JP2007308950A - 二重の扉体を備えた建物 - Google Patents

二重の扉体を備えた建物 Download PDF

Info

Publication number
JP2007308950A
JP2007308950A JP2006138479A JP2006138479A JP2007308950A JP 2007308950 A JP2007308950 A JP 2007308950A JP 2006138479 A JP2006138479 A JP 2006138479A JP 2006138479 A JP2006138479 A JP 2006138479A JP 2007308950 A JP2007308950 A JP 2007308950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
door body
outdoor
opening
space portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006138479A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kajiwara
崇 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006138479A priority Critical patent/JP2007308950A/ja
Publication of JP2007308950A publication Critical patent/JP2007308950A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

【課題】二重の扉体を備えた建物において、防犯性と快適性を兼ね備えたものを提供すること。
【解決手段】リビング・ダイニング・キッチンD等の居室空間部と屋外空間部とを隔てる壁体29,30を内外二重に設け、その内外二重の壁体に各々開口部29a,30aを設けるとともに、それら各開口部を開閉する内側玄関ドア11、内側窓12及び外側玄関ドア13、外側窓14を設け、前記内外二重の壁体29,30にて区画形成されたリレーションエリアAに、リレーションエリアAと屋外空間部との通気をするための開閉可能な天窓21を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、二重の扉体を備えた建物に関するものである。
近年の住宅においては、防犯性を高めるための様々な対策が採用されている。防犯性向上のための対策としては、例えば、住宅の玄関部に二重扉を設けた構成が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、玄関部以外においても、居室空間と屋外空間とを隔てる壁体を内外二重に設け、この内外二重の壁体のそれぞれに人の出入が可能な出入口を設けるとともに、その出入口に扉体を設けることも考えられる。
確かに、扉体を二重に設けると、防犯性が高められる。しかし、内外二重の壁体を設けたことにより屋外空間と居室空間との間には、それらの中間に位置する中間空間部が形成されることとなるため、この中間空間部に熱が籠りやすくなる。そして、中間空間部に籠った熱が居室空間に影響を与え、住宅の快適性が損なわれることもある。
例えば、外出時において、内外二重の扉体を閉ざしている場合には、中間空間部に熱が籠り、その熱により居室空間の温度が高くなることがある。夏期においてこのような状態となると、ユーザが外出から帰宅し、冷房により居室温度を適温にするまでに長時間を要することとなり、住宅の快適性が損なわれる原因となる。
特公平6−27441号公報
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、二重の扉体を備えた建物において、防犯性と快適性を兼ね備えたものを提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成例を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.本発明の建物(住宅10)は、居室空間部(リビング・ダイニング・キッチンD等)と屋外空間部とを隔てる壁体(壁体29,30)を内外二重に設け、その内外二重の壁体に各々内側出入口部(開口部29a)及び外側出入口部(開口部30a)を設けるとともに、それら各出入口部を開閉する内側扉体(内側玄関ドア11、内側窓12)及び外側扉体(外側玄関ドア13、外側窓14)を設けた建物である。そして、前記内外二重の壁体にて区画形成された中間空間部(リレーションエリアA)に、当該中間空間部と前記屋外空間部との通気をするための開閉可能な外側通気窓(第2小窓20、天窓21)を設けたことを特徴としている。
