JP2007232044A - ブーツ取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャフトのシール溝、ブーツの小径部の内径面、及びブーツバンド(ブーツクランプ)の各寸法精度の組み合わせによらずに安定し、良好なシール性能が得られるブーツ取付構造を提供する。
【解決手段】等速自在継手の内側継手部材に連結されたシャフト9と、等速自在継手用ブーツ1との間のブーツ取付構造である。シャフト9のブーツ取付部22の外周面に、ブーツ1の硬度よりも低い硬度の弾性体21を設ける。弾性体21を介してブーツ1のシャフト装着部11を外嵌する。弾性体21を吹き付け塗布によりブーツ取付部22の外周面に形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブーツ取付構造に関し、特に、等速自在継手の内側継手部材に連結されたシャフトと、等速自在継手用ブーツとの間のブーツ取付構造に関するものである。
自動車や各種産業機械における動力の伝達に用いられる等速自在継手には、継手内部への塵埃等の異物侵入防止や継手内部に封入されたグリースの漏れ防止を目的として、蛇腹状のブーツが装着される。
この種のブーツ106は例えば図3及び図4に示すように、等速自在継手100の外輪101に固定される大径部102と、内輪103から延びるシャフト104に固定される小径部105と、大径部102と小径部105との間に設けられ、谷と山とが交互に形成された蛇腹部108とを有する。そして、大径部102と小径部105とはそれぞれブーツバンド109が装着されることによって固定される。
すなわち、大径部102の外周面及び小径部105の外周面にはそれぞれバンド装着用溝110、111が設けられ、各溝110、111にブーツバンド109、109が嵌合される。また、シャフト104のブーツ取付部には、ブーツ溝112と、このブーツ溝112の両側の突起(周方向突起部)113、113とが設けられている。
前記のように構成されたブーツ取付構造において、ブーツバンド109の締め付けによって、突起113、113をブーツの小径部105の一部に食い込ませると共に、シャフト104のブーツ取付部に設けられたブーツ溝112にブーツ小径部105を嵌合させるようにしてシャフト104とブーツとのシール性を高めている。
また、従来では、シール性の向上を図るために、ブーツ小径部を二層構造としたものがある(特許文献1)。すなわち、この特許文献1に記載のものは、ブーツ小径部の外周層と内周層との硬度に差を設け、内周層を低硬度の材料とするとともに、ブーツ取付部に嵌合するためのシールリップを内周層に形成することにより、シャフトのブーツ取付部とブーツとの密着性を高めていた。また、シャフトのブーツ取付部とブーツとの間にOリングを設けてシール性の向上を図るようにしたものもある(特許文献2)。
特開平11−13883号公報 実開平5−45251号公報
しかしながら、引用文献1に記載のものでは、外周層と内周層とが一体的に構成されており、内周層に形成されたシールリップをブーツ取付部の所定の位置に装着することになるので、ブーツとシャフトとの組み合わせが限定的となる。すなわち、シャフトとブーツとのシール性は、シャフトに設けられたブーツ溝の形状及びこれに嵌合するブーツの内周面の寸法精度やブーツバンド寸法によって決定される締め付け力に敏感であるため、各部材の寸法公差がシール性に影響を与えることになる。従って、引用文献1のものでは、ブーツとシャフトとの組み合わせによっては、十分にシール性を高めることができなかった。また、引用文献2に記載のものでは、ブーツ取付部とブーツの内周に、Oリングを嵌合させるための溝を形成しなければならないため生産性に劣り、溝の寸法精度やOリングの材質によってはシール性が劣る場合もあった。
本発明は、上記課題に鑑みて、シャフトのシール溝、ブーツの小径部の内径面、及びブーツバンド(ブーツクランプ)の各寸法精度の組み合わせによらずに安定し、良好なシール性能が得られるブーツ取付構造を提供する。
本発明のシール構造は、等速自在継手の内側継手部材に連結されたシャフトと、このシャフトに装着されるブーツとのブーツ取付構造であって、前記シャフトのブーツ取付部の外周面に、前記ブーツの硬度よりも低い硬度の弾性体を設け、この弾性体を介して前記ブーツのシャフト装着部を外嵌する。
シャフトのブーツ取付部の外周面に、ブーツの硬度より低い硬度の弾性体を設けることにより、ブーツ取付時には、前記弾性体が、ブーツ小径部を介してシャフトのブーツ取付部側に押圧されて弾性変形して、ブーツ取付部に密接する。
前記弾性体を吹き付け塗布によりブーツ取付部の外周面に形成することができる。
