JP2007324989A - 画像処理装置および画像処理方法。 - Google Patents

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Abstract

【課題】デバイスに依存しない色空間を介して入力デバイスの色域から出力デバイスの色域へ変換する際に、入力データの種類によって入力想定色域が異なる場合でも、入力想定色域の色を良好に色再現させ、かつそれ以外の色に対しても色再現を保証する。
【解決手段】入力データの種類に応じて入力想定色域4102a、4102bまたは4102cを定める。そして、色域変換の対象である格子点Xが入力想定色域内にあるか否かを判断する。点Xが入力想定色域内と判定したとき、優先色域4104内の距離OX’の点X’に圧縮する。一方、点Xが入力想定色域外と判断したときは、優先色域4104の境界Pfとプリンタ色域1203の最外殻Dとの間の点X´に圧縮する。これにより、入力データの種類かかかわらず、入力想定色域1202内の色は優先色域を比較的大きくとることにより、色のつぶれなどを生じない良好な圧縮を行うことができる。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関し、詳しくは、デバイスに依存しない標準色空間を介して入力デバイスの色域を出力デバイスの色域へ変換するガマットマッピングに用いるテーブルの用い方に関するものである。
近年、デジタルカメラやイメージスキャナ等のデジタル機器が普及し、デジタル画像を手軽に得ることができるようになって来ている。また、フルカラーハードコピー技術も急速に発展している。特に、インクジェット方式による印刷はその画質が銀塩写真に匹敵するものとなりつつあり、広く用いられている。一方でインターネット等のネットワークシステムが広く普及し、多くのユーザが様々なデバイスを接続することができる環境にある。そして、このような入出力デバイスが多様な環境では、例えば、ある色再現範囲を持ったモニターの画像信号を色再現範囲がそれより狭いプリンタによってハードコピーする場合のように、色再現範囲が異なるデバイス間において画像データの入出力が行われる。
これに対し、異なるデバイス間で同じ色の色再現を行う技術として、「カラーマネージメントシステム(以下、単に「CMS」とも言う)」が知られている。
図1は、このCMSの一構成の概要を示す図であり、デバイスに依存しない色空間を用いたCMSを示している。例えば、スキャナなどの入力デバイスとプリンタなどの出力デバイスを接続する場合、出力デバイスの色信号から出力デバイスの色信号への変換は、それぞれのプロファイルによってデバイス独立な色空間(CIE−Lなど)を介在させて実現される。ここで、プロファイルは、各デバイスカラーとデバイス独立な色空間を結びつける変換式、もしくは上記変換を予めルックアップテーブル(以下、単にLUTとも言う)として作成した変換テーブルを記述したものである。このようなシステムは、接続する入、出力デバイスが異なるシステムの交換を容易に行うことができるという利点を有している。
このようなCMSで用いられるデバイスに依存しない色空間(以下、「標準色空間」とも言う)として、例えば、業界標準として広く普及しているInternational Color Consortium(ICC)により提唱されるプロファイルがある。ここでは、D50光源下におけるCIE−XYZ色空間やCIE−L色空間が規定されている。また、標準的な色域としては、Microsoft社のオペレーティングシステムWindows(登録商標)環境下では、sRGB色空間(IEC 61966−2−1)が用いられている。さらに近年では、ハイエンドのデジタルカメラ等の入力機器において、Adobe社が提唱するAdobeRGB色空間などが用いられる場合もある。標準色空間としてこれらの色域を有する色空間を用いる場合もある。このような、デバイス非依存な色空間である標準色空間を介することにより、色再現範囲の異なるデバイス間でそれらのデバイスに依存しない色再現を行うことが可能となる。そして、このようなCMSでは、ガマットマッピングを用いて入、出力デバイス間の色再現範囲の違いを吸収することが行われている。
ガマットマッピングの手法としては、従来種々のものが知られており、例えば、以下のような手法がある。特許文献1には、色再現域がより狭いデバイスの色域に対してマッピングをする際、そのデバイスの色再現域以外の色は明度および色相を一定として彩度のみを圧縮し、そのデバイスの色域の最外殻に圧縮する方法が記載されている。また、色再現域以外の色はCIE−L色空間における色差が最小となる色に圧縮をする方法のガマットマッピングも記載されている。また、特許文献2には、色再現域がより狭いデバイスの色域に対してマッピングをする際、出力デバイスの色再現範囲内に忠実再現領域と圧縮再現領域とを設定し、入、力デバイスの色再現域のマッピングを行うことが記載されている。その際、入力デバイスで読み取った個々の画像毎のヒストグラムを算出し、出力デバイスの色再現範囲内の忠実再現領域と圧縮再現領域との境界を入力画像のヒストグラムに応じて変更することが行われている。
ところで、入、出力デバイスが一体に構成された装置として、いわゆるマルチファンクションプリンタ(以下、「MFP装置」もしくは「MFP」とも言う)と呼ばれる装置が普及しつつある。このMFPは、光学スキャナ部を備え、原稿画像の読取りを行う機能を有している。そして、読取った画像は、自身のプリンタ部で印刷(コピー)したり、ネットワークを介して他のプリンタやパーソナルコンピュータ(PC)へ送付して出力したりすることができる。MFPの中には、反射原稿、フィルム原稿など様々な原稿に対応して読取りを行うことができるものもある。反射原稿としては、印刷された原稿や写真原稿があり、また、フィルム原稿にはネガフィルム、ポジフィルム、白黒フィルム等がある。また、プリンタ部の一例としては、インクジェット記録方式を用いたものなどがある。また、近年では液晶画面を備えて、光学スキャナで読み取った画像データをその液晶画面に表示する機能や、MFP内で画像処理を施しPCに画像データを転送し、表示したりする機能を有するものもある。このようなMFPでは、前述したような装置内で独自なCMSを用いて、様々な色再現特性を有するデバイス間でのカラーマッチングを実現しているものもある。
特開平6−225130号公報 特開平7−107306号公報
しかしながら、上述したMFPを初めとして、画像入、出力システムにおける標準色空間を介在させた従来のカラーマッチング技術には、標準色空間に対する入、出力デバイスの色再現域の大きさの違いを本質とする問題がある。
第1は、標準色空間の大きさと出力デバイスの色再現域との包含関係に起因した問題である。
図2は、出力デバイス用のプロファイルとしてのLUT作成に際して、標準色空間が出力デバイスの色再現域を総て包含していない場合を示す図である。同図は、CIE−L表色系において、標準色空間としてのsRGB色空間201と出力デバイスの一例であるインクジェットプリンタの色域202を示しており、斜線で示した領域203は、標準色空間よりもプリンタ色域が広い領域である。このような色域標準色空間外の色が、入力デバイスから入力されたとしても、標準色空間を介した時点で取り扱うことができなくなる。つまり、出力デバイスの色域を全て有効に使い、出力デバイスの色再現能力を最大限に引き出すためには、出力デバイスの色域を包含した標準色空間を用いる必要がある。
しかし、他方で、このような条件を満足する標準色空間は、実際に入力されると想定できる色域(以下、「入力想定色域」と称す)よりも相当広い場合があり、それに起因した問題を生じることになる。このように標準色空間が入力想定色域より広くなる傾向を持つのは、上述のICCプロファイルなどの規格の標準色空間を用いることや、どのような出力デバイスでもLUTがその色再現域の総てを含むことができるように標準色空間を定めるからである。
例えば、CIE−L色空間やAdobeRGB色空間であり、入力想定色域がsRGB色空間の場合を考える。標準色空間は入力想定色域であるsRGB色空間よりも広いものとなる。図3は、その一例としてCIE−L色空間301と、プリンタの色域302および入力想定色域(sRGB色空間)303との関係を示す図である。
同図において、出力デバイス用のLUTにおいて規定される標準色空間301を変換して出力デバイスの色域302にガマットマッピングする際、入力想定色域303以外の色である、例えば色Xも出力デバイスの色域に圧縮する必要がある。つまり、実際に入力される可能性の少ない色まで、出力デバイスでの色再現を保証した圧縮をしなければならない。そのため、出力デバイスの色域302内で、入力想定色域303の色を色再現する領域がそれだけ狭くなる。この場合、プリンタにおいて、写真印刷などを行う場合に、色つぶれが発生したり、彩度が落ちたりして見栄えの悪い印刷画像となることがある。
また、出力デバイスの色域の大きさが用いる印刷媒体などによって異なることもある。この場合も、用いる印刷媒体などによっては上記の問題を生じることになる。一般に、出力デバイスの色域は、印刷媒体の種類や目的とする印刷品位ごとに大きさが異なる。例えば、出力デバイスがインクジェットプリンタである場合、写真専用紙に印刷する場合の色域は広く、普通紙に印刷する場合の色域は狭い。従って、出力デバイスの色域を包含するような標準色空間を用いた場合、写真専用紙による色域に階調を持たせてマッピングした場合と、それよりも狭い普通紙による色域にマッピングした場合とで色再現性が異なる。すなわち、写真専用紙の色域では、マッピングによる彩度や明度の低下は少なく、普通紙の色域にマッピングする場合は、彩度や明度がかなり低下する。その結果、印刷画像がくすんでしまったり、コントラストが低くなったりし、良好な色再現を実現することができない。
第2は、入力デバイスによる色再現域が、デバイスの種類や原稿画像の種類などによって異なり、それによって入力想定色域の大きさが標準色空間に対して異なることに起因した問題である。
MFPのような多機能印刷装置は、入力する画像の供給源が多様である。この場合、供給源ないしそのデバイスによって色再現域が異なる。
また、特に、MFPのような多機能印刷装置では、読取るべく設定されている原稿の種類も多種類にわたる。この場合、入力デバイスの色域は、原稿の媒体の種類ごとに大きく異なる。例えば、フィルムの特性上、ネガフィルムとポジフィルムでは色域が異なり、一般的にはポジフィルムの方が特に高彩度部の色再現範囲が広い。また、ネガ/ポジなどのフィルムとオフセット印刷原稿とでは、フィルムの方が高彩度部の色再現範囲が広い。このように入力デバイスを介して入力される原稿の種類が異なると、入力想定色域の標準色空間に対する大きさが異なってしまうことがある。特に、MFPのような入、出力デバイスが一体となった高機能な装置では、読取るべく設定されている原稿の種類が多い。このため、上述した入力想定色域の大きさが異なる可能性が多くなる。
図3を参照すると、原稿の種類によって入力想定色域303の範囲が異なる。そして、入力想定色域303が異なることによって、L空間の色Xも、ある原稿では図3のように入力想定色域303の外部の色であったとしても、他の種類の原稿では、入力想定色域303の内部の点となる場合がある。この場合に、両者において同一の圧縮定義(方法)を用いると、前者の場合、出力画像への影響はほとんど無いものの、後者の場合、周辺の階調再現が適切でなくなることがあり、良好な色再現を実現することができない。
以上の入、出力デバイスに関する色再現域の違いに起因した問題に対し、特許文献1、2に記載の技術を適用したとしても、出力される画像品位の点で問題がある。
特許文献1では、出力デバイスの色再現範囲外の色は、出力デバイスの色再現範囲の中で色差が最小となる点に圧縮される。このため、出力デバイスの色再現範囲外の色再現において階調再現が著しく低下する。この技術を標準色空間から出力デバイスへのガマットマッピングに対して適応すると、標準色空間と出力デバイスの色再現範囲の差が大きくなるほど、原稿と出力画像との階調再現が崩れ、良好な画像が得られなくなる。
また、特許文献2では、出力デバイスの色再現範囲内に忠実再現領域と圧縮再現領域とを設定してマッピングが行われる。これを入力デバイスの色再現域と標準色空間とのマッピングに適用すると、例えば、同じ色でも異なる種類の原稿では、圧縮再現領域に該当する色の場合と忠実再現領域に該当する色の場合がある。この場合、それらの色は、異なる色にマッピングされてしまうことになる。また、コピーの場合などでは、同じ原稿でも置き方などによって原稿の一部がはみ出している場合などは、異なる色となってしまうという問題が発生する。また、原稿毎に原稿の画像特性を解析する必要があり、処理負荷が高く、コスト高やコピー速度の低下といった実装上の比較的大きな問題がある。
