JP2007505258A - 羽根と一体化したロータを備えたモータを用いるファンユニット - Google Patents

羽根と一体化したロータを備えたモータを用いるファンユニット Download PDF

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Abstract

【解決課題】モータ(回転手段)が流体の流れに対して抵抗とならないようなファン構造を提供する。重量/トルクバランスに優れた小型モータを提供する。
【解決課題】ファンユニットには、ロータ14およびロータと一体化された羽根構造を有する電動回転機械(すなわち電動モータ)が含まれる。ファンユニットには、ロータを回転させるための回転機構がさらに含まれる。ロータ14は、その中央部において、流体を流させる方向に開口部を有するように形成されている。羽根構造は、ロータと一体化されるように、開口部の外周部と結合される。外周部は、その中に回転機構を組み込んでいる。
【選択図】 図9

Description

発明の背景
発明の技術分野
本発明は、電気自動車、飛行船、タービンエンジン、タービン発電機、燃料電池、空調機、熱交換器および流体センサを始めとする様々な用途を有するファンユニットに関し、特に、ロータおよびロータ自体に一体化された羽根を備えたモータを有するファンユニットに関する。
関連技術
従来的には、様々なタイプのファンユニットが用いられてきた。ファンユニットの一タイプが、特開平11−218098号公報で提案されたが、そこでは、ブラシレスの小型直流モータを備えた小型ファンが説明されている。特に、このファンユニットは、たとえばプリント配線板に直接配置できる程度に小型化されている。このファンユニットの特徴は、ファンホイールを駆動するブラシレス直流モータが、無帰還永久磁石ロータを備えた単相単巻線歯合極式モータとして設けられており、ロータの起動位置に作用する少なくとも1つの位置決め磁石が配置されていることである。
しかしながら、上記の従来型ファンユニットは、ファンユニットが配置される流体用流路の中心にモータを置かなければならないという問題に直面する。したがって、モータが流体の流れに対する抵抗となることが避けられない。
さらに、前述の従来型ファンユニットは流路に駆動部があるために、他の様々な障害がファンユニットにはある。たとえば、流体送出効率が低下し、流体損失が発生し易く、また構造において流路を薄くするのが困難である。さらに、流体は、温度ならびにガスおよび溶剤のタイプにおけるある種の規制を受け易い。駆動部が流体の流れに対する抵抗になり、かつ流体中の汚れが駆動部に付着する場合には、流体の流れ効率は、さらなる低下を被る。
発明の概要
本発明は、前述の従来型ファンユニットが被ってきた欠点を考慮して実現された。本発明の目的は、モータに羽根を回転させるための手段として働かせ、かつモータが流体の流れに対する抵抗になるのを避けるファンユニット構造を提供することである。
上記の目的を実現するために、ロータを有する電動回転機械と、ロータと一体化された羽根構造と、を含むファンユニットが提供される。
羽根構造がロータと一体化されているので、その結果として、モータすなわち羽根構造を回転させるための機構は、流体を通過させるように形成された開口部のまわりに存在することができる。したがって、モータなどの回転機構を開口部の中に配置する必要はない。したがって、回転機構は、開口部を通過する流体の流れに対してほとんど抵抗とならない。
ガスおよび空気などの流体の流れを制御するためにこのファンユニットを適用することによって、より高い効率で流体を送出かつ/または圧縮することが可能になる。
上記の構成の趣旨に含まれるいくつかの実際的な構成は、以下のとおりである。
好ましくは、ファンユニットにはロータを回転させるための回転機構がさらに含まれ、ロータは、その中央部において、流体を流させる方向に開口部を有するように形成され、また羽根構造は、ロータと一体化されるように開口部の外周部と結合され、外周部は、その中に回転機構を組み込んでいる。
好ましくは、電動回転機械には、第1の磁性体と、間にスペースを置いて第1の磁性体に面して配置された第2の磁性体と、第1および第2の磁性体間に配置され、かつスペースにおける所定の方向において、第1および第2の磁性体の両方に対して相対的に移動可能に構成された第3の磁性体と、が含まれ、ここで、第1および第2の磁性体のそれぞれは、電流で励磁可能な複数の電磁コイルであって、第1の磁性体の電磁コイルおよび第2の磁性体の電磁コイルの両方の配列ピッチに相対的な差があるように各磁性体に沿って順番に配置された複数の電磁コイル、を有し、第3の磁性体は、所定の磁極に磁化されかつ第3の磁性体に沿って順番に配置された複数の永久磁石を有し、また第3の磁性体は、ロータとして働くように、羽根構造と一体化されている。
ファンユニットには、第1および第2の磁性体のうちの少なくとも1つにおける電磁コイルに励磁電流を供給するように構成された励磁回路手段をさらに含むことがまた好ましい。
たとえば、励磁回路手段は、第1および第2の磁性体の電磁コイルに励磁電流を供給するように構成され、励磁電流は、第1および第2の磁性体のそれぞれの電磁コイルに、同じ磁極を与えるように設定されている。この場合に、例として、第1の磁性体の電磁コイルに供給される励磁電流は、第2の磁性体の電磁コイルに供給される励磁電流とは位相が異なっている。
好ましい実施形態の詳細な説明