これによると、この建物には内側及び外側の二重の扉体に形成されている。また、中間空間部には、外側通気窓が設けられている。このため、高い防犯性を確保しつつ、中間空間部の通気を行い、中間空間部内の熱をこの空間から放出することが可能となる。そして、これにより、居室空間部の快適性も確保することができる。すなわち、例えば夏期においては、日射等により中間空間部が熱せられてこの空間部の温度が高くなる場合がある。この場合でも、中間空間部の通気行うことにより、この空間部に熱が籠ることを抑制することができる。そして、中間空間部の温度上昇の影響が居室空間部にまで及ぶことを抑制できる。これにより、住人等が外出から戻った場合に、居室空間部の温度が上昇していることが抑止され、居室空間部の快適性を確保することが可能となる。
手段2.前記中間空間部及び前記屋外空間部の温度をそれぞれ検出する中間空間温度検出手段(中間空間温度センサ17)及び屋外温度検出手段(屋外温度センサ18)と、前記内側扉体、前記外側扉体及び前記外側通気窓をそれぞれ開状態又は閉状態に駆動する内側扉体開閉駆動手段(開閉駆動部22)、外側扉体開閉駆動手段(開閉駆動部23)及び外側通気窓開閉駆動手段(開閉駆動部25,26)と、前記各温度検出手段による各検出温度に基づき、前記各開閉駆動手段を駆動させて、前記内側扉体、前記外側扉体及び前記外側通気窓を開閉制御する開閉制御手段(コントローラ27)とを備え、前記開閉制御手段は、前記中間空間部内の熱を屋外空間部に放出させるための第1放熱条件が成立するか否かを判定し、当該第1放熱条件が成立する場合に前記内側扉体を閉鎖するととともに前記外側通気窓を開放することが望ましい。この状態とすることにより、中間空間部の熱が居室空間部に侵入することを抑止しつつ、中間空間部の熱を屋外空間部に放出することが可能となる。
手段3.前記第1放熱条件を、前記屋外温度検出手段による検出温度が第1屋外基準温度以上であり、前記中間空間温度検出手段による検出温度が前記屋外温度検出手段による検出温度よりも所定値以上高い場合とすることが可能である。
このような状態としては、例えば夏期等、屋外温度が比較的高い場合が考えられる。日差し等により中間空間部が熱せられ、中間空間部の温度が屋外空間部の温度よりも高くなる場合がある。このような場合には、中間空間部に隣接する居室空間部の温度にも影響を与え、居室空間部の温度が高くなる。夏期に居室空間部の温度が高くなると、冷房効率を低下させ、建物の快適性が低減することとなる。この点、内側扉体、外側扉体及び外側通気窓の状態を上述の状態とすることで、中間空間部と屋外空間部との間での通気が可能となる。この結果、中間空間部に熱が籠ることにより、中間空間部の温度が屋外空間部の温度よりも高くなることを抑制でき、居室空間部の温度が高くなることを抑制することが可能となる。
手段4.前記開閉制御手段は、前記第1放熱条件が成立する場合に、前記外側通気窓に加えて前記外側扉体を開放してもよい。これにより、より効果的に中間空間部の熱の放出が可能となる。
手段5.前記居室空間部の温度を検出する居室温度検出手段(居室温度センサ16)を備え、前記開閉制御手段は、前記中間空間部内の熱を居室空間部に放出させるための第2放熱条件が成立するか否かを判定し、当該第2放熱条件が成立する場合に前記内側扉体を開放するととともに前記外側扉体及び前記外側通気窓を閉鎖することか望ましい。この状態とすることにより、中間空間部の熱が屋外空間部に放出されるのを抑止しつつ、中間空間部の熱を居室空間部に取り込むことが可能となる。
手段6.前記第2放熱条件を、前記屋外温度検出手段による検出温度が第2屋外基準温度以下であり、前記中間空間温度検出手段による検出温度が前記居室温度検出手段による検出温度よりも所定値以上高い場合とするとすることが可能である。
このような状態としては、例えば冬期等、屋外温度が比較的低い場合が考えられる。日差し等により中間空間部が暖められ、中間空間部の温度が居室空間部の温度よりも高くなる場合がある。このような場合には、内側扉体を開放することにより、中間空間部から居室空間部に暖かい空気を取り込んで、居室空間部の温度を高めることが可能となる。
手段7.前記開閉制御手段は、前記居室空間部の温度を検出する居室温度検出手段の検出結果と前記屋外温度検出手段との検出結果に基づき、前記居室空間部の温度が前記屋外空間部の温度に対して所定の高温状態にあると判断した場合に、前記内側扉体を開放するととともに、前記外側通気窓を開放することが可能である。内側扉体、外側扉体及び外側通気窓の状態をこのように制御することにより、居室空間部と屋外空間部との間での通気を可能とし、居室空間部に熱が籠ることを抑制することが可能となる。これにより、例えば、夏期において通風性を良くすることにより快適性が向上できることは勿論、冬期においても暖房で暖かくなりすぎた室温を下げることができる。