本発明の目的は、特に、入力デバイスや原稿などの入力データ源の種類によって入力想定色域が異なる場合でも、入力想定色域の色を良好に色再現させることが可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。また、入力想定色域以外の色に対しても色再現を保証することができる画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
そのために本発明では、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置であって、前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲を規定する第一の色再現規定手段と、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲を規定する第二の色再現規定手段と、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、圧縮関係に基づき前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮手段と、前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、該判断手段が判断したデータ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲、前記第四の色再現範囲および前記圧縮関係の少なくとも1つを変更する変更手段と、有したことを特徴とする。
他の形態では、ルックアップテーブルを用いて、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置であって、前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲が規定され、また、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲が規定されており、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮関係を有したルックアップテーブルであって、前記データ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲、前記第四の色再現範囲および前記圧縮関係の少なくとも1つが異なる複数のルックアップテーブルと、前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、該判別手段が判別したデータ源の種類に対応したルックアップテーブルを選択し設定する設定手段と、該設定手段によって設定されたルックアップテーブルを用いて、前記第一の色再現範囲において入力データが示す色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する変換手段と、有したことを特徴とする。
さらに他の形態では、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置であって、前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲を規定する第一の色再現規定手段と、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲を規定する第二の色再現規定手段と、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、圧縮関係に基づき前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮手段と、
前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、該判断手段が判断したデータ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲を変更する変更手段と、有したことを特徴とする。
さらに他の形態では、ルックアップテーブルを用いて、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置であって、前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲が規定され、また、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲が規定されており、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮関係を有したルックアップテーブルであって、前記データ源の種類に応じて前記第三の色再現範囲が異なる複数のルックアップテーブルと、前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、該判別手段が判別したデータ源の種類に対応したルックアップテーブルを選択し設定する設定手段と、該設定手段によって設定されたルックアップテーブルを用いて、前記第一の色再現範囲において入力データが示す色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する変換手段と、有したことを特徴とする。
また、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行うための画像処理方法であって、前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲を規定する第一の色再現規定工程と、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲を規定する第二の色再現規定工程と、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、圧縮関係に基づき前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮工程と、前記入力データのデータ源の種類を判断する判断工程と、該判断工程が判断したデータ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲、前記第四の色再現範囲および前記圧縮関係の少なくとも1つを変更する変更工程と、有したことを特徴とする。
他の形態では、ルックアップテーブルを用いて、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理方法であって、前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲が規定され、また、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲が規定されており、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮関係を有したルックアップテーブルであって、前記データ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲、前記第四の色再現範囲および前記圧縮関係の少なくとも1つが異なる複数のルックアップテーブルと、前記入力データのデータ源の種類を判断する判断工程と、該判別工程が判別したデータ源の種類に対応したルックアップテーブルを選択し設定する設定工程と、該設定工程によって設定されたルックアップテーブルを用いて、前記第一の色再現範囲において入力データが示す色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する変換工程と、有したことを特徴とする。
さらに他の形態では、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理方法であって、前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲を規定する第一の色再現規定工程と、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲を規定する第二の色再現規定工程と、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、圧縮関係に基づき前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮工程と、前記入力データのデータ源の種類を判断する判断工程と、該判断工程が判断したデータ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲を変更する変更工程と、有したことを特徴とする。
さらに他の形態では、ルックアップテーブルを用いて、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理方法であって、前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲が規定され、また、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲が規定されており、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮関係を有したルックアップテーブルであって、前記データ源の種類に応じて前記第三の色再現範囲が異なる複数のルックアップテーブルと、前記入力データのデータ源の種類を判断する判断工程と、該判別工程が判別したデータ源の種類に対応したルックアップテーブルを選択し設定する設定工程と、該設定工程によって設定されたルックアップテーブルを用いて、前記第一の色再現範囲において入力データが示す色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する変換工程と、有したことを特徴とする。
以上の構成によれば、入力されると想定される色の第三の色再現範囲を規定し、その範囲の色が、例えば出力デバイスが持つ第二の色再現範囲内のそれより小さな第四の色再現範囲の色に圧縮される。これにより、入力するほとんどの色信号は、例えば、階調性や測色的一致の条件を保って圧縮することができる。また、上記第三の色再現範囲外の色が入力した場合でも、上記第二の色再現範囲内で上記第三の色再現範囲外の範囲に圧縮することが可能となる。この結果、出力デバイスの色域を有効に使い、また、入力想定色域の色を良好に色再現させ、かつそれ以外の色に対しても色再現を保証することが可能となる。
そして、入力データ源の種類を判断し、それに応じて上記の第三の色再現範囲などを規定する。これにより、原稿の種類が異なり、それによって入力デバイスが持つ色再現範囲が異なっても、入力想定色域の色を良好に色再現させ、かつそれ以外の色に対しても色再現を保証することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図4(a)および(b)は、本発明の一実施形態に係るMFPの概観斜視図である。同図(a)はオートドキュメントフィーダー(以下ADF)31が一体となった原稿台蓋を開いた状態で示す図であり、同図(b)はその蓋を開いた状態で示す図である。
本実施形態のMFP1は、ホストコンピュータ(PC)からデータを受信して印刷する通常のPCプリンタとしての機能およびスキャナとしての機能を有する。さらにMFP単体で動作する機能として、スキャナ部で読取った画像をプリンタ部で印刷するコピー機能、メモリカードなどの記憶媒体に記憶されている画像を直接読取って印刷する機能、デジタルカメラからの画像を受信して印刷する機能を有している。
MFP1は、フラットベットスキャナなどの読取(スキャナ)部34、インクジェット式による印刷(プリンタ)部33、および表示パネル39や各種キースイッチ等を備える操作パネル35を備えている。また、MFP1の背面にはPCと通信するためのUSBポート(不図示)が設けられ、PCとの通信が行われる。上記の構成に加え、各種メモリカードからデータを読み出すためのカードスロット42やデジタルカメラとデータ通信を行うためのカメラポート43、自動で原稿を原稿台にセットするためのオートドキュメントフィーダー(以下ADF)31などを備える。
図5は、MFP1の制御構成を示すブロック図である。図5において、CPU11は、図4に示した画像処理装置としてのMFPが備える様々な機能を制御し、また、操作部15における所定の操作に従い、ROM16に記憶された画像処理のプログラムを実行する。
