JP2008003889A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触ICチップを用いて情報読取装置とデータの授受を行う場合において操作性を向上させることができるようにする。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置に適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機においては、処理動作設定部81は、ICリーダ/ライタ4との間でデータの授受時や授受後に実行される処理動作とカメラ付ディジタル携帯電話機の向きとが予め対応付けられて登録されているデータベースを参照して、向き検出部から供給された向き検出信号に基づいてデータの授受時や授受後に実行される処理動作を設定し、データ処理部84は設定された処理動作に対応するプログラムに従い、取得された処理結果に関するデータに基づいて設定された処理動作を実行し、データ処理部87は設定された処理動作に対応するプログラムに従い、無線通信によりICリーダ/ライタ4との間で設定された処理動作を実行する。
【選択図】 図8

Description

本発明は情報処理装置に係り、特に、非接触ICチップを用いて情報読取装置と無線通信によりデータの授受を行うことができるようにした情報処理装置に関する。
近年、携帯電話機には、単なる通話による通信機能だけでなく、アドレス帳機能、インターネットなどのネットワークを介したメール機能や、Webページなどを閲覧することが可能なブラウザ機能などの種々の機能が搭載されている。また、携帯電話機の所定の位置に内蔵された非接触ICチップを用いた電子マネーサービスや各種の認証機能なども搭載されている。
例えばユーザが非接触ICチップを用いた電子マネーサービスを利用する場合、ユーザにより専用のICリーダ/ライタに携帯電話機が近接されると、携帯電話機は専用のICリーダ/ライタとの無線通信を行い、決済を短時間で行う。その後、非接触ICチップに記憶されている電子マネー情報と利用履歴などが更新される。また、ユーザは、決済処理時または決済処理後に、必要に応じて、現在の電子マネーの残金や利用履歴を液晶ディスプレイに表示させて確認することもできる。
ところで、非接触ICチップを用いた種々の機能を利用する場合、ユーザは予めどの機能を利用するかを設定し、その機能を利用するための特別な操作をする必要がある。例えばJCB(登録商標)カードやNICOS(登録商標)カードなどを利用してクレジット決済を行う場合、ユーザは、いずれかのカード会社のカードを利用してクレジット決済をするかを予め設定する必要がある。
そのため、ユーザの好みにより、商品Aをお店で購入する際には、JCB(登録商標)カードを利用してクレジット決済を行い、他の商品Bを購入する際には、NICOS(登録商標)カードなどを利用してクレジット決済を行うというようなことは困難であるという問題があった。
また、クレジット決済処理後における携帯電話機本体での処理、例えば残金や利用履歴などを液晶ディスプレイに表示するのか、あるいは、音やバイブのみでクレジット決済処理を行ったことをユーザに知らせて、残金や利用履歴などを表示しないようにするのかを簡単に切り替えることはできないという問題があった。
一方、従来から、表裏判定の位置関係を情報読取装置側で正確に認識でき、非接触ICチップの表面側に対応する第1の機能と裏面側に対応する第2の機能と個々独立的に有する非接触型データキャリアが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に提案されている非接触型データキャリアによれば、アンテナおよび情報通信部により、情報読取装置から送信される電波を受信して必要な電力と情報を得て、この情報とメモリに記憶されている情報とに基づいて必要な処理を行うとともに、表裏判定部により、コイルを流れる電流の向きから非接触型データキャリアの表裏を検出し、検出結果に基づいて異なる機能を実行することができる。
特開平11−238104号公報
しかしながら、特許文献1に提案されている被接触型データキャリアでは、情報読取装置と無線通信によりデータの授受を行う際の非接触ICチップ内での処理動作を非接触ICチップの表か裏かによって切り替えることしかできず、携帯電話機にこの技術を適用したとしても、情報読取装置と無線通信によりデータの授受を行った後の携帯電話機本体における機能や処理動作を切り替えることはできない。そのため、非接触ICチップを用いた種々の機能を利用する場合、依然として操作性が悪いという課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされてものであり、非接触ICチップを用いて情報読取装置と無線通信によりデータの授受を行う場合において、操作性を向上させることができる情報処理装置を提供することを目的としている。
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、情報処理装置の状態を検出し、状態検出信号を生成する状態検出手段と、情報処理装置と情報読取装置との間でデータの授受を行う際またはデータ授受後に実行される処理動作と、情報処理装置の状態とが予め対応付けられて登録されているデータベースを参照して、状態検出手段により生成された状態検出信号に基づいて、情報処理装置と情報読取装置との間でデータの授受を行う際またはデータ授受後に実行される処理動作を設定する設定手段と、設定手段により設定された処理動作に従い、情報処理装置と情報読取装置との間でデータの授受を行う際またはデータ授受後に、データ処理を実行するデータ処理手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、非接触ICチップを用いて情報読取装置と無線通信によりデータの授受を行う場合において、操作性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用した情報授受システム1の概略的な構成を表している。
図1に示されるように、情報読取装置2の近傍に、図示せぬ非接触IC(Integrated Circuit)チップ(図5の非接触ICチップ58)が内蔵された情報処理装置3が接近すると、情報処理装置3内において情報読取装置2から輻射された電磁波によって電磁誘導が発生し、それにより生じた電流を用いて情報読取装置2との間で無線通信によりデータの授受が行われる。
図2は、図1の情報読取装置2として適用可能なICリーダ/ライタ4の内部の構成を表している。
アンテナ5は、所定の電磁波を輻射し、それに対する負荷の変化に基づいて、情報処理装置3に内蔵された非接触ICチップが近接されたか否かを検出する。非接触ICチップが近接されたとき、アンテナ5は、非接触ICチップと各種のデータを送受信する。
変調部6は、発振回路7から供給される所定の周波数(例えば、13.56MHz)の搬送波を、SPU(Signal Processing Unit)14より供給されるデータに基づいてASK変調し、生成された変調波を電磁波としてアンテナ5から出力する。一方、復調部8は、アンテナ5を介して取得した変調波(ASK変調波)を復調し、復調されたデータをSPU14に出力する。
IC9は、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、およびRAM(Random Access Memory)12、SCC(Serial Communication Controller)13、SPU(Signal Processing Unit)14、並びに、これらのCPU10乃至SPU14を相互に接続するバス15により構成される。
