JP2007309806A - 半導体デバイス検査治具および半導体デバイス検査方法 - Google Patents

半導体デバイス検査治具および半導体デバイス検査方法 Download PDF

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Shinri Wakamura
真利 若村
Koji Akahori
浩二 赤堀
Masayuki Nakase
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Abstract

【課題】多数の電子部品が実装された検査用回路基板において、検査対象の半導体デバイスを検査用回路基板にコンタクトさせる際に発生する基板の歪みを抑制することができる半導体デバイス検査治具および半導体デバイス検査方法を提供する。
【解決手段】検査対象の半導体デバイス102を検査用回路基板106にコンタクトさせるための圧力と対向する検査用回路基板106の裏面部分に加圧容器111を設け、加圧容器111内のピストン115を上昇させることにより、加圧容器111内の気体もしくは液体の圧力を上昇させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体デバイス特に多ピンの場合の電気特性を検査するための半導体デバイス検査治具および半導体デバイス検査方法に関するものである。
近年、半導体関連技術の進歩とともに半導体デバイスは小型かつ多ピン化し、外部端子に半田ボールを形成したBall Grid Arrayパッケージ(以下、BGAパッケージという)を採用した半導体デバイスが増加している。
図5はBGAパッケージの半導体デバイスに対する電気特性検査に用いられる従来の半導体デバイス検査治具の断面図である。
この半導体デバイス検査治具においては、図5に示すように、検査対象でありBGAパッケージを採用した半導体デバイス102の外部端子と検査用回路基板106との間に、それらの電気的接続を行うための接触子103(以下、ポゴピンという)を使用している。このポゴピン103と半導体デバイス102の外部端子とが一致する位置にBGAパッケージの半導体デバイス102を配置し、コンタクトプッシャ治具101で半導体デバイス102の上面を加圧することにより、その外部端子とポゴピン103とを接触させる。このとき、半導体デバイス102の半田ボールにおいて、ポゴピン103の鋭利な先端形状によって、半田ボール表面に形成された酸化膜が突き破られることにより、半導体デバイス102の半田ボールとポゴピン103の電気的な接触を実現している。
上記の半導体デバイス102の半田ボールとポゴピン103の電気的接触には、半田ボールの酸化膜を破る力が必要となり、半導体デバイス102の外部端子1ピン当たり数十グラムの押し圧をかけている。例えば1000ピンの半導体デバイス102では、全ピンの電気的接触を行うためには、半導体デバイス102に数十kgの押し圧が必要となる。
図5に示すように、ソケット104と検査用回路基板106との接触部分では、半導体デバイス102からの押し圧により、ソケット104の下部にある検査用回路基板106がU字形に歪む。この歪により、ソケット104のポゴピン103を止めているプレートにも検査用回路基板106と同様にU字形に歪みが発生し、特にソケット104の中心部では、ポゴピン103のストロークが規定のストロークに満たないため、半田ボールの酸化膜を突き破るだけのポゴピン103からの押し圧を得ることができず、半導体デバイス102と検査用回路基板106との間に電気的な接触不良が発生してしまう。このような電気的接触不良は、検査対象の半導体デバイス102が良品の半導体デバイスであっても不良判定をしてしまうというように、半導体デバイス102に対する検査ミスが起きる要因になる。
そこで、図6に示すように、検査用回路基板106の裏面に補強板601を取り付けることにより、良品の半導体デバイスに対しても起こり得る不良判定等の検査ミスにつながる検査用回路基板106の歪みを防止し、半導体デバイス102と検査用回路基板106との間に十分な電気的接触を得るようにしている。また、他の装置(例えば、特許文献1を参照)では、検査用回路基板をその裏面に支持棒を設けて支えることにより、上記のような検査ミスにつながる検査用回路基板の歪みを防止している。
特開2005−235818号公報
しかしながら、図5に示すような従来の半導体デバイス検査治具では、検査用回路基板106の裏面で半導体デバイス102の裏面に対向する領域に、電源の安定化やアナログ信号のノイズを抑制するための電子部品105を多数実装した場合には、その部分に検査用回路基板106の歪みを抑制するための補強板や支持棒を取り付けることができないという問題があった。
