JP2007515275A - 粒子状物質 - Google Patents

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Abstract

噴霧法によって製造された新奇の粒子状物質は、少なくとも80%の同じ形態の粒子を有する。該粒子状物質は、また、1.2以下の単分散指標を有する。好ましい粒子状物質において、該粒子は、第1成分がマトリクス材料であり、第2成分が前記第1成分により保持される活性成分である少なくとも二つの成分を有する。こうした粒子状物質を製造する方法も、また、開示される。

Description

本発明は粒子状物質および粒子状物質を製造する方法に関する。
粒子状物質は、幅広い用途において有用性が見出されてきた。例えば、カプセル化芳香剤および調味料(感覚刺激反応物)は、食品/栄養物、ホームケア、例えば洗濯、およびパーソナルケア(化粧品を含む)分野において広く用いられている。殺生剤などの他のカプセル化活性剤は、農業および衛生分野で広く用いられている。活性成分の遅効性または徐効性放出を可能とするカプセル化医薬製剤も、広く用いられてきている。電子材料における新規用途も、また、重大な関心を生み出しつつある。
活性成分が担体またはマトリクス材料内にカプセル化される粒子状物質は、活性剤を簡単に取り扱うこと、および活性剤がその効力を及ぼすことを可能とするために、分散または放出しようとする使用中の他のシステム内に容易に組み込むことを可能とする。従って、必要とされるまでの活性剤の有効な保護、長い貯蔵寿命、サイズおよび密度、および活性剤の徐効性または段階的な放出は、こうした粒子状物質が商業的に魅力あるものかどうかという点できわめて重要な因子である。例えば、広い粒径範囲は、粒子、従って用いられている活性剤の不良分散/溶解をもたらすことが可能であり、または混合物、例えば洗濯用粉末中の他の粒子状物質から活性成分を含有する粒子状物質の析出は、用いられている活性剤の一様な分散に有害であるであろう。
こうした粒子状物質は、一般に、液体前駆体を噴霧し、前駆体に応じてそれを乾燥するかまたはそれを冷却して粒子状物質を形成することにより、液体前駆体から製造される。液体前駆体は、一般的に、活性成分が中で分散されるポリマーマトリクス材料の融解生成物であることが可能であり、その場合に、噴霧物質は冷却されて、それが飛行中に少なくとも部分的に固化して実質的に球状の粒子を形成することを引き起こす。あるいは、液体前駆体はマトリクス材料および活性成分を含有する溶液または乳化液であることが可能であり、それは、それを乾燥するため、または飛行中に粒子を形成するために十分な一部の他の相変化を引き起こすための熱などの条件にさらされる。
噴霧乾燥機または冷却機は周知であり、一般的に、液体前駆体が噴霧装置により中に噴霧されると共に、液滴が中で並流または向流いずれかのガス流にさらされて、液滴における少なくとも部分的な相変化を達成する塔からなる。一般的に用いられる噴霧装置は、単一流体ノズル、2流体空気ノズルおよび高速回転ディスク噴霧装置である。こうした噴霧乾燥機/噴霧装置の例は、US−B−5545360、US−B−564530、US−B−6531444、およびUS−A1−2002/0071871に見出すことができる。しかし、こうした噴霧装置は、有意な微細物の割合、すなわち、30ミクロン未満の粒径を有する粒子を含む、比較的広い粒径分布を生みだす傾向がある。篩、サイクロ(登録商標)ンなどを用いて粒子を分級することにより粒径分布を高めることは可能であるが、こうした技術の使用は、粒子状物質を製造するコストを有意に増加させる。
他の形態の装置は、違った技術を用いて、粒径範囲が比較的狭い、すなわち、粒子が実質的に単分散されていると言われる粒子状物質を製造する。これらの技術には、噴霧化しようとする液体に変動圧力をかけ、液噴流を機械的にまたは音響的にかき乱してそれらをバラバラに壊して液滴とすることが含まれる。こうした装置の例は、US−A−4585167、GB−A−1454597、EP−A−86704、EP−A−320153およびWO94/20204に見出すことができる。こうした装置は、主として、溶融硝酸アンモニウムなどの溶融前駆体から比較的大きな小球を形成するために用いられてきている。
比較的狭い粒径分布を有する粒子状物質は、比較的広い粒径分布を有する粒子状物質に対して利点を有することが可能である。例えば、比較的狭い粒径分布を有する粒子状物質は埃っぽくない傾向にあり、自由流れ性でより簡単に計量され、取り扱いはより安全である。しかし、出願者は、比較的狭い粒径分布を有する粒子状物質によってさえ、粒子を使用中の液体中に分散することにおいて大きな困難に出会うことが可能であることを見出してきた。加えて、使用中の液体による粒子の濡れ、および活性成分の放出は、しばしば極めて可変的である。それらの変数は、それらが農作物補助剤、インスタント食品および洗濯製品などの用途における活性成分の不良または不完全放出を引き起こすことが可能であるので、多くの用途において不利であるか、または脱臭剤/抗発汗剤用途において好ましくない残留物を残す。これらの論点は、これまで対応されてきたようには思われない。
出願者が行ってきた調査では、問題は混合形態の公知の粒子状物質における存在のせいで起こることを示してきた。これに対する例外は、溶融前駆体材料を噴霧冷却することにより生みだされる粒子状物質であり、溶融液滴における表面張力効果は実質的に球状形態を生みだす傾向がある。しかし、噴霧乾燥により形成される粒子状物質において、出願者は、各形態の混合物が粒子状物質中に存在することを見出してきた。見出されてきた形態は:
球状
中空球状
粗球状
セノスフェア
詰まった多孔質網状組織
である。
各形態は以下にさらに詳細に記載される。出願者は、粒子密度および粒子からの活性成分の放出が粒子の形態に応じて決まることを見出してきた。従って、粒子状物質における有意な量の異なる形態の存在は、その状況が比較的幅広い粒径の存在により悪化する活性成分の均一でない放出をもたらす。実質的に均質な粒子状物質においてさえ、物質の分散性および溶解は均一でない。
