JP2007325783A - 電気炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】非金属製の鍋であってもその外面に設けた発熱体によって安全に効率良く加熱し良好な炊飯ができるようにする。
【解決手段】本体2の内外装ケース11、12の底部間に加熱コイル4a1、4a2を配し、本体2の内装ケース11に収容した鍋1の加熱コイル4a1、4a2との対向部に発熱体4b1、4b2を設け、これらを加熱コイル4a1、4a2からの交番磁界により誘導発熱させて炊飯を行うのに、内装ケース11の発熱体4b1などと対向する部分に透磁性の耐熱プレート31を配して発熱体4b1などからの熱を反射させるようにして、上記の目的を達成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、本体の内外装ケースの少なくとも底部間に加熱コイルを配し、本体に収容した鍋の加熱コイルとの対向部に発熱体を設け、この発熱体を加熱コイルからの交番磁界により誘導発熱させて炊飯を行う電気炊飯器に関するものである。
土鍋に電磁誘導にて発熱する発熱体を設けて調理を行えるようにすることは種々知られているし(例えば、特許文献1、2参照)、土鍋を着脱できるよう本体に収容して電気的な加熱源によって炊飯を行う炊飯器も既に知られている(例えば、特許文献3参照。)。特許文献1、2に記載の土鍋はいずれも外面と内外両面との違いはあっても底部に発熱層を設けて、電磁誘導調理器からの電磁誘導にて発熱させ底部から加熱し調理を行うようにしている。特許文献3に記載のものは土鍋の底部外面に磁性発熱体を設けて加熱コイルからの交番磁界との磁気結合により誘導発熱させて、炊飯を行うようにしている。
特開2005−298161号公報 特開2005−334351号公報 特開2005−413号公報
ところで、炊飯は特に均一加熱がおいしいご飯を炊き上げる重要な条件である。また、炊き上げたご飯の保温時に部分的な温度差があると結露が発生しご飯をべたつかせたり白化させたりするので均一保温が重要である。
本発明者等は、このような観点を踏まえ土鍋などの非金属製の厚く熱を篭らせやすい鍋を用いた電気炊飯器の実用に向け研究をし実験と検討を繰り返すなか、土鍋の内面の発熱体は加熱効率はよいもののかえって均一加熱が困難であるし、土鍋の外面の発熱体は土鍋の熱伝導性がアルミニウムの1/200と小さいことが原因して、底部からの高出力加熱を炊飯に生かしにくく、その分出力を高めると鍋側での局部過熱、この過熱による加熱コイル自体の異常昇温を招いてしまうことが判明した。
本発明の目的は、非金属製の鍋であってもその外面に設けた発熱体によって安全に効率良く加熱し良好な炊飯ができる電気炊飯器を提供することにある。
上記のような目的を達成するため、本発明の電気炊飯器は、本体の内外装ケースの少なくとも底部間に加熱コイルを配し、本体に収容した鍋の加熱コイルとの対向部に発熱体を設け、この発熱体を加熱コイルからの交番磁界により誘導発熱させて炊飯を行う電気炊飯器において、内装ケースの発熱体と対向する部分に透磁性の耐熱プレートを配して発熱体からの熱を反射させるようにしたことを特徴としている。
このような構成では、本体の内装ケースにおける鍋の発熱体との対向部に耐熱プレートを設けるが、この耐熱プレートはその透磁性によって内外装ケースの少なくとも底部間に設けた加熱コイルから鍋外面の発熱体に交番磁界を及ぼして誘導発熱させる作用を損なわない。しかも、鍋外面の発熱体が高い温度に発熱するのに対し鍋が土鍋などの熱伝導性の低い非金属製で熱伝導しにくく、発熱体から内装ケース側への放熱割合が高くなる関係であっても、内装ケース側の耐熱プレートはこの放熱を耐熱プレートの表面で鍋側に反射させて炊飯の加熱に生かすので、鍋側の局部過熱がない程度に発熱量を抑えながら炊飯の加熱効率を高めて、非金属製の鍋の厚く熱を篭らせやすい特性との組み合わせから、目的に対応した良好な炊飯が実現する。さらに、耐熱プレートはその耐熱性によって劣化や損傷するようなことがなく、鍋外面の発熱体からの熱が本体の内装ケースや加熱コイルに及ばないようにするし、まして本体の外装ケース下へ熱が及ぶようなことは回避できる。
