JP2007326960A - 感圧転写粘着テープおよび塗膜転写具 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写時に転写箇所の確認が容易で、転写後時間が経過したときには転写箇所が透けて見える不具合がなく、しかも簡易に製造できる感圧転写粘着テープ、それを搭載した転写具を提供すること。
【解決手段】基材上に粘着剤層を二層以上有する感圧転写粘着テープにおいて、前記粘着剤層のうち、ひとつの粘着剤層はロイコ染料と顕色剤を含有する着色した粘着剤からなり、その層とは異なる粘着剤層はロイコ染料と顕色剤を含有しないか、もしくは着色しない程度に含有する粘着剤からなる。転写具は前記の粘着剤からなる二種類の感圧転写粘着テープを搭載したものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、感圧転写粘着テープおよび転写具に関し、さらに詳しくは、粘着剤を転写したときは転写箇所の確認が容易であり、転写後は時間の経過に従って転写箇所が視認できなくなる感圧転写粘着テープおよびそれを搭載した転写具に関する。
両面粘着テープの一つに支持体を有さず、粘着剤層のみを被着材に転写する無支持体両面粘着テープがあり、感圧転写粘着テープとして様々な用途に使用されている。その構造としては、剥離性基材の片面に粘着剤層を設けてロール状に巻いたり、最近では主に事務用途にこれらを小巻にして転写装置に搭載した転写具が「テープのり」などの名称で販売されている。
このような感圧転写粘着テープは、液体のりや固形のりとは異なり、手を汚すことなく、簡単に粘着剤を被着材に転写でき、接着するまでの乾燥時間が不要であり、被着材がしわにならないなどの利点があり、非常に便利な接着用品である。しかし、感圧転写粘着テープは通常無色透明であるので、紙等を貼り付ける際に転写された粘着剤の位置を確認し難い不便さがあった。
そこで、粘着剤に色材を含有させ、着色することが提案されたが、貼り付け箇所が透けて見えてしまう不具合があるため、本発明者は、特許文献1において、発色剤および消色剤を内包するマイクロカプセルを粘着剤に含有させることを提案した。特許文献1によると、転写時には着色しているので転写箇所の確認が容易であり、その後マイクロカプセルが破壊されると消色するので、貼り付け箇所が透けてみえる不具合がない。
しかし、特許文献1の構造の粘着テープは、極めて微小なマイクロカプセルを生産、使用する必要があり、また、マイクロカプセルはテープ製造過程においては破壊されず、転写後には容易に破壊されることが必要であるが、加圧の有無にかかわらず色材が消色してしまう問題を有している。
特開2004−91769号公報
本発明は、転写位置の確認が容易で、転写後、時間が経過した後は転写位置もしくは貼り付け箇所が透けて見えたり、目立ったりすることがなく、しかも容易に製造することができる感圧転写粘着テープ、それを搭載した転写具を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、着色染料を含有する粘着剤層を有するテープは、転写時には転写箇所の確認が容易であり、着色染料を含まない粘着剤層を積層させると、一方の粘着剤の含有する染料が貼り付け時の押圧や時間の経過で他方に拡散する染料拡散作用および/または粘着剤の減感作用によって、その着色度合が低下して転写箇所の着色が視認できなくなり、貼り付け箇所が透けてみえるという不具合を解消できることに想到し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、基材上に粘着剤層を二層以上有する感圧転写粘着テープにおいて、前記粘着剤層のうち、ひとつの粘着剤層はロイコ染料と顕色剤を含有する着色した粘着剤からなり、その層とは異なる粘着剤層はロイコ染料と顕色剤を含有しないか、もしくは着色しない程度に含有する粘着剤からなることを特徴とする感圧転写粘着テープを提供する。