また、図6に示すように、検査用回路基板106の裏面で半導体デバイス102の裏面に対向する領域に、検査用回路基板106の歪みを抑制するための補強板601や支持棒を取り付けた場合には、半導体デバイス102の上面を加圧した際に、検査用回路基板106の裏面に取り付けた補強板601または支持棒と電子部品との間に接点が生じて電子部品の剥離が発生するという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、検査用回路基板の裏面で半導体デバイスの裏面に対向する領域に実装した電子部品の剥離を防止することができ、しかも、検査用回路基板の裏面で半導体デバイスの裏面に対向する領域に多数の電子部品を実装しているためにその部分に補強板や支持棒を用いることができない場合にも、そのような検査用回路基板の歪みを抑制することができる半導体デバイス検査治具および半導体デバイス検査方法を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の半導体デバイス検査治具は、半導体デバイスの電気的特性を検査用回路基板を通じて検査するために、前記半導体デバイスを前記検査用回路基板に電気的にコンタクトさせる機構を有する半導体デバイス検査治具において、前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクトにより前記検査用回路基板に加わる圧力に対向して、前記検査用回路基板を前記半導体デバイスとのコンタクト面に対して裏面から加圧するための機構を有する加圧容器を備え、前記加圧容器の内部に、前記検査用回路基板における前記裏面の一部と前記加圧容器の内壁とともに、前記検査用回路基板を前記裏面から加圧するための密閉空間を形成する仕切り板を設け、前記密閉空間の密閉状態を保持したままで前記仕切り板が前記加圧容器の内部を可動することにより、前記密閉空間を加圧するように構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の半導体デバイス検査治具は、請求項1記載の半導体デバイス検査治具であって、前記密閉空間への加圧を前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクト動作に連動させる機構を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の半導体デバイス検査治具は、半導体デバイスの電気的特性を検査用回路基板を通じて検査するために、前記半導体デバイスを前記検査用回路基板に電気的にコンタクトさせる機構を有する半導体デバイス検査治具において、前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクトにより前記検査用回路基板に加わる圧力に対向して、前記検査用回路基板を前記半導体デバイスとのコンタクト面に対して裏面から加圧するための機構を有する加圧容器を備え、前記検査用回路基板における前記裏面の一部と前記加圧容器の内壁とで、前記検査用回路基板を前記裏面から加圧するための密閉空間を形成し、前記加圧容器に前記密閉空間とその外部が繋がる少なくとも1個の貫通穴を設け、前記密閉空間を前記貫通穴を通じて前記密閉空間の外部から加圧するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の半導体デバイス検査治具は、請求項3記載の半導体デバイス検査治具であって、前記密閉空間を前記密閉空間の外部から前記貫通穴に向かう一方向のみに加圧するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の半導体デバイス検査治具は、請求項3または請求項4記載の半導体デバイス検査治具であって、前記密閉空間への加圧を前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクト動作に連動させる機構を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の半導体デバイス検査治具は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の半導体デバイス検査治具であって、前記密閉空間の加圧による圧力を調整する圧力調整弁を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の半導体デバイス検査治具は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の半導体デバイス検査治具であって、前記密閉空間を加圧するために満たされた媒体は気体もしくは液体とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の半導体デバイス検査治具は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の半導体デバイス検査治具であって、前記加圧容器が剛体であることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の半導体デバイス検査方法は