ここで、図1Aおよび1B〜図13Aおよび13Bを参照し、本発明の実施形態によるファンユニットを説明する。
図1Aおよび1Bは、それぞれがファンユニットの羽根/フレーム部材をそれぞれ示す正面斜視図および背面斜視図である。
「羽根構造」に構造化された羽根/フレーム部材は、ファンユニットに組み込まれたモータ(または発電機)のロータとして働く。全体として円環形状に形成された羽根/フレーム部材は、円環状の外周フレーム1、4枚の羽根2、外周フレーム1の中心に位置するボス3を有し、これらの全てが単一ユニットとして作製されている。
4枚の羽根2は、外周フレーム1および中心のボス3を接続するように形成されている。外周フレーム1をモータ(または発電機)のロータとして働かせるために、複数の永久磁石を外周フレーム1における磁性体の一部として用いて、磁石が、外周フレーム1の円周方向に沿って、交互にN/S極となるような具合に並べられて列を作るようにする。
図2〜5はそれぞれ、本発明によるロータ(単一ユニットとして羽根構造に形成されている)を回転させるための磁性体構造および磁性体の動作原理を示す。この磁性体構造は、第1の磁性体(A相コイル)10、第2の磁性体(B相コイル)12、ならびに第1および第2の磁性体10および12間に位置する第3の磁性体14を有する。実際には、磁性体10、12および14のセットのそれぞれは、円環形状(または円弧形状、円形状)に配置されている。その結果、第3の磁性体または第1および第2の磁性体のいずれかは、ロータとして機能することができる。図1Aおよび1Bに示す構成を考えてみると、第3の磁性体が円環状の外周フレーム1に相当する。
第1の磁性体10は、交互に異なる磁極に順次的に励磁可能な励磁コイル16と共に配置される。コイルは、所定の間隔、好ましくは等間隔で、第1の磁性体10に沿って配列される。この第1の磁性体10は、図6Aまたは6Bに示される等価回路を有する。図2〜5に関連して後で詳述するように、第1および第2の磁性体10および12用の2つの励磁コイルは全て、動作(2π)中に既述した極性に常に励磁されている。したがって、ロータまたはスライダなどの被駆動物体を、より高いトルクで、駆動および回転させることが可能である。
また、第2の磁極12は、図6Aまたは6Bに示す回路と等価な回路を有する。すなわち、第1および第2の磁性体10および12の両方の等価回路自体は同じであるが、しかし連続的にロータを回転させるために、両方の部材10および12は、相互に異なるパターンで励磁される。それらの励磁パターンは、後述のように制御される。
図6Aに示すように、第1の磁性体10は、励磁回路18Aに接続された複数の励磁コイル16を有する。複数の励磁コイル16は、それぞれ磁性単位を構成するが、円周方向に等間隔に配列され、かつ互いに直列に接続されている。
励磁回路18Aは、励磁コイル16に接続されて、所定の周波数(励磁パルス信号として働く)を有するパルス電流をコイル16に供給する。それぞれの励磁コイル16の巻線は、隣接した励磁コイル16間で互いに異なる磁極を有するように予め調節される。励磁コイル16の配列の仕方は、図6Bに示すように修正してもよく、その場合、励磁コイル16のうち、コイル16の各ペアが互いに直列に接続されて、それぞれ直列に接続されたペアが、互いに並列に接続されている。
所定の間隔で励磁コイル16の磁極性を切り替えることができる周波数を有するパルス電流が、励磁回路18Aから第1の磁性体10に供給される。パルス電流に応答して、円周方向に配列された励磁コイル16は、図2〜5に示すように、第3の磁性体14に面するそれらの極において、N、S、N、・・・のある一定のパターンで変化する磁極性を示す。励磁コイル16に供給されるパルス電流がその極性を逆にされると、円周方向に配列された励磁コイル16は、第3の磁性体14に面するそれらの極において、S、N、S、・・・の逆パターンで変化する磁極性を示す。したがって、第1の磁性体10が呈する励磁極性パターンは、周期的に変化可能である。
第2の磁性体12に配列される励磁コイル18が、第1の磁性体10の励磁コイル16と比較して、円周方向に位置をシフトされていることを除いて、第2の磁性体12は、第1の磁性体10と同様の方法で構成されている。すなわち、第2の磁性体12の励磁コイル18は、第1の磁性体10の励磁コイル16とは異なるピッチで配列され、その結果、両方のコイル16および18が、円周方向に所定のピッチ差(所定の角度差に対応する)で配列される。
このピッチ差は、第3の磁性体14(すなわち永久磁石)が、励磁電流の周波数の1周期(2π)中に、励磁コイル16および18に対して相対的に動く距離に対応する量に設定されるのが好ましい。換言すれば、この距離は、各ペアのNおよびS極性の合計距離(2π)または合計距離の1/4(すなわちπ/2)のどちらかであるのが好ましい。
ここで、第3の磁性体14について説明する。図2〜5に示すように、第1および第2の磁性体10および12の間に配置された第3の磁性体14には、図2〜5の黒い長方形で示される複数の永久磁石20が設けられている。複数の永久磁石20は、それらの極性が交互に逆になるように、直線形状または円弧形状に、間隔を置いて並べられている。磁石20は、円周方向に等間隔に配列されるのが好ましい。磁石20が並べられる円弧形状は、完全な円、楕円およびその他(すなわち閉じたループ)、不特定円環構造、半円、ならびに扇形など様々な形状に変更できる。
