JP2008001306A - 二輪車用灯具システム - Google Patents

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三千男 塚本
Ippei Yamamoto
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Abstract

【課題】コーナーへの進入直前にコーナー側に光を照射してコーナー側の視認性を高め、さらにコーナー進入後にはバンク角に応じた配光を実現することが可能な安全性の高い二輪車用灯具システムを提供する。
【解決手段】コーナリングランプ20は、リフレクタ24から投影レンズ26に向かう光の一部を遮蔽して所定のカットオフラインを形成するとともに、第1の位置と第2の位置に変位可能な可動シェード42を備えている。コーナリングランプ20は、コーナー進入信号に応じて可動シェード42を第1の位置に配置してすれ違いビームの側方に光を照射するとともに、また二輪車バンク時のコーナリング信号に応じて可動シェード42を第2の位置に配置してすれ違いビームの上方かつ側方に光を照射する
【選択図】図1

Description

本発明は、二輪車用灯具システムに関し、特にコーナリング時に点灯するコーナリングランプを備えた二輪車用灯具システムに関する。
通常、二輪車は、ライダーが重心を左右何れかに傾けることにより、曲がる方向に向かって車体を傾けつつコーナーを走行する。したがって、前照灯が形成する配光パターン中のカットオフラインは、二輪車が傾きバンク角が大きくなるにつれ水平から大きく傾く。特に、進行方向側のカットオフラインは、大きく下方向に下がるため、コーナーの出口付近に対応する遠方視認性が低下してしまう。
このような問題を解決するために、二輪車の前照灯の配光をバンク角に応じて変更するように構成されたものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2002−347680 実開平1−173095
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の構成によれば、バンク角に応じて配光パターンが変化するように構成されているので、二輪車が傾いていないコーナー進入直前に配光を変化させることはできない。コーナーを安全に通過するためには、コーナーへの進入直前にコーナー側に光を照射してコーナー側の視認性を高め、さらにコーナー進入後にはバンク角に応じた配光を実現することが好ましい。
本発明は、コーナーへの進入直前にコーナー側に光を照射してコーナー側の視認性を高め、さらにコーナー進入後にはバンク角に応じた配光を実現することが可能な安全性の高い二輪車用灯具システムを提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を備えている。
(1) すれ違いビームを照射するメインランプと、状況に応じて追加点灯するサブランプと、を備えた二輪車用灯具システムであって、
前記サブランプは、光を出射する光源バルブと、前記光源バルブから出射した光を反射するリフレクタと、前記リフレクタにて反射した光を光軸に沿って前方に投影する投影レンズと、前記リフレクタから前記投影レンズに向かう光の一部を遮蔽して所定のカットオフラインを形成するとともに、第1の位置と第2の位置に変位可能な可動シェードと、を備え、
前記サブランプは、カーブ路への進入を示すコーナー進入信号に応じて前記可動シェードを第1の位置に配置して前記すれ違いビームの側方に光を照射するとともに、
カーブ路を走行していることを示すコーナリング信号に応じて前記可動シェードを第2の位置に配置して前記すれ違いビームの上方に光を照射することを特徴とする二輪車用灯具システム。
(2) 前記可動シェードが前記第2の位置に位置するときに前記リフレクタからの光の一部を遮蔽して第2のカットオフラインを形成する固定シェードを備えたことを特徴とする(1)に記載の二輪車用灯具システム。
(3) 前記可動シェードは、前記光軸に略垂直な方向に延びる回動軸を有し、前記第1の位置から前記第2の位置への変位は、前記光軸から離れる方向への変位であることを特徴とする(1)または(2)に記載の二輪車用灯具システム。
(4) 前記可動シェード及び固定シェードはそれぞれ所定形状の開口部を有するとともに、前記可動シェードは前記光軸に略平行な方向に延びる回動軸を有し、
前記可動シェードが前記第1の位置に配置されているときには、前記可動シェードに形成された前記開口部の開口縁によって前記カットオフラインを形成し、
