うこととなるが、かかるオーバーエッチングにより、例えば、アクティブ領域に形成されているゲート酸化膜が損傷して、素子の電気的特性が悪化してしまうおそれがある。
このようなSTIのディッシングにかかる問題点を解決するために、種々のSTIの製造方法が提案されている。
例えば、ディッシングの発生によりSTIの素子分離端における角状部分の発生を防止し、電界集中による寄生トランジスタの発生、絶縁破壊耐圧の低下等の問題を回避することを目的として、半導体基板上に、ウェットエッチングのエッチングレートが高い物質を成膜し、素子分離領域に該当するエッチングレートが高い物質及び半導体基板を異方性エッチングにより選択的にエッチングし、このエッチングにより形成されたトレンチの側壁及び底部に絶縁膜を形成し、平坦化膜を形成した後、ウェットエッチングを行ってSTIを形成する方法が知られている(特許文献1参照。)。
また、ディッシングの発生を防止することを目的として、シリコン基板に形成されている溝部内を除く基板面のみに絶縁膜を成膜し、下地依存性を利用して、溝部内と絶縁膜上とで膜厚の異なるシリコン酸化膜を成膜し、さらにエッチング工程においてエッチングレートの違いを利用して、溝部を埋め込むシリコン酸化膜を平坦化することによってSTIを形成する方法が知られている(特許文献2参照。)。
特開平8−181108号公報 特開平9−045687号公報
これらの文献が開示するSTIの形成方法によれば、形成工程が複雑であり、かつ形成工数が多くなってしまうという問題がある。
従って、簡易な工程で、アクティブ領域に形成される素子の電気的特性を損なうことなくディッシングの発生を防止して良好な面内均一性を確保することができ、かつ微細加工技術の進展に対応できる素子分離構造を提供するための技術が嘱望されている。
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。上述した課題を解決するにあたり、この発明の素子分離構造部(STI)の製造方法は、以下のような工程を含んでいる。
すなわち、素子分離構造部を製造するに当たり、上面及びこの上面と対向する下面を有する基板に、複数の素子形成領域及び当該複数の素子形成領域同士を互いに離間する、小分離領域及びこの小分離領域よりも幅広の大分離領域を含む素子分離構造部形成領域を設定する。
この基板の上面に、第1熱酸化膜を成膜する。さらに、この第1熱酸化膜上に、シリコン窒化膜を成膜する。
次に、素子分離構造部形成領域内のシリコン窒化膜及び第1熱酸化膜を除去し、かつこの基板の上面から基板内に至る、小分離領域内に形成される第1溝部及び大分離領域内に形成される第2溝部を含む溝部を形成する。
溝部の表面を覆う溝部酸化膜を成膜する。次に、溝部酸化膜で覆われている第1溝部内を埋込み、第2溝部内を覆っている溝部酸化膜上を覆い、かつシリコン窒化膜及び第1熱酸化膜の露出面を覆う前駆第1酸化膜を成膜する。
次に、前駆第1酸化膜上に、第2溝部を埋め込む前駆埋込み酸化膜を成膜する。
次に、前駆第1酸化膜及び前駆埋込み酸化膜を、シリコン窒化膜が露出するまで除去する。この時、素子分離構造部形成領域内にあってはシリコン窒化膜と同一の高さに揃うように2つの酸化膜の除去がなされることになる。
この除去処理によって残存する前駆第1酸化膜にて小分離領域の第1溝部を充填する前駆充填部と第2溝部の表面を覆う前駆被覆部とを形成するとともに、残存する前駆埋込み酸化膜にてこの前駆被覆部が設けられている第2溝部内を埋め込む前駆埋込み部を形成する。
次に、シリコン窒化膜を除去し、第1熱酸化膜を除去して、第1熱酸化膜が除去された基板の露出面に、第2熱酸化膜を成膜する。
次に、第2熱酸化膜を除去し、かつ前駆充填部、前駆被覆部及び前駆埋込み部のそれぞれ一部を除去する。これにより、第2熱酸化膜が除去された基板の露出面と同一の高さとなるような、充填部、被覆部及び埋込み部が形成される。
この発明の素子分離構造部、すなわち、STIの製造方法によれば、小分離領域内に形成される細幅、すなわち小面積の溝部(第1溝部)を埋め込む材料のエッチングレートと、大分離領域内に形成される太幅(より大面積の平面形状)の溝部(第2溝部)を埋め込む材料のエッチングレートとを異なるものとすることにより、エッチング工程において、CMP工程で不可避的に発生するディッシング(へこみ)を減少させることができる。よって、より平坦性の高いSTIを形成することができる。結果として、簡易な工程で、STIにより素子分離される素子の電気的特性の劣化を低減することができる。すなわち、電気的な特性に優れたSTI、ひいてはかかるSTIを具える半導体装置を、歩留まりよく提供することができる。
また、この発明のSTIの製造方法によれば、良好な面内均一性を実現できるので、半導体装置の製造プロセスのさらなる微細化にも対応することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。なお、図面には、この発明が理解できる程度に各構成成分の形状、大きさ及び配置関係が概略的に示されているに過ぎず、従って、この発明は、特に図示例にのみ限定されるものではない。
また、以下の説明において、特定の材料、条件及び数値条件等を用いることがあるが、これらは好適例の1つに過ぎず、従って、この発明は、何らこれら好適例に限定されるものではない。