手段8.前記内側扉体に設けられた内側電気錠(電子錠11a、窓錠12a)と、前記外側扉体に設けられた外側電気錠(電子錠13a、窓錠14a)と備え、前記開閉制御装置は、前記内側扉体又は外側扉体の少なくとも一方が閉鎖状態にある場合に、前記閉鎖状態にある扉体を施錠することが望ましい。これにより、内側出入口、外側出入口及び外側通気窓の開閉制御を行っている場合においても、一定の防犯性が確保できる。
手段9.前記内側扉体に内側電気錠(電子錠11a)を設けるとともに、前記外側扉体に外側電気錠(電子錠13a)を設け、前記両電気錠は連動して前記内側扉体及び前記外側扉体を施錠状態とすることが望ましい。これにより、一方の扉体の施錠忘れを防止することができ、高い防犯性を発揮させることが可能となる。
手段10.前記内外二重の壁体間の距離を1m以上とすることが望ましい。これにより夏期において居室空間部への日差しの侵入を抑制することができ、夏期における居室空間部の温度上昇を抑制することができる。
手段11.前記居室空間部と前記中間空間部とを区画する壁体に、開閉可能な内側通気窓(第1小窓19)を設けることが望ましい。外側及び内側の通気窓は開閉可能となっているので、両通気窓を開状態とすることにより、居室空間部の換気を行うことができる。これにより、外出時や夜間就寝時等内側及び外側出入口を閉鎖・施錠した状態においても居室空間部の換気を行うことができ、高い防犯性を維持しつつ居室空間部を快適なものとすることが可能となる。
手段12.前記外側出入口の少なくとも一部に透過視性材からなる透過視性部を備え、当該外側出入口の透過視性部を通して前記屋外空間部から前記内側出入口を認識可能とすることが望ましい。これにより、屋外空間部から外側出入口を通して内側出入口を認識することができる。この結果、二重の出入口を備えた防犯性の高い建物であることを外部に示すことが可能となり、不法侵入に対する抑止力が高まる。
手段13.前記中間空間部に当該中間空間部内を撮影可能な撮影装置(防犯カメラ15)を設けることが望ましい。これにより、建物の防犯性を高めることができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態における住宅の間取図である。図1に示すように、住宅10は、リレーションエリアA、エントランスB、ホールC、リビング・ダイニング・キッチンD、洗面室E、浴室F、トイレG等の空間を有している。住宅10内のリレーションエリアAを除く空間で居室側空間が構成されている。そして、リレーションエリアAは、屋外側空間と居室側空間との中間に位置し、両空間を結びつける中間空間部として機能している。
居室側空間とリレーションエリアAとを区画する壁体29には、開口部29aが設けられ、この開口部29aに扉体としての内側玄関ドア11及び内側窓12が設けられている。詳しくはリレーションエリアAとエントランスBとの間には、内側玄関ドア11が設けられ、リレーションエリアAとリビング・ダイニング・キッチンDとの間には、内側窓12が設けられている。また、屋外側空間とリレーションエリアAとを区画する壁体30には開口部30aが設けられ、この開口部30aに扉体としての外側玄関ドア13及び外側窓14が設けられている。内側及び外側の窓12,14は折戸タイプの掃き出し窓である。そして、これらは開閉が可能であるとともに、内側に設けられた窓錠12a,14aにより施解錠が可能となっている。また、両窓12,14は透明なガラスを備え、リビング・ダイニング・キッチンDに屋外側空間からの採光を可能としている。なお、リビング・ダイニング・キッチンDの外側における壁体29,30間の間隔d1は1m程度に設定されている。そして、夏期におけるリビング・ダイニング・キッチンDへの日差しの侵入が抑制されるようになっている。
内側及び外側の玄関ドア11,13は、屋外側空間と居室側空間との間を出入する際に通常用いられるものである。これら内側及び外側の玄関ドア11,13には電子錠11a,13aがそれぞれ設けられており、電子キー28により施解錠が可能となっている。電子キー28には、二つの解錠ボタンと一つの施錠ボタン(図示せず)とが設けられている。二つの解錠ボタンは、内側及び外側の玄関ドア11,13の電子錠11a,13aをそれぞれ解錠するためのものである。また、一つの施錠ボタンは、内側及び外側の玄関ドア11,13の電子錠11a,13a双方を連動させて施錠するためのものである。すなわち、内側及び外側の玄関ドア11,13を解錠する際にはそれぞれの解錠ボタンによる操作が必要であるが、施錠する際には一つの施錠ボタンによる操作で両玄関ドア11,13を施錠することが可能となっている。
リレーションエリアAのコーナー部には、リレーションエリアA全体を撮影することができる防犯カメラ15が設置されている。また、本住宅10には、リビング・ダイニング・キッチンDの温度(以下「居室温度」と記す)、リレーションエリアAの温度(以下「中間空間温度」と記す)及び屋外側空間の温度(以下「屋外温度」と記す)を検出する居室温度センサ16、中間空間温度センサ17及び屋外温度センサ18が設けられている。
図2は、図1におけるX−X断面を概略的に示す図である。なお、図2には、リレーションエリアA介しての建物換気に関する電気的な構成も併せて示している。