CPU10は、ROM11に格納されている制御プログラムをRAM12に展開し、例えば、非接触ICチップから送信されてきた応答データや図示せぬ外部装置Pから供給されてきた制御信号に基づいて、各種の処理を実行する。例えば、CPU10は、非接触ICチップに送信するコマンドを生成し、生成されたコマンドをバス15を介してSPU14に出力したり、非接触ICチップから送信されたデータの認証処理などを行う。
SCC13は、外部装置Pから供給されたデータを、バス15を介してCPU10に供給したり、CPU10からバス15を介して供給されたデータを外部装置Pに出力する。
SPU14は、非接触ICチップからの応答データが復調部8から供給されたとき、そのデータに対して、例えばBPSK復調(マンチェスターコードのデコード)などを施し、取得したデータをCPU10に供給する。また、SPU14は、非接触ICチップに送信するコマンドがバス15を介して供給されたとき、供給されたコマンドにBPSK変調(マンチェスターコードへのコーディング)を施し、取得したデータを変調部6に出力する。
図3は、本発明に係る情報処理装置3として適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機MSの外観の構成を表している。なお、図3[A]は、カメラ付ディジタル携帯電話機MSを約180度に見開いたときの正面から見た外観の構成を表しており、図3[B]は、カメラ付ディジタル携帯電話機MSを見開いたときの側面から見た外観の構成を表している。
図3[A]および[B]に示されるように、カメラ付ディジタル携帯電話機MSは、中央のヒンジ部21を境に第1の筐体22と第2の筐体23とがヒンジ結合されており、ヒンジ部21を介して矢印X方向に折り畳み可能に形成される。カメラ付ディジタル携帯電話機MSの内部の所定の位置には、送受信用のアンテナ(後述する図5のアンテナ54)が設けられており、内蔵されたアンテナを介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信する。
第1の筐体22には、その表面に「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話・電源キー、クリアキー、および電子メールキーなどの操作キー24が設けられており、操作キー24を用いて各種指示を入力することができる。
第1の筐体22には、操作キー24として上部に十字キーと確定キーが設けられており、ユーザが十字キーを上下左右方向に操作することにより当てられたカーソルを上下左右方向に移動させることができる。具体的には、第2の筐体23に設けられた液晶ディスプレイ27に表示されている電話帳リストや電子メールのスクロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作および画像の送り動作などの種々の動作を実行する。
また、確定キーを押下することにより、種々の機能を確定することができる。例えば第1の筐体22は、ユーザによる十字キーの操作に応じて液晶ディスプレイ27に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望の電話番号が選択され、確定キーが第1の筐体22の内部方向に押圧されると、選択された電話番号を確定して電話番号に対して発呼処理を行う。
さらに、第1の筐体22には、十字キーと確定キーの左隣に電子メールキーが設けられており、電子メールキーが第1の筐体22の内部方向に押圧されると、メールの送受信機能を呼び出すことができる。十字キーと確定キーの右隣には、ブラウザキーが設けられており、ブラウザキーが第1の筐体22の内部方向に押圧されると、Webページのデータを閲覧することが可能となる。なお、十字キーと確定キーの左右隣に設けられた電子メールキーおよびブラウザキーは、液晶ディスプレイ27に表示される画面により例えば「Yes」や「No」などの種々の機能をもつことが可能であるため、それぞれ、soft1キーおよびsoft2キーと呼ばれる。
また、第1の筐体22には、操作キー24の下部にマイクロフォン25が設けられており、マイクロフォン25によって通話時のユーザの音声を集音する。また、第1の筐体22には、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの操作を行うサイドキー26が設けられている。
なお、第1の筐体22は、背面側に図示しないバッテリパックが挿着されており、終話・電源キーがオン状態になると、バッテリパックから各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
ところで、第1の筐体22には、第1の筐体22の下部の所定の位置に抜差自在なメモリカード(後述する図5のメモリカード56)を挿着するためのメモリカードスロット(図示せず)が設けられており、メモボタン(図示せず)が押下されるとメモリカードに通話中の相手の音声を記録したり、ユーザの操作に応じて電子メール、簡易ホームページ、CCDカメラで撮像した画像を記録することができる。
ここで、メモリカードは、NAND型フラッシュメモリカードやNOR型フラッシュメモリカードなどに代表されるフラッシュメモリカードの一種であり、小型薄型形状のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子を格納したものであり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。
また、メモリカードは、大容量化等による内蔵フラッシュメモリの仕様変更に対しても、使用する機器で互換性を確保することができる独自のシリアルプロトコルを採用し、高速性能を実現しているとともに、誤消去防止スイッチを設けて高い信頼性を確保している。
従って、カメラ付ディジタル携帯電話機MSは、このようなメモリカードを挿着可能に構成されているために、メモリカードを介して他の電子機器との間でデータの共有化を図ることができる。
また、所定の機能を拡張するためのモジュール(チップ)をメモリカードに組み込み、メモリカードスロット(図示せず)にそれを装着させることにより、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの機能をさらに拡張させることができる。
例えば、非接触IC(Integrated Circuit)チップが組み込まれたメモリカードをカメラ付ディジタル携帯電話機MSに装着することにより、非接触ICチップがカメラ付ディジタル携帯電話機MSに内蔵されていない場合であっても、非接触ICチップが内蔵された場合と同様の電子決済機能などを有するように機能を拡張させることもできる。
一方、第2の筐体23には、その正面に液晶ディスプレイ27(メインディスプレイ)が設けられており、電波の受信状態、電池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話番号及び送信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホームページ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ(後述する図4のCCDカメラ30)で撮像した画像、外部のコンテンツサーバ(図示せず)より受信したコンテンツ、メモリカード(後述する図5のメモリカード56)に記憶されているコンテンツを表示することができる。また、液晶ディスプレイ27の上部の所定の位置にはスピーカ28が設けられており、これにより、ユーザは音声通話することが可能である。
