JP2007334181A - マルチプロジェクションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチプロジェクションシステムにおいてプロジェクタの表示異常による表示画像の欠落をなくし高品質な表示画像を維持する。
【解決手段】M台(例えばM=2)のプロジェクタPJ1,PJ2に割り当てられた部分画像を表示することにより、部分画像の集合としての画像の表示を可能とするマルチプロジェクションシステムであって、前記画像のうちのいずれの領域においても2台以上のプロジェクタが表示を行うように、それぞれに割り当てられた部分画像を表示するN台(例えばN=3)のプロジェクタPJ3〜PJ5をさらに配置し、プロジェクタPJ1〜PJ5のうちの少なくとも1台のプロジェクタに表示異常が発生すると、表示異常が発生したプロジェクタが表示する部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタに割り当てられた部分画像に対応する画像データを、表示異常に対応する表示パラメータを用いて画像表示処理する。
【選択図】図5

Description

本発明は、マルチプロジェクションシステム、マルチプロジェクションシステムにおける画像表示方法及びマルチプロジェクションシステムに用いるためのプロジェクタに関する。
画像表示装置において、大画面化、高輝度化、高解像度化は、常に要求される特性である。しかし、単体の画像表示装置において、これらを同時に実現することは非常に困難である。例えば、大画面化は、その画像表示装置を構成する部品の大きさ、製造装置の大きさなどにより限界がある。また、高輝度化は、表示素子の表示原理による限界があり、また寿命、信頼性を劣化させる可能性がある。また、高解像度化は、より高度な微細加工を必要とし、表示素子製造の歩留まりを非常に劣化させる可能性がある。
単体の表示装置では困難であるような大画面化、高輝度化、高解像度化を実現する方法として、複数の画像表示装置を組み合わせて全体として一つの画像を表示する技術は非常に有効な方法である。特に、個々の画像表示装置としてプロジェクタを用いる画像表示方法は、個々のプロジェクタの表示する画像の一部を重ね合わせることにより、表示装置間の境界を見え難くし、高品質の画像を表示することのできる画像表示方法として優れている。
しかし、この方法においては、複数の表示装置を用いているがために故障の確率が高くなる。単純に言えば、N台(Nは2以上)のプロジェクタを用いる場合、故障の起きる確率は単体に比べN倍になってしまう。仮に、故障がN台のプロジェクタのうち1台のみであったとしても、それにより表示画像の一部が欠落することになってしまう。これは表示品質としては大きな劣化であり、また、場合によっては致命的な劣化となってしまう。つまり、複数のプロジェクタを用いて一つの画像を表示する画像表示方法は、全体を一つの表示装置としてみれば、単体の表示装置を用いた画像表示方法に比べて、N倍の故障確率を有する非常に信頼性の低い表示方法となってしまうと言う問題がある。
このような問題を解決するための技術は様々な提案がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1に開示された技術は、通常の投射型表示装置(プロジェクタ)の構成に加えて、投射方向切替部を有するものである。これは、表示画像全体を複数の表示領域(、M個の表示領域)に分割し、投射方向切替部により、M個の表示領域(M1,M2,・・・とする)を、表示領域M1,M2,・・・というように順次切り替えながら表示していくものである。それにより、時分割で画像全体を表示することが可能となる。
図16は時分割で画像表示を行う例を説明する図である。ある瞬間には、図16(a)に示すように、プロジェクタPJ1が領域G1を表示し、プロジェクタPJ2が領域G3を表示し、プロジェクタPJ3が領域G4を表示する。また、別の瞬間には、図16(b)に示すように、プロジェクタPJ1が領域G3を表示し、プロジェクタPJ2が領域G4を表示し、プロジェクタPJ3が領域G2を表示する。
この方法によれば、投射角を大きくすることにより、また画像分割数Mを増やすことにより、大画面、高解像度の表示を行うことが可能となる。ただし、平均輝度については、表示領域の切替え時間が必要であるために、画像全体を同時に表示した場合よりも暗くな
ってしまうという問題がある。
このような問題を改善するために、特許文献1に開示された技術には、上記した投射方向切替部を有するプロジェクタを複数台、例えば、N台(ここでN≦M)を用いて表示を行う方法が示されている。
つまり、ある瞬間にはM個の領域のうちのN個の領域をN台の表示装置で表示し、それを時分割で切替えることにより、表示画像の全体を時分割で表示するものである。これにより、平均輝度は1台で表示を行う場合のN倍となり、大画面、高輝度、高解像度の画像表示を行うことが可能となる。このような表示方法においては、仮にN台の内の1台が表示不能になったとしても、表示そのものは残りの(N−1)台により継続して行われる。つまり、この場合は明るさが1/Nだけ暗くなるだけであり、表示の一部が欠けると言うような表示の劣化は起こらないことになる。
一方、特許文献2に開示された技術には、その実施形態1として、複数の光源と光源選択部と光源ミキシング部とを有する単体のプロジェクタによって1つの投影ユニットを構成して、その投影ユニットを複数用いてマルチプロジェクションシステムを構成することが示されている。これによれば、光源の一つが故障しても、残りの光源により表示を維持することが可能となる。通常のプロジェクタにおいては、光源部の故障が表示不能の最大の原因であるので、表示不能の確率を大きく下げることが可能となる。
また、特許文献2に開示された技術には、その実施形態2として、1つの光源を有する複数台のプロジェクタをスタックした状態で配置し、その複数台のプロジェクタを一組として1つの投影ユニットを構成して、その投影ユニットを複数用いてマルチプロジェクションシステムを構成することが示されている。これによれば、それぞれの投影ユニットにおいて1つのプロジェクタの光源に不具合が発生しても、他のプロジェクタがそれを補うことができるので、実質的に実施形態1と同等の効果を得ることができる。
特開2004−356919号公報 特開2005−204165号公報
しかしながら、上記の特許文献1及び特許文献2に開示された技術は、いずれも特殊なプロジェクタを必要とするか、あるいは、同じ組の複数台のプロジェクタを1台のプロジェクタのように動作させるための仕組みが必要であるという問題がある。
具体的には、特許文献1に開示された技術においては、投射方向切替部を必要とする。これは、時分割表示が可能である程度に高速で動作し、かつ、大画面表示が可能である程度に大きな角度での投射方向の切り替えが可能でなければならない。しかし、これを実現するのは非常に困難であるとともに非常に高コストとなる。
また、特許文献2に開示された技術における実施形態1においては、複数の光源、光源選択部、光源ミキンシグなどを必要とする。しかも、これらを実際のプロジェクタにおいて、光軸ずれなどによる表示性能劣化を起こさないように配置しなければならない。これらを実現するのは非常に困難であるか、あるいは、非常に高コストとなる。
さらに、特許文献2に開示された技術における実施形態2は、1つの投影ユニットを構成する複数台のプロジェクタを1台のプロジェクタのように動作させなければならない。このため、複数台のプロジェクタ間の調整を高精度に行う必要があり、かつ、その状態を
維持するのは非常に困難である。