出願者は、驚くことに、1を超える形態を生成することができる場合に、粒子が生成される製造方法およびパラメータの選択により、選択された形態を有する粒子状物質を製造することが可能であることを見出してきた。
従って、粒子が実質的に単分散であり、実質的に同じ形態を有する噴霧法により製造される粒子状物質を提供することは、本発明の目的である。
粒子が単分散であり、実質的に同じ形態を有する粒子状物質を製造するための方法を提供することは、本発明の別の目的である。
本発明の第1態様により、噴霧法によって製造される粒子状物質は、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、さらに特定的に少なくとも95%の同じ形態の粒子を有し、該粒子状物質は1.2以下、好ましくは1.0以下、さらに特定的に0.6以下の単分散指標を有する。
本発明の第2態様により、噴霧法によって製造される粒子状物質は、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、さらに特定的に少なくとも95%の同じ形態の粒子を有し、該粒子は、第1成分が少なくとも一つのマトリクス材料であり、第2成分が前記第1成分により保持される少なくとも一つの活性成分である少なくとも二つの成分を有すると共に、該粒子状物質は1.2以下、好ましくは1.0以下、さらに特定的に0.6以下の単分散指標を有する。
前述の形態のすべては本発明の粒子状物質において生成することができるが、粒子が中空球状、粗球状、セノスフェアおよび詰まった多孔質網状組織形態から選択される形態を有することは好ましい。
単分散指標(MDI)は以下のように決定される。
Figure 2007515275
MDI=(粒径90%)−(粒径10%)/(粒径50%)
式中:
(粒径90%)はそれより下に粒子の90体積または重量%が位置する粒径であり、
(粒径10%)はそれより下に粒子の10体積または重量%が位置する粒径であり、および
(粒径50%)はそれより下に粒子の50体積または重量%が位置する粒径である。
理想的には、MDIはできるだけ小さくあり好ましくはゼロに近づくが、現実には、本発明による粒子状物質は0.05よりも大きいMDIを有し、さらに一般的には0.1より大きく、通常0.2よりも大きい。
好ましくは、本発明による粒子状物質は、実質的にすべて同じ形態である粒子を含む、すなわち、実質的に100%の粒子が一つの特定の形態からなる。
好ましくは、本発明による粒子状物質は、体積により測定されようが重量により測定されようが50ミクロン〜3000ミクロンの範囲にある平均粒径を有する粒子を含む。平均粒径範囲の下端は、50ミクロン、さらに好ましくは100ミクロンである。平均粒径範囲の上端は、3000ミクロン、さらに好ましくは2000ミクロン、さらに特定的に1000ミクロンである。好ましくは、粒子状物質は100ミクロン〜600ミクロン、さらに特定的に200ミクロン〜500ミクロンの範囲にある平均粒径を有する粒子を含む。好ましくは、平均粒径は体積平均粒径を指す。形態が球状である場合に、平均粒径は本質的に粒子の径を指す。他の形態に対して、平均粒径はその形態にある物質が球状形態をとる場合に有するであろう等価の球状径を指す。
好ましくは、本発明による粒子状物質は本質的に塵埃なしであり、このことは、それが本質的に20ミクロン未満の体積平均粒径を有するいかなる粒子をも含有せず、さらに好ましくは、それが本質的に50ミクロン未満の粒径を有するいかなる粒子をも含有せず、とりわけ、それが本質的に80ミクロン未満の体積平均粒径を有するいかなる粒子をも含有しないことを意味する。本質的に塵埃なしである粒子状物質へのこの言及が、製造される粒子状物質に対するものであることは理解される。換言すれば、本発明による粒子状物質を次の処理段階にかけて微細物を除去することは必要でない。
本発明による粒子状物質において、均質ならば粒子、または不均質ならば粒子の第1成分および第2成分は、粒子状物質が用いられようとする用途に応じて広い範囲の材料から選択することが可能である。
粒子が不均質である場合に、第1成分がそれらから選択される材料は、第2成分がそれにより保持されて、例えばカプセル化または一緒に結合することを通して個々の粒子を形成することを可能とする。
一部の用途において、第1成分は、第2成分が中に保持される隙間を有する物的網状組織を形成する。こうしたマトリクスは、無機または有機結晶構造であることが可能であるか、または非晶質またはガラス様構造であることが可能である。こうしたマトリクスの例には、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、炭酸塩などの無機塩、および乳糖、でんぷん、砂糖および有機酸などの有機材料が挙げられる。
多くの用途において、粒子は生体適合性でなければならない。特に、粒子が不均質である場合に、第1成分は生体適合性でなければならない。「生体適合性」とは、本発明による粒子状物質を含有する製品の使用者が悪影響を全く経験しないことを意味する。こうした使用の例には、食品、パーソナルケアおよびホームケア用途におけるカプセル化感覚刺激反応物の使用が挙げられる。
第1成分としての使用に適する生体適合性材料は、砂糖、多糖類、でんぷんおよびグリセリド、とりわけジ−およびトリ−グリセリドから選択することが可能である。こうした材料はまた膜形成性である。
他の用途は、粒子材料が、または非均質の場合に第1成分の材料が膜形成性であることを必要とすることが可能である。こうした材料の例には、それら互いとの、またはラテックス、ワックス、脂肪、脂質、および生物高分子などの他の材料との混合物を含むポリ酢酸ビニルおよびエチレン・酢酸ビニルコポリマーが挙げられる。
