JP2007331514A - 車両制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動不良時の車両の移動を避けることができる車両制御システムを提供する。
【解決手段】クランキングスタートスイッチ100を操作すると、エンジン32の始動が行われる。このとき、エンジン始動不良であることをエンジン始動状態検知部11が検知すると、車両制御部12が、駐車ブレーキ操作部41による駐車ブレーキ42の作動解除操作に対応した駐車ブレーキの作動解除を阻止する。また、オーディオ音量制御部61を利用して、オーディオ装置62の音量を低下させる。したがって、運転者がエンジン始動不良に気付かずエンジン始動が行われたと判断して、駐車ブレーキ42を非作動状態にする操作をしても、駐車ブレーキ42の作動状態は解除されない。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンを動力とする車両の移動可否を制御する車両制御システムに関する。
車両のエンジン始動時に、噴射燃料値の制御したり、または変速機とエンジンとの間のギア比を制御したりすることにより、エンストを避けるように制御する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
エンジン始動が不良(失敗)である場合、通常、エンジン始動を再度指示する。しかし、オーディオ装置の再生音が車内に流れていたり、車両内の遮音性が高い場合には、エンジン始動が不成功である(エンジン始動不良)ことが認識できず、車両の駐車ブレーキを解除したり、シフトレバーを操作して、トランスミッションのシフト位置を変更したりする。このとき、フットブレーキを作動状態にしていない場合、車両の車輪が、回転可能な状態になっている。したがって、坂道に停車時に、エンジン始動不良となった場合、車両の移動がされてしまうおそれがある。
このような状態では、エンジンが停止状態であるので、油圧アシストのフットブレーキ、ステアリングを迅速に作動させることができず、車両の予期しない移動がおこる可能性がある。
特許平6−81692号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、エンジン始動不良時の車両の移動を避けることができる車両制御システムを提供することを目的とする。
本発明の車両制御システムは、エンジンを動力とする車両の移動可否を制御する車両制御システムであって、前記エンジンの始動操作後のエンジンの状態であるエンジン始動状態を検知するエンジン始動状態検知部と、前記エンジン始動状態が始動不良である場合、前記車両の車輪が回転可能状態に遷移することを阻止する車両制御部を備えるものである。本発明によれば、エンジン始動不良時の車両の移動を避けることができる
本発明の車両制御システムは、前記車両が、駐車時に前記車輪の回転を抑止する駐車ブレーキと、前記駐車ブレーキを車両使用者が操作するための駐車ブレーキ操作部を有しており、前記車両制御部が、前記エンジン始動状態が始動不良である場合、前記駐車ブレーキ操作部による前記駐車ブレーキの作動解除操作に対応した前記駐車ブレーキの作動解除を阻止するものを含む。本発明によれば、エンジン始動不良時は、駐車ブレーキ操作部により車両使用者が駐車ブレーキ解除指示をしても、駐車ブレーキを作動状態に保持されるので、車両の予期しない移動を防止することができる。
本発明の車両制御システムは、前記車両が、駐車時に前記車輪の回転を抑止する第1の駐車ブレーキと、前記第1の駐車ブレーキを車両使用者が操作するための駐車ブレーキ操作部と、駐車時に前記車輪の回転を抑止する第2の駐車ブレーキを有しており、前記車両制御部が、前記エンジン始動状態が始動不良である場合、前記第2の駐車ブレーキを作動状態に制御するものを含む。本発明によれば、エンジン始動不良時は、駐車ブレーキ操作部により車両使用者が第1の駐車ブレーキ解除指示をしても、第2の駐車ブレーキを作動状態に制御するので、車両の予期しない移動を避けることができる。
本発明の車両制御システムは、前記車両が、トランスミッションのシフトチェンジをするためのトランスミッション操作レバーを具備したシフト位置操作部を含むシフトチェンジ機構を有しており、前記車両制御部が、前記エンジン始動状態が始動不良である場合、前記シフト位置操作部によるシフトチェンジ操作を阻止するものを含む。本発明によれば、エンジン始動不良時は、シフトチェンジ操作部により車両使用者がパーキング解除指示をしても(例えばシフトPからシフトDへのシフトチェンジ)、パーキング状態に保持し、車両発進を防止することができる。