CCDを備える読取部14は、図4に示した読取部34に対応し、原稿画像を読取り、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)のアナログ輝度データを出力する。なお、読取部14は、CCDの代わりに密着型イメージセンサ(CIS)を備えてもよい。また、図4に示したようにADF31を備えることにより、連続的にオーダーシートを読取ることができる。
カードインターフェイス22は図4に示したカードスロット42に対応する。これは、例えばディジタルスチルカメラ(以下、DSC)で撮影され、メモリカードなどに記録された画像データを、操作部15の所定の操作に従い読み込む。なお、カードインターフェイス22を介して読み込まれた画像データの色空間は、必要に応じて、画像処理部12によって、DSCの色空間(例えばYCbCr)から標準的なRGB色空間(例えばNTSC−RGBやsRGB)に変換される。また、そのヘッダ情報に基づき、読み込まれた画像データは、有効な画素数への解像度変換など、アプリケーションに必要な様々な処理が必要に応じて施される。
カメラインターフェイス23は、図4に示したカメラポート43に対応し、DSCに直接接続して画像データを読み込む。
画像処理部12は、後述する画像解析、色域変換、輝度信号(RGB)から濃度信号(CMYK)への変換、スケーリング、ガンマ変換、誤差拡散等の画像処理等の画像処理が行われ、それによって得られる印刷データはRAM17に格納される。そして、RAM17に格納された印刷データは、所定量ずつ図4に示した印刷部33に対応する記録部13に送られ記録動作が実行される。
不揮発性RAM18は、バッテリバックアップされたSRAMなどであり、本MFPに固有のデータなどを記憶する。また、操作部15は、図4に示した操作パネル35に対応する。この操作部は、記憶媒体に記憶された画像データを選択し、記録をスタートするためにプリントスタートキー、オーダーシートをプリントさせるキー、オーダーシートを読み込ますキー、モノクロコピー時やカラーコピー時におけるコピースタートキーを備える。また、操作部は、コピー解像度や画質などのモードを指定するモードキー、コピー動作などを停止するためのストップキー、並びに、コピー数を入力するテンキーや登録キーなどを備える。CPU11は、これらキーの押下状態を検出し、その状態に応じて各部を制御する。
表示部19は、図4に示した表示パネル39に対応し、ドットマトリクスタイプの液晶表示部(LCD)およびLCDドライバを備え、CPU11の制御に基づき各種表示を行う。また、記憶媒体に記録されている画像データのサムネイルを表示する。記録部13は、図4に示した印刷部33に対応し、インクジェット方式の記録ヘッドを有した機構部と汎用ICなどの制御部によって構成される。CPU11の制御によってRAM17から読み出された記録データに基づいて印刷出力する。
駆動部21は、上述した読取部14や記録部13の動作機構を構成する。すなわち、駆動部は、給、排紙ローラを駆動するためのステッピングモータ、ステッピングモータの駆動力を伝達するギヤ、および、ステッピングモータを制御するドライバ回路などから構成される。
センサ部20は、記録紙の幅を検出するためのセンサ、記録紙の有無を検出するためのセンサ、原稿の幅を検出するためのセンサ、原稿の有無を検出するためのセンサ、記録媒体を検知するためのセンサなどから構成される。CPU11は、これらセンサから得られる情報に基づき、原稿および記録紙の状態を検知する。
PCインターフェイス24は本MFP1とPCとのインターフェイスである。本MFPはこのPCインターフェイスを介してPCからの指示を受け、印刷、スキャンなどの動作を行う。
上記の構成において、例えば、操作部15を介して、ユーザがコピー動作を指示すると、読取部14は原稿台に置かれた原稿を読取る。そして、読取られたデータは画像処理部12に送られ、後述する画像処理が施された後、記録部13に送られ印刷が行われる。
図6は、図4および図5に示したMFPにおける画像処理システムの概略構成を示すブロック図である。画像入力ブロック401は、MFP1における、スキャナ、デジタルカメラのUSBケーブルやカメラダイレクトプリントのインターフェース、メモリカード、または、携帯端末機器の赤外線通信インターフェースなどの画像供給部である。
画像処理ブロック402において、画像入力部403は、画像入力ブロック401からの画像データを受け取る。画像処理部404は、その画像データに対して、以下の各実施形態で説明するLUTを用いたガマットマッピングなどの所定の画像処理を施し印刷データを生成する。そして、画像出力部405は、最終的に得られる印刷データを画像出力ブロック406に出力する。画像出力ブロック406は、印刷部や液晶モニターとすることができる。
また、後述の各実施形態で説明するLUTの作成は、上記画像処理装置としての本MFPまたは他のPCにおいて実施することができ、また、その作成されたLUTは本MFP、PCまたはプリンタなどの所定のメモリに格納して用いることができる。
図7は、図6に示した画像処理ブロック402においてなされる処理の概略を示すフローチャートである。
最初にステップ701では、画像入力部403によって入力された画像データのシェーディング補正を行う。これは、読取部14で読取られAD変換された入力画像データについて、スキャナにおける撮像素子のばらつきを補正するものである。
次に、ステップ702で、入力デバイスの色変換が行われる。これにより、入力デバイスに固有の画像データが、標準色空間のデータに変換される。この標準色空間としては、IEC(国際電気標準会議;International Electrotechnical Commission)により定められたsRGBやAdobeSystems社により提唱されているAdobeRGBなどがある。変換方法は、3×3や3×9のマトリクスによる演算方式や、変換規則を記載したテーブルを参照し、それに基づいて決定するルックアップテーブル方式などが挙げられる。
変換されたデータは、ステップ703において、補正、加工処理が施される。処理内容は、読取りによるボケを補正するエッジ強調処理や、文字の判読性を向上させる文字加工処理、光照射による読取りで発生した裏写りを除去する処理などである。次に、ステップ704では、拡大縮小処理が実行され、ユーザにより変倍指定がされている場合や、2枚の原稿を一枚の紙に割り当てる割付けコピーなどでは、所望の倍率に変換される。変換方法は、バイキュービックやニアレストネイバーなど一般的な方法を用いることができる。
ステップ705では、標準色空間上の画像データを、出力デバイスに固有の画像データに変換する。これにより、ステップ702の処理と合わせて入力デバイスの色域が標準色空間を介して出力デバイスの色域にマッピングされたことになる。そして、このステップ705のガマットマッピングは、以下の各実施形態で説明するルックアップテーブル(以下では、単にLUTと言う)を用いた処理、またはそれに演算を併せた処理によって行うものである。
次に、ステップ706では、色分解処理を行う。すなわち、ステップ705で得られたRGB信号の画像データを本MFPの印刷部で用いる色材信号の画像データに変換する。具体的には、インクジェット方式の印刷部で用いるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどのインク色のデータに変換する。この変換処理も色分解用のLUTを用いて行う。
最後に、ステップ707において、印刷部で記録可能なレベル数への量子化が行われる。具体的には、インクを吐出/非吐出の2値のデータに変換する。これは、誤差拡散などの公知の量子化方法によって行うことができる。これにより印刷部で記録可能なデータ形式となり、それに基づいて記録動作が実行され画像が形成される。
以下で示す各実施形態では、上記ステップ705のガマットマッピングで用いるLUT、その作成方法、使い方に関連したいくつかの形態を説明する。なお、それらの実施形態の説明で用いる色空間は、総てCIE−L表色系で扱われるものとする。なお、特にCIE−L表色系に限定されるものでなく、L色空間等、それに類似する色空間であれば実現することできることは言うまでもない。
(実施形態1)
本発明の第一の実施形態に係る色域変換は、入力デバイスとしてのスキャナ部にセットされる原稿種類に応じて入力想定色域を規定し、入力想定色域内にある色とそれより外にある色とで、プリンタ色域への圧縮の仕方を変えるLUTに関するものである。
図8は、このLUT作成の処理を示すフローチャートである。また、図9は、このLUTで規定される標準色空間1201、入力想定色域1202、インクジェットプリンタの色域1203などを模式的に示す図である。
本実施形態の標準色空間は、上述したように、出力デバイスの色域を包含していることが望ましいことから、AdobeRGB色空間よりも広い色域を有する色空間(以降、WideGamutRGB色空間と称する)を用いる。また、入力想定色域はsRGB色空間とする。本実施形態では説明を判りやすくするために便宜上、上記設定としたが、標準色空間の設定、入力想定色域は、これに限定するものではない。標準色空間は、CMSの観点からAdobeRGBやsRGBのRGB等、入力想定色空間には、前述のsRGBのように業界標準として規定された色空間でも良いし、その他入力想定される色域に対して著しくかけ離れていない色空間であることが重要となる。
図8において、最初に、ステップ801で上述の標準色空間を設定する。具体的には、作成するLUTの各格子点を規定するRGB値の組み合わせの色が、L色空間で表される標準色空間内の色に対応付けられる。次に、ステップ802で入力想定色域1202、プリンタ色域1203および以下で説明する優先色域1204を設定する。すなわち、L色空間で表される入力想定色域、プリンタ色域および優先色域について、それらに対応するRGB値の組み合わせのデータを設定する。図9に示すように、圧縮は、圧縮先として規定される明度軸上の点(色)Oと圧縮対象の格子点の色Xとを結ぶ直線に沿った方向に行われる。この直線において、直線OPの範囲が入力想定色域1202の範囲であり、それより外の直線PTの範囲が入力想定色域外となる。
ステップ802の設定では、最初に、点Oから点Xまでの距離OX、点Oから標準色空間1201の最外殻との交点Tまでの距離OT、点Oから入力想定色域の最外殻の交点Pまでの距離OPを算出する。さらにインクジェットプリンタの色域の最外殻の点Dまでの距離ODを算出する。次に、入力想定色域を圧縮する色域(優先色域と称する)を設定する。
この優先色域1204は、印刷部の色域1203内に収まる必要があるため、距離OD以下とする。他方で、入力想定色域外の色も同様に印刷部の色域1203内に収まるようにする。このため、本実施形態では、距離ODの8割の領域を優先色域1204とする。そして、点Oから優先色域1204の最外郭との交点Pfまでの距離をOPfとする。
ステップ803では、ステップ802で設定したそれぞれの色域データに基づいて、ガマットマッピングの対象である格子点Xが上記で設定された入力想定色域内にあるか否かを判断する。そして、以下では、圧縮対象点Xが入力想定色域内か、それより外にあるかに応じて圧縮の仕方を異ならせる。
求めるべき圧縮先の点をX’とするとき、点Xが入力想定色域内と判定された場合、ステップ804で、点Xを、優先色域1204内の距離OX’の点X’に圧縮する。そして、この距離OX’は、以下の圧縮関数(1.1)から算出する。すなわち、同式および図10から明らかなように、この圧縮では均等な階調を保った圧縮が行われる。このように点Xに対する点X´を求めることにより、LUTの作成において、格子点Xの格子点データを点X´を表すRGB値の組合せとする。
Figure 2007324989
一方、点Xが入力想定色域外と判断されたときは、距離OX’は以下の圧縮関数(1.2)から算出され、優先色域1204の境界Pfとプリンタ色域1203の最外殻Dとの間の点X´に圧縮する。同式および図8から明らかなように、入力想定色域内の色よりもより狭い領域に圧縮される。このように点Xに対する点X´を求めることにより、同様に、LUTの作成において、格子点Xの格子点データを点X´を表すRGB値の組合せとする。ここで、PXは入力想定色域の境界と格子点Xまでの距離、また、PfDは優先色域とインクジェットプリンタの色域の外殻までの距離、PTは優先色域の境界と標準色空間の最外殻までの距離を示す。
Figure 2007324989
以上のようにして、圧標準色空間の全格子点を印刷部の色域にガマット圧縮をすることができる。このように、圧縮をする際に圧縮される色が入力想定色域の中にあるか外にあるかに応じて、プリンタ色域における圧縮後の色が決められる。これにより、入力想定色域内の色はその圧縮後の色の領域、つまり優先色域を比較的大きくとることにより、色のつぶれなどを生じない良好な圧縮を行うことができる。また、入力想定色域外の色はその圧縮後の色の領域がプリンタ色域内に確保され、入力想定色域外の色についてもプリンタにおいて再現することができる。
