JP2007335104A - 電池およびキャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】外力に押し潰された場合の安全性を向上させることができる電池を提供する。
【解決手段】正極と負極とをセパレータを介して積層し、渦巻き状に巻くことにより作製された電池素子を有する。電池素子20の端面20Aにはキャップ30が設けられている。キャップ30は中空円筒状であり、電池素子20の側面20Bの一部を覆う側面部31と、この側面部31の一端に連続し電池素子20の端面20Aを覆う頂部32とを有している。外部からの力で押し潰されると、キャップ30の側面部31の縁31Aが電池素子20の側面20Bに食い込み、正極21と負極22とを短絡させる。側面部31に切欠部を設けてもよい。
【選択図】図4
【解決手段】正極と負極とをセパレータを介して積層し、渦巻き状に巻くことにより作製された電池素子を有する。電池素子20の端面20Aにはキャップ30が設けられている。キャップ30は中空円筒状であり、電池素子20の側面20Bの一部を覆う側面部31と、この側面部31の一端に連続し電池素子20の端面20Aを覆う頂部32とを有している。外部からの力で押し潰されると、キャップ30の側面部31の縁31Aが電池素子20の側面20Bに食い込み、正極21と負極22とを短絡させる。側面部31に切欠部を設けてもよい。
【選択図】図4
Description
本発明は、正極および負極を有する電池素子を備えた電池、およびこの電池に用いられるキャップに関する。
近年、モバイル機器の高性能化および多機能化に伴い、それらの電源である二次電池の高容量化が要求されている。この要求に応える二次電池としてはリチウムイオン二次電池があるが、現在実用化されているものは負極に黒鉛を用いているので、電池容量は飽和状態にあり、大幅な高容量化は難しい。そこで、負極にスズ(Sn)やケイ素(Si)などを用いることが検討されている。
特開2001−229905号公報
しかしながら、このように負極にスズやケイ素などを用いた電池はエネルギー密度が大きくなるので、外力により押し潰された場合に備えて高い安全性を確保するための有効な手段が望まれていた。
なお、特許文献1では、電池缶の閉鎖端面と電池素子の底面との間にステンレス鋼などの金属よりなる有孔板を配置し、この有孔板の中心および外周にガス通過孔を設けることによりガスを安全弁側に導くことが記載されている。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、外力に押し潰された場合の安全性を向上させることのできる電池、およびこの電池に用いられるキャップを提供することにある。
本発明による電池は、帯状の正極と帯状の負極とをセパレータを間にして積層し、巻回した構成を有すると共に、正極および負極の幅方向両側の端面、並びに端面の間の側面を有する電池素子と、電池素子の端面の少なくとも一方に設けられ、側面の一部および端面の少なくとも一部を覆うキャップとを備えたものである。
本発明によるキャップは、本発明の電池に用いられるものであって、電池素子の端面の少なくとも一方に設けられ、側面の一部および端面の少なくとも一部を覆うものである。
本発明による電池、または本発明によるキャップでは、外部から電池に力がかかった場合には、電池素子が押し潰されて変形するのに伴い、キャップも押し潰されて変形し、キャップの縁が電池素子の側面に食い込み、セパレータを貫通することにより、正極と負極とが確実に短絡する。
本発明の電池、または本発明のキャップによれば、電池素子の端面の少なくとも一方にキャップを設け、このキャップにより電池素子の側面の一部および端面の少なくとも一部を覆うようにしたので、外部からの力で押し潰された場合において正極と負極とを確実に短絡させることができ、安全性が向上する。
特に、負極が、スズ(Sn)およびケイ素(Si)のうちの少なくとも一方を構成元素として含む負極活物質を含有する場合には、電池のエネルギー密度が大きく、より高い安全性が求められるので、より高い効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図において各構成要素は本発明が理解できる程度の形状、大きさおよび配置関係を概略的に示したものであり、実寸とは異なっている。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る二次電池の構成を表すものである。この二次電池は、いわゆる円筒型といわれるものであり、ほぼ中空円柱状の電池缶11の内部に、電池素子20を有している。電池缶11は、例えばニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe)により構成されており、一端部が閉鎖され他端部が開放されている。電池缶11の内部には、電池素子20を挟むように側面に対して垂直に一対の絶縁板12,13がそれぞれ配置されている。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る二次電池の構成を表すものである。この二次電池は、いわゆる円筒型といわれるものであり、ほぼ中空円柱状の電池缶11の内部に、電池素子20を有している。電池缶11は、例えばニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe)により構成されており、一端部が閉鎖され他端部が開放されている。電池缶11の内部には、電池素子20を挟むように側面に対して垂直に一対の絶縁板12,13がそれぞれ配置されている。
