JP2007318987A - 磁気センサを有するモータおよびポンプ、および、ステータの製造方法、並びに、モータおよびポンプの製造方法 - Google Patents

磁気センサを有するモータおよびポンプ、および、ステータの製造方法、並びに、モータおよびポンプの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ホール素子の磁極検出を精度良く行い、且つ信頼性の高いブラシレスモータおよびこのブラシレスモータを搭載したポンプおよびこれらの製造方法を提供すること
【解決手段】ステータ60のインシュレータ62の円環リング62a2には、ホール素子ホルダ62a3が一体的に成形されている。そしてこのホール素子ホルダ62a3にホール素子71を収容した後に、回路基板70を下側ケース10に固定することで、ホール素子71を回路基板70に対して接続する。この構成により、回路基板70の位置をホール素子71の端子に応力が加わらないように周方向および径方向に調節することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、位置検出手段である磁気センサを使用したモータ、および液体を循環させるポンプに関する。特に、ハイブリッドエンジンを搭載した車両に搭載され、水を循環させるポンプに関する。そして、磁気センサを有する回路基板とステータとの取り付け方法、およびこの取り付け方法を使用したモータの製造方法、および、ポンプの製造方法に関する。
近年、車両の燃費効率の向上の対策として駆動部に電動式モータとエンジンとを併用して搭載するハイブリッドエンジンの採用が進んでいる。それに伴い車両の駆動部への電子機器の搭載が進んでいる。特にハイブリッドエンジンでは、バッテリの出力が重要となる。しかしながら、バッテリの出力は、バッテリの周囲の環境温度によって異なってしまう。そのためにバッテリの周囲の環境温度を一定に保つために、ポンプによってバッテリの周囲に水を循環させることによってバッテリの冷却や加熱を行い、バッテリの温度を一定に保つようにしている。
図13に従来のポンプの構造を示す。図13は、従来のポンプを示した、軸方向に切った模式断面図である。
図13を参照して、ポンプ1は、ポンプ室2および電気制御部3を区切る有底円筒形状の隔壁4と、電気制御部3を収容する下側ケース5と、吸入口および吐出口を有し、下側ケース5と隔壁4とに取り付けられる上側ケース6と、隔壁4の内周側に配置されるロータマグネット7aを有するインペラ7と、隔壁4の外周面に配置されるステータ8と、ステータ8と電気的に接続され、隔壁4の底部4aに軸方向に対向して配置される回路基板9と、から構成される。また回路基板9の上面には、ロータマグネット7aの端面と対向するようにホール素子9aが実装されている。
特開平09−317684号公報
しかしながら、ポンプ1におけるホール素子9aは、ステータ8に対する位置調節手段がないために、ポンプ1の組み立ての際に作業者が目視によってステータ8の周方向に対してホール素子9aの位置を決定しなければならなかった。したがって、ステータ8の周方向に対するホール素子9aの位置は、作業者によって異なってしまう。その結果、ポンプ1の製品毎の特性にばらつきを生じてしまう可能性があった。
また、ロータマグネット7aとホール素子9aとの間には、隔壁4の底部4aが配置される。この隔壁4の文だけロータマグネット7aとホール素子9aとの間の距離を大きくとならなければならない。そのために隔壁4の底部4aの厚さを薄くする必要がある。しかしながら、この隔壁4における底部4aは、インペラ7の回転に伴う水圧が大きく加わる場所である。そのために底部4aの厚さを薄くしてしまうと、底部4aの強度が低下してしまい、底部4aが水圧によって変形や割れを生じてしまう可能性がある。その結果、隔壁4からポンプ室2の水が漏洩してしまい、回路基板9を短絡させてしまう可能性がある。
また、逆に水の漏洩を防ぐために底部4aの厚さを厚くした場合、ロータマグネット7aとホール素子8aとの間の距離が大きくなってしまい、ロータマグネット7aの磁極をホール素子9aにて検出する精度が低下してしまう問題が発生する。その結果、インペラ7の回転制御を精度良く行うことができない問題が発生する可能性がある。
さらに、ホール素子9aは、回路基板9に半田付けのみにて接続されているので、ポンプ1の駆動による振動が回路基板9に伝達されて、ホール素子9aが外れてしまう可能性がある。このホール素子9aが外れる可能性に対する対策が施されていないために、信頼性の高いポンプではない。
本発明は、上記のような問題に鑑み、なされたものであり、その目的とするところは、ホール素子の磁極検出を精度良く行い、且つ信頼性の高いブラシレスモータおよびこのブラシレスモータを搭載したポンプを提供することである。
本発明の請求項1によれば、モータであって、回転中心軸と同軸の中心を有し、環状のコアバック部と該コアバック部から周方向に離間して前記回転中心軸に向かい径方向に複数延びるティース部とから構成されるステータコアと、前記ステータコアの少なくとも前記ティース部を覆い、電気的絶縁をする、前記ティース部の内周側に周方向に連結する円環リングを有する、インシュレータと、前記ティース部において前記インシュレータを介して導線を複数巻回されることによって形成されるコイルと、を有するステータと、前記インシュレータと軸方向に対向して配置され、磁気センサが実装された回路基板と、を備え、前記インシュレータの前記円環リングには、前記磁気センサの少なくとも一部が収容されるセンサホルダが設けられることを特徴とする。
本発明の請求項1に従えば、インシュレータの円環リングにセンサホルダが設けられることによって、磁気センサの位置を容易に決定することができる。さらに、磁気センサが他の部材と接触することを防ぐことができる。したがって、信頼性の高いモータを提供することができる。
本発明の請求項2によれば、請求項1に係り、前記センサホルダは、前記円環リングの内周面を径方向外側に向かい凹む凹形状であることを特徴とする。
本発明の請求項3によれば、請求項2に係り、前記センサホルダは、径方向内側に向かい周方向の幅が狭くなる縮幅部を有することを特徴とする。
本発明の請求項2および請求項3に従えば、センサホルダが円環リングの内周面を径方向外側に凹ました形状であり、且つ、径方向内側に向かい縮幅部が形成されることによって、磁気センサを径方向内側に移動させることを規制することができる。また磁気センサをセンサホルダに挿入しやすくすることができる。
本発明の請求項4によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに係り、前記センサホルダの前記中心軸から最も径方向に離れた内周面である奥面は、径方向に対して垂直な方向に延びる平面形状であることを特徴とする。
本発明の請求項5によれば、請求項4に係り、前記センサホルダの前記奥面には、径方向外側に向かい延びる突起が形成され、前記突起と前記磁気センサとは接触することを特徴とする。
本発明の請求項4および請求項5に従えば、磁気センサを突起によって容易に望んだ径方向の位置に保持することができる。したがって、磁気センサの位置精度を向上させることができる。
本発明の請求項6によれば、請求項5に係り、前記センサホルダには、前記磁気センサの軸方向の端面と対向する底面が形成され、前記底面のうち、前記突起の周囲には、下側に凹む凹部が形成されることを特徴とする。
本発明の請求項6に従えば、一般に突起と底面とのつなぎ部分に曲面形状ができるが、凹部を設けることによって、この曲面形状を底面と同等もしくは底面より下側に配置させることによって磁気センサをセンサホルダに精度良く配置させることができる。