また、特許文献2の実施形態1に開示された技術は、表示異常の原因として、光源の不良しか考慮していないものである。したがって、光源の不良以外の原因による表示異常については対処できないという問題もある。更に、特許文献2の実施形態2に開示された技術においても、プロジェクタ内部に起因する表示異常にしか対応できないと言う問題もある。
本発明は、複数のプロジェクタを用いて1つの大画面画像の表示を可能とするマルチプロジェクションシステムにおいて、特殊なプロジェクタを必要とせずに、また、複数台のプロジェクタを1台のプロジェクタのように動作させるための仕組みなどを必要とせずに、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタの表示異常に対して適切に対処することができ、表示の信頼性を維持することのできるマルチプロジェクションシステム及びマルチプロジェクションシステムにおける画像表示方法及びマルチプロジェクションシステムにおいて用いられるプロジェクタを提供することを目的する。
(1)本発明のマルチプロジェクションシステムは、M台(Mは2以上の整数)のプロジェクタがそれぞれに割り当てられた部分画像を表示することによって前記部分画像の集合としての画像の表示を可能とするマルチプロジェクションシステムであって、前記マルチプロジェクションシステムは、前記画像のうちのいずれの領域においても2台以上のプロジェクタが表示を行うように、それぞれに割り当てられた部分画像を表示するN台(Nは1以上の整数)のプロジェクタをさらに配置し、前記M台又はN台のプロジェクタのうちの少なくとも1台のプロジェクタに表示異常が発生すると、前記表示異常が発生したプロジェクタが表示する部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタに割り当てられた部分画像に対応する画像データを、前記表示異常に対応する表示パラメータを用いて画像表示処理する画像表示処理部を有することを特徴とする。
このような構成を有することにより、複数台のプロジェクタのうちの少なくとも1台のプロジェクタに表示異常が発生すると、前記表示異常が発生したプロジェクタが表示する部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタ(表示異常が発生したプロジェクタとの間で重複した表示を行うプロジェクタという)が、前記表示異常に対応する表示パラメータを用いて画像表示処理して部分画像を表示する。これにより、仮に、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタのうちの、あるプロジェクタが表示異常を発生した場合であっても、表示画像全体の品質を大きく損なうことなく表示を続行することができ、マルチプロジェクションシステムの信頼性を向上させることができる。しかも、本発明のマルチプロジェクションシステムは、特殊なプロジェクタではなく一般的なプロジェクタを用いることができ、また、複数台のプロジェクタを1台のプロジェクタのように動作させるための仕組みなども必要としないので、マルチプロジェクションシステムを安価にかつ容易に構成することができる、
なお、画像表示処理部は、各プロジェクタそれぞれが有するような構成としてもよく、また、プロジェクタが接続される情報処理装置(パーソナルコンピュータなど)が有するような構成としてもよい。
(2)前記(1)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記画像表示処理部は、前記表示異常であることを示す表示異常信号を受信する表示異常信号受信部と、前記表示異常信号受信部で受信した表示異常信号に対応した表示パラメータを選択する表示パラメータ選択部とをさらに有することが好ましい。
このような構成を有することにより、複数台のプロジェクタのうちの少なくとも1台のプロジェクタに表示異常が発生した場合、表示異常に対応した表示パラメータを選択する
ことができる。そして、画像表示処理装置は、選択した表示パラメータを用いて、表示異常が発生したプロジェクタとの間で重複した表示を行うプロジェクタに割り当てられた部分画像を画像処理することができる。これにより、表示異常が発生したプロジェクタとの間で重複した表示を行うプロジェクタが、表示異常の発生したプロジェクタの表示異常を補った表示を行うことができる。
(3)前記(1)又は(2)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記画像表示処理部は、前記表示異常に対応する表示パラメータを記憶する表示パラメータ記憶部をさらに有することが好ましい。
このような構成とすることにより、複数台のプロジェクタのうちの少なくとも1台のプロジェクタに表示異常が発生した場合、表示異常に対応した表示パラメータを表示パラメータ記憶部から容易に選択することができる。なお、例えば、各プロジェクタが前記画像表示処理装置を有する構成とした場合、各プロジェクタの前記表示パラメータ記憶部には、自身のプロジェクタと重複した表示を行うプロジェクタが表示不能となったときに必要な表示パラメータのみを記憶させるようにしてもよく、また、他の任意のプロジェクタが表示異常となった場合に必要な表示パラメータを記憶させるようにしてもよい。これにより、表示画像全体についての最適な補正表示を可能とすることができる。
(4)前記(1)〜(3)のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記画像表示処理部は、表示異常を検出する表示異常検出部をさらに有し、前記表示異常検出部が、あるプロジェクタに表示異常が発生したことを検出すると、前記表示異常が発生したプロジェクタが表示する部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタに前記表示異常であることを示す表示異常信号を送信することが好ましい。
これは、各プロジェクタが画像表示処理装置を有する構成とした場合であれば、プロジェクタの表示異常を自身で検出するものであり、各プロジェクタ自身で表示異常を検出することによって、表示に発生した異常が、どのプロジェクタに起因するものであるかを適切に検出することができる。なお、表示異常検出部としては、一般的なプロジェクタが有するセルフモニタ機能を用いることも可能であり、セルフモニタ機能を用いることにより、表示異常検出部として新たな機能を付加する必要がなくなる。
(5)前記(1)〜(3)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記スクリーン上に表示される画像を監視可能な表示画像監視部を有し、前記表示画像監視部が、あるプロジェクタに表示異常が発生したことを検出すると、前記表示異常が発生したプロジェクタ及び前記表示異常が発生したプロジェクタが表示する部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタに、前記表示異常であることを示す表示異常信号を送信することが好ましい。
これは、スクリーンなどに表示された表示画像を撮像装置などによって撮像して得られた撮像データから表示異常を検出するとともに、表示異常の発生したプロジェクタの特定をも可能とするものである。このように、撮像データからプロジェクタの表示異常を検出することにより、プロジェクタそのものの不具合(ランプ切れなど)が原因による表示異常は勿論のこと、人や障害物などによりプロジェクタの投射光の一部又は全てが遮られてしまう表示異常など、プロジェクタそのものの不具合が原因ではない表示異常をも検出することができる。
また、表示画像監視部によって表示異常が検出されると、表示異常が発生したプロジェクタを特定し、表示画像監視部から表示異常の発生したプロジェクタ及び当該表示異常の
