JP2007321528A - 除雪機 - Google Patents

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Abstract

【課題】除雪して集めた雪を遠くの特定位置に確実に飛ばして特定の場所に集める。集めた雪の後処理を簡単にする。
【解決手段】除雪機は、車輪又は無限軌道3Aからなる走行輪3と、この走行輪3を設けているボディー2に搭載されて走行輪3を駆動する駆動機構41と、前記ボディー2の前部に設けている雪取込部4と、この雪取込部4から取り込まれた雪を比重が0.5〜0.9のブロックBに圧縮する圧縮機42と、圧縮されたブロックBを所定の位置に投げ飛ばす投擲機43とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、積もった雪を除去する除雪機に関し、特に屋根の雪降ろしに最適な除雪機に関する。
現在、積雪処理用の除雪機は以下の2種が主流である。
(1)ロータリー除雪機
手押し方式の小型タイプから乗用型まで広範囲のサイズがあるが、基本的には積雪をロータリー刃で粉砕しながら掻き上げ、排出口から離れた場所へ投げ飛ばす機能を有した装置である。
踏み固められた雪も粉砕と吹き飛ばしにより比重は下がり、吹き溜まりでは雪の山となるため、この山の処理も必要となる。また、この除雪機は、雪を粉末状に吹き飛ばすことから、遠くには飛ばすことができず、また風などの影響で飛ばされる位置が変動するので、特定の場所に集めるのが難しい。
(2)ドーザー式除雪機
いわゆるブルドーザーで大型のものが多い。除雪した雪を目的の場所に運べるということがロータリー式と大きな違いであり、トラックへの積み込み等も可能である。ただ、この除雪機は、操作に特殊な作業者を必要とする。またこれらの装置は積雪を別の場所に移動するためにトラックなどを使用する必要があり、トラックへの積み込みに手間がかかり、さらにトラックからの排出にも手間がかかる。
除雪作業で特に困難で危険な作業は、建物の屋根の雪降ろしである。雪が積もった屋根は、傾斜して滑りやすいことから、屋根の雪降ろしは極めて危険な作業で、落下事故が絶えないのが実状である。また、屋根に積もった多量の雪をスコップなどで除去する作業は極めて重労働であり、また多労働でもあることから、疲労に起因する疾病も多く、特定の作業者しかできないのが実状である。
以上の欠点は、屋根の雪を自動的に雪降ろしする装置で解消できる。この装置は、以下の特許文献1と2に記載される。
特開昭64−39478号公報 実開昭61−146317号公報
特許文献1に記載される自動の雪降ろし装置は、屋根の両側にレールを固定し、各々のレールを走行するようにトロリーを設け、一対のトロリーをスクレーパーで連結している。この雪降ろし装置は、トロリーを屋根に沿って降下する方向に移動させて、屋根の雪降ろしをする。
また、特許文献2に記載される自動の雪降ろし装置は、屋根の両側に無端のチェーンを設け、一対のチェーンにスクレーパーを固定している。この雪掻き機は、チェーンを駆動してスクレーパーを屋根に沿って移動させて、屋根から雪降ろしする。また、屋根に上下に移動する無端のベルトを設け、このベルトを駆動して屋根から雪降ろしする装置も開発されている。
しかしながら、これら従来の自動の雪降ろし機は、あらかじめ建物を構築するときに、屋根に固定する必要があり、また、構造が複雑であって建物の屋根に設置するために高額な費用を必要とすることから、現実には普及していなのが実状である。
本発明者は、このような欠点を解決することを目的に、屋根の上を自走して雪降ろしする雪降ロボットを開発した。この雪降ロボットは、屋根上の全体を自走し、屋根の雪を吹き飛ばして屋根から雪降ろしする。ただ、この装置は、自走して吹き飛ばす雪を特定の場所に正確に集めることができない。また、大きな建物にあっては、屋根の外部の特定の場所に雪を吹き飛ばしできない欠点がある。
