JP2007310684A - タッチパネルのリード線接続方法 - Google Patents

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康次 楠田
Takao Hashimoto
孝夫 橋本
Toshiyuki Iwai
俊之 岩井
Koji Okamoto
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Abstract

【課題】 大幅な設計変更をすることなくリード線の接続強度を高めることができるタッチパネルのリード線接続方法を提供する。
【解決手段】 上部電極板および下部電極板が周囲を絶縁性の接着層にて貼り合わせれられ、これらの電極板の縁部に、上記各抵抗膜の電極から延設されて集合配置された電極端をリード線に接続するための接続部が設けられているタッチパネルのリード線接続方法において、上記接続部における上記各電極端に対応して上記接着層が接続ホール及びタッチパネル端面に通ずるエアベントをそれぞれ備え、上記各接続ホールに至る貫通孔を上記下部電極板に穿設し、ピン付きFPCを上記下部電極板に挿入し、そのピン軸部と上記電極端とを湿気硬化型の導電接着剤を介して電気的に接続する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、携帯電話、個人用携帯情報端末としてのPDA(Personal Digital Assistance)、カーナビゲーションシステム等において、画面上の座標を入力する手段として用いられるタッチパネルのリード線接続方法に関するものである。
従来、液晶ディスプレイ上にタッチパネルを積層配置したタッチパネルディスプレイは、画面と座標入力手段とをまとめることによって省スペースが図れるため、携帯電話やPDA等の小型機器によく用いられている。
上記タッチパネルとしては、仕組がシンプルで厚さが薄く且つ量産性に優れている抵抗膜方式のものが一般的に用いられている。その構成は、操作側となる可撓性を有する上部電極板と固定側となる下部電極板とをスペーサによって所定の隙間を設けた状態で対向配置し、各電極板の内面にX方向とY方向に電気回路が配線されている。
上部電極板表面をスタイラスペン等で押圧すると、上部電極板と下部電極板とが接触して電極間に電位勾配ができ、この電圧を外部に取り出しコントローラでX軸位置、Y軸位置を計算することにより、押圧された入力点を特定するようになっている。
図8は上記タッチパネルの組立方法を示したものである。上部電極板50に対向して下部電極板51が配置され、上部電極板50にはX方向に帯状の電極50a,50bが設けられ、下部電極板51にはY方向に帯状の電極51a,51bが設けられている。
各電極50a,50b,51a,51bはタッチパネルの縁部に設けられた接続部52まで延設されて1箇所にまとめられ、この接続部52にFPC(フレキシブルプリント配線板)からなるリード線53の導線53aが接続される。
詳しくは、導線53aは導電ペーストによって各電極に接続された後、上部電極板50と下部電極板51に挟持された状態で固定されるようになっている(例えば、特許文献1の図8参照)。なお、図中、50c,51cは上部電極板50および下部電極板51の内面に形成された抵抗膜を示している。
この種のリード線接続方法においては、リード線がタッチパネルの側面から直接引き出されていること、また、上部電極板50は樹脂シートで形成され、各電極は銀ペーストから構成されているため電極自体が強固とは言えず、しかもリード線53の導線53aは固定力の弱い導電ペーストでその電極に接続されていることから、リード線に少し強い力が作用すると、接続部52で断線する虞があり、取り扱いに十分な注意が必要であった。
一方、リード線接続部における損傷の虞れが無く取り扱いが容易な下記に示す方法も提案されている。
例えば、図9に示すタッチパネルは、下部電極板51の縁部に接続部を形成するための4つの貫通孔51d〜51gが穿設されている。各貫通孔には導電ペースト54が流し込まれた後、凹型(雌型)の接続金具55が埋設され、それぞれ電極50a,50b,51a,51bと電気的に接続されるようになっている(例えば、特許文献1の図1参照)。
このようなタッチパネルにおいては、リード線をタッチパネルの側面から直接引き出すことなしに、しかも電気的に良好な接続を維持しながら電極50a,50b,51a,51bからの信号を外部に取り出すことができる。