発生したプロジェクタとの間で重複した表示を行うプロジェクタにそれぞれ表示異常信号を送信する。
(6)前記(1)〜(5)のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記表示異常は、プロジェクタが表示不能となった状態、プロジェクタの表示が不安定となった状態及びプロジェクタによって表示された部分画像に部分的な欠落が生じた状態の少なくともいずれかの状態を含み、前記表示が不安定となった状態及び表示された部分画像に部分的な欠落が生じた状態となった場合は、当該プロジェクタは自身の表示動作を停止することが好ましい。
ここでいう表示不能となった状態というのは、ランプ切れや電源回路の不具合さらには前述したように投射光が完全に遮られることによって当該プロジェクタに割り当てられた部分画像全体が欠落した状態となることである。また、表示が不安定となった状態というのは、例えば、ランプ切れ直前などにおいてランプの点灯が不安定となった状態などが一例として挙げられる。また、部分画像に部分的な欠落が生じた状態というのは、例えば、前述したように、プロジェクタの投射光の一部が遮られることによって当該プロジェクタに割り当てられた部分画像が部分的に欠落した状態などが一例として挙げられる。
そして、これら表示が不安定な状態及び部分画像に部分的な欠落が生じた状態となった場合は、当該プロジェクタは自身の表示動作を積極的に停止させる。これにより、表示が不安定な状態及び部分画像に部分的な欠落が生じた状態も、表示不能となった状態と同等に扱うことができるので、表示異常に対する処理を適切にかつ容易に行うことができる。
(7)前記(1)〜(6)のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記表示パラメータは、隣接する投射画像間の境界を目立たなくするための輝度の重み付けパラメータと、各プロジェクタが有する輝度及び色の特性の違いを補正するためのパラメータの少なくともいずれかのパラメータを含むことが好ましい。
これにより、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタのうちのあるプロジェクタに表示異常が発生した場合であっても、表示画像全体の品質を大きく損なうことなく表示を続行することができる。
(8)本発明のマルチプロジェクションシステムにおける画像表示方法においては、M台(Mは2以上の整数)のプロジェクタがそれぞれに割り当てられた部分画像を表示することによって前記部分画像の集合としての画像の表示を可能とするマルチプロジェクションシステムにおける画像表示方法であって、前記画像のうちのいずれの領域においても2台以上のプロジェクタが表示を行うように、それぞれに割り当てられた部分画像を表示するN台(Nは1以上の整数)のプロジェクタをさらに配置し、前記M台又はN台のプロジェクタのうちの少なくとも1台のプロジェクタに表示異常が発生すると、前記表示異常が発生したプロジェクタが表示する部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタに割り当てられた部分画像に対応する画像データを、前記表示異常に対応する表示パラメータを用いて画像表示処理することを特徴とする。
本発明のマルチプロジェクションシステムにおける画像表示方法によれば、前記(1)に記載のマルチプロジェクションシステムと同様の効果を得ることができる。なお、本発明のマルチプロジェクションシステムにおける画像表示方法においても、前記(2)〜(7)に記載のマルチプロジェクションシステムと同様の特徴を有することが好ましい。
(9)本発明のプロジェクタは、M台(Mは2以上の整数)のプロジェクタがそれぞれに割り当てられた部分画像を表示することによって前記部分画像の集合としての画像の表
示を可能とし、かつ、前記画像のうちのいずれの領域においても2台以上のプロジェクタが表示を行うように、それぞれに割り当てられた部分画像を表示するN台(Nは1以上の整数)のプロジェクタをさらに配置したマルチプロジェクションシステムに用いるためのプロジェクタであって、自身に割り当てられた部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタに表示異常が発生すると、前記表示異常に対応する表示パラメータによって画像処理された前記自身に割り当てられた部分画像に対応する画像データに基づいて、前記自身に割り当てられた部分画像を表示することを特徴とする。
本発明のプロジェクタがこのような動作を行うことによって、(1)に記載のマルチプロジェクションシステムを構成することができる。
以下に図を参照して本発明に実施形態について説明する。
[実施形態1]
図1は実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムにおけるプロジェクタの配置例を説明する図である。本発明のマルチプロジェクションシステムは、横方向及び縦方向に多数のプロジェクタを配置し、各プロジェクタが表示する部分画像の集合としての大画面の画像の表示を可能とするものであるが、説明を簡単にするために、図1においては、プロジェクタを横方向のみの1次元的な配列とした例を用いて説明する。
実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムは、図1に示すように、5台のプロジェクタPJ1〜PJ5からスクリーンに投射される部分画像によって、太線枠で囲まれた有効画像表示領域Aをスクリーン(図示せず)に表示するものとする。これは図2に示すような考え方に基づくものである。
実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムにおける有効画像表示領域Aは、図2(a)に示すように、2台のプロジェクタPJ1,PJ2で表示可能なサイズである。
この場合、2台のプロジェクタPJ1,PJ2は、それぞれに割り当てられた部分画像G1,G2の境界が完全に接した状態となるように配置されることが好ましいが、実際には、そのような状態を実現することは困難である。
そこで、境界部分の不整合を目立たなくするために、まずは、M台(2台とする)のプロジェクタPJ1,PJ2がそれぞれに割り当てられた部分画像G1,G2を表示することによって、有効画像表示領域Aの表示を行う。次に、プロジェクタPJ1,PJ2からの部分画像を構成する領域のいずれの領域においても2台以上のプロジェクタが当該領域に対して重複した表示を行うようにさらにN台(3台とする)のプロジェクタPJ3〜PJ5から部分画像G3〜G5を投射する。
具体的には、図2(b)に示すように、プロジェクタPJ1,PJ2のそれぞれの部分画像G1,G2に、プロジェクタPJ3からの部分画像G3が50%ずつ重複するようにプロジェクタPJ3の投射を行う。その後、プロジェクタPJ3の左右両側にそれぞれ1台ずつ他のプロジェクタPJ4,PJ5を配置し、これら各プロジェクタPJ4,PJ5からの部分画像G4,G5をプロジェクタPJ3からの部分画像G3の左右両側の辺に接するように投射を行う。
このような表示を行うことにより、部分画像G1,G2により形成される大画面の画像のうちのいずれの領域においても2台以上(この例では2台)のプロジェクタで表示がなされることとなる。先に説明した図1はこの状態を示したものである。
なお、図1及び図2の例では、各プロジェクタPJ1〜PJ5は、スクリーン上において同じ大きさの部分画像G1〜G5を投射する例である。このため、有効画像表示領域Aにおいては、プロジェクタPJ2からの部分画像G2に対してプロジェクタPJ1,PJ3からの部分画像G1,G3がそれぞれ50%ずつ重複して表示され、同様に、プロジェクタPJ4からの部分画像G4に対してプロジェクタPJ3,PJ5からの部分画像G3,G5がそれぞれ50%ずつ重複して表示される。