本発明は、さらにこのような欠点を解消することを目的に開発されたもので、本発明の大切な目的は、自走して除雪した雪を、特定の場所に集めることができる除雪機を提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、自走して集めた雪を遠くの特定位置に確実に飛ばして特定の場所に集めることができる除雪機を提供することにある。
さらにまた、本発明の大切な目的は、集めた雪の後処理を簡単にでき、またこの雪の冷熱エネルギーを有効に利用できる除雪機を提供することにある。
本発明の除雪機は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
除雪機は、車輪又は無限軌道3Aからなる走行輪3と、この走行輪3を設けているボディー2に搭載されて走行輪3を駆動する駆動機構41と、前記ボディー2の前部に設けている雪取込部4と、この雪取込部4から取り込まれた雪を比重が0.5〜0.9のブロックBに圧縮する圧縮機42と、圧縮されたブロックBを所定の位置に投げ飛ばす投擲機43とを備える。
本発明の除雪機は、駆動機構41が車輪又は無限軌道3を駆動する走行モータ15と、この走行モータ15に電力を供給する充電式のバッテリ5とを備えることができる。
本発明の除雪機は、圧縮機42が雪をボール状のブロックBに圧縮することができる。本発明の除雪機は、圧縮されるボールの直径を200mm以下とすることができる。本発明の除雪機は、圧縮されるボールの重量を150g以下とすることができる。
本発明の除雪機は、投擲機43が、ブロックBを投げ飛ばす投擲位置をコントロールする投擲制御部24を有することができる。
本発明の除雪機は、建物70の屋根71を自走して屋根71から雪降ろしする雪降ロボットとすることができる。
本発明の除雪機は、除雪した雪を、特定の場所に集めることができる。とくに、集めた雪を遠くの特定位置に確実に飛ばして集めることができる特長がある。それは本発明の除雪機が、雪取込部で取り込んだ雪を圧縮機で圧縮すると共に、圧縮されたブロックを投擲機で所定の位置に投げ飛ばすからである。このように、圧縮された雪のブロックは、風の影響を受けることなく遠くまで飛ばすことができる。また、圧縮してブロックとすることにより、投擲機で投げ飛ばすときの精度を高くできるので、遠くであっても正確に飛ばして集めることができる。
さらに、本発明の除雪機は、集めた雪の後処理を簡単にできる特長がある。それは、積雪の状態では比重が小さく非常にかさばる雪を、圧縮することで比重を大きくして、いいかえると重量に対する体積を小さくできると共に、このブロックを所定の位置に集めることができるからである。
さらに、ブロック状に圧縮された雪は、後処理が容易であることに加えて、雪の冷熱エネルギーを有効に利用できる特長もある。それは、ブロック状に圧縮した雪を、そのまま貯雪用のブロックとして利用できるからである。とくに、屋根に積もった雪は不純物の混入も少ないので、貯雪用としては最適である。
さらに、本発明の請求項6の除雪機は、投擲機がブロックの投擲位置をコントロールする投擲制御部を備え、この投擲制御部で投擲位置をコントロールして投げ飛ばすので、遠くの特定位置であっても、ブロックに圧縮した雪をより正確に飛ばして集めることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための除雪機を例示するものであって、本発明は除雪機を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1ないし図11に示す除雪機1は、建物70の屋根71を自走して雪降ろしする雪降ロボットである。図2ないし図4の除雪機1は、ボディー2の両側に設けた走行輪3と、ボディー2に搭載されて走行輪を駆動する駆動機構41と、ボディー2の前部に設けている雪取込部4と、この雪取込部4から取り込まれた雪をブロックBに圧縮する圧縮機42と、圧縮されたブロックBを所定の位置に投げ飛ばす投擲機43とを備える。さらに、図に示す除雪機1は、除雪機1の位置を検出する位置センサ6と、GPS衛星の電波を受信し、またリモコン10と双方向に通信するアンテナ7と、四隅に近接センサ8を備えている。