特開平9−50731号公報(図1、図8参照)
しかしながら、このような接続金具55を用いた信号の取り出し方法では、タッチパネルをインターフェイスボードや液晶表示ディスプレイ等の装置に取り付ける場合、その装置において貫通孔51d〜51gに対応する位置に接続金具55に挿入するための接続ピンを4本立設しなければならず、タッチパネルと上記装置の双方についてリード線接続構造を変更をしなければならないという不都合がある。
本発明は、以上のような従来のタッチパネルのリード線接続方法における課題を考慮し、大幅な設計変更をすることなくリード線の接続強度を高めることができるタッチパネルのリード線接続方法を提供するものである。
本発明は、所定の隙間を設けて対向し内面に抵抗膜を有する上部電極板および下部電極板が周囲を絶縁性の接着層にて貼り合わせれられ、これらの電極板の縁部に、上記各抵抗膜の電極から延設されて集合配置された電極端をリード線に接続するための接続部が設けられているタッチパネルのリード線接続方法において、上記接続部における上記各電極端に対応して上記接着層が接続ホール及びタッチパネル端面に通ずるエアベントをそれぞれ備え、上記各接続ホールに至る貫通孔を上記下部電極板に穿設し、ピン軸部とこのピン軸部の外径よりも大径に形成された円板状頭部を有する金属ピンを用い、このピン軸部を、上記リード線の接続側端部における導線部において上記貫通孔と対応して形成された各金属ピン固定孔に挿通することにより、上記リード線の接続側端部に上記ピン軸部を立設させ、上記各ピン軸部を上記貫通孔にそれぞれ挿入するとともに、上記下部電極板に挿入した上記ピン軸部と上記電極端とを湿気硬化型の導電接着剤を介して電気的に接続するように構成した。
また、上記構成において、上記湿気硬化型の導電性接着剤として、シリコン樹脂を主成分とするものを用いるように構成した。
また、上記構成において、上記湿気硬化型且つシリコン樹脂主成分の導電性接着剤として、無溶剤のものを用いるように構成した。
また、上記各構成において、上記エアベントがクランク状に屈曲しているように構成した。
また、上記各構成において、上記接着層が額縁状の両面テープであるように構成した。
また、上記構成において、上記上部電極板および上記下部電極板がさらに配線オーバーコート層を備え、当該配線オーバーコート層も上記接続部における上記各電極端に対応して接続ホール及びタッチパネル端面に通ずるエアベントをそれぞれ備えているように構成した。
また、上記各構成において、上記ピン軸部を上記貫通孔に挿入するにあたり、各金属ピンのピン軸部を上記貫通孔に対応させた状態でセットし、超音波振動と圧力を加えつつ上記ピン軸部を上記貫通孔に挿入していくことにより上記貫通孔の壁面を溶融させ、上記壁面の再凝固によってその挿入したピン軸部を上記下部電極板に固定するように構成した。
また、上記各構成において、上記金属ピンのピン軸部に凹溝が形成され、超音波振動と圧力を加えつつ上記ピン軸部を上記貫通孔に挿入する際に、上記貫通孔壁面の溶融部分をその凹溝に案内させるように構成した。
本発明に従えば、リード線を貫通してピン軸部を設け、リード線から突設されたピン軸部を下部電極板の貫通孔に挿入するため、リード線とタッチパネルの電極端とをピン軸を介して確実に接続することができる。しかも、インターフェイスボードや液晶表示ディスプレイ等の装置において大幅な設計変更も不要である。
また、金属ピンには大径に形成されたピン頭部が備えられているため、リード線の導電部に対しても広い範囲で接続をとることができる。また、ピン頭部はリード線における金属ピン固定孔の縁部で係止されるため、下部電極板の貫通孔に挿入されるピン軸部の挿入深さを規制することができる。
また、下部電極板の貫通孔に挿入したピン軸部と上記電極端との接続は、上部電極板と下部電極板を周囲で貼り合わせる接着層に設けた接続ホールに導電性接着剤を点塗布をすることによって行なうのだが、上記導電性接着剤を湿気硬化型とし、上記各接続ホールからタッチパネル端面に通ずるエアベントを設けているため、熱処理の必要なく、生産コストが安い。
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明が適用されるタッチパネルの構成を分解図で示したものである。