さらに、以下の説明に用いる各図において、同様の構成成分については、同一の符号を付して示し、その重複する説明を省略する場合もあることを理解されたい。なお、以下の説明においては、単位チップ内の半導体メモリ装置を例に挙げて説明する。
(第1の実施の形態)
(素子分離構造部の構成)
この発明の理解を容易にするために、まず、図1を参照して、この発明の第1の方法により得られる素子分離構造部の構成例につき説明する。
図1は、この発明の第1の方法により形成された素子分離構造部を含む半導体装置を切断した切り口で示す要部概略図である。
例えば半導体メモリ装置である半導体装置は、シリコン基板に作り込まれたトランジスタ等の多数の素子を有している。
図1に示すように、複数の素子を素子分離するために、基板12には、複数の素子形成領域(以下、第1領域とも称する。)10aと、これらの素子形成領域10aを互いに電気的に分離する素子分離構造部形成領域(以下、第2領域とも称する。)10bが区画されている。
第1領域10aは、従来公知のウェハプロセスにより、素子が作り込まれる領域である。第2領域10bは、素子同士を素子分離する素子分離構造部11が作り込まれる領域である。
半導体メモリ装置を例に取れば、第2領域10bには、メモリセルアレイ領域とロジック回路領域といった領域同士を電気的に分離し、かつ距離的に離間させる大面積の大分離領域10bb、及びメモリセルアレイ領域内に形成される素子同士を分離する小分離領域10baが含まれる。これら小分離領域10ba及び大分離領域10bbの平面的な形状は、製造される半導体装置に応じて、任意好適な形状、大きさとすることができる。
素子分離構造部11は、基板12に作り込まれている。基板12は、シリコン基板といった例えば半導体基板である。基板12は、上面12aと、この上面12aと対向する下面12bとを有している。
素子分離構造部11は、溝部(以下、単にトレンチとも称する。)14を有している。溝部14は、複数通りの幅を有する複数種類が存在している。図示例では、溝部14は、第1及び第2溝部14a及び14bを含んでいる。これら第1及び第2溝部14a及び14bは、第2領域10bに設けられている(図1参照)。第2溝部14bは、第1溝部14aよりも幅広に形成されている。この例では、第1溝部14a及び第2溝部14bは、基板12の上面12aから基板12の厚み内、すなわち基板12内に至る同一深さで形成されている。
溝部14の深さ、幅、断面形状及び平面的な延在パターンについては、半導体装置10の機能、作り込まれる素子に求められる電気的特性等を考慮して、任意好適なものとすることができる。
既に説明したディッシングが不可避的に発生してしまう溝部14の幅は、一般に、適用されるプロセスルールにより形成できる溝部の最小幅の2倍以上とされる。一般的な傾向として、この幅が、例えば、片側10μm以上(面積10×10μm2以上)あるとディッシングが発生しやすくなる。
この例では、第1溝部14aについては、深さと幅(双頭矢印10baで示す幅に相当する。)をほぼ等しくしてある。また、第1溝部14aの幅は、原則として、適用されるプロセスルールにより形成可能な幅であれば特に限定されないが、現状の技術水準から言えば、0.5μm程度である。第2溝部14bの深さは、第1溝部14aの深さと同一であり、かつその幅(双頭矢印10bbに相当する。)は、深さの2倍以上ある。
すなわち、この例でいう幅広の第2溝部14bは、CMP工程によってディッシングが不可避的に発生してしまう程度の幅を有する領域に相当する。
溝部14、すなわち第1溝部14a及び第2溝部14b内には、その内壁面に沿って、好ましくは均一の厚みの溝部酸化膜15が設けられている。この溝部酸化膜15は、例えば熱酸化膜である。この溝部酸化膜15は、溝部14の露出面全面、すなわち、溝部14の側面及び底面を覆う薄膜として設けられている。この溝部酸化膜15は、溝部14の凹形状を実質的に保持している。
なお、この発明でいう用語「溝部」は、半導体基板に彫り込まれた凹状の構造のみならず、かかる凹状の構造の表面を覆う例えば溝部酸化膜15が画成する凹状の空間をも意味するものとする。
溝部酸化膜15の膜厚は、任意好適なものとすることができるが、好ましくは、例えば10nm〜30nmとするのがよい。
溝部酸化膜15に覆われている第1溝部14aには、凹部を埋め込む充填部16aが設けられている。充填部16aの頂面16aaは、基板12の上面(露出面)12aと同じ高さとされている。また、第2溝部14bの溝部酸化膜15上には、溝部酸化膜15上を覆っている膜状の被覆部16bが設けられている。
詳細は後述するが、充填部16a及び被覆部16bは、同一の成膜工程により同時に形成される構造である。充填部16a及び被覆部16bは、後に被覆部16b上に設けられて第2溝部14bを埋め込む埋込み部18よりも大きなエッチングレートを有する構成とされる。充填部16a及び被覆部16bは、好ましくはBPSG膜(Borophosphosilicate glass:ボロンリンドープ酸化膜)により構成するのがよい。
被覆部16b上には、第2溝部14bを埋め込む埋込み部18が設けられている。埋込み部18の露出面は、基板12の上面12aと高さの揃った平坦面とされる。