走行輪3は、車輪または走行ベルトである。図に示す除雪機1は、走行ベルトである走行輪3として無限軌道3Aを備えている。無限軌道3Aは、前後をスプロケット11にかけて、下側を移動する無限軌道3Aの内側にはプーリー12を設けて、下方に押し出している。ただ、本発明の除雪機は、走行輪を無限軌道に特定しない。図示しないが、走行輪は、車輪とすることもできる。
駆動機構41は、走行輪3を駆動する走行モータ15と、この走行モータ15に電力を供給する充電式のバッテリ5とを備える。走行モータ15は、スプロケット11を回転させて無限軌道3Aを駆動し、除雪機1を前進させ、また後退させ、あるいは方向転換する。バッテリ5は、ボディー2の上に配設しており、充電器で充電される。この駆動機構41は、バッテリ5の電力で走行モータ15を回転させて走行輪3を駆動する。ただ、駆動機構は、必ずしもモータとバッテリとする必要はなく、エンジンとすることもできる。
雪取込部4は、除雪機1が走行して前方の開口部13から雪を取り込み、これを圧縮機42でブロックBに圧縮し、ブロック状の雪を吹き飛ばして屋根71の外の決められた位置に集める。バッテリ5は、無限軌道3Aを駆動する走行モータ15と雪取込部4を駆動し、さらに搭載している電子機器に電力を供給する。位置センサ6は移動している除雪機1の位置を検出する。
この除雪機1は、図3、図6、図8に示すように、自走して屋根71から雪降ろしする位置を検出する位置センサ6と、この位置センサ6の信号で操舵部16をコントロールする制御回路17と、操舵部16でコントロールされる走行モータ15と備えている。走行モータ15は、充電できるバッテリ5から電力が供給されて、スプロケット11を駆動する。さらに、図の除雪機1は屋根71から雪降ろしする雪をブロック状に圧縮して投げ飛ばす投擲機43を備える。この除雪機1は、位置センサ6で屋根71の雪降ろし位置を検出しながら屋根71を自走して屋根71から雪降ろしする。
図3の除雪機1の位置センサ6は、GPS衛星を受信して自走位置を検出するGPS受信回路18を備えている。GPS受信回路18は、3個以上のGPS衛星の電波を受信して、除雪機1の位置を緯度と経度として演算する。除雪機1が自走して雪降ろしする屋根71の位置は、緯度と経度として入力されている。GPS衛星の電波を受信して除雪機1の位置を演算するとき、位置の誤差が発生する。この誤差を補正するために、図3の位置センサ6は、建物70に対して特定の位置に固定しているGPS固定局19を設けている。GPS固定局19は、配置される位置が特定されているので、複数のGPS衛星を受信して演算する位置と、固定している位置とで補正値を演算する。演算した補正値を除雪機1に補正電波として送信する。除雪機1は、補正電波を受信するサブ受信回路20を備えている。サブ受信回路20は、補正電波を受信して、GPS衛星から演算される位置を補正値で補正する。この方式は、除雪機1が極めて高い精度で位置を検出できる。
除雪機1は、雪降ろしの屋根71の位置を、図5に示すように、四隅の緯度と経度(x、y)の位置情報として、制御回路17のメモリ(図示せず)に記憶している。メモリに記憶される位置情報は、制御回路17に接続している入力部21であるキーボードから入力される。
さらに図の除雪機1は、傾斜センサ22も備えている。傾斜センサ22は、傾斜する屋根71を移動する除雪機1の方向を検出する。たとえば、傾斜センサ22が除雪機1の姿勢を前下りの姿勢と判定して前進するとき、除雪機1は屋根71の棟72から軒先73に向かって降下するように移動する。