同図において、タッチパネル1は可撓性の透明絶縁フィルム、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムからなる上部電極板2と、非可撓性のガラス板、ポリカーボネート系,ポリアミド系,ポリエーテルケトン系などのエンジニアリングプラスチック、アクリル系,ポリエチレンテレフタレート系,ポリブチレンテレフタレート系などのプラスチック板或いはそれらの積層板からなる下部電極板3とを有し、両電極板が所定の隙間を設けて対向した状態で図示しない絶縁性の接着層により周囲を貼り合わされるようになっている。
各電極板2,3の内面には、抵抗膜4,5としてITO(酸化インジウム・すず)等がスパッタリングや真空蒸着によって形成されている。
上部電極板2にはその抵抗膜4,5と接続される銀ペーストからなる帯状の電極6a,
6bがX方向に形成され、下部電極板3にはY方向に帯状の電極7a,7bが形成されている。
各電極6a,6b,7a,7bは上部電極板2の縁部に設けられた接続部8まで延設されて1箇所にまとめられている。
この接続部8における各電極端6c,7c,6d,7dに対応して下部電極板3には貫通孔9a〜9dがZ方向に平行に形成されている。
さらに、これらの貫通孔9a〜9dに対応してリード線としてのFPC(フレキシブルプリント配線板)10の接続側端部に4本の金属ピン11〜14が立設され、当該金属ピン11〜14が図示しない導電性接着剤を介して前記電極端6c,7c,6d,7dと導通するようになってている。
図2は上記FPC10の接続側端部の構造を拡大したものであり、図1の矢印A方向から見た断面を示している。
同図において、FPCの接続側端部10aにはカバーレイフィルム10bの一部を除去することにより回路10cを露出させた4つの凹部10dが紙面厚さ方向に配列されており、各凹部10dの中心に金属ピン固定孔10eが穿設されている。
この金属ピン固定孔10eには導電部材、例えば真鍮、鉄、銅等からなる金属ピン14が挿入され、挿入された状態で金属ピン14の円板状頭部14aは上記凹部10dの底面(回路10c)に当接し、それにより、金属ピン14の首部(ピン軸部)14bの挿入深さが規制されるようになっている。なお、図中、10fは基材を示している。
FPC10に金属ピン14を植設する場合、通常、FPC10の回路10c上にはんだを用いて金属ピン14を固定する方法が考えられる。しかしながら、この種の固定方法では、FPC10に対して強い引張り力が作用すると、金属ピン14と回路10cとの境界面から剥離する虞れがある。
これに対し、本実施形態に示した金属ピン14の固定方法では、FPC10に設けた金属ピン固定孔10eに金属ピン14を通し、その金属ピン14の頭部14aによってFPC10の接続側端部10aを押さえ付けた状態でFPC10を下部電極板3に固定しているため、はんだを用いた接続方法に比べ、リード線の接続強度を高めることができるようになっている。
なお、上記実施形態では金属ピン14を代表してFPC10の接続方法を説明したが、それ以外の金属ピン11〜13によるFPC10の接続方法についても同様の方法で接続される。
ちなみに、4本の金属ピン11〜14をFPC10上にはんだで固定し、下部電極板3に接続した場合のリード線接続強度は約10Nであるのに対し、本実施形態のリード線接続方法で下部電極板3にFPC10を接続した場合のリード線接続強度は約15Nであり、リード線接続強度の向上が確認された。なお、接続強度試験方法は、JIS K6854−1に規定されている「はく離接着強さ試験方法」と同等の試験方法で行った。
また、本実施形態で使用される金属ピン14の首部14bには周方向に凹溝14cが形成されており、この凹溝14cは首部14bの軸方向に、多段に形成されている。
また、図2に示すように、上記上部電極板2と上記下部電極板3とを周囲で貼り合わせるための上記接着層(図2中、16)は、上記導電性接着剤(図2中、15)を注入するための各接続ホールを上記接続部8における上記各電極端6c,7c,6d,7dに対応して形成しておく必要がある。つまり、上記下部電極板3に穿設された上記貫通孔9a〜9dはこれらの各接続ホールに至り、当該貫通孔9a〜9dから導電性接着剤15を注入することになる。
上記接着層16としては、例えばLCD等の画面を透視して入力する部分18および上記各接続ホール16a,16a,16a,16aを少なくとも打ち抜いた(図4参照)額縁状の両面テープを用いることができる。また、両面テープの代わりに絶縁性の接着剤、たとえば水性、アクリル系などの印刷糊を用いてもよい。