本発明の車両制御システムは、前記車両制御部が、特定の車両使用者の操作に基づいて、前記駐車ブレーキの作動解除阻止状態を解除するものを含む。本発明によれば、エンジン始動不良時に、駐車ブレーキが作動状態に保持されている場合、車両使用者が特定の操作(例えばフットブレーキ作動)を行うことにより、駐車ブレーキ保持状態を解除することができる。
本発明の車両制御システムは、前記車両制御部が、特定の車両使用者の操作に基いて、前記第2の駐車ブレーキの作動状態を解除するものを含む。本発明によれば、エンジン始動不良時に、第2駐車ブレーキ制御機能が働き、第2駐車ブレーキが作動状態に保持されている場合、車両使用者が特定の操作(例えばフットブレーキ作動)を行うことにより、第2駐車ブレーキを非作動とすることができる。
本発明の車両制御システムは、前記車両制御部が、特定の車両使用者の操作に基いて、前記シフトチェンジ操作阻止状態を解除するものを含む。本発明によれば、エンジン始動不良時に、シフトチェンジ阻止機能が働き、例えば、パーキング状態(Pレンジ)からのシフトチェンジを阻止した場合でも、車両使用者が特定の操作(例えばフットブレーキ作動))を行うことにより、シフト固定状態を解除することができる。
本発明の車両制御システムは、前記車両のフットブレーキの状態を検知するフットブレーキ状態検知部を備え、前記車両制御部が、前記フットブレーキの状態が変化したことを、前記特定の車両使用者の操作として利用するものを含む。本発明によれば、エンジン始動不良時に、車両の車輪が回転可能状態に遷移することを阻止する状態となっている場合、車両使用者がフットブレーキを非作動状態から作動状態に変化させることで、上記した遷移阻止機能を解除することができる。
本発明の車両制御システムは、エンジンを始動させるためのクランキングスタートスイッチを備え、前記車両制御部が、前記クランキングスタートスイッチの操作を、前記特定の車両使用者の操作として利用するものを含む。本発明によれば、エンジン始動不良時に、車両の車輪が回転可能状態に遷移することを阻止する状態となっている場合、車両使用者がクランキングスタートSWを押下することで、上記した遷移阻止機能を解除することができる。
本発明の車両制御システムは、前記車両に設けられたオーディオ装置の音量を制御するオーディオ音量制御部を備え、前記車両制御部が、前記エンジン始動状態が始動不良である場合、前記オーディオ音量制御部を利用して、前記オーディオ装置の音量を低下させるものを含む。本発明によれば、エンジン始動不良時は、オーディオのボリュームを下げることにより、エンジン音が異常であること(エンジンが作動していないこと)を車両利用者に報知することができる。さらに、エンジン始動不良時のエンジン再始動を迅速に行うことができ、他車両の通行妨害を防ぐことが可能となる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、エンジン始動不良時の車両の移動を避けることができる車両制御システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の車両制御システムを説明するための車両システムの要部機能ブロック図である。
図1の車両システムは、エンジン始動不良時に駐車ブレーキの作動解除を阻止するものであり、車両システム制御装置10、車両電源部20、エンジン制御部31、エンジン32、エンジン回転検知部33、駐車ブレーキ操作部41、駐車ブレーキ42、フットブレーキ状態検知部51、フットブレーキ52、オーディオ音量制御部61、オーディオ装置62、報知部70、クランキングスタートスイッチ100を含んで構成される。
車両システム制御装置10は、エンジン始動状態検知部11、車両制御部12を含んで構成され、車両全体の制御を行うものである。車両システム制御装置10は、例えば、所定のプログラムを実行するプロセッサを主体に構成され、内部には、必要なプログラム記憶領域、パラメータ記憶領域、車両電源部20の電源状態を示す情報を記憶する領域等を含むメモリを備える。