、請求項1または請求項2記載の半導体デバイス検査治具を用いて、前記仕切り板を前記加圧容器の内部で可動させることにより、前記密閉空間の密閉状態を保持したままで前記密閉空間を加圧し、前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクトにより前記検査用回路基板に加わる圧力に対向して、前記検査用回路基板を前記半導体デバイスとのコンタクト面に対して裏面から加圧することを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の半導体デバイス検査方法は、請求項3または請求項4または請求項5記載の半導体デバイス検査治具を用いて、前記密閉空間の外部から前記貫通穴を通じて前記密閉空間を加圧することにより、前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクトにより前記検査用回路基板に加わる圧力に対向して、前記検査用回路基板を前記半導体デバイスとのコンタクト面に対して裏面から加圧することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、検査用回路基板の裏面で半導体デバイスの裏面に対向する領域に多数の電子部品を実装しているために、その部分に従来のような補強板や支持棒を用いることができない場合にも、そのような検査用回路基板の歪みを抑制することができる。
また、従来のように補強板や支持棒を取り付けることによって生じていた補強板や支持棒と電子部品との接点がなくなるため、検査用回路基板の裏面で半導体デバイスの裏面に対向する領域に実装した電子部品の剥離を防止することができる。
以上により、半導体デバイス検査治具の不具合によって良品の半導体デバイスに対しても起こり得る不良判定等の検査ミスを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を示す半導体デバイス検査治具および半導体デバイス検査方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。
最初に、本実施の形態の半導体デバイス検査治具の構成について、図1、図2、図3、図4を用いて説明する。
図1、図2、図3、図4は本実施の形態1、2、3、4の半導体デバイス検査治具の断面図であリ、半導体デバイス検査治具における検査用回路基板の歪を抑制するように構成されている。
(実施の形態1)
図1に示すように、剛体として例えば厚み約5mm以上のステンレスなどの金属等でできた加圧容器111を、検査用回路基板106において半導体デバイス102がコンタクトするソケット104を取り付けた面とは対向する裏面部分に、加圧容器111の開口部が検査用回路基板106の裏面に接触するように取り付け、検査用回路基板106と加圧容器111により密閉空間(以下、高圧室と呼ぶ)113を設ける。高圧室113内には気体もしくは液体を充填し、加圧容器111と検査用回路基板106の間のドッキング部分には、高圧室113から高圧の気体もしくは液体が抜けないように、ゴムパッキン110を取り付け、治具固定用ネジ109により固定する。高圧室113内の圧力は一定となるように、高圧室113内部の壁面には圧力調整弁112を設ける。
高圧室113の内部は、検査用回路基板106の裏面と接する密閉空間(高圧室113)と接しない空間114に分けるために、高圧室113内にピストン機構115を設ける。検査用回路基板106と接する部分の高圧室113の圧力を上げるために、ピストン機構115は上下に可動する構造とする。ピストン機構115と高圧室113の壁面が接する部分は、ピストン機構115の可動時に高圧室113の圧力がピストン機構115と高圧室113の壁面との間から抜けないように、隙間寸法は10μm以内とし、そしてピストン機構115が滑らかに動くように、ピストン機構115と高圧室113の壁面には、潤滑オイルを塗布する。
ピストン機構115を上下方向に可動させるため、ピストン機構115の下部にはネジ機構118を設け、ネジ機構118の下部に設けられたハンドル116を回すことによりピストン機構115は上下に可動する。ピストン機構115の下部に設けられたネジ機構118の緩みにより、高圧室113の圧力が下がらないように、ハンドル116部分の上部にはハンドル固定治具117を取り付ける。
本実施の形態1の半導体デバイス検査方法は、コンタクトプッシャ治具101より半導体デバイス102の上面に圧力がかけられると、同時もしくは瞬時にピストン機構115の下部に設けられたハンドル116を回すことにより、ピストン機構115を上昇させる。そして、ピストン機構115の上昇によって、加圧容器111の高圧室113内の容積が減少し、高圧室113内部の気体の圧力が上昇する。その圧力によって検査用回路基板106の歪みを抑制し、このように抑制できたところで、ハンドル116上部にあるハンドル固定治具117を固定して、高圧室113内の圧力を一定に保つ。
(実施の形態2)