ここに、耐熱プレートが、発熱体との対向面を白色の反射面としていると、熱の吸収をさけ反射率を高められる。
また、耐熱プレートが、内装ケースとの対向面を粗面として内装ケースに接着してあると、接着性が向上する。
また、耐熱プレートが、温度センサを鍋に接触させる穴を中央部に有し、発熱体との対向域からはみ出す大きさであると、中央部の穴を通じ炊飯との相関性の高い鍋底部の中央部の温度を温度センサで検出できるようにしながら、前記熱の反射面を発熱体との対向域よりも大きくして発熱体からの熱を反射し切れず内装ケース側に及んでしまうのを防止しやすい。
また、鍋が非金属製であり、耐熱プレートを含む内装ケースとの間に隙間を設けてあると、発熱体の熱が耐熱プレート側に熱伝導させることなく、熱輻射させてそれを鍋の側に反射させることを確保しながら、本体の内装ケースに設けた耐熱プレートが鍋側に反射させる熱を内装ケースと鍋との間に篭らせて厚く熱伝導性の低い非金属製である鍋と炊飯の加熱に協働しやすくして加熱効率、均一加熱の促進になる。
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発明の各特徴は可能な限りそれ単独で、あるいは種々な組合せで複合して採用することができる。
本発明の電気炊飯器によれば、鍋外面の発熱体が高い温度に発熱するのに対し鍋が土鍋などの熱伝導性の低い非金属製で熱伝導しにくく、発熱体から内装ケース側への放熱割合が高くなる関係であっても、この放熱を鍋側に反射させて炊飯の加熱に生かし加熱効率を高められ、鍋側で局部過熱にならない程度の発熱量に抑えながら非金属製の鍋の厚く熱を篭らせやすい特性との組み合わせから良好な炊飯が実するので、美味しいご飯が炊ける。また、前記熱反射によって鍋外面の発熱体からの熱が本体の内装ケースや加熱コイルに及んで本体や使用の安全が損なわれるようなことが防止できる。
以下、本発明に係る電気炊飯器の実施の形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明し本発明の理解に供する。
本実施の形態の電気炊飯器は図1、図2に示すように、土鍋などの主として非金属製の鍋1と、この鍋1を着脱できるように収容した本体2と、本体2および鍋1を開閉する蓋体3と、鍋1の底部から加熱する底部加熱源4と、鍋1の側部から加熱する側部加熱源5と、蓋体3から加熱する蓋加熱源6と、を備えた基本構成を有している。本体2は内外装ケース11、12間に底部加熱源4の加熱コイル4aを配し、これに対向する鍋1の底部外面に加熱コイル4aからの交番磁界によって誘導発熱される発熱体4bを設けてある。側部加熱源5は内装ケース11における樹脂製の下部枠11bと上部枠11cとの間に挟み付けた金属製とした胴部枠11aの外まわりに巻きつけたヒータ5aとしてある。しかし、側部加熱源5も図示しない加熱コイルと発熱体との組み合わせとすることもできる。蓋加熱源6は蓋体3の樹脂製の上板3aと組み合わせた樹脂製の下板3bに嵌め付けた金属製の放熱板3cの上面に配線し取り付けたヒータ6aとしてある。放熱板3cは鍋1の開口に対応した大きさを有し、鍋1の開口を閉じる金属製の内蓋7の上方から鍋1内のご飯を加熱し保温するもので、主として側部加熱源5と協働して温度差による結露を防止しながら保温する。