第1および第2の磁性体10および12は、たとえば、互いに平行(間に等しい距離を置いて)である。第3の磁性体14は、第1および第2の磁極10および12の中間位置に配置されている。第3の磁性体14の永久磁石20は、第1および第2の磁性体10および12のコイル16および18に対して等しいピッチで配列されている。
ここで、図2〜5を参照し、第1、第2および第3の磁性体10、12および14からなる磁性体構造の動作を説明する。
ある瞬間において、前述の励磁回路18A(図6。後で詳述する)によって、第1および第2の磁性体10および12の励磁コイル16および18は、図2のチャート(1)に示す励磁極性パターンによる極性を有することが可能になる。
この時に、第1の磁性体10のそれぞれの励磁コイル16は、第3の磁性体14に面するそれらのコイル端部において、S、N、S、N、・・・、等のパターンに従った磁極を発生する。これと同時に、第2の磁性体12のそれぞれの励磁コイル18は、第3の磁性体14に面するそれらのコイル端部において、N、S、N、S、・・・、等のパターンに従った磁極を発生する。図では、各実線の矢印は引力を示し、各破線の矢印は反力を示す。
次の瞬間に、図2のチャート(2)に示すように、励磁回路18Aは、第1の磁性体10に供給されるパルス電流の極性を反転する。この極性反転によって、第1の磁性体10の励磁コイル16の磁極と第3の磁性体14の永久磁石20の磁極との間の反力だけでなく、第2の磁性体12の励磁コイル18の磁極と第3の磁性体14の永久磁石20の磁極との間の引力もまたもたらされる。このような反力および引力によって、第3の磁性体14は、図2のチャート(2)〜(5)に示すように、図2の場合には右方向に移動することができる。
第2の磁性体12の励磁コイル18に供給されるパルス電流は、第1の磁性体10の励磁コイル16に供給されるパルス電流と位相が異なっている。したがって、図3のチャート(6)〜(8)に示すように、第2の磁性体12の励磁コイル18の磁極は、第3の磁性体14の永久磁石20の磁極に反発し、これによって、第3の磁性体14を右方向にさらに移動させる。
図2および3のチャート(1)〜(8)は、πラジアンに対応する距離に沿った第3の磁性体14(すなわち永久磁石)の移動を示す。これと同様に、図4および5のチャート(9)〜(16)は、第2のπラジアンに対応する距離に沿った第3の磁性体14の別の移動を示す。それ故に、チャート(1)〜(16)は、第1および第2の磁性体10および12の励磁コイル16および18に供給されるパルス電流の1周期(2π)に対応する距離にわたって第1および第2の磁性体10および12に対して相対的に移動する第3の磁性体14を示す。
したがって、第1および第2の磁性体12および14(位相「A」および「B」)に異なる位相のパルス電流を供給することによって、第3の磁性体14は、ロータとして回転できるようになる。
第1〜第3の磁性体12、14および16が円形状である場合には、図1Aおよび1Bに示す羽根/フレーム部材は、電動回転モータとなることができる。永久磁石および励磁コイル以外の、ケースおよびロータなどの様々な構成要素は導体材料から形成してもよいが、しかしこのような構成要素は、非磁性材料として働く樹脂、アルミニウムおよびマグネシウム合金を始めとする軽量材料で形成するのが好ましい。このような軽量材料を用いることは、軽量で、磁気効率が高く、かつ開放磁気回路を提供する回転電動機械につながる。
この磁性体構造では、第3の磁性体14は、第1および第2の磁性体10および12からの、およびそれらに対する磁力に反応して移動可能である。したがって、第3の磁性体のための回転力であるトルク量はより大きくなり、トルク/重量バランスにおいて優れたものとなる。したがって、より高いトルクで駆動可能な小型で軽量の電動モータを提供することが可能になる。
図7は、第1の磁性体10の励磁コイル16(A相励磁コイル)および第2の磁性体12の励磁コイル18(B相励磁コイル)の両方へ励磁パルス電流を印加する励磁回路18Aの構成を示すブロック図を例示する。
この励磁回路18Aは、周波数を制御されたパルス信号が、A相およびB相励磁コイル16および18の両方にそれぞれ供給されるように構成されている。図7に示すように、この回路18Aには、所定の周波数信号を発振する水晶発振器30、および発振周波数信号を任意の整数Mで分周することによって基準パルス信号を生成するM−PLL(位相ロックループ)回路31が設けられている。
励磁回路18Aにはまた、A相センサ34AおよびB相センサ34Bからなるセンサ34Aおよび34Bが設けられている。各センサ34A(34B)は、第3の磁性体14(すなわち、この実施形態におけるロータ)の回転位置(角度)を検出し、第3の磁性体14の回転に依存する位置パルス信号を発生する。好ましくは、各センサ34A(34B)に組み込まれる検出部品は、ホール素子または光学式素子としてもよい。
永久磁石と数が等しい複数のホール(図示せず)がロータに形成される。各ホールが、各回転中にセンサ34A(34B)のちょうど前に位置すると、センサは、パルス信号を発生することによって、ホールの到来に反応する。なお、センサ34A(34B)として磁気式センサが用いられて、第3の磁性体14の各永久磁石20に反応する磁気センサ素子が使用される場合には、このようなホールは不要である。