制御回路17は、操舵部16を制御して、除雪機1を屋根71の特定の位置に移動させる。除雪機1は、図5の鎖線で示すように、屋根71の上をジグザグ状に移動して、屋根71の全面から雪降ろしする。制御回路17は、除雪機1が屋根71の全面をジグザグ状に移動するように、操舵部16を制御する。移動する除雪機1の位置は、位置センサ6で検出される。したがって、制御回路17は位置センサ6からの信号で除雪機1の位置を検出しながら、決められた位置をジグザグ状に移動して屋根全体の雪降ろしをする。
操舵部16は、両側の無限軌道3Aを駆動する走行モータ15を制御して、除雪機1を前進させ、また後退させ、あるいは方向転換する。除雪機1は両側に無限軌道3Aを設けている。無限軌道3Aは、前後のスプロケット11にかけられ、スプロケット11で駆動される。両側のスプロケット11は別々のモータで駆動される。操舵部16は、この走行モータ15を制御して、除雪機1の移動をコントロールする。操舵部16は、両側の走行モータ15を一緒に正転して除雪機1を前進させ、一緒に逆転して後退させる。また、両側の走行モータ15の回転方向や回転速度をコントロールして、除雪機1の移動方向を変更する。操舵部16は、制御回路17にコントロールされて、除雪機1を屋根71の決められた位置に移動させる。
さらに、図の除雪機1は、屋根71の雪をブロックBに圧縮して投げ飛ばす投擲機43を前部に設けている。投擲機43の概略断面図を図4に示す。この投擲機43は、除雪機1の前に設けられて、除雪機1が前進して雪を掻き集める掻き集め機44と、この掻き集め機44で底部に集められた雪を上昇させる上昇コンベア45と、この上昇コンベア45で上昇される雪をボール状のブロックBに圧縮して成形する圧縮機42と、この圧縮機42でボール状に成形されたブロックBを加速するブロアー46と、ブロアー46で加速されるブロックBを所定の位置に吹き飛ばす排出ダクト14とを備える。
掻き集め機44は、ボディー2の前部に水平で横向きに設けられた回転軸44Aにスパイラル状の掻き集め羽44Bを固定したもので、回転軸44Aをモータ(図示せず)で回転して、除雪機1が前進しながら雪を掻き集める。ただ、掻き集め機は、モータに代わってエンジンで駆動することもできる。
上昇コンベア45はスクリュウコンベアで、掻き集め機44の排出側に下端を連結している。この上昇コンベア45は、掻き集め機44から排出される雪を上昇させて、圧縮機42に供給する。上昇コンベア45は上端の通路47を水平方向に向けて、上昇される雪を圧縮機42に供給する。
圧縮機42は、一対の金型48と、金型48を開閉する開閉シリンダー49と、金型48の成形室50の入り口側と排出側に設けている入口ゲート51及び排出ゲート52と、入口ゲート51と排出ゲート52を開閉するゲートシリンダー53、54とを備える。金型48は、固定金型48Aと可動金型48Bからなり、可動金型48Bを開閉シリンダー49に連結している。固定金型48Aと可動金型48Bは、対向する面を半球形として、型締めした状態で成形室50を球形のボール状とする。可動金型49Bは開閉シリンダー49に連結される。排出ゲート52を閉じて、開閉シリンダー49が成形室50を開く状態で、入口ゲート51を開いて、成形室50に雪が供給される。その後、入口ゲート51を閉じ、開閉シリンダー49で金型48を閉じて成形室50の雪を圧縮する。成形室50の雪は、球形の成形室50でボール状に圧縮して成形される。その後、入口ゲート51を閉じた状態で、排出ゲート52を開いて可動金型48Bを開くと、成形室50からボール状の雪のブロックBが落下して排出される。圧縮機42は、金型48で成形される雪のブロックBの比重を、0.5〜0.9とする。圧縮機42でボール状に圧縮される雪のブロックBは、好ましくは、直径を200mm以下とし、重量を150g以下とする。圧縮機42から排出される圧縮されたボール状の雪のブロックBは、ブロアー44で吹き飛ばされて排出ダクト14から外部に吹き飛ばされる。圧縮機42は以上の動作を繰り返して、雪をボール状に圧縮してブロックBに成形する。