エンジン始動状態検知部11は、エンジンの始動操作後のエンジンの状態であるエンジン始動状態を検知するものであり、クランキングスタートスイッチ100の操作に伴ってスタータモータ(図示せず)を起動した後、エンジン回転検知部33からエンジンの回転状態を示す信号を取得し、エンジン始動状態が不良であるか否かを検知するものである。エンジン始動状態検知部11は、例えば、スタータモータ起動後、一定時間経過したときにエンジンがある一定回転以上回転していない場合、エンジン始動不良と判断する。車両システム制御装置10は、駐車ブレーキ操作部による前記駐車ブレーキの作動解除操作に対応した前記駐車ブレーキの作動解除を阻止する。
車両制御部12は、エンジン始動状態が始動不良である場合に、駐車ブレーキ操作部41による駐車ブレーキ42の作動解除操作に対応した駐車ブレーキの作動解除を阻止する制御、及びオーディオ音量制御部61を利用して、オーディオ装置62の音量を低下させる制御を含む車両及び車載機器の制御を行うものである。車両制御部12の機能の詳細については、後述する。
車両電源部20は、車両各部の電装品に電源を供給するものであり、車両システム制御装置10の制御に基づき、電源OFF状態、ACC状態、IG状態、ST状態の状態を遷移する。電源OFF状態は、電装品が停止している状態であり、エンジン32も停止している。ACC状態、IG状態、ST状態は、いずれも電源ONの状態である。
ACC状態は、オーディオ装置62等の車両の補助的な電装品にのみ電源が供給される状態であり、この状態でエンジン32は停止している。IG状態は、車両のすべての電装品に電源が供給されている状態であるが、エンジン32は回転中の場合も停止中の場合もある。ST状態は、エンジンを始動させる状態であり、クランキングモータ等を駆動してエンジンをクランキングする状態である。
エンジン制御部31は、エンジン32の制御を行うもので、車両電源部20がST状態となり、車両システム制御装置10からエンジン始動の指示があるとエンジンの始動を行う。エンジン回転検知部33は、エンジン32の回転を検知するものである。なお、図1の車両制御システムでは、車両電源部20をエンジン制御部31に接続しているが、車両電源部20を回路接続/開放スイッチを経由してエンジン始動のためのスタータモータ(図示せず)の電源に接続し、回路接続/開放スイッチをエンジン制御部11が制御する構成にしてもよい。
駐車ブレーキ操作部41は、利用者の操作41aに応じて駐車ブレーキ42の作動を操作するものであり、例えば、駐車ブレーキ42を作動状態とするフットペダル(図示せず)と作動状態を解除するハンドレバー(図示せず)からなる。駐車ブレーキ操作部41は、車両システム制御装置10の車両制御部12からの制御信号により、駐車ブレーキ42の作動解除を阻止して駐車ブレーキを作動状態に維持する。この状態では、作動状態を解除するハンドレバーが操作されても、駐車ブレーキ42が作動して車両の車輪は回転しない。
フットブレーキ状態検知部51は、フットブレーキ52の状態を検知するものであり、フットブレーキ52が作動状態であるか否かを検出し、車両システム制御装置10に出力する。フットブレーキ52は、フットペダル(図示せず)の操作52aにより動作する。
オーディオ音量制御部61は、車両に搭載されたオーディオ装置62の音量を制御するもので、車両システム制御装置10の車両制御部12から音量低下指示信号がある場合は、オーディオ装置62の音量を低下させ(例えばミュート状態に変化させる。)、音量低下指示信号がない場合、オーディオ装置62の操作部(図示せず)によって設定された音量に戻すものである。なお、図1では、オーディオ音量制御部61が、車両システム制御装置10と別の要素として記載されているが、車両システム制御装置10にオーディオ音量制御部61の機能を設けてもよい。
報知部70は、車両の状態を使用者に報知するためのもので、表示装置、スピーカ等である。クランキングスタートスイッチ100は、エンジンを始動させるためのスイッチであり、エンジン始動指示信号は、車両システム制御装置10に送られる。
エンジン1は、車に搭載されているエンジンである。
図2に、本発明の第1の実施の形態の車両制御システムにおけるエンジン始動操作後の概略動作フローの一例を示す。図2の動作フローは、エンジンが停止状態で駐車ブレーキ42が作動中に、クランキングスタートスイッチ100が操作されたときのものである。