図2に示すように、内側の壁体29における内側窓12の上方には内側小窓19が設けられており、この内側小窓19を介してリレーションエリアAとリビング・ダイニング・キッチンDとの間の通気が可能とされている。また、外側の壁体30における外側窓14の上方には外側小窓20が設けられており、この外側小窓20を介して屋外側空間とリレーションエリアAとの間の通気が可能とされている。内側及び外側の小窓19,20は、内倒しタイプのものであり、開閉が可能となっている。そして、その最大開口幅d2は150mm程度に設定されており、これらの窓19,20を開放しても人が通り抜けできない開口サイズとされている。
また、リレーションエリアAの屋根部31には、天窓21が設けられている。天窓21はその一端側が上方に持ち上げられて開口可能となっている。そして、内側及び外側の小窓19,20と同様、最大開口幅hが150mm程度に設定されており、この窓21を開放しても人が通り抜けできない開口サイズとされている。
内側及び外側の窓12,14、内側及び外側の小窓19,20及び天窓21には、それぞれ開閉駆動部22〜26が設けられている。また、住宅10の所定の場所には、コントローラ27が設けられており、このコントローラ27は、各温度センサ16〜18及び各開閉駆動部22〜26と電気的に接続されている。コントローラ27には、各温度センサ16〜18から検出信号が入力される。そして、コントローラ27は、入力された検出信号に基づいて、各開閉駆動部22〜26に開閉駆動信号を出力する。すなわち、各窓12,14,19,20,21は、各温度センサ16〜18による検出信号に基づいてコントローラ27から出力される開閉駆動信号により、開閉制御されるように構成されている。なお、内側窓12及び外側窓14については、開閉駆動部22,23により窓の開閉とともに窓錠12a,14aによる窓の施解錠も行われるようになっている。
図3(a)〜(d)は、本実施形態における窓の開閉状態を示す図である。コントローラ27は、各窓12,14,19,20,21の開閉を制御して、図3(a)〜(d)に示す第1から第4の開閉状態とすることが可能にプログラムされている。なお、以下の説明では、各窓12,14,19,20,21の開閉状態を括弧内に順に挙げることにより表現することとする。例えば、内側及び外側の窓12,14が開状態で、内側及び外側の小窓19,20及び天窓21が閉状態の場合を(開,開,閉,閉,閉)と表現することとする。
図3(a)に示す第1開閉状態では、(開,開,閉,閉,開)とされている。この状態は、居室温度が屋外温度に対して所定の高温状態(例えば居室温度が28℃以上、かつ、居室温度が屋外温度より高い)場合に設定されるものである。この状態にすることにより、リビング・ダイニング・キッチンDと屋外側空間との間での通気を可能とし、リビング・ダイニング・キッチンD内に熱が籠ることを抑制することが可能となる。この状態にすることで、夏期において通風性を良くすることにより快適性を向上できることは勿論、冬期においても暖房で暖かくなりすぎた室温を適度に下げることができる。
図3(b)に示す第2開閉状態では、(閉,開,閉,閉,開)とされている。この状態は、中間空間部内の熱を屋外空間に放熱させたい場合に設定されるものである。このような場合の具体例としては、夏期において中間空間温度が屋外温度よりも所定温度(例えば5℃)以上高くなった場合が考えられる。日差し等によりリレーションエリアAが熱せられ、居室温度が屋外温度よりも高くなる場合がある。リビング・ダイニング・キッチンDはリレーションエリアAと内側窓12を介して隣接している。そのため、リレーションエリアAの温度が高くなると、リビング・ダイニング・キッチンDの温度も高くなる。夏期に居室内温度が高くなると、冷房効率が低下する。したがって、住宅10の快適性が低減することとなる。この点、第2開閉状態(閉,開,閉,閉,開)とすることにより、リレーションエリアAと屋外側空間との間での通気を可能とし、リレーションエリアA内に熱が籠ることを抑制できる。その結果、リレーションエリアAの温度が屋外側空間の温度よりも高くなることを抑制でき、リビング・ダイニング・キッチンDの温度が高くなることを抑制することが可能となる。
図3(c)に示す第3開閉状態では、(開,閉,閉,閉,閉)とされている。この状態は、中間空間部内の熱を居室空間に放熱させたい場合に設定されるものである。このような場合の具体例としては、冬期において中間空間温度が居室温度よりも所定温度(例えば5℃)以上高くなった場合が考えられる。リレーションエリアAが日差し等により暖められると、中間空間温度が居室温度よりも高くなる場合がある。冬期にこのような状態になった場合には、内側窓12を開放することにより、リレーションエリアAからリビング・ダイニング・キッチンDに暖かい空気を取り込むことができる。これにより、リビング・ダイニング・キッチンDの温度を高めることが可能となる。