上記導電性接着剤15は、接着剤中に導電性フィラーを含有させたものであり、当該導電性フィラーとしては、銀、金、銅、ニッケル、白金、パラジウムなどの導電性金属粉末のほか、核材としてアルミナ、ガラスなどの無機絶縁体やポリエチレン、ポリスチレン、ジビニルベンゼンなどの有機高分子などを用い、核材表面を金、ニッケルなどの導電層で被覆したもの、カーボン、グラファイトなどが挙げられる。また、上記導電性フィラーは、フレーク状、球状、短繊維状などの形状のものを用いることができる。上記導電性接着剤の塗布方法としては、ディスペンサー法などがある。
本発明においては、上記導電性接着剤15を湿気硬化型とする。上記湿気硬化型とは、常温で空気中の湿気と化学反応して硬化するタイプのことであり、このタイプの導電性接着剤15は金属ピン11〜14の接続加工後に熱処理の必要がない。加熱硬化型の場合、上部電極板2の熱変形による外観不良及び回路の劣化や、工数増加、熱処理用ラック準備等による生産コストがかかる等の問題が生じるが、上記導電性接着剤15を湿気硬化型とすることによりこれらの問題が生じない。
また、上記湿気硬化型の導電性接着剤15は、1液で空気中の湿気と化学反応して硬化するものであるため、主剤と硬化剤を混合接触させてから塗布する必要がない。2液性の場合、混入作業があり、また、硬化時間が短いため、作業後のシリンジ、ノズル清掃において、十分清掃できないことが多い。完全に硬化してしまうと、洗浄が不完全となる。一般的に2液混入後の使用可能時間(ポットライフ)は4時間〜8時間程度だが、粘度の経時的変化が大きいため、ディスペンス方式による定量塗布が難しい。しかし、上記導電性接着剤15を1液性とすることによりこれらの問題が生じない。
上記湿気硬化型の導電性接着剤15は、例えば、シリコーン(1液性)や、一般に瞬間接着剤と呼ばれるシアノアクリレートなどを主成分とする接着剤を用いることができる。とくにシリコーン(1液性)を主成分とする接着剤は、硬化に要する時間が短過ぎることがなく、上記各ピン軸部11b,12b,13b,14bを上記貫通孔9a〜9dに挿入するまでに硬化してしまうおそれがない点でより好ましい。
また、上記湿気硬化型の導電性接着剤15は、無溶剤系の接着剤を用いると、アウトガス(揮発溶剤)によって各電極端6c,7c,6d,7dや各ピン軸部11b,12b,13b,14bとの間で浮きが生じる等の回路への悪影響なく、より好ましい。また、無溶剤系の接着剤を用いることにより環境負荷を低減することができる。
また、本発明において上記接着層16の上記各接続ホール16a,16a,16a,16aは、それぞれエアベント16bを介してタッチパネル1端面に通ずるようになっている(図2,図4参照)。前述のように本発明の上記導電性接着剤15は湿気硬化型であるため、上記貫通孔9a〜9dから導電性接着剤15を注入し、各ピン軸部11b,12b,13b,14bを上記貫通孔9a〜9dに挿入した後も空気中の水分を取り込むことができるようにする必要がある。上記各接続ホール16a,16a,16a,16aからタッチパネル1端面に通ずる各エアベント16b,16b,16b,16bを接着層16に設けることにより、上記貫通孔9a〜9dが塞がれた後も空気中の水分(湿気17)を取り込んで上記導電性接着剤15を充分に湿気硬化反応させせることができ、接続が確実となる。
また、上記エアベント16bは図4に示すようにクランク状に屈曲しているのが好ましい。上記エアベント16bをクランク状に屈曲させることにより、各ピン軸部11b,12b,13b,14bを上記貫通孔9a〜9dに挿入した際に、上記導電性接着剤15が上記エアベント16bを介してタッチパネル1外に飛び出すのを防ぐことができる。なお、上記クランク状は、直線のみからなるものに限定されず、一部または全部に曲線であってもよい。例えば、S字状であってもよい。
なお、上記上部電極板2および上記下部電極板3はさらに配線オーバーコート層を備え、当該配線オーバーコート層も上記接続部8における上記各電極端6c,7c,6d,7dに対応して接続ホール及びタッチパネル1端面に通ずるエアベントをそれぞれ備えているように構成してもよい。上記配線オーバーコート層は、従来より上記電極6a,6b,7a,7b等の配線の酸化防止や僅かな間隔を空けて並立する配線どうしの絶縁を目的とするものであり、ソルダーレジストなどの絶縁性のある樹脂、フィルムなどを用いる。上記配線オーバーコート層の形成方法としては、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷などの印刷法、刷毛塗法、フィルムラミネートなどがある。