ご飯の保温に底部加熱源4を組み合わせ使用することもできる。特に、底部加熱源4は鍋1の底部中央部と底部の胴部へ例えばアール形状で立ち上がる外周部とに別れ定置するように、中央部の加熱コイル4a1、発熱体4b1の組みと、周辺部の加熱コイル4a2、発熱体4b2の組みとに分かれている。しかし、加熱コイル4a1、4a2は1本の線を2箇所に巻き分けた構成として同一の通電制御を行うようにしている。これに限られることはなく、個別の線で構成して個別な通電制御を行うようにもできる。
図1に示すように、これら底部加熱源4、側部加熱源5、蓋加熱源6を駆動する電源・駆動基板111、この電源・駆動基板111を通じ設定されたモードの炊飯や調理を行なう制御基板112を本体2の内外装ケース11、12の前部間に形成した大きな空間に配し、ファン13によるヒートシンク13aと協働したIGBTといった発熱素子を冷却するようにしてある。本体2の広い前部の上面には各種のモードを設定したり、炊飯や調理を開始したり、保温を選択したり停止したりする操作パネル14を設けてあり、その内側には操作基板18を設けて操作パネル14での各種操作に対応し、また操作の状態や動作の状態の表示を行えるようにしている。本体2の後部間には側部間よりはやや広い空間として電源接続コードの巻取りリール115を収容している。本体2の内装ケース11の下部枠11b、上部枠11cは樹脂製としてあり、下部枠11bが透磁性を満足し加熱コイル4a1、4a2による発熱体4b1、4b2への電磁作用を邪魔しないようにしている。本体2の外装ケース12は樹脂製の底部材12aの周壁上端に金属製の胴部12bの下端縁巻き部を無理嵌めして連結し、胴部12bの上端と内装ケース11の上部枠11cの上端とを合成樹脂製の肩部材12cにより連結してある。加熱コイル4a1、4a2は樹脂製のコイル台15に載置して支持し、コイル台15の下に放射状に延びたフェライト16を樹脂製の支持台17で支持して設け、加熱コイル4a1、4a2が発生させる磁界を強化し安定させるようにしている。
蓋体3は図1に示すように本体2の後部軸受部2dに軸21により開閉できるように枢支してばね22により開き方向に付勢し、ばね22と後部軸受部2dとの摺接による抵抗などにて蓋体3がゆっくりと開くようにしてある。蓋体3の前部は本体2の側に軸124に枢支して設けるなどしたロックレバー23によって閉じ位置にロックされ、ロックレバー23のロック解除操作によってロックが解除さればね22によって開かれるようにしている。蓋体3のこのような閉じ状態にて図1、図2に示すように蓋体3の下板3bと放熱板3cとの間に挟み込んだシールパッキン24が内蓋7の外周枠7aに圧接し、この圧接によって内蓋7は外周枠7aとの間に設けたシールパッキン25にて鍋1の水平となっている口縁に上方から圧接し鍋1を閉じ、炊飯や保温を行う状態となる。このような閉じ状態で、内蓋7には高位部と低位部とに図示しない穴があり、炊飯中の蒸気を逃がしたり、逃がした蒸気に随伴して内蓋7外に出たおねばを鍋1内に戻したりできるようにしている。また、蓋体3の中央に設けた穴26には蒸気パイプ27を下方から挿入して穴26内周のシールパッキン28によって分解洗浄などのために着脱できるように保持するようにしている。蒸気パイプ27はボール状の逆止弁29aを持った蒸気通路29を有し、内蓋7の外に出た蒸気を逆止弁29aの弁圧を超えたときだけ蓋体3外に放出しながら、内部に気液分離したおねばを内蓋7上に戻し、鍋1内に戻されるようにする。