本発明の請求項7によれば、請求項1乃至請求項6のいずれかに係り、前記磁気センサは、ホール素子であり、該ホール素子は、前記回路基板と接続する複数の脚部を有し、前記脚部には、該脚部を通す複数の貫通孔を有するガイド部材取り付けられることを特徴とする。
本発明の請求項7に従えば、ガイド部材をホール素子の脚部に取り付けることによって脚部の移動を規制することができるので断線を防ぐことができる。したがって、信頼性の高いモータを提供することができる。
本発明の請求項8によれば、請求項7に係り、前記ガイド部材は、前記回路基板に取り付けられ、前記ガイド部材の前記複数の貫通孔は、それぞれ前記回路基板から離れるに従い拡径する傾斜面を有することを特徴とする。
本発明の請求項8に従えば、貫通孔に傾斜面を設けることによって、ホール素子の脚部を貫通孔に挿入させるのに、傾斜面によって挿入する側の貫通孔の径が大きくなるので、脚部を挿入し易くすることができる。
本発明の請求項9によれば、請求項7および請求項8のいずれかに係り、前記ガイド部材における前記貫通孔より上側には、少なくとも前記ホール素子の前記複数の脚部の両側を覆う周壁が形成されることを特徴とする。
本発明の請求項9に従えば、周壁によって、脚部の移動を規制することができ、脚部が断線することを防ぐことができる。
本発明の請求項10によれば、ポンプであって、回転中心軸に沿って回転するロータマグネットと、該ロータマグネットと一体的に回転するインペラと、を有するロータと、前記回転中心軸と同軸の中心を有し、環状のコアバック部と該コアバック部から周方向に離間して前記回転中心軸に向かい径方向に複数延びるティース部とから構成されるステータコアと、前記ステータコアの少なくとも前記ティース部を覆い、電気的絶縁をするインシュレータと、前記ティース部において前記インシュレータを介して導線を複数巻回されることによって形成されるコイルと、を有するステータと、前記インシュレータと軸方向に対向して配置され、磁気センサが接続された回路基板と、前記回転部と前記ステータとを隔離し、円筒部および底面部を有する隔壁、を有する下側ケースと、前記下側ケースと組み合わさることによってポンプ室を形成する、吸水口および排水口を有する上側ケースと、
を備え、前記インシュレータには、前記ホール素子の少なくとも一部を収容するセンサホルダが形成されることを特徴とする。
本発明の請求項10に従えば、インシュレータの円環リングにセンサホルダが設けられることによって、磁気センサの位置を容易に決定することができる。さらに、磁気センサが他の部材と接触することを防ぐことができる。したがって、信頼性の高いポンプを提供することができる。またセンサホルダにより、磁気センサの位置を容易且つ正確に位置決めすることができ、効率の良いポンプを提供することができる。
本発明の請求項11によれば、請求項10に係り、前記インシュレータには、前記ティース部の内周側に形成される円環リングを有し、前記センサホルダは、前記円環リングの内周面に形成され、前記センサホルダは、前記隔壁の前記円筒部と径方向に対向することを特徴とする。
本発明の請求項12によれば、請求項10および請求項11のいずれかに係り、前記センサホルダは、前記円環リングを径方向外側に凹む凹形状にて形成され、前記センサホルダの内周開口部は、前記隔壁の外周面によって塞がれることを特徴とする。
本発明の請求項11および請求項12に従えば、センサホルダの内周開口部を隔壁によって塞がれることによって、磁気センサが径方向に移動することを防ぐことができる。また隔壁に磁気センサを近接させることができるので、ロータマグネットにより近づかせることができる。したがって、磁気センサはロータマグネットの磁束をより多く検知することができる。特に隔壁によってステータとロータマグネットとが隔絶される構成においては、磁気センサがロータマグネットに対して隔壁の厚さの分だけ遠くに配置されるので、磁気センサの磁極検出精度が低下してしまう可能性があるので、ポンプ効率を向上させるためには好適である。
本発明の請求項13によれば、請求項10乃至請求項12のいずれかに係り、前記隔壁の前記底部には、軸方向下側に延びる突起が形成され、前記回路基板は、前記隔壁の前記底部と軸方向に対向し、且つ、前記底部より下側に配置され、前記回路基板における前記底部の前記突起と対向する位置には、前記突起の一部を通す突起貫通孔が形成され、前記回路基板は、前記突起貫通孔を塑性変形させることによって固定することを特徴とする。
本発明の請求項14によれば、モータであって、回転中心軸と同軸の中心を有し、環状のコアバック部と該コアバック部から周方向に離間して前記回転中心軸に向かい径方向に複数延びるティース部とから構成されるステータコアと、前記ステータコアの少なくとも前記ティース部を覆い、電気的絶縁をする、インシュレータと、前記ティース部において前記インシュレータを介して導線を複数巻回されることによって形成されるコイルと、を有するステータと、前記インシュレータと軸方向に対向して配置され、磁気センサが接続された回路基板と、を備え、当該モータの相数は、2であり、且つ、前記磁気センサは、1つであり、前記インシュレータには、前記磁気センサの少なくとも一部が収容されるセンサホルダが設けられることを特徴とする。
本発明の請求項15によれば、ステータの製造方法であって、回転中心軸と同軸の中心を有した環状のコアバック部と、該コアバック部に固定され、周方向に離間して前記回転中心軸に向かい延びるティース部とから構成されるステータと、前記ステータコアの少なくとも前記ティース部を覆い、電気的絶縁をする、前記ティース部の内周側に形成された円環リングを有する、軸方向に分割するインシュレータと、前記ティース部に前記インシュレータを介して導線を巻回することによって形成されたコイルと、を備え、前記ティース部の軸方向の両側より、前記インシュレータを取り付けるティース部ユニット作製工程と、前記コイルを形成するコイル形成工程と、前記ティース部と前記コアバック部とを固定する嵌合工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項15に従えば、また、ティース部ユニット作製工程によって、各ティース部をインシュレータによって一体的に保持することができる。したがって、ティース部はコアバック部によって保持されなくてもインシュレータによって保持されるので、各ティース部を周方向の所定位置に良好に配置することができる。この構成により、別途各ティース部を保持するための治具の必要がなくなる。また、インシュレータによってティース部を保持することができ、且つ、この状態において導線を巻回させることができるので、導線を巻回させるためのノズルを径方向外側より入れることができる。したがって、ノズルの動きに自由度ができるので、ティース部に巻回する導線のターン数を多くすることができる。
本発明の請求項16によれば、請求項15に係り、前記コイル形成工程は、前記導線を前記円環リングの周面にガイドさせることによって、複数の前記ティース部を連続的に巻回して、前記複数のコイルを形成することを特徴とする。
本発明の請求項16に従えば、インシュレータは円環リングを有しているので、導線が円環リングの周面によってガイドされることによって、各ティース部に対して導線を切断することなく、連続的にコイルを形成することができる。さらに円環リングの周面に導線をガイドさせることによって、コイル成形時に適切な張力をもって円環リングと導線とは当接する。したがって、円環リングとその周面にガイドされる導線とは大きな弛みがない。したがってこの導線の弛みによって導線が他の部材と接触することを防ぐことができる。