A相センサ34Aは、A相励磁コイル16用のドライバ回路に供給される位置パルス信号の検出を担当し、B相センサ34Bは、B相励磁コイル18用のドライバ回路に供給される位置パルス信号の検出を担当する。両方のドライバ回路は、図7に示すドライバ32に組み込まれている。実際には、図示のように、両方のセンサ34Aおよび34Bからの位置信号(すなわちパルス信号)は、第1および第2の磁性体10および14に励磁電流を供給するためのドライバに伝送される。
さらに、励磁回路18Aには、M−PLL回路31およびドライバ32を制御するCPU(中央処理装置)33が設けられている。
図8はドライバ32の構成をブロック形式で詳細に示すが、このドライバには、A相極性切替回路32A、B相極性切替回路32B、A相位相補正回路32C、B相位相補正回路32D、A相バッファ32E、B相バッファ32F、D−PLL回路32Gおよび回転方向切替回路32Hが含まれる。
水晶発振器30によって発振される周波数信号をM分周することによって生成される基準信号が、M−PLL回路31からのこのドライバ32に供給される。この基準信号は、A相極性切替回路32Aにおいて極性切替にかけられてから、その位相を制御するためのA相位相補正回路32Cに供給される。これと似た方法で、M−PLL回路31からの基準信号はまた、B相極性切替回路32Bにおいて極性切替にかけられ、次に、その位相を制御するためのB相位相補正回路32Dに供給される。
CPU33からの制御信号を回転方向切替回路32Hに供給して、ロータ(またはスライダ)の正転(または前進移動)および逆転(後進移動)を選択的に切り替えるようにする。この切替回路32Hは、CPU33の制御の下で動作し、正転/逆転のためのCPUが発する命令に従って、A相およびB相極性切替回路32Aおよび32Bを制御する。
第3の磁性体14の角度位置をそれぞれ示す、A相およびB相センサ34Aおよび34Bからの出力は、A相およびB相位相補正回路32Cおよび32Dにそれぞれ供給される。さらに、A相およびB相極性切替回路32Aおよび32Bからの極性を切り替えられた基準信号が、A相およびB相位相補正回路32Cおよび32Dにそれぞれ供給される。また、基準信号から生成された信号であって、その周波数がD−PLL回路32Jにおいて位相ロック後分周率Dで逓倍された信号が、位相補正回路32Cおよび32Dのそれぞれに供給される。
CPU33は、ファンユニットをどのように動作させるかに関する情報を、図示していない運転手段から受け取る。次に、CPU33は、このような情報を用いて、実際には第3の磁性体14であるロータの回転速度(またはスライダの移動速度)を制御する。この制御のために、CPU33は、パラメータM用の所望の分周率(M分周率と呼ばれる)を、複数のM分周率が予めマップされた内部メモリから読み出す。読み出したM値に基づいて、CPU33は、基準信号の周波数を変化させる。M値に対する同様の制御は、後で詳述するが、D−PLL回路32J用の分周率Dの制御に適用される。これらの分周率は、ロータの回転速度(またはスライダの移動速度)など、第3の磁性体14の所望の動作特性に依存して変更すべきである。このような動作特性は、内部メモリにおけるメモリテーブルに予めマップされたデータに反映される。
位相補正回路32Cおよび32Dは両方とも、互いに他と位相差のある励磁パルス信号を、制御された方法でA相およびB相励磁コイル16および18に供給する役割を果たす。この制御は、第3の磁性体14の回転(または直線移動)のために必要である。位相補正回路32Cおよび32Dのそれぞれは、A相およびB相励磁パルス信号それぞれの位相を、A相およびB相センサ34Aおよび34Bそれぞれからの位置パルス信号と同期させることによって補正を実行する。
A相バッファ32Eおよび32Fのそれぞれは、A相およびB相励磁コイル16および18のそれぞれに、位相補正された励磁信号を供給するための回路手段として働く。
ここで、図9A〜9Dを参照し、電動モータとして働く前述したファンユニットの機械的構成を詳述する。図9Aは、分解されたファンユニットの斜視図を示す。図9Bは、ロータ(羽根)の平面図である。図9Cは、A相励磁コイル(第1の磁性体における)の平面図である。図9Dは、B相励磁コイル(第2の磁性体における)の平面図である。
モータ(すなわちファンユニット)には、モータのステータとして働くペアにされたA相(第1の)およびB相(第2の)磁性体10および12、ならびにロータとして働く第3の磁性体14が、必要に応じて設けられている。第3の磁性体14は、A相およびB相磁性体10および12間に、その間にはさまれるように配置され、第3の磁性体(すなわちロータ)14は、中心点Oを通る中心軸を中心に回転可能である(図9B〜9Dを参照されたい)。
ロータ14には、6つの永久磁石20(たとえば図2を参照されたい)が円周方向に沿って等間隔に配置される。6つの永久磁石20の極性は、隣接したものと交互に反対になっている。これと同様に、6つの励磁コイル16が、円周方向に沿って等間隔でステータ10(第1の磁性体)に配置され、6つの励磁コイル18が、円周方向に沿って等間隔でステータ12(第2の磁性体)に配置される。コイル16および18はまた、たとえば図2で、それらの機能の点から説明した。
また図9Aおよび9Cに示すように、光学式センサへと形成されているA相およびB相センサ34Aおよび34Bは、2つのセンサ34Aおよび34B間で固定されたπ/2[rad]の角度差をもって、第1の磁性体10用のケースの内壁に配置されている。このπ/2[rad]の角度差は、A相およびB相励磁コイル16および18にそれぞれ供給される2種類の励磁パルス信号間の固定された所定の位相差に依存して決定される。