埋込み部18は、充填部16a及び被覆部16bよりもエッチングレートの小さい構成とされる。埋込み部18は、好ましくは高密度プラズマCVD(HDPCVD)法により堆積されたシリコン酸化膜により構成するのがよい。
かかる構造を有する素子分離構造部11により、基板12の第1領域10aに作り込まれる複数の素子は、素子分離される。
(素子分離構造部の製造方法)
以下、図2、図3、図4及び図5を参照して、この発明の素子分離構造部の具体的な製造工程につき説明する。なお、各図は、製造工程段階で得られた構造体の断面の切り口を概略的に示してある。
図2(A)、(B)及び(C)は、この発明の第1の製造方法を説明するための製造途中の素子分離構造部を含む半導体装置の切り口を示す要部概略図である。
図3(A)、(B)及び(C)は、図2(C)から続く工程図である。
図4(A)、(B)及び(C)は、図3(C)から続く工程図である。
図5(A)及び(B)は、図4(C)から続く工程図である。
図2(A)に示すように、基板12を準備する。基板12には、目的とする半導体装置10の設計に従って、複数の素子形成領域、すなわち第1領域10a及びこれら第1領域10aを分離する素子分離構造部形成領域、すなわち、小分離領域10ba及び大分離領域10bbを含む第2領域10bを設定する。
次いで、図2(B)に示すように、基板12の上面12aに、第1熱酸化膜20を形成する。第1熱酸化膜20は、いわゆるパッド(Pad)酸化膜である。第1熱酸化膜20の膜厚は、この上に設けられるシリコン窒化膜の膜厚を勘案して決定されるが、好ましくは、10nmから30nm程度の範囲とするのがよい。一般に、パッド酸化膜の膜厚は、上側のシリコン窒化膜の膜厚の1/10程度とすれば、シリコン窒化膜の基板に対する影響を防止することができるとされている。
従って、第1熱酸化膜20の膜厚は、この上側に設けられるシリコン窒化膜30が基板12に与える悪影響を防止することができる程度の膜厚とすればよい。
次いで、図2(C)に示すように、第1熱酸化膜20上にシリコン窒化膜30を形成する。このシリコン窒化膜30は、例えば減圧CVD法により形成することができる。
次に、図3(A)に示すように、第2領域10bに相当する、シリコン窒化膜30、及び第1熱酸化膜20を除去する。この除去工程は、従来公知のホトリソグラフィ工程及びエッチング工程を常法に従って行えばよい。
上述の除去工程により第2領域10bに露出した基板面12aに対して、さらにエッチングを行って、基板12の上面12aから基板12の厚み内に至る溝部14を形成する。この工程により、小分離領域10baには第1溝部14aが形成される。また、大分離領域10bbには第2溝部14bが形成される。
次に、図3(B)に示すように、溝部酸化膜15を形成する。溝部酸化膜15は、溝部14の表面(内表面)をほぼ均一な膜厚で覆う熱酸化膜である。溝部酸化膜15は、所定の半導体装置に好適な条件で、従来公知の熱酸化工程により形成すればよい。
さらに、前駆第1酸化膜16Xを成膜する。この前駆第1酸化膜16Xの成膜工程は、好ましくは例えば任意好適な条件でのCVD法により、ホウ素(B)及びリン(P)がドープされたBPSG膜を堆積する工程とするのがよい。前駆第1酸化膜16Xは、露出面全面、すなわち、露出する第1熱酸化膜20、シリコン窒化膜30、溝部酸化膜15上を覆うように成膜する。このとき、前駆第1酸化膜16Xは、小分離領域10baではシリコン窒化膜30及び第1熱酸化膜20を貫通して第1溝部14aと連通する凹部を埋込み、かつ大分離領域10bbではシリコン窒化膜30及び第1熱酸化膜20を貫通して第2溝部14bと連通する凹部を埋め込まずにこの凹部の表面を覆う膜厚で成膜する。前駆第1酸化膜16Xの膜厚は、好ましくは例えば第1溝部14aの幅の1/2程度の膜厚とすればよい。
次いで、図3(C)に示すように、前駆第1酸化膜16X上に、前駆埋込み酸化膜18Xを成膜する。前駆埋込み酸化膜18Xは、前駆第1酸化膜16Xで覆われている第2溝部14bを埋め込んで形成する。
この前駆埋込み酸化膜18Xは、例えば、シリコン酸化膜として、好ましくは高密度プラズマCVD法(HDPCVD法)により、常法に従って形成することができる。
さらに、図4(A)に示すように、前駆第1酸化膜16X及び前駆埋込み酸化膜18Xを、シリコン窒化膜30をエッチングストッパ膜として用いる、従来公知の化学的機械研磨(CMP)法により削って平坦化する。
この工程により、小分離領域10baの前駆第1酸化膜16Xは、上面側が削り取られて、シリコン窒化膜30の露出面、すなわち上面30aと同一の高さとされる。この前駆第1酸化膜16Xの残部が、シリコン窒化膜30及び第1熱酸化膜20を貫通して第1溝部14aと連通する凹部を埋込む、前駆充填部16Xaとなる。大分離領域10bbの前駆第1酸化膜16Xは、上面側が削り取られて、その残部が溝部酸化膜15の表面を覆う前駆被覆部16Xbとなる。
この工程により、前駆被覆部16Xb上にのみ第2溝部14bを埋め込む前駆埋込み酸化膜18Xの部分18Xbが残存する。しかしながら、CMP工程を行うと、残存した前駆埋込み酸化膜18Xbの表面には皿状のへこみ、すなわちディッシング18Xaが不可避的に発生してしまう。これにより、へこみ(ディッシング18Xa)の最も低い位置は、前駆充填部16Xaの頂面の高さよりも低くなってしまう。