ブロアー46は、排出ダクト14に空気を噴射し、この空気の流れで雪のブロックBを排出ダクト14から吹き飛ばす。ブロアー46は、排出ダクト14に吹き込む空気の流速をコントロールして、雪のブロックBを吹き飛ばす速度を調整できる。ブロアー46は、モータ55で回転される羽根の回転速度を投擲制御部24でコントロールして、噴射する空気の流速をコントロールできる。このブロアー46は、雪のブロックBを遠くに吹き飛ばすときに、羽根の回転数を速くして、排出ダクト14に噴射する空気の流速を速くする。反対に、雪のブロックBを近くに吹き飛ばすときは、羽根の回転数を低くして、空気の流速を遅くする。
排出ダクト14は、上端の排出部23を垂直姿勢から水平方向に湾曲して、所定の角度の方向に雪を吹き飛ばす。この排出ダクト14は、投擲制御部24で雪のブロックBを吹き飛ばす方向と角度が制御される。排出ダクト14は、方向制御モータ25で垂直軸を中心として回転されて、雪のブロックBを吹き飛ばす方向が決定される。また、排出ダクト14は、角度制御モータ26で上端の排出部23が垂直面内で回動されて、雪のブロックBを吹き飛ばす角度が決定される。投擲制御部24は、除雪機1の位置から方向制御モータ25と角度制御モータ26をコントロールして、排出ダクト14が雪を吹き飛ばす方向と角度を制御し、雪を屋根71の外部の特定の部位に吹き飛ばす。この除雪機1は、屋根71から雪降ろしされた雪を特定された場所に集めることができる。図に示す除雪機1は、屋外に送信機60を配置しており、この位置に雪を吹き飛ばして集めるようにしている。除雪機1は、送信機60から発信される位置情報を送受信機29で受信し、この位置情報に基づいて制御回路17が投擲制御部24を制御して、排出ダクト14から雪を送信機60の位置に吹き飛ばす。さらに、ブロックBを吹き飛ばして特定の位置に集める構造は、トラック等の運搬車両の荷台にブロックを集めることにより、後処理の作業を簡単にできる。
図6と図7の除雪機1は、位置センサ6が屋根71の棟72に沿って固定している上限ライン74と、軒先73に沿って固定している下限ライン75と、屋根71の両側縁に沿って固定している側ライン76と、除雪機1に設けられてこれらのラインを検出するラインセンサ27とからなる。上限ライン74と下限ライン75と側ライン76は、周波数が異なる交流電流を流して、ラインの周囲に交流磁界を放射している。上限ライン74と下限ライン75と側ライン76は、ループに巻かれたコイルで、屋根71の上又は下に固定される。また、交流電源(図示せず)に接続されて、交流磁界を放射する。除雪機1に設けているラインセンサ27は、各々のラインから誘導される交流を検出して、除雪機1がライン位置に移動したことを検出する。また、ラインセンサ27は、検出する交流の周波数で、上限ライン74と下限ライン75と側ライン76を判別する。
位置センサは、上限ラインと下限ラインと側ラインを永久磁石として、位置センサを磁気センサとすることもできる。この位置センサは、傾斜センサで除雪機の姿勢を検出して、除雪機の移動方向を、上向きか下向きかを判別する。除雪機の移動方向が判別されると、磁気センサが磁気を検出して、上限ラインと下限ラインとを判別できる。また、移動方向から側ラインも判別できる。