電池缶11の開放端部には、電池蓋14と、この電池蓋14の内側に設けられた安全弁機構15および熱感抵抗素子(Positive Temperature Coefficient;PTC素子)16とが、ガスケット17を介してかしめられることにより取り付けられており、電池缶11の内部は密閉されている。電池蓋14は、例えば、電池缶11と同様の材料により構成されている。安全弁機構15は、熱感抵抗素子16を介して電池蓋14と電気的に接続されており、内部短絡あるいは外部からの加熱などにより電池の内圧が一定以上となった場合にディスク板15Aが反転して電池蓋14と電池素子20との電気的接続を切断するようになっている。熱感抵抗素子16は、温度が上昇すると抵抗値の増大により電流を制限し、大電流による異常な発熱を防止するものである。ガスケット17は、例えば、絶縁材料により構成されており、表面にはアスファルトが塗布されている。
図2は、図1に示した電池素子20のII−II線に沿った断面構造を表すものである。電池素子20は、帯状の正極21と帯状の負極22とをセパレータ23を間にして積層し円筒状に巻回したものであり、中心にはセンターピン24が挿入されている。なお、図2においてセパレータ23は省略している。正極21にはアルミニウム(Al)などよりなる正極リード25が接続されており、負極22にはニッケルなどよりなる負極リード26が接続されている。正極リード25は、安全弁機構15に取り付けられることにより電池蓋14と電気的に接続されており、負極リード26は電池缶11に取り付けられ電気的に接続されている。
図3は図1に示した正極21および負極22の巻回前の構成を表すものである。正極21は、帯状の正極集電体21Aの両面に正極活物質層21Bを設けたものである。具体的には、正極集電体21Aの外周面側および内周面側に正極活物質層21Bが存在する正極被覆領域21Cを有している。加えて、この正極21では、巻回中心側および巻回外周側の端部が正極露出領域21D、すなわち、正極集電体21Aの両面とも正極活物質層21Bが存在せずに露出している領域となっている。正極リード25は、巻回中心側の端部の正極露出領域21Dに取り付けられている。
正極集電体21Aは、例えば、厚みが5μm〜50μm程度であり、アルミニウム箔,ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
正極活物質層21Bは、例えば、正極活物質として、電極反応物質であるリチウムを吸蔵および放出可能な正極材料のいずれか1種または2種以上を含んでおり、必要に応じて炭素材料などの導電材およびポリフッ化ビニリデンなどの結着剤を含んでいてもよい。リチウムを吸蔵および放出可能な正極材料としては、例えば、硫化チタン(TiS2 ),硫化モリブデン(MoS2 ),セレン化ニオブ(NbSe2 )あるいは酸化バナジウム(V2 O5 )などのリチウムを含有しない金属硫化物,金属セレン化物あるいは金属酸化物など、またはリチウムを含有するリチウム含有化合物が挙げられる。
中でも、リチウム含有化合物は、高電圧および高エネルギー密度を得ることができるものがあるので好ましい。このようなリチウム含有化合物としては、例えば、リチウムと遷移金属元素とを含む複合酸化物、またはリチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物が挙げられ、特にコバルト(Co),ニッケルおよびマンガン(Mn)のうちの少なくとも1種を含むものが好ましい。より高い電圧を得ることができるからである。その化学式は、例えば、Lix MIO2 あるいはLiy MIIPO4 で表される。式中、MIおよびMIIは1種類以上の遷移金属元素を表す。xおよびyの値は電池の充放電状態によって異なり、通常、0.05≦x≦1.10、0.05≦y≦1.10である。
リチウムと遷移金属元素とを含む複合酸化物の具体例としては、層状岩塩型構造を有するリチウムコバルト複合酸化物(Lix CoO2 )、リチウムニッケル複合酸化物(Lix NiO2 )、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(Lix Ni1-z Coz O2 (z<1))、あるいはスピネル型構造を有するリチウムマンガン複合酸化物(LiMn2 O4 )などが挙げられる。中でも、ニッケルを含む複合酸化物が好ましい。高い容量を得ることができると共に、優れたサイクル特性も得ることができるからである。リチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物の具体例としては、例えばオリビン型構造を有するリチウム鉄リン酸化合物(LiFePO4 )あるいはリチウム鉄マンガンリン酸化合物(LiFe1-v Mnv PO4 (v<1))が挙げられる。