図2に示すように、剛体として例えば厚み約5mm以上のステンレスなどの金属等でできた加圧容器111を、検査用回路基板106において半導体デバイス102がコンタクトするソケット104を取り付けた面とは対向する裏面部分に、加圧容器111の開口部が検査用回路基板106の裏面に接触するように取り付け、検査用回路基板106と加圧容器111により密閉空間である高圧室113を設ける。高圧室113内には気体もしくは液体を充填し、加圧容器111と検査用回路基板106の間のドッキング部分には、高圧室113から高圧の気体もしくは液体が抜けないように、ゴムパッキン110を取り付け、治具固定用ネジ109により固定する。高圧室113内の圧力は一定となるように、高圧室113内部の壁面には圧力調整弁112を設ける。
加圧容器111には高圧室113内部に気体もしくは液体を注入可能な穴204を設け、配管202を通して穴204部分から高圧室113内部に高圧の気体(1気圧以上)もしくは液体を送ることが可能なように、配管202を介して外部にコンプレッサー装置201を設ける。コンプレッサー装置201から送る気体もしくは液体は、高圧室113からコンプレッサー装置201側に流れないように、高圧室113の圧力より高い圧力の気体もしくは液体を送り込む。また、高圧室113内の気体もしくは液体がコンプレッサー装置201側へ逆流しないように、高圧室113の壁面部分の穴204には、逆流防止用の逆止弁203を設ける。
本実施の形態2の半導体デバイス検査方法は、コンタクトプッシャ治具101より半導体デバイス102の上面に圧力がかけられると、同時もしくは瞬時にコンプレッサー装置201からの高圧の気体もしくは液体を送り込むことにより、高圧室113内部の気体もしくは液体の圧力が上昇する。その圧力によって検査用回路基板106の歪みを抑制し、このように抑制できたところで、コンプレッサー装置201から高圧の気体もしく液体を送り込むのを止める。高圧室113内の穴204部分に設けられた逆止弁203により、高圧室113内の気体もしくは液体の流出を防ぎ、高圧室113内の圧力を一定に保つ。
(実施の形態3)
図3に示すように、剛体として例えば厚み約5mm以上のステンレスなどの金属等でできた加圧容器111を、検査用回路基板106において半導体デバイス102がコンタクトするソケット104を取り付けた面とは対向する裏面部分に、加圧容器111の開口部が検査用回路基板106の裏面に接触するように取り付け、検査用回路基板106と加圧容器111により密閉空間である高圧室113を設ける。高圧室113内には気体もしくは液体を充填し、加圧容器111と検査用回路基板106の間のドッキング部分には、高圧室113から高圧の気体もしくは液体が抜けないように、ゴムパッキン110を取り付け、治具固定用ネジ109により固定する。高圧室113内の圧力は一定となるように、高圧室113内部の壁面には圧力調整弁112を設ける。
加圧容器111には高圧室113内部に気体もしくは液体を注入可能な穴204を設け、配管202を通して穴204部分から高圧室113内部に高圧の気体(1気圧以上)もしくは液体を送ることが可能なように、配管202を介してシリンダ機構301を設ける。このシリンダ機構301は、半導体デバイス102と検査用回路基板106上のソケット104のポゴピン103をコンタクトさせるために用いるコンタクトプッシャ治具101からの圧力を利用し、この圧力は、支持棒303によりピストン機構302を上下に可動させ、ピストン機構302の下部に設けられたシリンダ室304から、その内部の気体もしくは液体が配管202を通って高圧室113内に送り込まれる構造とする。
本実施の形態3の半導体デバイス検査方法は、コンタクトプッシャ治具101より半導体デバイス102の上面に圧力がかけられると、同時にコンタクトプッシャ治具101に連動してシリンダ機構301内のピストン機構302が下降し、シリンダ室304内の気体もしくは液体が配管202を通して高圧室113に送り込まれ、高圧室113内部の気体もしくは液体の圧力が上昇する。その圧力によって検査用回路基板106の歪みを抑制する。次にコンタクトプッシャ治具101が上昇すると、同時にコンタクトプッシャ治具101に連動してシリンダ機構301内のピストン機構302が上昇し、高圧室113内の気体もしくは液体が配管202を通してシリンダ機構301内に送り込まれ、高圧室113内部の気体もしくは液体の圧力が減少する。
(実施の形態4)
図4に示すように、剛体として例えば厚み約5mm以上のステンレスなどの金属等でできた加圧容器111を、検査用回路基板106において半導体デバイス102がコンタクトするソケット104を取り付けた面とは対向する裏面部分に、加圧容器111の開口部が検査用回路基板106の裏面に接触するように取り付け、検査用回路基板106と加圧容器111により密閉空間である高圧室113を設ける。高圧室113内には気体もしくは液体を充填し、加圧容器111と検査用回路基板106の間のドッキング部分には、高圧室113から高圧の気体もしくは液体が抜けないように、ゴムパッキン110を取り付け、治具固定用ネジ109により固定する。高圧室113内の圧力は一定となるように、高圧室113内部の壁面には圧力調整弁112を設ける。