ステップS101で、クランキングスタートスイッチ100の操作が有ったことを検知すると、ステップS102で、エンジン32の状態情報を取得する。具体的には、エンジン回転検知部33からエンジン32が回転しているか否かを示す信号に基づき、エンジン32の回転状態情報を取得する。そして、ステップS103で、エンジン始動が不良か否かを判断する。この判断は、エンジン始動状態検知部11で行う。既述のように、エンジン始動状態検知部11は、スタータモータ起動後、一定時間経過したときにエンジンがある一定回転以上回転していない場合、エンジン始動不良と判断する。エンジン始動不良でない場合は、そのまま終了する。
ステップS103で、エンジン始動不良と判断された場合、ステップS104で、駐車ブレーキ解除阻止を行い、ステップS105で、オーディオ音量を低下させる。具体的には、車両制御部12が、駐車ブレーキ操作部41に所定の制御信号を出力して、駐車ブレーキ42の作動解除を阻止させ、オーディオ音量制御部61を介してオーディオ装置62の音量を低下させる。したがって、車両の運転者が、駐車ブレーキ操作部41を操作して、駐車ブレーキ42の作動を解除しようとしても解除されないので、坂道等に停車している場合でも、車両の移動が避けられる。また、車両の運転者は、エンジン始動不良のときは、オーディオ装置の音量が低下して、エンジン始動不良で、エンジンが回転していないことを容易に認識することができる。
なお、ステップS104の処理とステップS105の処理の順序は逆でもよい。また、ステップS105は省略してもよい。さらに、合わせて、ステップS104、S105の処理とともに、報知部70を介してエンジン始動不良である旨を出力してもよい。
続いて、車両制御部12は、フットブレーキオンへの遷移があったか否か(ステップS106)、及びクランキングスタートスイッチ100の操作が有ったか否か(ステップS107)を判断する。フットブレーキオンへの遷移は、フットブレーキが非作動状態から作動状態へ変化したことを、フットブレーキ状態検知部51からの信号により判断する。そして、いずれか一方が満たされたとき、駐車ブレーキ解除阻止状態を解除する(ステップS108)。駐車ブレーキ解除阻止状態の解除は、車両制御部12から駐車ブレーキ操作部41への所定の制御信号の出力、又は出力中の制御信号の停止によって行う。
ステップS106又はステップS107の条件が成立する場合、車両は移動不可の状態(クランキングスタートスイッチ100の操作は、フットブレーキの作動状態又はシフトレバー(図示せず)の位置がパーキング位置(以下、「Pレンジ」と記載する場合もある。)の時のみ有効なので、車両は移動不可の状態となっている。)であるので、駐車ブレーキ解除阻止状態が解除されていても、問題はない。
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態の車両制御システムは、次のように動作する。駐車ブレーキ42が作動状態で、クランキングスタートスイッチ100を操作すると、エンジン32の始動が行われる。このとき、エンジン始動不良であるにもかかわらず、運転者がそれに気付かずエンジン始動が行われたと判断して、駐車ブレーキ42を非作動状態にする操作をしても、駐車ブレーキ42の作動状態は解除されない。したがって、運転者の意図しない車両の移動が避けられる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態の車両制御システムを説明するための車両システムの要部機能ブロック図である。図3の車両システムは、運転者の操作により、駐車時に車輪の回転を抑止する第1駐車ブレーキとともに、駐車時に前記車輪の回転を抑止する第2駐車ブレーキを備えており、エンジン始動不良時に第2駐車ブレーキを作動状態に制御するものである。図3の車両システムは、車両システム制御装置10、車両電源部20、エンジン制御部31、エンジン32、エンジン回転検知部33、第1駐車ブレーキ操作部41、第1駐車ブレーキ42、フットブレーキ状態検知部51、フットブレーキ52、オーディオ音量制御部61、オーディオ装置62、報知部70、クランキングスタートスイッチ100、第2駐車ブレーキ操作部81、第2駐車ブレーキ82を含んで構成される。
図3の車両制御システムは、第1駐車ブレーキ操作部41、第1駐車ブレーキ42、第2駐車ブレーキ操作部81、第2駐車ブレーキ82を有する点が、図1の車両制御システムと異なる。以下、異なる部分のみについて説明し、同様の部分については説明を省略する。