次に、図4(B)に示すように、前駆充填部16Xa、前駆被覆部16Xb、及び残存した前駆埋込み酸化膜18Xbの露出面側からこれらの厚みの一部分にわたって除去して、前駆充填部16Xa、前駆被覆部16Xb、及び残存した前駆埋込み酸化膜18Xbの新たに形成された上面が、シリコン窒化膜30の上面30aよりも低い高さとする。この工程は、シリコン窒化膜30除去後の段差を調整するための工程である。
この除去工程後に残存させる前駆充填部16Xa、前駆被覆部16Xb、及び残存した前駆埋込み酸化膜18Xbの膜厚は、後工程で第1熱酸化膜20をエッチング除去し、さらに後述する第2熱酸化膜50(図5(B)及び(C)参照。)をエッチング除去したとき、これら両エッチングによって、前駆充填部16Xa、前駆被覆部16Xb、及び残存した前駆埋込み酸化膜18Xbの上側部分が除去されて新たに形成された上面が、基板面(基板の新たな露出面)12a(図5(B)参照。)と同一面となるよう逆算して求めた高さと設定すればよい。すなわち、このとき残存させる前駆充填部16Xa、前駆被覆部16Xb、及び前駆埋込み酸化膜18Xbのそれぞれの膜厚は、第1熱酸化膜20が除去される時間、及び第2熱酸化膜50が除去される時間の和(単位:時間)と、所定の条件での前駆充填部16Xa、前駆被覆部16Xb、及び前駆埋込み酸化膜18Xbのエッチングレートとの積として与えられる高さが第2熱酸化膜除去後の新たな基板の露出面から突出するように設定すればよい。
この前駆充填部16Xa、前駆被覆部16Xb、及び前駆埋込み酸化膜18Xbの一部除去工程は、具体的には、従来公知のフッ酸(HF)処理により行えばよい。このフッ酸処理は、フッ酸濃度を、好ましくは、例えば5重量%程度として行うのがよい。
次いで、図4(C)に示すように、シリコン窒化膜30を除去する。この除去工程は、従来公知の任意好適な条件で、燐酸を用いたエッチング工程により行うのがよい。
次に、第1熱酸化膜20を除去する。この除去工程は、任意好適な条件で行うことができる。好ましくは、例えば5重量%濃度のフッ酸処理により行うのがよい。
このフッ酸処理(ウェットエッチング)により、第1熱酸化膜20は除去されるが、このとき前駆充填部16Xa、前駆被覆部16Xb、及び前駆埋込み酸化膜18Xbも削られて、その高さは低くなる。
上述した通り、前駆充填部16Xa及び前駆被覆部16Xbと、前駆埋込み酸化膜18Xbとは、エッチャントであるフッ酸に対するエッチングレートが互いに異なる構成とされている。前駆充填部16Xa及び前駆被覆部16Xbそれぞれのフッ酸に対するエッチングレートの差は可能な限り大きくするのがよい。
すなわち、2度にわたるフッ酸処理工程において、前駆充填部16Xa及び前駆被覆部16Xbは、前駆埋込み酸化膜18Xbよりも速い速度で削られる。前駆埋込み酸化膜18Xbは、処理時間が同一であるので、前駆充填部16Xa及び前駆被覆部16Xbが削られる量より少ない量がゆっくりと削られることになる。従って、これらのフッ酸処理により、ディッシング18Xaの深さは減少することになる。
さらに、図5(A)に示すように、第1熱酸化膜20が除去された基板12の露出面、すなわち第1領域12a上に、第2熱酸化膜50を形成する。この熱酸化工程は、ゲート酸化膜形成前の基板上面の清浄化を目的とする一般的な工程である。従って、任意好適な条件に従って、熱酸化工程を行えばよい。
第2熱酸化膜50の形成により、第1領域10aの高さは若干高くなり、かつ基板面12aは若干後退する。すなわち基板12の厚さは若干薄くなる。
然る後、図5(B)に示すように、第2熱酸化膜50を除去する。この除去工程は、上述したフッ酸処理と同様のウェットエッチング工程により行えばよい。好ましくは、例えば、任意好適な条件でフッ酸処理を行った後、水洗を行い、従来公知の塩酸過酸化水素溶液(HPM)による処理を、例えばその溶液温度を70℃として行う。
このフッ酸による第2熱酸化膜50の除去工程により、前駆充填部16Xa、前駆被覆部16Xb、及び前駆埋込み酸化膜18Xbも同時に削られる。すなわち、この工程により、前駆充填部16Xa、前駆被覆部16Xb、及び前駆埋込み酸化膜18Xbはさらに削られて、第2熱酸化膜50が除去された基板の露出面とほぼ同一の高さとなり、露出した新たな上面12aと高さの揃った充填部16a、被覆部16b及び埋込み部18が完成する。よって、素子分離構造部11の上面は、基板12の上面12a同一平面内に存在する。
その後、基板12に対してスピンドライ乾燥を行う。
以上の工程により、この発明の素子分離構造部11が完成する。
以下、常法に従うウェハプロセスを行って、素子形成領域にトランジスタ等の素子を作り込み、所望の構成を有する半導体装置10を製造すればよい。
この発明のSTIの製造方法によれば、(等方性の)ウェットエッチング工程におけるエッチングレートを、領域によって異なるものとすることができる。具体的には、いわゆるディッシングが不可避的に発生してしまう大分離領域10bbのエッチングレートを小分離領域10baのエッチングレートより小さくすることにより、大分離領域10bbすなわち、ディッシングに対してゆっくりとエッチングする。従って、ディッシング(へこみ)の深さを効果的に減少させて基板面の平坦化を向上し、ひいては半導体装置の電気的特性の劣化を低減し、また製品の歩留まりを向上させることができる。