ここで、複数台のプロジェクタ(実施形態1の例は5台のプロジェクタPJ1〜PJ5)からの部分画像を用いて大画面画像を形成するためには、幾つかの表示パラメータを必要とする。表示パラメータとしては、隣接する部分画像間の境界を目立たなくするための輝度の重み付けパラメータや、各プロジェクタが有する輝度及び色の特性の違いを補正するためのパラメータなどが挙げられる。本発明の実施形態では説明を簡単にするために、表示パラメータとしては、輝度の重み付けパラメータを考えるものとする。
図1に示したように、5台のプロジェクタPJ1〜PJ5を用いて有効画像表示領域Aを表示する際、輝度の重み付けパラメータを用いて、各プロジェクタPJ1〜PJ5により投射される部分画像に輝度の重み付けを行う。輝度の重み付けがなされた画像を重ね合わせることにより、有効画像表示領域A内では境界の見え難い、均一な明るさの画像を表示することが可能となる。
図3は実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムにおいて使用する輝度の重み付けのパラメータ(単に重み付けパラメータという)に対応する輝度の重み付けパターン(単に重み付けパターンという)を模式的に示す図である。図1に示すような表示を行う際には、プロジェクタPJ1,PJ2,PJ3に対しては図3(d)に示す重み付けパターンWP4、プロジェクタPJ4に対しては図3(b)に示す重み付けパターンWP2、プロジェクタPJ5に対しては図3(c)に示す重み付けパターンWP3が用いられる。
各プロジェクタPJ1〜PJ5は、これらの重み付けパターンに対応した重み付けパラメータを用いて、自身に割り当てられた部分画像に対応する画像データに対して画像表示処理を施すことにより、有効画像表示領域A内では境界の見え難い、均一な明るさの画像の表示が可能となる。
図4は実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムを構成する複数のプロジェクタのうちのあるプロジェクタの表示不能となった状態を示す図である。図4においては、中央のプロジェクタPJ3が何らかの原因により表示不能となり、プロジェクタPJ3からの部分画像が欠落した例が示されている。このように、プロジェクタPJ3が何らかの原因により表示不能となると、プロジェクタPJ3からの部分画像G3が欠落するために、図4に示すように、有効画像表示領域Aにおける中央部とその周辺が暗くなった画像となってしまう。
このとき、実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムにおいては、表示不能となったプロジェクタPJ3は、自身が表示する部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタPJ1,PJ2に、自身が表示異常(表示不能)となったことを知らせるための信号(表示異常信号という)を送信する。これにより、プロジェクタPJ3との間で重複した表示を行うプロジェクタPJ1,PJ2は、表示異常信号を受信し、表示パラメータを変更する。すなわち、自身(プロジェクタPJ1,PJ2)が記憶している重み付けパラメータ(この例では図3に示されている重み付けパターンに対応する重み付けパラメータ)の中から、そのときの表示異常に対応した重み付けパラメータを選択する。なお、本発明の実施形態では、たとえば、「自身が表示する部分画像の領域と少
なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタ」のことを、「自身との間で重複した表示を行うプロジェクタ」というように表記することとにする。
図5は実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムを構成する複数のプロジェクタのうちのあるプロジェクタに表示不能が発生した場合の重み付けパターンの変更例を説明する図である。図5は図4に対応するものであり、プロジェクタPJ3が表示不能となった場合である。
図5に示すように、プロジェクタPJ3が表示不能となると、プロジェクタPJ3からは、自身との間で重複した表示を行うプロジェクタPJ1,PJ2に表示異常信号(図5では単に「異常」としている)が送信される。なお、各プロジェクタPJ1〜PJ5は、自信が表示異常でない場合には、自身との間で重複した表示を行うプロジェクタに対して正常を示す情報を送信しているものとする。
そして、表示異常となったプロジェクタPJ3から表示異常信号が送信されると、図5に示すように、プロジェクタPJ3との間で重複した表示を行う左隣のプロジェクタPJ1の重み付けパターンが重み付けパターンWP4から重み付けパターンWP8に変更され、また、右隣のプロジェクタPJ2においては重み付けパターンが重み付けパターンWP4から重み付けパターンWP7に変更される。その結果として、プロジェクタPJ3からの部分画像G3が欠落することによる有効画像表示領域Aにおける中央部とその周辺が暗くなるといった不具合が解消されることとなる。
このとき、プロジェクタPJ3からの部分画像G3が欠落することによって、プロジェクタPJ1の部分画像G1とプロジェクタPJ2の部分画像G2との接合部分の境界が見えてしまう場合もある。しかし、あるプロジェクタが表示不能となった場合であっても、表示画像全体の品質を大きく損なうことなく表示を続行することができ、マルチプロジェクションシステムの信頼性を向上させることができる。
図6は実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムにおける画像表示処理の流れを示すフローチャートである。図6のフローチャートに示す処理手順は、実施形態1に係るマルチプロジェクションシステム及び後に説明する実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムにおいてほぼ共通である。ここでは、実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムに対応した動作として説明する。
図6に示すように、表示タイミングの待ち状態から表示タイミングとなると(ステップS1)、個々のプロジェクタは自身の表示が正常であるか否かを判定し(ステップS2)、表示が正常であれば、表示が正常であることを自身との間で重複した表示を行っている他のプロジェクタに通知する(ステップS3)。また、他のプロジェクタ(自身との間で重複した表示を行っているプロジェクタ)からの表示状態(表示が正常であるか否かを示す状態)を示す情報を受信する(ステップS4)。なお、ステップS2における自身のプロジェクタの表示が正常であるか否かの判定は、各プロジェクタが有するセルフモニタ機能などによって行うことが可能である。
そして、ステップS2における判定結果を示す情報及びステップS4における他のプロジェクタの表示状態などの情報を取得すると、取得した情報に基づいて、表示に必要な表示パラメータ(重み付けパラメータなど)を自身の表示パラメータ記憶部14(図7参照)から取得する(ステップS5)。また、自身に割り当てられた部分画像に対応する表示画像データを取得して(ステップS6)、ステップS5により選択した表示パラメータを用いて表示画像データを変調し(ステップS7)、自身に割り当てられた部分画像を表示する(ステップS8)。