前記可動シェードが前記第2の位置に配置されているときには、前記固定シェードに形成された前記開口部の開口縁によって前記第2のカットオフラインを形成することを特徴とする(2)に記載の二輪車用灯具システム。
本発明の二輪車用灯具システムによれば、サブランプは、リフレクタから投影レンズに向かう光の一部を遮蔽して所定のカットオフラインを形成するとともに、第1の位置と第2の位置に変位可能な可動シェードを備えている。ここで、サブランプは、コーナー進入信号に応じて可動シェードを第1の位置に配置してすれ違いビームの側方に光を照射するとともに、また二輪車バンク時のコーナリング信号に応じて可動シェードを第2の位置に配置してすれ違いビームの上方かつ側方に光を照射する。したがって、二輪車がカーブ進入前のバンクしていない状態であっても、またカーブ進入後のバンク中の状態であってもカーブ方向に十分な光を照射することができるため、常にライダーの遠方視認性を確保し続けることができる。
また、本発明によれば、可動シェードが第2の位置に位置するときにリフレクタからの光の一部を遮蔽して第2のカットオフラインを形成する固定シェードを備えている。したがって、可動シェードが第1の位置にある場合でも、第2の位置にある場合でも、常に所定のカットオフライン形状を備えた配光パターンを前方に投影することができる。
また、本発明によれば、可動シェードは、光軸に略垂直な方向に延びる回動軸を有し、第1の位置から第2の位置への変位は、光軸から離れる方向への変位である構成をとることができる。可動シェードの可動領域としてサブランプの前後方向側に十分な領域を確保できる場合には、光軸に略垂直な方向に延びる回動軸を設けてやることで、具体的な可動シェードを実現することができる。
また、本発明によれば、可動シェード及び固定シェードはそれぞれ所定形状の開口部を有するとともに、可動シェードは光軸に略平行な方向に延びる回動軸を有し、可動シェードが第1の位置に配置されているときには、可動シェードに形成された開口部の開口縁によってカットオフラインを形成し、可動シェードが第2の位置に配置されているときには、固定シェードに形成された開口部の開口縁によって第2のカットオフラインを形成する構成を取ることができる。可動シェードの可動領域としてサブランプの前後方向側に十分な領域を確保できない場合でも、光軸に略平行な方向に延びる回動軸を設けてやることで、具体的な可動シェードを実現することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる二輪車用灯具システムについて説明する。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる二輪車用灯具システムの第1実施形態について説明する。
図1は第1実施形態の二輪車用灯具システムを構成するコーナリングランプの鉛直断面図であり、図2は本実施形態の二輪車用灯具システムを構成するすれ違いビーム用ランプとコーナリングランプの模式的水平断面図である。図3は、コーナリングランプ内のシェードを模式的に示す斜視図であり、図4は、コーナー走行時のコーナリングランプの状態を示す鉛直断面図であり、図5は本実施形態の二輪車用灯具システムが形成する配光パターンを示す模式図である。
本実施形態の二輪車用灯具システム1は、二輪車の前方側に設けられ、二輪車の進行方向側を照射するランプユニットである。二輪車用灯具システム1は、図2に示すように、カバー24とランプボディ22により形成される灯室20a内に、二輪車走行時に点灯しすれ違いビームを照射するメインランプとしてのすれ違いビーム用ランプ10と、コーナー走行前またはコーナー走行時に状況に応じて追加点灯するサブランプとしての左側コーナリングランプ20L及び右側コーナリングランプ20Rと、を備えている。このように、実際の二輪車には、サブランプは、車両の左右に少なくとも一つずつ設けられており、左側コーナリングランプ20Lと右側コーナリングランプ20Rとは左右対称の構造及び配置である。以下、左側コーナリングランプ20Lをコーナリングランプ20として説明する。
すれ違いビーム用ランプ10は、例えばプロジェクタ型の灯具ユニットにより構成され、図2に示すように、光を出射する光源バルブ12と、光源バルブ12から出射した光を反射するリフレクタ14と、リフレクタ14にて反射した光を光軸Ax1に沿って前方に投影する投影レンズ16と、リフレクタ14から投影レンズ16に向かう光の一部を遮蔽して所定のカットオフラインを形成するシェード18とを有している。投影レンズ16は、リフレクタ14の前方側端面に接続されたレンズホルダ19を介して固定されている。すれ違いビーム用ランプ10は、光軸Ax1に沿って、光を二輪車の前方に照射し、所定のカットオフラインを備えたロービーム配光を形成する。すれ違いビーム用ランプ10の光軸Ax1は、二輪車の前後方向と略一致している。