本発明による粒子状物質において、粒子が不均質である場合に、粒子の第2成分は、粒子状物質が用いられようとする用途に応じて広い範囲の材料から選択することが可能である。第2成分が選択される材料は、少なくとも粒子中、および粒子がそれらから誘導される前駆体配合物中での第1成分との反応により、実質的に悪影響を及ぼさないという意味において第1成分に適合する。
本発明による粒子状物質において、粒子の第2成分は、感覚刺激反応物、無機微細酸化物などのナノスケール充填剤、触媒、皮膚効用剤、栄養物、ヒドロゲルなどの反応性ポリマーから選択することが可能である。
芳香剤および調味料条件において、好ましい感覚刺激反応物成分には、カプセル化により提供される保護なしでは最も攻撃を受けやすいもの、例えば、高揮発性分子、芳香油、および漂白剤含有洗剤中に用いられる場合に酸化作用を受けやすい芳香剤化学物質が挙げられる。
ヒドロゲルは、液体を吸収し膨らむポリマーである。ポリマー鎖はもつれて、マイクロスポンジに類似の多孔質網状組織を形成する。ヒドロゲル粒子は活性成分を吸収するために用いられ、次に、マトリクス材料中に分散され、噴霧工程にかけられて本発明による粒子状物質を形成する。ヒドロゲルを形成するポリマーは、一般的に、ヒドロキシル、アミン、アミド、エーテル、カルボン酸塩または硫酸塩基、またはこうした基の組合せを含有する。こうしたポリマーの典型的な例には、α,β−ポリ(N−2−ヒドロキシエチル)−DL−アスパルトアミドがある。
本発明による粒子状物質において、粒子が不均質である場合に、粒子の第2成分は、それ自体、2次または高次構造粒子であることが可能である。例えば、第2成分は、マトリクスによりカプセル化されてコア・シェル粒子を形成することが可能である。マトリクス材料の例には、マルトデキストリン、でんぷん、砂糖、多糖類および脂肪が挙げられる。
さらに一般的に、マトリクス形成性材料の例には:
EP0922449A2、US5,185,176;4,977,252;3,971,852、EP0550067に記載されているような、でんぷん、化学的および/または物理的に改質されたでんぷん、他の炭水化物および/またはポリオールを含有するでんぷん系(また、Modified Starches:Properties and Uses,O.B.Wurzburg,editor,CRC Press,Boca Raton,Florida(1986).).でんぷん/油複合材(US5,882,713および5,676,994);
セルロースおよびセルロース誘導体(例えば、ヒドロキシプロピル・セルロース、カルボキシメチル・セルロース)、アルギン酸エステル、アルギン酸、カラゲナン、寒天、ペクチン酸、植物ゴムまたは浸出ゴム(例えば、アラビアゴム、トラガカント、ガティガム);ヘミセルロース(D−キシラン、L−アラビノ−D−キシラン、D−マンナン、D−ガラクト−D−マンナンおよびD−グルコ−D−マンナン);
シクロデキストリンおよびそれらの誘導体;
ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸およびその誘導体、ポリアクリルアミド、ポリ(エチレンオキシド)、スチレン無水マレイン酸コポリマー、ポリ(ビニルスルホン酸)(例えば、US4,209,417;4,339,356;3,576,760を参照すること).他の合成材料には、ポリウレタン、ポリ尿素、メラミン樹脂、メラミン/尿素樹脂が挙げられる。
ゼラチン、大豆蛋白、乳漿蛋白、ゼラチン/アラビアゴム;および
活性剤をシリカ、クレー、ゼオライトなどの無機粒子中に吸収し、次に、上述のあらゆる高分子系により被覆するもの(例えば、WO02/064725、WO01/40430A1を参照すること);
が挙げられる。
活性剤の例には;
接着剤、油、潤滑剤、脂肪、芳香剤、調味料、着色剤、ビタミン、医薬品、無機または有機充填剤、インク、日焼け止め剤、湿潤剤、害虫駆除または抗真菌剤機能を発揮する殺生剤または混合物、抗菌性材料、油田添加剤、柔軟材などの洗濯添加剤、酵素、化粧材料、脱臭剤、髪コンディショナーおよび皮膚コンディショナー、
が挙げられる。
これらの例は、全部を網羅したわけではないが、しかし、本発明の広い用途を示すように意図されている。
好ましくは、本発明による粒子状物質において、粒子が不均質である場合に、第2成分が粒子の25wt%〜55wt%、さらに好ましくは30wt%〜50wt%間を含む。
本発明の好ましい実施形態は、粒子が不均質である場合に、砂糖、多糖類、でんぷんおよびグリセリド、とりわけジ−およびトリ−グリセリドから選択される少なくとも一つのマトリクス材料である第1成分、および前記第1成分により保持される少なくとも一つの活性成分であり、感覚刺激反応物である第2成分を含む。
本発明の別の好ましい実施形態は、粒子が不均質である場合に、少なくとも一つの膜形成性高分子マトリクス材料である第1成分を含む。
用途の観点から、粒子の遅い溶解および/またはその中の活性成分の分散は、膜形成性材料および形態、すなわち、球状、中空球状およびセノスフェアを選択することにより達成することが可能であり;粒子の適度の溶解および/またはその中の活性成分の分散は、侵食機構に適する形態、すなわち、粗球状を有する粒子を選択することにより達成することが可能であり、および粒子の速い溶解および/またはその中の活性成分の分散は、詰められた多孔質網状組織形態を選択することにより達成することが可能である。
本発明の別の態様により、本発明による粒子状物質は、該粒子状物質用の前駆体配合物を含む液体塊から一連の互いに分岐する噴流を発射し、噴流を撹乱してそれらを***させ狭い粒径分布の液滴流を引き起こし、一連の得られる液滴流をガス流と接触させて各流れの中の液滴の凝集を減少させ、および液滴が飛行中に少なくとも部分的に固化することを引き起こすかまたは可能とすることにより製造され、該前駆体配合物は800kg/m3〜1700kg/m3、さらに好ましくは1000kg/m3〜1700kg/m3の範囲にある密度、0.01Pa.s〜1Pa.s、さらに好ましくは0.06Pa.s〜1Pa.sの範囲にある粘度、および0.01N/m〜0.72N/mさらに好ましくは0.02N/m〜0.72N/m範囲にある表面張力、および0.005〜2.5、さらに特定的に0.008〜1の範囲にあるオーネゾルゲ数(Ohn)を有すると共に、液噴流は10〜5000、さらに特定的に10〜2000の範囲にあるレイノルズ数(Rej)を有する。