この除雪機1は、傾斜センサ22で除雪機1の姿勢を判定しながら、屋根71の上下に向かって移動させる。除雪機1が屋根71の上限まで移動すると、ラインセンサ27が上限ライン74の交流磁界を検出する。除雪機1は、この位置まで移動したことを検出すると、操舵部16が走行モータ15を制御して、図7の鎖線で示すようにUターンさせて、上下の方向を転換すると共に、横に移動する。この姿勢で除雪機1は屋根71に沿って降下し、除雪機1が屋根71の軒先73近くまで移動すると、ラインセンサ27が下限ライン75の交流磁界を検出する。除雪機1は、この位置まで移動したことを検出すると、操舵部16が走行モータ15を制御して、図7に示すように屋根71から落下しないように、軒先73で除雪機1をUターンさせて、上下の方向を転換して横に移動する。この動作を繰り返して、除雪機1は、屋根71の上をジグザグ状に移動する。除雪機1が屋根71の側縁まで移動すると、ラインセンサ27が側ライン76の交流磁界を検出する。除雪機1は、屋根全体を移動して雪降ろしを終了したことを検出して、待機位置に移動する。
除雪機1が屋根71をジグザグ状に移動するとき、投擲機43は、投擲制御部24でブロアー46の回転数と排出ダクト14の方向をコントロールして、ブロック状の雪を特定の場所に吹き飛ばして集める。投擲制御部24は、除雪機1の位置からブロアー46の回転数を制御し、また排出ダクト14がブロックBを吹き飛ばす水平方向と垂直方向を制御して、雪のブロックBを特定された場所に吹き飛ばす。
図8と図9の除雪機1は、位置センサ6が、屋根71の周囲に固定している周壁78と、この周壁78を検出するストッパセンサ28である。上限ライン74は、屋根71の棟72に沿って突出する棟凸条77である。この屋根71は、両側縁と軒先73に沿って屋根71の上に突出する周壁78を固定している。除雪機1に設けているストッパセンサ28は、棟凸条77や各々の周壁78に接触して、除雪機1が周壁78の位置に移動したことを検出する。
この除雪機1は、傾斜センサ22で除雪機1の姿勢を判定しながら、屋根71の上下に向かって移動する。除雪機1が屋根71の上限まで移動すると、ストッパセンサ28が棟72に接触して、制御回路17は除雪機1が屋根71の棟72まで移動したことを検出する。除雪機1がこの位置まで移動すると、制御回路17は操舵部16で走行モータ15を制御してUターンさせて、上下の方向を転換すると共に、横に移動させる。この姿勢で除雪機1は屋根71に沿って降下し、除雪機1が屋根71の軒先73近くまで移動すると、ストッパセンサ28が軒先73に固定している周壁78に接触する。除雪機1は、この位置まで移動したことを検出すると、操舵部16が走行モータ15を制御して、軒先部で除雪機1をUターンさせて、上下の方向を転換して横に移動する。この動作を繰り返して、除雪機1は、屋根71の上をジグザグ状に移動する。除雪機1が屋根71の側縁まで移動すると、屋根71の側部に固定している周壁78にストッパセンサ28が接触する。除雪機1がこの位置まで移動すると、屋根全体を移動して雪降ろしを終了したと判定して、待機位置に移動する。
さらに、図10と図11の除雪機1は、位置センサ6がテレビカメラ30と、このテレビカメラ30の出力される画像信号を演算する画像処理回路31とを備える。画像処理回路31は、テレビカメラ30から入力される画像信号をして、除雪機1が移動する位置を演算する。
この除雪機1は、傾斜センサ22で除雪機1の姿勢を判定しながら、屋根71の上に向かって移動する。除雪機1が屋根71の上限まで移動すると、画像処理回路31は、テレビカメラ30の映像信号から、除雪機1が屋根71の上まで移動したことを検出する。除雪機1がこの位置まで移動すると、制御回路17は操舵部16で走行モータ15を制御して、図11に示すようにUターンさせて、上下の方向を転換すると共に、横に移動させる。この姿勢で除雪機1は屋根71に沿って降下し、除雪機1が屋根71の軒先73の近くまで移動すると、画像処理回路31がテレビカメラ30の映像信号でこのことを検出する。除雪機1がこの位置まで移動したことを検出すると、操舵部16が走行モータ15を制御して、軒先部で除雪機1をUターンさせて、上下の方向を転換して横に移動する。この動作を繰り返して、除雪機1は、屋根71の上をジグザグ状に移動する。除雪機1が屋根71の側縁まで移動すると、テレビカメラ30からの信号で画像処理回路31がこのことを判別する。除雪機1がこの位置まで移動すると、屋根全体を移動して雪降ろしを終了したと判定して、テレビカメラ30の信号を画像処理しながら待機位置に移動する。