図3(d)に示す第4開閉状態では、(閉,閉,閉,閉,閉)とされている。この状態は、上記の条件に該当しない場合に設定されるものである。この状態にすることで、防犯性の高い状態とするとともに、居室側空間の気密性を高めることが可能となる。
次に、コントローラ27による各窓12,14,19,20,21の開閉制御について、図4に基づいて説明する。図4は、本実施形態における窓の開閉制御のフローチャートである。本処理は、住人の在宅時においてコントローラ27の主電源がオンの場合に、コントローラ27により所定の時間周期で実行される。
図4において、ステップS101では、各温度センサ16〜18で検出した検出信号、すなわち、居室温度、中間空間温度及び屋外温度の読み込みを行う。
ステップS102では、居室温度が28℃以上であり、かつ、居室温度が屋外温度より高いかか否かを判定する。ステップS102の判定結果がYesの場合には、ステップS103に進む。そして、ステップS103において、各窓12,14,19,20,21の状態が(開,開,閉,閉,開)(第1開閉状態)となるように、各開閉駆動部22〜26に開閉駆動信号を出力し、本処理を終了する。一方、ステップS102の判定結果がNoの場合には、ステップS104に進む。
ステップS104では、屋外温度が25℃以上であり、かつ、中間空間温度が屋外温度よりも5℃以上高いか否かを判定する。ステップS104の判定結果がYesの場合には、ステップS105に進む。そして、ステップS105において、各窓12,14,19,20,21の状態が(閉,開,閉,閉,開)(第2開閉状態)となるように、各開閉駆動部22〜26に開閉駆動信号を出力し、本処理を終了する。一方、ステップS104の判定結果がNoの場合には、ステップS106に進む。
ステップS106では、屋外温度が10℃以下であり、かつ、中間空間温度が居室温度よりも5℃以上高いか否かを判定する。ステップS106の判定結果がYesの場合には、ステップS107に進む。そして、ステップS107において、各窓12,14,19,20,21の状態が(開,閉,閉,閉,閉)(第3開閉状態)となるように、各開閉駆動部22〜26に開閉駆動信号を出力し、本処理を終了する。一方、ステップS106の判定結果がNoの場合には、ステップS108に進む。ステップS108では、各窓12,14,19,20,21の状態が(閉,閉,閉,閉,閉)(第4開閉状態)となるように、各開閉駆動部22〜26に開閉駆動信号を出力し、本処理を終了する。
なお、コントローラ27の主電源がオフの状態となっている場合には、各窓12,14,19,20,21の開閉制御は行われない。ただし、各窓12,14,19,20,21を手動で開閉することは可能である。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
本実施形態では、屋外側空間と居室側空間との間に、玄関ドア11,13及び窓12,14が二重に設けられている。そして、屋外側空間から居室側空間に入るためにはこれら二重の扉体を通過する必要がある。これにより、不法侵入者が居室側空間に入るためには二重の解錠作業が必要となる。この結果、侵入までに長時間を要することとなるため、不法侵入者に侵入を諦めさせることが可能となる。また、本実施形態では、外側窓14は透明なガラスを備えている。これにより、屋外側空間から外側窓14を通して内側窓12を認識することができる。この結果、防犯性の高い住宅であることを外部に示すことが可能となり、不法侵入を抑止することが可能となる。
本実施形態では、内側及び外側の窓12,14の上方に、内側及び外側の小窓19,20が設けられている。そして、内側及び外側の小窓19,20は最大開口幅が150mm程度とされており、開放しても人の通り抜けが困難なサイズに設定されている。これにより、内側及び外側の窓12,14を閉鎖・施錠した状態で内側及び外側の小窓19,20を開放することで、例えば夏期の夜間就寝時において防犯性を確保しつつ快い通風を得ることが可能となる。
本実施形態では、リレーションエリアAには天窓21が設けられている。そして、この天窓21は最大開口幅が150mm程度とされており、開放しても人の通り抜けが困難なサイズに設定されている。これにより、外出時等に、内側及び外側の玄関ドア11,13、内側及び外側の窓12,14を閉鎖・施錠し、天窓21を開放した状態とすることで、防犯性を確保しつつリレーションエリアAの通気を行うことが可能となる。
そして、この状態とすることにより、居室側空間の快適性も確保することができる。すなわち、例えば夏期においては、日射によりリレーションエリアAが熱せられてこのエリアの温度が高くなる場合がある。この場合でも、リレーションエリアAの通気を行うことにより、このエリアに熱が籠ることを抑制することができる。そして、リレーションエリアAの温度上昇の影響が居室側にまで及ぶことを抑制できる。これにより、住人が外出から帰宅した場合に、居室側空間の温度が上昇していることが抑止され、住宅10の快適性を確保することが可能となる。