本方法を行うことが可能である工程および装置は、本明細書において参考のためその全体を包含するWO94/20204に詳細に記載されている。
前駆体配合物の粘度は、通常、ゼロ剪断速度で測定されるが、しかし、それは、それが0.1Pa.s.よりも高い場合にそこを通してそれが通過して噴流を形成するノズルの壁剪断速度で測定することが可能である。
前駆体配合物のウエーバー数は、300〜3000の範囲にある。
本発明の方法は、50ミクロン〜3000ミクロンの範囲にある体積平均液滴粒径を有する液滴を製造する。
WO94/20204に記載されているように、分岐噴流は、機械的または音響的振動により撹乱されてそれらの***を引き起こすことが可能である。本発明による方法において、分岐噴流は、好ましくは音響振動により撹乱されてそれらの***を引き起こす。好ましくは、液体生成のために用いられるウエーバー周波数(fw)は、0.5kHz〜100kHzの範囲にある。好ましくは、噴流における流れは層流である。
本発明の方法の好ましい実施形態は、粒子が不均質であり、および第1成分が砂糖、多糖類、でんぷんおよびグリセリド、とりわけジ−およびトリ−グリセリドから選択される少なくとも一つのマトリクス材料である場合に、10〜5000の範囲にあるRejを有する液噴流を含むと共に、液滴は2kHz〜15kHzの範囲にあるfwを用いて生成される。
本発明の方法の別の好ましい実施形態は、粒子が不均質であり、および第1成分が少なくとも一つの膜形成性高分子マトリクス材料である場合に、10〜100の範囲にあるRejを有する液噴流を含むと共に、液滴は10kHz〜100kHzの範囲にあるfwを用いて生成される。
本発明の方法のなお別の好ましい実施形態は、粒子が不均質であり、物的網状組織が形成される場合に、10〜1000の範囲にあるRejを有する液噴流を含むと共に、液滴は2kHz〜50kHzの範囲にあるfwを用いて生成される。
本発明は、今、添付図面を参照して一例としてのみ説明される。
形態は、上述のように、
球状
中空球状
粗球状
セノスフェア
詰まった多孔質網状組織
として識別される。
図1に関して、本発明の粒子状物質は、好ましくは、示される形態の一つの粒子を含む。示されるように、液滴がガス流にさらされる際に、外皮が形成され、次に、各粒子は示される形態の一つ、または球状形態(示されていない)を採ることができる。
中空球状形態において、粒子は、一般に、球状に近いかまたは実際に球状である形状を有すると共に、中空である。
粗球状形態は、形状において一般に丸く、すなわち、球状様である粒子を有するが、しかし、それらは滑らかな表面は持たない。表面外見は、わずかに粗く、見た目に鱗片状から、極めて粗く、不規則で節くれだった、または突出部で覆われる表面まで変わることができる。粒子は、前駆体配合物と粒子間の密度差の結果として起こる極めて小さな不規則の中心空洞とは別の固形物である。
セノスフェア形態において、粒子は、一般に、球状に近い形状を有するが、しかし、真の球状に較べて外見上わずかに細長いかまたは楕円形である可能性が高く、且つ殻を通して中空中心に向けての開口部を有する。
図1に示されるように、粒子密度は、マトリクスからの活性剤の放出機構がそうであるように、形態を通して変わる。
用途の観点から、粒子の遅い溶解および/またはその中の活性成分の分散は、膜形成性材料および形態、すなわち、球状、中空球状およびセノスフェアを選択することにより達成することが可能であり;粒子の適度な溶解および/またはその中の活性成分の分散は、侵食機構に適する形態、すなわち、粗球状の形態を有する粒子を選択することにより達成することが可能であり;および粒子の速い溶解および/またはその中の活性成分の分散は、詰まった多孔質網状組織形態を選択することにより達成することが可能である。
球状形態は、それが、前駆体配合物と粒子間の密度差の結果として起こる極めて小さな不規則の中心空洞とは別の固形物であろうことを除いて、図1に示される中空球状形態に類似であるであろう。この例において、粒子は高密度を有するであろうし、放出は侵食律速であるであろう。
図2に関して、噴霧装置10は、その頂部に噴霧ヘッド(示されていない)を位置付ける噴霧塔を有する。フィードライン14は噴霧ヘッドに前駆体配合物を供給し、ガス供給ライン16は、ガスが噴霧ヘッドから放出される液滴流を侵害するように、ガスを加熱器または冷却器18を介して塔12に提供する。排出ライン20は粒子および排出ガスを分離器22に供給し、そこから製品はライン24を介して取り出され、ガスは出口26から排出される。
示されるように、ガス流は液滴流と並流である。他の配置において、ガス流は、噴霧塔12の下部から入り、噴霧ヘッド上のその上端で排出されるガスと向流にあることが可能である。
噴霧ヘッド(示されていない)は、従来型の噴霧乾燥におけるノズルまたは回転式噴霧装置であることが可能であるか;あるいは、本発明により、それは、WO94/20204に記載されているタイプの音響噴霧ヘッドである。
本発明は、今、以下の実施例を参照してさらに説明される。
試料に関して以下の試験を行った:
かさ密度測定
水中の分散性
SEM顕微鏡写真撮影
残留水分
活性剤保持率
体積平均粒径
試験は以下のように行った。
かさ密度
以下の方法を用いて噴霧乾燥粒子状物質のかさ密度を測定した。空の100mlビーカーの重量を測定した。粒子状物質をビーカーに入れ、次に、それを手で軽く叩き、振って、粒子を安定させ密にした。この段階を体積変化がもはや見られなくなるまで繰り返した。ここでビーカー全体重量を測定した。ビーカー全体重量から空ビーカーの重量を差し引いて、ビーカー中の粒子状物質の重量を得た。次に、重量(キログラム単位)を10-4(m3単位でのビーカー体積)で割ることによりかさ密度を計算した。