(第2の実施の形態)
(素子分離構造部の構成)
まず、図6を参照して、この発明の第2の方法により得られる素子分離構造部の構成例につき説明する。
図6は、この発明の第2の方法により形成された素子分離構造部を含む半導体装置を切断した切り口で示す要部概略図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成については同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、複数の素子を素子分離するために、基板12には、複数の素子形成領域、すなわち第1領域10aと、これらの素子形成領域10aを互いに電気的に分離する素子分離構造部形成領域、すなわち第2領域10bが区画されている。
第1領域10aは、従来公知のウェハプロセスにより、素子が作り込まれる領域である。第2領域10bは、素子同士を素子分離する素子分離構造部11が作り込まれる領域である。
半導体メモリ装置を例に取れば、第2領域10bには、第1の実施の形態で説明したと同様の小分離領域10baと、小分離領域よりも幅広でかつ大面積の大分離領域10bbとが含まれる。大分離領域10bbは、メモリセルアレイ領域とロジック回路領域といった領域同士を電気的に分離し、かつ距離的に離間させる大面積の領域であり、及び小分離領域10baは、メモリセルアレイ領域内に形成される素子同士を分離する領域である。これら小分離領域10ba及び大分離領域10bbの平面的な形状は、製造される半導体装置に応じて、任意好適な形状、大きさとすることができる。
素子分離構造部11は、基板12に作り込まれている。基板12は、シリコン基板といった例えば半導体基板である。基板12は、上面12aと、この上面12aと対向する下面12bとを有している。
素子分離構造部11は、溝部14を有している。溝部14は、複数通りの幅を有する複数種類が存在している。図示例では、溝部14は、第2領域10bに設けられている第1溝部14aと、第1領域10aに設けられた第1溝部14aよりも幅広の第2溝部14bとを有している。この例では、第1溝部14a及び第2溝部14bは、基板12の上面12aから基板12の厚みの中途、すなわち基板12内に至る同一深さで形成されている。
溝部14の深さ、幅、断面形状及び平面的な延在パターンについては、半導体装置10の機能、作り込まれる素子に求められる電気的特性等を考慮して、任意好適なものとすることができる。
既に説明したディッシングが不可避的に発生してしまう溝部14の幅は、一般に、適用されるプロセスルールにより形成できる溝部の最小幅の2倍以上とされる。
この例では、第1溝部14aについては、深さと幅(双頭矢印10baで示す幅に相当する。)がほぼ等しい。また、第1溝部14aの幅は、適用されるプロセスルールにより形成可能な幅とすればよい。第2溝部14bの深さは、第1溝部14aの深さと同一であり、かつその幅(双頭矢印10bbの長さに相当する。)は、深さの2倍以上ある。
すなわち、この例でいう幅広の第2溝部14bは、後述するCMP工程においてディッシングが不可避的に発生してしまう幅広の領域に相当する。
溝部14、すなわち第1溝部14a及び第2溝部14b内には、その内壁面に沿って、好ましくは均一の厚みの溝部酸化膜15が設けられている。この溝部酸化膜15は、例えば熱酸化膜である。この溝部酸化膜15は、溝部14の露出面全面、すなわち、溝部14の側面及び底面を覆う薄膜として設けられている。この溝部酸化膜15は、溝部14の凹形状を実質的に保持している。
なお、この発明でいう用語「溝部」は、半導体基板に直接的に彫り込まれた凹状の構造のみならず、かかる凹状の構造の表面を覆う例えば溝部酸化膜15が画成する凹状の空間をも意味するものとする。
溝部酸化膜15の膜厚は、任意好適なものとすることができるが、好ましくは、例えば10nm〜30nm程度の範囲とするのがよい。
溝部14には、埋込み部18が設けられている。溝部酸化膜15に覆われている第1溝部14aには、凹部を埋め込む第1埋込み部18aが設けられている。第1埋込み部18aの頂面18aaは基板12の上面(露出面)12aと同じ高さとされている。また、第2溝部14bの溝部酸化膜15上には、溝部酸化膜15上を埋め込む第2埋込み部18bが設けられている。第2埋込み部18bの頂面18baは基板12の上面(露出面)12aと同じ高さとされている。
詳細は後述するが、第1埋込み部18a及び第2埋込み部18bは、同一の成膜工程により同時に形成される構造である。
埋込み部18は、好ましくは高密度プラズマCVD(HDPCVD)法により堆積されたシリコン酸化膜により構成するのがよい。
かかる構造を有する素子分離構造部11により、基板12の第1領域10aに作り込まれる複数の素子は、素子分離される。
(素子分離構造部の製造方法)
以下、図7及び図8を参照して、この発明の素子分離構造部の具体的な製造工程につき説明する。尚、各図は、製造工程段階で得られた構造体の断面の切り口を概略的に示してある。
図7(A)、(B)及び(C)は、この発明の第2の製造方法を説明するための製造工程図である。
図8(A)、(B)及び(C)は、図7(C)から続く工程図である。