また、第1の筐体22と第2の筐体23の内部の所定の位置には、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの状態を検知するための磁気センサ29a、29b、29c、および29dが設けられる。
図4は、本発明に係る情報処理装置3として適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機MSの他の外観の構成を表している。図4のカメラ付ディジタル携帯電話機MSの状態は、図3のカメラ付ディジタル携帯電話機MSの状態から矢印X方向に回動させた状態である。なお、図4[A]は、カメラ付ディジタル携帯電話機MSを閉じたときの正面から見た外観の構成を表しており、図4[B]は、カメラ付ディジタル携帯電話機MSを閉じたときの側面から見た外観の構成を表している。
第2の筐体23の上部には、CCDカメラ30が設けられており、これにより、所望の撮影対象を撮像することができる。CCDカメラ30の下部には、サブディスプレイ31が設けられており、現在のアンテナの感度のレベルを示すアンテナピクト、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻などが表示される。
サブディスプレイ31の下部には、さらに、静電タッチパッド32が設けられる。静電タッチパッド32は、見かけ上一枚のタッチパッドになっているが、図示せぬセンサが複数個所に設けられており、ユーザがセンサの付近をタッチすると、センサがそれを検知し、巻戻し機能、早送り機能、音量ダウン動作、音量アップ動作、再生動作、および一時停止動作などが実行される。
なお、図4[A]に示されるカメラ付ディジタル携帯電話機MSにおいてサブディスプレイ31が見える面を「表面(おもてめん)」と定義し、その反対側の面を「裏面(うらめん)」と定義する。
図5は、本発明に係る情報処理装置3として適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機MSの内部の構成を表している。
図5に示されるように、カメラ付ディジタル携帯電話機MSは、第1の筐体22及び第2の筐体23の各部を統括的に制御する主制御部41に対して、電源回路部42、操作入力制御部43、画像エンコーダ44、カメラインタフェース部45、LCD(Liquid Crystal Display)制御部46、多重分離部48、変復調回路部49、音声コーデック50、記憶部57、非接触ICチップ58、および向き検知部59がメインバス51を介して互いに接続されるとともに、画像エンコーダ44、画像デコーダ47、多重分離部48、変復調回路部49、音声コーデック50、および記録再生部55が同期バス52を介して互いに接続されて構成される。
電源回路部42は、ユーザの操作により終話・電源キーがオン状態にされると、バッテリパックから各部に対して電力を供給することによりカメラ付ディジタル携帯電話機MSを動作可能な状態に起動する。
主制御部41は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などでからなり、CPUは、ROMに記憶されているプログラムまたは記憶部57からRAMにロードされた各種のアプリケーションプログラムに従って各種の処理を実行するとともに、種々の制御信号を生成し、各部に供給することによりカメラ付ディジタル携帯電話機MSを統括的に制御する。RAMは、CPUが各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。
なお、主制御部41には、現在の日付と時刻を正確に計測するタイマが内蔵されている。
ここで、CPUが実行する種々のアプリケーションプログラムは、ROMや記憶部57に予めインストールしておくことができる。また、CPUが実行する種々のアプリケーションプログラムは、図示せぬ基地局を介して通信によってカメラ付ディジタル携帯電話機MSにダウンロードすることにより、記憶部57にインストールすることができる。さらに、CPUが実行する種々のアプリケーションプログラムは、メモリカード56に記録しておき、記録再生部55によって読み出して、記憶部57にインストールすることも可能である。
カメラ付ディジタル携帯電話機MSは、主制御部41の制御に基づいて、音声通話モード時にマイクロフォン25で集音した音声信号を音声コーデック50によってディジタル音声信号に変換、圧縮し、これを変復調回路部49でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部53でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ54を介して送信する。
また、カメラ付ディジタル携帯電話機MSは、音声通話モード時にアンテナ54で受信した受信信号を増幅して周波数変換処理及びアナログディジタル変換処理を施し、変復調回路部49でスペクトラム逆拡散処理し、音声コーデック50によって伸張し、アナログ音声信号に変換した後、変換されたアナログ音声信号をスピーカ28を介して出力する。
さらに、カメラ付ディジタル携帯電話機MSは、データ通信モード時に電子メールを送信する場合、操作キー24の操作によって入力された電子メールのテキストデータを操作入力制御部43を介して主制御部41に送出する。主制御部41は、テキストデータを変復調回路部49でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部53でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ54を介して基地局(図示せず)へ送信する。
これに対してカメラ付ディジタル携帯電話機MSは、データ通信モード時に電子メールを受信する場合、アンテナ54を介して基地局(図示せず)から受信した受信信号を変復調回路部49でスペクトラム逆拡散処理して元のテキストデータを復元した後、LCD制御部46を介して液晶ディスプレイ27に電子メールとして表示する。
その後カメラ付ディジタル携帯電話機MSは、ユーザの操作に応じて受信した電子メールを記録再生部55を介してメモリカード56に記録することも可能である。
カメラ付ディジタル携帯電話機MSは、画像信号を送信しない場合には、CCDカメラ30で撮像した画像信号をカメラインタフェース部45及びLCD制御部46を介して液晶ディスプレイ27に直接表示する。
カメラ付ディジタル携帯電話機MSは、データ通信モード時に画像信号を送信する場合、CCDカメラ30で撮像された画像信号をカメラインタフェース部45を介して画像エンコーダ44に供給する。
画像エンコーダ44は、CCDカメラ30から供給された画像信号を、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)4などの所定の符号化方式によって圧縮符号化することにより符号化画像信号に変換し、変換された符号化画像信号を多重分離部48に送出する。このとき同時にカメラ付ディジタル携帯電話機MSは、CCDカメラ30で撮像中にマイクロフォン25で集音した音声を音声コーデック50を介してディジタルの音声信号として多重分離部49送出する。