水中での分散性
粒子状物質の測定量約1gを、脱塩水100gを含有するビーカー中に注ぎ、それが完全に溶解するか、または反対に粒子状形態で残ったままか、または凝集して塊になるかの能力を、最終状態を達成するまでに必要とされる時間と共に観察した。
水量測定
物質中の水の量は、その物理的および化学的性質に大きく影響を与えることができ、例えば、その可塑化を引き起こし、結果としてそのガラス転移温度を低下させる。実施例において、粒子状物質中の残留水分を測定して、少なくとも部分的にこの変数に依存する測定活性成分保持率に対して適切な是正をなすことを可能とするように試験を行った。
粒子状物質の水分含量を、カール・フィッシャー水測定装置を用いて測定した。粒子状物質用の非水性溶媒、すなわちエタノール中の水分含量を測定するために、エタノール100マイクロリットルを装置中に注入し、溶媒の水分含量を測定した。同じ溶媒バッチを用いて、粒子状物質の測定量、約1mgをエタノール中に溶解し、溶液100マイクロリットルをカール・フィッシャー装置中に注入し、溶媒の水分含量を測定した。純粋溶媒中、および溶液中の水の量が既知であり、溶解および注入した粒子状物質の正確な重量も既知であるので、試料中の残留水分は計算することができる。
活性成分の保持率
各試験において、数滴のシリコン(消泡剤としての)およびいくつかの煮沸チップと一緒に粒子状物質15gを、蒸留装置中の脱塩水250ml中に分散させた。混合物が沸騰するまで混合物を加熱した。次に、混合物をその沸騰温度に3時間にわたり保持するように、混合物に熱をかけた。次に、装置を放置して室温に下げ、蒸留液収集カラムに集められた油の高さを、精密キャリパーを用いて測定し、保持された油の百分率を以下の式を用いて計算した。
Figure 2007515275
式中(1.04)は残留水分に対する補正率、この例では4%である。
実施例1
この実施例において、米国、ナショナル・スターチ&ケミカル(National Starch & Chemical Company)により商品名HI−CAP100で市販されているもちトウモロコシから誘導される改質食品でんぷんを、本発明による粒子状物質を作製するために用いた。この特定製品は、高い油添加量での芳香剤、曇り剤、ビタミンおよび香辛料のカプセル化にとりわけ適することが見出されてきた。
この実施例において、粒子状物質はHI−CAP100のみを用いて作製された。HI−CAP100を分散液とし、次に、これを噴霧処理にかける。HI−CAP100の分散液を調製するために推奨手順、すなわち、
1.適した攪拌により周辺温度でHI−CAP100を水中に分散させ、
2.好ましくは攪拌しながら分散液を82℃に加熱してHI−CAP100が完全に分散するのを確実にし、
3.溶液を周辺温度に冷却すること、
に従って分散液を調製した。
25%、35%および45wt%の固形物濃度で、残りが水であるHI−CAP100を用いていくつかの分散液を作製した;分散液の詳細を表1に示す。
次に、分散液を、それぞれ、図2に概略示され、WO94/20204にさらに詳細に記載される装置を用いる噴霧処理にかけた。入口および出口温度の処理条件、ならびに噴流数および各試料に対する粒径を、表2に記載する。
得られる粒子状試料は、自由流れ性、且つ塵埃なしであった。
得られる粒子状試料のかさ密度を上述のように測定し、結果を表3に示す。
Figure 2007515275
Figure 2007515275
Figure 2007515275
すべての試料について、上述のように分散性に対する試験を行った。すべての粒子状物質が数分の内に水中にうまく分散し、添加であるか凝集であるかどちらにしても塊として存在する粒子状物質の識別し得る量は全くなかった。
ここで、図3〜6を参照する。
粒径は、用いられるノズルに応じて250〜500ミクロンの範囲にある。
図3および4(それぞれ試料1および2)において、粗球状形態が粒子状物質により表され、それぞれの形態は粗球状の極端な例である。
図5に、粗球状形態が表され、図6にセノスフェア形態が表される。
実施例2
本発明による粒子状物質のさらなる試料を、活性成分が工程に添加されることを除いて、実施例1に記載される手順に従って作製した。活性成分は、オレンジ油−ジボダンオレンジ油:米国、ジボダン(Givaudan)から市販されているコード705820、シングル・フォールド、シトラス・バリー・ブレンドであった。乳化液作製において、オレンジ油を適する攪拌を伴い段階3後に添加して、それを水/でんぷん分散液中に分散させ、次に、その分散液を、シルバーソン混合機を用いる乳化工程にかけて、油粒子が中でほぼ1〜2ミクロン程度である乳化液を作りだした。乳化液中の成分の重量部は表4に示されるものであった。
Figure 2007515275
乳化液は、密度1300kg/m3、粘度0.15Pa.sおよび表面張力0.03N/mを有した。
これらの試料を、表5に記録される条件下で粒子状物質を生成するために用いた。
得られる粒子状物質試料は、自由流れ性で非塵埃性であった。
かさ密度、オレンジ油保持率および残留水分含量を上述のように測定した。結果を表6に示す。
Figure 2007515275
Figure 2007515275
すべての試料について、上述のように分散性に対する試験を行った。すべての粒子状物質が数分の内に水中にうまく分散し、添加であるか凝集であるかどちらにしても塊として存在する粒子状物質の識別し得る量は全くなかった。
さて、図7〜11を参照する。
図7および8(試料6)において、粒子状物質は中空球状形態を示し、カプセル化油粒子の蒸発により残される空洞は、中空球状粒子の壁構造中に明らかに見られる。
図9〜11(試料12)において、粒子状物質は粗球状形態を示し、カプセル化油粒子は、粗球状粒子の壁構造中に明らかに見られる。