本実施形態では、内側及び外側の玄関ドア11,13の施錠を連動させ、一回のボタン操作により両玄関ドア11,13が施錠される。これにより、一方のドアの施錠忘れを防止することができ、高い防犯性を発揮させることが可能となる。
本実施形態では、リレーションエリアAのコーナー部には、リレーションエリアA全体を撮影することができる防犯カメラ15が設置されている。これにより、不法侵入の抑止力を高めるとともに、不法侵入があった場合には、これを撮影することができる。
上記実施形態では、リビング・ダイニング・キッチンDの外側における内側窓12と外側窓14との間隔d1は、1m程度に設定されている。これにより、夏期におけるリビング・ダイニング・キッチンDへの日差しの侵入を抑制することができ、夏期における居室側空間の温度上昇を抑制することができる。
本実施形態では、各温度センサ16〜18による検出信号に基づいて、各窓12,14,19,20,21の開閉が制御されている。これにより、在宅時には自動的に居室側空間を快適な状態とすることが可能となる。また、内側窓12及び外側窓14を開閉駆動する開閉駆動部22,23は、窓12,14の開閉とともに窓12,14の施解錠も行っている。これにより、コントローラ27による各窓12,14,19,20,21の開閉制御時においても、一定の防犯性を確保することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施形態では、各窓12,14,19,20,21の開閉状態を制御するための条件温度を挙げたが、これらの温度は一例であり、本発明の要旨の範囲で変更することが可能である。
上記実施形態では、各窓12,14,19,20,21の開閉状態を第2開閉状態とする条件の一つとして屋外温度が25℃以上という条件を用いた。また、第3開閉状態とする条件の一つとして屋外温度が10℃以下という条件を用いた。しかし、これらの屋外温度の条件に代えて、季節を判定するようにしてもよい。すなわち、コントローラ27にカレンダーを記憶させ、屋外温度が25℃以上の条件に代えて夏期(例えば6月から9月)という条件を判定するようにしてもよい。また、屋外温度が10℃以下の条件に代えて冬期(例えば11月から2月)という条件を判定するようにしてもよい。
上記実施形態では、居室温度が28℃以上の場合に、各窓12,14,19,20,21の開閉状態を(開,開,閉,閉,開)(第1開閉状態)とした。しかし、この場合に、各窓12,14,19,20,21の開閉状態を(開,閉,閉,閉,開)又は(開,開,閉,閉,閉)としてもよい。これらの開閉状態によっても、リビング・ダイニング・キッチンDと屋外側空間との間での通気が可能となり、リビング・ダイニング・キッチンD内に熱が籠ることを抑制することが可能となる。
上記実施形態では、屋外温度が25℃以上の場合において、中間空間温度が屋外側空間の温度よりも5℃以上高くなった場合に、各窓12,14,19,20,21の開閉状態を(閉,開,閉,閉,開)(第2開閉状態)とした。しかし、この場合に、各窓12,14,19,20,21の開閉状態を(閉,閉,閉,閉,開)としてもよい。この開閉状態によっても、外側窓14も開放する場合に比べると通気の程度は小さくなるものの、リレーションエリアAの温度の高い空気を上方の天窓21から逃がすことができる。これにより、リレーションエリアA内に熱が籠ることを抑制して、リレーションエリアAの温度が屋外側空間の温度よりも高くなることを抑制することが可能となる。
上記実施形態において、内側窓12及び内側小窓19を開閉駆動する各開閉駆動部に、コントローラ27から同じ駆動信号を出力するようにして、これらの開閉を連動させるようにしてもよい。また、同様に、外側窓14と外側小窓20とを連動させるようにしてもよい。これにより、隣接する空間同士の仕切る壁体の開口を大きくすることができ、換気効率を高めることが可能となる。
天窓21の開閉に代えて、外側小窓20の開閉を行うようにしてもよい。また、外側小窓20の開閉を天窓21の開閉と連動させるようにしてもよい。外側小窓20も天窓21と同様、リレーションエリアAと屋外側空間との通気を可能とするものであるため、この構成によっても上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
住宅10に設けられる各窓12,14,19,20,21及びドア11,13をCPアイテムとすることも可能である。これにより、防犯性をより向上することが可能となる。なお、CP(Crime Prevention)とは、警察庁、国土交通省、経済産業省と建物や防犯機器関連の業界団体などで構成する「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」により、一定の防犯性能があると評価された部品に対し認定されるものである。