本発明の感圧転写粘着テープにおいては、前記粘着剤層は、二種類以上の感圧転写粘着テープの有する粘着剤層が、ひとつの感圧転写粘着テープが有する一の基材上で積層されて形成されたものであることが好ましい。
また、本発明は、二種類の感圧転写粘着テープが搭載された転写具であって、前記粘着テープのうち、ひとつの粘着テープの粘着剤層はロイコ染料と顕色剤を含有する着色した粘着剤からなり、もう一方の粘着テープの粘着剤層はロイコ染料と顕色剤を含有しないか、もしくは着色しない程度に含有する粘着剤からなることを特徴とする転写具を提供する。
本発明によれば、粘着剤層を被着材に転写した時には転写箇所の確認が容易で、転写後、時間が経過した後は、貼り合わせ時の押圧や時間の経過により粘着剤に含まれている染料が拡散する染料拡散作用および/または粘着剤の減感作用によって、転写時に比べて着色が薄くなりもしくは無色になるため、転写もしくは貼り付けた箇所が透けてみえる不具合を有しない感圧転写粘着テープを提供することができる。また、本発明においては、マイクロカプセルを用いないので、容易に製造することができる。
本発明において粘着剤としては、汎用されている粘着剤を用いることができ、例えば、合成ゴム、天然ゴム等のゴム材料、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸アルキルエーテル、アルキルビニルエーテル、アルキルビニルエステル等の重合体もしくは共重合体の単独または二種以上の混合物であるアクリル系粘着剤を挙げることができる。粘着剤は架橋剤、粘着付与剤、可塑剤、老化防止剤、充填剤、増粘剤、pH調整剤、消泡剤等を含有していてもよい。
本発明において、二層以上の粘着剤層を形成する粘着剤としては、二層以上の粘着剤層が被着材に転写された後に、一方の粘着剤に含まれる染料が他方の粘着剤へ徐々に移行、拡散できるように、二つの粘着剤を構成する粘着剤は同一であることが好ましいが、互いに相溶性を有するものであれば同一でなくてもよい。
本発明において、粘着剤に含有されるロイコ染料としては、例えば、3−ジメチルアミノ−6−メトキシフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ピロリン−ジフルオランなどに代表されるフルオラン系色素、クリスタルバイオレットラクトン(CVL)、マラカイトグリーンラクトンなどに代表されるラクトン系色素等が挙げられる。これらは単独で、または二種以上を混合して用いることができる。
顕色剤としては、ビスフェノールAなどのフェノール性化合物、ビス−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)−スルホンなどの有機スルホン化合物等が挙げられる。染料、顕色剤はそれぞれ単独で、または二種以上を混合して用いることができる。
本発明の感圧転写粘着テープは、通常の感圧転写粘着テープと同様に、基材の上に粘着剤層を有するものであり、基材としては、通常の感圧転写粘着テープに使用されるものであればよく、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチックテープや紙を挙げることができる。これらの基材は表面がシリコーン、ワックス、高級アルコールなどの剥離剤で処理されていてもよい。
本発明において、二層以上の粘着剤層は、基材の上にどのような順序で設けられていてもよいが、基材に接する層、すなわち基材側から第1番目の粘着剤層としてロイコ染料と顕色剤を含有する粘着剤からなる層を有すると、被着材に転写されたときに、転写箇所がより鮮明に見え、その位置をより容易に確認することができる。
本発明の感圧転写粘着テープは、二種類以上の感圧転写粘着テープの有する粘着剤層が一の基材の上で積層された後、転写されるタイプの感圧転写具に搭載することにより容易に転写することができる。このような転写具として、具体的には、例えば、特開2005−187176号公報に記載された塗膜転写具を挙げることができる。図1は、前記公報に記載された塗膜転写具の第一転写ヘッド(12)、第二転写ヘッド(22)の先端部の平面拡大断面図である。