図12〜14(試料11)において、粒子状物質はセノスフェア形態を示し、カプセル化油粒子は、セノスフェア粒子の壁構造中に明らかに見られる。
実施例3
米国、ナショナル・スターチ&ケミカルにより商品名Tuk2001で市販されている改質でんぷんを、本発明による粒子状物質を作製するために用いたことを除いて実施例1を繰り返した。Tuk2001でんぷん材料を用いて作製される分散液試料の詳細を以下の表7に与える。
比較試料20もまた調製した。
Figure 2007515275
次に、分散液試料18および19を、それぞれ、表8に示される条件を用いて本発明による噴霧工程にかけた。
試料20を、入口温度が230℃であり、出口温度が111℃であり、ロータリーホイール速度が2000rpmであるニロ(Niro)からのロータリーホイール噴霧装置を用いる回転噴霧工程にかけた。
得られる粒子状物質試料18および19は、自由流れ性で非塵埃性であった。対照的に、試料20は極めて塵埃性であり自由流れ性ではなかった。
Figure 2007515275
得られる粒子状物質試料のかさ密度を、体積平均粒径(VMS)および単分散指標(MDI)と一緒に上述のように測定した。結果を表9に示す。
Figure 2007515275
試料に対して、上述のように分散性試験を行った。試料18および19に関して、すべての粒子状物質が数分の内に水中にうまく分散し、添加であるか凝集であるかどちらにしても塊として存在する粒子状物質の識別し得る量は全くなかった。対照的に、試料20は比較的長い時間、すなわちほぼ45分程度を要して分散し、工程中で凝集体を形成した。
試料18の粒子状物質は本質的に完全にセノスフェア形態からなり、他方試料19の粒子状物質は本質的に完全により高密度の粗球状形態からなった。試料20の粒子状物質は混合形態を示した。
実施例4
実施例3において識別されるTuk2001でんぷん材料、および英国ケント州、アシュフォードのクエスト・フラグランシズ(Quest Fragrances)から市販されているアコード芳香剤を用いて実施例2を繰り返した。乳化液試料を表10に示すように作製した。実施例2における乳化液とは違って、これらの乳化液は、成分を計量してタンクに入れ、インライン混合機を通して成分を循環してプレミックスを形成し、次に、プレミックスをAPVラニエ2段高圧ホモジナイザーに通すことにより調製した。
Figure 2007515275
次に、乳化液試料21〜24を、それぞれ、表11に示される条件を用いて本発明による噴霧工程にかけた。
試料25および26を、実施例3に記載される回転噴霧工程にかけた。試料27を、加圧空気が乳化液を噴霧化するために用いられる2流体ノズル噴霧工程にかけた。試料27用の運転条件は、入口温度=230℃、出口温度=120℃および空気圧力=2バールであった。
Figure 2007515275
得られる粒子状物質試料21〜24は、自由流れ性で非塵埃性であった。対照的に、試料25〜27は極めて塵埃性であり自由流れ性ではなかった。
得られる粒子状物質試料のかさ密度を上述のように測定し、単分散指標(MDI)および結果を表12に示す。また重量平均粒径(WMS)も測定し表12に示す。粒子状物質100gを、710〜125ミクロンの範囲にあるメッシュサイズを有する6個の篩を用いて30分間にわたり篩い分けし、得られる各サイズでの粒子の重量分布をプロットして重量平均粒径を内挿することを可能とすることによりWMSを測定した。
Figure 2007515275
試料に対して、上述のように分散性試験を行った。試料21〜24に関して、すべての粒子状物質が数分の内に水中にうまく分散し、添加であるか凝集であるかどちらにしても塊として存在する粒子状物質の識別し得る量は全くなかった。対照的に、試料25〜27は比較的長い時間、すなわちほぼ35分程度を要して分散し、工程中で凝集体を形成した。
この実施例4における試料の形態は、図15〜19に示される。見ることができるように、図15(試料21)および16(試料23)中の粒子は、本質的に極めて狭い粒径分布を有する完全な粗球状形態を示す;試料21の粒子は試料23の試料よりもしなびた外見を有する。試料22は試料21に極めて似ていた。
試料24(図17)は、本質的に極めて狭い粒径分布を有する完全なセノスフェア形態を示した。
対照的に、図18(試料25)および19(試料27)は、混合形態および広い粒径分布を示す。試料26は試料25に極めて似ていた。
実施例5
オランダ、ナールデンのクエスト・フーズ(Qust Foods)から入手したカプセル材料カプスル(Capsul)、マルトデキストリン、砂糖、およびクエスト・フーズから入手したレモン油を用いることを除いて、実施例2を繰り返した。乳化液組成物を表13に示す;割合は重量部である。得られる乳化液は、50%固形物濃度および粘度0.15PA.s.を有した。
Figure 2007515275
次に、乳化液試料28および29を、それぞれ、表14に示される条件を用いて本発明による噴霧工程にかけた。
Figure 2007515275
得られる粒子状物質試料28および29は、自由流れ性で非塵埃性であった。
粒子状物質試料28および29に対して、上述のように分散性試験を行った。すべての粒子状物質が数分の内に水中にうまく分散し、添加であるか凝集であるかどちらにしても塊として存在する粒子状物質の識別し得る量は全くなかった。
試料28は本質的に完全なセノスフェア形態を示すが、他方、試料29は本質的に完全な粗球状形態を示し、粒子はしなびた外見を有した;両方の試料は狭い粒径分布を示した。
実施例6
ブリティッシュ・ドラッグ・ハウシズ(British Drug Houses)(BDH)から入手した硫酸マグネシウムを用いることを除いて、実施例1を繰り返した。溶液を表15に示す;割合は重量部である。
次に、乳化液試料30を、表16に示される条件を用いて本発明による噴霧工程にかけた。
Figure 2007515275
Figure 2007515275
得られる粒子状物質試料30は、自由流れ性で非塵埃性であった。