本発明の請求項17によれば、請求項15および請求項16のいずれかに係り、前記ティース部の前記コアバック部と嵌合する嵌合部付近には、径方向と略垂直方向に延びる延長部が形成され、前記インシュレータは前記延長部の内周面を覆うカバー部が形成されることを特徴とする。
本発明の請求項17に従えば、この構成によって、インシュレータのカバー部は、ティース部の延長部にガイドされて、ティース部の延長部に沿って形成される。したがって、コアバック部とティース部との固定の際に、インシュレータのカバー部が固定の邪魔になることを防ぐことができる。したがって、作業者がコア嵌合工程を容易に行うことができるので、ブラシレスモータの生産効率を向上させることができる。またカバー部が形成されることによって、コイルとコアバック部との接触を防ぐことができる。したがって、信頼性の高いステータを提供することができる。
本発明の請求項18によれば、ポンプの製造方法であって、回転中心軸に沿って回転するロータマグネットと、該ロータマグネットと一体的に回転するインペラと、を有するロータと、前記回転中心軸と同軸の中心を有し、環状のコアバック部と該コアバック部から周方向に離間して前記回転中心軸に向かい径方向に複数延びるティース部とから構成されるステータコアと、前記ステータコアの少なくとも前記ティース部を覆い、磁気センサの少なくとも一部が収容されるセンサホルダを有する、電気的絶縁をするインシュレータと、前記ティース部において前記インシュレータを介して導線を複数巻回されることによって形成されるコイルと、を有するステータと、前記インシュレータと軸方向に対向して配置され、前記磁気センサが接続された回路基板と、前記回転部と前記ステータとを隔離し、円筒部および底面部を有する隔壁、を有する下側ケースと、前記下側ケースと組み合わさることによってポンプ室を形成する、吸水口および排水口を有する上側ケースと、を備え、前記下側ケースに前記ステータを配置するステータ配置工程と、前記ステータ配置工程の後に、前記センサホルダに前記磁気センサを収容する磁気センサ収容工程と、前記磁気センサ収容工程の後に、前記磁気センサを前記回路基板に接続する磁気センサ接続工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項19によれば、請求項18に係り、前記隔壁の底部には、前記隔壁の前記底部には、軸方向下側に延びる突起が形成され、前記回路基板は、前記隔壁の前記底部と軸方向に対向し、且つ、前記底部より下側に配置され、前記回路基板における前記底部の前記突起と対向する位置には、前記突起の一部を通す突起貫通孔が形成され、前記磁気センサ収容工程と前記磁気センサ接続工程との間には、前記回路基板を前記突起貫通孔に通す回路基板配置工程をさらに備えることを特徴とする。
本発明の請求項20によれば、請求項19に係り、前記磁気センサは、複数の脚部を有するホール素子であり、前記回路基板における前記ホール素子が取り付けられる位置には、前記複数の脚部に対応した複数の開口穴が形成され、前記回路基板配置工程と前記磁気センサ接続工程との間には、前記ホール素子の前記複数の脚部を前記回路基板の前記複数の開口穴に通す磁気センサ取り付け工程と、前記磁気センサ取り付け工程の後に、前記回路基板を径方向および周方向に調整する回路基板調整工程と、をさらに備えることを特徴とする。
本発明の請求項18乃至請求項20に従えば、磁気センサであるホール素子をセンサホルダに収容後に、回路基板を接続することによって、回路基板を調節することによってホール素子に負荷の掛からない位置に回路基板を調整することができる。したがって、信頼性の高いポンプを提供することができる。
本発明によれば、ホール素子の磁極検出を精度良く行い、且つ信頼性の高いブラシレスモータおよびこのブラシレスモータを搭載したポンプを提供することができる。
<ポンプの全体構造>
本発明に係るポンプの実施例の一形態に関して、図1を参照して説明する。図1は、ポンプ1を軸方向に切った模式断面図である。
図1を参照して、下側ケース10は、回転中心軸J1と同軸に配置される有底円筒形状の隔壁11を有する。また下側ケース10は、隔壁11と径方向に離間して形成され、且つ、隔壁11の中心と同心であるケース円筒部12を有する。そして、ケース円筒部12は、ポンプ1の外径の一部となる。この下側ケース10は、樹脂材料を射出成形することによって成形される。
また隔壁11の底部11aの回転中心軸J1と同心の位置には、軸方向上側に延びるように形成される略円筒形状のシャフト固定部11bが形成される。このシャフト固定部11bの内周面には、シャフト14の外周面が接触して固定される。これにより、シャフト14は、回転中心軸J1と同軸に配置される。
上側ケース20は、下側ケース10の上面に固定される。これにより、上側ケース20および隔壁11によって囲まれた空間がポンプ室30となる。そして上側ケース20は、水がポンプ1の外側からポンプ室30に流入する円筒形状の流入口21および水がポンプ室30からポンプ1の外側へ流出する円筒形状の吐出口(不図示)を有する。
ポンプ室30には、ロータであり、ポンプ室30内の水の循環を行うインペラ40が収容されている。このインペラ40は、フェライト磁石を一体的に成形されたものであり、そして、主に水の循環を行う羽根部41と、主に磁気作用によって回転を行う磁気駆動部42と、から構成される。羽根部41の内周面には、軸方向下側に延びる内周円筒部41aが形成される。そして、この内周円筒部41aの内周面には、シャフト14の外周面と摺動する内周面を有する略円筒形状の軸受部材43が固定される。また、内周円筒部41aと磁気駆動部42との径方向の間には、軸方向に貫通する貫通孔41bが設けられる。この貫通孔41bにより、ポンプ室30内の水の圧力のバランスを略一定に保つことができる。そして、この貫通孔41bは、周方向に等間隔に複数設けられる。
インペラ40の羽根部41は、隔壁11より径方向に延長した形状となる。したがって、上側ケース20には、羽根部41を収容するための拡大収容部22が形成される。羽根部41は、下側ケース10の上面と上側ケース20の拡大収容部22との間に収容される。この拡大収容部22では、インペラ40の回転によって、渦状の水の流れを形成する。
磁気駆動部42は、略円筒形状であり、そして、隔壁11の円筒部11cの内周面と径方向に間隙を介して対向する外周面を有する。さらに磁気駆動部42の円筒部42aの外周面には、周方向にN極、S極、・・・と磁極が着磁されている。
上側ケース20の流入口21には、シャフト14の上部を収容する有底円筒形状のシャフト保持部21aと、シャフト保持部21aと流入口21とを連結する連結部21bとが設けられる。上側ケース20のシャフト保持部21aと下側ケース10のシャフト固定部11aとの軸方向の間には、軸受部材43が配置される。この軸受部材43の上端面とシャフト保持部21aの下端面との挟まれるように上側摺動部材50が配置される。そして、軸受部材43の下端面とシャフト固定部11bの上端面とに挟まれるように下側摺動部材51が配置される。これら上側摺動部材50および下側摺動部材51は摺動性に優れた材料にて成形される。
下側ケース10の隔壁11の外周面およびケース円筒部12の内周面との間には、ステータ60が固定される。またケース円筒部12の軸方向上側には、径方向内側に延びる段部12aが形成される。そして、この段部12aによってステータ60の軸方向の位置が決定される。
また隔壁11の底部11aの回転中心軸J1における下側には、軸方向下側に延びる円筒形状の突起11dが形成される。そしてこの突起11dを通す突起貫通孔72を有する回路基板70が、底部11aと軸方向に対向して軸方向下側に配置される。この回路基板70の上面には、インペラ40の磁気駆動部42の外周面と径方向に対向するように、磁気センサであるホール素子71が固定される。この突起11dには、突起貫通孔72の内径より小さく、突起貫通孔72に挿通される部位と、突起貫通孔72の内径より大きい部位と、を形成する段部11d1が形成される。
