JP2007329255A - 薄型表示装置の製造装置及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示パネルの周縁部の反りを矯正した状態で半導体装置を接続できるようにする。
【解決手段】絶縁性のフィルム基材21に半導体チップ22を実装した形態の半導体装置20は、液晶パネル10(表示パネル)の周縁部に重ね合わせて接続される。液晶パネル10を載置台30に載置した状態に保持し、液晶パネル10の周縁部を押圧することで周縁部の反りを矯正し、矯正されている状態の液晶パネル10の周縁部に対し半導体装置20を接続状態とする。これにより、半導体装置20が液晶パネル10の周縁部に対して位置ずれした状態で接続されずに済む。
【選択図】図3
【解決手段】絶縁性のフィルム基材21に半導体チップ22を実装した形態の半導体装置20は、液晶パネル10(表示パネル)の周縁部に重ね合わせて接続される。液晶パネル10を載置台30に載置した状態に保持し、液晶パネル10の周縁部を押圧することで周縁部の反りを矯正し、矯正されている状態の液晶パネル10の周縁部に対し半導体装置20を接続状態とする。これにより、半導体装置20が液晶パネル10の周縁部に対して位置ずれした状態で接続されずに済む。
【選択図】図3
Description
本発明は、薄型表示装置の製造装置及び製造方法に関する。
薄型表示装置の1つである液晶表示装置の製造過程では、重ね合わせた一対の基板の隙間に液晶を充填してなる液晶パネルが製造されるとともに、配線パターンが形成された絶縁性のフィルム基材に半導体チップを実装してなる半導体装置が製造され、この半導体装置が液晶駆動用ドライバとして液晶パネルの周縁部に接続される。
半導体装置を液晶パネルに接続する装置としては、特許文献1に記載されているものがある。この装置は、水平な載置台の上面に液晶パネルを載せ、その上面に半導体装置を重ねて置き、載置台の上方に設けた加熱加圧器を下降させて半導体装置の上面を押さえ付けて接続するようになっている。
特開平5−109827号公報
半導体装置を液晶パネルに接続する装置としては、特許文献1に記載されているものがある。この装置は、水平な載置台の上面に液晶パネルを載せ、その上面に半導体装置を重ねて置き、載置台の上方に設けた加熱加圧器を下降させて半導体装置の上面を押さえ付けて接続するようになっている。
液晶パネルは、両側縁又は四隅を支持される形態でパレットに載せられて保管されるのであるが、この保管時間が長い場合等には、液晶パネルの周縁部が上方へ反り上がるように変形する虞がある。また、液晶パネルの表面に偏光板を貼り付けた後の保管時間が長い場合にも、同様の変形が生じることがある。このような反りが生じた場合、水平な載置台に液晶パネルを載せたときに、液晶パネルの周縁部、即ち半導体装置の接続領域が水平面に対して斜めに傾いた面となる。このような傾斜面に対して半導体装置を載置した場合、液晶パネルの周縁部に設けられている端子と半導体装置側の端子とが位置ずれすることになる。
このような不具合は、液晶表示装置に限らず、プラズマディスプレイ装置においても同様に生じる問題である。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、表示パネルの周縁部の反りを矯正した状態で半導体装置を接続することのできる製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
このような不具合は、液晶表示装置に限らず、プラズマディスプレイ装置においても同様に生じる問題である。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、表示パネルの周縁部の反りを矯正した状態で半導体装置を接続することのできる製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、絶縁性のフィルム基材に半導体チップを実装した形態の半導体装置を、表示パネルの周縁部に重ね合わせて接続するための薄型表示装置の製造装置であって、前記表示パネルを載置した状態に保持する載置台と、前記半導体装置を、前記表示パネルの周縁部に対して所定の接続位置に保持する保持部材と、前記表示パネルの周縁部を押圧又は吸着することで前記周縁部の反りを矯正する矯正部材とを備えているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記矯正部材が、前記載置台に載置されている前記表示パネルと略直角な方向に伸縮するロッドを有するシリンダと、前記表示パネルの周縁部に対して面当たり可能であって、前記ロッドの先端に首振り可能に支持された押圧部材とを備えて構成