多重分離部49は、画像エンコーダ44から供給された符号化画像信号と音声コーデック50から供給された音声信号とを所定の方式で多重化し、その結果得られる多重化信号を変復調回路部49でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部53でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ54を介して送信する。
これに対して、カメラ付ディジタル携帯電話機MSでは、データ通信モード時に、Webページのデータを受信することができる。
すなわち、カメラ付ディジタル携帯電話機MSにおいて、データ通信モードに、例えばWebページを要求するデータを送信すると、その要求に応じて、Webページのデータが基地局(図示せず)を介して送信される。このWebページのデータは、アンテナ54を介して送受信回路部53および変復調回路49で受信される。送受信回路部53および変復調回路49は、受信したWebページのデータを主制御部41に送出する。
主制御部41は、Webページのデータを解釈し、その解釈に基づく画面(画像)を作成する。作成された画面は、主制御部41からLCD制御部46を介して液晶ディスプレイ27に供給されて表示される。すなわち、主制御部41のROMまたは記憶部57には、少なくともWebブラウザのアプリケーションプログラムがインストールされており、主制御部41のCPUは、RAM上でWebブラウザのアプリケーションプログラムを実行することで、Webブラウザとして機能し、Webページのデータの解釈などを行う。
また、カメラ付ディジタル携帯電話機MSは、データ通信モード時に例えばWebページなどにリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、アンテナ54を介して基地局(図示せず)から受信した受信信号を変復調回路部49でスペクトラム逆拡散処理し、その結果得られる多重化信号を多重分離部48に送出する。
多重分離部48は、多重化信号を分離することにより符号化画像信号と音声信号とに分け、同期バス52を介して符号化画像信号を画像デコーダ47に供給すると共に音声信号を音声コーデック50に供給する。画像デコーダ47は、符号化画像信号をMPEG4などの所定の符号化方式に対応した復号化方式でデコードすることにより再生動画像信号を生成し、生成された再生動画像信号をLCD制御部46を介して液晶ディスプレイ27に供給し、これにより、例えば、Webページなどにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画像データが表示される。
このとき同時に音声コーデック50は、音声信号をアナログ音声信号に変換した後、これをスピーカ28に供給し、これにより、例えば、Webページなどにリンクされた動画像ファイルに含まる音声信号が再生される。この場合も電子メールの場合と同様にカメラ付ディジタル携帯電話機MSは、受信したWebページなどにリンクされたデータをユーザの操作により記録再生部55を介してメモリカード56に記録することが可能である。
記憶部57は、例えば、電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子などからなり、主制御部41のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムや種々のデータ群を格納している。また、記憶部57は、必要に応じて、ユーザの操作に応じて受信した電子メールや、受信したWebページなどにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画像データなどを記憶する。
非接触ICチップ58は、カメラ付ディジタル携帯電話機MSがICリーダ/ライタ4などの情報読取装置2に近接され、そのICリーダ/ライタ4から輻射される電磁波を受信したとき、それに応じて、各種の情報をICリーダ/ライタ4に供給する。
向き検出部59は、例えば図6に示されるように、ICリーダ/ライタ4のコイルaから輻射される電磁波を遮断する遮蔽板cにより区切られたコイルb−1とコイルb−2からなり、例えばコイルb−1がカメラ付ディジタル携帯電話機MSの表面(図4[A]においてサブディスプレイ31が見える側)側に予め設置され、コイルb−2がカメラ付ディジタル携帯電話機MSの裏面側(図4[A]においてサブディスプレイ31が見えない側)に予め設置される。勿論、反対に、コイルb−2がカメラ付ディジタル携帯電話機MSの表面側に予め設置され、コイルb−1がカメラ付ディジタル携帯電話機MSの裏面側に予め設置されるようにしてもよい。また、遮蔽板cは、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの表面と裏面に平行となるように設けられるが、このような場合に限られず、所定の領域における電磁波の輻射を遮断することができさえずればよい。
向き検出部59は、カメラ付ディジタル携帯電話機MSカメラ付ディジタル携帯電話機MSがICリーダ/ライタ4などの情報読取装置2に近接され、そのICリーダ/ライタ4のコイルaから輻射される電磁波を受信したときに電磁誘導によって流れる電流を用いて、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを検出する。
すなわち、コイルb−1とコイルb−2は遮蔽板cにより区切られているので、例えばコイルb−1が設置される表面側をICリーダ/ライタ4などの情報読取装置2に近接させると、コイルb−1に電磁誘導によって電流は流れる。一方、コイルb−2が設置される裏面側には遮蔽板cにより電磁波が遮断されているため、コイルb−2には電磁誘導が起こらず、電流は発生しない。これにより、コイルb−1またはコイルb−2に流れる電流を用いて、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの表面がICリーダ/ライタ4などの情報読取装置2に近接されたのか、あるいは、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの裏面がICリーダ/ライタ4などの情報読取装置2に近接されたのかを検出することができる。
向き検出部59は、検出されたカメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを示す向き検出信号を生成し、主制御部41に供給する。
図7は、図5の非接触ICチップ58の内部の詳細な構成を表している。
図7に示されるように、非接触ICチップ58は、例えば、図7に示すアンテナ(ループアンテナ)70およびコンデンサ71と、それ以外の構成が1チップに格納されたICから構成され、電磁誘導を利用して図示せぬ外部装置Pに設けられたICリーダ/ライタ4と各種のデータを半二重通信する。非接触ICチップ58と基本的に同様の機能を提供するものとして、例えばFelicaチップ(登録商標)など知られている。
CPU61は、ROM62に格納されている制御プログラムをRAM63に展開し、非接触ICチップ58の全体の動作を制御する。例えばCPU61は、図示せぬ外部装置Pに設けられたICリーダ/ライタ4から輻射された電磁波がアンテナ70において受信されたとき、それに応じて、非接触ICチップ58に記憶されているカード識別番号をICリーダ/ライタ4に通知し、所定の処理を行う。
また、非接触ICチップ58に記憶されている電子マネー情報を用いて、ICリーダ/ライタ4と電子マネー情報処理を行う。