負極22は、帯状の負極集電体22Aの両面に負極活物質層22Bを設けたものである。具体的には、負極集電体22Aの外周面側および内周面側に負極活物質層22Bが存在する負極被覆領域22Cと、巻回中心側および巻回外周側の端部に、負極集電体22Aの両面とも負極活物質層22Bが存在せずに露出している負極露出領域22Dとを有している。負極リード26は、巻回外周側の端部の負極露出領域22Dに取り付けられている。
負極集電体22Aは、例えば、銅箔,ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。この負極集電体22Aの厚みは、例えば5μm〜50μmである。
負極活物質層22Bは、例えば、負極活物質として、電極反応物質であるリチウムを吸蔵および放出可能な負極材料のいずれか1種または2種以上を含んでおり、必要に応じて導電材および結着材などを含んでいてもよい。リチウムを吸蔵および放出可能な負極材料としては、例えば、天然黒鉛,人造黒鉛,難黒鉛化炭素あるいは易黒鉛化炭素などの炭素材料、または、リチウムと合金を形成可能な金属元素および半金属元素のうちの少なくとも1種を構成元素として含むものも挙げられる。
中でも、このような金属元素または半金属元素を構成元素として含む負極材料を用いるようにすれば、容量を向上させることができるので好ましい。この負極材料は金属元素あるいは半金属元素の単体でも合金でも化合物でもよく、またこれらの1種または2種以上の相を少なくとも一部に有するようなものでもよい。なお、本発明において、合金には2種以上の金属元素からなるものに加えて、1種以上の金属元素と1種以上の半金属元素とを含むものも含める。また、非金属元素を含んでいてもよい。その組織には固溶体,共晶(共融混合物),金属間化合物あるいはそれらのうちの2種以上が共存するものがある。
この負極材料を構成する金属元素あるいは半金属元素としては、マグネシウム(Mg),ホウ素(B),アルミニウム,ガリウム(Ga),インジウム(In),ケイ素(Si),ゲルマニウム(Ge),スズ(Sn),鉛(Pb),ビスマス(Bi),カドミウム(Cd),銀(Ag),亜鉛(Zn),ハフニウム(Hf),ジルコニウム(Zr),イットリウム(Y),パラジウム(Pd)あるいは白金(Pt)などが挙げられ、中でも、ケイ素またはスズが好ましい。
特に、この負極材料としては、スズと、コバルトと、炭素(C)とを構成元素として含むCoSnC含有材料、または、スズと、鉄と、炭素とを構成元素として含むFeSnC含有材料が好ましい。高いエネルギー密度を得ることができると共に、優れたサイクル特性を得ることができるからである。CoSnC含有材料における炭素の含有量は16.8質量%以上24.8質量%以下であり、スズとコバルトとの合計に対するコバルトの割合は30質量%以上45質量%以下であることが好ましい。FeSnC含有材料における炭素の含有量は11.9質量%以上29.7質量%以下であり、スズと鉄との合計に対する鉄の割合は26.4質量%以上48.5質量%以下であることが好ましい。この範囲内においてより高い特性を得ることができるからである。
また、これらCoSnC含有材料およびFeSnC含有材料は、必要に応じて更に他の構成元素を含んでいてもよい。CoSnC含有材料であれば、例えば、ケイ素,鉄,ニッケル,クロム(Cr),インジウム,ニオブ(Nb),ゲルマニウム,チタン(Ti),モリブデン(Mo),アルミニウム,リン(P),ガリウムまたはビスマスが好ましく、2種以上を含んでいてもよい。FeSnC含有材料であれば、例えば、アルミニウム,チタン,バナジウム(V),クロム, ニオブおよびタンタル(Ta)からなる群のうちの少なくとも1種と、コバルト,ニッケル,銅,亜鉛,ガリウムおよびインジウムからなる群のうちの少なくとも1種とが好ましく、また、銀も好ましい。
なお、このCoSnC含有材料はスズとコバルトと炭素とを含む相を有し、この相は結晶性の低いまたは非晶質な構造を有していることが好ましい。同様に、FeSnC含有材料はスズと鉄と炭素とを含む相を有し、この相は結晶性の低いまたは非晶質な構造を有していることが好ましい。また、CoSnC含有材料およびFeSnC含有材料において、構成元素である炭素の少なくとも一部は、他の構成元素である金属元素または半金属元素と結合していることが好ましい。サイクル特性の低下はスズなどが凝集あるいは結晶化することによるものであると考えられるが、炭素が他の元素と結合することにより、そのような凝集あるいは結晶化を抑制することができるからである。
負極活物質としては、また、天然黒鉛,人造黒鉛,難黒鉛化炭素あるいは易黒鉛化炭素などの炭素材料を用いてもよい。炭素材料を用いれば優れたサイクル特性を得ることができるので好ましい。また、負極活物質としては、リチウム金属も挙げられる。負極活物質はこれらの1種を単独で用いてもよいが、2種以上を混合して用いてもよい。