一方、ステップS2において、自身のプロジェクタの表示が異常であると判定された場合は、自身との間で重複した表示を行うプロジェクタ表示異常信号を送信し(ステップS9)、自身のプロジェクタを非表示状態とし(ステップS10)、ステップS1に戻る。なお、自身のプロジェクタを非表示状態としたあと、ステップS1に戻るのは、非表示状態となったあと復旧の可能性を考慮した場合であるが、非表示状態となったあと復旧の可能性を考慮しない場合には、非表示状態とした時点で当該プロジェクタの処理を終了する。
図7は実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムに用いられるプロジェクタの構成を示す図である。図7はある1台のプロジェクタの構成を示すものである。実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムに用いられるプロジェクタは、図7に示すように、画像表示処理部10と、光源部21と、表示素子部22と、投射光学系部23とを有している。
画像表示処理部10は、表示異常検出部11と、表示異常信号送信部12と、表示異常信号受信部13と、表示パラメータ記憶部14と、表示パラメータ選択部15と、表示画像データ入力部16と、表示画像データ変調部17とを有している。
表示異常検出部11は、自身の表示異常を検出するものであり、これは、プロジェクタが通常持っているセルフモニタ機能をそのまま使用することもできる。なお、表示異常としては、当該プロジェクタが表示不能となった状態、当該プロジェクタの表示が不安定となった状態及び当該プロジェクタからの部分画像に部分的な欠落が生じた状態が挙げられるが、実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムにおいては、表示不能となった状態を表示異常とする。また、実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムにおいての表示不能は、ランプ切れや電源回路の不具合などプロジェクタそのものの原因により、当該プロジェクタからの部分画像が欠落した状態となることであるとする。
表示異常信号送信部12は、表示異常検出部11によって表示異常が検出されると、自身に表示異常が発生したことを示す表示異常信号を、自身との間で重複した表示を行うプロジェクタに送信する機能を有している。
表示異常信号受信部13は、自身との間で重複した表示を行うプロジェクタからの表示異常信号を受信する機能を有している。
また、表示パラメータ記憶部14は、表示画像データ入力部16から入力される表示画像データの表示を行う際に必要な表示パラメータを記憶するものである。表示パラメータ記憶部14は、自身のプロジェクタと重複した表示を行うプロジェクタが表示不能となったときに必要な表示パラメータのみを記憶するようにしてもよく、また、他の任意のプロジェクタが表示異常となった場合に必要な表示パラメータを記憶するようにしてもよい。
ここで、表示パラメータ記憶部14が記憶する表示パラメータとしては、図3に示したような重み付けパターンに対応する重み付けパラメータの他に、各プロジェクタが有する輝度や色などの特性を補正するための補正パラメータなども含まれる。
表示パラメータ選択部15は、そのときの表示状態に応じた表示パラメータを表示パラメータ記憶部14から選択する機能を有するものである。
具体例としては、表示パラメータとして、重み付けパラメータのみについて考えた場合、図5の例に示すように、プロジェクタPJ3から表示異常信号をプロジェクタPJ1,PJ2が受信すると、プロジェクタPJ1の表示パラメータ選択部15は、表示パラメータ記憶部14から重み付けパターンWP8に対応する重み付けパラメータを選択し、プロ
ジェクタPJ2の表示パラメータ選択部15は、表示パラメータ記憶部14から重み付けパターンWP7に対応する重み付けパラメータを選択する。
そして、プロジェクタPJ1,PJ2では、選択した重み付けパラメータを用いて各プロジェクタPJ1,PJ2に割り当てられた部分画像を表示する。すなわち、各プロジェクタPJ1,PJ2の画像表示処理部10では、表示パラメータ記憶部14で選択された
重み付けパターンWP8,WP7に対応する重み付けパラメータを用いて表示画像データ変調部17が各プロジェクタPJ1,PJ2に割り当てられた部分画像に対応する表示画像データを変調する。なお、実際には、重み付けパラメータとともに、各プロジェクタが有する輝度や色の特性などの補正を行うためのパラメータも選択して表示画像データ変調部17に与える。
なお、図7において、個々のプロジェクタが有する表示異常信号送信部12及び表示異常信号受信部13の各プロジェクタ間の接続は、各プロジェクタ間をケーブルなどによって個々に接続するものであってもよく、バス型の接続であってもよい、さらには、ネットワークなどによる通信手段を用いるようにしてもよい。
以上説明したように、実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムにおいては、個々のプロジェクタが自身の表示異常の有無を検出する機能を有するとともに、表示異常に対応した表示パラメータを記憶する機能を有する。これにより、各プロジェクタは自身に表示異常が発生した場合、自身と重複した表示を行うプロジェクタに表示異常信号を与える。また、自身と重複した表示を行うプロジェクタから表示異常信号を受け取った場合には、それに対応する表示パラメータを選択して、選択した表示パラメータを用いて自身が表示すべき表示画像データを変調して表示を行う。
実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタがこのような機能を有することにより、あるプロジェクタが表示不能となった場合であっても、表示不能となったプロジェクタとの間で重複した表示を行うプロジェクタが表示異常に対応した表示パラメータを用いて表示画像データを変調して表示を行う。
これにより、実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタのうちのあるプロジェクタに表示不能が生じた場合でも、表示画像全体の品質を大きく損なうことなく表示を続行することができ、マルチプロジェクションシステムの信頼性を向上させることができる。
また、実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタは、特殊なプロジェクタではなく、市販の一般的なプロジェクタにわずかな機能(自身の表示異常信号を送信する機構、表示異常信号を受信する機構、表示パラメータを記憶する機能など)を追加するだけで済むので、コスト的に有利なものとなる。また、複数台のプロジェクタを1台のプロジェクタのように動作させるための仕組みなども必要としないので、プロジェクタ間の微妙な調整などを行う必要も特にない。
なお、これまでの説明では、複数のプロジェクタを1次元配列として表示を行う場合について説明したが、複数のプロジェクタを2次元配列として表示を行う場合においても同様に実施できる。
図8は複数のプロジェクタを2次元配列として表示を行う例について説明する図である。
図8において太線で示す領域は有効画像表示領域Aであり、この有効画像表示領域Aの表示を行うには4台のプロジェクタPJ1〜PJ4で済むが、図1及び図2の場合と同様
、各プロジェクタPJ1〜PJ4からの部分画像G1〜G4の境界を目立たなくするために、さらに9台のプロジェクタPJ5〜PJ13(プロジェクタPJ6〜PJ13の図示は省略)を用いる。そして、これら9台のプロジェクタPJ5〜PJ13からの部分画像G5〜G13を4台のプロジェクタPJ1〜PJ4の部分画像G1〜G4に重複して表示する。図8に示すような表示を行うことにより、部分画像G1〜G4を構成する領域のいずれの領域においても2台以上(この例では2台)のプロジェクタで表示がなされることとなる。
