JP2007331637A - 自動車用内装部品 - Google Patents

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Shinko Hasebe
真弘 長谷部
Hiroo Masuda
洋朗 増田
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】衝撃吸収体におけるドアトリム本体への干渉によるカタカタ音の発生を抑制するように構成した。
【解決手段】ドアパネルに装着されるドアトリム本体1における側突時の乗員の肩部或いは腰部が触れやすいインパクトエリアに、衝撃吸収体4を所定の間隙tを有するように装着すると共に、衝撃吸収体4に、ドアトリム本体1に当接させることによって自動車の走行時等に生ずる衝撃吸収体4の振動を吸収する振動吸収部5を形成した場合、振動吸収部5を、弾性変形可能な撓み形状に構成することによって、自動車の走行中或いはオーディオ装置の使用中等によりドアトリム本体1に振動が起きたとしても、この振動を振動吸収部5が弾性変形しながら撓むことによって吸収して、衝撃吸収体4におけるドアトリム本体1への干渉によるカタカタ音の発生を抑制できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ドアトリム、リヤサイドトリム等自動車の側壁パネルに装着される自動車用内装部品に係り、特に、側突時による乗員の衝撃を吸収する衝撃吸収体を備えた自動車用内装部品に関する。
通常、車室内には、各種自動車用内装部品が装着されており、この内装部品の代表例としては、自動車のドアを構成する側壁パネルに装着されるドアトリムが挙げられ、自動車の側突時における乗員の衝撃を吸収するために、側突時の乗員の肩部或いは腰部が触れやすいインパクトエリアに衝撃吸収体を配置している。
従来におけるこの種のドアトリムとしては、図6および図7に示されたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2004−338627号公報。
図6及び図7によれば、ドアトリムは、樹脂芯材の表面側に表皮を貼付して構成するドアトリム本体aが、表面側に膨出して乗員の肘等を掛けるためのアームレスト部bや小物を収納するためのポケット部cを有し、ドアトリム本体aの裏面側における側突時の乗員の肩部或いは腰部が触れやすいインパクトエリアに、ポリプロピレン等の樹脂材料からなる衝撃吸収体dを装着する等して、構成している。
衝撃吸収体dは、図7に示すように、一面が開口する略ボックス型の中空体により構成しており、開口部e側をドアトリム本体a側にして、一体に形成した取付け片部fを介してドアトリム本体aに装着されている。
そして、衝撃吸収体dは、自動車の走行中或いはオーディオ装置の使用中等のドアトリム本体aの振動を受けて、振動音を発生しないようにするために、ドアトリム本体aの裏面側に対して、若干の隙間を設けてドアトリム本体aに装着することにより、ドアトリム本体aからの振動が伝達しないように構成している。
このために、衝撃吸収体dは、ドアトリム本体に対して間隙をおいて装着されており、しかも薄肉の中空体により構成しているために、外部から振動を受けた場合には振動しやすいように装着されているといえ、一旦振動を起すと、ドアトリム本体aの裏面側に装着された他の取付け部品と干渉して、打音を発生する場合がある。
そこで、図7に示すように、衝撃吸収体dの開口部e側に、玉縁形状の突起gを一体に形成し、突起gをドアトリム本体aの裏面に強干渉に当接させることにより、部分的にドアトリム本体aに当接させて、振動を抑えて他の取付け部品への干渉を起さないようにしていた。
しかしながら、突起gをドアトリム本体aに強干渉により当接させて、衝撃吸収体dをドアトリム本体aに部分的に当接させるようにしたことから、自動車の走行中或いはオーディオ装置の使用中等の振動によりドアトリム本体aが振動した場合には、この振動が突起gを介して衝撃吸収体dに伝達されることになって、衝撃吸収体dが振動してしまうことがあり、この結果として、衝撃吸収体dがドアトリム本体aに干渉して、カタカタ音が発生してしまうことがあった。
そこで、本発明は、かかる点に鑑み、衝撃吸収体におけるドアトリム本体への干渉によるカタカタ音の発生を抑制するように構成した自動車用内装部品を提供することを目的としている。
かかる課題を解決するために、本発明に係る自動車用内装部品は、自動車の側壁に装着される内装部品本体における側突時の乗員が触れやすいインパクトエリアに、衝撃吸収体を所定の間隙を有するように装着すると共に、前記衝撃吸収体に、前記内装部品本体に当接させることによって前記自動車の走行時等に生ずる当該衝撃吸収体の振動を吸収する振動吸収部を形成した自動車用内装部品であって、前記振動吸収部が、弾性変形可能な撓み形状に構成したことを特徴とするものである。
上記のように構成する本発明によれば、内装部品本体に対して、衝撃吸収体を所定の間隙を有するように装着したとしても、衝撃吸収体に形成された振動吸収部が弾性変形可能な撓み形状を有して内装部品本体に当接していることから、自動車の走行中或いはオーディオ装置の使用中等により内装部品本体に振動が起きたとしても、この振動を振動吸収部が弾性変形しながら撓むことによって吸収することになって、内装部品本体と衝撃吸収体が当接することによるカタカタ音の発生を抑制することができる。
本発明に係る最良の実施の形態について、図を用いて説明する。
図1は本発明を採用した自動車用内装部品であるドアトリムを裏面側から描画した斜視図、図2は図1のドアトリムに装着した衝撃吸収体の斜視図、図3は同じく衝撃吸収体の縦断面図である。
先ず、図1において、自動車用内装部品であるドアトリムは、樹脂芯材の表面側に表皮を貼付して構成するドアトリム本体1が、表面側に膨出して乗員の肘等を掛けるためのアームレスト部2や小物を収納するためのポケット部3を有し、ドアトリム本体1の裏面側における側突時の乗員の肩部或いは腰部が触れやすいインパクトエリアに、ポリプロピレン等の樹脂材料からなる衝撃吸収体4を装着し、更には図示しないが、ドアガラスの昇降機構やドアロック機構等が装着されて、自動車の側壁である不図示のドアパネルに装着されるように構成している。