既述のように、ディスク状のロータ、すなわち第3の磁性体14の円周端に沿って、複数のホール(ノッチ)35が、等しい角度間隔で形成されている。この例において、ホール35の数は6であり、その数は、ロータの円周方向に沿って等間隔に配列された永久磁石20の数に等しい。各センサ34A(34B)は、光エミッタおよび光レシーバを備えている。各ホール35は、放射された光ビームを吸収するホールとするかまたは光吸収材料で充填されるように構成されている。したがって、光エミッタから放射された光ビームは、ホール35以外のロータ(第3の磁性体14)における部分には反射されるが、しかしホール35には吸収される。すなわち、各ホール35が各センサ34A(34B)の前に位置するときには、放射された光ビームは吸収され、光反射は生じない。
したがってロータの各回転中に、各ホール35が各センサ34A(35B)の前を通過するたびに、センサは、各ホール35が各センサ34A(34B)のちょうど前にある場合には、検出位置に光反射がないということを利用して、パルス信号を発生する。したがって、各センサ34A(34B)は、ロータの回転速度およびホール35の数の両方に依存する周波数の、位置パルス信号と呼ばれるパルス信号を発生することができる。
円形の開口部300がロータ14ならびにステータ10および12それぞれの中心部に形成され、その結果、流体の流れを通過させる。さらに、羽根(ファンを構成している)302のセットが、ロータ14の1構造としてロータ14に装着されて、ロータ14の開口部300を覆うように位置している。したがって、ロータ14の回転は、流体が開口部300を通過するための吸引手段として働く羽根302の回転に直接つながる。この構成によって、羽根302は流体が通過する経路に位置され、所定の方向に沿って開口部300を通過するように、流体を強制的に吸引することができる。
ロータを回転させるための機構、換言すれば、前述の永久磁石ならびにA相およびB相励磁コイル16および18は、ロータ14ならびにステータ10および12に配置されているが、ロータ14ならびにステータ10および12は、開口部300の中心軸がロータ14ならびにステータ10および12の共通軸として働くように、開口部300を固定するものとして組み立てられている。したがって、ロータ14の回転によって、流体は開口部300を通って下流に吸引される。開口部300に電動モータが存在せず、これは、流体の流れに抵抗する障害が経路にはないことを意味する。
図10は、A相およびB相励磁パルス信号を得るための波形パターンを示すが、この処理は、ドライバ32によって行なわれる。これらの波形パターンにおいて、パターン(1)は基準信号を示し、パターン(2)および(3)は、A相およびB相センサ34Aおよび34Bからの位置パルス信号をそれぞれ示す。既述のように、A相およびB相センサ34Aおよび34Bは両方とも、検出される位置パルス信号の位相に特定の差があるようにモータに置かれている。図10に示す例において、このような位相差はπ/2である。
前述のA相位相補正回路32Cは、公知のPLL制御を実行し、A相センサ34Aからの検出された位置パルス信号(波形パターン(2))の位相を、基準パルス信号(波形パターン(1))の位相と同期させる。その結果、パターン(4)に示す、A相励磁コイルl6を励磁するパルス信号が生成されて、A相バッファ32Eに伝送される。バッファ32Eは、信号に対してPWM制御を実行する特定周波数のパルス信号を位相補正回路32Cから受信するスイッチングトランジスタ回路を有する。
B相位相補正回路32Dは、上記と同じ方法で動作するように構成されている。図10における波形パターン(5)は、B相位相補正回路32Dから、B相励磁コイル18用のB相バッファ32Fに出力される特定周波数のパルス信号を示す。波形パターン(4)と(5)を比較すると、A相およびB相励磁コイル16および18にそれぞれ供給される励磁パルス信号間には、π/2の相対的な位相差がある。
図11は、モータの回転(またはスライダの移動)を逆にするのに必要な波形パターンを示すが、この図に示す波形パターン(1)〜(5)は、図10の波形パターン(1)〜(5)に相当する。図10および11における波形パターン間の比較から明らかなように、B相励磁コイル18に供給される励磁パルス信号に関してのみ違いがある。具体的には、図10および11の波形パターン(5)によって示すように、励磁パルス信号の極性は、互いに逆転されている。励磁パルス信号が、図10のパターン(5)から図11のパターン(5)に変化された場合には、制動力が、図10の波形パターンの制御の下でなされる回転(またはスライディング)に印加される。
図12は、前述のA相およびB相バッファ32Eおよび32Fのそれぞれを詳細に示す。このバッファには、スイッチングトランジスタTR1〜TR4のセットおよびインバータ35Aを含む回路が含まれ、これらのスイッチングトランジスタおよびインバータは、A相およびB相励磁コイルのそれぞれに印加される励磁パルス信号を生成する役割を果たす。
論理信号「H」が、図12に示すバッファに印加されると仮定する。この信号の印加によって、トランジスタTR1、TR2、TR3およびTR4が、それぞれ、ターンオフ、ターンオン、ターンオンおよびターンオフされ、A相またはB相励磁コイル16または18を通る励磁パルス電流Ib(矢印Ibを指す)が結果としてもたらされる。