なお、図8の例では、4台のプロジェクタPJ1〜PJ4からの部分画像G1〜G4に対して9台のプロジェクタPJ5〜PJ13からの部分画像G5〜G13が縦方向及び横方向にそれぞれ50%ずつ重複するように投射された例である。
図9は図8に示すように配置された複数のプロジェクタの各プロジェクタからの部分画像に対応する重み付けパターンを示す図である。
また、図10は図9の重み付けパターンに対応する重み付けパラメータを用いて各プロジェクタが投射を行った場合の表示状態を示す図である。
また、図11は図8に示すように配置された複数のプロジェクタのうちのあるプロジェクタが表示不能となった場合の表示状態を示す図である。
図9(a)に示す重み付けパターンWP11〜WP14は、図8におけるプロジェクタPJ1〜PJ4の部分画像G1〜G4に対応する重み付けパターンであり、図9(b)に示す重み付けパターンWP15〜WP23は、図8におけるプロジェクタPJ5〜PJ13の部分画像G5〜G13に対応する重み付けパターンである。
図9(a),(b)に示すような重み付けパターンに対応する重み付けパラメータを各プロジェクタが用いて表示画像データに対して変調を行うことにより、図10に示すように、有効画像表示領域Aでは境界の見え難い、均一な明るさの画像を表示することができる。
ここで、図示されていないプロジェクタPJ9(有効画像表示領域Aの中央部の部分画像G9を投射するプロジェクタ)が表示不能となった場合を考える。これにより、プロジェクタPJ9の部分画像G9が欠落するために、図11に示すように中央部とその周辺が暗くなった画像となってしまう。
このとき、表示不能となったプロジェクタPJ9は、自身との間で重複した表示を行うプロジェクタ(この場合は、プロジェクタPJ1〜PJ4)に表示異常信号を送信する。これにより、プロジェクタPJ1〜PJ4は、この表示異常信号を受信し、表示パラメータを変更する。すなわち、自身(プロジェクタPJ1〜PJ4)が記憶している各種の表示パラメータ(重み付けパラメータのみについて考える)の中から、その状態に対応した重み付けパラメータを選択する。
図12は図10に示すような表示状態においてプロジェクタPJ9が表示不能となった場合に用いられる重み付けパターンを示す図である。図12において、重み付けパターンWP24は、プロジェクタPJ1が選択した重み付けパターン、重み付けパターンWP25は、プロジェクタPJ2が選択した重み付けパターン、重み付けパターンWP26は、プロジェクタPJ3が選択した重み付けパターン、重み付けパターンWP27は、プロジェクタPJ4が選択した重み付けパターンである。
このように、表示不能となったプロジェクタPJ9との間で重複した表示を行うプロジェクタPJ1〜PJ4が図12に示すような重み付けパターンWP24〜WP27を選択
して、選択した重み付けパターンWP24〜WP27に対応する重み付けパラメータを用いて各プロジェクタPJ1〜PJ4が表示画像データを変調して表示を行う。これにより、その結果として、プロジェクタPJ9の部分画像が欠落することによる有効画像表示領域Aの中央部及びその周辺が暗くなるといった不具合が解消されることになる。
このとき、プロジェクタPJ9の部分画像G3が欠落することにより、プロジェクタPJ1〜PJ4の部分画像G1〜G4の各接合部分の境界が見えてしまう場合もある。しかし、あるプロジェクタが表示不能となった場合であっても、表示画像全体の品質を大きく損なうことなく表示を続行することができ、マルチプロジェクションシステムの信頼性を向上させることができる。
なお、図12ではある特定の重み付けパターンのみについて示したが、重み付けパターンは様々なパターンが用意される。
図13は図10に示すような表示状態においてプロジェクタPJ3が表示不能となった場合に用いられる重み付けパターンの例を示す図である。すなわち、図13に示す重み付けパターンWP28は、プロジェクタPJ8の部分画像G8に用いる重み付けパターン、重み付けパターンWP29は、プロジェクタPJ9の部分画像G9に用いる重み付けパターン、重み付けパターンWP30は、プロジェクタPJ11の部分画像G11に用いる重み付けパターン、重み付けパターンWP31は、プロジェクタPJ12の部分画像G12に用いる重み付けパターンである。
プロジェクタPJ3との間で重複した表示を行うプロジェクタがこのような重み付けパターンを用いて画像表示処理を行うことにより、プロジェクタPJ3の部分画像G3の欠落を補った表示が可能となる。
[実施形態2]
実施形態1においては、個々のプロジェク自身で自身のプロジェクタの表示異常を、検出するものであった。表示異常を生じる原因は、個々のプロジェクタそのものの不具合によるものだけではなく、プロジェクタの外部に存在する可能性もある、図14に示すように、あるプロジェクタの前に人や障害物が存在することによって投射が遮られて、スクリーン上で当該プロジェクタによる部分画像が欠落するような場合もその一例である。
図14は実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムの構成を概略的に示す図である。図14においては、説明を簡単にするために、実施形態1における図1と同様、プロジェクタを横方向のみの1次元的な配列とした例について説明する。
実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムは、表示異常の検出を、個々のプロジェクタではなく、撮像装置31からの撮像データに基づいて行う点が実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムと異なっている。
すなわち、実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムは、スクリーン上の表示画像全体を監視する表示画像監視部30を有し、複数のプロジェクタ(この場合も5台のプロジェクタPJ1〜PJ5としている)による表示画像全体を撮像装置31によって撮像し、表示異常検出部32が撮像装置31から出力される撮像データに基づいて表示異常を検出するとともに、表示異常の発生したプロジェクタを特定する。そして、表示異常信号送信部33が、表示異常の発生したプロジェクタ及び表示異常の発生したプロジェクタとの間で重複した表示を行うプロジェクタに対して表示異常信号を送信する。
図14に示すように、プロジェクタPJ3の前に人などが存在することによって当該プ
ロジェクタPJ3の投射が遮られることにより、スクリーン上で当該プロジェクタによる部分画像の一部、又は全体が欠落した状態となったことが撮像装置31からの撮像データによって検出されると、当該プロジェクタPJ3及びプロジェクタPJ3との間で重複した表示を行っているプロジェクタPJ2,PJ4にそれぞれ表示異常信号が送信される。
なお、図14のように、ランプ切れなどプロジェクタそのものに原因があるのではなく、プロジェクタからの投射が完全に遮られることによってスクリーン上で当該プロジェクタによる部分画像が欠落した状態となった場合も、当該プロジェクタは表示不能の状態であるとする。
図15は実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムに用いられるプロジェクタPJ1,PJ2,・・・と表示画像監視部30の構成を示す図である。
図15に示すように、表示画像監視部30は、撮像装置31と、撮像装置31からの撮像データに基づいて表示異常を検出するとともに、表示異常の発生したプロジェクタを特定する機能を有する表示異常検出部32と、表示異常信号をプロジェクタPJ1,PJ2,・・・に送信する機能を有する表示異常信号送信部33とを有している。