第1駐車ブレーキ操作部41、第1駐車ブレーキ42は、車両システム制御装置10からの制御信号が入力されず、駐車ブレーキ42の作動解除を阻止して駐車ブレーキを作動状態に維持する機能を有していないことを除いて、図1の車両制御システムにおける駐車ブレーキ操作部41、駐車ブレーキ42と同様であるので、同じ符号を付与し、説明を省略する。
第2駐車ブレーキ駆動部81は、車両システム制御装置10の車両制御部12からの制御信号により第2駐車ブレーキ82を作動させるものである。また、第2駐車ブレーキ82は、第1駐車ブレーキ42とは別に設けられた駐車ブレーキで、駐車時に車両の車輪の回転を抑止するものである。エンジン始動状態が始動不良である場合、車両制御部12は、第2駐車ブレーキ操作部81に所定の制御信号を出力し、第2駐車ブレーキ82を作動状態に制御する。
図4に、本発明の第2の実施の形態の車両制御システムにおけるエンジン始動操作後の概略動作フローの一例を示す。図4の動作フローは、エンジンが停止状態で駐車ブレーキ42が作動中に、クランキングスタートスイッチ100が操作されたときのものである。ステップS201からステップS203までは、図2のステップS101からステップS103と同様であるので、説明を省略する。
ステップS203で、エンジン始動不良と判断された場合、ステップS204で、第2駐車ブレーキを作動させる。すなわち、車両システム制御装置10の車両制御部12から、第2駐車ブレーキ操作部81に所定の制御信号を出力して、第2駐車ブレーキ82を作動させる。また、ステップS205で、オーディオ音量を低下させる。すなわち、オーディオ音量制御部61を介してオーディオ装置62の音量を低下させる。なお、ステップS204の処理とステップS205の処理の順序は逆でもよい。また、ステップS205は省略してもよい。さらに、合わせて、ステップS204、S205の処理とともに、報知部70を介してエンジン始動不良である旨を出力してもよい。
続いて、図2の動作フローと同様、フットブレーキオンへの遷移があったか否か(ステップS206)、及びクランキングスタートスイッチ100の操作が有ったか否か(ステップS207)を判断する。そして、いずれか一方が満たされたときに、第2駐車ブレーキの作動状態を解除する(ステップS208)。第2駐車ブレーキの作動状態の解除は、車両制御部12から第2駐車ブレーキ操作部81への所定の制御信号の出力、又は出力中の制御信号の停止によって行う。
以上の説明から明らかなように、第2の実施の形態の車両制御システムは、次のように動作する。第1駐車ブレーキ42が作動状態で、クランキングスタートスイッチ100を操作すると、エンジン32の始動が行われる。このとき、エンジン始動不良であるにもかかわらず、運転者がそれに気付かずエンジン始動が行われたと判断して、第1駐車ブレーキ42を非作動にしたとしても、第2駐車ブレーキ82は作動状態となっている。したがって、運転者の意図しない車両の移動が避けられる。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態の車両制御システムを説明するための車両システムの要部機能ブロック図である。図5の車両システムは、車両のトランスミッションのシフトチェンジをするためのトランスミッション操作レバーを具備したシフト位置操作部を含むシフトチェンジ機構とを備えており、エンジン始動状態が始動不良である場合、シフト位置操作部によるシフトチェンジ操作を阻止するものである。
図5の車両システムは、車両システム制御装置10、車両電源部20、エンジン制御部31、エンジン32、エンジン回転検知部33、駐車ブレーキ操作部41、駐車ブレーキ42、フットブレーキ状態検知部51、フットブレーキ52、オーディオ音量制御部61、オーディオ装置62、報知部70、クランキングスタートスイッチ100、トランスミッション92、トランスミッション92のシフトチェンジをするためのトランスミッション操作レバー(図示せず)を具備したシフト位置操作部91を含んで構成される。
図5の車両制御システムは、駐車ブレーキ操作部41に、車両システム制御装置10からの制御信号が入力されず、駐車ブレーキ42の作動解除を阻止して駐車ブレーキを作動状態に維持する機能を有していないこと、及びシフト位置操作部91を備え、車両システム制御装置10からの制御信号が入力されることが、図1の車両制御システムと異なる。以下、異なる部分のみについて説明し、同様の部分については説明を省略する。