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記矯正部材が、前記載置台に載置されている前記表示パネルと略直角な方向に伸縮するロッドを有するシリンダと、前記表示パネルの周縁部に対して転がりつつ接触することが可能であって、前記ロッドの先端に回転可能に支持された押圧ボールとを備えて構成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記表示パネルの周縁部における前記矯正部材の当接領域が、前記薄型表示装置の遮光領域内に設定されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記表示パネルの表面に貼り付けた偏向板の周縁部が、前記遮光領域の一部を占めており、前記矯正部材の前記当接領域が、前記遮光領域内における前記偏向板の貼付け領域外に設定されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、薄型表示装置において、絶縁性のフィルム基材に半導体チップを実装した形態の半導体装置を、表示パネルの周縁部に重ね合わせて接続する方法であって、前記表示パネルを載置台に載置した状態に保持し、前記表示パネルの周縁部を押圧又は吸着することで前記周縁部の反りを矯正し、矯正されている状態の前記表示パネルの周縁部に対し、前記半導体装置を押し付けて接続状態とするところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
矯正部材によって表示パネルの周縁部の反りを矯正した状態で、半導体装置の接続を行うことができるので、半導体装置が表示パネルの周縁部に対して位置ずれした状態で接続される虞はない。
矯正部材によって表示パネルの周縁部の反りを矯正した状態で、半導体装置の接続を行うことができるので、半導体装置が表示パネルの周縁部に対して位置ずれした状態で接続される虞はない。
<請求項2の発明>
反りが生じている表示パネルの周縁部に押圧部材を対応させた状態でロッドを伸張させると、押圧部材が斜め姿勢をとった状態で表示パネルの周縁部に対して面当たり状態で当接し、その後、ロッドの伸張が進むのに伴い、押圧部材が首を振るように姿勢を変化させつつ表示パネルの周縁部を押して反りを矯正する。押圧部材が表示パネルに対して面当たりするので、表示パネルの周縁部を安定して押圧することができる。
反りが生じている表示パネルの周縁部に押圧部材を対応させた状態でロッドを伸張させると、押圧部材が斜め姿勢をとった状態で表示パネルの周縁部に対して面当たり状態で当接し、その後、ロッドの伸張が進むのに伴い、押圧部材が首を振るように姿勢を変化させつつ表示パネルの周縁部を押して反りを矯正する。押圧部材が表示パネルに対して面当たりするので、表示パネルの周縁部を安定して押圧することができる。
<請求項3の発明>
反りが生じている表示パネルの周縁部に押圧ボールを対応させた状態でロッドを伸張させると、押圧ボールが表示パネルの周縁部に当接し、その後、ロッドの伸張が進むのに伴い、押圧ボールが表示パネル上を転がるように移動しつつ表示パネルの周縁部を押して反りを矯正する。押圧ボールが表示パネル上を転がるようになっているので、矯正部材と表示パネルの周縁部との間に生じる摩擦抵抗が低減される。
反りが生じている表示パネルの周縁部に押圧ボールを対応させた状態でロッドを伸張させると、押圧ボールが表示パネルの周縁部に当接し、その後、ロッドの伸張が進むのに伴い、押圧ボールが表示パネル上を転がるように移動しつつ表示パネルの周縁部を押して反りを矯正する。押圧ボールが表示パネル上を転がるようになっているので、矯正部材と表示パネルの周縁部との間に生じる摩擦抵抗が低減される。
<請求項4の発明>
表示パネルの周縁部における矯正部材の当接領域が、薄型表示装置の遮光領域内に設定されているので、万一、矯正部材によって表示パネルが傷を付けられても、表示機能が損なわれる虞がない。
表示パネルの周縁部における矯正部材の当接領域が、薄型表示装置の遮光領域内に設定されているので、万一、矯正部材によって表示パネルが傷を付けられても、表示機能が損なわれる虞がない。
<請求項5の発明>
矯正部材の当接領域が、遮光領域内における偏向板の貼付け領域外に設定されているので、偏向板が矯正部材によって傷を付けられる虞がない。
矯正部材の当接領域が、遮光領域内における偏向板の貼付け領域外に設定されているので、偏向板が矯正部材によって傷を付けられる虞がない。
<請求項6の発明>
矯正部材によって表示パネルの周縁部の反りを矯正した状態で、半導体装置の接続を行うので、半導体装置が表示パネルの周縁部に対して位置ずれした状態で接続される虞はない。