外部電源(不図示)より、ステータ60に電流が通流されることにより、ステータ60に磁界が形成される。そして、磁気駆動部42とステータ60との間に磁気回路が形成され、インペラ40には、回転中心軸J1を中心とするトルクが発生する。これにより、インペラ40が回転し、ポンプ室30内に水流が形成される。
<ステータ構造>
次に本発明のステータ60の構造について図2乃至図6を参照して説明する。図2は、ステータ60の上面図を示す。図3は、ステータ60のコイル63を削除した状態の斜視図である。図4は、センサホルダ62a3を示し、a)は、センサホルダ62a3を上側より見た平面図であり、b)は、軸方向に切った模式断面図である。また図5は、ステータ60に下側ケース10の隔壁11を挿入した場合の隔壁11の底部11a側より見た図である。また、図6は、ステータ60の作製工程を示すフロー図である。
図2および図3を参照して、ステータ60は、外周側に円環形状のコアバック部61aおよび周方向に90度の等間隔に配置され、径方向内側に延びる4本のティース部61bを有するステータコア61と、このステータコア61を軸方向の両側より覆う、2つのインシュレータ62と、ティース部61bにおいて、インシュレータ62を介して導電線63aを巻回して形成されるコイル63(本実施例では、4つ)と、から構成される。
ステータコア61は、磁性を有した薄板を軸方向に複数積層して形成される。また、インシュレータ62は、電気的絶縁性を有する樹脂材料を射出成形によって成形される。また、コイル63は、各ティース部61bにそれぞれ巻回されてコイルを形成する、いわゆる、集中巻きである。またコイル63の導電線63aは、絶縁被膜によって覆われた銅線にて形成される。
また本発明のステータ60は、2相にて構成される。ステータ60を2相とすることによって、ロータの回転制御に用いられるために必要な電子部品の数を、3相と比較して減少させることができる。したがって、安価なポンプを提供することができる。
ステータコア61におけるティース部61bの内周側には、周方向両側に延びる周方向延長部61b1が形成される。この周方向延長部61b1の内周面は、磁気駆動部42の外周面と径方向に対向する。また、ティース部61bの外周側には、ティース部61bに対して垂直に延びる延長部61b2と、この延長部61b2から径方向にさらに延びる嵌合突部61b3と、が形成される。
また、コアバック部61aの内周面における延長部61b2と径方向に対向した部位には、延長部61b2と係合する平面の内周面が形成される。そしてこの内周面には、ティース部61bの嵌合突部61b3と嵌合する嵌合凹部61a1が形成される。また、コアバック部61aの内周面において、各平面を連結する部分は曲面にて形成される。
インシュレータ62は、下側インシュレータ62aおよび上側インシュレータ62bの2部材から構成される(図3参照)。そして下側インシュレータ62aおよび上側インシュレータ62bは、それぞれティース部61bの軸方向の上側および下側を覆う。また下側インシュレータ62aは、上側インシュレータ62bと略同形状である。したがって、ここでは、下側インシュレータ62aについて説明する。
下側インシュレータ62aの外周部には、ティース部61bの延長部61b2の内周面と接触し、径方向外側に延びてコアバック部61aの内周面と接触する外側カバー部62a1が形成される。この外側カバー部62a1が延長部61b2の内周面に接触することによって、外側カバー部62a1は、延長部61b2によって径方向内側に変形して周方向に延びる形状となる。したがって、ティース部61bとコアバック部61aとの嵌合の際に外側カバー部62a1が、邪魔することを防ぐことができる。したがって、作業者が、このティース部61bとコアバック部61aとの嵌合作業を容易に行うことができる。その結果、ステータ60の作製における生産性を向上させることができる。
下側インシュレータ62aの内周部には、ティース部61bの内周縁に沿って軸方向上側に略円環形状の円環リング62a2が形成される。この円環リング62a2によって各ティース部61bを覆う部分のインシュレータは連結し、一体の部材となる。このように下側インシュレータ62aをティース部61bごとにそれぞれ成形されるのではなく、すべてのティース部61bを連結した形状に成形することによって、下側インシュレータ62aは、ティース部61のそれぞれに別部材にて成形する場合では、下側インシュレータは4つ必要であるのに対して1つの部材にすることができる。したがって、部品点数の削減を図ることができる。
また円環リング62a2の周方向に隣り合うティース部61baおよび61bbとの周方向延長部61b1の間の位置には、ホール素子71を収容するセンサホルダ62a3が形成される。このセンサホルダ62a3が円環リング62a2に一体的に成形されることによって、下側インシュレータ62aの成形誤差の範囲内によって、センサホルダ62a3の周方向の位置が決定される。したがって、センサホルダ62a3の各ティース部61baおよび61bbに対する周方向の位置を高精度に決定することができる。その結果、センサホルダ62a3に収容されるホール素子71のティース部61baおよび61bbに対する周方向の位置を容易、且つ、高精度に決定することができる。
ここで、センサホルダ62a3は、必ずしも隣り合うティース部61bの周方向延長部61b1の周方向の間に形成される必要はない。センサホルダ62a3は、ホール素子71における進み角や遅れ角のようにホール素子71の望む特性によって周方向延長部61b1の周方向の間から周方向にずらした位置に形成してもよい。
また、下側インシュレータ62aの各ティース部61bにおける周方向の中心には、径方向突部62a4が形成される。この径方向突部62a4の上面には、ティース部61bに向かい貫通する開口穴62a5が形成される。この開口穴62a5には、導電性材料にて形成された絡げピン64が固定される(図2参照)。特に本実施例における絡げピン64は、開口穴62a5に圧入されることによって固定される。
また、センサホルダ62a3から周方向に90度等配された位置には、径方向外側に向かい凹形状となる周方向凹部62a6が形成される。
図4のa)を参照して、センサホルダ62a3は、円環リング62a2の内周面に径方向外側に向かい凹形状となる。そして、センサホルダ62a3の内周面のうち、回転中心軸J1から最も径方向に離れた奥面62a31は、径方向に対して垂直となる平面にて形成される。またセンサホルダ62a3の奥面62a31の周方向両側より径方向内側に延びる周面には、径方向内側に向かい互いの距離が小さくなる傾斜面62a32が形成される(この傾斜面62a32によって周方向の幅が小さくなる部位を縮幅部とする)。そして、センサホルダ62a3の径方向の最も内側である開口部62a33の周方向の幅は、センサホルダ62a3の周方向の幅のうち最も小さくなる。そしてセンサホルダ62a3の開口部62a33の周方向の幅は、ホール素子71の周方向の幅と同等の大きさ、もしくは、ホール素子71の周方向の幅より小さくなるように形成される。
また奥面62a31には、径方向内側に延びる突起62a34が形成される。この突起62a34の内面がホール素子71と接触する。図4のb)を参照して、突起62a34の上部は、奥面62a31と傾斜面を介して連続する。この傾斜面によって、ホール素子71をセンサホルダ62a3の内部に収容しやすくなる。またセンサホルダ62a3には、ホール素子71の軸方向の端面(ホール素子の収容方向の端面)と対向する底面62a35が形成される。そして、底面62a35における突起62a34の周囲には、軸方向下側に凹む凹部62a36が形成される。この凹部62a36により、突起62a34と底面62a35との連結の際に形成される曲面をなくすことができる。したがって、ホール素子71を径方向に傾くことなく、精度良く収容することができる。