一方、コーナリングランプ20は、すれ違いビーム用ランプ10の光軸Ax1とは所定の角度を為すようにして配置される。図1及び図2に示すコーナリングランプ20は、二輪車の左側(前方から見て右側)に装着されるサブランプであり、その光軸Ax2は、すれ違いビーム用ランプ10の光軸Ax1と水平面内で20°〜30°(例えば25°)傾けられて配置される。図2では、例示のため、すれ違いビーム用ランプ10とコーナリングランプ20(左側コーナリングランプ20Lと右側コーナリングランプ20R)を同一水平面上に並べて描いているが、レイアウトに応じてそれぞれを配置すればよく、必ずしも同一水平面上に配置される必要はない。
以下、具体的にコーナリングランプ20について説明する。
コーナリングランプ20は、コーナーへの進入直前にコーナー側に光を照射してコーナー側の視認性を高め、さらにコーナー進入後にはバンク角に応じた側方への配光を実現するように構成された灯具である。
本実施形態のコーナリングランプ20は、図1及び図2に示すように、ランプボディ22とランプボディ22の前方側開口を覆うように取り付けられたカバー24との間に構成された灯室20a内にプロジェクタ型の灯具ユニット30を備えている。灯具ユニット30は、エイミング機構28を介してランプボディ22に取り付け角度を変位可能に固定されている。また、灯具ユニット30の正面側には、灯具ユニットの周囲を覆うようにエクステンション26が配置されている。
このコーナリングランプ20は、二輪車に搭載されたECU等のコントローラ62から出力される点消灯指示に応じて点灯制御回路64が電力供給を行うことにより、点消灯するように構成されている。
灯具ユニット30は、光を出射する光源バルブ32と、光源バルブ32から出射した光を反射するリフレクタ34と、リフレクタ34にて反射した光を光軸Ax2に沿って前方に投影する投影レンズ36と、リフレクタ34から投影レンズ36に向かう光の一部を遮蔽して所定のカットオフラインを形成するシェード40と、投影レンズ36をリフレクタ34に対して位置決め固定するレンズホルダ39とを備えている。
光源バルブ32は、例えば発光部32aから放電光を出射する放電バルブである。発光部32aから出射した光は、リフレクタ34の内周に沿って形成された反射面34aにて反射して投影レンズ36に入射する。投影レンズ36は、例えば、入射した光を鉛直方向成分については略平行光として、また水平方向成分については拡散光として、二輪車の前方に光を照射する(図5参照)。前述したとおり、コーナリングランプ20の光軸Ax2は、すれ違いビーム用ランプ10の光軸Ax1と20°〜30°の所定の角度だけ取り付け方向側に傾けられている。
次に、本実施形態のコーナリングランプ20におけるシェード40について説明する。
本実施形態のコーナリングランプ20におけるシェード40は、投影レンズ36の後方焦点近傍に設けられたものであり、図1〜図3に示すように、シェード駆動機構50を介して可動する一つの可動シェード42と、この可動シェード42と隣接して投影レンズ36側に配置された一つの固定シェード44の2枚の遮蔽板によって構成されている。
可動シェード42は、光軸Ax2に略直交し水平面に略平行な方向にのびる回動軸58を軸として回動可能に構成されている。また、シェード駆動機構50は、コントローラ62からの指示に応じて前後に駆動軸54を駆動するアクチュエータ52によって構成されている。可動シェード42は、その下端部56にてアクチュエータ52の駆動軸54と接続されており、アクチュエータの駆動軸54の前後移動に応じて回動軸58を軸として回動する。その結果、可動シェード42は、その上端面42aが、図1及び図3に示すように光軸Ax2近傍に配置された第1の位置から、図4に示すように光軸Ax2から離れて大きく退避した第2の位置まで変位する。
固定シェード44は、図3に示すように、可動シェード42の上端面42aとは異なる形状を有する上端面44aを有している。具体的には、可動シェード42の上端面42aが光軸Ax2を通る水平面に略平行な形状を有しているのに対し、固定シェード44の上端面44aは、可動シェード42の上端面42aよりも光軸Ax2から下方に位置するとともに、光軸Ax2を通る水平面に対して所定の角度を有するように構成されている。この所定の角度は、例えば20°〜30°が例示される。この角度は、二輪車のコーナー進行中のバンク角に応じたものに設定されるが、詳しくは後述する。