なお、以上の説明では、ガマットマッピングを、それを実現するLUTを作成しそのテーブルを用いて行うものとしたが、本発明の適用はこの形態に限られない。例えば、LUTを用いずに、出力デバイスの色変換処理(図7:S705)を行う際に、図8に示した処理を直接実行してマッピングを行ってもよい。
本実施形態は、以上のようなガマットマッピングに関するLUTを、スキャナ部が読取る原稿の種類ごとに用意し、それを原稿に応じて選択して用いる構成に関するものである。なお、図8に示した処理を直接実行する場合は、その処理をスキャナ部が読取る原稿の種類に応じて処理を実行するものである。
図11は、本実施形態に係る出力デバイス色変換プロファイル(LUT)の選択、設定処理を示すフローチャートである。
最初に、ユーザがコピーモードを設定したことを検知する(S1101)。その設定内容は、入力デバイスに関連する項目として、複写される原稿の種類、読み取り時の品位、サイズ等である。また、出力デバイスに関連する項目として、出力時の品位、紙の種類、サイズ等である。さらには、画像を調整するための調整値など種々にわたる。これらのコピーモードの設定は本体パネルUIを用いてユーザが設定する。
コピーモードの選択の検知結果から読み込む原稿の種類を決定し(S1102)、決定した原稿の種類の判断を行う(S1103)。そして、この判断結果に応じて、ステップ1104A、S1104B、またはS1104Cで、変換プロファイル(LUT)の選択を行う。そして、ステップ1105で、選択された変換プロファイルを、図7に示すステップ705のガマットマッピングを行う処理部に設定する。以上説明した一連の処理は、実際の画像処理が行われる前に完了しておくことが必要であることはもちろんである。
選択されるプロファイルのLUTは、図8〜図10にて説明したように処理によって生成されるものである。
図12は、図9と同様の色再現域の関係を示す図である。図12において、4010は標準色空間、4102a、4102b、4102cは入力想定色空間、4103は出力部の色再現範囲をそれぞれ示す。また、4104は優先色域を示す。
入力想定色空間4102a〜4102cは、図11に示すステップ1104A〜S1104C選択されたプロファイルに対応している。すなわち、色域4102aはポジフィルム原稿を本MFPのスキャナ部で読取った場合に得られる信号の想定される色域である。同様に、色域4102bはネガフィルム原稿を読取った場合に想定される色域、色域4102cは反射原稿を読取った場合に想定される色域である。
このように、本実施形態は図8に示したLUT作成において読取る原稿の種類ごとに入力想定色空間を規定し、原稿の種類ごとのLUTを作成する。すなわち、図12において、圧縮は、圧縮先として規定される明度軸上の点(色)Oと圧縮対象の格子点の色Xとを結ぶ直線に沿った方向に行われる。ここで、標準色空間4101の最外郭の点(色)Tと点Oとを結ぶ線を考える。このとき、点P1はTO線上で色域4102aの最外郭となる点である。同様に、点P2はTO線上で色域4102bの最外郭となる点、点P3はTO線上でガマット4102cの最外郭となる点である。また、Dは印刷部の色域の最外郭点、Pfは印刷部の色域内における優先色域の境界である。
図13は、図12に示したTO線上で、標準色空間の点Tおよび点P1、P2、P3とが、出力色空間でどのような点に変換されるかの入出力応答を示す図であり、図10と同様の図である。図13において、4201aはポジフィルム原稿の場合の変換定義、4201bはネガフィルム原稿の場合の変換定義、4201cは反射原稿の場合の変換定義をそれぞれ示している。
変換定義4201aは、標準色空間内の点Xの求めるべき圧縮先の点をX’とするとき、点Xが入力想定色域内と判定されたときは、距離OX’は、前述の圧縮関数(1.1)で変換する。また、点Xが入力想定色域外と判断したときは、距離OX’は圧縮関数(1.2)で変換する。なお、これらの式で、P=P1である。同様に、変換定義4201b、4201cは、前述の圧縮関数(1.1)、圧縮関数(1.2)において、P=P2、P=P3とした変換定義を示したものである。すなわち、入力デバイスの想定される色域が原稿の種類ごとに異なる場合、それぞれの色域の外郭点を色域ごとに規定し、規定された最も外側の点を圧縮関数(1.2)と圧縮関数(1.2)それぞれにおける境界点(P)として変換LUTを作成する。
このように、本実施形態によれば、入力画像データ源である原稿の種類に応じて入力想定色域が変更される。これにより、各々の入力想定色空間の異なる原稿の種類に対して、どの原稿でも色つぶれが少ない、原稿の階調再現性を重視したLUTを作成することができる。これら作成したLUTは予めMFP内のメモリに保持しておき、ユーザが指定したコピーモードに従って最適なLUTを選択する。そして、図7のステップ705の変換に用いることにより、ユーザ自身は特に原稿の種別を意識することなく、各々の原稿種別に応じた、最適な印刷画像が得られる。
また、本実施形態によれば、コピーモード毎にLUTを切り替えることになる。すなわち、従来技術では、一つの原稿あるいは1回の記録動作毎に、本来同一の色の原稿であっても、コピー結果として異なる色再現が行われる可能性がある。これに対し、本実施形態によれば、少なくとも同じ原稿の種類同士であれば、同じ色は同じ色に再現できるとともに、色つぶれのない安定した色再現が可能となる。異なるコピーモード間、つまり異なる原稿の種類同士では原稿の色が同じでも、異なるコピー再現となる可能性はある。しかし、そもそもネガフィルムとポジフィルムといったような全く異なる特性を示す原稿の種類間での色の比較はほとんどなされず、ユーザレベルでは実使用上問題は少ない。
なお、本実施形態の説明では、ユーザによるコピーモードの設定に基づいて、どのように読み込み原稿の種類を判断するかについての詳細は説明しなかった。これには公知の手法が用いられれば良いが、ユーザインターフェース(UI)上で設定されたコピーモードから、原稿の種類を判別できることは重要である。近年のフィルムスキャン対応型のMFPでは、UIにより必ず「ネガフィルム」、「ポジフィルム」、「反射原稿」等の選択を行ってから、コピー開始が行われるのが一般的である。なお、原稿の種類の判別が上記の構成に限定されるものではないことはもちろんである。また、原稿の種類を「反射原稿」、「ポジフィルム」、「ネガフィルム」の3種類に分類したが、これに限定されるものではない。例えば、「反射原稿」でも、その記録方式の種別「スクリーン印刷」、「銀塩写真」、「インクジェット」などであってもよい。
また、本実施形態のガマット圧縮は、原稿とコピー再現されたものとの間で、階調変化特性は維持される。これに対し、特許文献2に開示される圧縮手法は、忠実再現領域と圧縮領域とで階調再現性が異なる。このため、このような原稿の階調変化特性を再現することは実現できない。原稿の階調変化特性を維持することができる本実施形態は、階調性が重視される写真再現などには適している。
さらに特許文献2では、必ずコピー動作毎(原稿毎)に解析処理を行う必要がある。このような原稿解析処理のためには、公知の手法として解析用スキャンと本プリント用スキャンの二度にわたってスキャンする手法と、一旦原稿全体をメモリ上に読み込み保持し、その画像を解析し、本プリントする手法がある。前者の手法では原稿毎のスキャン回数が多くなりコピー速度が低下するという問題、後者の手法では画像全体を保持できるだけのメモリが必要であり高コスト化を招くという問題がある。これに対し、本実施形態によれば、コピーモードが決定した時点でガマット圧縮のためのパラメータが決定する。このため、上記のような原稿毎の解析処理は不要であり、これらの速度低下や高コスト化を防ぎつつ、高質なコピー画像が得られる。
さらには、ガマット圧縮手法を原稿の種類に関係なく一義的な定義で全ての原稿種別に適応した場合、入力想定色域を、各原稿の種類の最大ガマットを全色成分に対して定義することになる。その場合、ある原稿では入力されてこない色に対しても十分な精度が必要となり、より高質なコピー画像が要求される場合において不利となる。これに対し、本実施形態のように原稿の種類毎に変換定義を用意することにより、より高質なコピー画像が実現できる。
また、上記の説明では、コピーモードに応じて原稿の種類ごとのLUTを切り替える形態について説明した。しかし、一般にインクジェットプリンタの場合、出力デバイス部に関連する色変換LUTは、印刷の紙種類や印刷品位等などの出力モードに依存していることは公知である。本発明を適応する場合、原稿の種類と出力モードの双方を考慮したテーブルを保持し、コピー時のUI選択等による情報からそれらのテーブルを選択し、コピー動作を行うようにしてもよい。
さらには、本実施形態の色変換手法では入力想定色域が変わっても、その再現範囲であるOPfは変わらない。本発明を適用する上で、入力想定色域に応じてOPfが変わっても良い。すなわち、Pn、Pfは、これらの設定仕方により得られる画像効果が大きく変わる。このため、本実施形態ではPnのみを入力想定色域に応じて変更を行ったが、Pfのみを変更してもよい。この値も変更することによって画像上の効果の差が大きく現れる。また、Pf、Pnの双方を同時に変更してもよいことはもちろんである。
(実施形態2)
本発明の第二の実施形態は、図7のステップ705の処理を上述のように作成されたLUTを用いて行う代わりに、圧縮に係る演算またはその演算をテーブル化したものと基本LUTを用いて行うものに関する。すなわち、第一の実施形態では、原稿の種類ごとに変換定義をテーブル化しそのLUTを予めROMに用意し、ユーザが選択したコピーモード(原稿の種類)に応じてLUTを選択して用いる。これに対し、本実施形態では、LUTは基本LUTを1つ用いて同じ処理を行う。
図14(a)および(b)は、本実施形態に係る図7に示すステップ705の出力デバイス色変換処理の二例を示す図である。
図14(a)に示す例は、ステップ1401で、圧縮に係る加工変換処理を行い、ステップ1402で、上記演算結果によって基本LUTを参照し、最終的な色変換結果を得る。
ステップ1401の加工変換処理は基本的に演算処理のみで実現するものである。図13に示した入出力特性に応じた変換を演算式に置き換えたものであり、下記の(2.1)式および(2.2)式に従った演算を行う。
入力値X、出力値X‘とするとき、
入力点XがX<Pnの場合
Figure 2007324989
入力点XがX≧Pnの場合
Figure 2007324989
ここで、n=1,2,3であり、nは原稿の種類によって定まる。すなわち、本ステップの演算では、図12を参照して説明すると、最初に、標準色空間において入力値Xがどの直線OT上にあるかを求める。そして、その求めた直線OT上で原稿の種類(入力デバイスのモード)応じたPnを得る。また、印刷部(の印刷媒体など)による色域4103に応じて予め定められたPf(Dの一定の比率)を得る。なお、入力値Xと直線OT(およびその上の点Pn、Pf)との関係は、予めテーブル化して求めておき、入力値に応じて点Pn、Pfを得ることができる。
次に、上記(2.1)式または(2.2)式に従って演算を行うことにより、入力値Xは、原稿の種類に応じて図13に示す関係に従い圧縮された出力値X’を得る。これは、図12において、例えば原稿が反射原稿の場合に、その想定色域4102a内に入力色Xがあるとき(X<P3)、出力色X’は優先色域4104内に存在する(X’<Pf)ような(X’<Pf)演算である。また、想定色域4102a外に入力色Xがあるとき(X≧P3)、出力色X’は印刷部の色域4103内で優先色域4104外に存在するような(X’≧Pf)演算を行う。
次のステップ1402では、ステップ1401で求めた値X’によって、印刷部(の印刷媒体など)による色域4103に応じて予め定められた基本LUTを参照して、最終的な変換値を求める。この基本LUTは、本実施形態では、図12に示すOD間の色をリニアに変換するものである。具体的には、印刷部で用いる紙の種類や印刷品位等などの出力モードによって異なる色再現性を整える機能を果すものであり、入力に対する出力の特性をリニアとしている。このテーブルは、図7の色分解処理S706の内容にも大きく依存してくる。色分解処理S706では、記録インクの使い方を決めているが、入力信号値変化に対する紙面上へのインクの塗布量の変化特性をリニアに設計する場合がある。本発明の意図するところとは直接関係無いのでこれについての詳細説明はここでは行わないが、これはインクドットによる粒状性や複数ドット間の配列状態に起因した画像弊害である擬似輪郭を防止するため行われる手法である。一方で、インクの塗布量がリニアに増加した場合に、必ずしも色再現の特性がリニアに変化するとは限らない。これはインクの紙面上でのにじみ方およびその後の発色性に起因しており、紙の種類やインクの種類によって異なることは知られている。このため、印刷時の紙種や品位が変わった場合に、色分解処理S706への入力信号値変化に対して、色や階調特性が必ずしもリニアでないことを意味している。S1402で用いられる基本LUTはこの非線形性を整えて、S1402への信号値の入力特性が、それ以降の変換処理によって色再現としてリニアに反映できるように中間的に整える役割を有している。これにより、S1401の演算が簡易化できる。仮にこのS1402の基本LUTが無い場合には、印刷時の紙種や品位による色再現の特性を考慮した定義を演算処理部S1401で複雑な演算が必要となる。