アンテナ70とコンデンサ71により構成されるLC回路は、近傍に配置された図示せぬ外部装置Pに設けられたICリーダ/ライタ4から輻射された所定の周波数の電磁波と共振する。インタフェース部69は、ASK(Amplitude Shift Keying)復調部76において、アンテナ70を介して受信した変調波(ASK変調波)を包絡線検波して復調し、復調後のデータをBPSK(Binary Phase Shift Keying)復調部72に出力する。
また、インタフェース部69は、アンテナ70において励起された交流磁界をASK復調部76により整流し、それを電圧レギュレータ74において安定化し、各部に直流電源として供給する。ICリーダ/ライタ4から輻射される電磁波の電力は、非接触ICチップ58に必要な電力を賄う磁界を発生させるように調整される。
また、インタフェース部69の発振回路77はPLL(Phase Locked Loop)回路(図示せず)を内蔵し、受信信号のクロック周波数と同一の周波数のクロック信号を発生する。
さらに、インタフェース部69は、例えば、残金情報等を図示せぬ外部装置Pに設けられたICリーダ/ライタ4に送信する場合、BPSK変調部68から供給されるデータに対応して、例えば所定のスイッチング素子(図示せず)をオン/オフさせ、スイッチング素子がオン状態であるときだけ、所定の負荷をアンテナ70に並列に接続させることにより、アンテナ70の負荷を変動させる。
ASK変調部75は、アンテナ70の負荷の変動により、アンテナ70において受信されているICリーダ/ライタ4からの変調波をASK変調し、その変調成分をアンテナ70を介してICリーダ/ライタ4に送信する(ICリーダ/ライタ4のアンテナの端子電圧を変動させる)(ロードスイッチング方式)。
BPSK復調部72は、ASK復調部76で復調されたデータがBPSK変調されている場合、図示せぬPLL回路から供給されるクロック信号に基づいて、そのデータの復調(マンチェスターコードのデコード)を行い、復調したデータをデータ受信部73に出力する。データ受信部73は、供給されたデータをCPU61に適宜出力する。CPU61は、入力されたデータをRAM63またはEEPROM64に記憶させる。
EEPROM64に記憶されたデータは、CPU61により適宜読み出され、データ送信部67に供給される。BPSK変調部68は、データ送信部67から供給されたデータにBPSK変調(マンチェスターコードへのコーディング)を行い、それをASK変調部75に出力する。
入出力インタフェース65は、図5の主制御部41との間のインタフェース処理を行う。
EEPROM64には、電子マネー情報を予め記憶する。ユーザは、この電子マネーを利用して、購入した商品やサービスなどの代金を決済することができる。決済の履歴もEEPROM64に必要に応じて記憶される。
図8は、本発明に係る情報処理装置3として適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機MSが実行することができる機能的な構成を表している。
処理動作設定部81は、通信開始指示信号生成部86から供給された通信開始指示信号に基づいて、ICリーダ/ライタ4と非接触ICチップ58との通信が開始したことを認識するとともに、補助記憶部82に予め記憶されている、非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際やデータ授受後に実行される処理動作と、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きとが予め対応付けられて登録されているデータベースを読み出す。
処理動作設定部81は、補助記憶部82から読み出されたデータベース(非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際やデータ授受後に実行される処理動作と、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きとが予め対応付けられて登録されているデータベース)を参照して、向き検出部59から供給された向き検出信号に基づいて、非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際やデータ授受後に実行される処理動作を設定する。
処理動作設定部81は、設定された処理動作が非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際に実行される処理動作であるか否かを判定し、設定された処理動作が非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際に実行される処理動作であると判定された場合、設定された処理動作設定データをデータ処理部87に供給する。一方、設定された処理動作が非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際に実行される処理動作ではないと判定された場合(すなわち、非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受後に実行される処理動作であると判定された場合)、設定された処理動作設定データをデータ処理部84に供給する。
補助記憶部82は、例えば図5の記憶部57などからなり、予め設定された非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際やデータの授受後に実行される処理動作と、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きとが予め対応付けられて登録されているデータベースを記憶している。また、カメラ付ディジタル携帯電話機MSにおける種々の処理に必要な種々のデータを記憶している。なお、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きと対応付けられた処理動作は、ユーザの好みに応じて予め設定される。
データ取得部83は、データ処理部87において非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際に実行された処理動作に基づく処理結果に関するデータをデータ処理部87から取得し、取得された処理結果に関するデータをデータ処理部84に供給する。
データ処理部84は、処理動作設定部81から供給された処理動作設定データを取得し、取得された処理動作設定データに基づいて実行する処理動作を認識するとともに、処理動作設定データに基づく設定された処理動作に対応するアプリケーションプログラムを補助記憶部82から読み出す。データ処理部84は、データ取得部83から供給された処理結果に関するデータを取得し、補助記憶部82から読み出された設定された処理動作に対応するアプリケーションプログラムに従い、取得された処理結果に関するデータに基づいて設定された処理動作を実行する。
通信部85は、ICリーダ/ライタ4と無線通信を行い、ICリーダ/ライタ4からのデータをデータ処理部87に供給するとともに、データ処理部87からのデータをICリーダ/ライタ4に送信する。また、通信部85は、ICリーダ/ライタ4との無線通信が開始されると、無線通信が開始された旨の通知を通信開始指示信号生成部86に供給する。
通信開始指示信号生成部86は、通信部85からの無線通信が開始された旨の通知を取得し、取得された無線通信が開始された旨の通知に基づいて、無線通信が開始されたことを示す通信開始指示信号を生成し、生成された通信開始指示信号を処理動作設定部81に供給する。