なお、溝部14に溝部酸化膜15を形成する工程までは、第1の実施の形態と同様の工程を実施するので、ここでは図示を省略し、図2及び図3(A)を参照して説明する。
図2(A)に示すように、基板12を準備する。基板12には、目的とする半導体装置10の設計に従って、複数の素子形成領域、すなわち第1領域10a及びこれら第1領域10aを分離する素子分離構造部形成領域、すなわち、小分離領域10ba及び大分離領域10bbを含む第2領域10bを設定する。
次いで、図2(B)に示すように、基板12の上面12aに、第1熱酸化膜20を形成する。第1熱酸化膜20は、いわゆるパッド(Pad)酸化膜である。第1熱酸化膜20の膜厚は、この上に設けられるシリコン窒化膜の膜厚を勘案して決定されるが、好ましくは、10nmから30nm程度の範囲とするのがよい。一般に、パッド酸化膜の膜厚は、上側のシリコン窒化膜の膜厚の1/10程度とすれば、シリコン窒化膜の基板に対する影響を防止することができるとされている。
従って、第1熱酸化膜20の膜厚は、この上側に設けられるシリコン窒化膜30が基板12に与える悪影響を防止することができる程度の膜厚とすればよい。
次いで、図2(C)に示すように、第1熱酸化膜20上にシリコン窒化膜30を形成する。このシリコン窒化膜30は、例えば減圧CVD法により形成することができる。
次に、図3(A)に示すように、第2領域10bに相当する、シリコン窒化膜30、及び第1熱酸化膜20を除去する。この除去工程は、従来公知のホトリソグラフィ工程及びエッチング工程を常法に従って行えばよい。
上述の除去工程により第2領域10bに露出した基板面12aに対して、さらにエッチングを行って、基板12の上面12aから基板内に至る溝部14を形成する。この工程により、小分離領域10baには第1溝部14aが形成される。また、大分離領域10bbには第2溝部14bが形成される。
次に、図7(A)に示すように、溝部酸化膜15を形成する。溝部酸化膜15は、溝部14内を覆う熱酸化膜である。溝部酸化膜15は、所定の半導体装置に好適な条件で、従来公知の熱酸化工程により形成される。
次いで、前駆埋込み酸化膜18Xを成膜する。前駆埋込み酸化膜18Xは、基板12上の露出面全面、すなわち、露出する第1熱酸化膜20、シリコン窒化膜30、溝部酸化膜15上を覆うように成膜する。前駆埋込み酸化膜18Xは、小分離領域10baではシリコン窒化膜30及び第1熱酸化膜20を貫通して第1溝部14aと連通する凹部を埋込み、かつ大分離領域10bbではシリコン窒化膜30及び第1熱酸化膜20を貫通して第2溝部14bと連通する凹部を埋込むように成膜する。
この前駆埋込み酸化膜18Xは、例えば、シリコン酸化膜として、好ましくは高密度プラズマCVD法(HDPCVD法)により、常法に従って形成することができる。
さらに、図7(B)に示すように、前駆埋込み酸化膜18Xを、シリコン窒化膜30をエッチングストッパ膜として用いる、従来公知の化学的機械研磨(CMP)法により削って平坦化する。
この工程により、小分離領域10ba及び大分離領域10bbの前駆埋込み酸化膜18Xは上面側が削り取られてシリコン窒化膜30の露出面、すなわち上面30aと同一の高さの酸化膜18Ya及び18Ybとして残存する。すなわち、前駆埋込み酸化膜18Xは、小分離領域10baにおいては、シリコン窒化膜30及び第1熱酸化膜20を貫通して第1溝部14aと連通する凹部を埋込む、第1前駆埋込み部18Yaとなる。また、大分離領域10bbにおいては、シリコン窒化膜30及び第1熱酸化膜20を貫通して第1溝部14aと連通する凹部を埋込む、第2前駆埋込み部18Ybとなる。
しかしながら、このCMP工程により、第2前駆埋込み部18Ybの表面には皿状のへこみ、すなわちディッシング18Xaが不可避的に発生してしまう。これにより、へこみ(ディッシング18Xa)の最も低い位置は、第1前駆埋込み部18Yaの頂面の高さよりも低くなってしまう。
次に、図7(C)に示すように、ディッシングが発生している第2前駆埋込み部18Yb上に、第2前駆埋込み部18Ybを覆うレジストマスク40を形成する。レジストマスク40は、任意好適なレジスト材料を用いて成膜し、従来公知のリソグラフィ工程により第2前駆埋込み部18Ybを覆う形状にパターニングすればよい。
なお、レジストマスク40が覆う領域は、シリコン窒化膜30に至るように形成してもよい。すなわち、このレジストマスク40は、第1前駆埋込み部18Yaを露出させることができればよいので、第1前駆埋込み部18Yaのみを露出させるパターンとしてもよい。
また、半導体メモリ装置のように、ディッシングが発生する領域が存在しないメモリセル領域と、ディッシングが発生しないその他の領域とに分けられる場合には、ディッシングが発生する領域が存在する部分領域のみを覆うレジストマスク40を形成すればよい。
次いで、レジストマスク40をマスクとして、レジストマスク40から露出する領域にイオン60をイオン注入する。このイオン注入工程は、第1前駆埋込み部18Yaにイオンを打ち込んで、第1前駆埋込み部18Yaの露出面から一定深さまでのエッチングレートを変化させることを目的として行われる。
このイオン注入工程は、従来公知のイオン注入装置を用いて、常法に従って、例えばヒ素(As)イオンを打ち込む工程とすればよい。