なお、このような紙種や品位設定等の機能を有していない場合は、ステップ1401の演算結果は、第一実施形態で作成されたLUTの出力と同じであるから、このLUTを用いた本ステップの処理は不要となる。
図14(b)に示す色変換の例は、同図(a)に示した例とは、ステップ1403の処理が異なる。この例では、ステップ1401の演算処理を、原稿の種類(入力デバイスのモード)ごとにテーブル化し、それを用いる。図14(a)と異なってLUTを用いているのは、図12における入力想定ガマット4102a、4102b、4102cや4104の形状は非線形性の高い複雑な形状の場合も想定される。そのような場合には、図13の特性を直線OTの向きによってPfやP1,P2、P3の点が複雑になり演算処理では表現が困難になる可能性がある。このような場合には、事前にLUTを作成した図14(b)の方式がより好ましい。そして、次に説明するように、原稿の種類に応じて選択される。
図15は、図14に示した色変換を行う場合の変換プロファイル(LUT)の設定処理を示すフローチャートである。同図は図11と同様の処理を示している。異なる点は、ステップ1504A、1504Bまたは1504Cで、読取った原稿の種類に応じた加工テーブル(図14(a)の場合)またはPn(図14(b)の場合)を選択する点である。なお、Pnの実際の値には、上述したように演算処理(S1401)において、入力値Xに応じてテーブルによって求められるものである。
本実施形態では、ステップ1402、1404で用いるテーブルは、上述したように、印刷部の紙の種類や印刷品位等の出力モードごとに異なる色再現性を整える役割を果たすものであり、入力データに対する色再現の特性をリニアとしている。この結果、ステップ1401の演算や、ステップ1403の変換は、出力モードが異なっても、出力デバイスの特性がリニアになっていることを前提とした処理となる。これにより、これらの変換は、基本的に出力モードには依存しない変換定義となる。この結果、第一の実施形態では、標準色空間から出力デバイスの色域への変換に用いるLUTが、原稿の種類によって異なる入力想定色域ごとにLUTを用意しているため、原稿の種類が異なる入力モードが増えるのに対し、テーブルの数を低減することができる。これにより、ROMなどメモリ容量を削減でき、コストダウンに寄与することができる。
なお、ステップ1402、1404で用いる基本LUTは、色再現特性が入力データに対してリニアな変換として説明したが、これに限定されるものではない。リニアでなくてもその特性が出力モード間で大きくずれていなければ、ステップ1401の演算処理や、ステップ1403用いるLUTの作成時に、その特性を考慮して設計すればよい。また、印刷部で用いる紙の種類が写真と普通紙のように、出力モード間の色再現特性の差が比較的大きくなる場合がある。この場合には、それらの出力特性をカテゴライズし、ステップ1401の演算処理をカテゴライズされた特性ごとに行い、また、ステップ1403で用いるLUTのセットをカテゴライズの数だけ用意すればよい。この場合でも、第一の実施形態で用意するLUTの数より少なくすることは可能である。
また、図14(a)および(b)に示すそれぞれの処理を、印刷データを生成する画像処理で実行する例として説明を行ったが、これに限られない。例えば、これらの処理を施したLUTを印刷前に装置本体内で生成し、それを図7のステップ705の変換処理で用いるようにしてもよい。
(実施形態3)
本発明の第三の実施形態は、圧縮の方法そのものに関するものである。第1実施形態に示した、標準色空間を出力デバイスの色域に均等な階調性を保って圧縮する方法は、階調再現性は良いものの、全ての色に対して測色的な色の差異が生じるため、出力デバイスごとに違う色再現になってしまうことがあるデメリットがある。一方、測色的一致(Colorimetric)を実現するガマット圧縮方法が知られているが、この手法を用いた場合、プリンタ色域外の色は全て色がつぶれてしまい、良好な色再現とは言えない場合がある。
そこで、本発明の第三の実施形態では、出力デバイスの中に測色的に近似した色再現をさせる色域(以下、測色的一致色域と称する)を設ける。そして、標準色空間の色のうち、測色的一致色域内の色はそのまま測色的に近似するように色再現し、測色的一致色域外の色は、測色的一致色域の外殻より外側の出力デバイス(本実施形態では、プリンタの色域)に圧縮する。これにより、種類の異なる出力デバイスにおいて、測色的一致色域内の色は測色的に近似した色に、測色的一致色域外の色はすべて階調がつぶれるのではなく、色再現を確保した圧縮をすることができる。
図16は、本実施形態のLUT作成の処理を示すフローチャートである。また、図17は、このLUTで規定される標準色空間1401、入力想定色域1402、インクジェットプリンタの色域1403、さらに以下で説明する測色的一致色域1404などを模式的に示す図である。図17において、圧縮先の点Oから圧縮対象の格子点Xを結ぶ直線上の、測色的一致色域の境界の点をFとし、その距離をOFとする。その他の点は、上述の第一の実施形態に係る図7に示したものと同様である。
本実施形態では、測色的一致色域1404はプリンタの色域1403と相似な形状で体積が6割の領域とする。ここで、測色的一致色域はプリンタの色域と相似な形状としたが、必ずしも相似な形状である必要はない。
図16において、ステップ1601で標準色空間1401を設定し、また、ステップ1602で、入力想定色域1405、プリンタ色域1403および測色的一致色域1404を設定する。具体的な設定の仕方は上述した第一の実施形態と同様である。
ステップ1603では、以上のように設定した各色域に対して、圧縮対象の格子点Xがどの色域に属するかを判断する。具体的には、圧縮対象格子点Xが、
(i)測色的一致色域内
(ii)測色的一致色域外で、かつ入力想定色域内
(iii)入力想定色域外で、かつ標準色空間内
のいずれの色域に存在するかを判断する。
点Xが色域(i)に位置すると判断したときは、ステップ1604で、以下の圧縮関数(3.1)に従い圧縮する。すなわち、入力された色を忠実に色再現するマッピングを行う。
Figure 2007324989
また、点Xが色域(ii)にあると判断したときは、ステップ1605で、以下の圧縮関数(3.2)に従い圧縮をし、また、色域(iii)にあると判断したときは、ステップ1606で、以下の圧縮関数(3.3)に従い圧縮を行う。
Figure 2007324989
Figure 2007324989
以上のように圧縮先の点X´が定まると、そのRGB値を格子点Xの格子点データとして格納する。
図18は、上記圧縮関数(3.1)、(3.2)および(3.3)を示す図である。同図からも明らかなように、標準色空間の色のうち、色域(i)の色はそのまま色のとして忠実に再現し、色域(ii)にある色は、測色的一致色域1404より外で、かつ優先色域1405内の色として色再現を行う。さらに、色域(iii)にある色は、優先色域1405より外で、プリンタ色域1403内の色に圧縮する。
このように本実施形態では、特に測色的一致色域を規定することにより、この色域にある色の測色的に一致した圧縮を実現するとともに、この圧縮によって他の色域にある色が圧縮に起因して色つぶれが内容にすることができる。
なお、以上説明した各実施形態では、圧縮関数を一次元の直線を使った関数としたが、それに限定されるものではなく、二次関数や指数関数などを用いることも可能である。また、上記の各実施形態では、一点の圧縮先に向かって圧縮を行う方法について説明したが、特にそのガマット圧縮方法に限定されるものではない。例えば、明度を維持して無彩色軸に向かう圧縮を行う圧縮方法や、詳細が後述されるような彩度反転が起こらない圧縮を実施することもできる。
第1実施形態の圧縮方法において、入力想定色域の特徴量は、図9、図10に示したP(図13のP1、P2、P3に相当)である。これに対し、本実施形態の圧縮方法では、入力想定色域毎に変更が必要な特徴量として、図18に示すFとPの一方もしくは双方、また、上述の演算で用いる圧縮関数が挙げられる。これらの特徴量を変化させるのは、これらの特徴量が公知のガマットマッピング技術と画像上大きく特性を向上させる要因であるためであり、本発明の特徴をなす特徴量であるためである。第1実施形態のように標準色空間から直接出力デバイスの色域に変換するLUTを作成する際に、これらを用いれば本実施形態と同じ効果を実現することができる。
また、第二実施形態における、ステップ1401の加工変換処理自身や、ステップ1403で使用するテーブルを作成する際に、これらの特徴を反映させれば本実施形態と同じ効果を実現することができることはもちろんである。これらの制御により階調性と色の一致性の双方を実現しつつ入力原稿種ごとに最適な色変換が可能となり、高質なコピー画像が可能となる。
さらに、本実施形態の圧縮方法を第一の実施形態において用い例で説明したが、第二の実施形態に適用することもできる。
(実施形態4)
本発明の第4の実施形態は、MFPにおける画像データ入力の種類に応じた色域変換に関するものである。MFPは、第1実施形態で説明したコピー機能の他に種々の画像データ入力機能を有している。その他に、デジタルカメラからのUSBケーブル経由で画像データを取得し、印刷を行うカメラダイレクトプリント機能、メモリカードに保存された画像データをメモリカードスロット経由で取得し印刷するカードスロットダイレクトプリント機能がある。さらに、PDA機器などの携帯端末機器から赤外線通信で画像データを取得する無線ダイレクトプリント等の機能がある。MFPは、これらの異なるデータインターフェース(I/F)経由で入力する画像の色変換を行ない、印刷部により印刷出力する。このように異なるとI/Fごとに接続されるデバイスに応じた画像データの色再現範囲がありそれらが異なっている。本実施形態は、これらの接続デバイスごとに色再現範囲が異なる場合の色域変換を適切に行うものである。
図19は、本実施形態の変換プロファイルの設定処理を示すフローチャートである。
ステップ1901で、接続I/Fの種類を取得し、ステップ1902で、取得された接続I/Fの種類を判断する。そして、ステップ1903A〜Dのいずれかで、ステップ1902で判断された接続I/Fの種類に応じて、変換プロファイル(3次元LUT)を選択する。
ステップ1903AはUSBのI/Fが接続された場合のLUTを選択する。同様に、ステップ1903BはメモリカードI/Fの場合、ステップ1903Cは赤外通信I/Fからの場合、ステップ1903DはスキャナI/Fの場合にそれぞれ対応したLUTを選択する。
最後に、ステップ1904で、ステップ1903A〜Dのいずれかで選択されたプロファイル(LUT)を以下に示す出力デバイス色変換処理で用いるべく所定のメモリに設定する。
設定されるLUTは、基本的に第1実施形態または第3実施形態で説明したように作成されるものである。ここで、入力I/Fごとに接続された機器やそこでの画像形成方法が異なり、入力想定色域がI/Fごとに異なることがある。例えば、USB経由でデータを取得した場合には、デジタルカメラが接続機器対象となるため、デジタルカメラで撮影される色空間であるsYCC等が入力想定色域となる。一方、赤外通信I/Fの場合はPDAなどが想定され一般的にPCと同じsRGBが入力想定色域となる。さらには、光学スキャナ経由では、上述したように、原稿の種類(例えば反射印刷原稿)に依存した色再現範囲が入力想定色域となる。このように、入力想定色域が異なる場合における、それぞれに適した色域変換は、上記の各実施形態で述べたとおりである。
図20は、上記のようにプロファイルが設定された後に実行される画像処理を示すフローチャートである。ステップ2001で、入力データから標準色空間への色変換処理を行う。この処理は、I/Fの種類によって異なる。例えば、接続I/FがUSBの場合、デジタルカメラの撮影データはYCC形式のJPEGファイルであり、これを標準色空間へ変換する。また、光学スキャナの場合には、図7のステップ701、702の処理を行う。