加圧容器111の内部空間を検査用回路基板106の裏面と接する密閉空間である高圧室113と接しない空間114とに分けるために、加圧容器111内にはピストン機構115を設ける。ピストン機構115は高圧室113の圧力を上げるために上下に可動する構造とする。ピストン機構115と加圧容器111の内側壁面との接する部分は、ピストン機構115の可動時に高圧室113の圧力がピストン機構115と加圧容器111の内側壁面との間から抜けないように、隙間寸法を10μm以内とし、さらにピストン機構115が滑らかに動くように、ピストン機構115と加圧容器111の内側壁面には潤滑オイルを塗布する。
ピストン機構115の下部には、半導体デバイス102とソケット104のポゴピン103とをコンタクトさせるために用いるコンタクトプッシャ治具101からの圧力を利用したピストン上下動機構を設ける。このピストン上下動機構の構造は、ピストン機構115の下部に接続された支持棒403が軸受けである作用点406に接続され、支持棒401がコンタクトプッシャ治具101に接続され、支持棒402が作用点406とベース台407に固定した軸受けである支点405と支持棒401の先端部分にある力点404に接続されている。
本実施の形態4の半導体デバイス検査方法は、例えば半導体デバイス102に対する検査を開始して、コンタクトプッシャ治具101より半導体デバイス102の上面に圧力がかけられた場合には、それと同時に、上記のピストン上下動機構によって、コンタクトプッシャ治具101から半導体デバイス102の上面にかかる押し圧が、支持棒401に伝わって力点404が下方に可動することにより、支持棒402が「てこ」の原理によって支点405を軸に回動し作用点406を上方に可動し、この作用点406の上方への可動により、作用点406に接続された支持棒403がピストン機構115を押し上げることによって、高圧室113内の容積が減少し内部の気体もしくは液体の圧力が上昇する。このように高圧室113内の気体もしくは液体の圧力が上昇することによって、検査用回路基板106の歪みを抑制する。
この後に、例えば半導体デバイス102に対する検査が終了して、コンタクトプッシャ治具101を上昇させた場合には、その上昇と同時に、ピストン上下動機構による上記と逆の動きで、コンタクトプッシャ治具101に連動してピストン機構115が下降することによって、高圧室113内の容積が増加し内部の気体もしくは液体の圧力が減少する。
以上の各実施の形態の半導体デバイス検査治具および半導体デバイス検査方法により、検査用回路基板の裏面で半導体デバイスの裏面に対向する領域に多数の電子部品を実装しているために、その部分に従来のような補強板や支持棒を用いることができない場合にも、そのような検査用回路基板の歪みを抑制することができる。
また、従来のように補強板や支持棒を取り付けることによって生じていた補強板や支持棒と電子部品との接点がなくなるため、検査用回路基板の裏面で半導体デバイスの裏面に対向する領域に実装した電子部品の剥離を防止することができる。
その結果、半導体デバイス検査治具の不具合によって良品の半導体デバイスに対しても起こり得る不良判定等の検査ミスを防止することができる。
本発明の半導体デバイス検査治具および半導体デバイス検査方法は、良品の半導体デバイスに対しても起こり得る不良判定等の検査ミスにつながる検査用回路基板の歪みを抑制することができるもので、電源の安定化やアナログ信号のノイズを抑制するための多数の電子部品が実装された検査用回路基板を用いた半導体デバイス検査治具による半導体デバイスの検査技術に有用である。
本発明の実施の形態1の半導体デバイス検査治具の構成例を示す断面図 本発明の実施の形態2の半導体デバイス検査治具の構成例を示す断面図 本発明の実施の形態3の半導体デバイス検査治具の構成例を示す断面図 本発明の実施の形態4の半導体デバイス検査治具の構成例を示す断面図 従来の半導体デバイス検査治具の構成例を示す断面図 従来の半導体デバイス検査治具の他の構成例を示す断面図
符号の説明
101 コンタクトプッシャ治具
102 (検査対象の)半導体デバイス
103 ポゴピン
104 ソケット筐体
105 実装部品
106 検査用回路基板
107 ソケット固定用ネジ
108 ソケット固定ネジ止め具
109 治具固定用ネジ
110 ゴムパッキン
111 加圧容器
112 圧力調整弁
113 高圧室
114 (検査用回路基板と接しない)空間
115 ピストン機構
116 ハンドル
117 ハンドル固定治具
118 ネジ機構
201 コンプレッサー装置
202 配管
203 逆止弁
204 穴
301 シリンダ機構
302 (コンタクトプッシャ治具の圧力により可動する)ピストン機構
303 支持棒(1)
304 シリンダ室