データ処理部87は、処理動作設定部81から供給された処理動作設定データを取得し、取得された処理動作設定データに基づいて実行する処理動作を認識するとともに、処理動作設定データに基づく設定された処理動作に対応するアプリケーションプログラムを補助記憶部88から読み出す。データ処理部87は、補助記憶部88から読み出された設定された処理動作に対応するアプリケーションプログラムに従い、通信部85を介して無線通信によりICリーダ/ライタ4との間で設定された処理動作を実行する。
補助記憶部88は、例えば図7のEEPROM64などからなり、予め設定された非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際に実行される種々の処理動作に対応するアプリケーションプログラムや、例えば電子マネー情報、利用履歴情報、およびカード識別番号などの非接触ICチップ58における種々の処理に必要な種々のデータを記憶している。
図9のフローチャートを参照して、図8のカメラ付ディジタル携帯電話機MSにおける処理動作実行制御処理について説明する。なお、この処理動作実行制御処理は、ユーザによりカメラ付ディジタル携帯電話機MSがICリーダ/ライタ4に近接されることにより開始される。
ステップS1において、カメラ付ディジタル携帯電話機MSがICリーダ/ライタ4に近接されると、カメラ付ディジタル携帯電話機MSに内蔵された非接触ICチップ58の通信部85は、ICリーダ/ライタ4から輻射された電磁波を受けて、ICリーダ/ライタ4との無線通信を開始する。
ステップS2において、通信部85は、ICリーダ/ライタ4との無線通信が開始されると、無線通信が開始された旨の通知を通信開始指示信号生成部86に供給する。通信開始指示信号生成部86は、通信部85からの無線通信が開始された旨の通知を取得し、取得された無線通信が開始された旨の通知に基づいて、無線通信が開始されたことを示す通信開始指示信号を生成し、生成された通信開始指示信号を処理動作設定部81に供給する。
ステップS3において、向き検出部59は、図10[A]および[B]に示されるように、カメラ付ディジタル携帯電話機MSがICリーダ/ライタ4などの情報読取装置2に近接され、そのICリーダ/ライタ4のコイルaから輻射される電磁波を受信したときに電磁誘導によって流れる電流を用いて、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを検出する。
図10[A]の例の場合、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの表面が上であり、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの裏面のコイルb−2に電磁誘導による電流が流れる。これにより、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きが表面の向きであることが検出される。
一方、図10[B]の例の場合、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの裏面が上であり、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの表面のコイルb−1に電磁誘導による電流が流れる。これにより、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きが裏面の向きであることが検出される。
向き検出部59は、検出されたカメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを示す向き検出信号(検出されたカメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きが表面の向きであることを示す向き検出信号、あるいは、検出されたカメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きが裏面の向きであることを示す向き検出信号)を生成し、生成された向き検出信号を処理動作設定部81に供給する。
これにより、コイルb−1またはコイルb−2に流れる電流を用いて、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの表面がICリーダ/ライタ4などの情報読取装置2に近接されたのか、あるいは、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの裏面がICリーダ/ライタ4などの情報読取装置2に近接されたのかを検出することができる。
また、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きの検出にコイル(コイルb−1とコイルb−2)と電磁波を用いるようにしているので、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを正確に検出することができる。
従って、ユーザは、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きによって非接触ICチップ58において実行させる処理を簡単に切り替えることができ、その結果、非接触ICチップを用いて情報読取装置と無線通信によりデータの授受を行う場合において、操作性をより向上させることができる。
なお、本発明の実施形態においては、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きが表面の向きであるか裏面の向きであるか否かを検出するようにしたが、向きを検出するためのコイル(コイルb−1やコイルb−2など)を遮蔽板cによりそれぞれ区切って(例えば、遮蔽板cをクロスさせて区切って)2以上設けて、より高精細に向きを検出し、例えば側面の向きであるか斜めの向きであるかを検出するようにしてもよい。これにより、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きに応じてより多くの処理動作を予め対応付けてデータベースに登録させることができ、ユーザは、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの細かく向きを変化させることにより、種々の処理動作を選択して実行させることができる。
勿論、電流が流れるか否かによりカメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを検出することから、設けられるコイルの数は1つでもよい。
ステップS4において、処理動作設定部81は、通信開始指示信号生成部86から供給された通信開始指示信号に基づいて、ICリーダ/ライタ4と非接触ICチップ58との通信が開始したことを認識するとともに、補助記憶部82に予め記憶されている、非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際やデータ授受後に実行される処理動作と、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きとが予め対応付けられ登録されているデータベースを読み出す。
図10[C]の例の場合、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きが表面の向きであるとき、非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際またはデータ授受後に実行される処理動作は「処理動作A」であり、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きが裏面の向きであるとき、非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際またはデータ授受後に実行される処理動作は「処理動作B」である。