図3は上記構成を有する金属ピン14を超音波インサートによって下部電極板3に固定する方法を説明したものである。
ただし、同図に示すタッチパネル1およびFPC10の配置は製造工程に即して説明する都合上、図1に示したものと上下逆の配置となっている。
図3において、上記下部電極板3に形成される上記貫通孔9a〜9dの各孔径は、上記金属ピン11〜14の外径に対し同径〜30%程度小さい径の範囲に設定されている。
また、上記各貫通孔9a〜9dにおいて上記各電極端6c,7c,6d,7dが配置されている部分にはそれらの電極端に対し電気接続を得るための上記導電接着剤15を注入しておく。
次に、上記各金属ピン11〜14を矢印B方向に降下させ、それぞれ上記下部電極板3の上記各貫通孔9a〜9dの開口縁に当接した状態でセットする。
なお、上記各金属ピン11〜14は超音波インサート装置17によって上記下部電極板3に一斉に固定されるため、以下の説明では金属ピン11を代表してその固定方法を説明する。
上記超音波インサート装置17のホーン17aを矢印C方向に降下させ、上記金属ピン11の頭部11a外面にそのホーン17aを接触させる。
次いで、上記ホーン17aを介して上記頭部11aに超音波振動と圧力を加えつつ上記金属ピン11の首部11bを上記貫通孔9aに圧入させると、上記首部11bと上記貫通孔9aとの境界面に局部的な摩擦熱が発生し、上記貫通孔9aの壁面を形成している樹脂(またはガラス)を溶かしながら上記金属ピン11が挿入される。
このとき、上記金属ピン11の上記首部11bに複数形成されている凹溝11c内に溶融した樹脂が流れ込む。
図6は金属ピン11の固定状態を拡大した示したものであり、同図に示すように、破線で囲んだ範囲Dにおいて凹溝11c内に溶融樹脂が流れ込むことにより、貫通孔9aの壁面には金属ピン11の凹溝11cに沿って断面くの字状の突出部9a′が環状に形成される。
その後、超音波インサート装置17が退避させられることによって貫通孔壁面の樹脂が再凝固すると、凹溝11c内に流れ込んだ樹脂、すなわち突出部9a′は金属ピン11に対して投錨効果をもたらし、金属ピン11の引張強度を高めるように機能する。
また、金属ピン11はFPC10の接続側端部10aにおいて外面側(図では上側)から金属ピン固定孔10eに挿入され、挿入完了した状態で金属ピン11の頭部11aがFPC10の凹部10d、すなわち、回路10cと接触する。その結果、金属ピン11の頭部11aと基材10fとの間に回路10cが挟まれた状態で存在することになり、金属ピン11の頭部11aの広い面積(リング状の範囲)において回路10cとの接続がとれるようになる。
このようにしてFPC10は下部電極板3に密着し、金属ピンの首部11bが貫通孔9a内に進入する深さを規定することができる。それにより、金属ピンの首部11b先端は電極6cに衝突することが防止されるとともに、導電接着剤15によって金属ピン11と電極6cとを接続するのに適した隙間を確保することができるようになっている。
具体的には、金属ピン11は下部電極板3の厚みよりも0.1〜0.2mm短くする。好ましくは下部電極板3の厚みより0.125mm短い長さとする。
他の金属ピン12〜14についても上記と同様の方法で固定され、接続側端部10aに4本の金属ピン11〜14が立設されたFPC10は、下部電極板3に確実に固定され各電極6c,6,7c,6d,7dに対し安定した電気接続を得ることができるようになる。
なお、図7は上記下部電極板3の上記電極7a,7bとFPC10との接続方法を示したものであり、金属ピン12を代表してその接続方法を示している。
上記下部電極板3の上記電極7aの端部は、上記貫通孔9bの手前で終端となっているため導電接着剤15′を介して上部電極板2の内面に形成された連絡電極7c(図1参照)と接続し、導電経路Eは、大略、電極7a→導電接着剤15′→連絡電極7c→導電接着剤15→金属ピン12の順になる。
このように連絡電極7cを設け、その連絡電極7cに対し導電接着剤15を介して金属ピン12を接続するように構成すれば、他の電極6c,6dと同じ条件で金属ピン12を下部電極板3に接続することができるようになる。また、上述した金属ピン11の接続方法と同様に、連絡電極7cと金属ピン12先端との間に導電接着剤15を介在させるのに適した一定の隙間を確保することができるようになる。