これとは異なり、論理信号「L」が図12に示すバッファに印加されると、トランジスタTR1、TR2、TR3およびTR4は、それぞれ、ターンオン、ターンオフ、ターンオフおよびターンオンされる。したがって前述の電流Ibと方向が反対の励磁パルス電流Ia(矢印Iaを指す)が、A相またはB相励磁コイル16または18を通って流れる。結果として、前述のように、A相およびB相励磁コイル16および18用の励磁パターンは、交互に変化させることができる。
本実施形態において、ロータおよび/またはステータ、すなわち、第3の磁性体14ならびに/または第1および第2の磁性体10および12の形状を、円形の外形として説明した。しかしながら、これは最終的なリストではなく、これらの部材は、円弧状の外形または楕円の外形をしていてもよい。さらに、ホール35の数もまた、永久磁石の数と等しい値に限定されず、別の値に変更してもよい。例として、ホールの数は1または複数であってもよい。
図13Aおよび13Bは、羽根/フレーム構造および回転機構のような前述の様々な構造を用いるファンユニット400を示すが、しかしファンユニット400は、単純化して描いてある。図13Aは、軸方向に沿ったファンユニットの平面図であり、図13Bは、図13Bにおける線A−Aに沿った断面図である。これらの図において、符号304は、フレーム部(図1Aおよび1Bに示す円環状の外周フレーム1を含む)を示し、符号306はガイドを示し、符号308はベアリングを示す。フレーム部304内では、複数の永久磁石20が円周方向に沿って配列されているが、これらは図9に示す。フレーム304は、ベアリング308を用いてガイド306に沿って支持されている。
図14は、ファンユニット400の実際的な適用例の一例を示す。この例において、ファンユニット400は、入口311と直径をより大きくされた出口312とを備えたダクト310に付設される。単一のファンユニット400が、ダクト310の途中に配置されている。前述のA相およびB相励磁パルス信号がファンユニット400で生成されると、羽根を備えたロータが回転する。これによって、ガスまたは空気などの流体が、入口311を通って引き込まれ、出口312から強制的に送り出される。
図15は、ファンユニット400の実際的な適用例の別の例を示す。この例は、同じ流体経路に沿って複数のファンユニット400を用い、図14に示す構成とは異なっている。図15に示すように、複数のファンユニット400(たとえば4つのユニット)が、多段階の羽根構造を構成するために、ダクトの経路に沿って連続して並べられている。
図16は別の例を示す。この例は、複数のファンユニット400が用いられている点で図15の例と類似している。しかしながら、この例では、これらのファンユニット400は、単一のプレートに組み合わされて、多数の並列の羽根の構造を構成する。図15および16の両方の構造を互いに組み合わせることができる。
図17Aおよび17Bは別の例を示すが、ここで、前述のファンユニットでそれぞれ構成された2つのファンユニット400が、ダクト620のダクト開口部620Aに近接して、ダクト620に連続して配置されている。
図18Aおよび18Bは別の適用例を示すが、ここで、前述のファンユニット400は、重量部631を有する飛行船630に適用される。浮動部として働くファンユニット400が、重量部631の上に配置されている。
前述の実施形態およびその様々な適用例において、A相およびB相励磁コイルの両方への励磁パルス電流の供給を停止することによって、動的な制動制御が、ロータの回転により実行される。さらに、ロータが磁力で回転するので、ファンユニットは、爆発性ガスが流れる経路に適用可能である。ロータを回転させるモータの構造は、前述の構造に限定されない。
前述の説明は、目標とする流体の流れを発生する羽根の回転に向けられているが、しかし上記と反対の方法もまた実現できる。換言すれば、入ってくる流体でファンユニット400を強制駆動させ、それによって、ファンユニット400が発電機として働けるように構成することができる。さらに、統合した適用もまた可能である。たとえば、A相励磁コイルを発電機として用い、他方でB相励磁コイルを回転負荷の制御のために用いる。この構成では、羽根が流体の流れにおける急激な変動に遭遇した場合であっても、B相励磁コイルによってなされる負荷制御により、ファンユニット400の一定した回転数が得られ、これによって、安定した電圧が容易に発生される。
図19は、また、前述のファンユニットを用いることによって、熱交換システムが組み立てられている適用例を示す。この熱交換システムでは、羽根を備えたロータ310が回転自在に収容されているハウジング300が設けられている。ロータ310の外周部は、ハウジング300に形成された凹部に装着されたベアリング306によって回転自在に支持され、永久磁石304を備えたプレート部で構成されている。永久磁石304のアレイである外周部の前側および後側は、ハウジング300における凹部の両方の内壁に配置されたそれぞれ対向した励磁コイル308である。ベアリング306はセラミックスで作製され、磁気負荷から除くことができる非磁性体である。