ステップS5において、処理動作設定部81は、補助記憶部82から読み出されたデータベース(非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際やデータ授受後に実行される処理動作と、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きとが予め対応付けられて登録されているデータベース)を参照して、向き検出部59から供給された向き検出信号に基づいて、非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際やデータ授受後に実行される処理動作を設定する。
図10の例の場合、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きが表面の向きであるとき、非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際またはデータ授受後に実行される処理動作は「処理動作A」に設定される。
ステップS6において、処理動作設定部81は、設定された処理動作が非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際に実行される処理動作であるか否かを判定する。
ステップS6において設定された処理動作が非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際に実行される処理動作であると判定された場合、処理動作設定部81はステップS7で、設定された処理動作設定データをデータ処理部87に供給する。
ステップS8において、データ処理部87は、処理動作設定部81から供給された処理動作設定データを取得し、取得された処理動作設定データに基づいて実行する処理動作を認識するとともに、処理動作設定データに基づく設定された処理動作に対応するアプリケーションプログラムを補助記憶部88から読み出す。データ処理部87は、補助記憶部88から読み出された設定された処理動作に対応するアプリケーションプログラムに従い、通信部85を介して無線通信によりICリーダ/ライタ4との間で設定された処理動作を実行する。例えば、非接触ICチップ58を用いてICリーダ/ライタ4との間でクレジット決済処理や電子マネー情報処理などを実行する。
これにより、複数のクレジット会社のクレジットカードをユーザが商品などにより使い分けたい場合、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを変えることにより、例えば、商品Aについてはクレジット会社Xのクレジットカードを用いたクレジット決済処理を実行させ、商品Bについてはクレジット会社Yのクレジットカードを用いたクレジット決済処理を実行させることができる。従って、ユーザは、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きによって非接触ICチップ58において実行させる処理を簡単に切り替えることができ、その結果、非接触ICチップ58を用いてICリーダ/ライタ4と無線通信によりデータの授受を行う場合において、操作性を向上させることができる。
また、ICリーダ/ライタ4との処理動作開始前に予め実行する処理動作に切り替えるようにしているので、ICリーダ/ライタ4との無線通信をスムーズに実行することが可能となる。
データ処理部87は、設定された処理動作を実行した結果、得られた処理結果に関するデータを補助記憶部88に供給する。
ステップS9において、補助記憶部88は、データ処理部87から供給された処理結果に関するデータを取得し、取得された処理結果に関するデータを記憶する。
その後、処理動作実行制御処理は終了する。
一方、ステップS6において設定された処理動作が非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際に実行される処理動作ではないと判定された場合(すなわち、非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受後に実行される処理動作であると判定された場合)、処理動作設定部81はステップS10で、設定された処理動作設定データをデータ処理部84に供給する。
ステップS11において、データ処理部87は、処理動作実行制御処理前から予め設定された処理動作に対応するアプリケーションプログラムを補助記憶部88から読み出し、補助記憶部88から読み出された設定された処理動作に対応するアプリケーションプログラムに従い、通信部85を介して無線通信によりICリーダ/ライタ4との間で予め設定された処理動作を実行する。例えば、非接触ICチップ58を用いてクレジット決済処理や電子マネー情報処理などを実行する。
データ処理部87は、設定された処理動作を実行した結果、得られた処理結果に関するデータをデータ取得部83と補助記憶部88に供給する。
ステップS12において、補助記憶部88は、データ処理部87から供給された処理結果に関するデータを取得し、取得された処理結果に関するデータを記憶する。
ステップS13において、データ取得部83は、データ処理部87において非接触ICチップ58とICリーダ/ライタ4との間でデータの授受を行う際に実行された処理動作に基づく処理結果に関するデータをデータ処理部87から取得し、取得された処理結果に関するデータをデータ処理部84に供給する。
ステップS14において、データ処理部84は、処理動作設定部81から供給された処理動作設定データを取得し、取得された処理動作設定データに基づいて実行する処理動作を認識するとともに、処理動作設定データに基づく設定された処理動作に対応するアプリケーションプログラムを補助記憶部82から読み出す。データ処理部84は、データ取得部83から供給された処理結果に関するデータを取得し、補助記憶部82から読み出された設定された処理動作に対応するアプリケーションプログラムに従い、取得された処理結果に関するデータに基づいて設定された処理動作を実行する。
例えば、非接触ICチップ58における電子マネー情報処理後における電子マネーの残金や利用履歴などを液晶ディスプレイ27に表示させる表示処理などを実行する。また、電子マネー情報処理後にカメラ付ディジタル携帯電話機MSにロックをかけるロック処理を実行するようにしてもよい。
これにより、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを変えることにより、例えば、非接触ICチップ58における電子マネー情報処理後における電子マネーの残金や利用履歴などを液晶ディスプレイ27に表示させる表示処理などを実行させたり、非接触ICチップ58における電子マネー情報処理後において音やバイブのみの通知処理を実行させたりすることができる。すなわち、ショッピングモールなどで一日中頻繁に買い物をする場合に、ショッピングを終了するときのみ、電子マネーの残金や利用履歴などを液晶ディスプレイ27に表示させる表示処理などを実行させ、それ以外のショッピング時においては、音やバイブのみの通知処理を実行させることができる。