ここで、非金属製の鍋1は主として陶土を焼成したものでよいがセラミック類も含み、既に知られる種々のものを採用することができる。底部加熱源4の発熱体4b1、4b2は加熱コイル4a1、4a2からの交番磁界によって渦電流を発生し発熱する導電層であり、鍋1の外面に設けた10〜数十μm程度の銀ペーストの印刷などによる塗布層、銀箔の貼り合わせ層、あるいは銀の蒸着層などでよい。しかし、その導電材料や層形成の方法は自由に選択できる。側部加熱源5のヒータ5aは、内装ケース11における鍋1の側部に対向するアルミニウムや鋼板、ステンレスなどの放熱板としての胴部枠11aの外面と押え板5cとの間に挟み込んで装備し、主として保温に用いるが、特に、ヒータ5aの下部は炊飯に用いても好適である。これらのために、4重のヒータ5aの最上部1つを20W相当の通電容量、その下の1つを40W相当の通電容量で双方合わせて60W相当となるようにし、最下部2つを60W相当の通電容量とするようにしてある。通電容量の違いは通電のデューティ比の違いによって簡単に得られるし、どのように得てもよい。このような通電容量の違いを利用して炊飯時の合数や保温時の結露、白化、乾燥による褐変など各種の条件に応じた細かな加熱制御ができる。
以上で各種の電気炊飯モードや調理モード、保温モードを実行することができる。しかし、本実施の形態では特に、鍋1の外面に設けた発熱体4b1、4b2の熱が、鍋1の側に効率よく伝わらない分だけ、内装ケース11側、加熱コイル4a1、4a2の側に図3に矢印20に示すように放熱する割合が高くなり、炊飯を首尾よく遂行できなかったり、炊飯温度を確保するために炊飯時の加熱温度を高めると鍋1側の局部過熱や、この局部過熱部となる特に発熱体4b1などからの放熱(矢印20)による内装ケース11の下部枠11bの劣化や溶損、加熱コイル4a1などの異常発熱の原因になって炊飯器や使用の安全が損なわれたりすることに対応するため、内装ケース11における下部枠11bの鍋1における特に径方向幅が大きく総発熱量が多くなる発熱体4b1と対向する部分に透磁性の耐熱プレート31を配し、発熱体4b1からの熱を図3に矢印20aで示すように反射させるようにしている。もっとも、発熱体4b2に対向する部分にも耐熱プレート31を設けて同様の働きをさせてもよい。
このように、本体2における内装ケース11の鍋1外面に設けられた発熱体4b1などとの対向部に設けた透磁性の耐熱プレート31は、その透磁性によって内外装ケース11、12の少なくとも底部間に設けた加熱コイル4a1などからそれに対向する鍋1外面の発熱体4b1などに交番磁界を及ぼして誘導発熱させる作用を損なわない。しかも、この透磁性の耐熱プレート31は、鍋1外面の発熱体4b1などが良好な炊飯に必要な高い温度に発熱させるのに対し鍋1が土鍋などの熱伝導性の低い非金属製で熱伝導しにくく、発熱体4b1などから内装ケース11側への外面への図3に矢印20で示す放熱の割合が高くなる関係であっても、この放熱20を耐熱プレート31の表面で鍋1側に図3に示す矢印20aのように反射させて鍋1を二次加熱して炊飯の加熱に再度生かし加熱効率を高められる。この結果、非金属製の鍋1の厚く熱を篭らせやすい特性との組み合わせから本発明の目的に対応した均一で十分な加熱での良好な炊飯が実現する。さらに、耐熱プレート31はその耐熱性によって劣化や損傷するようなことがなく、鍋1外面の発熱体4b1などからの熱が本体2の内装ケース11、特に下部枠11bや加熱コイル4a1に及ばないようにするし、まして本体2の外装ケース12下へ熱が及ぶようなことは回避できる。