図1に示したセパレータ23は、正極21と負極22とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させるものである。セパレータ23は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンあるいはポリエチレンなどよりなる合成樹脂製の多孔質膜、またはセラミック製の多孔質膜により構成されており、これらの2種以上の多孔質膜を積層した構造や、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンあるいはポリエチレンなどを2種以上混合、溶融した構造とされていてもよい。
セパレータ23には、液状の電解質である電解液が含浸されている。この電解液は、例えば、溶媒と、電解質塩であるリチウム塩とを含んで構成されている。溶媒は、電解質塩を溶解し解離させるものである。溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、1, 2−ジメトキシエタン、1, 2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1, 3−ジオキソラン、4メチル1, 3ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル、アニソール、酢酸エステル、酪酸エステルあるいはプロピオン酸エステルなどが挙げられ、これらのいずれか1種または2種以上を混合して用いてもよい。
リチウム塩としては、例えば、LiClO4 ,LiAsF6 ,LiPF6 ,LiBF4 ,LiB(C6 H5 )4 ,CH3 SO3 Li,CF3 SO3 Li,LiClあるいはLiBrが挙げられ、これらのいずれか1種または2種以上を混合して用いてもよい。
電池素子20の正極21および負極22の幅方向両側の端面20Aと絶縁板12,13との間には、図1および図4に示したように、キャップ30がそれぞれ設けられている。キャップ30は、中空円筒状であり、電池素子20の側面20Bの一部を覆う側面部31と、この側面部31の一端に連続し電池素子20の端面20Aを覆う頂部32とを有している。これにより、この二次電池では、外部からの力で押し潰された場合において正極21と負極22とを確実に短絡させることができ、安全性を向上させることができるようになっている。
キャップ30は、例えば、厚みが0.01mm以上10mm以下、幅が1cm以上100cm以下であり、ステンレス鋼などの導電性材料により構成されている。側面部31の長さは、電池素子20の長さ(高さ)によって異なるが、例えば1.0cm以上100.0cm以下であることが好ましい。キャップ30の強度は、例えば、通常時は所定の強度を保持し、一方、外力により電池が押し潰された場合にはそれと共に潰れ、側面部31の縁31Aが電池素子20の側面20Bに食い込みセパレータ23を貫通する程度であることが好ましい。
キャップ30の頂部32には、正極リード25または負極リード26を電池素子20の外部に導出するための導出孔33が設けられている。なお、導出孔33の大きさは、正極リード25および負極リード26を通すことができれば特に限定されない。また、頂部32の端面20Aに対する被覆率も特に限定されない。
この二次電池は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、正極集電体21Aに正極活物質層21Bを形成し正極21を作製する。正極活物質層21Bは、例えば、正極活物質と導電材と結着材とを混合して分散媒に分散させ、正極集電体21Aに塗布して乾燥させたのち、圧縮成型することにより形成する。また、正極21と同様にして、負極集電体22Aに負極活物質層22Bを形成し負極22を作製する。次いで、正極集電体21Aに正極リード25を溶接などにより取り付けると共に、負極集電体22Aに負極リード26を溶接などにより取り付ける。
続いて、正極21と負極22とをセパレータ23を間にして積層し、渦巻き状に巻回して電池素子20を形成し、中心にセンターピン24を挿入する。そののち、例えば、ステンレス鋼などの導電性材料よりなる薄板を所定のサイズにカットし、プレス金型を用いて所定条件(成形圧力、時間など)のもとにプレス成形を行い、成形、打ち抜きを行うことにより、上述した円筒状の側面部31の一端に円形の頂部32を設けたキャップ30を形成する。その際、必要に応じてバリ取り、洗浄を行ってもよい。このキャップ30を電池素子20の一対の端面20Aに被せ、頂部32の導出孔33に正極リード25および負極リード26を通す。
キャップ30を電池素子20の端面20Aに取り付けたのち、正極リード25の先端部を安全弁機構15に溶接すると共に、負極リード26の先端部を電池缶11に溶接して、電池素子20を一対の絶縁板12,13で挟み電池缶11の内部に収納する。次いで、電解液を電池缶11の内部に注入し、セパレータ23に含浸させる。そののち、電池缶11の開口端部に電池蓋14,安全弁機構15および熱感抵抗素子16をガスケット17を介してかしめることにより固定する。これにより、図1,2に示した二次電池が完成する。