シフト位置操作部91は、利用者の操作91aに応じて、車両のトランスミッション92のシフトチェンジを行うためのものであり、オートマチックトランスミッションの車両においては、トランスミッション操作レバー(図示せず)を操作することにより、パーキングレンジ(Pレンジ)、リバースレンジ(Rレンジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)、ドライブレンジ(Dレンジ)等のレンジに操作可能なものである。シフト位置操作部91は、車両システム制御装置10の車両制御部12からの制御信号により、シフト位置を固定する。この状態では、利用者がシフト位置を変更しようとしてシフト位置操作部91を操作しても、レンジの変更が不可となる。
図6に、本発明の第3の実施の形態の車両制御システムにおけるエンジン始動操作後の概略動作フローの一例を示す。図6の動作フローは、エンジンが停止状態で駐車ブレーキ42が作動中に、クランキングスタートスイッチ100が操作されたときのものである。ステップS301からステップS303までは、図2のステップS101からステップS103と同様であるので、説明を省略する。
ステップS303で、エンジン始動不良と判断された場合、ステップS304で、シフトチェンジ操作を阻止する。すなわち、車両システム制御装置10の車両制御部12から、シフト位置操作部91に所定の制御信号を出力して、シフト位置操作部91の操作を阻止して、トランスミッション92のシフト位置を固定する。また、ステップS305で、オーディオ音量を低下させる。すなわち、オーディオ音量制御部61を介してオーディオ装置62の音量を低下させる。なお、ステップS304の処理とステップS305の処理の順序は逆でもよい。また、ステップS305は省略してもよい。さらに、合わせて、ステップS304、S305の処理とともに、報知部70を介してエンジン始動不良である旨を出力してもよい。
続いて、図2の動作フローと同様、フットブレーキオンへの遷移があったか否か(ステップS306)、及びクランキングスタートスイッチ100の操作が有ったか否か(ステップS307)を判断する。そして、いずれか一方が満たされたときに、シフト位置操作部91のシフトチェンジ操作阻止状態を解除する(ステップS308)。シフトチェンジ操作阻止状態を解除は、車両制御部12からシフト位置操作部91への所定の制御信号の出力、又は出力中の制御信号の停止によって行う。
以上の説明から明らかなように、第3の実施の形態の車両制御システムは、次のように動作する。駐車ブレーキ42が作動状態で、クランキングスタートスイッチ100を操作すると、エンジン32の始動が行われる。このとき、エンジン始動不良であるにもかかわらず、運転者がそれに気付かずエンジン始動が行われたと判断して、シフト位置操作部91を操作しようとしても、固定されてシフト位置変更不可状態(運転者がシフトチェンジ操作をできない状態)となっている。したがって、運転者の意図しない車両の移動が避けられる。
なお、図5の車両制御システムにおいては、駐車ブレーキ操作部41に、車両システム制御装置10からの制御信号が入力されていないが、図1の車両制御システムと同様、制御装置10からの制御信号を入力し、エンジン始動不良のとき、駐車ブレーキ操作部41による駐車ブレーキ42の作動解除を阻止するようにしてもよい。このように、エンジン始動不良時に、駐車ブレーキ42を作動状態に維持するとともに、シフト位置を固定することにより、さらに、エンジン始動不良事の車両の移動を効果的に回避することができる。
本発明は、エンジン始動状態が始動不良である場合、車両の車輪が回転可能状態に遷移することを阻止する車両制御部を備えることにより、エンジン始動不良時の車両の移動を避けることができる車両制御システム等として有用である。
本発明の第1の実施の形態の車両制御システムを説明するための車両システムの要部機能ブロック図 本発明の第1の実施の形態の車両制御システムにおけるエンジン始動操作後の概略動作フローを示す図 本発明の第2の実施の形態の車両制御システムを説明するための車両システムの要部機能ブロック図 本発明の第2の実施の形態の車両制御システムにおけるエンジン始動操作後の概略動作フローを示す図 本発明の第3の実施の形態の車両制御システムを説明するための車両システムの要部機能ブロック図 本発明の第3の実施の形態の車両制御システムにおけるエンジン始動操作後の概略動作フローを示す図