ここに、耐熱プレート31は透磁性、耐熱性の面から非金属、非樹脂製であるのがよく、セラミック系とするのがその成形性、耐熱性、反射面の形成に好適である。発熱体4b1との対向面を白色の反射面31aとしていると、熱の吸収をさけ反射率を高められる。反射面31aの白色はセラミックである場合その焼成温度によって簡単に実現するし、光沢のある鏡面性の反射面31aも同時に得られる。また、白色を得る焼成温度が耐久性など他の面で問題となるような場合、白色以外に焼成しても白色の光沢材料を貼り合わせたり、白色の光沢面を塗装するなどして設けてもよい。このような反射面31aに適した面粗度は、例えば、3〜5μm程度でよい。また、セラミックを透明とするときは白色の反射面31aは耐熱プレート31の表面に施しても、裏面に施してもよく、両者を選択できる。しかし、耐熱プレート31の裏面31b、つまり内装ケース11との対向面を粗面として内装ケース11に接着してあると、接着性が向上する。接着剤はシリコン系でよく水硬化性で取り扱いやすい。このように粗面とする耐熱プレート31に裏面の面粗度は30μm前後程度と表面の反射面31aに対し裏面31bの面粗度は10倍から6倍程度として好適である。しかし、これらに限られることはない。なお、内装ケース11の下枠部11bの耐熱プレート31を接着する領域には耐熱プレート31よりも少し小さな凹部30を設け、この凹部30の容量未満の接着剤を凹部よりもかさ高に1点に集中配置するなどし、それを耐熱プレート31を押し付けながらまわりへ押し延ばしながら耐熱プレート31および凹部30の底部間への密着、空気の追い出しを図りながら接触域を凹部30の範囲を限度に広げ、最終的に接着剤が凹部30からはみ出さないで、従って、耐熱プレート31の裏面が下部枠11bの上面に密接する高さ規制のもとに接着することができ、鍋1との間隔を一定に保ちやすい。
また、耐熱プレート31は発熱体4b1などからの熱を鍋1の側に反射させるもので、接触し合うことは避けなければならない。従って、鍋1および発熱体4b1などと耐熱プレート31との間にはエアギャップ32を設けることが必須となる。特に、このエアギャップ32が閉鎖空間となって熱を篭らせないように少なくともまわりへ開放されているのが望ましく、本実施の形態ではこのエアギャップ32は鍋1の底部外周に形成した環状の脚部1dを、下部枠11bの底部外周部の円周上3ヵ所程度に設けた図2、図2に示すシリコンゴムなどよりなる弾性支持台33により支持した高さにて、周囲3ヵ所での接触だけで確保している。しかし、図1、図2に示す鍋1の開口部のフランジ1cを本体2の開口部で受けて吊持ちすることでエアギャップ32を確保することもできる。鍋1の脚部1dでの弾性支持台33上への載置、支持は、鍋1の弾性支持や回り止めの効果も併せ発揮する。一方、このエアギャップ32は図1、図2に示すように内装ケース11と鍋1との間の全域に形成することが鍋1側から内装ケース11の側への熱影響を防止しながら、その熱を内装ケース11と鍋1との間に篭らせて、厚く熱伝導性の低い非金属製である鍋1と炊飯の加熱に協働して加熱効率、均一加熱を促進しやすくなり、特に、本体2の内装ケース11に設けた耐熱プレート31が鍋側に反射させる熱を生かしやすい。
さらに、耐熱プレート31は、温度センサ34を鍋1に接触させる穴35を中央部に有し、対向する発熱体4b1の外径よりも大きくしている。これにより、中央部の穴35を通じ炊飯との相関性の高い鍋1底部の中央部の温度を温度センサ34で検出することができる。このために、温度センサ34は図1、図2に示すように、コイル台15の中央に設けてばねにより上動付勢し、下部枠11bおよび耐熱プレート31を貫通してその上に常時突出する習性を与え、弾性支持台33上に載置される鍋1の底部に圧接し、鍋1の温度をモニタできるようにしている。