この二次電池では、充電を行うと、例えば、正極21からリチウムイオンが放出され、セパレータ23に含浸された電解液を介して負極22に吸蔵される。放電を行うと、例えば、負極22からリチウムイオンが放出され、セパレータ23に含浸された電解液を介して正極21に吸蔵される。そして、この二次電池では、電池素子20の端面20Aにキャップ30が設けられているので、外部からの力で押し潰された場合、キャップ30も押し潰されて変形し、側面部31の縁31Aが電池素子20の側面20Bに食い込み、セパレータ23を貫通することにより、正極21と負極22とが確実に短絡する。
更に、この二次電池では、正極21の巻回外周側にも両面とも正極活物質層21Bの存在しない正極露出領域21Dが設けられていると共に、負極22の巻回外周側にも両面とも負極活物質層22Bの存在しない負極露出領域22Dが設けられているので、キャップ30の側面部31の縁31Aが電池素子20の側面20Bに食い込み、セパレータ23を貫通すると比較的抵抗値の低い正極集電体21Aと負極集電体22Aとの間が直接短絡する。すなわち、本実施の形態では、正極21の正極露出領域21Dと負極22の負極露出領域22Dとの間がキャップ30により短絡し、抵抗値の高い正極活物質層21Bを介して短絡することがなくなり、正極活物質層21Bでの昇温が抑制される。
このように本実施の形態によれば、電池素子20の端面20Aにキャップ30を設け、電池素子20の側面20Bの一部および端面20Aを覆うようにしたので、外部からの力で押し潰された場合において正極21と負極22とを確実に短絡させることができ、安全性を向上させることができる。
特に、負極22が、スズ(Sn)またはケイ素(Si)のうちの少なくとも一方を構成元素として含む負極活物質を含有する場合には、電池のエネルギー密度が大きく、より高い安全性が求められるので、より高い効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図5および図6は本発明の第2の実施の形態に係る二次電池の断面構造を表すものである。この二次電池は、いわゆる角型といわれるものであり、ほぼ中空直方体形状の電池缶41の内部に、偏平な電池素子50を有している。
電池缶41は、例えばニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe),アルミニウム(Al)またはステンレススチール(SUS)の何れかにより構成されており、負極端子としての機能も有している。この電池缶41は、一端部が閉鎖され他端部が開放されており、開放端部に絶縁板42および電池蓋43が取り付けられることにより電池缶41の内部が密閉されている。絶縁板42は、ポリプロピレンなどにより構成され、電池素子50の上に側面に対して垂直に配置されている。電池蓋43は、例えば、電池缶41と同様の材料により構成され、電池缶41と共に負極端子としての機能も有している。電池蓋43の外側には、正極端子となる端子板44が配置されている。また、電池蓋43の中央付近には貫通孔が設けられ、この貫通孔に、端子板44に電気的に接続された正極ピン45が挿入されている。端子板44と電池蓋43との間は絶縁ケース46により電気的に絶縁され、正極ピン45と電池蓋43との間はガスケット47により電気的に絶縁されている。絶縁ケース46は、例えばポリブチレンテレフタレートにより構成されている。ガスケット47は、例えば、絶縁材料により構成されており、表面にはアスファルトが塗布されている。
電池蓋43の周縁付近には開裂弁48および電解液注入孔49が設けられている。開裂弁48は、電池蓋43と電気的に接続されており、内部短絡あるいは外部からの加熱などにより電池の内圧が一定以上となった場合に開裂して内圧の上昇を抑えるようになっている。電解液注入孔49は、例えばステンレス鋼球よりなる封止部材49Aにより塞がれている。
電池素子50は、電池缶41の形状に合わせて偏平な形状に成形されていることを除いては、第1の実施の形態の電池素子20と同様に構成されている。電池素子50の正極21には正極リード25が取り付けられており、負極22には負極リード26が取り付けられている。正極リード25は正極ピン45の下端に溶接されることにより端子板44と電気的に接続されており、負極リード26は電池缶41に溶接され電気的に接続されている。
電池素子50の上方の端面50Aと絶縁板42との間、および下方の端面50Aと電池缶41の底面との間には、図5および図7に示したように、側面部61および頂部62よりなるキャップ60がそれぞれ設けられている。キャップ60は、頂部62が長方形または楕円形など電池素子50の形状に合わせた形状を有することを除いては、第1の実施の形態のキャップ30と同様に構成されている。これにより、この二次電池では、第1の実施の形態と同様に、外部からの力で押し潰された場合において正極21と負極22とを確実に短絡させることができ、安全性を向上させることができるようになっている。
この二次電池は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、例えば、第1の実施の形態と同様にして正極21および負極22を作製する。
次いで、正極集電体21Aに正極リード25を溶接などにより取り付けると共に、負極集電体22Aに負極リード26を溶接などにより取り付ける。
