JP2007532831A - ボールジョイントのシールベロー - Google Patents

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Abstract

本発明は、ボールジョイントのシールベローであって、ボールジョイントはボール、該ボールから延びるピン(6)、及び前記ボールを受容するケーシングから成っており、この場合にシールベローは前記ピン(6)と前記ケーシングとの間を延びていて、ピン側のシール領域(12)、周壁領域(13)及びケーシング側のシール領域を有し、少なくとも1つのエラストマー性の材料から成っている形式のものに関する。本発明に基づき、シールベローのピン側のシール領域(12)は、周壁領域(13)とは異なるエラストマー性の材料から成っている。

Description

本発明は、ボールジョイントのシールベローであって、ボールジョイントはボール、該ボールから延びるピン、及び前記ボールを受容するケーシング(ソケット)から成っており、この場合にシールベローは前記ピンと前記ケーシングとの間を延びており、かつシールベローは、ピン側のシール領域、周壁領域(ジャケット部分)及びケーシング側のシール領域を有していて、少なくとも1つのエラストマー性の材料若しくは弾性プラスチック材料から成っている形式のものに関する。
シールベローを備えたボールジョイント(玉継手)の具体的な構造は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第10239266A1号明細書に開示してある。該明細書に添付の図1には、ボールジョイントのピンとケーシングとの間に配置された膨らんだ胴の形状若しくは樽形の周壁領域及びシール領域を詳細に示してある。
ボールジョイントの従来のシールベローにおいては、シール領域のシール材料は一般的に、周壁領域(ジャケット領域)に用いられるものと同じ材料から成っている。該材料はたいていエラストマー若しくは弾性重合体、例えばゴムである。たいていはクロロプレンゴムを用いてある。
シールベローのシール領域を周壁領域と同じエラストマー材料から形成してある場合には、周壁領域の機械的な負荷に対しても、シール領域のトライボロジーに関する要求に対しても適した特性の材料を選ばなければならない。このことは材料選択をエラストマーのわずかな種類に限定することになり、それというのは両方のシール領域でもかつ周壁領域でも許容される特性分布を有する材料しか使用され得ないからである。つまり周壁領域のためにもシール領域のためにも使用される選ばれた材料は、各領域にとって最適な材料ではなく、各領域にとって妥協をなすものである。
本発明の課題は、ボールジョイントのシールベローを改善して、該シールベローが異なる領域でそれぞれの要求に、例えば機械的な負荷若しくはトライボロジー的な負荷(摩擦負荷)に適合しているようにすることである。
前記課題を解決するために本発明の請求項1に記載の構成では、シールベローの少なくとも一方のシール領域は、シールベローの周壁領域に用いられるエラストマー性の材料若しくは弾性重合体の材料と異なる材料から成っている。本発明の有利な実施態様を従属請求項に記載してある。
本発明は、ピン側のシール領域及び/又はケーシング側のシール領域のために、周壁領域のものと異なる材料を用いると、ボールジョイントのシールベローにとって、かつシールベローの特性にとって有利であるという知見に基づいてきる。ピン側のシール領域は、ピン材料に対して小さい摩擦値を有する滑り特性のある材料から成っている。さらにピン側のシール領域は引っ張り及び圧縮変形に対して良好な特性を有していたい。同じことはケーシング側のシール領域にも当てはまる。これに対して周壁領域は、ピンの運動に追従できる十分な弾性作用を有していたい。
シールベローのシール領域と周壁領域とは、例えば射出成形で互いに分離不能な1つの構成部品として成形されてよく、この場合に各領域にはそれぞれ異なる材料を射出成形するようになっている。シール領域と周壁領域とをそれぞれ個別の部品として成形することも可能であり、該個別の部品は互いに結合される。