また、実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムにおいて用いるプロジェクタPJ1,PJ2,・・・は、図7で示したプロジェクタの構成に対して、表示異常検出部11と表示異常信号送信部12が存在しない点が異なり、その他の構成は図7と同じであるので、同一部分には同一符号が付されている。
なお、撮像装置31はスクリーン上の表示画像を外乱の影響を受けることなく適切に撮像できるように設置することが好ましい。これは、撮像データに外乱の影響が入ると、プロジェクタからの投射状態を的確に判断できなくなる場合があるからである。
また実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムにおいては、重複した表示を行うプロジェクタ同士(例えば、プロジェクタPJ1とプロジェクタPJ3、プロジェクタPJ2とプロジェクタPJ3など)の間隔をできるだけ大きく取ることが好ましい。このように、重複した表示を行うプロジェクタ同士の間隔をできるだけ大きく取ることにより、例えば、図14に示すように、プロジェクタPJ3の投射が遮られることによってプロジェクタPJ3が表示異常の状態となった場合であっても、プロジェクタPJ3との間で重複した表示を行うプロジェクタPJ1,PJ2によってプロジェクタPJ3からの部分画像の欠落を補うことがきる。
これは、実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムに特徴の1つでもある。すなわち、従来技術の項で述べた特許文献2に開示された技術における実施形態2のように、スタックされた2台のプロジェクタを一組として動作させるような使い方では、あるプロジェクタの投射が遮られるような状態となった場合は、一組を構成する2台のプロジェクタからの投射がともに遮られてしまうといった問題があるが、本発明の実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムではそれを回避することができる。
なお、実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムにおいては、表示異常検出や表示異常信号送信は、各プロジェクタが行うのではなく、表示画像監視部30が行うが、画像表示処理の基本的な流れとしては、図6のフローチャートを用いることができる。
なお、図6のフローチャートにおいて、あるプロジェクタの前に人などが存在することにより投射が遮られるような状態は、プロジェクタの前に立った人が立ち去ることによって、当該プロジェクタの表示が復旧する可能性がある。このため、実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムにおいては、表示異常となったプロジェクタを非表示状態(
ステップS10)としたあと、ステップS1に戻って、ステップS1以降の処理を行うことが可能となる。
また、異常検出がなされた後の処理については実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムと同様に行うことができるので、ここでは説明を省略する。また、プロジェクタを2次元的な配列とした場合にも前述したと同様に実施可能である。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。例えば、実施形態1及び実施形態2では、表示異常としては、プロジェクタが表示不能、すなわち、スクリーン上で当該プロジェクタからの部分画像全体が欠落した状態となったことを前提とした補正処理について考えたが、スクリーン上で部分画像全体が欠落する状態とならない場合も表示異常に含まれる。例えば、ランプの劣化などにより表示が不安定となった状態や、投射光が完全に遮られるのではなく、前述のように、一部が遮られてスクリーン上で当該プロジェクタによる部分画像が部分的に欠落するような状態なども表示異常であるといえる。
このように、表示が不安定となった状態や部分画像が部分的に欠落するような状態となった場合、当該プロジェクタを積極的に非表示状態として、表示不能と同等に扱うことも可能である。この場合、非表示状態とされたプロジェクタとの間で重複した表示を行うプロジェクタに対して、表示異常信号を送信し、非表示状態とされたプロジェクタとの間で重複した表示を行うプロジェクタが実施形態1及び実施形態2で説明したと同様の処理を行う。これにより、表示が不安定となった状態や部分画像が部分的に欠落するような表示異常が発生した場合でも、表示画像全体の品質を大きく損なうことなく表示を続行することができ、マルチプロジェクションシステムの信頼性を向上させることができる。
また、前述の各実施形態では、重み付けパラメータによる接合部の輝度の補正は、表示画像データ変調部17によって電子的(ソフトウエア的)に行う例であったが、遮光板などにより光学的に行うことも可能であり、また、両者を併用することも可能である。
また、表示異常の検出、表示異常信号の送信、表示異常信号の受信、表示パラメータの選択、表示パラメータの記憶などの機能のうちのすべて又は一部の機能を、プロジェクタが接続される情報処理機器(パーソナルコンピュータなど)に持たせることも可能である。
また、画像表示処理部10は、前述の各実施形態では、プロジェクタPJ1,PJ2,・・・それぞれが有するような構成であったが、これに限られるものではなく、プロジェクタが接続される情報処理装置(パーソナルコンピュータなど)が有するような構成としてもよい。
また、前述の各実施形態では、M台(Mは2以上の整数)のプロジェクタからの部分画像を構成する領域のいずれの領域においても2台以上のプロジェクタが当該領域に対して重複した表示を行うようにさらにN台(Nは1以上の整数)のプロジェクタを配置する構成において、図1の例では、M=2、N=3とし、また、図8の例では、M=4、N=9とした例について説明したが、部分画像を構成する領域のいずれの領域においても2台以上のプロジェクタが当該領域に対して重複した表示を行うようにするには、このような表示の仕方に限られるものではない。
例えば、仮に、2台(M=2)のプロジェクタからの部分画像にそれぞれ対応するようにそれぞれの部分画像の投射が可能な2台(N=2)のプロジェクタを配置するような構成としてもよい。また、同様に、2台(M=2)のプロジェクタからの部分画像を包含するような1つの部分画像の投射が可能な1台(N=1)のプロジェクタを配置するといっ
た構成とすることも可能である。