このイオン注入工程によりイオンが打ち込まれた第1前駆埋込み部18Yaの部分領域をイオン注入部18Yaaとも称する。イオン注入部18Yaaの深さ(厚み)は、基板12の上面12aと等しいレベル(高さ)まであれば十分である。
第1前駆埋込み部18Yaが、高密度プラズマCVD法(HDPCVD法)により成膜されたシリコン酸化膜の残存部分であるとすれば、ヒ素イオンの打ち込みより形成されたイオン注入部18Yaaのエッチャントとしてのフッ酸に対するエッチングレートは、第2前駆埋込み部18Ybを構成するシリコン酸化膜の同条件でのフッ酸に対するエッチングレートと比較して、より大きくなることになる。
次いで、図8(A)に示すように、レジストマスク40を常法に従って除去した後、シリコン窒化膜30を除去する。このシリコン窒化膜30の除去工程は、従来公知の任意好適な条件で、燐酸を用いたエッチング工程により行うのがよい。
次に、第1熱酸化膜20を除去する。この除去工程は、任意好適な条件で行うことができる。好ましくは、例えば5重量%濃度のフッ酸処理により行うのがよい。
このフッ酸処理(ウェットエッチング)により、第1熱酸化膜20は除去されるが、このときイオン注入部18Yaa及び第2前駆埋込み部18Ybも削られて、その高さは低くなる。
上述した通り、イオン注入部18Yaa及び第2前駆埋込み部18Ybは、エッチャントであるフッ酸に対するエッチングレートが互いに異なる構成とされている。
すなわち、これらのフッ酸処理工程において、イオン注入部18Yaaは、第2前駆埋込み部18Ybよりも速い速度で削られる。第2前駆埋込み部18Ybは、処理時間が同一であるので、イオン注入部18Yaaが削られる量より少ない量がゆっくりと削られることになる。従って、これらのフッ酸処理により、ディッシング18Xaの深さは減少することになる。
さらに、図8(B)に示すように、第1熱酸化膜20が除去された基板12の露出面、すなわち第1領域12a上に、第2熱酸化膜50を形成する。この熱酸化工程は、ゲート酸化膜形成前の基板上面の清浄化を目的とする一般的な工程である。従って、常法に従って、熱酸化工程を行えばよい。
第2熱酸化膜50の形成により、第1領域10aの高さは若干高くなり、かつ基板面12aは若干後退する。すなわち基板12の厚さは若干薄くなる。
然る後、図8(C)に示すように、第2熱酸化膜50を除去する。この除去工程は、上述したフッ酸処理と同様のウェットエッチング工程により行えばよい。好ましくは、例えば、任意好適な条件でフッ酸処理を行った後、水洗を行い、従来公知の塩酸過酸化水素溶液(HPM)による処理を、例えばその溶液温度を70℃として行う。
このフッ酸による第2熱酸化膜50の除去工程により、イオン注入部18Yaa及び第2前駆埋込み部18Ybも同時に削られる。すなわち、この工程により、イオン注入部18Yaa及び第2前駆埋込み部18Ybはさらに削られて、第2熱酸化膜50が除去された基板の露出面とほぼ同一の高さとなり、露出した新たな上面12aと高さの揃った第1埋込み部18a及び第2埋込み部18bを含む埋込み部18が完成する。
その後、基板12に対してスピンドライ乾燥を行う。
以上の工程により、この発明の素子分離構造部11が完成する。
以下、常法に従うウェハプロセスを行って、素子形成領域にトランジスタ等の素子を作り込み、所望の構成を有する半導体装置10を製造すればよい。
この発明のSTIの製造方法によれば、(等方性の)ウェットエッチング工程におけるエッチングレートを、さらなる成膜工程を追加することなく、簡易な工程で領域毎に異なるものとすることができる。具体的には、いわゆるディッシング(へこみ)が不可避的に発生してしまう大分離領域10bbのエッチングレートを小分離領域10baのエッチングレートより小さくすることにより、大分離領域10bbすなわち、ディッシングに対してゆっくりとエッチングする。従って、ディッシングの深さを効果的に減少させて基板面の平坦化を向上し、ひいては半導体装置の電気的特性の劣化を低減し、また製品の歩留まりを向上させることができる。
この発明の方法により形成された素子分離構造部を含む半導体装置を切断した切り口を示す模式図である。 (A)、(B)及び(C)は、この発明の素子分離構造部の製造方法を説明するための工程図である。 (A)、(B)及び(C)は、図2から続く工程図である。 (A)、(B)及び(C)は、図3から続く工程図である。 (A)及び(B)は、図4から続く工程図である。 この発明の方法により形成された素子分離構造部を含む半導体装置を切断した切り口を示す模式図である。 (A)、(B)及び(C)は、この発明の素子分離構造部の製造方法を説明するための工程図である。 (A)、(B)及び(C)は、図7から続く工程図である。
符号の説明
10:半導体装置
10a:第1領域、素子形成領域(アクティブ領域)
10b:第2領域、素子分離構造部形成領域(フィールド領域)
10ba:小分離領域
10bb:大分離領域
11:素子分離構造部
12:基板
12a:上面
12b:下面
14:溝部(トレンチ)
14a:第1溝部
14b:第2溝部
15:溝部酸化膜
16a:充填部
16aa:頂面
16b:被覆部
16X:前駆第1酸化膜
16Xa:前駆充填部
16Xb:前駆被覆部
18:埋込み部
18a:第1埋込み部
18aa:頂面
18b:第2埋込み部