ステップ2002では、補正加工処理が画像に施される。ステップ2003では、図19に示した処理によって設定されたLUTを用いて、標準色空間から出力デバイスの色空間に変換する。
次に、ステップ2004では、印刷部の色材データを生成する色分解処理、また、ステップ2005で量子化処理を行い、印刷部に印刷データを渡す。
以上のように、本実施形態によれば、画像データがどのI/F経由で入手されたかに応じて出力デバイス色変換に用いるLUTを定められる。これにより、I/F毎に入力想定色域が異なる場合でも、特に、ユーザインターフェース(UI)による選択が無くても自動的に最適な色変換定義を提供でき、高品位な出力画が得られる。
なお、本実施形態では、複数あるI/F毎に異なるLUTを選択し色変換を行う例を説明そしたが、これに限定されるものではない。例えば、カメラダイレクトプリント時とカードダイレクトプリント時では、I/Fが異なっていても、元の入力データはデジタルカメラで撮影された画像を想定しており、入力想定色域は同じである。このように、I/Fが異なっていても入力想定色域が同一として扱える場合は同じ変換定義を用いることもできる。
また、図19の処理の説明ではスキャナからの入力を1種類の場合について記載したが、第一の実施形態のように、さらに細分化してフィルム等の他の種類に応じてLUTを定める形態でもよい。先の実施形態の説明からも判るように、同一のI/Fからの入力データでも、UIによるモード選択等などによって異なる入力想定色域が判別できる場合がある。このような場合には、さらにI/Fによる自動判別とUIによるモード選択の双方の結果より、使用するLUTを変更するようにしてもよい。
(実施形態5)
上記の各実施形態は、MFPにおける色域変換処理に本発明を適用する例について説明した。本発明の適用はこの形態に限られず、他の装置に本発明を適用することもできる。本発明の第5の実施形態は、デジタルテレビに接続する画像入力デバイスの種類に応じて出力の色変換処理を異ならせるものである。
図21は、本発明の第5の実施形態に係るデジタルテレビにおける変換プロファイル設定処理を示すフローチャートである。本処理も、基本的に上記の各実施形態で説明したMFPにおけるプロファイル設定処理と同様である。
最初に、ステップ2101で、補実施形態のデジタルテレビに接続する入力機器の種類を取得し、ステップ2102で、取得された入力機器の種類を判断する。
次に、ステップ2103A〜2103Eのいずれかで、ステップ2102で判断された入力機器の種類に応じた変換プロファイル(3次元LUT)を選択する。ステップ2103Aではアナログアンテナからの信号、ステップ2103Bではデジタルアンテナからの信号、ステップ2103Cではビデオレコーダからの信号にそれぞれ応じたLUTを選択する。さらに、ステップ2103Dはインターネットを経由したWebデータの信号、ステップ2103Eでは本装置のUSBI/Fを介したデジタルビデオカメラの信号に応じて、それぞれ対応したLUTを選択する。そして、ステップ2104で、ステップ2103A〜2103Eのいずれかで選択された3次元LUTを標準色空間から出力デジタルテレビ画面の色再現範囲への色域変換プロファイルとして設定する。
上記で選択されるLUTは、第1実施形態または第3実施形態で説明した方法で作成することができるものである。このように、出力デバイスがデジタルテレビである場合でも本発明を適用して最適な出力画像を形成することが可能となる。
(その他のガマットマッピングの手法に関する他の実施形態)
ガマットマッピングの手法に関する他の実施形態を以下に説明する。具体的には、出力デバイスの色域の形状や大きさがその出力デバイスで用いる印刷媒体などに応じて異なることに係わる問題を解決するガマットマッピングのLUTに関するものである。
一般に、印刷媒体としての普通紙を用いたときの色域は、写真専用紙を用いたときの色域よりも狭く、体積も小さい。図22に示す色域1602および色域1603は、それぞれ普通紙および写真専用紙に印刷する場合のインクジェットプリンタの色域を示している。また、本実施形態では、写真専用紙と普通紙の両方を包含することのできる標準色空間として、上述した各実施形態と同様、WideGamutRGB色空間1601を用いる。例えば、点1604のような標準色空間の点を、圧縮先の点Oに向かい、写真専用紙の色域に階調を維持する手法で圧縮を行うと、点1605の位置に圧縮される。また、点1604を普通紙の色域に圧縮すると、点1606の位置に圧縮される。つまり、普通紙の色域に圧縮をすると、写真専用紙の色域に圧縮する場合よりも、彩度、明度ともに低下してしまう。
そこで、プリンタ色域に応じて入力想定色域を規定する。例えば、普通紙のように狭い色域の場合は、入力想定色域をsRGB色空間のような狭い色域とし、sRGB色空間内の色の色再現を重視したLUTとする。
図23は、本実施形態に係る標準色空間1701、入力想定色域1702、普通紙によるプリンタ色域1703などを示す図である。同図に示すように、普通紙によるプリンタ色域1703内に、その色域と相似な形状で体積が9割の領域をとり、これを優先色域1704とする。
これらの色域に対し、標準色空間の色1705は、例えば、この点を従来の階調を維持する手法で圧縮すると、点1707の位置に圧縮される。これに対し、本実施形態では、点1705が入力想定色域1702内の色であるため、優先色域1704内の点1706の位置に圧縮される。すなわち、本実施形態によれば、ガマット圧縮による彩度、明度の低下を防ぎ、良好な色再現を実現することができる。
また、写真専用紙のように広い色域を持つものは、例えば、AdobeRGB色空間のようなsRGB色空間よりも広い色空間を入力想定色域にすることができる。
ガマットマッピング手法の他の形態
上記の各実施形態では、優先色域を圧縮先の点から出力デバイスの色域までの距離の均等割合とした。優先色域の定め方はこれに限られない。入力想定色域の特性を考慮し、圧縮対象の標準色空間の点ごとに距離の割合を変えても良い。例えば、入力想定色域をsRGB色空間としたときに、グリーンの高彩度部があまり入力されないとすると、このグリーン領域の圧縮先の点Oと優先色域の境界までの距離OPfを長く設定し、入力想定色域外の色を圧縮する領域を狭くする。それにより、実質的に入力される機会の多い、彩度の低いグリーンの色を再現する色域が広くなり、良好な階調再現をする上で効果的である。
また、写真再現では、人物の肌色が特に注目される箇所である。そのため、肌色の色相付近で、圧縮先の点Oと優先色域までの距離OPfを長く設定することも効果的である。それにより、広い範囲での肌色領域を優先色域にマッピングすることができるため、つぶれや極端な彩度、明度低下を防ぐことができる。
また、上記各実施形態では、優先色域を圧縮先の点から出力デバイスの色域までの距離をもとに規定するのとしたが、それに限定されるものではない。例えば、出力デバイスの色域よりも小さい相似な形状の色域を設け、この領域を優先色域とし、圧縮先の点Oから圧縮対象の点を結ぶ直線と優先色域の最外殻が交わる点を探し、その点と点O間の距離をOPfとしてもよい。この優先色域を示す色域は出力デバイスの色域に相似な形状に限定されるものではなく、出力デバイスの色域内に収まっていれば、適宜、形状を変形することも可能である。このように、優先色域をひとつの色域とすると、容易に優先色域をイメージすることができ、優先色域の形状を変形しやすい利点がある。
ガマットマッピング手法のさらに他の形態
上記の各実施形態では、出力デバイスをインクジェットプリンタと想定し、入力想定色域の例をsRGB色空間として説明した。ここで、出力デバイスがデジタルカメラで撮影された画像を印刷するための用途にのみ用いられる場合などは、入力想定色域をデジタルカメラの性質に特化した色空間に設定することも効果的である。例えば、通常の撮影シーンではsRGB色空間の原色のグリーンといった高彩度部の色はあまり存在しないことから、sRGB色空間の高彩度部を削った形の色空間を入力想定色域とすると良い。以上のように、入力想定色域は既存の色空間に限定されるものではなく、入力されると想定される色空間として適応的に設定することができる。
ガマットマッピング手法のさらに他の形態
上述したガマットマッピングにおける圧縮では、彩度変化の反転など階調変化の反転を生じる場合がある。すなわち、図24に示すように、標準色空間601では点P1から点P2にかけて彩度は減少するのに対し、これらの点が写像された、プリンタ色域602の点P1´から点P2´にかけて彩度は増加する。そこで、本発明のより好ましい実施形態では、上述のような再度反転を生じないように各色域の変形などを行い、その後に上述の各実施形態で説明したガマットマッピングのLUT作成を行う。
図25は、色相角方向の彩度変化の反転を説明する図である。図25に示すように、標準色空間701とプリンタ色域702との間で、それぞれのプライマリカラー(R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー))の色相は一般にずれている。いま、グリーン(G)の色相の色Gとその色相からCの色相方向へ色相角が変換した色Lに着目してそれぞれの明度軸方向への圧縮写像を考えると、点(色)Gは色域702の境界の点G´に写像され、点(色)Lは同じく境界のL´に写像される。この場合、図からわかるように、点Gから点Lにかけての色相角方向の彩度変化が減少するのに対し、点G´から点L´にかけての彩度変化が増している。このように、圧縮写像によって、色相角方向で彩度ないし彩度変化の反転を起こすことがある。
このような問題に対し、第1の処理として、プリンタ色域の「削除」を行う。
図26は、このプリンタ色域の削除を説明する図である。図26に示すように、プリンタ色域702の斜線で示す部分を削除する。この削除は、具体的には、図27に示すような、色相に対する彩度変換曲線を所定の明度ごとに規定し、これをプリンタ色域を表している格子点データに適用することによって行う。すなわち、図27に示すように、横軸は色域の色相角を示し、R、Y、G、C、B、Mはそれぞれモニター色域のプライマリカラーもしくはその色相を示す。また、縦軸は各色相角におけるプリンタ色域の最大彩度を示す。本実施形態は、これらの各プライマリカラーの最大彩度の点を白丸でプロットし直線で結んだものを彩度変換曲線として規定とする。そして、この彩度変換曲線を上記のようにそれぞれのグリッドデータに適用して、この曲線が示す彩度の値より大きい部分を減じて曲線が示す彩度の値とする処理行う。これにより、図27に示すように各プライマリカラーの最大彩度の点を結んだ線より高い彩度を有した色(たとえば、色相G−C間では斜線で示す部分)が削除されることになる。この処理は予め定めた所定の明度ごとに行う。これにより、標準色空間701が削除の分だけ彩度が小さくなる変形をし、色空間701上の点Lは点L´´に写像される。その結果、プリンタ色域702において点G´から点L´´にかけて、標準色空間701の点Gから点Lにかけてとほぼ同じ(階調変化が同傾向になる)ように色相角方向において彩度が減少し、圧縮写像による彩度変化の反転を生じないようにすることができる。
なお、上記の例では、各プライマリカラーの色相における最大彩度の点を直線的に結んだ変換定義を示したが、例えば、スプライン曲線などを用いることによってより連続性の高い色域の「削除」を行うことができる。
次に、本実施形態の第2の処理として、プリンタ色域を変形し、プリンタ色域の最大彩度の色(点)をモニターの色域の最大彩度の点の色相と同じ色相の色に移す処理を行う。
図24で説明したように、ある特定の1点に向かって色域圧縮を行うと彩度反転を生じることが多い。これに対して、上述した第1の処理によって、プリンタ色域の彩度が小さくなるような「削除」を行い、図24に示した彩度反転も同時に解消できる場合はある。しかし、本実施形態の第2の処理を行うことにより、上記彩度反転を確実に解消することができる。また、この第2の処理を行うことによって、第1の処理にかかる削除の量を少なくしてプリンタの色域が必要以上に小さくなることを防ぎ、これにより、ガマットマッピングによってプリンタの出力結果の見栄えが悪くなることを防止することもできる。このように、第1の処理に係る削除を、第2の処理にかかる変形との関係でどの程度行うかは、「削除」による見栄えの低下や色相方向の階調変化の違いを、出力される画像において総合的に判断して設定することができる。