また、突起62a34の上端部と奥面62a31とは、傾斜面62a37によって連結されている。この傾斜面62a37は、径方向内側に向かい上側に傾斜する。これにより、ホール素子71を上側からセンサホルダ62a3に挿入する場合、この傾斜面62a37がホール素子71の径方向の位置を良好に案内することができる。
次に図5を参照して、周面凹部62a6と下側ケース10の隔壁11との関係について説明する。
隔壁11には、底部11aに形成された突起11dを中心として径方向外側に向かい円筒部11cの径方向の厚みを厚くするリブ11a1が周方向に90度間隔に形成される。このリブ11a1は、円筒部11cにも一体に形成される。またリブ11a1の周方向の幅は、隣り合うティース部61bの周方向延長部61b1の周方向の間隙と等しいことが望ましい。このような関係により、リブ11a1によってステータ60の周方向の位置を決定することができる。さらにステータ60の下側ケース10に対する周方向への回り止めの役割も果たすことができる。
隔壁11の円筒部11cの径方向の厚さは、磁気効率の向上を目的として磁気駆動部42の外周面とティース部61bの内周面との径方向の間隙を狭くするために、できる限り薄いことが望ましい(本実施例では、円筒部11cの厚さは、約0.4mm)。しかしながら、円筒部11cの径方向の厚さを薄く形成すると、下側ケース10の隔壁11の円筒部11cを形成する際の金型内における樹脂材料の流れが悪くなり、成形不良を多発してしまう問題がある。しかし、リブ11a1が円筒部11cに形成されることにより、リブ11a1では、樹脂材料の金型内における流れの悪化を防ぐことができる。したがって、成形不良を低減することができる。その結果、円筒部11cをできる限り薄くしつつも、成形不良を低減した隔壁11を有する下側ケース10を達成することができる。
また、円筒部11cの径方向の厚さが薄いと、円筒部11cの強度が弱くなるために、ステータ60が発生する振動を伝達しやすくなってしまう。しかしながら、リブ11a1を形成することによって、円筒部11cの強度を向上させることができるために、ステータ60が発生する振動の伝達を抑えることができる。
また、センサホルダ62a3と対応する円筒部11cには、リブ11a1が形成されないことが望ましい。一般にホール素子71は磁気駆動部42からの磁束を検出するためにできる限り磁気駆動部42の外周面と径方向に近いことが望ましい。しかし、センサホルダ62a3と対応する円筒部11cの位置にリブ11a1を設けてしまうと、ホール素子71と磁気駆動部42との径方向の距離が大きくなってしまう。その結果、ホール素子71の磁気検出能力が低下してしまう可能性がある。そこで、本実施例では、ホール素子71が収容されるセンサホルダ62a3と対応する円筒部11cの位置には、リブ11a1を設けない。
円筒部11cのリブ11a1と対応する位置には、インシュレータ62の周面凹部62a6が配置される。そして周面凹部62a6の周方向の幅とリブ11a1の周方向の幅とは略同一であり、周面凹部62a6にリブ11a1が収容されるように配置される。これにより、より効率的にリブ11a1がステータ60の周方向の回り止めの役割を果たすことができる。
<ステータの製造方法>
次にステータ60の製造方法について図6を参照して説明する。
4つのティース部61bに下側インシュレータ62aおよび上側インシュレータ62bを被せる(図6のステップS10)。この状態において、下側インシュレータ62aの径方向突部62a4の開口穴62a5には、絡げピン64が固定されている。まず所定のティース部61bの絡げピン64に導電線63aを巻きつける。この際に導電線63aの先端の一部の絶縁被膜を剥離させ、銅線を露出した状態において、絡げピン64に固定させる。
次に導電線63aを所定のティース部61bの周囲に巻回してコイル63を形成する(図6のステップS11)。絡げピン64に予め固定した状態にてティース部61bに導電線63aを巻回することによって一定の張力をもって巻回することができる。
そして、一つのティース部61bへのコイル63の形成が終了した後、180度反対側のティース部61bに移動する(図6のステップS12)。このティース部61b間における導電線63aの移動は、円環リング62a2の外周面に接触して移動する。特に導電線63aはセンサホルダ62a3の外周面に接触して移動する。
次に180度反対側のティース部61bに導電線63aを巻回してコイル63を形成する(図6のステップS13)。そしてティース部61bにコイル63を形成後、絡げピン64に導電線63aの先端の一部の絶縁被膜を剥離させ、銅線を露出した状態にて固定させる。また本実施例におけるステップS11乃至ステップ13の工程は、導電線63aを2本使用するので、異なるティース部61bに関して再度行う。
最後にティース部61bの外周部にコアバック部61aを嵌合して固定する(図6のステップS14)。
上記の工程によってステータ60を製造することにより、特に4つのティース部61bをインシュレータ62によって固定する工程(図6のステップS10)を有することにより、導電線63aを供給する巻線ノズル(不図示)が、隣り合うティース部61bの外周面から挿入することができる。特に本実施例のようなティース部61bが径方向内側に向かい延び、ティース部61bの外周部にコアバック部61aが固定される形状のステータ60では、ティース部61bの内周面において、隣り合うティース部61b間の間隙を小さくなる。この間隙の小さいティース部61bの内周側より巻線ノズルを挿入して、導電線63aを巻回した場合、巻線ノズルの移動は、隣り合うティース部61bの内周面の間隙の中となる。したがって、巻線ノズルの周方向の移動に大幅な制限を受けてしまう。その結果、巻線ノズルの移動には非常に慎重に行う必要が生じるため、巻線ノズルの巻回する速度および移動する速度は遅くなってしまう。しかしながら、本実施例のようにティース部61bの外周側より巻線ノズルを挿入することによって、ティース部61bの外周側では、隣り合うティース部61bの間隙は大きくなっているので、巻線ノズルの周方向の移動に対して大幅な制限を受けることがない。したがって、ティース部61bに容易に巻回することができる。その結果、ティース部61bへの導電線63aの巻回する速度および巻線ノズルが移動する速度を向上させることができる。また、巻線ノズルの移動に対して大幅な制限を受けることがないので、ティース部61bへの導電線63aの巻回数も多くすることができる。したがって、モータの特性を向上させることができる。その上、隣り合うティース部61bの内周面の周方向の幅を大きく形成することができるために、モータの特性を向上させることができる。
また、インシュレータ62に円環リング62a2が形成していることにより、導電線63aのティース部61間の引き回しを容易に行うことができる。また導電線63aが円環リング62a2の周面によってガイドされることによって、各ティース部61bに対して導電線63aを切断することなく、連続的にコイル63を形成することができる。さらに円環リング62a2の周面に導電線63aをガイドさせることによって、コイル63の形成時に適切な張力をもって円環リング62a2の周面と導電線63aとは接触する。したがって、円環リング62a2の周面にガイドされる導電線63aには、大きな弛みがない。したがって、この導電線63aの弛みによって導電線63aが他の部材と接触することを防ぐことができる。