18ba:頂面
18X:前駆埋込み酸化膜
18Xb:残存した前駆埋込み酸化膜
18Ya:第1前駆埋込み部
18Yaa:イオン注入部
18Yb:第2前駆埋込み部
20:第1熱酸化膜
30:シリコン窒化膜
40:レジストマスク
50:第2熱酸化膜
60:イオン

Claims (6)

  1. 上面及び当該上面と対向する下面を有する基板に、複数の素子形成領域及び当該複数の素子形成領域同士を互いに離間する、小分離領域及び当該小分離領域よりも幅広の大分離領域を含む素子分離構造部形成領域を設定する工程と、
    前記基板の前記上面に、第1熱酸化膜を成膜する工程と、
    前記第1熱酸化膜上に、シリコン窒化膜を成膜する工程と、
    前記素子分離構造部形成領域内の前記シリコン窒化膜及び前記第1熱酸化膜を除去し、かつ前記基板の前記上面から当該基板内に至る、前記小分離領域内に形成される第1溝部及び前記大分離領域内に形成される第2溝部を含む溝部を形成する工程と、
    前記溝部の表面を覆う溝部酸化膜を成膜する工程と、
    前記溝部酸化膜で覆われている前記第1溝部内を埋込み、前記第2溝部内を覆っている前記溝部酸化膜上を覆い、かつ前記シリコン窒化膜及び前記第1熱酸化膜の露出面を覆う前駆第1酸化膜を成膜する工程と、
    前記前駆第1酸化膜上に、前記第2溝部を埋め込む前駆埋込み酸化膜を成膜する工程と、
    前記前駆第1酸化膜及び前記前駆埋込み酸化膜を、前記シリコン窒化膜が露出するまで除去して、残存する前記前駆第1酸化膜にて前記小分離領域の前記第1溝部を充填する前駆充填部と前記第2溝部の表面を覆う前駆被覆部とを形成するとともに、残存する前記前駆埋込み酸化膜にて当該前駆被覆部が設けられている前記第2溝部内を埋め込む前駆埋込み部を形成する工程と、
    前記シリコン窒化膜を除去する工程と、
    前記第1熱酸化膜を除去する工程と、
    前記第1熱酸化膜が除去された前記基板の露出面に、第2熱酸化膜を成膜する工程と、
    前記第2熱酸化膜を除去し、かつ前記前駆充填部、前記前駆被覆部及び前記前駆埋込み部のそれぞれ一部を除去し、充填部、被覆部及び埋込み部を形成する工程と
    を含むことを特徴とする素子分離構造部の製造方法。
  2. 前記前駆第1酸化膜を成膜する工程は、前記前駆埋込み酸化膜よりもエッチングレートが速い材料により成膜する工程であることを特徴とする請求項1に記載の素子分離構造部の製造方法。
  3. 前記前駆埋込み酸化膜を成膜する工程は、シリコン酸化膜を成膜する工程であり、
    前駆充填部、前駆被覆部、及び前駆埋込み部を形成する工程は、エッチャントとしてフッ酸を用いる工程であることを特徴とする請求項1に記載の素子分離構造部の製造方法。
  4. 上面及び当該上面と対向する下面を有する基板に、複数の素子形成領域及び当該複数の素子形成領域同士を互いに離間する、小分離領域及び当該小分離領域よりも幅広の大分離領域を含む素子分離構造部形成領域を設定する工程と、
    前記基板の前記上面に、第1熱酸化膜を成膜する工程と、
    前記第1熱酸化膜上にシリコン窒化膜を成膜する工程と、
    前記素子分離構造部形成領域内の前記シリコン窒化膜及び前記第1熱酸化膜を除去し、かつ前記基板の前記上面から当該基板内に至る、前記小分離領域内に形成される第1溝部及び前記大分離領域内に形成される第2溝部を含む溝部を形成する工程と、
    前記溝部の表面を覆う溝部酸化膜を成膜する工程と、
    前記シリコン窒化膜及び前記第1熱酸化膜の露出面を覆い、かつ前記溝部酸化膜上を覆って前記溝部を埋め込む前駆埋込み酸化膜を成膜する工程と、
    前記前駆埋込み酸化膜を、前記シリコン窒化膜が露出するまで除去して、残存する前記第1溝部を埋め込む第1前駆埋込み部と前記第2溝部を埋め込む第2前駆埋込み部とを含む前駆埋込み部を形成する工程と、
    前記第2前駆埋込み部上にレジストマスクを形成して、前記第1前駆埋込み部にイオン注入を行い、当該第1前駆埋込み部のエッチングレートを調整する工程と、
    前記レジストマスクを除去する工程と、
    前記シリコン窒化膜を除去する工程と、
    前記第1熱酸化膜を除去する工程と、
    前記第1熱酸化膜が除去された前記基板の露出面に、第2熱酸化膜を成膜する工程と、
    前記第2熱酸化膜を除去し、かつ前記第1前駆埋込み部及び前記第2前駆埋込み部のそれぞれ一部を除去し、第1埋込み部及び第2埋込み部を含む埋込み部を形成する工程と
    を含むことを特徴とする素子分離構造部の製造方法。
  5. 前記第1前駆埋込み部のエッチングレートを調整する工程は、前記第2前駆埋込み部のエッチングレートに対する選択比を2から10の範囲とする工程であることを特徴とする請求項4に記載の素子分離構造部の製造方法。
  6. 前記前駆埋込み酸化膜を成膜する工程は、シリコン酸化膜を成膜する工程であり、
    前記第1前駆埋込み部のエッチングレートを調整する工程は、エッチャントであるフッ酸に対するエッチングレートを、ヒ素イオンを注入することにより調整する工程であることを特徴とする請求項4又は5に記載の素子分離構造部の製造方法。
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