なお、上記実施形態では超音波インサートによって金属ピンのピン軸部を下部電極板に固定したが、これに限らず、導電接着剤を用いて下部電極板の貫通孔に固定することもできる。その場合、下部電極板3に形成される貫通孔9a〜9dの各孔径は、金属ピン11〜14の外径に対し50〜100μm大きい径の範囲に設定し、貫通孔9a〜9dに金属ピン11〜14を挿入すると、貫通孔9a〜9dと金属ピン11〜14の首部11b〜14bとの間の隙間にも導電接着剤15が流れ込むようにする。
また、本発明においては、下部電極板3の抵抗膜を有する側の面は、貫通孔9a〜9dの周囲にダミー電極19a〜19dを設けることにより接続面積を拡げるようにしてもよい(図5参照)。
本発明が適用されるタッチパネルの構成を示す分解斜視図である。 図1に示すリード線接続部の拡大断面図である。 図1に示す金属ピンの固定方法を示す説明図である。 図2に示す接着層の要部拡大平面図である。 貫通孔の周囲にダミー電極を設ける例を示す要部拡大平面図である。 金属ピンの固定状態を示す要部拡大断面図である。 下部電極板の電極との接続方法を示す図2相当図である。 従来のタッチパネルのリード線接続構造を示す斜視図である。 従来のタッチパネルの別のリード線接続構造を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 タッチパネル
2 上部電極板
3 下部電極板
4,5 抵抗膜
6a,6b 電極
7a,7b 電極
8 接続部
9a〜9d 貫通孔
10 FPC
10a 接続側端部
10b カバーレイフィルム
10c 回路
10d 凹部
10e 金属ピン固定孔
11〜14 金属ピン
11a 頭部
11b 首部
11c 凹溝
15 導電接着剤
16 両面テープ
16a 接続ホール
16b エアベント
17 湿気
18 透視して入力する部分
19a〜19d ダミー電極

Claims (8)

  1. 所定の隙間を設けて対向し内面に抵抗膜を有する上部電極板および下部電極板が周囲を絶縁性の接着層にて貼り合わせれられ、これらの電極板の縁部に、上記各抵抗膜の電極から延設されて集合配置された電極端をリード線に接続するための接続部が設けられているタッチパネルのリード線接続方法において、
    上記接続部における上記各電極端に対応して上記接着層が接続ホール及びタッチパネル端面に通ずるエアベントをそれぞれ備え、上記各接続ホールに至る貫通孔を上記下部電極板に穿設し、ピン軸部とこのピン軸部の外径よりも大径に形成された円板状頭部を有する金属ピンを用い、このピン軸部を、上記リード線の接続側端部における導線部において上記貫通孔と対応して形成された各金属ピン固定孔に挿通することにより、上記リード線の接続側端部に上記ピン軸部を立設させ、上記各ピン軸部を上記貫通孔にそれぞれ挿入するとともに、上記下部電極板に挿入した上記ピン軸部と上記電極端とを湿気硬化型の導電接着剤を介して電気的に接続することを特徴とするタッチパネルのリード線接続方法。
  2. 上記湿気硬化型の導電性接着剤として、シリコーンを主成分とするものを用いる請求項1記載のタッチパネルのリード線接続方法。
  3. 上記湿気硬化型の導電性接着剤として、無溶剤系のものを用いる請求項1〜2記載のタッチパネルのリード線接続方法。
  4. 上記エアベントがクランク状に屈曲している請求項1〜3のいずれかに記載のタッチパネルのリード線接続方法。
  5. 上記接着層が額縁状の両面テープである請求項1〜4のいずれかに記載のタッチパネルのリード線接続方法。
  6. 上記上部電極板および上記下部電極板がさらに配線オーバーコート層を備え、当該配線オーバーコート層も上記接続部における上記各電極端に対応して接続ホール及びタッチパネル端面に通ずるエアベントをそれぞれ備えている請求項1〜4のいずれかに記載のタッチパネルのリード線接続方法。
  7. 上記ピン軸部を上記貫通孔に挿入するにあたり、各金属ピンのピン軸部を上記貫通孔に対応させた状態でセットし、超音波振動と圧力を加えつつ上記ピン軸部を上記貫通孔に挿入していくことにより上記貫通孔の壁面を溶融させ、上記壁面の再凝固によってその挿入したピン軸部を上記下部電極板に固定する請求項1〜6のいずれかに記載のタッチパネルのリード線接続方法。
  8. 上記金属ピンのピン軸部に凹溝が形成され、超音波振動と圧力を加えつつ上記ピン軸部を上記貫通孔に挿入する際に、上記貫通孔壁面の溶融部分をその凹溝に案内させる請求項7記載のタッチパネルのリード線接続方法。
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