本発明は、前記弾性体が、シャフトのブーツ取付部側に押圧されて弾性変形してブーツ取付部に密接するので、安定して良好なシール性能が得られる。また、ブーツ取付部とブーツとの間に弾性体を介することにより、ブーツ側にシールリップ等の突起部を設ける必要がなくなる。このため、ブーツの形状を変更してシール性の向上を図る必要がなく、既存のブーツ及びシャフトを使用することができ、コストの低減を図ることができる。しかも、シールリップをシャフト側の溝に対応させて装着する必要がない。このため、シャフト、ブーツ、ブーツバンドの組み合わせによらず、安定して良好なシール性能が得られる。さらに、装着方法としては、まず、シャフトのブーツ取付部に弾性体を装着した後、ブーツをこの弾性体の上に装着することになる。このため、ブーツやシャフトに多少のサイズ相違があっても、この弾性体を変更することによって対応が可能であり、シール性を確保することができる。すなわち、ブーツとシャフトとの関係を精度よく形成する必要がなく、組立性の向上及びコスト低減を図ることができる。
前記弾性体を吹き付け塗布により形成することができるので、シャフトのブーツ取付部にこの弾性体を密着させることができ、シール性の向上を一層図ることができる。
以下本発明の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態のシール構造が使用された等速自在継手2と等速自在継手用ブーツ1を示し、この等速自在継手2は、内周面に複数の案内溝(トラック溝)3を軸方向に形成した外側継手部材としての外輪4と、外周面に複数の案内溝(トラック溝)5を形成した内側継手部材としての内輪6と、外輪4の案内溝3と内輪6の案内溝5とで協働して形成されるボールトラックに配される複数のボール7と、ボール7を収容するためのポケット8aを有するケージ8等から構成される。また、内輪6の内周にセレーションやスプライン等のトルク伝達手段を介してシャフト9を結合している。
なお、等速自在継手2としては、この等速自在継手用ブーツ1を取付けることができるものであればよいので、固定式等速自在継手であっても、摺動式等速自在継手であってもよい。
等速自在継手用ブーツ1は、例えば、エステル系、オレフィン系、ウレタン系、アミド系、スチレン系等の熱可塑性エラストマーにて形成される。熱可塑性エラストマーは樹脂とゴムの中間の性質を持っている。熱可塑性エラストマーは、弾性体でありながら、熱可塑性樹脂の通常の成形機にて加工することができる。
等速自在継手用ブーツ1は、等速自在継手2の外側継手部材(外輪4)の開口端部に装着される大径部10と、等速自在継手2の内側継手部材(内輪6)に連結されたシャフト9に装着される小径部11と、大径部10と小径部11との間に設けられ、軸方向に沿って交互に配設される山部12と谷部13とを有する蛇腹部14とを備える。山部12と谷部13とは傾斜部15にて連結されている。
外輪4の開口部側の外周面に周方向切欠きからなるブーツ取付部16が設けられ、このブーツ取付部16に大径部10が外嵌される。そして、大径部10の外周面に形成されたバンド装着用溝17にブーツバンド(ブーツクランプ)18を嵌着することによって、大径部10を外輪4に固定している。
シャフト9には、外輪4から所定量突出した位置に、図1と図2に示すように、周方向に沿ったブーツ取付用凹溝20を有するブーツ取付部22が設けられ、小径部11がブーツ取付部22に外嵌される。ブーツ取付用凹溝20の開口端(軸方向端)に周方向突起部(突起)23、24が設けられている。この周方向突起部23、24は、その外径寸法が同一であって、ブーツ取付部22の外径寸法よりも大きく設定している。また、周方向突起部23、24の外周面23a、24aの幅寸法(軸方向長さ)は同一に設定されている。
ブーツ取付部22とブーツ小径部11との間には、ブーツ1とシャフト9とのシール性を向上させる弾性体21を設けている。前記弾性体21は、環状のゴム部材であり、ブーツ小径部11より硬度が低い材質のゴム部材であって、例えばクロロプレンゴムから構成される。この場合、ブーツ小径部11の硬度が40〜50Hs(JIS D)であり、弾性体21の硬度が30〜90Hs(JIS A)である。なお、弾性体21の幅寸法(軸方向長さ)は、ブーツ1の小径部11の軸方向長さに応じた寸法としている。また、弾性体21の肉厚としては、例えば、硬度が60Hsのときに、1mm〜3mm程度に設定される。
そして、前記弾性体21がブーツ取付部22に外嵌され、ブーツ小径部11がブーツ取付部22に外嵌された状態で、バンド装着用溝19にブーツバンド18を嵌着することによって、小径部11をシャフト9に固定している。この場合、図2に示すように、弾性体21がブーツ小径部11を介してシャフト9のブーツ取付部22側に押圧され、弾性体21に周方向突起部23、24が食い込んだ状態で、弾性体21がブーツ取付部22に圧接する。