次いで、正極集電体21Aに正極リード25を溶接などにより取り付けると共に、負極集電体22Aに負極リード26を溶接などにより取り付ける。
続いて、正極21と負極22とをセパレータ23を間にして積層し、渦巻き状に巻回したのち偏平な形状に成形し、偏平な電池素子50を作製する。そののち、第1の実施の形態のキャップ30と同様にして上述したキャップ60を形成し、このキャップ60を、図7(A)および図7(B)に示したように電池素子50の端面50Aに被せ、頂部62の導出孔63に正極リード25および負極リード26を通す。
キャップ60を電池素子50の端面50Aに取り付けたのち、この電池素子50を電池缶41の内部に収容し、電池素子50の上に絶縁板42を配置し、負極リード26を電池缶41に溶接すると共に、正極リード25を正極ピン45の下端に溶接して、電池缶41の開放端部に電池蓋43をレーザ溶接により固定する。そののち、電解液を電解液注入孔49から電池缶41の内部に注入し、セパレータ23に含浸させたのち、電解液注入孔49を封止部材49Aで塞ぐ。これにより、図5および図6に示した二次電池が完成する。
この二次電池は、第1の実施の形態と同様に作用し、同様の効果を奏する。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る二次電池について説明する。第3の実施の形態に係る二次電池は、キャップ30,60に切欠部71が設けられていることを除き、他は第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様の構成・作用および効果を有しており、同様にして製造することができる。よって、図1ないし図7を参照し、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る二次電池について説明する。第3の実施の形態に係る二次電池は、キャップ30,60に切欠部71が設けられていることを除き、他は第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様の構成・作用および効果を有しており、同様にして製造することができる。よって、図1ないし図7を参照し、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
切欠部71は、例えば、側面部31,61の縁31A,61Aに交差していてもよいし、側面部31,61の縁31A,61Aから離れた位置に設けられていてもよい。切欠部71が側面部31,61の縁31A,61Aに交差している場合、切欠部71と側面部31,61の縁31A,61Aとは直角でもよいし、斜めに交差していてもよい。切欠部71の寸法や配置密度は、キャップ30,60の生産性や強度に応じて定めることができるが、側面部31,61の全体にわたり均等に配置されていることが望ましい。切欠部71の幅または長さは、例えば0.1mm以上が好ましい。
切欠部71の形状は、図8に示したような直線でもよいし、屈曲した形状でもよい。屈曲した形状としては、例えば図9に示したように、三本の直線部分71A,71B,71Cにより構成され、直線部分71Bは直線部分71Aの端部から直線部分71Aとは異なる方向に延び、直線部分71Cは直線部分71Bの端部から直線部分71Bとは異なる方向に延びている形状(以下、「Z型」という。)が挙げられる。直線部分71A〜71Cのなす角は、例えば直角が好ましい。生産性を高めることができるからである。
また、例えば図10に示したように、二本の直線部分71A,71Bにより構成され、直線部分71Bが直線部分71Aの端部から直線部分71Aとは異なる方向に延びている形状(以下、「L型」という。)としてもよい。更に、例えば図11に示したように、切欠部71を、多数の直線部分により構成され、それらの直線部分のうちの一本は他の一本の端部からそれとは異なる方向に延びている形状(以下、「波型」という。)としてもよい。このような波型の切欠部71は、直線またはL型やZ型のものに比べて電極間の短絡を容易に発生させることができ、好ましい。
このような切欠部71の形状は、側面部31,61の縁31A,61Aに交差しているか側面部31,61の縁31A,61Aから離れた位置に設けられているかによって限定されない。また、切欠部71または直線部分71A〜71Cは、側面部31,61の縁31A,61Aに対して垂直または平行でもよいし、斜めになっていてもよい。
なお、図11に示したように、切欠部71を構成する直線部分が、側面部31,61の縁31A,61Aに対して斜めになっている場合、切欠部71の一端と他端とを結ぶ直線は側面部31,61の縁31A,61Aに対して平行または垂直であることが望ましい。
この二次電池は、キャップ30,60の側面部31,61に例えばワイヤカットにより切欠部71を設けることを除いては、第1の実施の形態と同様にして製造することができる。
この二次電池では、キャップ30,60に切欠部71が設けられているので、外部からの力で押し潰された場合、キャップ30,60も押し潰されて変形し、切欠部71の角部72が突出してセパレータ23を貫通することにより、正極21と負極22とが確実に短絡する。