ハウジング300内のロータ310はコンプレッサとして働き、上流セクション322において熱交換材(代替フレオン(Freon)など)を加圧し、加圧材料を隣接する下流セクション324へ送る。この下流セクション324は、加圧材料に蓄積された熱の放出のために、経路301を介して熱交換器312に接続されている。熱交換器312は、暖房フィン314と組み合わされている。熱交換器312は、経路303を介してさらなる熱交換器320に接続されている。この熱交換器320は、冷却フィン316と組み合わされている。材料が熱交換器320を通っている間に、材料は環境熱を吸収して気化し、気化した材料が、経路305を介して上流セクション302に戻る。この熱交換システムにおいて、ロータ310、すなわち羽根は、励磁コイルの2つの対向するアレイ間に回転自在に支持されている。したがって、羽根の支持部および駆動部の両方を1つの構造部材に組み合わせることができ、これによって、羽根およびハウジングの両方を小型にすることができる。この冷却システムがプロジェクタなどの映像装置に付設される場合には、既存の装置と比較して、冷却動作をより効果的にすることができる。
図20は、冷却用の熱交換器320が電子機器の熱源部350に付設される点を除いて、図19の適用例と類似した別の適用例を示す。したがって、光源および半導体回路などの熱源を効果的に冷却することができる。
図21は、前述のファンユニット699がまた用いられている別の適用例を示す。すなわち励磁コイルを備えた相互に対向する2つのステータ700間で、永久磁石を備えたロータ702が、ハウジング704に配置されたベアリング706によって回転自在に支持されている。大型の羽根708が、ロータ702に装着されている。開口部707が、ロータ702の中心部に、ロータ702を通って形成されている。羽根708を小型にすることが、人体に適用可能な、血液循環用のポンプにつながる。ロータ702(すなわち羽根708)の回転によって、血液は開口部707を通って下流に流れるようにされる。ロータ702の回転位置を検出するセンサ709が、ハウジング704に固定されている。
図21に示す上記のポンプはまた、図22に示すように用いることができるが、ここでポンプは、植物用の培養液を吐出するように構成されている。上流側の複数の種類の栄養分AおよびBならびに水分が、ロータ702の回転に反応して開口部707を通って流される際に共に混合され、混合水が下流に吐出される。
図23Aおよび23B〜25Aおよび25Bは、本実施形態によるファンユニットの他の例を示すが、ここでは、前述のファンユニット400が、さらに修正されている。より容易に理解するために、図21および22で用いた符号を、説明のために再び用いる。
図23Aおよび23Bに示すファンユニット710の場合、ハウジング704は、ほぼ円筒形状および短軸形状に形成され、その中に羽根708を収容している。羽根708は、ハウジング704の放射中心に配置された回転シャフト711を中心に回転するように配置されている。回転シャフト711は、回転シャフト711の両方の軸端部に配置された1ペアのベアリング712によって、回転自在に支持されている。ハウジング704の両方の軸側部で、各ベアリング712は、3つの支持棒713によって、ハウジング704の円周の外周部に接続されている。残りの構成要素は、構成および動作において、図21および22のそれらと同一かまたは類似している。したがって、羽根708は、前述と同じ原理に基づいて、中央の回転シャフト712を中心に回転することができる。羽根708が中央の回転シャフト712によって支持されるので、羽根712の支持構造は単純化することができる。
図23Aおよび23Bにおける構造は、図24Aおよび24Bに示すように、さらに修正できる。この構造は、励磁コイル700を備えた第1および第2の磁性体がファンユニット720の軸方向と平行に形成されている以外は、図23Aおよび23Bのそれとほぼ類似している。永久磁石702を備えた第3の磁性体は、励磁コイル700を備えた第1および第2の磁性体間に、また軸方向と平行に挿入される。羽根708は、L形接続部721を用いて、第3の磁性体と結合される。したがって、このファンユニット720は、前述と同じ方法で動作することがまた可能である。
さらに図25Aおよび25Bにおける構造はまた、修正されたファンユニット730であるが、ここには、ハウジングの軸方向に沿って見ると矩形形状に形成されたハウジング731がある。図24Aおよび24Bで上記したのと同様に、回転シャフト732が中心に配置されているが、しかしただ1つのベアリング733が、回転シャフト732を支持している。したがって、ベアリング733およびハウジング704を接続する支持棒は、ハウジング704のただ1つの軸側部に配置されている。すなわち、片側ベアリングシステムの支持部が用いられている。励磁コイル700を備えた第1および第2の磁性体のそれぞれは、図25Bに示すように、4つの角にそれぞれ配置された4つのセクションに分割される。したがって、このファンユニット720は、前述と同じ方法で動作することがまた可能である。
本発明は、前述の実施形態に示す構成に限定されるのではなく、当業者は、特許請求の範囲内で適切に変更または変形された様々な構成を生み出すことができる。