図1の除雪機1は、地面から屋根71にかけられた昇降ハシゴ32で屋根71に昇降する。この昇降ハシゴ32は、中央に除雪機1に連結されるクランプロープ33を設けている。除雪機1は、クランプロープ33を巻き取って昇降ハシゴ32を上昇する。屋根71に上昇した除雪機1は、巻き取ったクランプロープ33の端を昇降ハシゴ32から外して屋根71を自由に走行する。屋根71から降りる時は、外したクランプロープ33の先を昇降ハシゴ32に連結し、クランプロープ33を繰り出して昇降ハシゴ32に沿って降下する。昇降ハシゴ32は、上部を屋根71の勾配に近い緩勾配としている。除雪機1が上昇するときは、緩勾配部分でクランプロープ33を昇降ハシゴ32から外して屋根71に移動し、また、降下するときはこの緩勾配部分でクランプロープ33を昇降ハシゴ32に連結して降下する。
さらに、図の除雪機1は、リモコン10と双方向通信する送受信機29を備えている。送受信機29は、除雪機1が雪降ろしする状況や走行状態を検出して、リモコン10に送信する。とくに、テレビカメラ30を備える除雪機1は、テレビカメラ30の画面を送信する。リモコン10は、送受信機29の電波を受信して、除雪機1が雪降ろしする状況や走行状態を表示部34であるモニタに表示する。また、リモコン10は、除雪機1を操作する操作スイッチ35を備えており、この操作スイッチ35の信号を除雪機1の送受信機29に送信して、除雪機1を遠隔操作できるようにしている。この除雪機1は、建物70の内部で屋根71で雪降ろしする状況を知ることができ、また除雪機1をコントロールすることもできる。
さらに、図3の除雪機1は、屋根71を雪降ろしする運転状態において、作業状態を光または音で示す運転報知器36を有する。この除雪機1は、周囲に除雪機1が運転していることを知らせて、安全に雪降ろしできる。
また、除雪機1は、運転報知器36に音楽を記憶するメモリ37と、このメモリ37に記憶される音楽を増幅するアンプ38と、このアンプ38の出力に接続しているスピーカー39とを設け、記憶する音楽を書き換えできるメモリ37として、メモリ37の音楽をスピーカー39から再生することができる。
さらに、以上の除雪機1は、バッテリ5が放電されて所定の残容量以下となると決められた位置に移動して、バッテリ5を充電する構造としている。バッテリ5を充電する充電器40は、図5に示すように、屋根71の所定の位置に設置している。この充電器40は、コネクタを介してバッテリに接続され、あるいは、電磁誘導によって除雪機1に搭載されるバッテリ5を充電する。この除雪機1は、バッテリ5の残容量が少なくなると、充電器40の位置に移動して、自発的にバッテリ5を充電する。このように、自発的にバッテリ5を充電する除雪機1は、バッテリ5交換して充電する手間を省いて、長時間にわたって極めて便利に使用できる。ただ、バッテリの充電器は、必ずしも屋根の上に配置する必要はない。
以上の除雪機1は、建物70の屋根71を自走して雪降ろしするが、本発明は除雪機を屋根の雪降ろしに特定せず、特定の領域を自走して、除雪した雪をブロックに圧縮成型して特定の位置に投げ飛ばす用途にも使用できる。