符号の説明
10・・・車両システム制御装置
11・・・エンジン始動状態検知部
12・・・車両制御部
20・・・車両電源部
31・・・エンジン制御部31
32・・・エンジン
33・・・エンジン回転検知部
41・・・駐車ブレーキ操作部(第1駐車ブレーキ操作部)
42・・・駐車ブレーキ(第1駐車ブレーキ)
51・・・フットブレーキ状態検知部
52・・・フットブレーキ
61・・・オーディオ音量制御部
62・・・オーディオ装置
70・・・報知部
81・・・第2駐車ブレーキ駆動部
82・・・第2駐車ブレーキ
91・・・シフト位置操作部
92・・・トランスミッション
100・・・クランキングスタートスイッチ

Claims (10)

  1. エンジンを動力とする車両の移動可否を制御する車両制御システムであって、
    前記エンジンの始動操作後のエンジンの状態であるエンジン始動状態を検知するエンジン始動状態検知部と、
    前記エンジン始動状態が始動不良である場合、前記車両の車輪が回転可能状態に遷移することを阻止する車両制御部を備える車両制御システム。
  2. 請求項1記載の車両制御システムであって、
    前記車両は、駐車時に前記車輪の回転を抑止する駐車ブレーキと、前記駐車ブレーキを車両使用者が操作するための駐車ブレーキ操作部を有しており、
    前記車両制御部は、前記エンジン始動状態が始動不良である場合、前記駐車ブレーキ操作部による前記駐車ブレーキの作動解除操作に対応した前記駐車ブレーキの作動解除を阻止する車両制御システム。
  3. 請求項1記載の車両制御システムであって、
    前記車両は、駐車時に前記車輪の回転を抑止する第1の駐車ブレーキと、前記第1の駐車ブレーキを車両使用者が操作するための駐車ブレーキ操作部と、駐車時に前記車輪の回転を抑止する第2の駐車ブレーキを有しており、
    前記車両制御部は、前記エンジン始動状態が始動不良である場合、前記第2の駐車ブレーキを作動状態に制御する車両制御システム。
  4. 請求項1記載の車両制御システムであって、
    前記車両は、トランスミッションのシフトチェンジをするためのトランスミッション操作レバーを具備したシフト位置操作部を含むシフトチェンジ機構を有しており、
    前記車両制御部は、前記エンジン始動状態が始動不良である場合、前記シフト位置操作部によるシフトチェンジ操作を阻止する車両制御システム。
  5. 請求項2記載の車両制御システムであって、
    前記車両制御部は、特定の車両使用者の操作に基づいて、前記駐車ブレーキの作動解除阻止状態を解除する車両制御システム。
  6. 請求項3記載の車両制御システムであって、
    前記車両制御部は、特定の車両使用者の操作に基いて、前記第2の駐車ブレーキの作動状態を解除する車両制御システム。
  7. 請求項4記載の車両制御システムであって、
    前記車両制御部は、特定の車両使用者の操作に基いて、前記シフトチェンジ操作阻止状態を解除する車両制御システム。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1項記載の車両制御システムであって、
    前記車両のフットブレーキの状態を検知するフットブレーキ状態検知部を備え、
    前記車両制御部は、前記フットブレーキの状態が変化したことを、前記特定の車両使用者の操作として利用する車両制御システム。
  9. 請求項5ないし7のいずれか1項記載の車両制御システムであって、
    エンジンを始動させるためのクランキングスタートスイッチを備え、
    前記車両制御部は、前記クランキングスタートスイッチの操作を、前記特定の車両使用者の操作として利用する車両制御システム。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項記載の車両制御システムであって、
    前記車両に設けられたオーディオ装置の音量を制御するオーディオ音量制御部を備え、
    前記車両制御部は、前記エンジン始動状態が始動不良である場合、前記オーディオ音量制御部を利用して、前記オーディオ装置の音量を低下させる車両制御システム。
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