本発明の実施形態によるファンユニットの斜視図である。 磁性体の構造的構成と共に、ファンユニットによって用いられる磁性体の動作原理を示す。 磁性体に配置された励磁コイルの電気接続を示す回路である。 励磁コイルにパルス電流を供給する励磁回路の電気的な構成を示すブロック図である。 励磁回路が用いるドライバの電気的な構成を示すブロック図である。 実施形態に従う、分解されたファンユニットを詳細に示す斜視図である。 図9Aのファンユニットが用いる第3の磁性体(すなわちロータ)を示す平面図である。 図9Aのファンユニットが用いる第1の磁性体(すなわちステータ)における励磁コイル(A相励磁コイルと呼ばれる)を示す平面図である。 図9Aのファンユニットが用いる第2の磁性体(すなわちステータ)における励磁コイル(B相励磁コイルと呼ばれる)を示す平面図である。 励磁コイルを励磁するために必要な処理を示すパルス信号のタイミング図であり、処理はドライバによって行なわれる。 ドライバが用いたバッファの構成を示す電気回路である。 ファンユニットの全体的な配置構成を示すためにファンユニットの輪郭を表わす平面図である。 図13Aの線A−Aに沿った断面図である。 実施形態に従ったファンユニットの適用例を示す。 実施形態に従ったファンユニットの他の適用例を示す。 実施形態に従ったファンユニットの別の適用例を示す断面図である。 図17Aの線A−Aに沿った断面図である。 実施形態に従ったファンユニットの別の適用例を示す平面図である。 図18Aの線A−Aに沿った断面図である。 実施形態に従ったファンユニットの別の適用例をさらに示す。 実施形態に従ったファンユニットの別の適用例を示す平面図である。 図23Aの線A−Aに沿った断面図である。 実施形態に従ったファンユニットの別の適用例を示す平面図である。 図24Aの線A−Aに沿った断面図である。 実施形態に従ったファンユニットの別の適用例を示す平面図である。 図25Aの線A−Aに沿った断面図である。
符号の説明
10:第1磁性体、12:第2磁性体、14:第3磁性体(ロータ)、16,18:電磁コイル、20:永久磁石、300:開口、302:羽構造、310:流路

Claims (14)

  1. ロータおよび前記ロータのための制御回路を有する電動回転機械であって、前記制御回路が、前記ロータの正転および逆転を選択的に切り替える電動回転機械と、
    前記ロータと一体化された羽根構造と、
    を含むファンユニット。
  2. 前記ロータを回転させるための回転機構をさらに含むファンユニットであって、
    前記ロータが、その中央部において、流体を流させる方向に開口部を有するように形成され、
    前記羽根構造が、ロータと一体化されるように前記開口部の外周部と結合され、前記外周部が、その中に前記回転機構を組み込んでいる、請求項1に記載のファンユニット。
  3. 前記電動回転機械が、第1の磁性体と、間にスペースを置いて前記第1の磁性体に面して配置された第2の磁性体と、前記第1および第2の磁性体間に配置され、かつ前記スペースにおける所定の方向において、前記第1および第2の磁性体の両方に対して相対的に移動可能に構成された第3の磁性体と、を設けられ、
    前記第1および第2の磁性体のそれぞれが、電流で励磁可能な複数の電磁コイルであって、前記第1の磁性体の前記電磁コイルおよび前記第2の磁性体の前記電磁コイルの両方の配列ピッチに相対的な差があるように各磁性体に沿って順番に配置された複数の電磁コイル、を有し、
    前記第3の磁性体が、所定の磁極に磁化されかつ前記第3の磁性体に沿って順番に配置された複数の永久磁石を有し、前記第3の磁性体が、前記ロータとして働くように、前記羽根構造と一体化されている、請求項1または2のいずれか一項に記載のファンユニット。
  4. 前記第1および第2の磁性体のうちの少なくとも1つにおける前記電磁コイルに励磁電流を供給するように構成された励磁回路手段をさらに含む、請求項3に記載のファンユニット。
  5. 前記励磁回路手段が、前記第1および第2の磁性体の前記電磁コイルに前記励磁電流を供給するように構成され、前記励磁電流が、前記第1および第2の磁性体のそれぞれの前記電磁コイルに、同じ磁極を与えるように設定されている、請求項4に記載のファンユニット。
  6. 前記第1の磁性体の前記電磁コイルに供給される前記励磁電流が、前記第2の磁性体の前記電磁コイルに供給される前記励磁電流とは位相が異なっている、請求項5に記載のファンユニット。
  7. 前記第1、第2および第3の磁性体のそれぞれが、円形アーチ形状に形成されている、請求項2〜6のいずれか一項に記載のファンユニット。
  8. 前記第1および第2の磁性体の両方が、それらの間に等しい空間的距離を維持して配置され、前記第3の磁性体が、前記第1および第2の磁性体の中央位置に位置している、請求項2〜7のいずれか一項に記載のファンユニット。
  9. 前記羽根構造が、前記羽根構造の中心にホールを有するように形成されている、請求項2に記載のファンユニット。
  10. 前記ロータを回転自在に支持する支持装置をさらに含み、前記支持装置が、前記ロータの回転中心に配置されている、請求項1に記載のファンユニット。
  11. 前記ロータを回転自在に支持する支持装置をさらに含み、前記支持装置が、前記ロータの外周部のまわりに配置されている、請求項1に記載のファンユニット。
  12. 前記電動回転機械が電動モータである、請求項1に記載のファンユニット。
  13. 前記電動回転機械が電動発電機である、請求項1に記載のファンユニット。
  14. 熱交換媒体用のコンプレッサを有する熱交換システムであって、前記コンプレッサが、請求項1〜12のいずれか一項に記載のファンユニットを含む熱交換システム。
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