矯正部材によって表示パネルの周縁部の反りを矯正した状態で、半導体装置の接続を行うので、半導体装置が表示パネルの周縁部に対して位置ずれした状態で接続される虞はない。
<実施形態1>
以下、本発明を液晶表示装置に適用して具体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明する。液晶表示装置を構成する液晶パネル10(本発明の構成要件である表示パネル)は、一対のガラス製の透明基板、即ちTFT基板11とCF基板12を上下に重ね合わせ、両基板11,12の隙間に液晶(図示せず)を滴下又は封入により充填した構造になる。
以下、本発明を液晶表示装置に適用して具体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明する。液晶表示装置を構成する液晶パネル10(本発明の構成要件である表示パネル)は、一対のガラス製の透明基板、即ちTFT基板11とCF基板12を上下に重ね合わせ、両基板11,12の隙間に液晶(図示せず)を滴下又は封入により充填した構造になる。
TFT基板11におけるCF基板12との対向面(上面)には、複数のソース電極線(図示せず)とゲート電極線(図示せず)を格子状に配索するとともに、これらの電極線によって構成される各格子枠の角隅部にTFT(Thin Film Transistor)からなる駆動素子(図示せず)を設けた構成になる。一方、CF基板12におけるTFT基板11との対向面(下面)には、赤(R),緑(G),青(B)の三原色の多数の画素を縦横に整列して配設してなるカラーフィルター(図示せず)が設けられていると共に、隣接する画素同士の間及び画素の配設領域の周囲(CF基板12の外周縁)に光の漏れを防止するために枠状に配置された黒色遮光膜(ブラック・マトリックス)が形成されており、この黒色遮光膜による格子状の領域は、液晶表示装置の画像表示に関与しない遮光領域13となっている(図7を参照)。
また、図7に示すように、下側に位置するTFT基板11に比べて上側のCF基板12は一回り小さく、TFT基板11の周縁部における上面は、露出した状態となっている。そして、このTFT基板11の周縁部における露出領域(露出面)は、後述する半導体装置20を接続するための接続領域14(接続面)となっている。そして、この接続領域14には、半導体装置20を位置決めするためのマーク15が形成されている。
さらに、図7に示すように、液晶パネル10の表裏両面(TFT基板11におけるCF基板12とは反対側の下面と、CF基板12におけるTFT基板11とは反対側の上面)には、夫々、偏向板16が貼り付けられている。この偏向板16の貼り付け領域は、表面側と裏面側とで同じであり、格子状の遮光領域13のうちCF基板12の周縁部に沿った遮光領域13の一部(内側の縁部)を占めている。つまり、FC基板の上面の周縁部のうち偏向板16の貼付け領域の外周縁に沿った枠状領域は、後述する矯正部材40を当接させるための当接領域17となっている。この当接領域17は、遮光領域13内における偏向板16の貼付け領域の外部に設定されていることになる。
半導体装置20は、配線パターンが形成された絶縁性のフィルム基材21に、半導体チップ22を実装したSOF(System on Film)と称されるものであって、全体として薄板状をなし、液晶駆動用ドライバとして機能する。尚、半導体装置20としては、SOF以外に、TCP(Tape Carrier Package)を使用することもできる。この半導体装置20のフィルム基材21における透明部分には、液晶パネル10に対して位置決めするためのマーク23が形成されている。
次に、液晶パネル10に半導体装置20を接続するための製造装置について説明する。製造装置は、載置台30と矯正部材40と保持部材50とセンサ60と支承部材70とを備えて構成されている。
載置台30は、液晶パネル10を水平に載置した状態に保持するためのものであって、載置台30の上面には図示しない吸引装置に接続された複数の吸盤31が設けられている。この載置台30は、図示しない移動機構により、水平方向及び上下方向へ移動し得るようになっている。液晶パネル10は、複数の吸盤31に載せられて吸引されることにより、CF基板12が上側に位置する向きで水平に且つ載置台30と一体に移動し得るように保持される。保持された液晶パネル10の周縁部のうち接続領域14と当接領域17と遮光領域13は、載置台30の外部へはみ出している。
載置台30は、液晶パネル10を水平に載置した状態に保持するためのものであって、載置台30の上面には図示しない吸引装置に接続された複数の吸盤31が設けられている。この載置台30は、図示しない移動機構により、水平方向及び上下方向へ移動し得るようになっている。液晶パネル10は、複数の吸盤31に載せられて吸引されることにより、CF基板12が上側に位置する向きで水平に且つ載置台30と一体に移動し得るように保持される。保持された液晶パネル10の周縁部のうち接続領域14と当接領域17と遮光領域13は、載置台30の外部へはみ出している。