特開2005−187176号公報に記載された塗膜転写具は、二つのテープ供給機構を備えており、二種類の粘着テープを搭載できる。この転写具においては、一方の粘着剤層が他方の粘着剤層の上に移動して二つの粘着剤層が積層されたのち、転写される。すなわち、この転写具においては、一方の転写ヘッドの先端が、他方の転写ヘッドの転写位置の上部で、他方の転写ヘッドと極めて近接しているので、この位置で二つのテープは接触し、前記一方のテープの粘着剤層を剥がれやすくしておくと、この粘着剤層が前記他方のテープの粘着剤層の上に移動して積層され、二つの粘着剤層を有する一本のテープとなって、前記他方の転写ヘッドの先端の転写位置に導かれて、積層された粘着剤層が転写されるようになっている。
本発明においては、前記のような塗膜転写具のテープ供給機構に、本発明における二層以上の粘着剤層のうち、移動する方の粘着剤層をより剥離しやすくして搭載することにより、容易に二層以上の粘着剤層を有する感圧転写粘着テープを得ることができる。
本発明における、二層の粘着剤層を有する感圧転写粘着テープについて、具体的に説明すると、前記ロイコ染料と顕色剤を含有する着色した粘着剤を基材に塗布して得られた第一の粘着テープと、ロイコ染料と顕色剤を含有しないか、もしくは着色しない程度に含有する粘着剤を別の基材に塗布して得られた第二の粘着テープを前記した塗膜転写具に搭載すれば、第一の粘着テープが搭載された方のテープ供給機構の転写ヘッドの転写位置の上部で、第二の粘着テープの有する粘着剤層が第一の粘着テープの粘着剤層の上に移動して積層され、二層の粘着剤層を有する本発明の感圧転写粘着テープを得ることができる。
前記第一の粘着テープと第二の粘着テープを塗膜転写具のいずれのテープ供給機構に搭載するかに限定はないが、ロイコ染料と顕色剤を含有する第一の粘着テープの粘着剤層の上にロイコ染料と顕色剤を含有しない粘着剤層が移動するように搭載すると、得られる感圧転写粘着テープが基材側に着色粘着剤層を有するものとなり、被着材に転写する時に着色粘着剤層側が人目にふれるので、転写箇所がより鮮明に見え、その確認がより容易である。なお、このように搭載する場合において、第二の粘着テープの基材としては前記した本発明の基材と同様なものを使用することができる。
本発明において、粘着剤中の染料の含有量としては、転写時には容易に着色が視認でき、転写後、時間が経過して染料が視認不能もしくは視認困難な濃度になるような量を粘着剤中に配合する。二層以上の粘着剤層を有する感圧転写粘着テープ中のロイコ染料の含有量は、1.5重量%未満であることが好ましい。通常の厚みを有する感圧転写粘着テープにおいては、粘着剤中のロイコ染料の含有量が1.5重量%程度になると着色が視認されるので、転写後に時間が経過したときにもこの含有量にならない量を配合することが好ましい。
本発明の感圧転写粘着テープを前記したような塗膜転写具に搭載する場合には、ロイコ染料と顕色剤を含有する方の粘着剤におけるロイコ染料の含有量は、1.5〜5.0重量%未満とすると転写時には転写箇所を容易に視認でき、時間が経過すると転写箇所が視認できなくなるテープを得ることができ、好ましい。
本発明の感圧転写粘着テープは、通常の感圧転写粘着テープとその厚みは同様であり、通常5〜200μm、好ましくは10〜30μmである。ロイコ染料と顕色剤を含有する着色粘着剤層と着色しない粘着剤層の厚みは同一でも異なっていてもかまわない。転写時の転写箇所の確認の容易性、時間経過後の転写箇所の目立たなさを勘案して、前記範囲でそれぞれの厚みを適宜決定すればよい。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例中、「部」は重量部である。
(実施例1)