天窓21に雨センサを設け、雨が降ると自動的に天窓21が閉鎖されるようにしてもよい。これにより、天窓21の開放時に雨が降り出した場合であっても、リレーションエリアAに雨が入り込むのを抑止することができる。
本実施形態における住宅の間取図。 図1におけるX−X断面を概略的に示す図。 本実施形態における窓の開閉状態を示す図。 本実施形態における窓の開閉制御のフローチャート。
符号の説明
10…住宅、11…内側玄関ドア、12…内側窓、13…外側玄関ドア、11a,13a…電子錠、14…外側窓、11a,13a…電子錠、12a,13a…窓錠、15…防犯カメラ、16…居室温度センサ、17…中間空間温度センサ、18…屋外温度センサ、19…内側小窓、20…外側小窓、21…天窓、22〜26…開閉駆動部、27…コントローラ、28…電子キー、29,30…壁体、31…屋根部。

Claims (13)

  1. 居室空間部と屋外空間部とを隔てる壁体を内外二重に設け、その内外二重の壁体に各々内側出入口部及び外側出入口部を設けるとともに、それら各出入口部を開閉する内側扉体及び外側扉体を設けた建物であって、
    前記内外二重の壁体にて区画形成された中間空間部に、当該中間空間部と前記屋外空間部との通気をするための開閉可能な外側通気窓を設けたことを特徴とする建物。
  2. 前記中間空間部及び前記屋外空間部の温度をそれぞれ検出する中間空間温度検出手段及び屋外温度検出手段と、
    前記内側扉体、前記外側扉体及び前記外側通気窓をそれぞれ開状態又は閉状態に駆動する内側扉体開閉駆動手段、外側扉体開閉駆動手段及び外側通気窓開閉駆動手段と、
    前記各温度検出手段による各検出温度に基づき、前記各開閉駆動手段を駆動させて、前記内側扉体、前記外側扉体及び前記外側通気窓を開閉制御する開閉制御手段とを備え、
    前記開閉制御手段は、前記中間空間部内の熱を屋外空間部に放出させるための第1放熱条件が成立するか否かを判定し、当該第1放熱条件が成立する場合に前記内側扉体を閉鎖するととともに前記外側通気窓を開放することを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記第1放熱条件を、前記屋外温度検出手段による検出温度が第1屋外基準温度以上であり、前記中間空間温度検出手段による検出温度が前記屋外温度検出手段による検出温度よりも所定値以上高い場合とすることを特徴とする請求項2に記載の建物。
  4. 前記開閉制御手段は、前記第1放熱条件が成立する場合に、前記外側通気窓に加えて前記外側扉体を開放することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の建物。
  5. 前記居室空間部の温度を検出する居室温度検出手段を備え、
    前記開閉制御手段は、前記中間空間部内の熱を居室空間部に放出させるための第2放熱条件が成立するか否かを判定し、当該第2放熱条件が成立する場合に前記内側扉体を開放するととともに前記外側扉体及び前記外側通気窓を閉鎖することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の建物。
  6. 前記第2放熱条件を、前記屋外温度検出手段による検出温度が第2屋外基準温度以下であり、前記中間空間温度検出手段による検出温度が前記居室温度検出手段による検出温度よりも所定値以上高い場合とすることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の建物。
  7. 前記開閉制御手段は、前記居室空間部の温度を検出する居室温度検出手段の検出結果と前記屋外温度検出手段との検出結果に基づき、前記居室空間部の温度が前記屋外空間部の温度に対して所定の高温状態にあると判断した場合に、前記内側扉体を開放するととともに、前記外側通気窓を開放することを特徴とする請求項2から請求項6のいずれかに記載の建物。
  8. 前記内側扉体に設けられた内側電気錠と、前記外側扉体に設けられた外側電気錠と備え、
    前記開閉制御装置は、前記内側扉体又は外側扉体の少なくとも一方が閉鎖状態にある場合に、前記閉鎖状態にある扉体を施錠することを特徴とする請求項2から請求項7のいずれかに記載の建物。
  9. 前記内側扉体に内側電気錠を設けるとともに、前記外側扉体に外側電気錠を設け、
    前記両電気錠は連動して前記内側扉体及び前記外側扉体を施錠状態とすることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  10. 前記内外二重の壁体間の距離を1m以上としたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の建物。
  11. 前記居室空間部と前記中間空間部とを区画する壁体に、開閉可能な内側通気窓を設けたことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の建物。