部品間の結合、つまりシール領域と周壁領域との間の結合は、結合は摩擦係合(相互の摩擦力若しくは締め付け力)によって、若しくは形状係合(形状による束縛)によって、若しくは素材係合(素材同士の結合)によって行われてよい。このために挿入部材を用いてよく、該挿入部材は圧入結合部若しくはスナップ結合部を形成し、及び/又はシール領域若しくは周壁領域の材料と素材結合されている。挿入部材は、シール機構若しくはシールベローの機能を中心位置決め機能(センタリング機能)及び支持機能によって高める別の部材と組み合わせて用いられてよい。支持部材及び中心位置決め部材はそれぞれ異なる材料、例えばプラスチック、鋼若しくは非鉄金属から成っていてよく、適切な組み合わせ若しくは構造によって耐熱性及び/又は耐食性の簡単な支持及び/又は中心位置決めを可能にしている。
有利な実施態様では、シールベローのピン側のシール領域に用いられる材料は、周壁領域に用いられるエラストマーと異なるエラストマーである。
周壁領域と少なくとも一方のシール領域とに互いに異なる材料を用いることによって、各材料の特性をそれぞれ周壁領域及びシール領域に最適に適合させることができる。例えばピン側のシール領域に、特に耐摩耗性の滑りやすいエラストマーを用いてある。周壁領域に、特に弾性的なエラストマーを用いてある。機械的な特性だけではなく、熱特性をも適切な材料選択によって各領域の要求に適合させてよい。
有利にはピン側のシール領域もケーシング側のシール領域も、周壁領域の材料と異なるエラストマー性の材料から成っている。シールベローの3つのすべての領域はそれぞれ所定の特性分布に適合されてよい。
少なくとも一方のシール領域、有利には両方のシール領域は、周壁領域に対する摩擦力結合部及び/又は形状結合部、及び/又は素材結合部を有している。つまり少なくとも一方のシール領域、両方のシール領域と周壁領域とは、摩擦係合及び/又は形状係合、及び/又は素材係合によって互いに結合されるようになっている。これによってシールベローの周壁領域とシール領域との種々の結合を可能にしている。シール領域及び周壁領域の素材同士で結合する、つまり素材的に一体化する若しくは橋掛け結合する材料において、摩擦溶接若しくは接着によって素材結合を行うことができる。素材同士で結合することもなく、また橋掛け結合することもない材料においては、形状係合式の結合を選ぶとよい。シールベローの種々の領域間の可能な結合形式は、例えばドイツ国の出版物の「Taschenbuch fuer den Maschinenbau 15. Auflage(機械工学ポケットブック、15版)」の387fページの部品結合(Bauteilverbindungen)の章に示してある。
シールベローの周壁領域の有利な実施態様では、周壁領域に少なくとも1つの補強部材を挿入してあり、該補強部材は有利には少なくとも一方のシール領域に近い、つまり隣接する部分に配置されている。これによって、一方のシール領域に対する結合箇所で周壁領域の形状安定性を達成している。異なる弾性を有する材料においては、柔らかい材料のたわみ変形に基づく機械的な強い応力負荷を補強部材によって軽減している。
周壁領域の補強部材に加えて、少なくとも一方のシール領域は少なくとも1つの補強部材を有しており、該補強部材は有利には周壁領域に近い部分に配置されている。周壁領域の補強部材とシール領域の補強部材とは、周壁領域とシール領域の領域との間の特に安定した結合部を形成している。これによって補強部材は、個別の構成部材の変形を効果的に防止していて、かつ周壁領域とシール領域との間の接触箇所の圧着力を高めている。補強部材は周壁領域及び/又はシール領域のプラスチックによって取り囲まれ、若しくはプラスチック内に埋め込まれ、場合によっては補強部材の周囲に加硫成形を施されていてよい。
補強部材はプラスチック及び/又は金属から成っていてよい。プラスチックから成る補強部材は、例えば湿気若しくは水分の多い環境で用いられるシールベローにおいて用いられる。車両の操舵領域での支承のためのボールジョイントのシールベローにはプラスチックから成る補強部材を用いてあり、該補強部材は耐食作用若しくは酸化防止作用を有している。金属から成る補強部材は、シールベロー及びボールジョイントを高い温度で使用する場合に用いられ、この場合にはプラスチックから成る補強部材は軟化作用に基づき不適切である。
補強部材はピンを中心として回転対称的に配置されている。これによって、ピン及び/又はジョイントケーシングにおけるシールすべき部分、及びシール領域と周壁領域との間の結合箇所におけるシールすべき部分の一様な安定性を達成している。
シールベローの有利な実施態様では、周壁領域及び/又はシール領域は少なくとも1つのシールリップを有しており、該シールリップはピン若しくはケーシングに対する密閉を可能にしている。シールリップは、例えば板ばねのようにボールジョイントのピン及び/又はケーシングに圧着されて、玉若しくはボールの支承領域内への汚れ若しくは水の侵入を阻止している。逆にシールリップによって、ボールジョイントケーシング内に入れられているグリース若しくは油はシールベローからの流出を防止されている。