染料としてロイコ染料(クリスタルバイオレットラクトン(東京化成工業(株)製))10部と、顕色剤としてTG−SA(日本化薬(株)製)4部とをアクリル型粘着剤SKダイン1872(綜研化学(株)製)336部に溶解させた。この粘着剤を両面が剥離処理された厚み25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの片面に厚みが10μmとなるように塗工し、着色された粘着剤層Aを得た。
次に、アクリル型粘着剤SKダイン1872を両面が剥離処理された厚み25μmのPETフィルムの片面に厚みが10μmになるように塗工し、無色の粘着剤層Bを得た。剥離処理は前記粘着剤層Aを塗工したフィルムよりも粘着剤が剥離しやすいようにした。
得られた粘着剤層Aを有するPETフィルムを、図1に示す特開2005−187176号公報記載の塗膜転写具の第一テープ(19)供給機構に、粘着剤層Bを有するPETフィルムを第二テープ(29)供給機構にそれぞれ搭載した。粘着剤層A、Bを搭載した転写具を用いて紙に粘着剤層を転写したところ、粘着剤層B(29a)の上に粘着剤層A(19a)が積層されたテープが紙面(50)に転写された。得られた転写テープについて後記のとおり、転写後の視認性を評価した。その結果を表1に示す。
(実施例2)
ロイコ染料として、クリスタルバイオレットラクトン(東京化成工業(株)製)8.7部と、顕色剤としてTG−SA(日本化薬(株)製)3.5部とをアクリル型粘着剤SKダイン1872(綜研化学(株)製)336部に溶解させた。この粘着剤を両面が剥離処理された厚み25μmのPETフィルムの片面に厚みが10μmとなるように塗工し、着色された粘着剤層Cを得た。
次に、ロイコ染料としてクリスタルバイオレットラクトン(東京化成工業(株)製)1.2部と、顕色剤としてTG−SA(日本化薬(株)製)0.5部とをアクリル型粘着剤SKダイン1872(綜研化学(株)製)336部に溶解させた。この粘着剤を両面が剥離処理された厚み25μmのPETフィルムの片面に厚みが10μmとなるように塗工し、無色の粘着剤層Dを得た。剥離処理は前記粘着剤層Cを塗工したフィルムよりも粘着剤が剥離しやすいようにした。
得られた粘着剤層C,Dを有するPETフィルムを実施例1で用いたのと同じ塗膜転写具にそれぞれ搭載した。得られた塗膜転写具を用いて、粘着剤層を紙に転写したところ、粘着剤層Cと粘着剤層Dが積層されたテープが転写された。得られた転写テープについて後記のとおり、転写箇所の視認性を評価した。その結果を表1に示す。
(実施例3)
ロイコ染料として、クリスタルバイオレットラクトン(東京化成工業(株)製)10部と、顕色剤としてD−8(日本曹達(株)製)4部とをアクリル型粘着剤SKダイン1872(綜研化学(株)製)336部に溶解させた。この粘着剤を両面が剥離処理された厚み25μmのPETフィルムの片面に厚みが10μmとなるように塗工し、着色された粘着剤層Eを得た。
次に、アクリル型粘着剤SKダイン1872を両面が剥離処理された厚み25μmのPETフィルムの片面に厚みが10μmになるように塗工し、無色の粘着剤層Bを得た。剥離処理は前記粘着剤層Eを塗工したフィルムよりも粘着剤が剥離しやすいようにした。
得られた粘着剤層E,Bを有する各PETフィルムを実施例1で用いたのと同じ塗膜転写具にそれぞれ搭載した。この塗膜転写具を用いて、粘着剤層を紙に転写したところ、粘着剤層Eと粘着剤層Bが積層されたテープが転写された。得られた転写テープについて、転写後の転写箇所の視認性について、後記のとおり評価した。その結果を表1に示す。
(実施例4)
ロイコ染料としてBlue−63(山本化成(株)製)5部と、顕色剤としてTG−SA(日本化薬(株)製)2部とをアクリル型粘着剤SKダイン1872(綜研化学(株)製)336部に溶解させた。この粘着剤を両面が剥離処理された厚み25μmのPETフィルムの片面に厚みが10μmとなるように塗工し、着色された粘着剤層Fを得た。
次に、アクリル型粘着剤SKダイン1872を両面が剥離処理された厚み25μmのPETフィルムの片面に厚みが10μmになるように塗工し、無色の粘着剤層Bを得た。剥離処理は前記粘着剤層Fを塗工したフィルムよりも粘着剤が剥離しやすいようにした。