このように本実施の形態では、キャップ30,60に切欠部71を設けたので、外部からの力で押し潰された場合において正極21と負極22との間を確実に短絡させることができる。とりわけ発熱量の大きい大型電池の場合に好適であり、高い安全性を得ることができる。
更に、本発明の具体的な実施例について詳細に説明する。
(実施例1)
第1の実施の形態で説明した二次電池を作製した。まず、正極活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO2 )を用い、このコバルト酸リチウムと導電材であるグラファイトと結着材であるポリフッ化ビニリデンとを混合して分散媒に分散させ、アルミニウム箔よりなる正極集電体21Aの両面に塗布して乾燥させたのち、圧縮成型して正極活物質層21Bを形成し、正極21を作製した。次いで、正極集電体21Aの巻回中心側にアルミニウム製のリード25を取り付けた。
第1の実施の形態で説明した二次電池を作製した。まず、正極活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO2 )を用い、このコバルト酸リチウムと導電材であるグラファイトと結着材であるポリフッ化ビニリデンとを混合して分散媒に分散させ、アルミニウム箔よりなる正極集電体21Aの両面に塗布して乾燥させたのち、圧縮成型して正極活物質層21Bを形成し、正極21を作製した。次いで、正極集電体21Aの巻回中心側にアルミニウム製のリード25を取り付けた。
また、負極活物質としてCoSnC含有材料を用い、このCoSnC含有材料と、導電材および負極活物質である人造黒鉛およびカーボンブラックと、結着材であるポリフッ化ビニリデンとを混合して分散媒に分散させ、銅箔よりなる負極集電体22Aの両面に塗布して乾燥させたのち、圧縮成型して負極活物質層22Bを形成し、負極22を作製した。次いで、負極集電体22Aの巻回外周側にニッケル製のリード26を取り付けた。
なお、CoSnC含有材料は、スズコバルト合金粉末と炭素粉末とを混合し、メカノケミカル反応を利用して合成した。合成したCoSnC含有材料について組成の分析を行ったところ、コバルトの含有量は29.3質量%、スズの含有量は49.9質量%、炭素の含有量は19.8質量%であった。なお、炭素の含有量は、炭素・硫黄分析装置により測定し、コバルトおよびスズの含有量は、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)発光分析により測定した。また、このCoSnC含有材料についてX線回折を行ったところ、回折角2θ=20°〜50°の間に、回折角2θが1.0°以上の広い半値幅を有する回折ピークが観察された。更に、このCoSnC含有材料についてXPS(X-ray Photoelectron Spectroscopy;X線光電子分光法)を行ったところ、CoSnC含有材料中におけるC1sのピークが284.5eVよりも低い領域に得られ、CoSnC含有材料中の炭素が他の元素と結合していることが確認された。
続いて、微孔性ポリプロピレンフィルムよりなるセパレータ23を用意し、正極21,セパレータ23,負極22,セパレータ23の順に積層したのち渦巻状に多数回巻回して、中心にセンターピン24を挿入した。そののち、円筒状の側面部31の一端に円形の頂部32を有するキャップ30を用意し、このキャップ30を電池素子20の一対の端面20Aに被せ、頂部32の導出孔33に正極リード25および負極リード26を通した。キャップ30の寸法は、幅13mm、厚み0.1mm、側面部31の長さ10mmとした。
キャップ30を電池素子20の端面20Aに取り付けたのち、正極リード25を安全弁機構15に接合すると共に正極リード26を電池缶11に接合し、電池素子20を絶縁板12,13で挟んで電池缶11の内部に収納した。次いで、電池缶11の内部に電解液を注入した。電解液には、炭酸エチレン50体積%と炭酸ジエチル50体積%とを混合した溶媒に、電解質塩としてLiPF6 を1mol/lの含有量で溶解させたものを用いた。続いて、電池缶11の開放部に、安全弁機構15、熱感抵抗素子16および電池蓋14をガスケット17を介してかしめることにより固定した。これにより実施例1の二次電池を得た。
実施例1に対する比較例1として、キャップを設けないことを除き、他は実施例1と同様にして二次電池を作製した。
(実施例2)
第3の実施の形態で説明した電池を作製した。すなわち、キャップ30の側面部31にワイヤカットにより図9に示したような直線およびZ型の切欠部71を設けたことを除いては、実施例1と同様にして二次電池を作製した。その際、直線の切欠部71は、幅0.4mm、長さ1.0mmとし、Z型の切欠部71は、幅0.4mm、直線部分71A,71B,71Cの長さをそれぞれ2mm、1mm、2mm、全長3.6mmとした。
第3の実施の形態で説明した電池を作製した。すなわち、キャップ30の側面部31にワイヤカットにより図9に示したような直線およびZ型の切欠部71を設けたことを除いては、実施例1と同様にして二次電池を作製した。その際、直線の切欠部71は、幅0.4mm、長さ1.0mmとし、Z型の切欠部71は、幅0.4mm、直線部分71A,71B,71Cの長さをそれぞれ2mm、1mm、2mm、全長3.6mmとした。