ボールジョイントのピン及び/又はケーシングにおける密閉を特に確実に行うためには、少なくとも一方のシール領域に付加的なシール部材を重複のシール手段として設けてある。このような二重の密閉は、特に圧力の発生する場合に適している。
別の有利な実施態様では、少なくともピンとピン側のシール領域との間、及び/又はケーシングとケーシング側のシール領域との間に、少なくとも1つの中心位置決めリングを配置してある。該中心位置決めリングは、補強部材と同じように形成されていてよく、ボールジョイントのシールすべき面に対するシールベローの最適な位置決めを可能にしている。
有利には周壁領域はクロロプレンゴムから成っており、該クロロプレンゴムは有利には約50±10ショア硬さAを有している。クロロプレンゴムは耐薬品性、耐油性並びに耐候性であって、約−40℃まで弾性作用を有している。材料の弾性は、Aショア硬さの選択によって、周壁領域に最適な範囲に設定される。
シール領域には、HNBRのようなニトリルゴム若しくはフッ素ゴムを用いてあり、ニトリルゴム若しくはフッ素ゴムは有利には約70±10ショア硬さAを有している。このようなエラストマーは優れたシール特性を有し、適切な添加物によって滑り特性を実際の使用例に適合される。前記材料の著しい利点は、引っ張り及び圧縮に対する変形特性並びに高い耐熱性にある。
次に本発明の有利な実施例を図面に基づき説明する。図面において、
図1は、1つの補強部材及び組み合わされた1つの補強兼中心位置決め部材を有するシールゴム及び周壁ゴムを備えるシールベローのピン側のシール領域の断面図であり、
図2は、周壁ゴムに組み合わされた1つの補強兼中心位置決め部材を有するシールベローのピン側のシール領域の断面図であり、
図3乃至図6は、種々の実施例の中心位置決め部材を有するシールベローのピン側のシール領域の断面図であり、
図7及び図8は、ピン側の保護リングを有するシールベローのピン側のシール領域の断面図であり、かつ
図9は、ピン側の保護リング及び該保護リングに設けられた付加的な密閉部を有するシールベローのピン側のシール領域の断面図である。
図1は、シールベローのピン側のシール領域12の断面図である。シールベローは、ボールジョイントのピン6(一部分のみを示してある)に被せ嵌められている。ピン側のシール領域12はシールゴム1から成っており、シールゴムは次に挙げる特性、つまり引っ張り及び圧縮に対する良好な変形特性、ピン6の材料に対する低い摩擦値若しくは摩擦係数、摂氏−20度までの弾性作用、摂氏−40度までの耐破壊性若しくは破壊強さ、摂氏120度までの耐熱性若しくは熱安定性、並びに油及びグリースに対する耐性若しくは耐油性を有していたい。
シールゴム1は、ピン側での密閉のために半径方向でピンに向けられた3つのシールリップ8及び、ピン6の軸線方向でレバーアイ7に向けられた2つのシールリップを有している。シールリップ8は図1乃至図9では、作図を簡単にするために変形していない状態で示してあり、従って半径方向でも軸線方向でもピン6の領域内並びにレバーアイ7の領域内に突入している。ボールジョイントの内部は、レバーアイ7をピン6にねじ固定することによって隙間なく密に閉じられる。
周壁領域13の周壁ゴム2は図1の左側下方でシールゴム1と境界を接している、つまりシールゴムに接触している。図1には周壁領域13の付加部のみを示してあり、したがって膨らみの輪郭、つまり胴の張った輪郭は表されていない。周壁ゴム2はここではシールゴム1と異なる材料から成っている。周壁ゴム2は、耐候性を有し、摂氏−40度まで弾性的であり、約100℃まで熱に対して安定し、つまり耐熱性を有し、この場合に、約摂氏150度まで焼損若しくは焼き付きは生ぜず、さらに周壁ゴム(ジャケットラバー[jacket rubber])は油及びグリースに対する耐性を有していたい。シールゴム1と周壁ゴム2とは互いに接触面14で接触している。ボールジョイントの密な閉鎖は接触面14で、シールゴム1と周壁ゴム2との間の圧着圧力及び/又は接着或いは溶接によって行われる。