なお、鍋1はその下半部1bを側部加熱源5との対向部1eよりも薄肉としている。このように、鍋1を本体2に着脱できるように収容して、底部加熱源4、側部加熱源5および蓋加熱源6からの加熱により炊飯やご飯の保温を行うことになるが、鍋1の下半部1bが側部加熱源5との対向部1eよりも薄肉で熱容量が小さいことにより、炊飯に重要な発熱体4b1、4b2からの熱により、前記直接の熱伝導による一次加熱と、耐熱プレート31から反射した熱による二次加熱とを得て、加熱効率がさらに向上し比較的低い通電容量に抑えながら十分な炊飯加熱を実現して良好な炊飯ができる。しかも、鍋1は側部加熱源5との対向部1eが下半部1bよりも厚肉で蓄熱容量が高いことにより、炊飯に続く保温時の降温が鈍く、昇降温時に温度むらが生じにくい特性と、側部加熱源5からの加熱、蓋加熱源6からの加熱による熱補助の基に、ご飯を均一に保温しやすくなる。
また、鍋1は底部加熱源4と対向する下半部1bを側部加熱源5との対向部1eよりも薄肉としているが、側部加熱源5との対向部1eの厚みが大きいこととの協働により耐落下強度を損なうことがない。特に、正立姿勢での落下時の必要強度を満足する。そして、底部加熱源4との対向部である下半部1bを薄く蓄熱容量が小さくなる分だけ、底部加熱源4からの高出力加熱が炊飯加熱に生きやすくするし、厚肉の側部加熱源5との対向部1eへの熱移動をも促進する。従って、鍋1内の水および米全域での活発な対流を伴なう均一加熱での炊飯が実現する。ここに、鍋1の側部は、上部が厚肉で、下部が鍋1の底部アール部を含んで薄肉であるともいえ、薄肉域を鍋1の耐落下強度一杯になる側部域まで延長することで、鍋1の薄肉部を利用した底部加熱源4からの高出力加熱による均一加熱での炊飯特性がさらに高まる。鍋1の厚肉部と薄肉部との間は鍋1の外面に丸みのある段差部Dをなして連続し、応力集中なく比較的急な厚みの切り換えを達成している。
ここで、1つの実施例を示せば、通常の土鍋では10〜15mm程度の均一厚さとするのが主流であるところを、ムライト−コージェライトを主成分とするセラミック製で、ガラス系の釉薬にて封穴処理をした鍋1につき、底部加熱源4との対向部である下半部1bの厚みを3〜4mm程度、側部加熱源5との対向部1eの厚みを7〜8mm程度として十分な耐落下強度が得られたし、均一加熱による炊飯、均一保温が実現できた。このような寸法関係から鍋1の厚肉部と薄肉部との厚みの差はほぼ2倍程度とすることもできる。なお、鍋1のヒータ5aの放熱板である胴部枠11aとの対向部と、加熱コイル4a2と対向する発熱体4b2を有する部分との間は加熱源がないので鍋1の厚みは小さい程炊飯時の均一加熱には有利であって、3mm程度とするのが好適であり、場合によっては耐落下強度を満足するのを条件に鍋1の下半部1bに設定する厚みよりも薄くしてもよい。
また、本発明者の実験によれば、発熱体4b1、4b2の発熱量はその径方向において中央部で温度が高く、周縁側で温度が低くなる温度分布を示す傾向があり、径方向の寸法が大きくなるほどその温度差は大きく、鍋1が熱伝導性の低い非金属製のものであっても、既述のように鍋1の下半部1bを側部加熱源5との対向部1eよりも薄くする構成では、前記のような温度分布が炊飯時の加熱むらとして幾分反映してしまうことにつき、発熱体4b1、4b2の厚みに差をつけることにより温度むらを問題ない程度に抑えている。具体的には、発熱体4b2は発熱体4b1に比し径方向の幅寸法が小さく、温度の分布差が小さいので、径方向の中央部を薄く、周縁部を厚くしている。これに対し発熱体4b1は径方向の幅寸法が大きく温度の分布差が大きいので、温度が高くなる中央部分の発熱体4b1を無くすか、あるいは周縁部の厚みに対する中央部の厚みの比率を、発熱体4b2の場合よりも小さくするようにしている。これによって炊飯時の加熱むらが改善された。これは、発熱体4b1、4b2に部分的な厚みの違いがあると、厚肉部が薄肉部よりも熱の良導率が高まる分だけ電流量が集中し発熱量が薄肉部よりも多くなることによるものと思われる。このような部分的な厚みの差は、部分的に塗布回数を変えることで簡単に実現できるし、発熱体を設けない厚み0の部分は発熱体の塗布の省略として実現できる。ここで、L−2(100サイズ)、K(150サイズ)の2通りの実施例を示せば、図5に示す通りの寸法関係、厚み関係として好適な結果が得られた。