図28は、この第2の処理にかかる色域変形を説明する図である。図28に示すように、破線で示すプリンタ色域1002の最大彩度点Sを、圧縮写像の収束点Tと標準色空間1001の最大彩度の点P1とを結ぶ直線上の点S´に移すような色域の変形を行う。すなわち、色域1002を実線で示すプリンタの色域1003に変形する。これにより、標準色空間1001のプリンタ色域内にない色を収束点Tに向かって圧縮写像するとき、標準色空間の最大彩度の色P1はプリンタの色域1003の最大彩度の色S´に写像される。この結果、標準色空間1001の点P1から点P2にかけて彩度が減少するとき、これらが写像された色域1003上の点S´からP2´にかけて同じように彩度が減少して彩度の反転を生じない。
図29は、以上説明した本実施形態の色域変形を示す図である。図29に示すように、本実施形態では、単純にそれぞれの色の明度を上げる変形を行う。すなわち、プリンタ色域1002の最大彩度点Sの明度Lsまでの範囲の色は、明度Lsが、上記のように定める変形後の色域1003の最大彩度点S´の明度Ls´に変換されるような比較的大きな割合の線形変換を行う。また、明度Lsより高い明度の色はそれより小さい割合の線形変換を行う。この図29に示す変換は、プリンタ色域1002の境界だけでなくその内部の色に対しても行われることはもちろんである。
(さらに他の実施の形態)
本発明は、上述した実施形態の機能を実現する、図7、図8、図11、図14〜図16、図19〜図21に示したフローチャートの手順を実現するプログラムコード、またはそれを記憶した記憶媒体によっても実現することができる。また、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。
更に、プログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、CPUなどが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。
カラーマネージメントシステムの一構成の概要を示す図である。 出力デバイス用のプロファイルとしてのLUT作成に際して、標準色空間が出力デバイスの色再現域を総て包含していない場合を示す図である。 広い標準色空間の一例としてCIE−L色空間と、プリンタの色域および入力想定色域(sRGB色空間)との関係を示す図である。 (a)および(b)は、本発明の一実施形態に係るMFPの概観斜視図である。 図4に示すMFPの制御構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理システムの概略構成を示すブロック図である。 図6に示した画像処理ブロックにおいてなされる処理の概略を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るガマットマッピングのLUT作成の処理を示すフローチャートである。 上記作成されるLUTで規定される標準色空間、入力想定色域、インクジェットプリンタの色域などを模式的に示す図である。 本発明の第一の実施形態で用いる圧縮関数を示す図である。 第一実施形態に係わる色変換LUTの選択方法を説明する図である。 LUT選択に関して上記作成されるLUTで規定される標準色空間、入力想定色域、インクジェットプリンタの色域などを模式的に示す図である。 LUT選択に関して第一の実施形態で用いる圧縮関数を示す図である。 (a)および(b)は、本発明の第二の実施形態に係る出力デバイス色変換処理の二例を示す図である。 第2実施形態に係わる色変換テーブルの選択方法を説明する図である。 本発明の第三の実施形態に係るLUT作成の処理を示すフローチャートである。 上記作成されるLUTで規定される標準色空間、入力想定色域、インクジェットプリンタの色域、さらに測色的一致色域などを模式的に示す図である。 本発明の第三の実施形態で用いる圧縮関数を示す図である。 本発明の第四の実施形態に係わる色変換テーブルの選択方法を説明する図である。 第4実施形態に係る画像処理を示すフローチャートである。 本発明の第五の実施形態に係わる色変換テーブルの選択方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態に係る、普通紙および写真専用紙による色域それぞれへの圧縮を説明する図である。 他の実施形態に係る標準色空間、入力想定色域、普通紙によるプリンタ色域などを示す図である。 モニターが持つsRGB色空間の色域とインクジェットプリンタの色域との関係を示す図である。 本発明の実施形態によって解決される、色相角方向の彩度変化の反転を説明する図である。 本発明の実施形態に係わる、プリンタ色域の削除を説明する図である。 本発明の実施形態に係わる、色相に対する彩度変換曲線を示す図である。 本発明の実施形態に係わる色域変形を説明する図である。 本発明の実施形態に係わる色域変形における明度を上げる処理を説明する図である。
符号の説明
11 CPU
12 画像処理部
13 記録部(印刷部)
14 読取部
15 操作部
16 ROM
17 RAM
19 表示部
22 カードインターフェイス
23 カメラインターフェイス
24 PCインタフェイス
401 画像入力ブロック
402 画像処理ブロック
403 画像入力部
404 画像処理部
405 画像出力部
406 画像出力装置

Claims (30)

  1. 第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置であって、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲を規定する第一の色再現規定手段と、
    前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲を規定する第二の色再現規定手段と、
    前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、圧縮関係に基づき前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮手段と、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、
    該判断手段が判断したデータ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲、前記第四の色再現範囲および前記圧縮関係の少なくとも1つを変更する変更手段と、
    有したことを特徴とする画像処理装置。
  2. ルックアップテーブルを用いて、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置であって、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲が規定され、また、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲が規定されており、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮関係を有したルックアップテーブルであって、前記データ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲、前記第四の色再現範囲および前記圧縮関係の少なくとも1つが異なる複数のルックアップテーブルと、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、
    該判別手段が判別したデータ源の種類に対応したルックアップテーブルを選択し設定する設定手段と、
    該設定手段によって設定されたルックアップテーブルを用いて、前記第一の色再現範囲において入力データが示す色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する変換手段と、
    有したことを特徴とする画像処理装置。
  3. 第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置であって、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲を規定する第一の色再現規定手段と、
    前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲を規定する第二の色再現規定手段と、
    前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、圧縮関係に基づき前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮手段と、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、
    該判断手段が判断したデータ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲を変更する変更手段と、
    有したことを特徴とする画像処理装置。
  4. ルックアップテーブルを用いて、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置であって、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲が規定され、また、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲が規定されており、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮関係を有したルックアップテーブルであって、前記データ源の種類に応じて前記第三の色再現範囲が異なる複数のルックアップテーブルと、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、
    該判別手段が判別したデータ源の種類に対応したルックアップテーブルを選択し設定する設定手段と、
    該設定手段によって設定されたルックアップテーブルを用いて、前記第一の色再現範囲において入力データが示す色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する変換手段と、
    有したことを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記第二の色再現範囲内において、測色的に近似した色再現をするため色再現範囲であって、前記第四の色再現範囲より小さい第五の色再現範囲を規定する手段をさらに有し、前記圧縮手段は、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する際に、前記第五の色再現範囲内の色は測色的に近似するように色変換し、前記第三の色再現範囲の色は前記第五の色再現範囲外の前記第四の色再現範囲の色に圧縮することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記第三の色再現範囲は、前記第二の色再現範囲の形状と大きさに基づいて規定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記第三の色再現範囲は、出力デバイスが持つ前記第二の色再現範囲の大きさに応じた大きさで規定することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記第一と第二の色再現範囲は、色変換に適した形状に変形されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記前記第四の色再現範囲は、圧縮先の点と前記第一の色再現範囲における圧縮対象の点を結ぶ直線と前記第二の色再現範囲の最外殻が交わる交点を求め、前記圧縮先の点と前記交点までの距離に基づいた割合に基づいて規定することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記割合は色相ごとに可変であることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記前記第四の色再現範囲は、一部もしくは全体が前記第二の色再現範囲に相似な形状であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 前記第一の色再現範囲は、デバイスに非依存な色空間であり、前記第二の色再現範囲は、出力デバイスの色再現範囲であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の画像処理装置。
  13. 処理の種類の設定を行うための処理種類設定手段をさらに有し、前記判断手段は、前記処理種類設定手段の設定結果に関連して判断を行うことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の画像処理装置。