矯正部材40は、軸線を上下方向に向けたシリンダ41と、シリンダ41の下端面から下方へ突出するロッド42と、ロッド42の下端部に固着された押圧部材43とを備えて構成されている。ロッド42は、シリンダ41に対する作動流体(エアや作動油など)の供給により、上下方向(載置台30に載置されている液晶パネル10と直角な方向)に伸張又は収縮するようになっており、ロッド42の伸縮に伴なって、押圧部材43が上下方向に移動するようになっている。押圧部材43は、図8に示すように、ロッド42に固着された支持体44と、支持体44に対し水平方向への首振り可能に吊り下げ支持された押圧体47とから構成される。支持体44には、その下面を凹ませた形態の凹部45と、凹部45に開口する球面状の支持孔46とが形成されている。押圧体47は、全体として上端部が切除された円錐台形をなし、押圧体47の上面には軸部48が突出形成され、軸部48の上端には球状部49が形成され、球状体は支持孔46内に三次元方向の相対移動可能に嵌合されている。この嵌合により、押圧体47は、常には、自重によりその下面の平坦な押圧面47Sを水平に向けた姿勢を保つが、球状部49の中心を支点として押圧面47Sを水平面に対して傾けるような姿勢に傾動変位し得るようになっている。かかる矯正部材40は、そのシリンダ41が載置台30と一体に移動し得るように取り付けられている。
保持部材50は、載置台30から側方(図1〜図6におる左方)へずれた位置に配置され、水平に旋回するアーム51を有している。アーム51の先端には下向きに突出する保持突部52が設けられ、保持突部52の下面52Sには吸引口(図示せず)が開口されている。半導体装置20は、その液晶パネル10に接続される部分を保持突部52の下面52Sに密着させる状態で吸引されることにより、水平(載置台30に保持された液晶パネル10と平行)に保持されている。このとき、半導体装置20に形成されているマーク23が保持突部52の下面52Sと対応するようになっている。
保持突部52の下方には、光学式のセンサ60が固定して設けられている。センサ60は、その上面(保持突部52との対向面)における複数位置から検知光を射出するとともに、保持突部52の下面52Sで反射された検知光を上面で受光するようになっており、この受光状態に基づいて、半導体装置20のマーク23に対する液晶パネル10のマーク15の相対位置を検出するようになっている。
支承部材70は、保持突部52よりも下方であってセンサ60よりも上方の位置に設けられ、その端縁部の上面には支承部71が突出形成されている。支承部71の上面の支承面72は水平となっている。この支承部材70は、図示しない移動機構により、待機位置(図1〜図4、図6を参照)と支承位置(図5を参照)との間で水平方向及び上下方向に移動し得るようになっている。待機位置では、支承部71が、センサ60に対して側方(載置台30とは反対側)にずれた位置で待機し、支承位置では、支承部71が、保持突部52の真下に位置し、保持突部52の下面52Sとの間でTFT基板11と半導体装置20を上下に挟みつけるようになっている。
次に、半導体装置20を液晶パネル10に接続する工程について説明する。まず、図1に示すように、載置台30は液晶パネル10を保持した状態で原位置で待機する。このとき、液晶パネル10の周縁部(吸盤31で保持されておらず、載置台30からはみ出した部分であり、接続領域14、当接領域17、遮光領域13を含む部分)は上方へ反り返っているが、この液晶パネル10の周縁部の上方には矯正部材40が位置している。また、支承部材70は待機位置で待機し、保持部材50に保持された半導体装置20はセンサ60の上方で待機している。さらに、半導体装置20の下面とTFT基板11の上面のいずれかには、予め、導電性のシート状をなす接着部材(図示せず)が貼り付けられている。
この状態からロッド42が伸張して押圧部材43が下降し、図2に示すように、押圧体47が姿勢を傾けた状態で、押圧面47Sが液晶パネル10の当接領域17に対して面接触するように当接する。そして、ロッド42の伸張を続けると、押圧部材43による上からの押圧力により、上方へ反り返っていた液晶パネル10の周縁部が次第に水平な向きに近づくように変形し(矯正され)ていく。そして、液晶パネル10の周縁部が水平(保持部材50の保持突部52の下面と平行)になったところで、ロッド42の伸張が停止し、液晶パネル10の周縁部の反りが矯正される(図3を参照)。また、液晶パネル10の周縁部の反り形状が矯正されていくのに伴ない、液晶パネル10の当接領域17(CF基板12の上面)と押圧面47Sとの間で滑りを生じつつ、押圧体47の姿勢が変化していく。そして、液晶パネル10の周縁部の矯正が完了すると、押圧面47Sが水平となる。