<ホール素子および回路基板>
次にホール素子71および回路基板70の構成について図7乃至図9を参照して説明する。図7は、本実施例のホール素子を示した斜視図である。図8は、本実施例の回路基板を示した、上側より見た模式平面図である。図9は、ホール素子に取り付けられるガイド部材80を示し、a)は、上側より見た平面図であり、b)は、軸方向に切った模式断面図である。
図7を参照して、ホール素子71は、磁気駆動部42の磁束を検出する検出部71aと、検出部71aと回路基板70とを接続するための複数の脚部71b(本実施例では、3本)と、から構成される。検出部71aは、略長方形状に形成される。
図8を参照して、回路基板70は、中央に下側ケース10の隔壁11の突起11dを通す突起貫通孔72が形成される。この突起貫通孔72の内径は、突起11dのうち、回路基板70を通す部位の外径よりも大きく形成される。またホール素子71の脚部71bと対応する位置には、脚部71bの外径より大きい貫通孔73(本実施例では、3個)が形成される。ホール素子71と回路基板70とは、脚部71bを貫通孔73に挿通した側とは反対側の面にて半田によって固定される。
また回路基板70における絡げピン64と対応する位置には、ピン貫通孔74が形成される。このピン貫通孔74の内径は、絡げピン64の外径より大きく形成されている。
図9を参照して、ガイド部材80は、樹脂材料を射出成形することによって形成される。そして、ガイド部材80には、ホール素子71の脚部71bをそれぞれ挿通する貫通孔81が形成される。貫通孔81の軸方向上側には、4面のうちの1面が開口された周面82が形成される。この開口された1面は、磁気駆動部42と径方向に対向する。
また、周面82の周方向の幅は、ホール素子71の複数の脚部71bによって形成される周方向の幅よりも大きく形成される。また周面82は、両側の脚部71bと周方向に近接する。これにより、脚部71bが折れ曲がったとしても、周面82によって支えることができる。したがって、脚部71bが極端に折れ曲がることを防ぐことができる。したがって、脚部71bの切断を防ぐことができる。
また図9のb)を参照して、貫通孔81は、軸方向下側に向かい内径が小さくなる傾斜面81aが形成される。そして、貫通孔81の下部の内径は、それぞれの脚部71bの外径と略同一となる。したがって、ホール素子71の脚部71bを挿通し易く、且つ、確実に保持することのできる貫通孔81を有するガイド部材80を達成することができる。
<ステータと回路基板との取り付け方法>
次に本発明のステータ60と回路基板70との取り付け方法について図10を参照して説明する。図10は、ステータ60と回路基板70との取り付け過程を示したフロー図である。
まず、ステータ60のインシュレータ62のセンサホルダ62a3にホール素子71を収容する(図10のステップS20)。センサホルダ62a3には、検出部71aのみが収容される。脚部71bは、センサホルダ62a3より軸方向に突出している。
次に、ステータ60と回路基板70とを接続する(図10のステップS21)。この際、回路基板70には、予めガイド部材80が回路基板70の貫通孔73と対応する位置に固定されていてもよい。この状態において、ガイド部材80の貫通孔81に、ホール素子71の脚部71bがそれぞれ挿通される。また、ピン貫通孔74に絡げピン64がそれぞれ挿通されている。
次に、ホール素子71の脚部71bが変形しないように、回路基板70の径方向の位置および周方向の位置を調整する(図10のステップS22)。これにより、脚部71bに恒常的なストレスが加わることを防ぐことができるので、信頼性を向上させることができる。
最後に、回路基板70から突出したホール素子71の脚部71bおよびその周囲に半田を盛ることによって、回路基板70に対してホール素子71が接続される(図10のステップS23)。また回路基板70における絡げピン64およびその周囲に半田を盛ることによって、回路基板70に対して絡げピン64が接続される。
<ポンプの製造方法>
次に本発明のポンプ1の製造方法について図11を参照して説明する。図11は、ポンプ1の製造方法を示したフロー図である。
まず、下側ケース10における隔壁11の外周面およびケース円筒部12の内周面の径方向の間隙にステータ60を配置する(図11のステップS30)。このステータ60のティース部61bの内周面と隔壁11の外周面とを接触させることによって、ステータ60の中心と下側ケース10の中心とを調整する。これにより、インペラ40の磁気駆動部42の外周面とティース部61bの内周面との径方向の間隙を小さくすることができる。
また、下側ケース10の隔壁11の円筒部11cに形成されたリブ11a1にステータ60における隣り合うティース部61bの周方向延長部61b1の周方向間隙およびインシュレータ62の周方向凹部62a6が挿通される。これにより、下側ケース10に対するステータ60の周方向の位置が決定される。
また、ケース円筒部12に設けられた段部12aに、ステータ60のコアバック部61aの軸方向の端面が接触する。これにより、下側ケース10に対するステータ60の軸方向の位置が決定される。
次に、インシュレータ62に形成されたセンサホルダ62a3と隔壁11の外周面とに囲まれた空間に、ホール素子71の検査部71aを収容する(図11のステップS31)。この際、回路基板70には、予めガイド部材80が回路基板70の貫通孔73と対応する位置に固定されていてもよい。この状態において、ガイド部材80の貫通孔81に、ホール素子71の脚部71bがそれぞれ挿通される。また、ピン貫通孔74に絡げピン64がそれぞれ挿通されている。この状態において、ホール素子71の脚部71bは、センサホルダ62a3および隔壁11の底部11aから軸方向に突出している。
次に、回路基板70を下側ケース10の底部11aの下側に配置する(図11のステップS32)。より具体的には、回路基板70の突起貫通孔72の内側に隔壁11の突起11dの一部を挿通する。そして、突起貫通孔72の周囲と段部11d1の上面とが接触することによって、隔壁11に対する回路基板70の軸方向の位置を決定する。
次に、ホール素子71の脚部71bが変形しないように、回路基板70の径方向の位置および周方向の位置を調整する(図11のステップS33)。これにより、脚部71bに恒常的なストレスが加わることを防ぐことができるので、信頼性を向上させることができる。そして、回路基板70から突出したホール素子71の脚部71bおよびその周囲に半田を盛ることによって、回路基板70に対してホール素子71が接続される。また回路基板70における絡げピン64およびその周囲に半田を盛ることによって、回路基板70に対して絡げピン64が接続される。
また回路基板70は、隔壁11の突起11dにおける回路基板70の突起11dとは反対側の面から突出した部位を熱溶着することによって、隔壁11と固定される(図11のステップS34)。また回路基板70と下側ケース10とは、下側ケース10の外周側に軸方向下側に延びる突起が設けられる。また、回路基板70の突起と対応する位置には、貫通孔が設けられる。そして、回路基板70と下側ケース10の突起とは、ボルト等の固定部材によって固定される。
また、下側ケース10のシャフト固定部11bには、回転中心軸J1と同軸にシャフト14が固定される。また、シャフト14は、予め下側ケース10に固定されていてもよい。
次に、インペラ40をシャフト14に対して、略同軸となるように配置する(図11のステップS35)。そして、下側ケース10に上側ケース20を取り付ける(図11のステップS36)。
<他の実施例>