衝撃吸収体4は、図2および図3に示すように、一面側の開口部4a側から徐々に先細りとなった略角錐台形状のボックス型の中空体により構成している。
衝撃吸収体4の開口部4aの端面左右側部には、段差を有するように外方に突出した状態で、一対の取付け片部4bが一体形成されている。
従って、衝撃吸収体4は、開口部4a側をドアトリム本体1の裏面側に対向させた状態で、両取付け片4bを図示しないがドアトリム本体1側に設けた取付けボス等を用いて取り付けることにより、ドアトリム本体1の裏面側に添設装着されている。
この時、取付け片4bが開口部4aの端面に段差を有して突出した状態で形成されているために、図3に示すように、衝撃吸収体4は、開口部4aの端面とドアトリム本体1の裏面との間に所定の間隙tを有して装着されることになる。
更に、衝撃吸収体4の開口部4aにおける上部側端面には、上方に延在する振動吸収部5が、一体形成されている。
振動吸収部5は、衝撃吸収体4のドアトリム本体1への装着によって、ドアトリム本体1の裏面側に弾接するように、弾性変形可能な撓み形状、例えば薄肉状の舌片形状を有して構成している。
以上のように構成する場合、ドアトリム本体1の裏面に対して、衝撃吸収体4を所定の間隙tを有するように装着したとしても、衝撃吸収体4に形成された振動吸収部5が弾性変形可能な撓み形状を有してドアトリム本体1に弾性的に当接していることから、自動車の走行中或いはオーディオ装置の使用中等によりドアトリム本体1に振動が起きたとしても、この振動を振動吸収部5が弾性変形しながら撓むことによって吸収することになって、ドアトリム本体1と衝撃吸収体4が当接することによるカタカタ音の発生を抑制することができる。
次に、本発明に係る他の最良な実施の形態について、図4および図5を用いて説明する。
先ず、図4において、衝撃吸収体4の開口部4aにおける上部側端面に、上方に延在する振動吸収部5を一体形成した点は、上記実施の形態と同じであるが、振動吸収部5の基端部両側が、衝撃吸収体5の開口部4aの端面側から上壁4c側に延在するように切込み4dを刻設することによって、衝撃吸収体4の上壁4cまで延びている。
かかる構成により、図4に示す実施の形態においては、振動吸収体5は、衝撃吸収体4に対して、より弾性変形しやすくなって、ドアトリム本体1から受けるより高周波的振動も効率よく吸収することができる。
また、図5に示す更に他の最良の実施の形態においては、衝撃吸収体5の開口部4aの端面から上壁4c側に延在するように切欠き部4eが形成されており、また、開口部4aの端面に形成された振動吸収体5は、衝撃吸収体4の板厚にほぼ対応する厚さを有するも、遊端側が外方に向かって凸湾曲状に曲折することによって、弾性変形可能な撓み形状に構成している。
かかる構成により、自動車の走行中或いはオーディオ装置の使用中等によりドアトリム本体1に振動が起き、この振動を振動吸収部5が弾性変形しながら撓むことによって吸収する場合、振動吸収体5は、切欠部4e側に入り込むように弾性変形しながら撓むことになって、前記振動を効率よく吸収することによって、ドアトリム本体1と衝撃吸収体4が当接することによるカタカタ音の発生を抑制することができる。
以上説明したように、本発明は、内装部品本体に対して、衝撃吸収体を所定の間隙を有するように装着したとしても、衝撃吸収体に形成された振動吸収部が弾性変形可能な撓み形状を有して内装部品本体に当接していることから、自動車の走行中或いはオーディオ装置の使用中等により内装部品本体に振動が起きたとしても、この振動を振動吸収部が弾性変形しながら撓むことによって吸収することになって、内装部品本体と衝撃吸収体が当接することによるカタカタ音の発生を抑制することができるために、ドアトリム、リヤサイドトリム等の自動車の側壁パネルに装着される自動車用内装部品に係り、特に、側突時による乗員の衝撃を吸収する衝撃吸収体を備えた自動車用内装部品等に好適である。
本発明を採用した自動車用内装部品であるドアトリムを裏面側から描画した斜視図である。 図1のドアトリムに装着する衝撃吸収体の斜視図である。 同じく衝撃吸収体の縦断面図である。 本発明に係る他の実施の形態による衝撃吸収体の斜視図である。 本発明に係る更に他の実施の形態による衝撃吸収体の斜視図である。 従来におけるドアトリムを裏面側から描画した斜視図である。 図6における衝撃吸収体の斜視図である。
符号の説明
1 ドアトリム本体(内装部品)
4 衝撃吸収体
5 振動吸収部

Claims (1)

  1. 自動車の側壁に装着される内装部品本体における側突時の乗員が触れやすいインパクトエリアに、衝撃吸収体を所定の間隙を有するように装着すると共に、前記衝撃吸収体に、前記内装部品本体に当接させることによって前記自動車の走行時等に生ずる当該衝撃吸収体の振動を吸収する振動吸収部を形成した自動車用内装部品であって、前記振動吸収部が、弾性変形可能な撓み形状に構成したことを特徴とする自動車用内装部品。

JP2006167157A 2006-06-16 2006-06-16 自動車用内装部品 Pending JP2007331637A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012236439A (ja) * 2011-05-10 2012-12-06 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車の車室側壁構造
CN112026703A (zh) * 2020-07-31 2020-12-04 东风延锋汽车饰件***有限公司 一种吸能器

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