実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムにおけるプロジェクタの配置例を説明する図。 図1に示すようなプロジェクタの配置手順について説明する図である。 実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムにおいて使用する重み付けのパラメータに対応する重み付けパターンを模式的に示す図。 実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムを構成する複数のプロジェクタのうちのあるプロジェクタの表示動作が不能となった状態を示す図。 実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムを構成する複数のプロジェクタのうちのあるプロジェクタに表示不能が発生した場合の重み付けパターンの変更例を説明する図。 実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムにおける画像表示処理の流れを示すフローチャート。 実施形態1に係るマルチプロジェクションシステムに用いられるプロジェクタの構成を示す図。 複数のプロジェクタを2次元配列として表示を行う例について説明する図。 図8に示すように配置された複数のプロジェクタの各プロジェクタからの部分画像に対応する重み付けパターンを示す図。 図9の重み付けパターンに対応する重み付けパラメータを用いて各プロジェクタが投射を行った場合の表示状態を示す図。 図8に示すように配置された複数のプロジェクタのうちのあるプロジェクタが表示不能となった場合の表示状態を示す図。 図10に示すような表示状態においてプロジェクタPJ9が表示不能となった場合に用いられる重み付けパターンを示す図。 図10に示すような表示状態においてプロジェクタPJ3が表示不能となった場合に用いられる重み付けパターンの例を示す図である。 実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムの構成を概略的に示す図。 実施形態2に係るマルチプロジェクションシステムに用いられるプロジェクタと表示画像監視部の構成を示す図。 時分割で画像表示を行う例を説明する図。
符号の説明
10・・・画像表示処理部、11,32・・・表示異常検出部、12,33・・・表示異常信号送信部、13・・・表示異常信号受信部、14・・・表示パラメータ記憶部、15・・・表示パラメータ選択部、16・・・表示画像データ入力部、17・・・表示画像データ変調部、30・・・表示画像監視部、31.・・・撮像装置、104・・・表示画像データ入力部、105・・・表示画像データ変調部、A・・・有効画像表示領域、G1〜G13・・・部分画像、PJ1〜PJ5・・・プロジェクタ、WP1〜WP8,WP11〜WP31・・・重み付けパターン

Claims (9)

  1. M台(Mは2以上の整数)のプロジェクタがそれぞれに割り当てられた部分画像を表示することによって前記部分画像の集合としての画像の表示を可能とするマルチプロジェクションシステムであって、
    前記マルチプロジェクションシステムは、
    前記画像のうちのいずれの領域においても2台以上のプロジェクタが表示を行うように、それぞれに割り当てられた部分画像を表示するN台(Nは1以上の整数)のプロジェクタをさらに配置し、
    前記M台又はN台のプロジェクタのうちの少なくとも1台のプロジェクタに表示異常が発生すると、前記表示異常が発生したプロジェクタが表示する部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタに割り当てられた部分画像に対応する画像データを、前記表示異常に対応する表示パラメータを用いて画像表示処理する画像表示処理部を有することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  2. 請求項1に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記画像表示処理部は、
    前記表示異常であることを示す表示異常信号を受信する表示異常信号受信部と、
    前記表示異常信号受信部で受信した表示異常信号に対応した表示パラメータを選択する表示パラメータ選択部と、
    をさらに有することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  3. 請求項1または2に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記画像表示処理部は、前記表示異常に対応する表示パラメータを記憶する表示パラメータ記憶部をさらに有することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記画像表示処理部は、表示異常を検出する表示異常検出部をさらに有し、前記表示異常検出部が、あるプロジェクタに表示異常が発生したことを検出すると、前記表示異常が発生したプロジェクタが表示する部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタに前記表示異常であることを示す表示異常信号を送信することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記スクリーン上に表示される画像を監視可能な表示画像監視部を有し、前記表示画像監視部が、あるプロジェクタに表示異常が発生したことを検出すると、前記表示異常が発生したプロジェクタ及び前記表示異常が発生したプロジェクタが表示する部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタに、前記表示異常であることを示す表示異常信号を送信することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記表示異常は、プロジェクタが表示不能となった状態、プロジェクタの表示が不安定となった状態及びプロジェクタによって表示された部分画像に部分的な欠落が生じた状態の少なくともいずれかの状態を含み、
    前記表示が不安定となった状態及び表示された部分画像に部分的な欠落が生じた状態となった場合は、当該プロジェクタは自身の表示動作を停止することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記表示パラメータは、隣接する投射画像間の境界を目立たなくするための輝度の重み
    付けパラメータと、各プロジェクタが有する輝度及び色の特性の違いを補正するためのパラメータの少なくともいずれかのパラメータを含むことを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  8. M台(Mは2以上の整数)のプロジェクタがそれぞれに割り当てられた部分画像を表示することによって前記部分画像の集合としての画像の表示を可能とするマルチプロジェクションシステムにおける画像表示方法であって、
    前記画像のうちのいずれの領域においても2台以上のプロジェクタが表示を行うように、それぞれに割り当てられた部分画像を表示するN台(Nは1以上の整数)のプロジェクタをさらに配置し、
    前記M台又はN台のプロジェクタのうちの少なくとも1台のプロジェクタに表示異常が発生すると、前記表示異常が発生したプロジェクタが表示する部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタに割り当てられた部分画像に対応する画像データを、前記表示異常に対応する表示パラメータを用いて画像表示処理することを特徴とするマルチプロジェクションシステムにおける画像表示方法。
  9. M台(Mは2以上の整数)のプロジェクタがそれぞれに割り当てられた部分画像を表示することによって前記部分画像の集合としての画像の表示を可能とし、かつ、前記画像のうちのいずれの領域においても2台以上のプロジェクタが表示を行うように、それぞれに割り当てられた部分画像を表示するN台(Nは1以上の整数)のプロジェクタをさらに配置したマルチプロジェクションシステムに用いるためのプロジェクタであって、自身に割り当てられた部分画像の領域と少なくとも一部の同じ領域を表示するプロジェクタに表示異常が発生すると、前記表示異常に対応する表示パラメータによって画像処理された前記自身に割り当てられた部分画像に対応する画像データに基づいて、前記自身に割り当てられた部分画像を表示することを特徴とするプロジェクタ。
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