本発明に係るセンサホルダの他の実施形態について図12を参照して説明する。図12は、インペラとステータとの間に隔壁を有するポンプにおいて、隔壁を有するケースと回路基板との関係を示した軸方向に切った模式断面図である。
図12を参照して、センサホルダ100は、ケース110の隔壁111における円筒部111aの外周面に形成される。さらにこのセンサホルダ100の軸方向上側には、ケース110の径方向延長部112に向かい延びる周面リブ101が一体的に成形される。周面リブ101は、センサホルダ100の周方向の幅と同等、もしくは、センサホルダ100の周方向の幅より小さい周方向の幅にて形成される。また、周面リブ101を周方向に隣り合うティース部(不図示)の内周面における周方向の間隙内に配置させることによって、容易にティース部に対するセンサホルダ100の周方向の位置が決定することができる。
以上、本発明の実施例の形態について記載したが、本発明は、上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々の変形が可能である。
例えば、本実施例では、ホール素子71の数が一つであったが、本発明はこれに限定されることはない。必要に応じて複数個使用してもよい。このホール素子71の数に応じてセンサホルダがインシュレータにそれぞれ形成される。
例えば、本実施例では、ポンプ1にステータ60を搭載した場合について記載したが、本発明はこれに限定されることはない。本発明は、ホール素子等の磁気センサを使用する一般的なモータに対して適用することができる。また、本発明は、ホール素子等の磁気センサを使用する送風機に対しても適用することができる。
例えば、本実施例では、インシュレータ62を構成する下側インシュレータ62aおよび上側インシュレータ62bが同一形状であるとしたが、本発明はこれに限定されることはない。下側インシュレータと上側インシュレータとは、必ずしも同一形状である必要はない。例えば、上側インシュレータには、センサホルダを設けなくてもよい。
例えば、本実施例では、インペラ40をフェライト材料にて一体的に成形したが、本発明はこれに限定されることはない。磁気駆動部42のみをフェライト材料にて成形してもよい。すなわち、インペラ40の磁気駆動部42の位置にマグネットを固定する構成でもよい。また材料はフェライト材料に限定することなく、一般的に磁石成形に使用される材料であればよい。本実施例では、ロータは軸受部43を含むインペラ40であったが、マグネットを別途固定する構造では、軸受部43を含むインペラ40とマグネットとてロータを構成する。この場合、シャフト14、軸受部43、インペラ40およびインペラ40とは別体に成形されるマグネットを含むロータは、金型(不図示)にインサート成形することが望ましい。特にインペラ40は樹脂材料とする。この場合、インペラ40の全体を磁石成形にしようされる材料にて作製することは、インペラ40の価格の高騰を招く。しかしながら、磁気駆動部42のみをマグネットにすることによってインペラ40の磁石が必要な部位にのみ磁石材料にて成形することによってインペラ40の価格の高騰を防ぐことができる。さらに軸受部43およびマグネットを樹脂材料にてインサート成形を行うことによって軸受部43およびマグネットとインペラ部40とを連結する部位に継ぎ目がなくなるので、この継ぎ目から水が浸入することを防ぐことができる。したがって、マグネットや軸受部43とインペラ部40との剥がれが生じない信頼性の高いモータおよびポンプを提供することができる。
本発明のポンプの実施例の一形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。 本発明のステータを上面から見た模式平面図である。 本発明のステータにおけるコイルを削除した、斜視図である。 本発明のインシュレータのセンサホルダを示し、a)は、図2のセンサホルダの周囲を拡大した拡大図であり、b)は、センサホルダを軸方向に切った模式断面図である。 本発明のステータと隔壁とを組みつけた状態の、隔壁の底部側より見た平面図である。 本発明のステータの製造工程を示したフロー図である。 ホール素子の斜視図である。 本発明の回路基板を上面から見た模式平面図である。 本発明のガイド部材を示し、a)は上面より見た模式平面図であり、b)は軸方向に切った模式断面図である。 本発明のステータと回路基板との組み立て方法を示したフロー図である。 本発明のポンプの製造工程を示したフロー図である。 本発明の他のセンサホルダの実施形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。 従来のポンプを示した、軸方向に切った模式断面図である。
符号の説明
10 下側ケース
11 隔壁
11a1 リブ
11c 円筒部
11d 突起
20 上側ケース
30 ポンプ室
40 インペラ部
42 磁気駆動部(ロータマグネット)
60 ステータ
61 ステータコア
61a コアバック部
61b ティース部
62 インシュレータ
62a 円環リング
62a3 センサホルダ
62a5 開口穴
63 コイル
64 絡げピン
70 回路基板
71 ホール素子(磁気センサ)

Claims (20)

  1. モータであって、
    回転中心軸と同軸の中心を有し、環状のコアバック部と該コアバック部から周方向に離間して前記回転中心軸に向かい径方向に複数延びるティース部とから構成されるステータコアと、
    前記ステータコアの少なくとも前記ティース部を覆い、電気的絶縁をする、前記ティース部の内周側に周方向に連結する円環リングを有する、インシュレータと、
    前記ティース部において前記インシュレータを介して導線を複数巻回されることによって形成されるコイルと、
    を有するステータと、
    前記インシュレータと軸方向に対向して配置され、磁気センサが実装された回路基板と、
    を備え、
    前記インシュレータの前記円環リングには、前記磁気センサの少なくとも一部が収容されるセンサホルダが設けられることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記センサホルダは、前記円環リングの内周面を径方向外側に向かい凹む凹形状であることを特徴とするモータ。
  3. 請求項2に記載のモータであって、
    前記センサホルダは、径方向内側に向かい周方向の幅が狭くなる縮幅部を有することを特徴とするモータ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のモータであって、
    前記センサホルダの前記中心軸から最も径方向に離れた内周面である奥面は、径方向に対して垂直な方向に延びる平面形状であることを特徴とするモータ。
  5. 請求項4に記載のモータであって、
    前記センサホルダの前記奥面には、径方向外側に向かい延びる突起が形成され、
    前記突起と前記磁気センサとは接触することを特徴とするモータ。
  6. 請求項5に記載のモータであって、
    前記センサホルダには、前記磁気センサの軸方向の端面と対向する底面が形成され、
    前記底面のうち、前記突起の周囲には、下側に凹む凹部が形成されることを特徴とするモータ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のモータであって、
    前記磁気センサは、ホール素子であり、
    該ホール素子は、前記回路基板と接続する複数の脚部を有し、
    前記脚部には、該脚部を通す複数の貫通孔を有するガイド部材取り付けられることを特徴とするモータ。
  8. 請求項7に記載のモータであって、
    前記ガイド部材は、前記回路基板に取り付けられ、
    前記ガイド部材の前記複数の貫通孔は、それぞれ前記回路基板から離れるに従い拡径する傾斜面を有することを特徴とするモータ。