得られる粒子状物質試料のかさ密度を、重量平均粒径(WMS)と共に上述のように測定し、単分散指標(MDI)および結果を表17に示す。
Figure 2007515275
粒子状物質試料30に対して、上述のように分散性試験を行った。すべての粒子状物質が数分の内に水中にうまく分散し、添加であるか凝集であるかどちらにしても塊として存在する粒子状物質の識別し得る量は全くなかった。
試料30は本質的に完全な粗球状形態を示し、狭い粒径分布を示した。
実施例7
米国、ナショナル・スターチ&ケミカルの部門、エロテクス(Elotex)により商品名エロテクスWRRPで市販されているポリ酢酸ビニル(PVA)を用いることを除いて実施例1を繰り返した。乳化液組成物をPVAおよび水を用いて作製した。それを表18に示す;割合は重量部である。
Figure 2007515275
次に、乳化液試料31を、表19に示される条件を用いて本発明による噴霧工程にかけた。乳化液試料32を、実施例3に記載される回転噴霧工程にかけた。
Figure 2007515275
得られる粒子状物質試料31は、自由流れ性で非塵埃性であったが、対照的に粒子状物質試料32は塵埃性であり、自由流れ性ではなかった。
得られる粒子状物質試料のかさ密度を、重量平均粒径(WMS)と共に上述のように測定し、単分散指標(MDI)および結果を表20に示す。
Figure 2007515275
これら試料の形態は、それぞれ、図20および21に示される。図20から見ることができるように、試料31は、図21に示される比較試料32により表される混合形態および粒径に較べて、本質的に完全なセノスフェア形態、および狭い粒径分布を有することが示される。
粒子形態形成の概略図である。 噴霧装置の概略図である。 実施例1に記載される試料1の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例1に記載される試料2の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例1に記載される試料4の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例1に記載される試料5の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例2に記載される試料6の粒子状物質の顕微鏡写真である。 より高い倍率で撮られた実施例2に記載される試料6の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例2に記載される試料12の粒子状物質の顕微鏡写真である。 より高い倍率で撮られた実施例2に記載される試料12の粒子状物質の顕微鏡写真である。 より高い倍率で撮られた実施例2に記載される試料12の粒子状物質の顕微鏡写真である。 図9〜11に類似であるが、しかし、実施例2に記載される試料11の粒子状物質の顕微鏡写真である。 図9〜11に類似であるが、しかし、実施例2に記載される試料11の粒子状物質の顕微鏡写真である。 図9〜11に類似であるが、しかし、実施例2に記載される試料11の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例4に記載される試料21の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例4に記載される試料23の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例4に記載される試料24の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例4に記載される試料25の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例4に記載される試料27の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例7に記載される試料31の粒子状物質の顕微鏡写真である。 実施例7に記載される試料32の粒子状物質の顕微鏡写真である。

Claims (27)

  1. 少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、さらに特定的に少なくとも95%の同じ形態の粒子を有すると共に、1.2以下、好ましくは1.0以下、さらに特定的に0.6以下の単分散指標を有する、噴霧法によって製造される粒子状物質。
  2. 少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、さらに特定的に少なくとも95%の同じ形態の粒子を有すると共に、第1成分が少なくとも一つのマトリクス材料であり、第2成分が前記第1成分により保持される少なくとも一つの活性成分である少なくとも二つの成分を有し、1.2以下、好ましくは1.0以下、さらに特定的に0.6以下の単分散指標を有する、噴霧法によって製造される粒子状物質。
  3. 粒子が中空球状、粗球状、セノスフェアおよび詰まった多孔質網状組織形態から選択される形態を有する、請求項1または2に記載の粒子状物質。
  4. 粒子が0.05よりも大きい、さらに一般的には0.1より大きい、通常0.2よりも大きい単分散指標を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  5. 実質的にすべて同じの形態である粒子を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  6. 50ミクロン〜3000ミクロンの範囲にある体積平均粒径を有する粒子を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  7. 100ミクロン〜2000ミクロン、さらに特定的に100ミクロン〜1000ミクロンの範囲にある平均粒径を有する粒子を含む、請求項6に記載の粒子状物質。