得られた粘着剤層F,Bを有する各PETフィルムを実施例1で用いたのと同じ塗膜転写具にそれぞれ搭載した。この塗膜転写具を用いて、粘着剤層を紙に転写したところ、粘着剤層Eと粘着剤層Bが積層されたテープが転写された。得られた転写テープについて、転写後の転写箇所の視認性について、後記のとおり評価した。その結果を表1に示す。
(比較例1)
ロイコ染料として、クリスタルバイオレットラクトン(東京化成工業(株)製)10部と、顕色剤としてTG−SA(日本化薬(株)製)4部とをアクリル型粘着剤SKダイン1872(綜研化学(株)製)336部に溶解させた。この粘着剤を両面が剥離処理された厚み25μmのPETフィルムの片面に厚みが10μmとなるように塗工し、着色された粘着剤層Aを得た。次に、上記の粘着剤を両面が剥離処理された厚み25μmのPETフィルムの片面に厚みが10μmになるように塗工し、着色した粘着剤層A´を得た。剥離処理は前記粘着剤層Aを塗工したフィルムよりも粘着剤が剥離しやすいようにした。
得られた粘着剤層Aを有するPETフィルムを、図1に示す特開2005−187176号公報記載の塗膜転写具の第一テープ(19)供給機構に、粘着剤層A´を有するPETフィルムを第二テープ(29)供給機構にそれぞれ搭載した。粘着剤層A、A´を搭載した転写具を用いて、実施例1と同様にしてテープの転写箇所の視認性を評価した。その結果を表1に示す。
(転写後の視認性の評価)
実施例1〜4および比較例1において転写された各テープについて、転写直後の視認性および転写1日経過後の視認性を下記の基準に従い、評価した。
転写直後の視認性 ○:容易に視認できた
△:色は薄いが視認できた
×:色が薄くて視認できなかった
転写1日後の視認性 ○:どこに転写したか、非常に視認し難かった
△:どこに転写したか、ぼんやりと視認できた
×:どこに転写してあるか、容易にわかった
Figure 2007326960
実施例1〜4および比較例1において転写されたテープは、いずれも転写直後は青色を有しており、どこまで転写したか、わかりやすかった。転写1日後には、実施例1〜4においては、青色が消色し、転写箇所がわかりにくくなっていた。一方、比較例1においては、転写1日後においても青色のままであり、転写箇所が視認でき、目立ってしまっていた。いずれの転写テープも転写1日後においてもその粘着力に変化はなかった。
本発明によれば、粘着剤層が染料を含有するので転写時の転写箇所の確認が容易であり、転写後時間が経過したあとは、粘着剤層の着色が薄くなり視認できなくなるので、貼り付け箇所が透けてみえる不具合のない感圧転写粘着テープを簡易に提供することができる。本発明の感圧転写粘着テープは、事務用途向けに特に有用である。
第一、第二転写ヘッドの先端部の平面拡大断面図である。
符号の説明
19 第一テープ
29 第二テープ
19a、29a 粘着剤層

Claims (3)

  1. 基材上に粘着剤層を二層以上有する感圧転写粘着テープにおいて、
    前記粘着剤層のうち、ひとつの粘着剤層はロイコ染料と顕色剤を含有する着色した粘着剤からなり、その層とは異なる粘着剤層はロイコ染料と顕色剤を含有しないか、もしくは着色しない程度に含有する粘着剤からなることを特徴とする感圧転写粘着テープ。
  2. 前記粘着剤層は、二種類以上の感圧転写粘着テープの有する粘着剤層が、ひとつの感圧転写粘着テープが有する一の基材上で積層されて形成されたものである請求項1に記載の感圧転写粘着テープ。
  3. 二種類の感圧転写粘着テープが搭載された転写具であって、
    前記粘着テープのうち、ひとつの粘着テープの粘着剤層はロイコ染料と顕色剤を含有する着色した粘着剤からなり、もう一方の粘着テープの粘着剤層はロイコ染料と顕色剤を含有しないか、もしくは着色しない程度に含有する粘着剤からなることを特徴とする転写具。
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