従って、ユーザは、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きによって非接触ICチップ58において実行させる処理を簡単に切り替えることができ、その結果、非接触ICチップ58を用いてICリーダ/ライタ4と無線通信によりデータの授受を行う場合において、操作性を向上させることができる。
なお、例えばカメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きが表面の向きであるときに実行する処理動作として自動改札における乗車券処理を予め対応付け、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きが裏面の向きであるときに実行する処理動作として電子マネー情報処理を予め対応付けておき、その際、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを表面の向きにして自動改札における乗車券処理を実行する場合には利用金額の制限を設けず、一方、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを裏面の向きにして電子マネー情報処理を実行する場合には利用金額の制限を設けるようにしてもよい。
また、本発明の実施形態においては、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きをコイルb−1やコイルb−2などを用いて検出するようにしたが、このような場合に限られず、重力センサなどを用いてカメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを検出するようにしてもよい。
さらに、ICリーダ/ライタ4などの情報読取装置2に赤外線出力部を設け、カメラ付ディジタル携帯電話機MSに赤外線検出部を設けるようにし、赤外線を受けた面がいずれかの面であるか否かを用いて向きを検出するようにしてもよい。
また、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの方位により処理動作などを切り替えるようにしてもよい。
本発明の実施形態においては、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの向きを検出するようにしたが、このような場合に限られず、カメラ付ディジタル携帯電話機MSの状態(例えば、所定の操作キー24が非接触ICチップ58を用いるに際して押されている状態など)を検出するようにしてもよい。
なお、本発明は、携帯電話機以外にも、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、その他の情報処理装置にも適用することができる。
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
本発明を適用した情報授受システムの概略的な構成を示す図。 本発明に係る情報読取装置として適用可能なICリーダ/ライタの内部の構成を示すブロック図。 本発明に係る情報処理装置として適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機の外観の構成を示す外観図。 本発明に係る情報処理装置として適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機の他の外観の構成を示す外観図。 本発明に係る情報処理装置として適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機の内部の構成を示すブロック図。 図5の向き検出部におけるカメラ付ディジタル携帯電話機の向き検出方法について説明する説明図。 図5の非接触ICチップの内部の構成を示すブロック図。 本発明に係る情報処理装置として適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機が実行することができる機能的な構成を示すブロック図。 図8のカメラ付ディジタル携帯電話機における処理動作実行制御処理を説明するフローチャート。 図8のカメラ付ディジタル携帯電話機における処理動作設定方法について説明する説明図。
符号の説明
1…情報授受システム、2…情報読取装置、3…情報処理装置、4…ICリーダ/ライタ、5…アンテナ、6…変調部、7…発振回路、8…復調部、9…IC、10…CPU、11…ROM、12…RAM、13…SCC、14…SPU、15…バス、MS…カメラ付ディジタル携帯電話機、21…ヒンジ部、22…第1の筐体、23…第2の筐体、24…操作キー、25…マイクロフォン、26…サイドキー、27…液晶ディスプレイ、28…スピーカ、29a乃至29d…磁気センサ、30…CCDカメラ、31…サブディスプレイ、32…静電タッチパッド、41…主制御部、42…電源回路、43…操作入力制御部、44…画像エンコーダ、45…カメラI/F部、46…LCD制御部、47…画像デコーダ、48…多重分離部、49…変復調回路部、50…音声コーデック、51…メインバス、52…同期バス、53…送受信回路部、54…アンテナ、55…記録再生部、56…メモリカード、57…記憶部、58…非接触ICチップ、59…向き検出部、61…CPU,62…ROM,63…RAM、64…EEPROM、65…入出力インタフェース、66…バス、67…データ送信部、68…BPSK変調部、69…インタフェース部、70…アンテナ、71…コンデンサ、72…BPSK復調部、73…データ受信部、74…電圧レギュレータ、75…ASK変調部、76…ASK復調部、77…発振回路、81…処理動作設定部、82…補助記憶部、83…データ取得部、84…データ処理部、85…通信部、86…通信開始指示信号生成部、87…データ処理部、88…補助記憶部。

Claims (3)

  1. 無線通信により情報読取装置とデータの授受を行う情報処理装置において、
    前記情報処理装置の状態を検出し、状態検出信号を生成する状態検出手段と、
    前記情報処理装置と前記情報読取装置との間でデータの授受を行う際またはデータ授受後に実行される処理動作と、前記情報処理装置の状態とが予め対応付けられて登録されているデータベースを参照して、状態検出手段により生成された状態検出信号に基づいて、前記情報処理装置と情報読取装置との間でデータの授受を行う際またはデータ授受後に実行される処理動作を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された前記処理動作に従い、前記情報処理装置と情報読取装置との間でデータの授受を行う際またはデータ授受後に、データ処理を実行するデータ処理手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記状態検出手段は、前記情報読取装置から輻射される電磁波を遮断する遮蔽板によりそれぞれ区切られた少なくとも1つ以上のコイルからなることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記データ処理手段は、前記情報処理装置と情報読取装置との間でデータ授受後にデータ処理を実行する場合、前記情報処理装置と情報読取装置との間でのデータの授受の際にすでに実行された第1のデータ処理の処理結果を用いて、前記設定手段により設定された前記処理動作に従い、第2のデータ処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
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