ここで、固定シェード44は、可動シェード42の位置に関わらず、その位置が変化せず常に同じ位置に配置されている。
図1及び図3に示すように、可動シェード42が第1の位置に配置されている状態では、リフレクタ34の反射面34aからシェード40に向かう光から見ると、固定シェード44は可動シェード42の陰に隠れている。したがって、可動シェード42が第1の位置に配置された状態では、リフレクタ34の反射面34aにて反射した光は、可動シェード42によって遮蔽され、可動シェード42の上端面42aに応じたカットオフラインを有する配光パターンが前方に形成される。
一方、図4に示すように、可動シェード42が第2の位置に配置されている状態では、リフレクタ34の反射面34aからシェード40に向かう光から見ると、固定シェード44は、大きく固定シェード44から退避している。したがって、可動シェード42が第2の位置に配置された状態では、リフレクタ34の反射面34aにて反射した光は、固定シェード44によって遮蔽され、固定シェード44の上端面44aに応じたカットオフラインを有する配光パターンが前方に形成される。
本実施形態では、コーナリングランプ20は、コントローラ62がカーブ路への進入を示すコーナー進入信号を受け取ると、コントローラ62の指示に応じてアクチュエータ52が可動シェード42を第1の位置に配置した状態で光源バルブ32を点灯させてすれ違いビームの側方に光を照射するとともに、コントローラ62が、カーブ路を走行していることを示すコーナリング信号に応じて、可動シェード42を第2の位置に配置してすれ違いビームの上方に光を照射するように構成されている。
以下、可動シェード42及び固定シェード44を用いた配光パターンの違いと、その作用効果について具体的に説明する。
例えばライダーが交差点等のカーブにおける左折前に二輪車に設けられた方向指示器(不図示)の操作スイッチ(不図示)を操作すると、操作スイッチは、コントローラ62にコーナー進入信号を出力する。コントローラ62は、このコーナー進入信号に応じて点灯制御回路64に点灯指示を出力する。通常、この状態では、可動シェード42は、第1の位置に位置するように配置されているので、コーナリングランプ20からは、可動シェード42の形状に応じて一部光が遮蔽されて前方に投影される。
すると、図5(a)に示すように、すれ違いビームが形成するカットオフラインCL1を有する配光パターンCP1の左側方に、可動シェード42の上端面42a形状に応じて形成されたカットオフラインCL2を有する配光パターンCP2が投影される。これにより、二輪車が左折直前において、左折側、すなわち進行方向側に光が照射され、ライダーの進行側の遠方視認性が高まる。
次に、カーブ等においてライダーが実際に二輪車を傾けて曲がろうとすると、二輪車に設けられた図示せぬバンク角センサが二輪車のバンク角を検出し、バンク角に応じたコーナリング信号をコントローラ62に出力する。コントローラ62は、このコーナリング信号が示すバンク角が所定値以上となると、アクチュエータ52に可動シェード42を第1の位置から第2の位置に駆動するように指示を出力する。この状態では、可動シェード42は、第2の位置に位置するように配置されているので、コーナリングランプ20からは、固定シェード44の形状に応じて一部光が遮蔽されて前方に投影される。
この状態では、二輪車はバンクして、所定角度以上左方向に傾いているので、図5(b)に示すように、すれ違いビームが形成する配光パターンCP1は、そのカットオフラインCL1の左側が下方に下がる状態となっている。ここで、固定シェード44は、その上端面44aが光軸Ax2よりも全体的に下方に下がっているため、左側に形成されたカットオフラインCL1と水平線Hとの間を埋めるように配光パターンCP1の上方かつ側方に光が照射され配光パターンCP3を形成する。
また、固定シェード44の上端面44aは、この二輪車がバンクした状態において、水平面に対して略平行となるような角度に設定されているため、配光パターンCP3のカットオフラインCL3は、水平線Hと略平行となる。これにより、二輪車が左折しバンクした状態においても、左折側、すなわち進行方向側に適切に光が照射され、ライダーの進行側の遠方視認性を維持し続けることが可能となる。
このように、本実施形態の二輪車用灯具システム1によれば、コーナリングランプ20は、リフレクタ24から投影レンズ26に向かう光の一部を遮蔽して所定のカットオフラインを形成するとともに、第1の位置と第2の位置に変位可能な可動シェード42と備えており、コーナリングランプ20は、コーナー進入信号に応じて可動シェード42を第1の位置に配置してすれ違いビームの側方に光を照射するとともに、また二輪車バンク時のコーナリング信号に応じて可動シェード42を第2の位置に配置してすれ違いビームの上方かつ側方に光を照射するように構成されているので、二輪車がカーブ進入前のバンクしていない状態であっても、またカーブ進入後のバンク中の状態であってもカーブ方向に十分な光を照射して遠方視認性を確保し続けることが可能となる。