401 支持棒(2)
402 支持棒(3)
403 支持棒(4)
404 力点
405 支点
406 作用点
407 ベース台
601 補強版

Claims (10)

  1. 半導体デバイスの電気的特性を検査用回路基板を通じて検査するために、前記半導体デバイスを前記検査用回路基板に電気的にコンタクトさせる機構を有する半導体デバイス検査治具において、
    前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクトにより前記検査用回路基板に加わる圧力に対向して、前記検査用回路基板を前記半導体デバイスとのコンタクト面に対して裏面から加圧するための機構を有する加圧容器を備え、
    前記加圧容器の内部に、前記検査用回路基板における前記裏面の一部と前記加圧容器の内壁とともに、前記検査用回路基板を前記裏面から加圧するための密閉空間を形成する仕切り板を設け、
    前記密閉空間の密閉状態を保持したままで前記仕切り板が前記加圧容器の内部を可動することにより、前記密閉空間を加圧するように構成した
    ことを特徴とする半導体デバイス検査治具。
  2. 請求項1記載の半導体デバイス検査治具であって、
    前記密閉空間への加圧を前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクト動作に連動させる機構を備えた
    ことを特徴とする半導体デバイス検査治具。
  3. 半導体デバイスの電気的特性を検査用回路基板を通じて検査するために、前記半導体デバイスを前記検査用回路基板に電気的にコンタクトさせる機構を有する半導体デバイス検査治具において、
    前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクトにより前記検査用回路基板に加わる圧力に対向して、前記検査用回路基板を前記半導体デバイスとのコンタクト面に対して裏面から加圧するための機構を有する加圧容器を備え、
    前記検査用回路基板における前記裏面の一部と前記加圧容器の内壁とで、前記検査用回路基板を前記裏面から加圧するための密閉空間を形成し、
    前記加圧容器に前記密閉空間とその外部が繋がる少なくとも1個の貫通穴を設け、
    前記密閉空間を前記貫通穴を通じて前記密閉空間の外部から加圧するよう構成した
    ことを特徴とする半導体デバイス検査治具。
  4. 請求項3記載の半導体デバイス検査治具であって、
    前記密閉空間を前記密閉空間の外部から前記貫通穴に向かう一方向のみに加圧するよう構成した
    ことを特徴とする半導体デバイス検査治具。
  5. 請求項3または請求項4記載の半導体デバイス検査治具であって、
    前記密閉空間への加圧を前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクト動作に連動させる機構を備えた
    ことを特徴とする半導体デバイス検査治具。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の半導体デバイス検査治具であって、
    前記密閉空間の加圧による圧力を調整する圧力調整弁を設けた
    ことを特徴とする半導体デバイス検査治具。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の半導体デバイス検査治具であって、
    前記密閉空間を加圧するために満たされた媒体は気体もしくは液体とする
    ことを特徴とする半導体デバイス検査治具。
  8. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の半導体デバイス検査治具であって、
    前記加圧容器が剛体である
    ことを特徴とする半導体デバイス検査治具。
  9. 請求項1または請求項2記載の半導体デバイス検査治具を用いて、
    前記仕切り板を前記加圧容器の内部で可動させることにより、前記密閉空間の密閉状態を保持したままで前記密閉空間を加圧し、
    前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクトにより前記検査用回路基板に加わる圧力に対向して、前記検査用回路基板を前記半導体デバイスとのコンタクト面に対して裏面から加圧する
    ことを特徴とする半導体デバイス検査方法。
  10. 請求項3または請求項4または請求項5記載の半導体デバイス検査治具を用いて、
    前記密閉空間の外部から前記貫通穴を通じて前記密閉空間を加圧することにより、
    前記半導体デバイスの前記検査用回路基板へのコンタクトにより前記検査用回路基板に加わる圧力に対向して、前記検査用回路基板を前記半導体デバイスとのコンタクト面に対して裏面から加圧する
    ことを特徴とする半導体デバイス検査方法。
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