  12. 前記外側扉体の少なくとも一部に透過視性材からなる透過視性部を備え、当該外側扉体の透過視性部を通して前記屋外空間部から前記内側扉体を認識可能としたことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の建物。
  13. 前記中間空間部に当該中間空間部内を撮影可能な撮影装置を設けたことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の建物。
JP2006138479A 2006-05-18 2006-05-18 二重の扉体を備えた建物 Pending JP2007308950A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006138479A JP2007308950A (ja) 2006-05-18 2006-05-18 二重の扉体を備えた建物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006138479A JP2007308950A (ja) 2006-05-18 2006-05-18 二重の扉体を備えた建物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007308950A true JP2007308950A (ja) 2007-11-29

Family

ID=38842061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006138479A Pending JP2007308950A (ja) 2006-05-18 2006-05-18 二重の扉体を備えた建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007308950A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010168755A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Toyota Home Kk 建物
JP2011102521A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Akira Tamai 扉室を有する防犯扉
JP2013124834A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Toyota Home Kk 住環境管理システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010168755A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Toyota Home Kk 建物
JP2011102521A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Akira Tamai 扉室を有する防犯扉
JP2013124834A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Toyota Home Kk 住環境管理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014081163A (ja) 屋内環境監視システム
JP5517242B2 (ja) 住宅
JP2007308950A (ja) 二重の扉体を備えた建物
US20100300007A1 (en) Storm shelter and components thereof
JP4607739B2 (ja) 建物
JP2006274800A (ja) 微気候デザイン建物
JP4516090B2 (ja) 集合住宅における空家、空室時用の省エネルギー換気並びに臭気抜き装置
JP4542497B2 (ja) 建物
JP4248886B2 (ja) 微気候デザイン建物
JP4926727B2 (ja) 建物
JP2005207152A (ja) 建物用ドア
JP2010031488A (ja) 集合住宅の防犯構造
JP5467755B2 (ja) 建物
KR100674600B1 (ko) 베란다용 창호시스템
KR200315116Y1 (ko) 방범브라인드를 구비한 통풍도어
KR200408982Y1 (ko) 베란다용 창호시스템
JP2007132154A (ja) 建物
JP2004285705A (ja) 微気候デザイン建物
KR200368505Y1 (ko) 방음 및 환기용 창호구조
JP3077952U (ja) 通風式雨戸
JP2014040712A (ja) 建物
JP4926744B2 (ja) 建物
JP2005061121A (ja) 集合住宅の住戸の窓構造
JP2010174483A (ja) 電動錠装置
JP2008111324A (ja) 窓用インナーシャッター