(第2実施形態)
以下、本発明にかかる二輪車用灯具システムの第2実施形態について説明する。
図6は第2実施形態の二輪車用灯具システムを構成するコーナリングランプのシェードを模式的に示す斜視図であり、図7は、光源側から見たこのシェードの変位を示す模式図である。
本実施形態の二輪車用灯具システムは、コーナリングランプに設けられるシェードの構造を除けば、基本的に第1実施形態と同等である。以下の説明では、説明の重複を避けるため、同等の部材の説明については説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態のシェード140は、第1実施形態のシェード40の代わりに設けられたものであり、図6及び図7に示すように、それぞれ光軸Ax2に対して直交するように配置された可動シェード142と、可動シェード142の投影レンズ側に隣接して配置された固定シェード144との2枚の遮蔽板を備えている。
可動シェード142は、図7(a),図7(b)に示すように光軸Ax2に略平行な方向にのびる回動軸158を軸として回動可能に構成されている。可動シェード142は、コントローラ62からの指示に応じて駆動軸154を前後に駆動するアクチュエータ152によって構成されている。可動シェード142は、その下端部156にてアクチュエータ152の駆動軸154と接続されており、アクチュエータの駆動軸154の前後移動に応じて回動軸158を軸として回動する。その結果、可動シェード142は、その板面に平行な平面内で回動する。
可動シェード142には、切り欠き部142aが形成されており、回動軸158近傍から上部遮蔽部145と下部遮蔽部146とに二叉に分かれている。上部遮蔽部145の下端145aと下部遮蔽部146の上端146aは、図7(a)に示すように、可動シェード142が第1の位置に配置された状態で略水平面と平行になるように構成されており、可動シェード142の回動に伴い図7(b)に示す第2の位置に変位すると所定の角度だけ傾くように構成されている。
固定シェード144は、図6及び図7に示すように、五角形形状の開口部144aを有する遮蔽板である。この開口部144aは、水平面に略平行な上端縁144bと、水平面に対して所定の角度を為す下端縁144cとを備えている。この下端縁144cが為す所定の角度は、例えば20°〜30°が例示される。この角度は、二輪車のコーナー進行中のバンク角に応じたものに設定される。
固定シェード144は、図7(a)及び図7(b)に示すように、可動シェード142と前後に隣接して配置されたときに、第1の位置においては、光源バルブ32側から見た開口部140Aの上端を上端縁144bが構成し、そして第2の位置においては、光源バルブ32側から見た開口部140Bの下端を下端縁144cが構成する。
本実施形態では、可動シェード142と固定シェード144の二つを重ね合わせて構成される開口部140A,140Bの上下左右逆転像が前方に投影される。
すなわち、可動シェード142が第1の位置に配置されている状態では、リフレクタ34の反射面34aからシェード140に向かう光から見ると、図7(a)に示すように、可動シェード142の下部遮蔽部146が固定シェード144の開口部144aの下半分部分を覆い隠す。したがって、可動シェード142における下部遮蔽部146の上端146aの形状に応じたカットオフラインが前方に投影される。ここで、第1の位置においては、下部遮蔽部146の上端146aは、略水平な方向に伸びているので、図8(a)に示すように、水平なカットオフラインCL2を有する配光パターンCP2を形成することができる。
一方、可動シェード142が第2の位置に配置されている状態では、リフレクタ34の反射面34aからシェード140に向かう光から見ると、図7(b)に示すように、可動シェード142の上部遮蔽部145が固定シェード144の開口部144aの上半分部分を覆い隠す。このとき下部遮蔽部146の上端146aは、固定シェード144における開口部144aの下端縁144cより下方に位置する。したがって、第2の位置においては、開口部144aの下端縁144cの形状に応じたカットオフラインが前方に投影される。ここで、第2の位置においては、開口部144aの下端縁144cは、水平面と所定の角度を為す方向に伸びているので、図8(b)に示すように、二輪車がバンクした時に水平となるカットオフラインCL4を有する配光パターンCP4を形成することができる。