このようにして得られた実施例1,2および比較例1の二次電池をそれぞれ5個(電池1〜電池5)作製し、圧壊試験を行って発火や破裂の有無を調べた。また、実施例1,2については、ショートスピード(短絡までにかかった時間)も調べた。ショートスピードは、5個の電池の各々について計測し、その平均をとることにより求めた。得られた結果を表1に示す。
表1からわかるように、電池素子20の端面20Aにキャップ30を設けた実施例1,2によれば破裂はまったく生じなかったのに対して、キャップが設けられていない比較例1では5個の二次電池のすべてで破裂が生じた。すなわち、電池素子20の端面20Aにキャップ30を設け、電池素子20の側面20Bの一部および端面20Aを覆うようにすれば、電池が押し潰されて短絡が発生した場合にも安全性を向上させることができることが分かった。
また、実施例1と実施例2とを比較すると、切欠部71を設けた実施例2では、切欠部71を設けない実施例1よりも早い段階でショートが起こっていた。すなわち、キャップ30に切欠部71を設けるようにすれば、より迅速に正極21と負極22とを短絡させることができ、更に安全性を向上させることができることが分かった。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態および実施例では、電池素子20の両方の端面20Aにキャップ30を設けた場合について説明したが、キャップ30は、電池素子20の片方の端面20Aのみに設けるようにしてもよい。
また、例えば、上記第3の実施の形態および実施例では、切欠部71が、キャップ30,60を厚さ方向に貫通する孔である場合について説明したが、貫通することなくキャップ30,60の厚さ方向の一部を周囲領域よりも薄くした、すなわち凹んだ状態の薄肉溝であってもよい。
更に、上記実施の形態および実施例では、巻回構造を有する円筒型および角型の二次電池について説明したが、本発明は、楕円型など他の巻回構造を有するものにも適用することができる。
加えて、上記実施の形態および実施例では、正極21および負極22を巻回するようにしたが、正極および負極を折り畳んだりあるいは積み重ねてもよい。
更にまた、例えば、上記実施の形態および実施例では、正極21、負極22および電解液などの材料について具体的に説明したが、本願発明は、他の材料を用いてもよく、また、二次電池に限らず、一次電池などの他の電池についても同様に適用することができる。
11,41…電池缶、12,13,42…絶縁板、14,43…電池蓋、15…安全弁機構、16…熱感抵抗素子、17,47…ガスケット、20,50…電池素子、20A,50A…端面、20B,50B…側面、21…正極、21A…正極集電体、21B…正極活物質層、21C…正極被覆領域、21D…正極露出領域、22…負極、22A…負極集電体、22B…負極活物質層、22C…負極被覆領域、22D…負極露出領域、23…セパレータ、24…センターピン、25…正極リード、26…負極リード、30,60…キャップ、31,61…側面部、31A,61A…縁、32,62…頂部、33,63…導出孔、43A…貫通孔、44…端子板、45…正極ピン、46…絶縁ケース、48…開裂弁、49…電解液注入孔、49A…封止部材、71…切欠部、71A,71B,71C…直線部分
Claims (6)
- 帯状の正極と帯状の負極とをセパレータを間にして積層し、巻回した構成を有すると共に、前記正極および前記負極の幅方向両側の端面、並びに前記端面の間の側面を有する電池素子と、
前記電池素子の端面の少なくとも一方に設けられ、前記側面の一部および前記端面の少なくとも一部を覆うキャップと
を備えたことを特徴とする電池。 - 前記キャップは、屈曲した形状の切欠部を有する
ことを特徴とする請求項1記載の電池。 - 前記切欠部は、二本以上の直線部分により構成され、前記二本以上の直線部分のうちの一本は他の一本の端部から前記一本と異なる方向に延びている
ことを特徴とする請求項2記載の電池。 - 前記正極には正極リードが取り付けられると共に前記負極には負極リードが取り付けられており、
前記キャップは、前記正極リードまたは前記負極リードを前記電池素子の外部に導出するための導出孔を有する
ことを特徴とする請求項1記載の電池。 - 前記負極は、スズ(Sn)およびケイ素(Si)のうちの少なくとも一方を構成元素として含む負極活物質を含有することを特徴とする請求項1記載の電池。
- 帯状の正極と帯状の負極とをセパレータを間にして積層し、巻回した構成を有すると共に、前記正極および前記負極の幅方向両側の端面、並びに前記端面の間の側面を有する電池素子を備えた電池に用いられるキャップであって、
前記電池素子の端面の少なくとも一方に設けられ、前記側面の一部および前記端面の少なくとも一部を覆う
ことを特徴とするキャップ。
Priority Applications (1)
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