  14. 第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行うための画像処理方法であって、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲を規定する第一の色再現規定工程と、
    前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲を規定する第二の色再現規定工程と、
    前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、圧縮関係に基づき前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮工程と、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断工程と、
    該判断工程が判断したデータ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲、前記第四の色再現範囲および前記圧縮関係の少なくとも1つを変更する変更工程と、
    有したことを特徴とする画像処理方法。
  15. ルックアップテーブルを用いて、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理方法であって、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲が規定され、また、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲が規定されており、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮関係を有したルックアップテーブルであって、前記データ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲、前記第四の色再現範囲および前記圧縮関係の少なくとも1つが異なる複数のルックアップテーブルと、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断工程と、
    該判別工程が判別したデータ源の種類に対応したルックアップテーブルを選択し設定する設定工程と、
    該設定工程によって設定されたルックアップテーブルを用いて、前記第一の色再現範囲において入力データが示す色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する変換工程と、
    有したことを特徴とする画像処理方法。
  16. 第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理方法であって、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲を規定する第一の色再現規定工程と、
    前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲を規定する第二の色再現規定工程と、
    前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、圧縮関係に基づき前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮工程と、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断工程と、
    該判断工程が判断したデータ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲を変更する変更工程と、
    有したことを特徴とする画像処理方法。
  17. ルックアップテーブルを用いて、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理方法であって、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲が規定され、また、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲が規定されており、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮関係を有したルックアップテーブルであって、前記データ源の種類に応じて前記第三の色再現範囲が異なる複数のルックアップテーブルと、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断工程と、
    該判別工程が判別したデータ源の種類に対応したルックアップテーブルを選択し設定する設定工程と、
    該設定工程によって設定されたルックアップテーブルを用いて、前記第一の色再現範囲において入力データが示す色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する変換工程と、
    有したことを特徴とする画像処理方法。
  18. 前記第二の色再現範囲内において、測色的に近似した色再現をするため色再現範囲であって、前記第四の色再現範囲より小さい第五の色再現範囲を規定する工程をさらに有し、前記圧縮工程は、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する際に、前記第五の色再現範囲内の色は測色的に近似するように色変換し、前記第三の色再現範囲の色は前記第五の色再現範囲外の前記第四の色再現範囲の色に圧縮することを特徴とする請求項14ないし17のいずれかに記載の画像処理方法。
  19. 前記第三の色再現範囲は、前記第二の色再現範囲の形状と大きさに基づいて規定することを特徴とする請求項14ないし18のいずれかに記載の画像処理方法。
  20. 前記第三の色再現範囲は、出力デバイスが持つ前記第二の色再現範囲の大きさに応じた大きさで規定することを特徴とする請求項14ないし19のいずれかに記載の画像処理方法。
  21. 前記第一と第二の色再現範囲は、色変換に適した形状に変形されていることを特徴とする請求項14ないし20のいずれかに記載の画像処理方法。
  22. 前記前記第四の色再現範囲は、圧縮先の点と前記第一の色再現範囲における圧縮対象の点を結ぶ直線と前記第二の色再現範囲の最外殻が交わる交点を求め、前記圧縮先の点と前記交点までの距離に基づいた割合に基づいて規定することを特徴とする請求項14ないし21のいずれかに記載の画像処理方法。
  23. 前記割合は色相ごとに可変であることを特徴とする請求項22に記載の画像処理方法。
  24. 前記前記第四の色再現範囲は、一部もしくは全体が前記第二の色再現範囲に相似な形状であることを特徴とする請求項14ないし23のいずれかに記載の画像処理方法。
  25. 前記第一の色再現範囲は、デバイスに非依存な色空間であり、前記第二の色再現範囲は、出力デバイスの色再現範囲であることを特徴とする請求項14ないし24のいずれかに記載の画像処理方法。
  26. 処理の種類の設定を行うための処理種類設定工程をさらに有し、前記判断工程は、前記処理種類設定工程の設定結果に関連して判断を行うことを特徴とする請求項14ないし25のいずれかに記載の画像処理方法。
  27. コンピュータが読取ることにより、該コンピュータを、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置として機能させるプログラムであって、前記機能は、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲を規定する第一の色再現規定手段と、
    前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲を規定する第二の色再現規定手段と、
    前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、圧縮関係に基づき前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮手段と、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、
    該判断手段が判断したデータ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲、前記第四の色再現範囲および前記圧縮関係の少なくとも1つを変更する変更手段と、
    有したことを特徴とするプログラム。
  28. コンピュータが読取ることにより、該コンピュータを、ルックアップテーブルを用いて、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置として機能させるプログラムであって、前記機能は、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲が規定され、また、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲が規定されており、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮関係を有したルックアップテーブルであって、前記データ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲、前記第四の色再現範囲および前記圧縮関係の少なくとも1つが異なる複数のルックアップテーブルと、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、
    該判別手段が判別したデータ源の種類に対応したルックアップテーブルを選択し設定する設定手段と、
    該設定手段によって設定されたルックアップテーブルを用いて、前記第一の色再現範囲において入力データが示す色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する変換手段と、
    有したことを特徴とするプログラム。
  29. コンピュータが読取ることにより、該コンピュータを、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置として機能させるプログラムであって、前記機能は、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲を規定する第一の色再現規定手段と、
    前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲を規定する第二の色再現規定手段と、
    前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、圧縮関係に基づき前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮手段と、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、
    該判断手段が判断したデータ源の種類に応じて、前記第三の色再現範囲を変更する変更手段と、
    有したことを特徴とするプログラム。
  30. コンピュータが読取ることにより、該コンピュータを、ルックアップテーブルを用いて、第一の色再現範囲において入力データが示す色を第二の色再現範囲の色に色変換する処理を行う画像処理装置として機能させるプログラムであって、前記機能は、
    前記第一の色再現範囲内において、入力されると想定される色の第三の色再現範囲が規定され、また、前記第二の色再現範囲内において、前記第三の色再現範囲の色を圧縮する先となる色再現範囲であって、前記第二の色再現範囲より小さい第四の色再現範囲が規定されており、前記第一の色再現範囲の色を前記第二の色再現範囲に色変換する際に、前記第三の色再現範囲の色を前記第四の色再現範囲の色に圧縮する圧縮関係を有したルックアップテーブルであって、前記データ源の種類に応じて前記第三の色再現範囲が異なる複数のルックアップテーブルと、
    前記入力データのデータ源の種類を判断する判断手段と、
    該判別手段が判別したデータ源の種類に対応したルックアップテーブルを選択し設定する設定手段と、
    該設定手段によって設定されたルックアップテーブルを用いて、前記第一の色再現範囲において入力データが示す色を前記第二の色再現範囲の色に色変換する変換手段と、
    有したことを特徴とするプログラム。
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