  8. 100ミクロン〜600ミクロン、さらに特定的に200ミクロン〜500ミクロンの範囲にある平均粒径を有する粒子を含む、請求項6または7に記載の粒子状物質。
  9. 本質的に塵埃を含まない、請求項1〜8のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  10. 本質的に20ミクロン未満の体積平均粒径を有するいかなる粒子をも含有せず、さらに好ましくは、本質的に50ミクロン未満の粒径を有するいかなる粒子をも含有せず、とりわけ、本質的に80ミクロン未満の体積平均粒径を有するいかなる粒子をも含有しない、請求項1〜9のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  11. 粒子が生体適合性である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  12. 粒子またはその第1成分が、砂糖、多糖類、でんぷんおよびグリセリド、とりわけジ−およびトリ−グリセリドから選択される、請求項11に記載の粒子状物質。
  13. 粒子またはその第1成分が製造される材料が、膜形成性である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  14. 第1成分が、それら互いとの、または他材料とのそれらの混合物を含むポリ酢酸ビニルおよびエチレン酢酸ビニルコポリマーから選択される、請求項13に記載の粒子状物質。
  15. 第1成分が、中に第2成分が保持される隙間を有する物的網状組織を形成する請求項2に記載の、または請求項2を引用する先行請求項のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  16. 第2成分が第1成分に適合する材料から選択される請求項2に記載の、または請求項2を引用する先行請求項のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  17. 粒子の第2成分が2次または高次構造粒子である請求項2に記載の、または請求項2を引用する先行請求項のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  18. 第2成分が粒子の25wt%〜55wt%、さらに好ましくは30wt%〜50wt%間を含む請求項2に記載の、または請求項2を引用する先行請求項のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  19. 砂糖、多糖類、でんぷんおよびグリセリド、とりわけジ−およびトリ−グリセリドから選択される少なくとも一つのマトリクス材料である第1成分、および該第1成分により保持される少なくとも一つの活性成分であり、感覚刺激反応物である第2成分を含む、請求項2に記載の、または請求項2を引用する先行請求項のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  20. 少なくとも一つの膜形成性高分子マトリクス材料である第1成分を含む請求項2に記載の、または請求項2を引用する先行請求項のいずれか1項に記載の粒子状物質。
  21. 該粒子状物質用の前駆体配合物を含む液体塊から一連の互いに分岐する噴流を発射し、噴流を撹乱してそれらを***させ狭い粒径分布の液滴流を引き起こし、一連の得られる液滴流をガス流と接触させて各流れの中の液滴の凝集を減少させ、および液滴が飛行中に少なくとも部分的に固化することを引き起こすかまたは可能とすることを含む、請求項1〜20のいずれか1項に記載の粒子状物質を製造する方法であって、該前駆体配合物は800kg/m3〜1700kg/m3、さらに好ましくは1000kg/m3〜1700kg/m3の範囲にある密度、0.01Pa.s〜1Pa.s、さらに好ましくは0.06Pa.s〜1Pa.sの範囲にある粘度および0.01N/m〜0.72N/mさらに好ましくは0.02N/m〜0.72N/m範囲にある表面張力、および0.005〜2.5、さらに特定的に0.008〜1の範囲にあるオーネゾルゲ数(Ohn)を有すると共に、液噴流は10〜5000、さらに特定的に10〜2000の範囲にあるレイノルズ数(Rej)を有する方法。
  22. 分岐噴流が音響振動により撹乱されてそれらの***を引き起こす、請求項21に記載の方法。
  23. 液滴生成用に用いられるウエーバー周波数(fw)が0.5kHz〜100kHzの範囲にある、請求項22に記載の方法。
  24. 噴流における流れが層流である、請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 粒子が第1および第2成分を含む場合に、第1成分が砂糖、多糖類、でんぷんおよびグリセリド、とりわけジ−およびトリ−グリセリドから選択される少なくとも一つのマトリクス材料であり、該方法が10〜5000の範囲にあるRejを有する液噴流を含むと共に、液滴が2kHz〜15kHzの範囲にあるfwを用いて生成される、請求項21〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 粒子が第1および第2成分を含む場合に、第1成分が少なくとも一つの膜形成性高分子マトリクス材料であり、10〜100の範囲にあるRejを有する液噴流を含むと共に、液滴が10kHz〜100kHzの範囲にあるfwを用いて生成される、請求項21〜25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 物的網状組織が形成される場合に、10〜1000の範囲にあるRejを有する液噴流を含むと共に、液滴が2kHz〜50kHzの範囲にあるfwを用いて生成される、請求項21〜25のいずれか1項に記載の方法。
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