本発明の一実施例にかかる除雪機の作業状態を示す斜視図である。 本発明の一実施例にかかる除雪機の斜視図である。 図2に示す除雪機の概略構成図である。 図2に示す除雪機の投擲機を示す概略断面図である。 図3に示す除雪機の作業状態を示す平面図である。 本発明の他の実施例にかかる除雪機の概略構成図である。 図6に示す除雪機の作業状態を示す平面図である。 本発明の他の実施例にかかる除雪機の概略構成図である。 図8に示す除雪機の作業状態を示す側面図である。 本発明の他の実施例にかかる除雪機の概略構成図である。 図10に示す除雪機の作業状態を示す平面図である。
符号の説明
1…除雪機
2…ボディー
3…走行輪 3A…無限軌道
4…雪取込部
5…バッテリ
6…位置センサ
7…アンテナ
8…近接センサ
10…リモコン
11…スプロケット
12…プーリー
13…開口部
14…排出ダクト
15…走行モータ
16…操舵部
17…制御回路
18…GPS受信回路
19…GPS固定局
20…サブ受信回路
21…入力部
22…傾斜センサ
23…排出部
24…投擲制御部
25…方向制御モータ
26…角度制御モータ
27…ラインセンサ
28…ストッパセンサ
29…送受信機
30…テレビカメラ
31…画像処理回路
32…昇降ハシゴ
33…クランプロープ
34…表示部
35…操作スイッチ
36…運転報知器
37…メモリ
38…アンプ
39…スピーカー
40…充電器
41…駆動機構
42…圧縮機
43…投擲機
44…掻き集め機 44A…回転軸
44B…掻き集め羽
45…上昇コンベア
46…ブロアー
47…通路
48…金型 48A…固定金型
48B…可動金型
49…開閉シリンダー
50…成形室
51…入口ゲート
52…排出ゲート
53…ゲートシリンダー
54…ゲートシリンダー
55…モータ
60…送信機
70…建物
71…屋根
72…棟
73…軒先
74…上限ライン
75…下限ライン
76…側ライン
77…棟凸条
78…周壁
B…ブロック

Claims (7)

  1. 車輪又は無限軌道(3A)からなる走行輪(3)と、この走行輪(3)を設けているボディー(2)に搭載されて走行輪(3)を駆動する駆動機構(41)と、前記ボディー(2)の前部に設けている雪取込部(4)と、この雪取込部(4)から取り込まれた雪を比重が0.5〜0.9のブロック(B)に圧縮する圧縮機(42)と、圧縮されたブロック(B)を所定の位置に投げ飛ばす投擲機(43)とを備える除雪機。
  2. 駆動機構(41)が車輪又は無限軌道(3A)を駆動する走行モータ(15)と、この走行モータ(15)に電力を供給する充電式のバッテリ(5)とを備える請求項1に記載される除雪機。
  3. 圧縮機(42)が雪をボール状のブロック(B)に圧縮する請求項1に記載される除雪機。
  4. 圧縮されるボール状のブロック(B)の直径が200mm以下である請求項3に記載される除雪機。
  5. 圧縮されるボール状のブロック(B)の重量が150g以下である請求項3に記載される除雪機。
  6. 投擲機(43)が、ブロック(B)を投げ飛ばす投擲位置をコントロールする投擲制御部(24)を有する請求項1に記載される除雪機。
  7. 建物(70)の屋根(71)を自走して屋根(71)から雪降ろしする雪降ロボットである請求項1に記載される除雪機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013189839A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Masaya Kobayashi 雪下ろしロボット
JP2014173344A (ja) * 2013-03-09 2014-09-22 Hiroisa Koizumi 携帯電話操作各種自動雪掻き機及び防水コードヒーター入り絨毯
JP2015068026A (ja) * 2013-09-28 2015-04-13 株式会社東原工業所 屋根の雪下ろし装置

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