接触面14の領域でシールゴム1内に補強部材3を埋め込んであり、補強部材はアングル状若しくは山形の断面、つまりL字形の断面を有している。これに対応して周壁ゴム2内には、組み合わされた、つまり複数の機能を有する1つの補強兼中心位置決め部材5を埋め込んである。補強兼中心位置決め部材5は、該補強兼中心位置決め部材の部分領域を周壁ゴム2によって取り囲まれており、補強兼中心位置決め部材5の別の部分領域はピン6に向かって半径方向及び軸線方向に延びている。補強兼中心位置決め部材5はピン6の付加部に当接していて、ピンからの周壁領域の滑り落ちを防止している。補強兼中心位置決め部材5は周壁領域(外套領域)13をピン6に対して中心位置決めし、つまりセンタリングして、滑り落ちを防止し、さらに接触面14の領域で周壁領域13及びシール領域12の材料間の安定した密な結合を達成するために用いられている。
図2はピン側のシール領域12の、図1と同じ断面図である。図2に示す補強兼中心位置決め部材5は、図1と異なって形成されている。該補強兼中心位置決め部材5はピン3と軸線方向でのみ接触して、ピン6の付加部6.1を取り囲んでいない。これによって中心位置決めと同時に、ピン6に沿った周壁ゴム2の軸線方向の運動を可能にしている。
図3はシールベローのピン側のシール領域12の別の実施例を示している。ボールジョイントへのシールベローの取り付けに際して、ほぼ断面S字形の環状の中心位置決め部材11を円錐形のピン6上にピンの付加部まで被せ嵌めてある。次いで周壁領域13の周壁ゴム2をピン6及び中心位置決め部材11上に被せ嵌めてある。周壁ゴム2は中心位置決め部材11によって、ピン6に対して一定の間隔を置いて該ピンの周囲に保持されている。次の段階で、シールゴム1をピン6上に被せ嵌めてある。シールゴム1は周壁ゴム2と中心位置決め部材11との間の間隙内に押し込まれていて、これによって摩擦力に基づき保持されている。中心位置決め部材11はピン6の面に対してある程度のシール作用を生ぜしめている。しかしながらシールベローの主なシール若しくは密閉は、ピン6に対してピン側の3つのシールリップ8によって生ぜしめられ、かつレバーアイ7に対して2つのシールリップ8によって生ぜしめられる。両方の補強部材3,4は、シールゴム1と周壁ゴム2との間の接触箇所4でシールゴムと周壁ゴムとの気密な結合を生ぜしめている。両方の補強部材3,4は、それぞれシールゴム1若しくは周壁ゴム2内に埋め込まれていて、両方の補強部材3,4間のゴム材料に面圧を生ぜしめている。
図4には、シールベローの図3に示すシール領域12の変化例を示してある。シールゴム1において軸線方向でピン側のゴム材料を削減若しくは省略してある。これによって、半径方向に延びるシールリップの数は2つに減少しており、シールゴム1と中心位置決め部材11との間に中空室15が生じている。ピン6に接して形成された中空室15内には例えばグリースを充填してあり、グリースは付加的に該領域を密閉している。異なる実施例として中空室15内に潤滑材、例えば油を充填してよく、該潤滑材はシールゴム1とピン6との間の摩擦を減少させるようになっている。
図5及び図6は、ピン側のシール領域12のそれぞれ異なる別の実施例を示しており、該各シール領域は互いに異なる中心位置決め部材11を備えている。図4に示す実施例に対する相違点として、シールゴム1と周壁ゴム2との間の接触面14は全面的に、ピン6の縦軸線に対して平行に延びている。周壁ゴム2はレバーアイ7まで達している。これによって周壁ゴム2の1つのシールリップ9はレバーアイ7に密着しており、シールゴム1の3つのシールリップ8はボールジョイントの内室を密閉している。
図7及び図8は、ピン側のシール領域12のそれぞれ異なる別の実施例を示している。該両方の図面では、ピン6の段部6.1に保護リング11.1を装着してある。保護リング11.1は、ピン6と中心位置決め部材11との間を軸線方向にも半径方向にも延びていて、中心位置決め部材11の領域の摩擦、ひいては摩耗を減少させている。これによってシールベローは長い耐用年数を有している。
図8の実施例では、中心位置決め部材11はベロー側の中心位置決めリング11.2として形成されており、該中心位置決めリング(センタリングリング)は保護リング11.1に対する対向レース面(対向滑走面)を成している。これによって、相対的に回動運動可能な構成部材間の耐食性の正確な案内を達成している。ベロー側の中心位置決めリング11.2と保護リング11.1との間の摩擦の少ない相対回動は、材料の適切な組み合わせによって、例えば鋼対鋼の組み合わせによって達成されてよい。
図9には保護リング11.1の別の実施例を示してある。該保護リング11.1は、図7及び図8の保護リング11.1に比べて、円錐形のピン6の大きな部分領域にわたって延びていて、下側の部分に膨出部(膨らみ部)を有している。保護リング11.1の膨出部内に第2のシールゴム10を圧入してある。第2のシールゴム10は、ピン6におけるシールゴム1及び周壁ゴム2のシールリップ8,9に対する重複したシールとして機能している。