  9. 請求項7および請求項8のいずれかに記載のモータであって、
    前記ガイド部材における前記貫通孔より上側には、少なくとも前記ホール素子の前記複数の脚部の両側を覆う周壁が形成されることを特徴とするモータ。
  10. ポンプであって、
    回転中心軸に沿って回転するロータマグネットと、
    該ロータマグネットと一体的に回転するインペラと、を有するロータと、
    前記回転中心軸と同軸の中心を有し、環状のコアバック部と該コアバック部から周方向に離間して前記回転中心軸に向かい径方向に複数延びるティース部とから構成されるステータコアと、
    前記ステータコアの少なくとも前記ティース部を覆い、電気的絶縁をするインシュレータと、
    前記ティース部において前記インシュレータを介して導線を複数巻回されることによって形成されるコイルと、
    を有するステータと、
    前記インシュレータと軸方向に対向して配置され、磁気センサが接続された回路基板と、
    前記回転部と前記ステータとを隔離し、円筒部および底面部を有する隔壁、を有する下側ケースと、
    前記下側ケースと組み合わさることによってポンプ室を形成する、吸水口および排水口を有する上側ケースと、
    を備え、
    前記インシュレータには、前記ホール素子の少なくとも一部を収容するセンサホルダが形成されることを特徴とするポンプ。
  11. 請求項10に記載のポンプであって、
    前記インシュレータには、前記ティース部の内周側に形成される円環リングを有し、
    前記センサホルダは、前記円環リングの内周面に形成され、
    前記センサホルダは、前記隔壁の前記円筒部と径方向に対向することを特徴とするポンプ。
  12. 請求項10および請求項11のいずれかに記載のポンプであって、
    前記センサホルダは、前記円環リングを径方向外側に凹む凹形状にて形成され、
    前記センサホルダの内周開口部は、前記隔壁の外周面によって塞がれることを特徴とするポンプ。
  13. 請求項10乃至請求項12のいずれかに記載のポンプであって、
    前記隔壁の前記底部には、軸方向下側に延びる突起が形成され、
    前記回路基板は、前記隔壁の前記底部と軸方向に対向し、且つ、前記底部より下側に配置され、
    前記回路基板における前記底部の前記突起と対向する位置には、前記突起の一部を通す突起貫通孔が形成され、
    前記回路基板は、前記突起貫通孔を塑性変形させることによって固定することを特徴とするポンプ。
  14. モータであって、
    回転中心軸と同軸の中心を有し、環状のコアバック部と該コアバック部から周方向に離間して前記回転中心軸に向かい径方向に複数延びるティース部とから構成されるステータコアと、
    前記ステータコアの少なくとも前記ティース部を覆い、電気的絶縁をする、インシュレータと、
    前記ティース部において前記インシュレータを介して導線を複数巻回されることによって形成されるコイルと、
    を有するステータと、
    前記インシュレータと軸方向に対向して配置され、磁気センサが接続された回路基板と、
    を備え、
    当該モータの相数は、2であり、且つ、前記磁気センサは、1つであり、
    前記インシュレータには、前記磁気センサの少なくとも一部が収容されるセンサホルダが設けられることを特徴とするモータ。
  15. ステータの製造方法であって、
    回転中心軸と同軸の中心を有した環状のコアバック部と、該コアバック部に固定され、周方向に離間して前記回転中心軸に向かい延びるティース部とから構成されるステータと、
    前記ステータコアの少なくとも前記ティース部を覆い、電気的絶縁をする、前記ティース部の内周側に形成された円環リングを有する、軸方向に分割するインシュレータと、
    前記ティース部に前記インシュレータを介して導線を巻回することによって形成されたコイルと、
    を備え、
    前記ティース部の軸方向の両側より、前記インシュレータを取り付けるティース部ユニット作製工程と、
    前記コイルを形成するコイル形成工程と、
    前記ティース部と前記コアバック部とを固定する嵌合工程と、
    を備えることを特徴とするステータの製造方法。
  16. 請求項15に記載のステータの製造方法であって、
    前記コイル形成工程は、前記導線を前記円環リングの周面にガイドさせることによって、複数の前記ティース部を連続的に巻回して、前記複数のコイルを形成することを特徴とするステータの製造方法。
  17. 請求項15および請求項16のいずれかに記載のステータの製造方法であって、
    前記ティース部の前記コアバック部と嵌合する嵌合部付近には、径方向と略垂直方向に延びる延長部が形成され、
    前記インシュレータは前記延長部の内周面を覆うカバー部が形成されることを特徴とするステータの製造方法。
  18. ポンプの製造方法であって、
    回転中心軸に沿って回転するロータマグネットと、
    該ロータマグネットと一体的に回転するインペラと、を有するロータと、
    前記回転中心軸と同軸の中心を有し、環状のコアバック部と該コアバック部から周方向に離間して前記回転中心軸に向かい径方向に複数延びるティース部とから構成されるステータコアと、
    前記ステータコアの少なくとも前記ティース部を覆い、磁気センサの少なくとも一部が収容されるセンサホルダを有する、電気的絶縁をするインシュレータと、
    前記ティース部において前記インシュレータを介して導線を複数巻回されることによって形成されるコイルと、を有するステータと、
    前記インシュレータと軸方向に対向して配置され、前記磁気センサが接続された回路基板と、
    前記回転部と前記ステータとを隔離し、円筒部および底面部を有する隔壁、を有する下側ケースと、
    前記下側ケースと組み合わさることによってポンプ室を形成する、吸水口および排水口を有する上側ケースと、を備え、
    前記下側ケースに前記ステータを配置するステータ配置工程と、
    前記ステータ配置工程の後に、前記センサホルダに前記磁気センサを収容する磁気センサ収容工程と、
    前記磁気センサ収容工程の後に、前記磁気センサを前記回路基板に接続する磁気センサ接続工程と、
    を備えることを特徴とするポンプの製造方法。
  19. 請求項18に記載のポンプの製造方法であって、
    前記隔壁の底部には、前記隔壁の前記底部には、軸方向下側に延びる突起が形成され、
    前記回路基板は、前記隔壁の前記底部と軸方向に対向し、且つ、前記底部より下側に配置され、
    前記回路基板における前記底部の前記突起と対向する位置には、前記突起の一部を通す突起貫通孔が形成され、
    前記磁気センサ収容工程と前記磁気センサ接続工程との間には、前記回路基板を前記突起貫通孔に通す回路基板配置工程をさらに備えることを特徴とするポンプの製造方法。
  20. 請求項19に記載のポンプの製造方法であって、
    前記磁気センサは、複数の脚部を有するホール素子であり、
    前記回路基板における前記ホール素子が取り付けられる位置には、前記複数の脚部に対応した複数の開口穴が形成され、
    前記回路基板配置工程と前記磁気センサ接続工程との間には、前記ホール素子の前記複数の脚部を前記回路基板の前記複数の開口穴に通す磁気センサ取り付け工程と、
    前記磁気センサ取り付け工程の後に、前記回路基板を径方向および周方向に調整する回路基板調整工程と、をさらに備えることを特徴とするポンプの製造方法。
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