この後、載置台30と矯正部材40が一体となって水平移動し、液晶パネル10のマーク15を半導体装置20のマーク23に接近させる。この間、液晶パネル10の周縁部は矯正部材40の押圧作用によって水平に保たれる。マーク15,23同士の位置関係はセンサ60によって検出され、その検出結果がフィードバックされることにより、載置台30と矯正部材40の水平移動が制御され、マーク15,23同士が合致した状態となる。その後、液晶パネル10の周縁部が水平に矯正されたままの状態で、載置台30と矯正部材40が上方へ移動し、図4に示すように、液晶パネル10の接続領域14(TFT基板11の上面)が半導体装置20の下面に密着する。
この後、支承部材70が水平移動するとともに上方へ移動し、その支承面72が、TFT基板11の下面に対して押し付けるように面接触状態で当接し、これにより、TFT基板11と半導体装置20が、支承部材70と保持部材50との間で上下に挟み付けられる(図5を参照)。そして、半導体装置20とTFT基板11を加熱しつつ加圧すると、接着部材を介して導通可能に且つ離脱規制された状態に接続される。接続が完了すると、図6に示すように、支承部材70が待機位置に復帰するとともに、載置台30と矯正部材40も待機位置に復帰する。以上により、液晶パネル10に対する半導体装置20の接続工程が完了する。
上述のように本実施形態では、矯正部材40によって液晶パネル10の周縁部の反りを矯正した状態で、半導体装置20の接続を行うことができるので、半導体装置20が液晶パネル10の周縁部に対して位置ずれした状態で接続される虞はない。
また、押圧部材43が液晶パネル10に対して面当たりするので、液晶パネル10の周縁部を安定して押圧することができる。
また、液晶パネル10の周縁部における矯正部材40の当接領域17が、遮光領域13内に設定されているので、万一、矯正部材40によって液晶パネル10が傷を付けられても、液晶の表示機能が損なわれる虞がない。
また、矯正部材40の当接領域17は、遮光領域13内における偏向板16の貼付け領域外に設定されているので、偏向板16が矯正部材40によって傷を付けられる虞もない。
また、押圧部材43が液晶パネル10に対して面当たりするので、液晶パネル10の周縁部を安定して押圧することができる。
また、液晶パネル10の周縁部における矯正部材40の当接領域17が、遮光領域13内に設定されているので、万一、矯正部材40によって液晶パネル10が傷を付けられても、液晶の表示機能が損なわれる虞がない。
また、矯正部材40の当接領域17は、遮光領域13内における偏向板16の貼付け領域外に設定されているので、偏向板16が矯正部材40によって傷を付けられる虞もない。
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図9を参照して説明する。本実施形態2の矯正部材80は、実施形態1において押圧部材81を異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態2の押圧部材81は、ロッド42に固着された支持体82と、支持体82に対し転動可能に支持された押圧ボール83とから構成される。支持体82には、その下面84に開口する球面状の支持孔85が形成されており、この支持孔85内に押圧ボール83が、その下端部を支持体82の下方へ突出させた状態で三次元方向の相対移動可能に嵌合されている。
液晶パネル10の周縁部の反りを矯正する際には、液晶パネル10の周縁部の当接領域17(上面)に押圧ボール83が当接し、ロッド42の伸張が進むのに伴い、押圧ボール83が当接領域17上を転がるように移動しつつ液晶パネル10の周縁部を押して反りを矯正する。押圧ボール83が液晶パネル10上を転がるようになっているので、矯正部材80と液晶パネル10の周縁部との間に生じる摩擦抵抗が低減される。
次に、本発明を具体化した実施形態2を図9を参照して説明する。本実施形態2の矯正部材80は、実施形態1において押圧部材81を異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態2の押圧部材81は、ロッド42に固着された支持体82と、支持体82に対し転動可能に支持された押圧ボール83とから構成される。支持体82には、その下面84に開口する球面状の支持孔85が形成されており、この支持孔85内に押圧ボール83が、その下端部を支持体82の下方へ突出させた状態で三次元方向の相対移動可能に嵌合されている。