本発明の前述の構成は、前記実施例の組み合わせに限定されるものではなく、単独に用いることも、別の組み合わせで用いることも可能である。
本発明の実施例のシールベローのピン側のシール領域の断面図 本発明の別の実施例のシールベローのピン側のシール領域の断面図 本発明のさらに別の実施例のシールベローのピン側のシール領域の断面図 本発明のさらに別の実施例のシールベローのピン側のシール領域の断面図 本発明のさらに別の実施例のシールベローのピン側のシール領域の断面図 本発明のさらに別の実施例のシールベローのピン側のシール領域の断面図 本発明のさらに別の実施例のシールベローのピン側のシール領域の断面図 本発明のさらに別の実施例のシールベローのピン側のシール領域の断面図 本発明のさらに別の実施例のシールベローのピン側のシール領域の断面図
符号の説明
1 シールゴム、 2 周壁ゴム、 3,4 補強部材、 5 補強兼中心位置決め部材、 6 ピン、 6.1 段部、 7 レバーアイ、 8,9 シールリップ、 10 シールゴム、 11 中心位置決め部材、 11.1 保護リング、 11.2 中心位置決めリング、 12 シール領域、 13 周壁領域、 14 接触面、 15 中空室

Claims (13)

  1. ボールジョイントのシールベローであって、ボールジョイントはボール、該ボールから延びるピン(6)、及び前記ボールを受容するケーシングから成っており、この場合にシールベローは前記ピン(6)と前記ケーシングとの間を延びていて、ピン側のシール領域(12)、周壁領域(13)及びケーシング側のシール領域を有しており、前記周壁領域(13)はエラストマー性の材料から成っている形式のものにおいて、
    シールベローのピン側のシール領域(12)は、シールベローの周壁領域(13)に用いられる材料と異なる材料から成っていることを特徴とする、ボールジョイントのシールベロー。
  2. ピン側のシール領域(12)に用いられる材料はエラストマーである請求項1に記載のシールベロー。
  3. ピン側のシール領域(12)もケーシング側のシール領域も、シールベローの周壁領域(13)の材料と異なるエラストマー性の材料から成っている請求項1又は2に記載のシールベロー。
  4. 少なくとも1つのシール領域(12)、有利には両方のシール領域は、周壁領域(13)に対する摩擦力結合部及び/又は形状結合部、及び/又は素材結合部を有している請求項1から3のいずれか1項に記載のシールベロー。
  5. 周壁領域(13)は少なくとも1つの補強部材(4)を有しており、該補強部材は有利には少なくとも1つのシール領域(12)の近傍に配置されている請求項1から4のいずれか1項に記載のシールベロー。
  6. 少なくとも1つのシール領域(12)は少なくとも1つの補強部材(3)を有しており、該補強部材は有利には周壁領域(13)の近傍に配置されている請求項1から5のいずれか1項に記載のシールベロー。
  7. 補強部材(3,4)はプラスチック及び/又は金属から成っている請求項5又は6に記載のシールベロー。
  8. 補強部材(3,4)はピン(6)を中心として回転対称的に配置されている請求項7に記載のシールベロー。
  9. 周壁領域(13)及び/又はシール領域(12)は少なくとも1つのシールリップ(8,9)を有しており、該シールリップはボールジョイント内部をピン(6)の側若しくはケーシングの側で密閉している請求項1から8のいずれか1項に記載のシールベロー。
  10. 少なくとも1つのシール領域(12)に追加的なシール部材(10)を設けてある請求項1から9のいずれか1項に記載のシールベロー。
  11. 少なくともピン(6)とピン側のシール領域(12)との間、及び/又はケーシングとケーシング側のシール領域との間に、少なくとも1つの中心位置決めリング(11)を設けてある請求項1から10のいずれか1項に記載のシールベロー。
  12. 周壁領域(13)は、有利には約50±10ショア硬さAを有するクロロプレンゴムから成っている請求項1から11のいずれか1項に記載のシールベロー。
  13. 少なくとも1つのシール領域(12)は、有利には約70±10ショア硬さAを有するニトリルゴムから成っている請求項1から12のいずれか1項に記載のシールベロー。
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