この場合、弾性体21の硬度が30〜90Hs(JIS A)程度に設定されることによって、安定した密着性を奏することができる。しかしながら、硬度が90Hs(JIS A)よりも大きければ、弾性力不足となり、また、30Hs(JIS A)よりも小さければ、柔らかすぎて密着性に劣る。
このように、本発明のブーツ取付構造では、シャフト9のブーツ取付部22の外周面にブーツ1の硬度より低い硬度の弾性体21を設けることにより、ブーツ取付時には、前記弾性体21が、ブーツ小径部11を介してシャフト1のブーツ取付部側に押圧されて弾性変形して、ブーツ取付部22に密接する。
前記弾性体21が、シャフト9のブーツ取付部側に押圧されて弾性変形してブーツ取付部22に密接するので、安定して良好なシール性能が得られる。また、ブーツ取付部22とブーツ1との間に弾性体21を介することにより、ブーツ側にシールリップ等の突起部を設ける必要がなくなる。このため、ブーツ1の形状を変更してシール性の向上を図る必要がなく、既存のブーツ1及びシャフト9を使用することができ、コストの低減を図ることができる。しかも、シールリップをシャフト側の溝に対応させて装着する必要がない。このため、シャフト9、ブーツ1、ブーツバンド18の組み合わせによらず、安定して良好なシール性能が得られる。さらに、装着方法としては、まず、シャフト9のブーツ取付部22に弾性体21を装着した後、ブーツ1をこの弾性体21の上に装着することになる。このため、ブーツ1やシャフト9に多少のサイズ相違があっても、この弾性体21を変更することによって対応が可能であり、シール性を確保することができる。すなわち、ブーツ1とシャフト9との関係を精度よく形成する必要がなく、組立性の向上及びコスト低減を図ることができる。
また、前記弾性体21としては、吹き付け塗布により形成することができる。このように、吹き付け塗布により形成すれば、シャフトのブーツ取付部にこの弾性体を密着させることができ、シール性の向上を一層図ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、弾性体21の材料としては、クロロプレンゴム以外にニトリルゴムやウレタンゴム等であってもよい。すなわち、弾性体21は、使用される環境に対応することができて、ブーツバンドにて締付られた際に、弾性変形してシャフト9のブーツ取付部に密着できるものであればよい。また、ブーツ材料は、疲労性や摩耗性等の耐久性、耐熱老化性、耐油性等に優れる熱可塑性エラストマーが好ましいが、クロロプレン等のゴム材料であってもよい。
前記実施形態では、一対の周方向突起部23、24を設けているが、このような周方向突起部23、24を省略してもよく、さらには、ブーツ取付用凹溝20を省略してもよい。
本発明の第1実施形態を示すシール構造を使用した等速自在継手と等速自在継手用ブーツの縦断面図である。 前記等速自在継手用ブーツの要部拡大断面図である。 従来のシール構造を使用した等速自在継手と等速自在継手用ブーツの縦断面図である。 従来の等速自在継手用ブーツの要部拡大断面図である。
符号の説明
1 等速自在継手用ブーツ
2 等速自在継手
3 案内溝
4 外輪
5 案内溝
6 内輪
7 ボール
8 ケージ
8a ポケット
9 シャフト
10 大径部
11 小径部
14 蛇腹部
16 ブーツ取付部
17 バンド装着用溝
18 ブーツバンド
19 バンド装着用溝
20 ブーツ取付用凹溝
21 弾性体
22 ブーツ取付部
23 周方向突起部
24 周方向突起部
100 等速自在継手
101 外輪
102 大径部
103 内輪
104 シャフト
105 小径部
108 蛇腹部
109 ブーツバンド
110 バンド装着用溝
111 バンド装着用溝
112 ブーツ溝
113 突起
114 ブーツ取付部

Claims (2)

  1. 等速自在継手の内側継手部材に連結されたシャフトと、このシャフトに装着されるブーツとのブーツ取付構造であって、
    前記シャフトのブーツ取付部の外周面に、前記ブーツの硬度よりも低い硬度の弾性体を設け、この弾性体を介して前記ブーツのシャフト装着部を外嵌することを特徴とするブーツ取付構造。
  2. 前記弾性体を吹き付け塗布によりブーツ取付部の外周面に形成したことを特徴とする請求項1のブーツ取付構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010151175A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Fukoku Co Ltd 等速ジョイント用樹脂製ブーツ

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