液晶パネル10の周縁部の反りを矯正する際には、液晶パネル10の周縁部の当接領域17(上面)に押圧ボール83が当接し、ロッド42の伸張が進むのに伴い、押圧ボール83が当接領域17上を転がるように移動しつつ液晶パネル10の周縁部を押して反りを矯正する。押圧ボール83が液晶パネル10上を転がるようになっているので、矯正部材80と液晶パネル10の周縁部との間に生じる摩擦抵抗が低減される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では薄型表示装置が液晶表示装置である場合について説明したが、本発明は、プラズマタイプの薄型表示装置にも適用できる。
(2)実施形態1において、押圧部材がロッドに対して水平移動可能にしつつ、首振り支持される構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、載置台とは別に設けたバックアップ部材によって表示パネルと半導体装置を下から支えるようにしたが、本発明によれば、載置台によって表示パネルの周縁部を下から支えるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では表示パネルの周縁部における矯正部材の当接領域を薄型表示装置における遮光領域内に設けたが、本発明によれば、矯正部材の当接領域を遮光領域外の領域(即ち、表示領域)に設定してもよい。
(5)上記実施形態では矯正部材の当接領域が、遮光領域内における偏向板の貼付け領域外に設定されていたが、本発明によれば、矯正部材の当接領域を、遮光領域内における偏向板の貼付け領域内に設定してもよい。
(6)上記実施形態では表示パネルの周縁部を上から押圧することによって反りの矯正を行ったが、本発明によれば、表示パネルの周縁部を下から吸引することによって反りの矯正を行うようにしてもよく、上からの押圧と下からの吸引の両方によって反りを矯正してもよい。
(7)上記実施形態では表示パネルの周縁部が上方へ反っている場合について説明したが、本発明によれば、表示パネルの周縁部が下方へ反っている場合にも適用できる。この場合にも、表示パネルの周縁部を下から押圧する手段、上から吸引する手段、下からの押圧と上からの吸引の両方の手段によって、反りの矯正を行うことができる。
(8)上記実施形態では半導体装置が表示パネルの周縁部の上面に重ねられて接続される場合について説明したが、本発明は、半導体装置が表示パネルの周縁部の下面に接続される場合にも適用できる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では薄型表示装置が液晶表示装置である場合について説明したが、本発明は、プラズマタイプの薄型表示装置にも適用できる。
(2)実施形態1において、押圧部材がロッドに対して水平移動可能にしつつ、首振り支持される構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、載置台とは別に設けたバックアップ部材によって表示パネルと半導体装置を下から支えるようにしたが、本発明によれば、載置台によって表示パネルの周縁部を下から支えるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では表示パネルの周縁部における矯正部材の当接領域を薄型表示装置における遮光領域内に設けたが、本発明によれば、矯正部材の当接領域を遮光領域外の領域(即ち、表示領域)に設定してもよい。
(5)上記実施形態では矯正部材の当接領域が、遮光領域内における偏向板の貼付け領域外に設定されていたが、本発明によれば、矯正部材の当接領域を、遮光領域内における偏向板の貼付け領域内に設定してもよい。
(6)上記実施形態では表示パネルの周縁部を上から押圧することによって反りの矯正を行ったが、本発明によれば、表示パネルの周縁部を下から吸引することによって反りの矯正を行うようにしてもよく、上からの押圧と下からの吸引の両方によって反りを矯正してもよい。
(7)上記実施形態では表示パネルの周縁部が上方へ反っている場合について説明したが、本発明によれば、表示パネルの周縁部が下方へ反っている場合にも適用できる。この場合にも、表示パネルの周縁部を下から押圧する手段、上から吸引する手段、下からの押圧と上からの吸引の両方の手段によって、反りの矯正を行うことができる。
(8)上記実施形態では半導体装置が表示パネルの周縁部の上面に重ねられて接続される場合について説明したが、本発明は、半導体装置が表示パネルの周縁部の下面に接続される場合にも適用できる。
10…液晶パネル(表示パネル)
13…遮光領域
16…偏向板
17…当接領域
20…半導体装置
30…載置台
40…矯正部材