このように、第1実施形態におけるシェード40の代わりに本実施形態のシェード140を用いても、第1実施形態と同様にコーナー進入信号に応じて可動シェード142を第1の位置に配置してすれ違いビームの側方に光を照射するとともに、また二輪車バンク時のコーナリング信号に応じて可動シェード142を第2の位置に配置してすれ違いビームの上方かつ側方に光を照射するように構成されたコーナリングランプを実現することができる。したがって、二輪車がカーブ進入前のバンクしていない状態であっても、またカーブ進入後のバンク中の状態であってもカーブ方向に十分な光を照射して遠方視認性を確保し続けることが可能となる。
なお、上記第1,第2実施形態において、二輪車がカーブ路へ進入したことを示すコーナー進入信号として、方向指示器の操作スイッチを操作することの他に、GPSやITS等の車両外信号を用いても良い。また、バンク角の大きさに応じて、バンク角が小さい場合にはコーナー進入信号をコントローラに出力し、バンク角が大きい場合にはコーナリング信号をコントローラに出力するように制御しても良い。
第1実施形態の二輪車用灯具システムを構成するコーナリングランプの鉛直断面図である。 第1実施形態の二輪車用灯具システムを構成するすれ違いビーム用ランプとコーナリングランプの模式的水平断面図である。 コーナリングランプ内のシェードを模式的に示す斜視図である。 コーナー走行時のコーナリングランプの状態を示す鉛直断面図である。 第1実施形態において二輪車用灯具システムが形成する配光パターンを示す模式図である。 第2実施形態の二輪車用灯具システムを構成するコーナリングランプのシェードを模式的に示す斜視図である。 光源側から見たこのシェードの変位を示す模式図である。 第2実施形態において二輪車用灯具システムが形成する配光パターンを示す模式図である。
符号の説明
1 二輪車用灯具システム
10 すれ違いビーム用ランプ(メインランプ)
20 コーナリングランプ(サブランプ)
32 光源バルブ
34 リフレクタ
36 投影レンズ
40,140 シェード
42,142 可動シェード
44,144 固定シェード
52,152 アクチュエータ
62 コントローラ
64 点灯制御回路

Claims (4)

  1. すれ違いビームを照射するメインランプと、状況に応じて追加点灯するサブランプと、を備えた二輪車用灯具システムであって、
    前記サブランプは、光を出射する光源バルブと、前記光源バルブから出射した光を反射するリフレクタと、前記リフレクタにて反射した光を光軸に沿って前方に投影する投影レンズと、前記リフレクタから前記投影レンズに向かう光の一部を遮蔽して所定のカットオフラインを形成するとともに、第1の位置と第2の位置に変位可能な可動シェードと、を備え、
    前記サブランプは、カーブ路への進入を示すコーナー進入信号に応じて前記可動シェードを第1の位置に配置して前記すれ違いビームの側方に光を照射するとともに、
    カーブ路を走行していることを示すコーナリング信号に応じて前記可動シェードを第2の位置に配置して前記すれ違いビームの上方に光を照射することを特徴とする二輪車用灯具システム。
  2. 前記可動シェードが前記第2の位置に位置するときに前記リフレクタからの光の一部を遮蔽して第2のカットオフラインを形成する固定シェードを備えたことを特徴とする請求項1に記載の二輪車用灯具システム。
  3. 前記可動シェードは、前記光軸に略垂直な方向に延びる回動軸を有し、前記第1の位置から前記第2の位置への変位は、前記光軸から離れる方向への変位であることを特徴とする請求項1または2に記載の二輪車用灯具システム。
  4. 前記可動シェード及び固定シェードはそれぞれ所定形状の開口部を有するとともに、前記可動シェードは前記光軸に略平行な方向に延びる回動軸を有し、
    前記可動シェードが前記第1の位置に配置されているときには、前記可動シェードに形成された前記開口部の開口縁によって前記カットオフラインを形成し、
    前記可動シェードが前記第2の位置に配置されているときには、前記固定シェードに形成された前記開口部の開口縁によって前記第2のカットオフラインを形成することを特徴とする請求項2に記載の二輪車用灯具システム。
JP2006175145A 2006-06-26 2006-06-26 二輪車用灯具システム Pending JP2008001306A (ja)

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