上記のような底部加熱源4からの高出力加熱などに対応して、内装ケース11の樹脂部分は外装ケース12の樹脂部分と共に従来PETで形成されているが、耐熱温度が150℃程度と低く熱影響が懸念されるので、本実施の形態では上部枠11cや下部枠11bを耐熱温度が250℃程度と高いPPSとしており、前記耐熱プレート31のシリコン系接着剤との接着も問題なく達成されている。一方、外装ケース12の底部材12aや肩部材12cは従来通りPETなどの樹脂製としている。また、肩部材12cの左右2箇所には図2に示すように鍋1のフランジ1cとの間にフランジ1cへの手掛りを容易にするための凹部41を形成している。胴部12bの上部には肩部材12cにまで達して軸受したハンドル118を設けてある。
本発明は非金属製の鍋を採用した電気炊飯器に実用して、本体側から誘導発熱される鍋外面の発熱体による安全で熱効率のよい良好な炊飯が実現する。
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の1つの例を示す前後方向での断面図である。 図1の電気炊飯器の左右方向での断面図である。 図1の電気炊飯器の鍋の底部外面に設けた発熱体とこれに対向する内装ケースの部分に設けた耐熱プレートとの関係を示す断面図である。 図1の電気炊飯器の本体における内装ケースの鍋を収容し支持する部分を示す下部枠の平面図である。 図1の電気炊飯器の鍋の底部の中央部と周辺部とに設ける2通りの実施例での発熱体のサイズ、厚み、単位面積当たりの銀のパーセントの関係の違いを示す説明図である。
符号の説明
1 鍋
2 本体
3 蓋体
4 底部加熱源
4a1、4a2 加熱コイル
4b1、4b2 発熱体
5 側部加熱源
5a ヒータ
11 内装ケース
12 外装ケース
31 耐熱プレート
31a 反射面
31b 裏面
32 エアギャップ
34 温度センサ
35 穴

Claims (5)

  1. 本体の内外装ケースの少なくとも底部間に加熱コイルを配し、本体に収容した鍋の加熱コイルとの対向部に発熱体を設け、この発熱体を加熱コイルからの交番磁界により誘導発熱させて炊飯を行う電気炊飯器において、
    内装ケースの発熱体と対向する部分に透磁性の耐熱プレートを配して発熱体からの熱を反射させるようにしたことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 耐熱プレートは、発熱体との対向面を白色の反射面としている請求項1に記載の電気炊飯器。
  3. 耐熱プレートは、内装ケースとの対向面を粗面として内装ケースに接着してある請求項1、2のいずれか1項に記載の電気炊飯器。
  4. 耐熱プレートは、温度センサを鍋に接触させる穴を中央部に有し、発熱体との対向域からはみ出す大きさである請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気炊飯器。
  5. 鍋は非金属製であり、耐熱プレートを含む内装ケースとの間に隙間を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気炊飯器。
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