41…シリンダ
42…ロッド
43…押圧部材
50…保持部材
80…矯正部材
83…押圧ボール
13…遮光領域
16…偏向板
17…当接領域
20…半導体装置
30…載置台
40…矯正部材
41…シリンダ
42…ロッド
43…押圧部材
50…保持部材
80…矯正部材
83…押圧ボール
Claims (6)
- 絶縁性のフィルム基材に半導体チップを実装した形態の半導体装置を、表示パネルの周縁部に重ね合わせて接続するための薄型表示装置の製造装置であって、
前記表示パネルを載置した状態に保持する載置台と、
前記半導体装置を、前記表示パネルの周縁部に対して所定の接続位置に保持する保持部材と、
前記表示パネルの周縁部を押圧又は吸着することで前記周縁部の反りを矯正する矯正部材とを備えていることを特徴とする薄型表示装置の製造装置。 - 前記矯正部材が、
前記載置台に載置されている前記表示パネルと略直角な方向に伸縮するロッドを有するシリンダと、
前記表示パネルの周縁部に対して面当たり可能であって、前記ロッドの先端に首振り可能に支持された押圧部材とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の薄型表示装置の製造装置。 - 前記矯正部材が、
前記載置台に載置されている前記表示パネルと略直角な方向に伸縮するロッドを有するシリンダと、
前記表示パネルの周縁部に対して転がりつつ接触することが可能であって、前記ロッドの先端に回転可能に支持された押圧ボールとを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の薄型表示装置の製造装置。 - 前記表示パネルの周縁部における前記矯正部材の当接領域が、前記薄型表示装置の遮光領域内に設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の薄型表示装置の製造装置。
- 前記表示パネルの表面に貼り付けた偏向板の周縁部が、前記遮光領域の一部を占めており、
前記矯正部材の前記当接領域が、前記遮光領域内における前記偏向板の貼付け領域外に設定されていることを特徴とする請求項4記載の薄型表示装置の製造装置。 - 薄型表示装置において、絶縁性のフィルム基材に半導体チップを実装した形態の半導体装置を、表示パネルの周縁部に重ね合わせて接続する方法であって、
前記表示パネルを載置台に載置した状態に保持し、
前記表示パネルの周縁部を押圧又は吸着することで前記周縁部の反りを矯正し、
矯正されている状態の前記表示パネルの周縁部に対し、前記半導体装置を押し付けて接続状態とすることを特徴とする薄型表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006158545A JP2007329255A (ja) | 2006-06-07 | 2006-06-07 | 薄型表示装置の製造装置及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006158545A JP2007329255A (ja) | 2006-06-07 | 2006-06-07 | 薄型表示装置の製造装置及び製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007329255A true JP2007329255A (ja) | 2007-12-20 |
Family
ID=38929532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006158545A Pending JP2007329255A (ja) | 2006-06-07 | 2006-06-07 | 薄型表示装置の製造装置及び製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007329255A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010171135A (ja) * | 2009-01-21 | 2010-08-05 | Shibaura Mechatronics Corp | 電子部品の実装状態の検査装置及び検査方法 |
JP2013173294A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | パターン転写装置 |
-
2006
- 2006-06-07 JP JP2006158545A patent/JP2007329255A/ja active Pending
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